JP4777589B2 - 非消耗電極式アーク溶接装置 - Google Patents
非消耗電極式アーク溶接装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4777589B2 JP4777589B2 JP2002041185A JP2002041185A JP4777589B2 JP 4777589 B2 JP4777589 B2 JP 4777589B2 JP 2002041185 A JP2002041185 A JP 2002041185A JP 2002041185 A JP2002041185 A JP 2002041185A JP 4777589 B2 JP4777589 B2 JP 4777589B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- welding
- circuit
- output
- power source
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Arc Welding In General (AREA)
- Arc Welding Control (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、溶接トーチの電極の先端を被加工物に接触させて引き離すことによってアーク発生を行うタッチスタート方式の溶接電源とリモコン装置との間でスペクトル拡散通信を行う非消耗電極式アーク溶接装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図2は、従来技術の非消耗電極式アーク溶接装置の接続図である。非消耗電極式アーク溶接装置は、通常、重量があるために移動させない溶接電源WERと溶接位置の移動に伴って溶接作業者が持ち運びするリモコン装置REMとに分離されている。この溶接電源WERには、後述する溶接電源出力回路WP、出力制御回路等が内蔵されている。また、リモコン装置REMには、溶接電流設定器WI、パルス電流設定器PIが内蔵されている。
【0003】
同図において、溶接電源出力回路WPは、溶接用電力を出力する回路であって、1次整流回路DR1、インバータ回路INV、主変圧器INT、2次整流回路DR2、直流リアクトルDL等から形成されている。1次整流回路DR1は、三相交流商用電源ACの出力を整流し直流電力に変換する。インバータ回路INVは、1次整流回路DR1で直流に変換した電力を高周波交流パルス電圧に変換し、主変圧器INTは、インバータ回路INVの出力をアーク加工に適した高周波交流パルス電圧に変換し、2次整流回路DR2は、主変圧器の出力を整流して直流電力に変換する。この変換した直流電力を直流リアクトルDLを通じて第1のパワーケーブル3及び第2のパワーケーブル4を経由して、非消耗性電極2及び被加工物1に供給する。
【0004】
出力制御部は、出力制御回路SC、初期電流設定器FI、クレ−タフィラ電流設定器CI、出力電流検出回路ID、出力電圧検出回路VD、インバータ駆動回路IR及び電磁弁SOLから形成されている。また、出力電流検出回路IDは出力電流検出信号Idを出力し、出力電圧検出回路VDは出力電圧検出信号Vdを出力する。
【0005】
溶接電源WERの出力制御回路SCとリモコン装置REMとの間には、リモコン制御用電源線5、溶接電流設定用制御線6、パルス電流設定用制御線7、リモコン制御用GND線8によって接続されている。これらの複数の制御線は、束ねて一体化した複数心線からなるリモコン装置用制御ケーブル9が使用されている。従って、溶接位置の移動に伴って溶接作業者がリモコン装置REMを持ち運びするときに、上記束ねて一体化した複数心線からなるリモコン装置用制御ケーブル9も一緒に移動させている。
【0006】
出力制御回路SCは、トーチスイッチ起動信号Tsに応じて動作を開始し、リモコン装置REM内蔵の溶接電流設定器WIによって設定される溶接電流設定信号Wi、パルス電流設定器PIによって設定されるパルス電流設定信号Pi、溶接電源WER内蔵のクレータフィラ電流設定器CIによって設定されるクレータフィラ電流設定信号Ci、初期電流設定器FIによって設定される初期電流設定信号Fi、出力電流検出信号Id及び出力電圧検出信号Vdの値に応じて演算処理を行って出力制御信号Scを出力すると共に電磁弁駆動信号Soも出力する。
【0007】
図3は、図2に示す従来技術の非消耗電極式アーク溶接装置で、パルス電流無し、クレータフィラ有の条件で動作するときの波形タイミング図であり、図2に示す従来技術の動作を図3の波形タイミング図を参照して説明する。図3(A)の波形は出力電圧検出信号Vdを示し、図3(B)の波形は出力電流検出信号Idを示し、図3(C)の波形はトーチスイッチTSから出力するトーチスイッチ起動信号Tsを示し、図3(D)の波形は電磁弁駆動信号Soを示す。
【0008】
図2に示すトーチスイッチTSから、図3(C)に示すトーチスイッチ起動信号Tsが時刻t=t1において、Highレベルになると出力制御回路SCは動作を開始して図3(D)に示す、電磁弁駆動信号SoをHighレベルして電磁弁SOLを駆動する。
【0009】
図3(B)に示すT1はプリフロー期間を示し、プリフロー期間T1終了後の時刻t=t2において、出力制御回路SCは、溶接電流設定信号Wi、パルス電流設定信号Pi、クレータフィラ電流設定信号Ci、初期電流設定信号Fi、出力電流検出信号Id及び出力電圧検出信号Vdの値に応じて演算処理を行って、出力制御信号Scを出力して、図3(A)に示す無負荷電圧出力期間T2の期間中、予め定めた値の無負荷電圧を出力する。
【0010】
図3(C)に示す時刻t=t3において、非消耗電極2と被加工物1とが接触すると、出力制御回路SCは予め定めた値の基準値Vrと出力電圧検出信号Vdとの値を比較して、Vd≦Vrとなったときに接触と判断して出力制御信号Scを制御して出力電流を3A以下の最小出力電流にする。
【0011】
図3(A)に示すタッチスタート期間T3終了後の時刻t=t4において、非消耗電極2が被加工物1から引き離されると小さなアークが発生し、この小アーク発生時に予め定めた値の初期電流に切り換えて本アークに移行させる。
【0012】
