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JP4776339B2 - 印刷機および印刷機の運転方法 - Google Patents

印刷機および印刷機の運転方法 Download PDF

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Description

本発明は、印刷機および印刷機の運転方法に関し、さらに詳しくは、複数のローラの版胴に対するニップ圧を確認する印刷機および印刷機の運転方法に関するものである。
印刷機、例えばオフセット印刷機は、印刷版を保持する版胴にインキを供給するインキ供給手段と、この版胴に湿し水を供給する湿し水供給手段とを備える。このインキ供給手段は、複数のインキ着けローラが版胴に当接することで、この版胴上の印刷版面にインキを供給する。一方、この湿し水供給手段は、水着けローラが版胴に当接することで、この版胴上の印刷版面に湿し水を供給する。これらのインキおよび湿し水の供給量は、インキ着けローラおよび水着けローラの版胴に対する当接圧力、すなわちニップ圧の変化により変化する。
従って、印刷機は、このニップ圧を調整するニップ圧調整手段を備えており、このニップ圧調整手段によりニップ圧が調整され、インキおよび湿し水の供給量が調整される。このニップ圧の調整は、毎日の印刷機の運転開始前や、定期的なメンテナンス時において行われる。この際、調整前後におけるニップ圧の確認が必要となる。
従来の印刷機においては、版胴にインキおよび湿し水を供給する複数のローラのそれぞれローラ跡を手動、あるいは特許文献1に示すように自動で版胴に形成し、このローラ跡をオペレータが目視することにより、ニップ圧の確認が行われていた。
特開2003−182022号公報
しかしながら、ローラ跡を版胴に手動で形成する場合は、オペレータが版胴の近傍まで接近し、さらに版胴に形成されたローラ跡が目視できる位置までこの版胴を回転させなければならない。また、特許文献1に示すように、ローラ跡を版胴に自動で形成する場合でも、オペレータが版胴の近傍まで接近し、目視できる位置まで回転した版胴に形成されたローラ跡を目視する必要がある。
ここで、オフセット印刷機には、版胴、複数のローラ、印刷対象を保持する圧胴を有する印刷ユニットを複数備えるものがある。このような複数の印刷ユニットを備える印刷機では、オペレータが印刷ユニットの版胴の近傍まで接近し、版胴に形成されたローラ跡を目視する作業を印刷ユニットごとに行わなければならず、各印刷ユニットの複数のローラそれぞれの版胴に対するニップ圧の確認に時間がかかるという問題があった。
この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、各印刷ユニットの複数のローラそれぞれの版胴に対するニップ圧を容易に確認することができる印刷機および印刷機の運転方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明では、少なくとも印刷版を保持する版胴、当該版胴にインキおよび湿し水を供給する複数のローラ、印刷対象を保持する圧胴を有する印刷ユニットを複数備える印刷機において、前記複数の印刷ユニットの各版胴に、インキ膜が形成された前記複数のローラをそれぞれ当接し、当該複数のローラが当接した状態で当該各版胴を所定回転後停止し、当該複数のローラを当該各版胴から離間させることでローラ跡を形成するローラ跡形成手段と、前記ローラ跡形成手段より前記各版胴に形成されたローラ跡を前記各圧胴に保持された印刷対象に1枚ずつ転写するローラ跡転写手段と、を備えることを特徴とする。
また、この発明では、少なくとも印刷版を保持する版胴、当該版胴にインキおよび湿し水を供給する複数のローラ、印刷対象を保持する圧胴を有する印刷ユニットを複数備える印刷機の運転方法において、前記複数の印刷ユニットの各版胴にインク膜が形成された前記複数のローラをそれぞれ当接する手順と、前記複数のローラが当接した状態で前記各版胴を所定距離回転後停止する手順と、前記複数のローラを前記各版胴から離間させることでローラ跡を形成する手順と、前記各版胴に形成されたローラ跡を前記各圧胴に保持された印刷対象に1枚ずつ転写する手順と、を含むことを特徴とする。
これらの発明によれば、各印刷ユニットの版胴ごとに、複数のローラそれぞれのローラ跡が形成され、各版胴に形成された複数のローラそれぞれのローラ跡は、圧胴に保持された印刷対象に1枚ずつ転写される。つまり、1つの印刷対象には、1つの版胴に形成された複数のローラそれぞれのローラ跡が転写されることとなる。従って、オペレータは、版胴に形成されたローラ跡を印刷ユニットごとに目視しなくても、印刷機から排出された印刷対象ごとに転写された各印刷ユニットの版胴に形成されたローラ跡を目視することで、各印刷ユニットの複数のローラそれぞれの版胴に対するニップ圧を容易に確認することができる。
