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JP4769364B2 - 掻き板付きリンクチェーン及びそのジョイント - Google Patents

掻き板付きリンクチェーン及びそのジョイント Download PDF

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JP4769364B2
JP4769364B2 JP2001083586A JP2001083586A JP4769364B2 JP 4769364 B2 JP4769364 B2 JP 4769364B2 JP 2001083586 A JP2001083586 A JP 2001083586A JP 2001083586 A JP2001083586 A JP 2001083586A JP 4769364 B2 JP4769364 B2 JP 4769364B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば石炭や焼却灰或いは汚泥等を掻き寄せながら搬出する搬出コンベアなどに使用される掻き板付きリンクチェーン及びそのジョイントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、製鋼所などにおいては、側溝に掻き板付きリンクチェーンを備えた搬出コンベアを配置して、その掻き板付きリンクチェーンを回行させることにより、側溝内に溜った汚泥等の滞積物を掻き板で掻き寄せながら集積場まで搬出し、乾燥後に産業廃棄物として処理するようにしている。
【0003】
以上のように使用される従来の掻き板付きリンクチェーンは、図6及び図7に示すように、1本の長尺なチェーンAを用い、これに円盤状の掻き板Bを溶接手段により一体に結合させている。
【0004】
具体的に説明すると、前記掻き板Bの径方向外端から中心部よりやや外部位置にかけて、前記チェーンAの1つの環体A1を横向き状態で挿通させるための第1溝B1を形成すると共に、前記掻き板Bの中心部には、第1溝B1と直交状に設けられて、前記チェーンAの別の環体A2を縦向き状態で挿通させるための第2溝B2を形成する。そして、図6の矢印aに示すように、前記第1溝B1にチェーンAの環体A1を横向き状態で挿通させた後、同図の矢印bに示すように、チェーンAを長さ方向に移動させながら、第1溝B1に挿入した環体A1に隣接する別の環体A2を前記第2溝B2に縦向き状態に挿入させる。この後、前記第1溝B1に棒状の止め金Cを挿入する。次に、図7に示すように、前記第2溝B2に挿入した環体A2と第2溝B2の回りを溶接Dする。また、前記第1溝B1に挿入された止め金Cと第1溝B1の回りを溶接Dする。このようにして、長尺なチェーンAに掻き板Bを一体に結合させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、以上のリンクチェーンによれば、次のような問題があった。前記リンクチェーンは、1本の長尺なチェーンAに掻き板Bを溶接手段により一体に結合しているので、掻き板Bが摩耗したとき、この掻き板Bのみの取替え作業は簡単には行うことができない。そこで、掻き板Bが摩耗した場合、リンクチェーンの全体を交換するようにしているが、ランニングコストが高くなり、また資源無駄が大きくなる。特に、リンクチェーンにより側溝内に溜った滞積物を搬出するとき、前記掻き板Bは、側溝や滞積物により大きな摩擦抵抗を受けて摩耗し易いのに対し、前記チェーンAは摩擦抵抗を殆ど受けることなく破損し難い。このように、前記チェーンAが十分使用可能な状態でも、前記掻き板Bが摩耗したときには、リンクチェーンの全体を交換する必要があるので、ランニングコストが高くなる。
【0006】
また、前記掻き板付きリンクチェーンに使用するチェーンAは、強度を強化するために予め熱処理(焼入れ,焼戻し処理)を行っているが、以上のように掻き板Bを熱処理されたチェーンAに溶接手段で組付けると、このチェーンAの溶接部分の強度が低下し、ひいてはチェーンAに対する掻き板Bの結合強度が低下する。さらに製鋼所などでは、約20m程度の長さとしたリンクチェーンが用いられるが、このような長尺なものを1本のチェーンAで形成する場合、このチェーンAの重量が非常に重くなるので、例えば熱処理を行う場合やチェーンAに掻き板Bを組付ける場合の取り扱いに重労働を必要とし、作業性が悪くなるだけではなく、生産性も悪くなる。その上、リンクチェーン全体の重量も非常に重くなり、通常の場合は約350Kgに達するので、このように重量大のものを製鋼所の側溝などに配置する搬出コンベアにセットしたりリセットするときにも、重労働を要して取り扱い作業性が悪くなる。