図3(C)に示す時刻t=t5おいて、トーチスイッチ起動信号TsがLowレベルになると初期電流から溶接電流に切り換わり、溶接電流期間T5の期間中、溶接電流が流れる。さらに、時刻t=t6において、トーチスイッチ起動信号TsがHighレベルになると溶接電流からクレータフィラ電流に切り換わり、クレータフィラ電流期間T6の期間中、クレータフィラ電流が流れる。
【0013】
図3(C)に示す時刻t=t7において、トーチスイッチ起動信号TsがLowレベルになるとインバータ回路INVの動作が停止する。また、インバータ回路INV停止後の予め定めた値のアフタフロー期間T7後に電磁弁駆動信号SoがLowレベルになり電磁弁SOLを遮断する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
非消耗電極式アーク溶接装置は、従来技術の図2に示すように、重量があるために移動させない溶接電源WERと溶接する位置の移動に伴って溶接作業者が持ち運びするリモコン装置REMとに分離されている。従って、溶接位置の移動に伴って溶接作業者がリモコン装置REMを持ち運びするときに、束ねて一体化した制御線又は複数心線からなる制御ケーブルを一緒に移動させなければならないために、作業性が悪く、また、制御線の数を減らすために、パワーケーブルと制御線とガスホースとを1本にまとめた複合ケーブル方式や、ガスホース内に制御線を通した複合ガース方式が実用化されているが、これらは特殊な構造であり制御線が断線したとき修理が困難であった。さらに、溶接電源WERとリモコン装置REMとの間の制御信号を増やすには制御ケーブルの本数も増加するため、上記リモコン装置REMには必要最小限の機能しか設けることができなかった。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、溶接トーチの非消耗電極の先端を被加工物に接触させて引き離すことによってアーク発生を行うタッチスタート方式の溶接電源と、溶接する位置の移動に伴って溶接作業者が持ち運びするリモコン装置とで形成する非消耗電極式アーク溶接装置において、前記溶接電源は、溶接電源出力回路の出力を非消耗性電極及び被加工物に接続し直流電力を供給する第1のパワーケーブル及び第2のパワーケーブルと、三相交流商用電源を所定の電圧に変換し前記第1のパワーケーブル及び第2のパワーケーブルを介してリモコン装置内蔵制御電源に電力を供給する出力制御電源と、前記第1のパワーケーブルに結合し前記リモコン装置から送信されてくる拡散変調送信信号を受信し拡散変調受信信号として出力する拡散信号結合回路と、前記拡散変調受信信号を逆拡散して復調を行い逆拡散復調信号として出力する逆拡散復調回路と、前記逆拡散復調信号を復調して溶接電源起動・出力電流設定用受信信号として出力する1次変調波復調回路と、前記溶接電源起動・出力電流設定用受信信号を分離して溶接電源起動信号と出力電流設定信号として出力する中央演算処理回路と、前記溶接電源起動信号の入力により動作を開始し、前記出力電流設定信号に基づいて前記溶接電源出力回路を制御する出力制御回路と、を備え、
前記リモコン装置は、溶接待機中に前記出力制御電源から第1のパワーケーブルを介して電力を受給し溶接中はアーク電圧から電力を受給し無負荷中は無負荷電圧から電力を受給し第2の中央演算処理回路に応じた電圧に変換して出力する前記リモコン装置内蔵制御電源と、トーチスイッチに応じて溶接電源起動・出力電流設定用送信信号を出力する第2の中央演算処理回路と、前記溶接電源起動・出力電流設定用送信信号を位相偏移変調して1次変調波信号として出力する信号変調回路と、前記1次変調波信号をスペクトル拡散変調を行って拡散変調送信信号として出力する拡散変調回路と、前記第1のパワーケーブルに結合し前記拡散変調送信信号を送信する第2の拡散信号結合回路と、を備えたことを特徴とする非消耗電極式アーク溶接装置である。
【0016】
第2の発明は、前記スペクトル拡散通信方式の直列拡散を、周波数ホッピング式又はチャ−プ式にすることを、特徴とする請求項1記載の非消耗電極式アーク溶接装置ある。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は、当該出願に係る発明の特徴を最も良く表す図である。後述する図4と同じなので説明は図4で後述する。
【0023】
本発明の実施の形態は、溶接トーチの非消耗電極の先端を被加工物に接触させて引き離すことによってアーク発生を行うタッチスタート方式の溶接電源WER2と溶接する位置の移動に伴って溶接作業者が持ち運びするリモコン装置REM2とに分離されている非消耗電極式アーク溶接装置において、溶接電源WER2に溶接待機中にリモコン装置REM2を制御する制御電圧を第1のパワーケーブル3と第2のパワーケーブル4とに供給する溶接待機中出力制御電源PSと、リモコン装置REM2に第1のパワーケーブル3と第2のパワーケーブル4から供給される制御電圧を入力として第2の中央演算処理回路用供給電圧Spを出力するリモコン装置内蔵制御電源SPと、(1)上記溶接電源WER2は、第1のパワーケーブル3に結合させてスペクトル拡散通信方式で拡散変調信号を受信する拡散信号結合回路TRと、受信した拡散変調受信信号Trを逆拡散して復調を行う逆拡散復調回路SDと、復調した逆拡散復調信号Sdを中央演算処理回路CPUに対応した信号に復調する1次変調波復調回路DEと、上記1次変調波復調回路DEによって復調された溶接電源起動・出力電流設定用受信信号Deの値に応じて演算して溶接電源起動信号Ctと出力電流設定信号Cpとに分離して出力する中央演算処理回路CPUと、上記溶接電源起動信号Ctが入力されると動作を開始し、出力電流設定信号Cp、出力電流検出信号Id及び出力電圧検出信号Vdの値に応じて演算処理を行って溶接電源出力回路WPの出力を制御する出力制御回路SC2とを備え、(2)上記リモコン装置REM2は、溶接条件設定器WSが出力する溶接条件設定信号Ws、溶接電流設定器WIが出力する溶接電流設定信号Wi、クレータフィラ電流設定器CIが出力するクレータフィラ電流設定信号Ci、パルス電流設定器PIが出力するパルス電流設定信号Pi及び初期電流設定器FIが出力する初期電流設定信号Fiの値に応じて、溶接電源起動・出力電流設定用送信信号Ckを出力する第2の中央演算処理回路CPU2と、上記溶接電源起動・出力電流設定用送信信号Ckを1次変調する信号変調回路MOと、1次変調波信号Moをスペクトル拡散する拡散変調回路SIと、第1のパワーケーブル3に結合させてスペクトル拡散通信方式で拡散変調信号を送信する第2の拡散信号結合回路TR2とを備え、上記リモコン装置内蔵制御電源SPが入力する制御電圧は、溶接待機期間及びプリフロー期間(図5のT8、T9及びT1)中は上記溶接待機中出力制御電源PSから供給され、溶接期間(図5のT4、T5及びT6)中はアーク電圧から供給され、無負荷電圧出力期間(図5のT2)中は溶接電源WER2の無負荷電圧から供給され、タッチスタート期間(図5のT3)中は補助電源用コンデンサから供給される非消耗電極式アーク溶接装置である。