また、この発明では、上記印刷機において、ローラ跡転写手段は、前記各版胴に形成されたローラ跡が転写された印刷対象が前記複数の印刷ユニットを通過する順あるいは反対順に前記印刷機から排出することを特徴とする。
この発明によれば、各印刷ユニットの版胴に形成されたローラ跡が転写された印刷対象は、この印刷対象が複数の印刷ユニットを通過する順あるいは反対順に印刷機から排出される。従って、例えば、各印刷ユニットが同一色のインキを用いる印刷ユニットであり、各印刷対象に転写されたローラ跡がすべて同一色であっても、印刷機から排出される各印刷ユニットの版胴に形成されたローラ跡が転写された印刷対象の順番が決まっているので、オペレータが印刷対象に転写された各印刷ユニットの版胴に形成されたローラ跡を目視する際に、どの印刷ユニットの版胴に形成されたローラ跡であるかを容易に理解することができる。
また、この発明では、上記印刷機において、前記ローラ跡形成手段は、前記複数のローラを各版胴に同時に当接することを特徴とする。
この発明によれば、複数のローラそれぞれが同時に当接した版胴を一度回転するだけで、一度に版胴に複数のローラそれぞれのローラ跡を形成することができる。従って、オペレータが各印刷対象に転写されたローラ跡の目視までの時間を短縮することができる。これにより、印刷機の運転開始時間あるいはメンテナンス時間を短縮することができる。
また、この発明では、上記印刷機において、前記ローラ跡形成手段は、前記複数のローラを各版胴に別々に当接することを特徴とする。
この発明によれば、各ローラの各版胴に対する当接位置を変更することができる。従って、複数のローラを各版胴に同時に当接する場合よりも、各版胴に形成されるローラ跡の間隔を短くすることができる。従って、圧胴に保持される版胴のローラ跡を転写する印刷対象の大きさに拘わらず、この印刷対象に確実に各版胴に形成されたローラ跡を転写することができる。
この発明にかかる印刷機および印刷機の運転方法は、各版胴に形成されたローラ跡をこのローラ跡が転写された各印刷対象を目視することで、各印刷ユニットの複数のローラそれぞれの版胴に対するニップ圧を容易に確認することができるという効果を奏する。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの或いは実質的に同一のものが含まれる。また、下記の実施例では、オフセット印刷機について説明するが、この発明に係る印刷機はオフセット印刷機に限られるものではなく、少なくとも印刷版を保持する版胴、当該版胴にインキおよび湿し水を供給する複数のローラ、印刷対象を保持する圧胴を有する印刷ユニットを複数備える印刷機であればいずれであっても良い。
図1は、オフセット印刷機の概略構成例を示す図である。図2は、各印刷ユニットの構成例を示す図である。図1に示すように、オフセット印刷機1は、ローラ跡形成手段およびローラ跡転写手段を備える。このオフセット印刷機1は、複数の印刷ユニット、この実施例では4つの印刷ユニット10,20,30,40と、給紙装置50と、排紙装置60と、各印刷ユニット10〜40のそれぞれ間に配置される中間胴71,72,73と、このオフセット印刷機1の運転制御を行う制御装置80により構成されている。なお、90は、印刷機を運転する際にオペレータが指示を入力したり、印刷機の運転状態をオペレータに表示したりする例えば操作パネルなどの入出力装置である。
印刷ユニット10〜40は、図2に示すように、それぞれインキ供給装置11,21,31,41と、湿し水供給装置12,22,32,42と、版胴13,23,33,43と、ブランケット胴14,24,34,44と、圧胴15,25,35,45と、胴回転手段である胴回転装置16,26,36,46と、胴着脱手段である胴着脱手段17,27,37,47とにより構成されている。なお、この実施例では、各印刷ユニット10〜40は、それぞれ異なる色のインキを用いるものであり、例えば印刷ユニット10が1番目の印刷ユニットで墨色のインキを、印刷ユニット20が2番目の印刷ユニットで藍色のインキを、印刷ユニット30が3番目の印刷ユニットで紅色のインキを、印刷ユニット40が4番目の印刷ユニットで黄色のインキを用いるものである。