【0007】
以上のような問題を解決するために、本発明は、次のような掻き板付きのリンクチェーンのジョイントを考えた。つまり、図8及び図9に示すように、リンクチェーンに用いるチェーンAとして、所定長さに分割されたものを使用し、この分割された一方のチェーン1Aの端部にU字形の第1シャックルE1を、他方のチェーン2Aの端部にU字形の第2シャックルE2をそれぞれ係止させる。そして、これら第1,第2シャックルE1,E2の間に掻き板Bを介在させた状態で、各シャックルE1,E2の間に2つのボルトF,Fを挿入して、その挿入端部にナットG,Gを螺締する。このように前記各シャックルE1,E2を介して分割されたチェーン1A,2Aに掻き板Bを一体に結合し、つまり掻き板Bを介して各分割チェーン1A,2Aを長尺に連結させる。
【0008】
以上のリンクチェーンのジョイントでは、掻き板Bが摩耗した場合、前記各シャックルE1,E2を取外して掻き板Bだけを交換すればよいので、ランニングコストを下げることができ、また、前記チェーンAを熱処理(焼入れ,焼戻し処理)するときや搬出コンベアにセットしたりリセットするときの取り扱い作業性を良好にできる。しかし、以上の構成では、リンクチェーンの使用時に、前記各シャックルE1,E2の間に掻き板Bを介在させた状態で挿入する各ボルトFのねじ部分に大きな引張荷重が繰り返し作用するので、疲労破壊が発生して、長期使用には耐えられないことが判明した。なお、前記疲労破壊の発生を低減させるために、前記各ボルトFとして径大のものを使用することも考えられたが、このようにする場合は、各ボルトFを径大とすることに伴い前記掻き板Bに大きいボルト挿入孔を形成する必要があり、この掻き板Bの強度低下を招くこととなるので、採用できなかった。
【0009】
そこで、本発明は、掻き板が摩耗したとき、この掻き板だけを交換することにより、資源無駄を少なくしてランニングコストを下げることができ、また、チェーンを熱処理(焼入れ,焼戻し処理)するときや搬出コンベアにセットしたりリセットするときの取り扱い作業性を良好にでき、しかも、大きな引張荷重が繰り返し作用しても、長期使用に耐えることができる掻き板付きリンクチェーンを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明リンクチェンは、所定間隔を置いて掻き板が結合された掻き板付きリンクチェーンであって、このリンクチェーンは、所定長さに分割されていて、分割された一方のチェーンの端部にU字形の第1リンク部材が、他方のチェーンの端部にU字形の第2リンク部材が係止されていて、これら第1,第2リンク部材の開放先端部にはピン孔が形成されており、前記掻き板には、前記各リンク部材の開放先端部を重ねて挿通可能な第1及び第2横孔と、掻き板の外面側から各横孔を貫通して延びる縦孔が形成されており、前記第1リンク部材の開放先端部を第1,第2横孔に挿入し、掻き板の反対側から第2リンク部材の開放先端部を第1,第2横孔に第1リンク部材の開放先端部と重ね合わせた状態で挿入し、また、前記掻き板の縦孔内にピンを前記各リンク部材のピン孔を経て縦挿させることにより、前記各リンク部材と掻き板を結合させることを特徴とする。
【0011】
そして本発明のリンクチェンのジョイントは、所定間隔を置いて掻き板が結合された掻き板付きリンクチェーンのジョイントであって、U字形の第1リンク部材と、U字形の第2リンク部材と、掻き板とからなり、前記第1,第2リンク部材の開放先端部に、開放先端を結ぶ方向のピン孔が形成され、前記掻き板には、前記各リンク部材の開放先端部を重ねて挿通可能な第1横孔及び第2横孔と、掻き板の外面側から第1、第2横孔を貫通して延びる1つの縦孔が形成され、前記第1リンク部材の開放先端部を第1,第2横孔に挿入し、掻き板の反対側から第2リンク部材の開放先端部を第1,第2横孔に第1リンク部材の開放先端部と重ね合わせた状態で挿入自在とし、しかも、前記掻き板の縦孔内にピンを前記第1、第2リンク部材のピン孔を経て縦挿させることにより、前記各リンク部材と掻き板を結合可能としたことを特徴とする。