【0024】
【実施例】
図4において、図2と同一の符号は同一動作を行うので説明は省略して相違する動作について説明する。
【0025】
スペクトル拡散通信用リモコン装置REM2(以後、リモコン装置REM2という)とスペクトル拡散通信用溶接電源WER2(以後、溶接電源WER2という)との間の制御信号の送受信は、第1のパワーケーブル3を経由して、スペクトル拡散通信方式(Spread Spectrum)の代表例である直接拡散方式(Direct Spread)を使用して説明する。
【0026】
溶接電源WER2の出力制御部は、スペクトル拡散通信用出力制御回路SC2(以後、出力制御回路SC2という)、出力電流検出回路ID、出力電圧検出回路VD、拡散信号結合回路TR、逆拡散復調回路SD、1次変調波復調回路DE、中央演算処理回路CPUから形成されている。拡散信号結合回路TRは、溶接電源WER2とリモコン装置REM2との間の、第1のパワーケーブル3に結合させてスペクトル拡散通信方式によって送られてくる拡散変調信号を受信する。逆拡散復調回路SDは、拡散符号により広帯域の拡散変調受信信号Trを逆拡散という方法で狭帯域変調信号の逆拡散復調信号Sdに復調させる。1次変調波復調回路DEは、上記逆拡散復調信号Sdの1次変調波を中央演算処理回路CPUに対応した信号に復調させる。中央演算処理回路CPUは、1次変調波復調回路DEによって復調された溶接電源起動・出力電流設定用送信信号Deの値に応じて演算して、溶接電源起動信号Ctと出力電流設定信号Cpとに分離して出力する。出力制御回路SC2は、上記溶接電源起動信号Ctが入力されると動作を開始し、電磁弁駆動信号Soを出力するとともに、出力電流設定信号Cp、出力電流検出信号Id及び出力電圧検出信号Vdの値に応じて演算処理を行って出力制御信号Sc2を制御する。
【0027】
溶接待機中出力制御電源PSは、溶接待機中供給用補助変圧器TO2、電流制限用抵抗器R及び補助電源整流回路DR3によって形成されている。また、溶接待機中の上記溶接待機中出力制御電源PSの出力電圧をJISB9960−1:1999に示されている保護特別低電圧(PELV)の規格値である実効値AC25V又はリップル無しDC60V以下に満足させるために、溶接待機中供給用補助変圧器TOの2次側の巻線比を予め定めた値に設定している。また、出力電流の値を3A以下にするために電流制限用抵抗器Rの値を予め定めた値に設定している。
【0028】
リモコン装置REM2は、ダイオードDR4を経由して、第1のパワーケーブル3及び第2のパワーケーブル4に接続された補助電源用コンデンサC、同じく第1のパワーケーブル3及び第2のパワーケーブル4に接続されたリモコン装置内蔵制御電源SP、第2の拡散信号結合回路TR2、拡散変調回路SI、信号変調回路MO、第2の中央演算処理回路CPU2、溶接電流設定器WI、クレータフィラ電流設定器CI、パルス電流設定器PI、初期電流設定器FI及び溶接条件設定器WSが内蔵されている。
【0029】
ダイオードDR4は保護用ダイオードであり、また補助電源用コンデンサCは、リモコン装置内蔵制御電源SPの電力を蓄積する補助電源用コンデンサである。リモコン装置内蔵制御電源SPに入力される電圧は、溶接待機期間(図5のT8及びT9)中は上記溶接待機中出力制御電源PSから供給され、初期電流期間、溶接電流期間及びクレータフィラ電流期間(図5のT4、T5及びT6)中はアーク電圧から供給され、プリフロー期間(図5のT1)中は上記溶接待機中出力制御電源PSから供給され、タッチスタート期間(図5のT3)中は補助電源用コンデンサCから供給される。
【0030】
リモコン装置内蔵制御電源SPは、補助電源用コンデンサCの端子電圧を入力電圧として第2の中央演算処理回路用供給電圧Spの値に変換して出力する。とくにアークスタート時に非消耗性電極2が被加工物1に接触するタッチスタート期間(図5のT3)は、一時的に溶接電源WER2からの電力供給が絶たれるが、上記リモコン装置内蔵制御電源SPは大容量の補助電源用コンデンサCを備えているので安定した電力供給が得られる。
【0031】
第2の中央演算処理回路CPU2は、リモコン装置内蔵制御電源SPから供給される第2の中央演算処理回路用供給電圧Spを制御電圧とし、トーチスイッチTSから出力されるトーチスイッチ起動信号Ts、溶接条件設定器WSによって設定される溶接条件設定信号Ws、溶接電流設定器WIによって設定される溶接電流設定信号Wi、クレータフィラ電流設定器CIによって設定されるクレータフィラ電流設定信号Ci、パルス電流設定器PIによって設定されるパルス電流設定信号Pi及び初期電流設定器FIによって設定される初期電流設定信号Fiの値を溶接電源起動・出力電流設定用送信信号Ckに変換して出力する。
【0032】
信号変調回路MOは、溶接電源起動・出力電流設定用送信信号Ckの値に応じて搬送波をPSKに変調した1次変調波信号Moを出力する。拡散変調回路SIは、狭帯域の1次変調波信号Moを拡散符号によりスペクトル拡散を行い広帯域の拡散変調送信信号Siに変調する。第2の拡散信号結合回路TR2は、溶接電源WER2とリモコン装置REM2との間の第1のパワーケーブル3に拡散変調信号を結合させてスペクトル拡散通信方式によって送信する。
【0033】
