JP4775504B2 - カートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
また、特許文献1の構成では、現像ローラを感光体に付勢する手段と、現像ローラに電力を供給する手段とが別々に設けられているため、この電力を供給する手段が現像カートリッジの挙動を阻害し、現像ローラが現像位置へ安定して位置決めされない虞がある。
本発明の「カートリッジ」は、感光体ドラム及び現像ローラが設けられた構成をなすプロセスカートリッジと、感光体ドラムが設けられていない構成をなす現像カートリッジの双方を含んでいる。
請求項1の発明によれば、装置本体側からの現像ローラへの電力供給と、現像ローラの現像位置への安定的な位置決めとを、カートリッジ構成を複雑化することなく実現できる。また、現像ローラへの電圧印加を、付勢手段を介して行うようにしているため、電力供給手段から現像ローラに電圧が印加されるときに、カートリッジの挙動が阻害されにくくなる。
請求項1の発明によれば、付勢手段に付勢機能と端子機能とを兼用させる構成を簡易に実現しうる好適例となる。
請求項1の発明によれば、本体側端子部によってカートリッジ側端子部を押圧し、かつその押圧作用によって現像ローラを付勢させる構成を簡易にかつ好適に実現できる。
請求項1の発明によれば、カートリッジ側端子部に付勢手段が設けられており、使用時に破損しやすい付勢手段がカートリッジ側に配置されることとなる。この構成では、たとえ付勢手段が破損して機能しなくなったとしても、カートリッジを交換することで機能が回復し、装置本体を交換する必要がないので合理的である。
請求項2の発明によれば、本体側端子部がカバー部材にまとめられるため、カートリッジの着脱時に本体側端子部が邪魔にならず、着脱を行いやすい構成となる。
請求項3の発明によれば、現像ローラへの電力供給及び現像ローラの安定化を共に実現できると共に、現像ローラ以外の電気部品に電力供給できるようにもなる。
現像ローラと感光体ドラムとをトナーを介して接触させて現像を行う方式(接触現像方式)を採用した場合、現像ローラの感光体ドラムへの押圧は強すぎても弱すぎても印字不良の原因となるため、適切な圧力に保つ必要がある。更に、現像ローラが感光体ドラムへの振れなどに対して追従できなかったり、現像ローラの感光体ドラムへの押圧が左右で不均一だったりすると、図29に示すように、端部に周期的に印字されない領域が生じる場合がある。
図29は、用紙全面に中間調画像Nを印字した場合の不具合を説明する説明図であり、現像ローラの端部において印字されない領域Mが生じた状態を示している。このような不具合は、現像ローラの端部が感光体ドラムから若干浮いてしまうことにより発生し、特に、感光体ドラムの回転速度が早くなると発生しやすくなる傾向がある。
一方、上述の特許文献1の構成では、現像ローラを感光体ドラム側に付勢する手段と、現像ローラに電力を供給する手段とが別々に設けられているため、この電力を供給する手段がカートリッジの挙動を阻害し、図29のような不具合が発生しやすくなる。特に、現像ローラに電力を供給する手段の接触圧が高すぎる場合や、カートリッジの外壁等に引っかかったりすると直ちに不具合が生じてしまう。
これに対し、請求項4の構成によれば、現像ローラへの電力供給を行う手段がカートリッジの挙動を阻害しないため、現像ローラと感光体ドラムとが端部で不安定になりにくく、図29のような印字不良を効果的に防止することができる。
請求項5の発明によれば、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のカートリッジと同様の効果を奏する画像形成装置となる。
本発明の実施形態1について図面を参照しつつ説明する。
1.全体構成
図1は、本発明の画像形成装置としてのレーザプリンタの一実施形態を概略的に示す要部側断面図である。このレーザプリンタ1は、本体ケーシング2内に、記録媒体としての用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
本体ケーシング2において、一方側の側壁には、後述するプロセスカートリッジ18を着脱するための着脱開口部6が形成されており、その着脱開口部6を開閉するためのフロントカバー7が設けられている。
フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底部に、着脱可能に装着される給紙トレイ8と、給紙トレイ8の前端部の上方に設けられる給紙ローラ9および分離パッド(図示略)と、給紙ローラ9の前側において対向配置されるピンチローラ12と、給紙ローラ9の後側上方に設けられるレジストローラ13とを備えている。
スキャナ部17は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、図示しないレーザ光源、回転駆動されるポリゴンミラー20、fθレンズ21、反射鏡22、レンズ23および反射鏡24などを備えている。レーザ光源から発光される画像データに基づくレーザビームは、図1の一点鎖線で示すように、ポリゴンミラー20で偏向されて、fθレンズ21を通過した後、反射鏡22によって光路が折り返され、さらにレンズ23を通過した後、反射鏡24によってさらに光路が下方に屈曲されることにより、プロセスカートリッジ18の後述する感光体ドラム28の表面上に高速走査にて照射される。
現像カートリッジ26は、ドラムカートリッジ25に対して着脱自在に装着されており、後側が開口されたボックス状をなすフレーム部36と、このフレーム部36内に設けられる、供給ローラ37、現像ローラ38および層厚規制ブレード39を備えている。