【0012】
本発明の掻き板付きリンクチェーンは、所定長さのチェーンに分割されているので、前記リンクチェーンを熱処理(焼入れ,焼戻し処理)するときには、短くて軽量の分割チェーンを熱処理すればよいので、熱処理するときの取り扱い作業性が良好となる。また、製鋼所の側溝などに配置される搬出コンベアにセットするときには、分割チェーンに掻き板を結合しながら順次搬出コンベアにセットしていくことにより、搬出コンベアへのセット作業を簡単に行え、また搬出コンベアからのリセット作業も簡単に行える。さらに、前記掻き板が使用に伴い摩耗した場合は、この掻き板の縦孔に挿通したピンを外部に抜き出して、各チェーンに係止された各リンク部材を前記掻き板の各横孔から外部に取り出すことにより、この掻き板が各チェーンから簡単に取外され、また、逆の順序で新しい掻き板を簡単に各チェーンに組付けられる。このため、前記掻き板が摩耗したとき、この掻き板だけを交換することにより、ランニングコストの低減化が可能となり、また資源無駄が少なくなる。
【0013】
しかも、本発明のリンクチェーンのジョイントは使用時に大きな引張荷重が繰り返し作用しても、この引張荷重は、前記掻き板の縦孔に挿通されたピンや掻き板によって受け止められるので、長期使用によっても破損したりすることなく、長寿命化が可能となる。また、従来のように溶接手段によることなく、機械的に前記掻き板と分割チェーンが結合されるので、その結合部分に強度低下を生じない。さらに、前記リンクチェーンの使用時に弛みが発生した場合には、分割チェーンの1つないしは複数本を取外すことにより、弛みの調整も容易に行える。
【0014】
前記掻き板における縦孔の外端側には、これに挿入するピンの脱落を阻止する止めねじを設けることが好ましい。このようにすれば、リンクチェーンの使用時に大きな引張荷重が繰り返し作用しても、前記ピンの掻き板からの脱落が前記止めねじにより阻止され、この掻き板の分割チェーンへの結合を確実に行える。
また、前記掻き板に設ける第1,第2横孔は側面視概略矩形状に形成し、前記第1,第2リンク部材の開放先端部は平面視概略矩形状に形成することが好ましい。このようにすれば、前記掻き板を各分割チェーン間に組付けるとき、これに設けた各リンク部材の開放先端部を掻き板の各横孔に挿入するときの作業が行い易くなり、また、前記掻き板の縦孔から各リンク部材のピン孔を経てピンを縦挿させるときの作業も行い易くなる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明にかかる掻き板付きリンクチェーンの使用例として、製鋼所の側溝10に配置される滞積物の搬出コンベア1を示している。図2は、同コンベア1のリンクチェーン部分の一部を拡大して示している。前記搬出コンベア1は、駆動体11と従動体12及びこれらの周囲に無端状に掛回される掻き板付きリンクチェーン2からなり、この掻き板付きリンクチェーン2を矢印c方向に回行させることにより、側溝10内に溜った汚泥などの滞積物Tをリンクチェーン2に備えた掻き板3で掻き寄せながら外部に搬出する。
【0016】
図3〜図5は掻き板付きリンクチェーン2のジョイントを示すもので、図3は掻き板3の結合部分を示す分解斜視図、図4は掻き板3の結合状態を示す縦断面図、図5は同じく掻き板3の結合状態を示す平面図である。前記リンクチェーン2は、所定長さの複数のチェーン4に分割されていて、分割された一方のチェーン4の端部にU字形の第1リンク部材51を、他方のチェーン4の端部にはU字形の第2リンク部材52をそれぞれ係止している。これら第1,第2リンク部材51,52の開放先端部は、それぞれ平面視概略矩形の偏平状に形成され、この各偏平矩形部50には同一径のピン孔53が対向状に形成されている。
【0017】