図5は、図4に示す本発明の非消耗電極式アーク溶接装置で、溶接条件設定器WSによって、パルス電流無し、クレータフィラ有の条件に設定したときの動作波形のタイミング図である。図5(A)の波形は出力電圧検出信号Vdを示し、図5(B)の波形は出力電流検出信号Idを示す。図5(C)の波形はトーチスイッチTSから出力するトーチスイッチ起動信号Tsを示し、図5(D)の波形は補助電源用コンデンサCの端子電圧を示す。図5(E)の波形は第2の中央演算処理回路CPU2から出力する溶接電源起動・出力電流設定用送信信号Ckを示し、図5(F)の波形は1次変調波復調回路DEにより復調された溶接電源起動・出力電流設定用受信信号Deを示し、図5(G)の波形は電磁弁駆動信号Soを示す。
【0034】
図6は、図4に示す本発明の非消耗電極式アーク溶接装置の直接拡散方式の詳細図である。信号変調回路MOは、搬送波発生回路RFと1次変調回路1Cとで形成され、拡散変調回路SIは、拡散符号発生回路DMと2次変調回路2Cとで形成され、逆拡散復調回路SDは、同期回路SS、拡散符号発生回路DM、2次復調回路2D及びバンドパスフィルタBFによって形成されている。
【0035】
図7は、図6に示す直接拡散方式の動作を説明するための波形図である。図7(A)の波形は1次変調波信号Moを示し、図7(B)の波形は拡散変調送信信号Siを示し、図7(C)の波形は拡散変調受信信号Trを示し、図7(D)の波形は2次復調信号2dを示し、図7(E)の波形は逆拡散復調信号Sdを示す。
【0036】
図4に示す本発明の非消耗電極式アーク溶接装置の動作を図5、図6及び図7を参照して説明する。
【0037】
溶接電源WER2に三相交流商用電源ACが入力されると、溶接待機中出力制御電源PSは予め定めた値の制御電圧を溶接電源WER2の出力端子に出力して、第1のパワーケーブル3、ダイオードDR4を経由して図5(D)に示す溶接待機期間T8及びT9の間、補助電源用コンデンサCに電力を供給する。
【0038】
図5(D)に示す補助電源用コンデンサCの端子電圧が予め定めた値を越えると、リモコン装置内蔵制御電源SPが動作を開始して第2の中央演算処理回路用供給電圧Spを出力する。
【0039】
図5(C)に示す時刻t=t1において、トーチスイッチ起動信号TsがHighレベルになると、第2の中央演算処理回路CPU2は、動作を開始して図5(E)に示す溶接電源起動・出力電流設定用送信信号Ckを出力する。
【0040】
図6に示す信号変調回路MOは、溶接電源起動・出力電流設定用送信信号Ckの値に応じて、搬送波発生回路RFから出力される搬送波を1次変調回路1CによりPSK変調した、図7(A)に示す狭帯域の1次変調波信号Moを出力する。拡散変調回路SIは、拡散符号発生回路DMから出力される高速な拡散符号信号Dmを用いて2次変調回路2Cによりスペクトル拡散を行い、図7(B)に示す広帯域の拡散変調送信信号Siを出力する。第2の拡散信号結合回路TR2は、溶接電源WER2とリモコン装置REM2との間の第1のパワーケーブル3に拡散変調送信信号Siを結合させて送信する。
【0041】
拡散信号結合回路TRは、第1のパワーケーブル3によって送信されてくる拡散変調送信信号Siを受信して、図7(C)に示す拡散変調受信信号Trとして出力する。このとき溶接機が発生するノイズも受信する。逆拡散復調回路SDは、図6に示す同期回路SSにより拡散符号発生回路DMから出力される拡散符号信号Dmを送信側の拡散符号と同期し、上記同期した拡散符号信号を用いて、2次復調回路2Dにより逆拡散を行い、図7(D)に示す2次復調信号2dを出力し、バンドパスフィルタBFによりノイズを削除して、図7(E)に示す逆拡散復調信号Sdを出力する。このとき、送信中に受けたノイズは、逆に拡散されて信号レベルよりはるかに小さな信号になるためノイズの影響を受けにくくなる。1次変調波復調回路DEは、逆拡散復調信号Sdを中央演算処理回路CPUに対応した溶接電源起動・出力電流設定用受信信号Deに復調させる。
【0042】
中央演算処理回路CPUは、溶接電源起動・出力電流設定用受信信号Deの値を演算して、溶接電源起動信号Ctと出力電流設定信号Cpとに分離して出力する。出力制御回路SC2は、上記溶接電源起動信号Ctが入力されると動作を開始して、出力電流設定信号Cp、出力電流検出信号Id及び出力電圧検出信号Vdの値に応じて演算処理を行って出力制御信号Sc2の値を制御し、さらに、電磁弁駆動信号SoをHighレベルにして電磁弁SOLを動作させる。
【0043】
図5(B)に示すプリフロー期間T1の期間中、溶接待機中出力制御電源PSから第1のパワーケーブル3を経由してリモコン装置REM2の補助電源用コンデンサCに電力が供給される。
【0044】
図5(C)に示すプリフロー期間T1終了後の時刻t=t2において、出力制御回路SC2は、出力電流設定信号Cp、出力電流検出信号Id及び出力電圧検出信号Vdの値に応じて演算処理を行って、出力制御信号Sc2の値を制御して、無負荷電圧期間T2の期間中、予め定めた値の無負荷電圧を出力する。
【0045】
図5(C)に示す時刻t=t3において、非消耗性電極2と被加工物1とが接触すると、出力制御回路SC2は予め定めた値の基準値Vrと出力電圧検出信号Vdの値とを比較して、Vd≦Vrとなったとき接触と判断して出力制御信号Sc2を制御して出力電流を3A以下の最小出力電流にする。
【0046】
図5(A)に示すタッチスタート期間T3終了後の時刻t=t4において、非消耗性電極2が被加工物1から引き離されると小さなアークが発生し、この小アーク発生時に予め定めた値の初期電流に切り換えて本アークに移行させる。
【0047】
図5(C)に示す時刻t=t5において、トーチスイッチ起動信号TsがLowレベルになると初期電流から溶接電流に切り換わり、溶接電流期間T5の期間中、溶接電流が流れる。さらに、時刻t=t6において、トーチスイッチ起動信号TsがHighレベルになると溶接電流からのクレータフィラ電流に切り換わり、クレータフィラ電流期間T6の期間中、クレータフィラ電流が流れる。
【0048】
図5(C)に示す時刻t=t7において、トーチスイッチ起動信号TsがLowレベルになるとインバータ回路INVの動作が停止する。また、インバータ回路INVの動作停止後の予め定めた値のアフタフロー期間T7後に電磁弁駆動信号SoがLowレベルになり電磁弁SOLを遮断する。
【0049】
上記インバータ回路INVが動作停止後に、溶接電源WER2はアーク電圧から溶接待機中出力制御電源PSの出力(保護特別低電圧)に切り換えて、溶接待機期間T9の間、補助電源用コンデンサCに電力を供給する。
【0050】