また、トナー収容室41内には、このトナー収容室41内のトナーを撹拌するためのアジテータ43が設けられている。アジテータ43は、トナー収容室41の中心部において、幅方向に延びるアジテータ回転軸44に支持されており、このアジテータ回転軸44を支点として、アジテータ43が回転されることによって、トナー収容室41内のトナーは、撹拌され、仕切板40の下方のトナー放出口45から現像室42に向けて放出される。
次に、特徴構成について詳細に説明する。
図3は、プロセスカートリッジ18を概略的に示す側面図であり、図4は、その側断面図である。また、図5は、ドラムカートリッジ25から現像カートリッジ26を取り外した状態を示す側面図であり、図6は、その側断面図である。図7は、プロセスカートリッジ18を前方から見た正面図であり、図8は、図5とは反対側から見た現像カートリッジ26を概略的に示す側面図である。
なお、本実施形態では、一方のカートリッジ側端子部110のみによって現像ローラ38及びそれ以外の部材(供給ローラ38)に電圧を印加し、もう一方のカートリッジ側端子部110を電圧印加に用いないようにしているが、もう一方のカートリッジ側端子部110から、別部品(例えば、現像ローラ38とは異なるレベルの電圧を印加する部品など)に電圧を印加するようにしてもよい。
本実施形態では、ロアフィルム130に対する電力供給の具体的構成は図示を省略しているが、現像ローラ38と同電位の電圧を印加する場合には、現像ローラ38に接続される一方のカートリッジ側端子部110とロアフィルム130とを電気的に接続する構成とすることで実現できる。また、ロアフィルム130に対し、現像ローラ38と異なる電位の電圧を印加する場合には、他方のカートリッジ側端子部110にロアフィルム130を電気的に接続する構成とし、この他方のカートリッジ側端子部110に装置本体1a側から所定の電圧を印加するようにすれば実現できる。
なお、本実施形態では、両カートリッジ側端子部110,110のそれぞれに左右一対でばね部材111を設けつつ、電力供給は一方のカートリッジ側端子部110のみによって行っているが、これらを共に電力供給に用いるようにしてもよい。
次に、本発明の実施形態2について、図9ないし図10を参照して説明する。
図9は実施形態2に係るレーザプリンタ1を概念的に例示する側断面図であり、図10は、図9のレーザプリンタ1においてフロントカバー7を開いた状態を示す図である。なお、実施形態2は、カートリッジ側端子部及び本体側端子部の構成が実施形態1と異なりその他の構成は実施形態1と同一である。従って、同一部分については実施形態1と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
部材)が設けられている。本体側端子部205は、このフロントカバー7に設けられており、弾性変形可能な導電性のばね部材207と、このばね部材207によって付勢される導電性の接触部材206とを有している。そして、接触部材206がフロントカバー7側に押されると、ばね部材207が縮み、そのばね部材207の弾性復帰力により接触部材206が付勢されるようになっている。また、ばね部材207が斜めに傾きすぎないようにばねガイド部材208がばね部材207の内側に設けられている。
次に、本発明の実施形態3について、図11ないし図16を参照して説明する。
図11は実施形態3に係るレーザプリンタ1を概念的に例示する側断面図である。図12は、実施形態3のレーザプリンタ1に用いられるプロセスカートリッジ18を概念的に示す側面図であり、図13は、そのプロセスカートリッジ18において、ドラムカートリッジ25から現像カートリッジ26を取り外した状態を示す図である。図14は、図12のプロセスカートリッジ18を前方側から見た正面図である。図15は、図12のプロセスカートリッジ18を装置本体1aに装着した状態を概念的に説明する説明図である。図16は、図15から現像カートリッジ26を離脱させた状態を示す説明図である。なお、本実施形態は、カートリッジ側端子部及び本体側端子部の構成及びドラムカートリッジ25の構成が実施形態1と異なり、その他の構成は実施形態1と同じである。従って、その他の同一部分については実施形態1と同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
より詳細に述べると、導電性部材116が同一平面上(フレーム部36の側壁部36b)に配置されているため、例えば、実施形態1、2の場合のように、側壁部36bから前方側の壁部36aに回り込むために、板金を型抜きしてから曲げ加工する必要がなく、型抜きだけで構成することができる。
また、現像ローラ38を感光体ドラム28側に付勢する手段が、より端の方に配置されているため、現像ローラ38が感光体ドラム28から浮いた場合の復元力が一層強く働き、現像ローラ38の挙動をより安定させることができる。
次に、本発明の実施形態4について、図17ないし図25を参照して説明する。