第1リンク部材51と第2リンク部材52とは、同一形状に作成されたものを使用するのが好ましく、図示の例では、それぞれのリンク部材51、52において一方の偏平矩形部50aは外側へ他方の偏平矩形部50bは内側へ偏心した位置に形成し、第1リンク部材51に対して第2リンク部材52を上下逆にして向き合わせるように反対側から横孔に挿入し、第1リンク部材51の偏平矩形部50aに第2リンク部材52の偏平矩形部50bを重ね合わせ、かつ、第1リンク部材51の偏平矩形部50bに第2リンク部材52の偏平矩形部50aを重ね合わせると、このとき第1リンク部材51に連結されるリンク4の中心と第2リンク部材52に連結されるリンク4の中心とが、掻き板と直交する線上に位置するようにしている。
【0018】
前記掻き板3は円盤状とされ、この掻き板3の中心部を中心とした上下位置には、図3のように、前記各リンク部材51,52の偏平矩形部50を挿通可能な2つの第1及び第2横孔31,32が形成されており、また、掻き板3には、径方向外端面から前記各横孔31,32と直交して貫通するように径方向に延びる1つの縦孔33が形成されている。
【0019】
そして、図4のように、前記第1,第2横孔31,32に第1リンク部材51の各偏平矩形部50を挿入し、また、第2リンク部材52の各偏平矩形部50を第1,第2横孔31,32に、前記第1リンク部材51の各偏平矩形部50と重ね合わせた状態で挿入し、さらに、前記掻き板3の縦孔33にピン6を前記各リンク部材51,52のピン孔53を経て縦挿させることにより、前記各リンク部材51,52と掻き板3を結合させる。このとき、前記掻き板3に設ける第1,第2横孔31,32は側面視概略矩形状に形成する。このようにすれば、前記掻き板3を各チェーン4の間に結合する際、これに設けた各リンク部材51,52の前記偏平矩形部50を掻き板3の各横孔31,32に挿入するときの作業が行い易くなる。また、前記各リンク部材51,52の開放先端部に偏平矩形部50が形成され、これにピン孔53が設けられているので、前記掻き板3の縦孔33からピン孔53を経てピン6を縦挿させるときの作業も行い易くなる。
【0020】
また、図4及び図5のように、前記掻き板3における縦孔33の径方向外端側にはねじ部34を形成し、このねじ部34に前記縦孔33に挿入するピン6の脱落を阻止するための止めねじ35を脱着可能に設ける。このようにすれば、前記リンクチェーン2の使用時に大きな引張荷重が繰り返し作用しても、前記ピン6の掻き板3からの脱落が前記止めねじ35により確実に阻止され、この掻き板3の前記分割チェーン4への結合が確実に行える。また、前記掻き板3を交換するようなときは、前記止めねじ35を取外してピン6を縦孔33から外部に抜き出し、前記各リンク部材51,52を取外すことにより、前記掻き板3を分割チェーン4から簡単に取外せる。
【0021】
次に、以上の掻き板付きリンクチェーンのジョイントを取り扱うときの手順について説明する。先ず、前記リンクチェーン2には、その強度を強化するために予め熱処理(焼入れ,焼戻し処理)が行われる。このとき、前記リンクチェーン2は、所定長さ(通常、2〜4m程度)の複数のチェーン4に分割されていて、この短くて比較的軽い(数kg〜数10kg程度)分割チェーン4を熱処理すれば良いので、熱処理時の取り扱い作業性が良好となる。また、製鋼所の側溝10に配置される搬出コンベア1にセットするときも、分割チェーン4に掻き板3を結合しながら順次搬出コンベア1にセットしていくことができ、搬出コンベア1へのセット作業が簡単に行え、また搬出コンベア1からのリセット作業も簡単に行える。
【0022】
そして、前記リンクチェーンのジョイントの使用に伴い掻き板3が摩耗した場合は、これに設けた縦孔33のねじ部34から止めねじ35を取外し、前記縦孔34に挿通されたピン6を外部に抜き出して、前記各分割チェーン4に係止された第1,第2リンク部材51,52を前記掻き板3の第1,第2横孔31,32から外部に取り出すことにより、この掻き板3が各分割チェーン4から簡単に取外される。また、逆の順序で新しい掻き板3を簡単に各分割チェーン4に組付けられる。このため、前記掻き板3が摩耗したとき、この掻き板3だけを交換することにより、ランニングコストの低減化が可能となって、資源無駄が少なくなる。
【0023】