本発明では、スペクトル拡散通信方式(Spread Spectrum)の代表例である直接拡散方式(Direct Spread)を使用しているが、上記スペクトル拡散通信方式を周波数ホッピング方式、チャープ方式及びそれらを融合したハイブリッド方式にしてもよい。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、溶接電源とリモコン装置との間のパワーケーブルを経由して、上記リモコン装置から溶接電源にスペクトル拡散通信方式によって制御信号を送信し、逆に溶接電源からリモコン装置のリモコン装置内蔵制御電源にパワーケーブルを経由して電力が供給できるので、(1)リモコン装置用制御ケーブルが不要となり、さらに、制御ケーブルの断線等の原因が取り除かれるので溶接作業の効率及び溶接品質が大幅に向上できる。(2)スペクトル拡散通信方式により、多くの情報が送信できるために、制御線を増やすこともなく溶接電源のフロントパネルにあるすべての操作をリモコン装置側で制御することも可能になる。(3)ノイズ環境がきわめて悪い溶接現場でノイズに強い信頼性の高い情報伝達が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】当該出願に係る発明の特徴を最もよく表す図である。
【図2】図2は、従来技術の非消耗電極式アーク溶接装置の接続図である。
【図3】図3は、図2に示す従来技術の非消耗電極式アーク溶接装置の動作を説明するための波形タイミング図である。
【図4】図4は、本発明の非消耗電極式アーク溶接装置の接続図である。
【図5】図5は、図4に示す非消耗電極式アーク溶接装置の動作を説明するための波形タイミング図である。
【図6】図6は、直接拡散方式の詳細図である。
【図7】図7は、図6に示す直接拡散方式の動作を説明するための波形図である。
【符号の説明】
1 被加工物
2 非消耗性電極
3 第1のパワーケーブル
4 第2のパワーケーブル
5 リモコン制御用電源線
6 溶接電流設定用制御線
7 パルス電流設定用制御線
8 リモコン制御用GND線
9 リモコン装置用制御ケーブル
10 起動信号用制御線
AC 三相交流商用電源
BF バンドパスフィルタ
C 補助電源用コンデンサ
CI クレ−タフィラ電流設定器
1C 1次変調回路
2C 2次変調回路
CPU 中央演算処理回路
CPU2 第2の中央演算処理回路
DE 1次変調波復調回路
DL 直流リアクトル
DM 拡散符号発生回路
DR1 1次整流回路
DR2 2次整流回路
DR3 補助電源整流回路
DR4 ダイオード
2D 2次復調回路
FI 初期電流設定器
ID 出力電流検出回路
IR インバータ駆動回路
INT 主変圧器
INV インバータ回路
MO 信号変調回路
PI パルス電流設定器
PS 溶接待機中出力制御電源
R 電流制限用抵抗器
RF 搬送波発生回路
REM リモコン装置
REM2 (スペクトル拡散通信用)リモコン装置
SC 出力制御回路
SC2 (スペクトル拡散通信用)出力制御回路
SD 逆拡散復調回路
SP リモコン装置内蔵制御電源
SI 拡散変調回路
SS 同期回路
SOL 電磁弁
TO 溶接待機中供給補助変圧器
TH 溶接トーチ
TS トーチスイッチ
TR 拡散信号結合回路
TR2 第2の拡散信号結合回路
VD 出力電圧検出回路
WI 溶接電流設定器
WP 溶接電源出力回路
WS 溶接条件設定器
WER 従来技術の溶接電源
WER2 (スペクトル拡散通信用)溶接電源
Ci クレータフィラ電流設定信号
Ct 溶接電源起動信号
Cp 出力電流設定信号
Ck 溶接電源起動・出力電流設定用送信信号
De 溶接電源起動・出力電流設定用受信信号
Dm 拡散符号信号
2d 2次復調信号
Id 出力電流検出信号
Ir インバータ駆動信号
Mo 1次変調波信号
Sc 出力制御信号
Sc2 出力制御信号
Sd 逆拡散復調信号
Si 拡散変調送信信号
So 電磁弁駆動信号
Sp 第2の中央演算処理回路用供給電圧
Ss 同期信号
Ts トーチスイッチ起動信号
Tr 拡散変調受信信号
Tr2 第2の拡散変調受信信号
T1 プリフロー期間
T2 無負荷電圧出力期間
T3 タッチスタート期間
T4 初期電流期間
T5 溶接電流期間
T6 クレータフィラ電流期間
T7 アフタフロー期間
T8、T9 溶接待機期間
Vd 出力電圧
Vr 基準値
Wi 溶接電流設定信号
Ws 溶接条件設定信号
Claims (2)
- 溶接トーチの非消耗電極の先端を被加工物に接触させて引き離すことによってアーク発生を行うタッチスタート方式の溶接電源と、溶接する位置の移動に伴って溶接作業者が持ち運びするリモコン装置とで形成する非消耗電極式アーク溶接装置において、前記溶接電源は、溶接電源出力回路の出力を非消耗性電極及び被加工物に接続し直流電力を供給する第1のパワーケーブル及び第2のパワーケーブルと、三相交流商用電源を所定の電圧に変換し前記第1のパワーケーブル及び第2のパワーケーブルを介してリモコン装置内蔵制御電源に電力を供給する出力制御電源と、前記第1のパワーケーブルに結合し前記リモコン装置から送信されてくる拡散変調送信信号を受信し拡散変調受信信号として出力する拡散信号結合回路と、前記拡散変調受信信号を逆拡散して復調を行い逆拡散復調信号として出力する逆拡散復調回路と、前記逆拡散復調信号を復調して溶接電源起動・出力電流設定用受信信号として出力する1次変調波復調回路と、前記溶接電源起動・出力電流設定用受信信号を分離して溶接電源起動信号と出力電流設定信号として出力する中央演算処理回路と、前記溶接電源起動信号の入力により動作を開始し、前記出力電流設定信号に基づいて前記溶接電源出力回路を制御する出力制御回路と、を備え、