インキ供給装置11〜41は、インキ供給手段であり、ローラ跡形成手段の一部を構成するものである。このインキ供給装置11〜41は、版胴13〜43に上記墨色、藍色、紅色、黄色のそれぞれ単色のインキを供給するものである。このインキ供給手段11〜41は、それぞれ上記各色のインキを貯留する図示しないインキ壺装置と、インキ壺装置に貯留されたインキに浸される図示しないインキ元ローラと、このインキ元ローラに付着したインキをインキ着けローラまで搬送する図示しないインキローラ群と、インキローラ群で搬送された各色のインキによりインキ膜が形成されるインキ着けローラ11a〜11d,21a〜21d,31a〜31d,41a〜41dと、インキ側ローラ回転装置11e,21e,31e,41eと、インキ側ローラ着脱装置11f,21f,31f,41fとにより構成されている。
インキ側ローラ回転装置11e〜41eは、図示しないモータなどの駆動源からの駆動力をそれぞれインキ供給装置11〜41の図示しないインキ元ローラ、インキローラ群およびインキ着けローラ11a〜11d,21a〜21d,31a〜31d,41a〜41dに伝達し、これらを同期回転(従動回転も含む)させるものである。つまり、インキ供給装置11〜41は、インキ側ローラ回転装置11e〜41eにより、図示しないインキ元ローラ、インキローラ群およびインキ着けローラ11a〜11d,21a〜21d,31a〜31d,41a〜41dを回転させることで、インキ壷装置に貯留されたインキにより同図矢印A方向に回転するインキ着けローラ11a〜11d,21a〜21d,31a〜31d,41a〜41dにインキ膜を形成するものである。なお、このインキ側ローラ回転装置11e〜41eは、制御装置80により、インキ側ローラ同期回転制御が行われるものである。
インキ側ローラ着脱装置11f〜41fは、例えば図示しないソレノイドなどを有し、インキ着けローラ11a〜11d,21a〜21d,31a〜31d,41a〜41dを各版胴13〜43に対してそれぞれ当接あるいは離間させるものである。つまり、インキ供給装置11〜41は、インキ側ローラ着脱装置11f〜41fにより、各版胴13〜43から離間したインキ膜が形成されたインキ着けローラ11a〜11d,21a〜21d,31a〜31d,41a〜41d(同図2点鎖線)をこの各版胴13〜43にそれぞれ当接させることで、各版胴13〜43に各色のインキがそれぞれ付着し、供給させるものである(同図実線)。なお、このインキ側ローラ着脱装置11f〜41fは、制御装置80により、インキ側ローラ着脱制御が行われるものである。
湿し水供給装置12〜42は、湿し水供給手段であり、ローラ跡形成手段の一部を構成するものである。この湿し水供給装置12〜42は、版胴13〜43に湿し水を供給するものである。この湿し水供給装置12〜42は、それぞれ湿し水を貯留する図示しない湿し水壺装置と、湿し水壺装置に貯留された湿し水に浸される図示しない水元ローラと、この水元ローラに付着した湿し水を水着けローラまで搬送する図示しない水ローラ群と、水ローラ群で搬送された湿し水により水膜が形成される水着けローラ12a,22a,32a,42aと、湿し水側ローラ回転装置12b,22b,32b,42b、湿し水ローラ着脱装置12c,22c,32c,42cと、により構成されている。つまり、各印刷ユニット10〜40は、各版胴13〜43にインキおよび湿し水を供給する複数のローラ(インキ着けローラ11a〜11d,21a〜21d,31a〜31d,41a〜41dおよび水着けローラ12a〜42a)をそれぞれ備えることとなる。
湿し水側ローラ回転装置12b〜42bは、図示しないモータなどの駆動源からの駆動力をそれぞれ湿し水供給装置12〜42の図示しない水元ローラ、水ローラ群および水着けローラ12a〜42aに伝達し、これらを回転(従動回転も含む)させるものである。つまり、湿し水供給装置12〜42は、湿し水側ローラ回転装置12b〜42bにより、図示しない水元ローラ、水ローラ群および水着けローラ12a〜42aを回転させることで、湿し水壺装置に貯留された湿し水により同図矢印A方向に回転する水着けローラ12a〜42aに水膜を形成するものである。なお、この湿し水側ローラ回転装置12b〜42bは、制御装置80により、湿し水側ローラ同期回転制御が行われるものである。
湿し水側ローラ着脱装置12c〜42cは、例えば図示しないソレノイドなどを有し、水着けローラ12a〜42aを各版胴13〜43に対してそれぞれ当接あるいは離間させるものである。つまり、湿し水供給装置12〜42は、湿し水側ローラ着脱装置12c〜42cにより、水膜が形成された水着けローラ12a〜42aを各版胴13〜43にそれぞれ当接させることで、各版胴13〜43に湿し水がそれぞれ付着し、供給されるものである。ここで、このインキ供給装置11〜41と湿し水供給装置12〜42との間には、それぞれ渡し機構18,28,38,48が配置されている。この渡し機構18〜48は、例えば図示しないインキローラ群あるいはインキ着けローラ11a〜11d,21a〜21d,31a〜31d,41a〜41dと、水着けローラ12a〜42aとの間に配置され、例えばこれらにそれぞれ当接する渡しローラにより構成されている。従って、この渡し機構18〜48は、各水着けローラ12a〜42aに各インキ供給装置11〜41が各版胴13〜43に供給する各色のインキを付着し、供給するものである。つまり、水着けローラ12a〜42aにも、インキ膜を形成することができる。なお、この湿し水側ローラ着脱装置12c〜42cは、制御装置80により、湿し水側ローラ着脱制御が行われるものである。
版胴13〜43は、印刷対象である紙Pに印刷する情報が形成された印刷版を保持するものである。この版胴13〜43には、凹部13a,23a,33a,43aに図示しない印刷版保持装置がそれぞれ設けられている。この印刷版保持装置により、印刷版が版胴上に保持されることとなる。インキ供給装置11〜41および湿し水供給装置12〜42により各版胴13〜43にそれぞれ供給されたインキおよび湿し水は、この版胴上の印刷版面に供給される。そして、各版胴13〜43には、この印刷版面の凹凸に沿ったインキ膜が形成される。
ブランケット胴14〜44は、各版胴13〜43に形成された印刷版面の凹凸に沿ったインキ膜が転写されるものである。このブランケット胴14〜44には、そのブランケット胴上に図示しないゴムなどから形成されるブランケットをそれぞれ保持する図示しないブラケット保持装置が設けられている。このブランケット胴14〜44は、各版胴13〜43と各圧胴15〜45とにそれぞれ当接および離間できるように配置されている。
圧胴15〜45は、図1および図2に示すように、印刷対象、この実施例では紙Pを保持するものである。この圧胴15〜45には、その圧胴上に紙Pをそれぞれ保持する図示しない印刷対象保持装置が設けられている。
胴回転装置16〜46は、ローラ跡転写手段の一部を構成するものである。この胴回転装置16〜46は、図示しないモータなどの駆動源からの駆動力をそれぞれ各版胴13〜43、ブランケット胴14〜44、圧胴15〜45に伝達し、これらを同図矢印B方向に同期回転させるものである。なお、胴回転装置16〜46は、中間胴71〜73を圧胴15〜45に同期させて回転するものでもある。また、胴回転装置16〜46は、制御装置80により、胴同期回転制御が行われるものである。
胴着脱装置17〜47は、ローラ跡転写手段の一部を構成するものである。この胴着脱装置17〜47は、例えば図示しないソレノイドやカム機構などを有し、ブランケット胴14〜44を各版胴13〜43および各圧胴15〜45に対してそれぞれ当接あるいは離間させるものである。つまり、ブランケット胴14〜44は、胴着脱装置17〜47により、各版胴13〜43から離間したブランケット胴14〜44(同図2点鎖線)をこの各版胴13〜43にそれぞれ当接することで(同図実線)、各版胴13〜43の印刷版面の凹凸に沿ったインキ膜が転写される。また、ブランケット胴14〜44は、胴着脱装置17〜47により、各圧胴15〜45から離間したブランケット胴14〜44(同図2点鎖線)をこの圧胴15〜45にそれぞれ当接する(同図実線)ことで、このブランケット胴14〜44に転写された印刷版面の凹凸に沿ったインキ膜を各圧胴15〜45に保持された紙Pに転写する。これにより、印刷対象である紙Pに印刷版の情報が色ごとに印刷される。なお、この胴着脱装置17〜47は、制御装置80により、胴着脱制御が行われるものである。
給紙装置50および排紙装置60は、図1に示すように、印刷ユニット10〜40の両端部にそれぞれ配置されている。給紙装置50は、印刷対象である紙Pを印刷機1に供給するものである。一方、排紙装置60は、印刷ユニット10〜40を通過した印刷対象である紙Pを印刷機1から排出するものである。ここで、圧胴15〜45の間には、上記中間胴71〜73が配置されており、この中間胴71〜73にも、中間胴上に紙Pをそれぞれ保持する図示しない印刷対象保持装置が設けられている。従って、給紙装置50から印刷機1に供給された紙Pは、印刷ユニット10の圧胴15、中間胴71、印刷ユニット20の圧胴25、中間胴72、印刷ユニット30の圧胴35、中間胴73、印刷ユニット40の圧胴45の順番に保持され、圧胴45から排紙装置60に搬送され、各印刷ユニット10〜40において各印刷版の情報がそれぞれ色ごとに印刷された紙Pが排紙装置60により印刷機1から排出される。なお、この給紙装置50および排紙装置60は、制御装置80により駆動制御が行われる。
制御装置80は、印刷機1の運転制御を行うものであり、図示しない処理部と記憶部とにより構成されている。図示しない処理部は、上記インキ側ローラ同期回転制御を行うインキ側ローラ同期回転制御部、インキ側ローラ着脱制御を行うインキ側ローラ着脱制御部、湿し水側ローラ同期回転制御を行う湿し水側ローラ同期回転制御部、湿し水側ローラ着脱制御を行う湿し水側ローラ着脱制御部、版胴同期回転制御を行う版胴同期回転制御部、胴着脱制御を行う胴着脱制御部を有し、各種制御信号を各装置に出力するものである。記憶部は、各装置の制御内容を決定するためのプログラム、例えばニップ圧の確認プロクラムなどが格納されているものである。
次に、この印刷機1の運転方法、特に複数のローラの各版胴13〜43に対するニップ圧の確認方法について説明する。図3は、この実施例にかかる印刷機の運転方法のフローを示す図である。図4〜図10は、各印刷ユニットの動作説明図である。図11は、ローラ跡が転写された紙を示す図である。
まず、オペレータは、複数のローラの各版胴13〜43に対するニップ圧の確認を行う場合、図1に示す入出力装置90から印刷機1の運転状態をニップ圧の確認モードに切り替える指令を制御装置80に入力する。これにより、制御装置80の図示しない記憶部に格納されているニップ圧の確認プロクラムが処理部によって実行される。
次に、図3に示すように、ローラ跡形成手段は、各印刷ユニット10〜40のうちいずれか1つの印刷ユニット、この実施例ではまず1番目の印刷ユニット10の複数のローラにインキ膜を形成する(ステップST1)。ここでは、図4に示すように、制御装置80がインキ側ローラ回転装置11eにより、図示しないインキ元ローラ、インキローラ群、インキ着けローラ11a〜11dを同図矢印A方向に回転させる。従って、インキ着けローラ11a〜11dには、図示しないインキ壺装置に貯留されているインキが供給され、単色(墨色)のインキ膜が形成される。このとき、渡し機構18により、インキローラ群が搬送するインキが水着けローラ12aにも供給され、この水着けローラ12aにも単色(墨色)のインキ膜が形成される。これにより、同図に示すように、複数のローラであるインキ着けローラ11a〜11dおよび水着けローラ12aにインキ膜(同図太線)を形成する。なお、制御装置80は、1番目の印刷ユニット10の複数のローラにインキ膜を形成する前に、複数のローラであるインキ着けローラ11a〜11dおよび水着けローラ12aが版胴13に対して離間しているか、およびブランケット胴14が版胴13および圧胴15に対して離間しているかを確認し、それぞれ離間していない場合は、インキ側ローラ着脱装置11f、湿し水側ローラ着脱装置12c、胴着脱装置17により複数のローラでブランケット胴14を離間させる。
次に、ローラ跡形成手段は、1番目の印刷ユニット10の版胴13の頭出しを行う(ステップST2)。ここでは、制御装置80が胴回転装置16により、版胴13を回転させ、この版胴13の頭出しを行う。これは、インキ側ローラ着脱装置11fおよび湿し水ローラ着脱装置12cにより、複数のローラであるインキ着けローラ11a〜11dおよび水着けローラ12aが版胴10に当接する際に、いずれかのローラが版胴13の凹部13aに位置し、この版胴13にローラ跡が形成されないことを防止するためである。
次に、ローラ跡形成手段は、複数のローラを1番目の印刷ユニット10の版胴13に同時に当接させる(ステップST3)。ここでは、図5に示すように、制御装置80がインキ側ローラ着脱装置11fおよび湿し水側ローラ着脱装置12cにより、複数のローラであるインキ着けローラ11a〜11dおよび水着けローラ12aを版胴13に同時に当接させる。従って、複数のローラであるインキ着けローラ11a〜11dおよび水着けローラ12aに形成されたインキ膜がそれぞれ版胴13に同時に付着する。
次に、ローラ跡形成手段は、1番目の印刷ユニット10の版胴13を所定回転させる(ステップST4)。ここでは、同図に示すように、制御装置80が胴回転装置16により、版胴13を同図矢印B方向に所定回転させる。例えば、制御装置80は、胴回転装置16により、版胴13を版胴上で所定回転として20mm分回転させる。なお、この所定回転とは、版胴上20mm分には限られず、版胴上20mm分未満、あるいは版胴上20mm分超であっても良い。つまり、所定回転は、少なくとも複数のローラのうち隣り合うローラから版胴13に付着したインキが重なり合わない範囲内の回転であれば良い。
次に、ローラ跡形成手段は、1番目の印刷ユニット10の版胴13の回転を停止させる(ステップST5)。ここでは、図6に示すように、制御装置80が胴回転装置16により、回転している版胴13を所定回転後停止させる。なお、ローラ跡形成手段が1番目の印刷ユニット10の版胴13の回転を停止させるのは、これにより版胴13に複数のローラそれぞれに対応したローラ跡に真のニップ圧を確認するのに用いるニップ幅を形成するためである。
次に、ローラ跡形成手段は、複数のローラを1番目の印刷ユニット10の版胴13から離間させる(ステップST6)。ここでは、図7に示すように、制御装置80がインキ側ローラ着脱装置11f、湿し水側ローラ着脱装置12cにより複数のローラであるインキ着けローラ11a〜11dおよび水着けローラ12aを版胴13に対して離間させる。これにより、版胴13には、複数のローラであるインキ着けローラ11a〜11dおよび水着けローラ12aにそれぞれ対応したローラ跡N11a,N11b,N11c,N11d,N12aが形成される。なお、ローラ跡形成手段が複数のローラを1番目の印刷ユニット10の版胴13から離間させるのは、複数のローラが版胴13に当接したままだと、衝撃荷重が加わり、版胴13に複数のローラそれぞれに対応したローラ跡に形成される真のニップ幅が形成できず真のニップ圧を確認することが困難となるためである。
次に、ローラ跡形成手段は、印刷機1が備える全ての印刷ユニット10〜40の各版胴13〜43へのローラ跡形成が終了したか否かを判断する(ステップST7)。ここでは、制御装置80が全印刷ユニット10〜40の各版胴13〜43へのローラ跡形成が終了しているか否かを判断する。そして、制御装置80が全印刷ユニット10〜40の各版胴13〜43へのローラ跡形成が終了していない場合と判断すると、全ての印刷ユニット10〜40の各版胴13〜43へのローラ跡形成が終了するまで、上記ステップST1〜ST6を各印刷ユニット10〜40ごとに実行する。
次に、ローラ跡転写手段は、ローラ跡形成手段により印刷機1が備える全ての印刷ユニット10〜40の各版胴13〜43へのローラ跡形成が終了したと判断されると、印刷機1への印刷対象である紙Pの給紙を開始する(ステップST8)。ここでは、制御装置80が給紙装置50により紙Pを順次印刷機1に供給する。
次に、ローラ跡転写手段は、4番目の印刷ユニット40の胴入れを行う(ステップST9,ステップST10)。ここでは、制御装置80は、nを印刷機1に備えられている印刷ユニットの数(n=4)とし(ステップST9)、図8に示すように、n番目、すなわち4番目の印刷ユニット40の胴着脱装置47によりブランケット胴44を版胴43および圧胴45に当接させる(ステップST10)。このとき、制御装置80は、胴回転装置46により版胴43、ブランケット胴44、圧胴45を同図矢印B方向に回転させている。従って、図9に示すように、版胴43に形成されたローラ跡N41a,N41b,N41c,N41d,N42aは、この版胴43に当接するブランケット胴44の図示しないブランケットに転写される。そして、図10に示すように、このブランケット胴44に転写された版胴43に形成されたローラ跡N41a〜N42aは、このブランケット胴44に当接する圧胴45に保持された給紙装置50から印刷機1に給紙された最初紙P4に転写される(図11参照)。なお、制御装置80は、圧胴45に保持された紙P4がブランケット胴44に当接してから離れるまでに、このブランケット胴44に転写されたローラ跡N41a〜N42aを紙P4に転写できるタイミングで、胴着脱装置47によりブランケット胴44を版胴43および圧胴45に当接させる。
次に、ローラ跡転写手段は、4番目の印刷ユニット40の胴抜きを行う(ステップST11)。ここでは、同図に示すように、制御装置80が胴着脱装置47によりブランケット胴44を版胴43および圧胴45に対して離間させる。
次に、ローラ跡転写手段は、全印刷ユニット10〜40の各版胴13〜43に形成されたローラ跡N11a〜N12a,N21a〜N22a,N31a〜N32a,N41a〜N42aが印刷対象である紙P1〜4に転写されたか否かを判断する。ここでは、制御装置80は、n=1となったか否かを判断する(ステップST12)。
次に、ローラ跡転写手段は、全印刷ユニット10〜40の各版胴13〜43に形成されたローラ跡N11a〜N12a,N21a〜N22a,N31a〜N32a,N41a〜N42aが印刷対象である紙P1〜4に転写されていないと判断すると、排紙装置側の印刷ユニット40から給紙装置側の印刷ユニット10に向かう順、すなわち紙P1〜4が複数の印刷ユニット10〜40を通過する順と反対順に、印刷ユニット30,20,10の各版胴33,23,13に形成されたローラ跡N31a〜N32a,N21a〜N22a,N11a〜N12aを印刷対象である紙P3〜1に転写する(ステップST13,ステップST10〜ステップST11)。ここでは、制御装置80は、n=n−1とし(ステップST13)、3番目の印刷ユニット30の版胴33に形成されたローラ跡N31a〜N32aを紙P3に転写し、次に2番目の印刷ユニット20の版胴23に形成されたローラ跡N21a〜N22aを紙P2に転写し、最後に1番目の印刷ユニット10の版胴13に形成されたローラ跡N11a〜N12aを紙P1に転写する。そして、オフセット印刷機1の運転を停止する(ステップST14)。
これにより、各版胴13〜43にそれぞれ形成されたローラ跡N11a〜N12a,N21a〜N22a,N31a〜N32a,N41a〜N42aは、図11に示すように印刷対象である紙P1〜P4にそれぞれ転写され、この紙P1〜P4が印刷機1から排出され、排出装置60に移動する。そして、オペレータは、各紙P1〜P4に転写されたローラ跡N11a〜N12a,N21a〜N22a,N31a〜N32a,N41a〜N42aを目視、特に、複数のローラがそれぞれ当接した状態で各版胴13〜43の回転が停止した際にできるローラ跡部分Tの幅、すなわちニップ幅を目視することで、複数のローラそれぞれの各版胴13〜43に対するニップ圧を確認する。オペレータは、確認した複数のローラそれぞれの各版胴13〜43に対するニップ圧に応じて複数のローラそれぞれの各版胴13〜43に対するニップ圧を調整する。
以上により、ローラ跡形成手段により、各印刷ユニット10〜40の版胴13〜43ごとに、複数のローラそれぞれにローラ跡N11a〜N12a,N21a〜N22a,N31a〜N32a,N41a〜N42aが形成され、各版胴13〜43に形成された複数のローラそれぞれのローラ跡N11a〜N12a,N21a〜N22a,N31a〜N32a,N41a〜N42aは、圧胴15〜45に保持された印刷対象である紙P1〜P4にそれぞれ1枚ずつ転写される。つまり、1つの紙P1〜P4には、1つの版胴13〜43に形成された複数のローラそれぞれのローラ跡N11a〜N12a,N21a〜N22a,N31a〜N32a,N41a〜N42aが転写されることとなる。従って、オペレータは、版胴13〜43に形成されたローラ跡N11a〜N12a,N21a〜N22a,N31a〜N32a,N41a〜N42aを印刷ユニットごとに目視しなくても、印刷機1から排出された紙P1〜P4ごとに転写された各印刷ユニット10〜40の版胴13〜43に形成されたローラ跡N11a〜N12a,N21a〜N22a,N31a〜N32a,N41a〜N42aを目視することで、各印刷ユニット10〜40の複数のローラそれぞれの版胴13〜43に対するニップ圧を容易に確認することができる。
また、各印刷ユニット10〜40の複数のローラそれぞれの版胴13〜43に対するニップ圧は、ローラ跡N11a〜N12a,N21a〜N22a,N31a〜N32a,N41a〜N42aが紙P1〜P4にそれぞれ転写されるので容易に保存することができる。また、ローラ跡N11a〜N12a,N21a〜N22a,N31a〜N32a,N41a〜N42aが転写された紙P1〜P4をニップ圧の確認ごとに保存することで、印刷機1の経時変化を簡単に確認することができる。
また、各版胴13〜43に形成されたローラ跡N11a〜N12a,N21a〜N22a,N31a〜N32a,N41a〜N42aがそれぞれ転写された印刷対象である紙P1〜P4は、この紙P4〜P1がこの各印刷ユニット10〜40を通過する順と反対順に印刷機1から排出される。従って、排紙装置60には、最上面から下に向かってP1,P2,P3,P4の順に重なる。例えば、各印刷ユニット10〜40が同一色のインキを用いる印刷ユニットであり、各印刷対象である紙P1〜P4にそれぞれ転写されたローラ跡N11a〜N12a,N21a〜N22a,N31a〜N32a,N41a〜N42aがすべて同一色であっても、印刷機1から排出されるローラ跡N11a〜N12a,N21a〜N22a,N31a〜N32a,N41a〜N42aがそれぞれ転写された紙P1〜P4の排出順番が決まっているので、オペレータが紙P1〜P4にそれぞれ転写されたローラ跡N11a〜N12a,N21a〜N22a,N31a〜N32a,N41a〜N42aを目視する際に、どの印刷ユニットの版胴に形成されたローラ跡であるかを容易に理解することができる。
なお、上記制御装置80は、ステップST9においてn=1とし、ステップST12においてn=4であるか否か判断し、ステップST13においてn=n+1としても良い。これにより、ローラ跡転写手段は、各版胴13〜43に形成されたローラ跡N11a〜N12a,N21a〜N22a,N31a〜N32a,N41a〜N42aがそれぞれ転写された印刷対象である紙P1〜P4をこの各印刷ユニット10〜40を通過する順に印刷機1から排出することができる。
なお、上記実施例では、ローラ跡形成手段は、複数のローラそれぞれを各版胴13〜43に同時に当接させるが、別々に各版胴13〜43に当接させても良い。この場合は、各ローラの各版胴13〜43に対する当接位置を変更することができる。従って、例えばローラ跡形成手段は、複数のローラをそれぞれ版胴13〜43の回転方向に向かって順番に各版胴13〜43に当接させる。このとき、ローラ跡形成手段は、複数のローラを各版胴13〜43にそれぞれ1つずつ当接した後、各版胴13〜43を、各版胴13〜43に形成されたローラ跡が次に各版胴13〜43に当接するローラの当接位置よりも版胴13〜43の回転方向側まで回転させる。これにより、複数のローラを各版胴13〜43に同時に当接する場合よりも、各版胴13〜43に形成されるローラ跡N11a〜N12a,N21a〜N22a,N31a〜N32a,N41a〜N42aの間隔を短くすることができる。従って、各圧胴15〜45にそれぞれ保持される印刷対象である紙P1〜P4の大きさに拘わらず、この紙P1〜P4に確実に各版胴13〜43にそれぞれ形成されたローラ跡N11a〜N12a,N21a〜N22a,N31a〜N32a,N41a〜N42aを転写することができる。
以上のように、この発明にかかる印刷機および印刷機の運転方法は、複数の印刷ユニットを備える印刷機および印刷機の運転方法に有用であり、特に、各印刷ユニットの複数のローラそれぞれの版胴に対するニップ圧を容易に確認するのに適している。
オフセット印刷機の概略構成例を示す図である。 各印刷ユニットの構成例を示す図である。 この実施例にかかる印刷機の運転方法のフローを示す図である。 各印刷ユニットの動作説明図である。 各印刷ユニットの動作説明図である。 各印刷ユニットの動作説明図である。 各印刷ユニットの動作説明図である。 各印刷ユニットの動作説明図である。 各印刷ユニットの動作説明図である。 各印刷ユニットの動作説明図である。 ローラ跡が転写された紙を示す図である。
符号の説明
1 オフセット印刷機
10,20,30,40 印刷ユニット
11,21,31,41 インキ供給装置(インキ供給手段)
11a〜11d,21a〜21d,31a〜31d,41a〜41d インキ着けローラ(複数のローラ)
11e,21e,31e,41e インキ側ローラ回転装置
11f,21f,31f,41f インキ側ローラ着脱装置
12,22,32,42 湿し水供給装置(湿し水供給手段)
12a,22a,32a,42a 水着けローラ(複数のローラ)
12b,22b,32b,42b 湿し水側ローラ回転装置
12c,22c,32c,42c 湿し水側ローラ着脱装置
13,23,33,43 版胴
14,24,34,44 ブランケット胴
15,25,35,45 圧胴
16,26,36,46 胴回転装置
17,27,37,47 胴着脱装置
18,28,38,48 渡し機構
50 給紙装置
60 排紙装置
71,72,73 中間胴
80 制御装置
90 入出力装置
N11a〜N11d,N21a〜N21d,N31a〜N31d,N41a〜N41d,N12a〜N42a ローラ跡
P,P1〜P4 紙(印刷対象)

Claims (5)

  1. 少なくとも印刷版を保持する版胴、当該版胴にインキおよび湿し水を供給する複数のローラ、印刷対象を保持する圧胴を有する印刷ユニットを複数備える印刷機において、
    前記複数の印刷ユニットの各版胴に、インキ膜が形成された前記複数のローラをそれぞれ当接し、当該複数のローラが当接した状態で当該各版胴を所定回転後停止し、当該複数のローラを当該各版胴から離間させることでローラ跡を形成するローラ跡形成手段と、
    前記ローラ跡形成手段より前記各版胴に形成されたローラ跡を前記各圧胴に保持された印刷対象に1枚ずつ転写するローラ跡転写手段と、
    を備えることを特徴とする印刷機。
  2. 前記ローラ跡転写手段は、
    前記各版胴に形成されたローラ跡が転写された印刷対象が前記複数の印刷ユニットを通過する順あるいは反対順に前記印刷機から排出することを特徴とする請求項1に記載の印刷機。
  3. 前記ローラ跡形成手段は、前記複数のローラを各版胴に同時に当接することを特徴とする請求項1または2に記載の印刷機。
  4. 前記ローラ跡形成手段は、前記複数のローラを各版胴に別々に当接することを特徴とする請求項1または2に記載の印刷機。
  5. 少なくとも印刷版を保持する版胴、当該版胴にインキおよび湿し水を供給する複数のローラ、印刷対象を保持する圧胴を有する印刷ユニットを複数備える印刷機の運転方法において、
    前記複数の印刷ユニットの各版胴にインク膜が形成された前記複数のローラをそれぞれ当接する手順と、
    前記複数のローラが当接した状態で前記各版胴を所定距離回転後停止する手順と、
    前記複数のローラを前記各版胴から離間させることでローラ跡を形成する手順と、
    前記各版胴に形成されたローラ跡を前記各圧胴に保持された印刷対象に1枚ずつ転写する手順と、
    を含むことを特徴とする印刷機の運転方法。
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