また、前記リンクチェーン2の使用時に大きな引張荷重が繰り返し作用しても、この引張荷重は、前記掻き板3の縦孔33に挿通されたピン6や掻き板3によって受け止められるので、長期使用によっても破損したりすることなく、長寿命化が可能となる。その上、従来のように溶接手段によることなく、機械的に前記掻き板3と分割チェーン4を結合しているので、その結合部分に強度低下を発生させることはない。しかも、前記リンクチェーン2の使用時に弛みが発生した場合は、分割チェーン4の1つないしは複数本を取外すことにより、弛みの調整も容易に行える。
【0024】
【発明の効果】
以上のように、本発明の掻き板付きリンクチェーン及びそのジョイントは、掻き板が摩耗したとき、この掻き板だけを交換することにより、資源無駄を少なくしてランニングコストを下げることができ、また、チェーンを熱処理(焼入れ,焼戻し処理)するときや搬出コンベアにセットしたりリセットするときの取り扱い作業性を良好にでき、しかも、大きな引張荷重が繰り返し作用しても、長期使用に耐えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる掻き板付きリンクチェーンの使用例として、製鋼所の側溝に配置される滞積物の搬出コンベアを示す側面図である。
【図2】同コンベアのリンクチェーン部分の一部を拡大して示す側面図である。
【図3】掻き板付きリンクチェーンのジョイントにおける掻き板の結合部分を示す分解斜視図である。
【図4】掻き板の結合状態を示す縦断面図である。
【図5】同じく掻き板の結合状態を示す平面図である。
【図6】従来の掻き板付きリンクチェーンを示す分解斜視図である。
【図7】その掻き板の結合状態を示す縦断面図である。
【図8】本発明に至る過程を説明する掻き板付きリンクチェーンの分解斜視図である。
【図9】その掻き板の結合状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
3 掻き板
31 第1横孔
32 第2横孔
33 縦孔
35 止めねじ
4 分割されたチェーン
51 第1リンク部材
52 第2リンク部材
53 ピン孔
6 ピン

Claims (4)

  1. 所定間隔を置いて掻き板が結合された掻き板付きリンクチェーンであって、
    このリンクチェーンは、所定長さに分割されていて、
    分割された一方のチェーンの端部にU字形の第1リンク部材が、他方のチェーンの端部にU字形の第2リンク部材が係止されていて、これら第1,第2リンク部材の開放先端部にはピン孔が形成されており、
    前記掻き板には、前記各リンク部材の開放先端部を重ねて挿通可能な第1横孔及び第2横孔と、掻き板の外面側から各横孔を貫通して延びる縦孔が形成されており、
    前記第1リンク部材の開放先端部を第1,第2横孔に挿入し、掻き板の反対側から第2リンク部材の開放先端部を第1,第2横孔に第1リンク部材の開放先端部と重ね合わせた状態で挿入し、かつ、前記掻き板の縦孔内にピンを前記各リンク部材のピン孔を経て縦挿させることにより、前記各リンク部材と掻き板を結合させる掻き板付きリンクチェーン。
  2. 請求項1において、前記掻き板における縦孔の外端側に、これに挿入されるピンの脱落を阻止する止めねじが設けられている掻き板付きリンクチェーン。
  3. 請求項1又は2において、前記第1,第2横孔が側面視概略矩形状に形成されており、前記第1,第2リンク部材の開放先端部が平面視概略矩形状に形成されている掻き板付きリンクチェーン。
  4. 所定間隔を置いて掻き板が結合された掻き板付きリンクチェーンのジョイントであって、
    U字形の第1リンク部材と、U字形の第2リンク部材と、掻き板とからなり、
    前記第1,第2リンク部材の開放先端部に、開放先端を結ぶ方向のピン孔が形成され、
    前記掻き板には、前記各リンク部材の開放先端部を重ねて挿通可能な第1横孔及び第2横孔と、掻き板の外面側から第1、第2横孔を貫通して延びる1つの縦孔が形成され、
    前記第1リンク部材の開放先端部を第1,第2横孔に挿入し、掻き板の反対側から第2リンク部材の開放先端部を第1,第2横孔に第1リンク部材の開放先端部と重ね合わせた状態で挿入自在とし、しかも、前記掻き板の縦孔内にピンを前記第1、第2リンク部材のピン孔を経て縦挿させることにより、前記各リンク部材と掻き板を結合可能とした掻き板付きリンクチェーンのジョイント。
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