前記リモコン装置は、溶接待機中に前記出力制御電源から第1のパワーケーブルを介して電力を受給し溶接中はアーク電圧から電力を受給し無負荷中は無負荷電圧から電力を受給し第2の中央演算処理回路に応じた電圧に変換して出力する前記リモコン装置内蔵制御電源と、トーチスイッチに応じて溶接電源起動・出力電流設定用送信信号を出力する第2の中央演算処理回路と、前記溶接電源起動・出力電流設定用送信信号を位相偏移変調して1次変調波信号として出力する信号変調回路と、前記1次変調波信号をスペクトル拡散変調を行って拡散変調送信信号として出力する拡散変調回路と、前記第1のパワーケーブルに結合し前記拡散変調送信信号を送信する第2の拡散信号結合回路と、を備えたことを特徴とする非消耗電極式アーク溶接装置。 - 前記スペクトル拡散通信方式の直列拡散を、周波数ホッピング式又はチャ−プ式にすることを、特徴とする請求項1記載の非消耗電極式アーク溶接装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002041185A JP4777589B2 (ja) | 2002-02-19 | 2002-02-19 | 非消耗電極式アーク溶接装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002041185A JP4777589B2 (ja) | 2002-02-19 | 2002-02-19 | 非消耗電極式アーク溶接装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003236663A JP2003236663A (ja) | 2003-08-26 |
JP4777589B2 true JP4777589B2 (ja) | 2011-09-21 |
Family
ID=27781673
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002041185A Expired - Fee Related JP4777589B2 (ja) | 2002-02-19 | 2002-02-19 | 非消耗電極式アーク溶接装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4777589B2 (ja) |
Families Citing this family (26)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7205503B2 (en) | 2003-07-24 | 2007-04-17 | Illinois Tool Works Inc. | Remotely controlled welding machine |
US9012807B2 (en) | 2004-04-16 | 2015-04-21 | Illinois Tool Works Inc. | Remote wire feeder using binary phase shift keying to modulate communications of command/control signals to be transmitted over a weld cable |
US8592724B2 (en) | 2004-04-16 | 2013-11-26 | Illinois Tool Works Inc. | Remote wire feeder using binary phase shift keying to modulate communications of command/control signals to be transmitted over a weld cable |
US7180029B2 (en) | 2004-04-16 | 2007-02-20 | Illinois Tool Works Inc. | Method and system for a remote wire feeder where standby power and system control are provided via weld cables |
US9180544B2 (en) | 2006-11-16 | 2015-11-10 | Illinois Tool Works Inc. | Method and apparatus for wireless remote control communication of a welder |
DE102006060778B4 (de) * | 2006-12-21 | 2015-06-18 | Siemens Aktiengesellschaft | Durchgängigkeitsüberwachung eines Energieübertragungselementes sowie eine elektrische Maschine dafür |
US8957344B2 (en) * | 2009-09-30 | 2015-02-17 | Illinois Tool Works Inc. | Welding system with power line communication |
US10155277B2 (en) | 2012-06-06 | 2018-12-18 | Illinois Tool Works Inc. | Welding device for remotely controlling welding power supply settings |
US9449498B2 (en) * | 2012-08-17 | 2016-09-20 | Illinois Tool Works Inc. | Wireless communication network power optimization for control of industrial equipment in harsh environments |
US10118241B2 (en) | 2012-09-07 | 2018-11-06 | Illinois Tool Works Inc. | Welding system with multiple user interface modules |
DE102012220353B4 (de) * | 2012-11-08 | 2015-11-26 | Sauer Ultrasonic Gmbh | Werkzeug, Werkzeugmaschine und Bearbeitungsverfahren |
US10076809B2 (en) | 2013-03-13 | 2018-09-18 | Illinois Tool Works Inc. | Voltage sensing wire feeder with weld procedure memories |