図17は実施形態4に係るレーザプリンタ1を概念的に例示する側断面図である。図18は、実施形態4のレーザプリンタ1に用いられるプロセスカートリッジ18を概念的に示す側面図であり、図19は、そのプロセスカートリッジ18において、ドラムカートリッジ25から現像カートリッジ26を取り外した状態を示す図である。図20は、図18のプロセスカートリッジ18を前方側から見た正面図である。図21は、図18のプロセスカートリッジ18を装置本体1aに装着した状態を概念的に説明する説明図である。図22は、実施形態4のレーザプリンタ1における装置本体1aの内壁部を概念的に例示する斜視図である。図23は、実施形態4の現像カートリッジ26に用いられるカートリッジ側端子部410を例示する斜視図であり、図24は、そのカートリッジ側端子部410を上方から見た図である。図25は、カートリッジ側端子部410の装着状態の様子を説明する説明図である。図26、図27は、カートリッジ側端子部410の変形例を示す図である。
より詳細に述べると、導電性部材116が同一平面上(フレーム部36の側壁部36b)に配置されているため、例えば、実施形態1、2の場合のように、側壁部36bから前方側の壁部36aに回り込むために、板金を型抜きしてから曲げ加工する必要がなく、型抜きだけで構成することができる。
また、現像ローラ38を感光体ドラム28側に付勢する手段が、より端の方に配置されているため、現像ローラ38が感光体ドラム28から浮いた場合の復元力が一層強く働き、現像ローラ38の挙動をより安定させることができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
なお、このように現像ローラ軸46を本体側端子部によって付勢する構成としては、現像ローラ軸46を本体側端子部によって直接押圧する構成であってもよく、現像ローラ軸46を支持する軸受を設け、これを本体側端子部によって付勢するようにしてもよい。
(3)上記実施形態では現像ローラと感光体ドラムとをトナーを介して接触させて現像を行う方式(接触現像方式)を採用した構成を例示したが、現像ローラと感光体ドラムとが非接触に構成される方式であってもよい。
(4)上記実施形態では、付勢部材として導電性のばね部材を設けたが、導電性ではない付勢部材を用いるようにしてもよい。図28は、図5の変形例を示しており、ばね部材111を非導電性部材(例えば非導電性の樹脂部材など)によって構成した点、及び接触部材113とベース部115とを可撓性を有する導電性のリード線119を設けた点のみが実施形態1と異なっておりそれ以外は実施形態1と同一の構成となっている。このように、本体側端子部は、少なくともカートリッジ側端子部を付勢する作用点が導電性の部材によって構成されていれば、必ずしも全体が導電性部材によって構成されていなくてもよい。
1a…装置本体
6…着脱開口部(開口部)
7…フロントカバー(カバー部材)
26…現像カートリッジ(カートリッジ)
28…感光体ドラム
36…フレーム部
36a…壁部
36b…フレーム部の側壁部
37…供給ローラ(現像ローラ以外の電気部品)
38…現像ローラ
48…現像ローラ軸(現像ローラの軸部)
101…電源回路(電力供給手段)
105…本体側端子部
110…カートリッジ側端子部
111…ばね部材(付勢手段、付勢部材)
113…接触部材(付勢手段、接触部)
130…ロアフィルム(現像ローラ以外の電気部品)
205…本体側端子部
206…接触部材(付勢手段)
207…ばね部材(付勢手段)
210…カートリッジ側端子部
305…本体側端子部
306…揺動部材(付勢手段)
307…ばね部材(付勢手段)
310…カートリッジ側端子部(凸部)
405…本体側端子部
410…カートリッジ側端子部(凸部)
411…ばね部材(付勢手段、付勢部材)
413…接触部材(付勢手段、接触部)
Claims (5)
- 画像形成装置の装置本体に装着されるカートリッジであって、
表面に静電潜像が形成される感光体ドラムと対向配置される現像ローラと、
前記現像ローラと互いに圧縮されるように接触して配置される供給ローラと、
前記現像ローラおよび前記供給ローラを収容するフレーム部と、
前記画像形成装置の装置本体に設けられた電力供給手段に接続される本体側端子部から電圧が印加されると共に、前記現像ローラと電気的に接続されたカートリッジ側端子部と、
を備え、
前記カートリッジ側端子部は、付勢手段を有するとともに、前記フレーム部において、前記現像ローラが設けられる側とは反対側の壁部に設けられ、かつ、前記現像ローラの軸部と電気的に接続されており、
前記現像ローラは、前記付勢手段によって前記感光体ドラム側に付勢されると共に、前記電力供給手段から前記付勢手段を介して電圧が印加され、
前記本体側端子部からの押圧により、前記カートリッジ側端子部において前記フレーム部全体を前記感光体ドラム側に付勢する付勢力が生じるように構成されることを特徴とするカートリッジ。 - 前記カートリッジ側端子部は、前記画像形成装置の一側部に形成された開口部を開閉するカバー部材が閉塞された時に、前記カバー部材に設けられた前記本体側端子部によって押圧されることを特徴とする請求項1に記載のカートリッジ。
- 前記カートリッジ側端子部は、現像ローラ以外の電気部品に電気的に接続されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカートリッジ。
- 前記現像ローラは、前記感光体ドラムとトナーを介して接触しつつ現像を行う構成をなすこと特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のカートリッジ。
- 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のカートリッジが着脱可能に設けられることを特徴とする画像形成装置。
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