US10464156B2 (en) | 2014-03-28 | 2019-11-05 | Illinois Tool Works Inc. | Systems and methods for pairing of wireless control devices with a welding power supply |
US9724778B2 (en) | 2014-03-28 | 2017-08-08 | Illinois Tool Works Inc. | Systems and methods for wireless control of a welding power supply |
US9943924B2 (en) | 2014-03-28 | 2018-04-17 | Illinois Tool Works Inc. | Systems and methods for wireless control of an engine-driven welding power supply |
US9718141B2 (en) | 2014-03-28 | 2017-08-01 | Illinois Tool Works Inc. | Systems and methods for prioritization of wireless control of a welding power supply |
JP6424038B2 (ja) * | 2014-07-25 | 2018-11-14 | 株式会社ダイヘン | 溶接装置、および、加工システム |
US11103948B2 (en) | 2014-08-18 | 2021-08-31 | Illinois Tool Works Inc. | Systems and methods for a personally allocated interface for use in a welding system |
US10828713B2 (en) | 2014-12-18 | 2020-11-10 | Illinois Tool Works Inc. | Systems and methods for adaptively controlling physical layers for weld cable communications |
US9969024B2 (en) | 2014-12-18 | 2018-05-15 | Illinois Tool Works Inc. | Systems and methods for measuring characteristics of a welding cable |
US9943925B2 (en) | 2014-12-18 | 2018-04-17 | Illinois Tool Works Inc. | Systems and methods for adaptively controlling weld cable communications |
US10906119B2 (en) | 2014-12-18 | 2021-02-02 | Illinois Tool Works Inc. | Systems and methods for communication via a welding cable |
US11198190B2 (en) | 2014-12-18 | 2021-12-14 | Illinois Tool Works Inc. | Systems and methods for duplex communications over a welding cable |
US10449614B2 (en) | 2014-12-18 | 2019-10-22 | Illinois Tool Works Inc. | Systems and methods for solid state sensor measurements of welding cables |
US10369652B2 (en) | 2015-07-24 | 2019-08-06 | Illinois Tool Works Inc. | Wireless and powerline communications in a welding-type system |
US11817006B2 (en) | 2019-02-19 | 2023-11-14 | Ilinois Tool Works Inc. Assignee | Weld modules for weld training systems |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59193768A (ja) * | 1983-04-18 | 1984-11-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ア−ク溶接装置 |
JPS59193765A (ja) * | 1983-04-18 | 1984-11-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ア−ク溶接機 |
JPS59193767A (ja) * | 1983-04-18 | 1984-11-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ア−ク溶接装置 |
JPS61137675A (ja) * | 1984-12-10 | 1986-06-25 | Nippon Steel Corp | 自動溶接機 |
JPH0813416B2 (ja) * | 1988-07-22 | 1996-02-14 | 松下電器産業株式会社 | アーク溶接装置 |
JPH02121423A (ja) * | 1988-10-31 | 1990-05-09 | Hitachi Ltd | スペクトラム拡散無線通信の狭帯域化方式 |
JPH02172338A (ja) * | 1988-12-26 | 1990-07-03 | G D S:Kk | 連続チヤープ変調式スペクトラム拡散通信装置 |
JPH03107839U (ja) * | 1990-02-19 | 1991-11-06 | ||
JP2000326070A (ja) * | 1999-05-21 | 2000-11-28 | Hioki Ee Corp | 自動電撃防止装置付き交流アーク溶接機の遅動時間測定装置 |
-
2002
- 2002-02-19 JP JP2002041185A patent/JP4777589B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003236663A (ja) | 2003-08-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4777589B2 (ja) | 非消耗電極式アーク溶接装置 | |
JP4739621B2 (ja) | 消耗電極式アーク溶接装置 | |
JP2003154455A (ja) | 消耗電極式アーク溶接装置 | |
US8592724B2 (en) | Remote wire feeder using binary phase shift keying to modulate communications of command/control signals to be transmitted over a weld cable | |
CA2266717C (en) | Method and apparatus for initiating a welding arc | |
US20190344371A1 (en) | Wireless and powerline communications in a welding-type system | |
WO2007100480A2 (en) | A welding-type system with power source and remote device connected through a weld cable using binary phase shift keying for transmitting commands over the weld cable; a method of remotely controlling such power source using such transmitting phase shift keying | |
JP2013503044A (ja) | 溶接機のための補助電源 | |
JP2003088957A (ja) | 消耗電極式アーク溶接装置 | |
US11268326B2 (en) | Multi-path combined high-low voltage plasma drilling power source and drillling system | |
JP2015071178A (ja) | ワイヤ送給装置、および、溶接システム | |
EP1001513A2 (en) | Universal switched power converter | |
EP0539041A1 (en) | High voltage power supply | |
CN105108270A (zh) | 一种多功能一体焊机系统 | |
CN210967392U (zh) | 一种逆变多功能焊机输出电路 | |
JP2018125800A (ja) | 通信システム、および、溶接システム | |
KR101824615B1 (ko) | 전해연마기능을 구비한 용접기 | |
JP6231294B2 (ja) | 通信装置の制御回路、通信装置、溶接電源装置、ワイヤ送給装置、溶接装置、溶接システム、制御方法、および、プログラム | |
CN104858530A (zh) | 一种长距离传输焊接电流的方法 | |
CN115365625B (zh) | 一种用于切割和焊接的电路及设备 | |
CN212135168U (zh) | 电控包的控制系统 | |
CN108772616A (zh) | 一种多功能发电焊机的电机系统 | |
CN218983517U (zh) | 一种mig-mma-cut多功能机的输出电路 | |
US20240316744A1 (en) | Apparatus and system for supplying a power tool with electrical energy, and use of the apparatus for this purpose | |
JP3999323B2 (ja) | ア−ク加工装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050127 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070618 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070626 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070807 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090512 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090611 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100406 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100415 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110426 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110519 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110628 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110630 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4777589 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140708 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |