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JP4758923B2 - 電力変換装置、コンバータ、インバータ及び端子台 - Google Patents

電力変換装置、コンバータ、インバータ及び端子台 Download PDF

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Description

本発明は、交流/交流変換の電力変換装置、電力変換装置のコンバータ及びインバータ、並びに電力変換装置の端子台に関するものである。
従来、絶縁層の一方の面上に設けられ、互いに離間した第1及び第2平板電極部と、上記絶縁層の他方の面上に設けられ、上記第1及び第2平板電極部にそれぞれ対向した第3及び第4平板電極部、上記絶縁層の上記一方の面上に設けられ、上記第1及び第2平板電極間を接続する第1平板導体部と、上記絶縁層の上記他方の面上に設けられ、上記第3及び第4平板電極部間を接続し、上記第1平板導体に対向する第2平板導体部とを具え、低抵抗かつ低インダクタンスでありながら、回路の接続状態を簡単に切り換えることが可能な電極モジュール構造体がある(例えば、特許文献1参照)。
また、絶縁基板と、この絶縁基板上に配置されて電気的に互いに分離された少なくとも2つの導体路と、接触を有する少なくとも1つの半導体基体と、前記接触と導体路との間を接続する電気的接続部と、それぞれ1つが前記両導体路の1つに電気的に接続された接続導体とを備えた半導体装置において、前記接続導体は接近して一緒にかつ少なくとも一部分が互いに平行配置され、主電源回路のインダクタンスを減少させた半導体装置がある(例えば、特許文献2参照)。
また、金属基板上に絶縁板を介して複数の半導体片と複数の端子板がそれぞれ固定され、半導体片の電極と端子板の露出面とが導線で接続され、各端子板にはそれぞれ端子導体が連結され、該端子導体が金属基板上の外囲器より導出されるものにおいて、前記端子導体のうちコレクタ端子導体とエミッタ端子導体とが近接して板面を平行に端子板より立ち上げられ、かつコレクタ端子導体とエミッタ端子導体の外囲器より突出した部分が相対する板面と反対方向に折り曲げられ、各半導体片の電極と端子導体の外端部との間のインダクタンスを小さく、かつその値の差も小さくして高速動作の際に過大なサージ電圧が加わることなく、また各半導体片過渡電流のバランスがとれる半導体装置がある(例えば、特許文献3参照)。
特開平09−266027号公報 特開昭63−193553号公報 特開平06−342872号公報
しかしながら、上記従来の技術は、トランジスタモジュールを対象としており、インバータ回路のインダクタンスを低減させるものである。端子台構造となっていないので、コンバータとインバータを別ユニット化した電力変換装置におけるコンバータとインバータの接続部のインダクタンス低減に適用することができない、という問題があった。
電動機へ供給する交流電力の周波数又は振幅を制御するインバータ回路は、スイッチング素子を備え、高速で電流を切換える。その際、スイッチング素子の両端には、電流の変化率(dI/dt)と平滑コンデンサからスイッチング素子までの主回路インダクタンスに応じた電圧が誘起される。特に、インバータ出力短絡に対する保護動作時には、非常に高いサージ電圧となるため、主回路インダクタンスを極力低減する必要がある。
電動機を負荷とする交流→交流の電力変換装置では、コンバータとインバータの組合せ台数比を1対複数とするシステム構成にメリットのあることが多い。コンバータとインバータを個別ユニットとして製作することにより、多様なシステム構成が可能となる。反面、主回路導体を平滑コンデンサとIGBT等のスイッチング素子との間で分割し、再接続する構造となるため、電流路のインダクタンス増加が避けられない。特に電力変換装置の容量が数十kWと大きい場合には、主回路インダクタンスが問題となるため、分割構造によるインダクタンス増加を最小限に抑制する必要がある。
一般に、主回路インダクタンスを低減するため、平滑コンデンサからスイッチング素子までの正、負の主回路導体は、絶縁紙(絶縁シート)を挟んで平行に配置される。電力変換装置におけるコンバータとインバータの分割が、主回路インダクタンスを増加させる主要因は、コンバータとインバータの接続部に用いる端子台構造により、端子台部分の主回路導体が平行状態を維持できないためである。
一方、コンバータとインバータを個別ユニットに分割する方式には、平滑コンデンサの位置により以下の3通りが考えられる。第1に、平滑コンデンサをインバータに内蔵する場合、前述の主回路インダクタンスを最も低減できる反面、整流ダイオードの容量に応じて接続可能なインバータ台数が制限される。
第2に、平滑コンデンサも分割して各ユニットに内蔵する場合、前者より接続可能なインバータ台数は増えるが、ユニット間のインピーダンスが高いことから、スイッチングによる高周波リプル電流が、主にインバータの平滑コンデンサに流れ、芯温上昇にアンバランスを生じる。
第3に平滑コンデンサをコンバータに内蔵する場合、主回路インダクタンスの増加は避けられないが、整流ダイオードの容量による制限はなく、ユニット分割の意図に合致する。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、電力変換装置を平滑コンデンサとスイッチング素子の間でコンバータとインバータの個別ユニットに分割可能なように、主回路導体を極力平行に保った端子台構造を実現し、主回路インダクタンスの増加を抑制した交流/交流変換の電力変換装置、電力変換装置のコンバータ及びインバータ、並びに電力変換装置の端子台を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のコンバータは、ケース内に収納され、交流を直流に変換するコンバータであって、平滑コンデンサの正極端子と負極端子とに夫々接続され、絶縁シートを挟んで前記ケース外に導出された正、負の導体部と、前記正、負の導体部の先端を折り曲げて形成した正、負の端子台電極部とを有する正、負の主回路導体と、前記ケース外に導出された正、負の導体部を離間しないように挟み込むクリップ溝が設けられるとともに前記正、負の端子台電極部を載せる台部が形成され、前記正、負の導体部を前記クリップ溝に挟み込んだ状態で前記ケースの外側に取付ける端子台と、を備えることを特徴とする。
また、本発明のインバータは、ケース内に収納され、直流を交流に変換するインバータであって、スイッチング素子の正極端子と負極端子とに夫々接続され、絶縁シートを挟んで前記ケース外に導出された正、負の導体部と、前記正、負の導体部の先端を折り曲げて形成した正、負の端子台電極部とを有する正、負の主回路導体と、前記ケース外に導出された正、負の導体部を離間しないように挟み込むクリップ溝が設けられるとともに前記正、負の端子台電極部を載せる台部が形成され、前記正、負の導体部を前記クリップ溝に挟み込んだ状態で前記ケースの外側に取付ける端子台と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の端子台は、コンバータ及び/又はインバータのケースの外側に取付けられる端子台であって、絶縁シートを挟んで前記ケース外に導出された正、負の導体部を離間しないように挟み込むクリップ溝が設けられるとともに前記正、負の導体部の先端を折り曲げて形成した正、負の端子台電極部を載せる台部が形成された端子台ベースと、前記正、負の導体部を前記クリップ溝に挟み込んだ状態で前記端子台ベースに被せる蓋状の端子台カバーと、を備えることを特徴とする。
また、本発明の電力変換装置は、前記コンバータと、前記インバータと、前記コンバータの端子台と前記インバータの端子台とを接続する正、負の接続導体と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、主回路インダクタンスの増加を抑制した交流/交流変換の電力変換装置、電力変換装置のコンバータ及びインバータ、並びに電力変換装置の端子台が得られる、という効果を奏する。
さらに、従来の電力変換装置では、主回路インダクタンスに応じてサージ電圧対策に用いるスナバ回路の容量が大きくなり、スイッチング素子端子間電圧の振動周波数が低く、ユニット接続を繰り返えす毎に収束が遅くなるため、接続可能なインバータ台数も制限されるが、本発明の電力変換装置では、主回路インダクタンスの増加が抑制されることにより、スナバ回路の容量が小さくなり、接続するインバータの台数を増やすことができる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかる交流/交流変換の電力変換装置、電力変換装置のコンバータ及びインバータ、並びに電力変換装置の端子台の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる電力変換装置の実施の形態1を示すケースを透視した斜視図であり、図2は、コンバータの分解斜視図であり、図3は、図1のA部拡大図であり、図4−1は、端子台ベースの平面図であり、図4−2は、端子台ベースの正面図であり、図5−1は、端子台カバーの平面図であり、図5−2は、端子台カバーの正面図であり、図6−1は、端子台ベースと端子台カバーを組立てた端子台の平面図であり、図6−2は、端子台の正面図であり、図6−3は、図6−1のZ―Z線に沿う断面図であり、図6−4は、端子台の斜視図であり、図7−1〜図7−6は、主回路導体(導体部)先端部と端子台とを締結する工程を示す図である。
図1に示すように、電力変換装置300は、直方体状に形成された金属ケース101に収納され平滑コンデンサ1を備えるコンバータ100と、コンバータ100に隣接して設置され、金属ケース101と略同一形状に形成された金属ケース201に収納されIGBT(半導体スイッチング素子)12を備えるインバータ200とを、夫々の端子台10、10を介して電気的に接続して成る。
図1及び図2に示すように、コンバータ100は、負極となる平板状の主回路導体3と、正極となる平板状の主回路導体2と、主回路導体2、3間に挟まれて両者間を絶縁する絶縁紙(絶縁シート)4と、主回路導体2、3に接続される平滑コンデンサ1と、主回路導体2、3の端部に接続される端子台10、10と、を備えている。なお、コンバータ100は、交流入力部及び交流入力電力を整流する整流ダイオードを備えているが、図示を省略している。
主回路導体3は、矩形に形成されたコンデンサ電極部3xと、コンデンサ電極部3xの一側の両端から垂直に立ち上げた短冊状の導体部3y、3yと、導体部3y、3yの先端をL字形に折り曲げた端子台電極部3z、3zと、を備えている。
主回路導体2は、矩形に形成されたコンデンサ電極部2xと、コンデンサ電極部2xの一側の両端から垂直に立ち上げた短冊状の導体部2y、2yと、導体部2y、2yの先端をL字形に、端子台電極部3z、3zと反対側に折り曲げた端子台電極部2z、2zと、を備えている。
正、負の主回路導体2、3は、コンデンサ電極部2x、3x、及び、導体部2y、3y同士を、絶縁紙4を挟んで平行に密着させて配置される。
円柱形状の平滑コンデンサ1は、負極端子1aを列の内側にして配列され、ネジ5により、負極端子1aが主回路導体3のコンデンサ電極部3xの孔3aに接続され、正極端子1bが主回路導体2のコンデンサ電極部2xの孔2aに接続される。なお、図示はしないが、主回路導体2のコンデンサ電極部2xには、平滑コンデンサ1の負極端子1aを、主回路導体3のコンデンサ電極部3x側に、接触しないように通す孔が6個設けられている。
正、負の主回路導体2、3及び6個の平滑コンデンサ1は、ネジ5により一体的に締結され、主回路導体2、3の端子台電極部2z、3zが端子台ベース6に金属ナット6xで締結される。さらに、端子台10は、金属ケース101に固定される。
図4−1〜図6−4に示すように、端子台10は、樹脂製の端子台ベース6と樹脂製の端子台カバー7とを備えて成る。端子台ベース6は、略矩形盤状のベース部6aと、ベース部6aの対角位置に設けられた取付部6b、6bと、ベース部6a上に形成された直方体状の台部6c、6cと、台部6c、6cの頂部に2つずつ埋設された金属ナット6x、6xとを備え、中央部には、正、負の主回路導体3、2の導体部2y、3yの先端部を挟持するクリップ溝6eが形成されている。すなわち、クリップ溝6eの両側に台部6c、6cが形成されている。
ここで、台部6cは、正、負の導体部2、3の先端を折り曲げて形成する正、負の端子台電極部2z、3zの側に形成することができる。従って、正、負の導体部2、3の先端を同じ側に折り曲げて正、負の端子台電極部2z、3zを形成し、これらを載せる台部を形成するようにしてもよい(後述の実施の形態3参照)。
また、正、負の導体部2、3の先端を折り曲げずに、略同じ向きに延ばして正、負の端子台電極部2z、3zを形成し、これらを取付ける台部(壁部)を形成してもよいし(後述の実施の形態2参照)、一方の導体部の先端は折り曲げ、他方の導体部の先端はそのまま延ばし、夫々正、負の端子台電極部2z、3zを形成し、これらを取付ける台部、壁部を形成してもよい(後述の実施の形態4参照)。
図4−2に示すように、導体部2y、3yの先端部を、クリップ溝6eに挟み込んで挟持し、端子台電極部2z、3zを台部6c、6c上に載せるようにする。主回路導体2、3は、導体部2y、3yの先端部まで平行・近接状態に維持されている。
端子台カバー7は、外形が略直方体の蓋状に形成され、下部対角位置に設けられた取付部7b、7bと、上部中央部に設けられた仕切壁7cと、上部両側部に設けられた側壁7d、7dとを備え、仕切壁7cと側壁7dとに挟まれた2条の溝部7e、7eの底部には、端子台ベース6の台部6c上の端子台電極部2z、3zが頂部を露出させるように開口部7f、7fが形成されている。図6−3に示すように、仕切壁7cの内部には、導体部2y、3yの間から上方に突出した絶縁紙4を挿入するスリット7gが形成されている。
図1に示すように、インバータ200は、負極(エミッタ側)となる平板状の主回路導体23と、正極(コレクタ側)となる平板状の主回路導体22と、正、負の主回路導体22、23間に挟まれて両者間を絶縁する図示しない絶縁紙(絶縁シート)と、正、負の主回路導体22、23に接続されるスイッチング素子としてのIGBT12と、正、負の主回路導体22、23の端部に接続される端子台10と、を備えている。なお、インバータ200は、交流出力部を備えているが、図示を省略している。
主回路導体23は、略T字形に形成されたIGBT電極部23xと、IGBT電極部23xの一側から垂直に立ち上げた短冊状の導体部23yと、導体部23yをL字形に折り曲げた図示しない端子台電極部と、を備えている。
主回路導体22は、略T字形に形成されたIGBT電極部22xと、IGBT電極部22xの一側から垂直に立ち上げた短冊状の導体部22yと、導体部22yをL字形に、主回路導体23の図示しない端子台電極と反対側に折り曲げた図示しない端子台電極部と、を備えている。
正、負の主回路導体22、23は、IGBT電極部22x、23x、及び、導体部22y、23y同士を、図示しない絶縁紙を挟んで平行に密着させて配置される。正、負の主回路導体22、23は、ネジにより一体的に締結され、かつ、端子台10に固定され、さらに、端子台10が金属ケース201に取付けられる。
次に、図7−1〜図7−6を参照し、端子台10の組立方法及びコンバータ100とインバータ200の電気的接続方法について説明する。図1に示すように、正、負の主回路導体2、3及び正、負の主回路導体22、23を、夫々金属ケース101、201に取付けた状態において、導体部2y、3y、及び導体部22y、23yは、金属ケース101、201の互いに隣接した位置に、金属端子台ベース6の高さ分だけ金属ケース101、201の上面より上方に突出(導出)するように形成されている。
図7−1に示すように、金属ケース101の上方に導出された正、負の導体部2y、3yを、互いに離間しないように密着させた状態でクリップ溝6eに挟み込むように、端子台ベース6を金属ケース101上で滑らせ、図7−2に示すように、密着させた状態でクリップ溝6eに完全に挿入し、正、負の端子台電極2z、3zを台部6c、6c上に載せる。
図7−3及び図7−4に示すように、正、負の導体部2y、3yを挟み込んだ端子台ベース6に端子台カバー7を被せ、取付部6b、7bを重ね合わせ、ネジ8(図2参照)により端子台10を金属ケース101に固定し、図7−5に示すように、ネジ9を金属ナット6xにねじ込む。インバータ200においても、図7−1〜図7−5に示す工程により、端子台10を金属ケース201に取付ける。主回路導体2、3及び22、23は、導体部2y、3y及び22y、23yの先端部まで平行・近接状態に維持される。
図7−6に示すように、金属ケース101、201の夫々の端部の互いに隣接した位置に取付けられた端子台10、10同士を、正、負の接続導体11、11及びネジ9により接続することにより、正極の主回路導体2と22、負極の主回路導体3と23を、構造上の最短距離で接続する。
以上説明した電気接続構造により、平滑コンデンサ1からスイッチング素子としてのIGBT12までの正、負の主回路導体2、3及び正、負の主回路導体22、23を、端子台10、10間の接続を除いて平行・近接状態とし、端子台10、10間を可能な限り近接させることで主回路インダクタンスの増加を最小限に抑制した電力変換装置300が得られる。
コンバータ100の端子台10、インバータ200の端子台10を、金属ケース101、201の複数の端部に夫々配置すれば、コンバータ100とインバータ200の組合せ台数比を1対複数とするシステム構成とすることができる。
実施の形態2.
次に、端子台の他の形態について説明する。図8−1は、実施の形態2の端子台の平面図であり、図8−2は、正面図であり、図8−3は、図8−1のY−Y線に沿う断面図であり、図8−4は、実施の形態2の端子台の斜視図であり、図8−5は、主回路導体2、3の端子台電極部2z、3zの形状を示す斜視図である。
図8−1〜図8−4に示すように、実施の形態2の端子台36は、略矩形盤状のベース部36aと、ベース部36aの対角位置に設けられた取付部36b、36bと、ベース部36aの左半分の上に形成された直方体状の台部36cと、台部36cの矩形側壁の対角位置に設けられた2つのネジ孔36x、36xとを備え、ベース部36aの中央部には、正、負の主回路導体2、3の導体部2y、3yの先端部を挟持するクリップ溝(スリット)36eが形成されている。
図8−3に示すように、導体部2y、3yの先端部を、クリップ溝36eに(挿通して)挟み込んで挟持し、左右に幅狭に形成された端子台電極部2z、3zを台部36cの矩形壁面の左右に載せる(沿わせる)ようにする。主回路導体2、3は、導体部2y、3yの先端部まで平行・近接状態に維持されている。
金属ケース101、201(図1参照)の夫々の端部の互いに隣接した位置に取付けられた端子台36、36同士を、正、負の接続導体11、11(図7−6参照)及びネジ9により接続することにより、正極の主回路導体2と22、負極の主回路導体3と23を、構造上の最短距離で接続する。
実施の形態3.
図9−1は、実施の形態3の端子台の平面図であり、図9−2は、正面図であり、図9−3は、図9−1のX−X線に沿う断面図であり、図9−4は、実施の形態3の端子台の斜視図であり、図9−5は、主回路導体2、3の端子台電極部2z、3zの形状を示す斜視図である。
図9−1〜図9−4に示すように、端子台40は、樹脂製の端子台ベース46と樹脂製の端子台カバー47とを備えて成る。端子台ベース46は、略矩形盤状のベース部46aと、ベース部46aの角部に設けられた取付部46bと、ベース部46a上に形成された直方体状の台部46cと、台部46cの頂部の対角位置に設けられたネジ孔46x、46xとを備え、左側部には、正、負の主回路導体2、3の導体部2y、3yの先端部を挟持するクリップ溝46eが形成されている。
端子台カバー47は、外形が略直方体の蓋状に形成され、下部対角位置に設けられた取付部47b、47bと、上部中央部に設けられた仕切壁47cと、上部両側部に設けられた側壁47d、47dとを備え、仕切壁47cと側壁47dとに挟まれた2条の溝部47e、47eの底部には、端子台ベース46の台部46c上の端子台電極部2z、3zが頂部を露出させるように開口部47f、47fが形成されている。
図9−3に示すように、導体部2y、3yの先端部を、クリップ溝46eに挟み込み、左右に幅狭に形成されL字形に折り曲げられた端子台電極部2z、3z(図9−5参照)を台部46cに載せるようにする。主回路導体2、3は、導体部2y、3yの先端部まで平行・近接状態に維持されている。
金属ケース101、201の夫々の端部の互いに隣接した位置に取付けられた端子台40、40同士を、正、負の接続導体11、11及びネジ9により接続することにより、正極の主回路導体2と22、負極の主回路導体3と23を、構造上の最短距離で接続する。
実施の形態4.
図10−1は、実施の形態4の端子台の平面図であり、図10−2は、正面図であり、図10−3は、図10−1のW−W線に沿う断面図であり、図10−4は、実施の形態4の端子台の斜視図であり、図10−5は、主回路導体2、3の端子台電極部2z、3zの形状を示す斜視図である。
図10−1〜図10−4に示すように、端子台50は、樹脂製の端子台ベース56と樹脂製の端子台カバー57とを備えて成る。端子台ベース56は、略矩形盤状のベース部56aと、ベース部56aの対角位置に設けられた取付部56b、56bと、ベース部56a上に形成された二段状の台部56cと、台部56cの一段の頂部に設けられたネジ孔56x、56xと、二段の側壁に設けられたネジ孔56y、56yとを備え、中央部には、正、負の主回路導体2、3の導体部2y、3yの先端部を挟持するクリップ溝56eが形成されている。
端子台カバー57は、外形が略二段の蓋状に形成され、下部対角位置に設けられた取付部57b、57bと、一段側部に設けられた側壁57dとを備え、一段頂部及び2段側部は、端子台ベース56にネジ止めされた端子台電極部2z、3zを露出させるように開口している。
図10−3に示すように、導体部2y、3yの先端部を、クリップ溝56eに挟み込み、L字形に折り曲げられた端子台電極部2z(図10−5参照)を端子台ベース56の一段頂部(台部)に載せ、導体部3yから真っ直ぐ延びた端子台電極部3zを二段の側壁(台部)に沿わせるようにする。主回路導体2、3は、導体部2y、3yの先端部まで平行・近接状態に維持されている。
金属ケース101、201の夫々の端部の互いに隣接した位置に取付けられた端子台50、50同士を、正、負の接続導体11、11及びネジ9により接続することにより、正極の主回路導体2と22、負極の主回路導体3と23を、構造上の最短距離で接続する。
本発明にかかる電力変換装置の実施の形態1を示すケースを透視した斜視図である。 コンバータの分解斜視図である。 図1のA部拡大図である。 端子台ベースの平面図である。 端子台ベースの正面図である。 端子台カバーの平面図である。 端子台カバーの正面図である。 端子台ベースと端子台カバーを組立てた端子台の平面図である。 端子台の正面図である。 図6−1のZ―Z線に沿う断面図である。 端子台の斜視図である。 主回路導体先端部と端子台とを締結する工程を示す図である。 主回路導体先端部と端子台とを締結する工程を示す図である。 主回路導体先端部と端子台とを締結する工程を示す図である。 主回路導体先端部と端子台とを締結する工程を示す図である。 主回路導体先端部と端子台とを締結する工程を示す図である。 主回路導体先端部と端子台とを締結する工程を示す図である。 実施の形態2の端子台の平面図である。 実施の形態2の端子台の正面図である。 図8−1のY−Y線に沿う断面図である。 実施の形態2の端子台の斜視図である。 主回路導体の端子台電極部の形状を示す斜視図である。 実施の形態3の端子台の平面図である。 実施の形態3の端子台の正面図である。 図9−1のX−X線に沿う断面図である。 実施の形態3の端子台の斜視図である。 主回路導体の端子台電極部の形状を示す斜視図である。 実施の形態4の端子台の平面図である。 実施の形態4の端子台の正面図である。 図10−1のW−W線に沿う断面図である。 実施の形態4の端子台の斜視図である。 主回路導体の端子台電極部の形状を示す斜視図である。
符号の説明
1 平滑コンデンサ
2,3,22,23 主回路導体
4 絶縁紙(絶縁シート)
5,8,9 ネジ
6,46,56 端子台ベース(端子台)
6x 金属ナット
36x,46x,56x ネジ穴
7,47,57 端子台カバー(端子台)
10,36,40,50 端子台
11 接続導体
12 IGBT(半導体スイッチング素子)
100 コンバータ
101,201 金属ケース
200 インバータ
300 電力変換装置

Claims (6)

  1. ケース内に収納され、交流を直流に変換するコンバータであって、
    平滑コンデンサの正極端子と負極端子とに夫々接続され、絶縁シートを挟んで前記ケース外に導出された正、負の導体部と、前記正、負の導体部の先端を折り曲げて形成した正、負の端子台電極部とを有する正、負の主回路導体と、
    前記ケース外に導出された正、負の導体部を離間しないように挟み込むクリップ溝が設けられるとともに前記正、負の端子台電極部を載せる台部が形成され、前記正、負の導体部を前記クリップ溝に挟み込んだ状態で前記ケースの外側に取付ける端子台と、
    を備えることを特徴とする電力変換装置のコンバータ。
  2. ケース内に収納され、直流を交流に変換するインバータであって、
    スイッチング素子の正極端子と負極端子とに夫々接続され、絶縁シートを挟んで前記ケース外に導出された正、負の導体部と、前記正、負の導体部の先端を折り曲げて形成した正、負の端子台電極部とを有する正、負の主回路導体と、
    前記ケース外に導出された正、負の導体部を離間しないように挟み込むクリップ溝が設けられるとともに前記正、負の端子台電極部を載せる台部が形成され、前記正、負の導体部を前記クリップ溝に挟み込んだ状態で前記ケースの外側に取付ける端子台と、
    を備えることを特徴とする電力変換装置のインバータ。
  3. コンバータ及び/又はインバータのケースの外側に取付けられる端子台であって、
    絶縁シートを挟んで前記ケース外に導出された正、負の導体部を離間しないように挟み込むクリップ溝が設けられるとともに前記正、負の導体部の先端を折り曲げて形成した正、負の端子台電極部を載せる台部が形成された端子台ベースと、
    前記正、負の導体部を前記クリップ溝に挟み込んだ状態で前記端子台ベースに被せる蓋状の端子台カバーと、
    を備えることを特徴とする電力変換装置の端子台。
  4. 請求項1に記載のコンバータと、
    請求項2に記載のインバータと、
    前記コンバータの端子台と前記インバータの端子台とを接続する正、負の接続導体と、
    を備えることを特徴とする電力変換装置。
  5. 前記コンバータの端子台と、前記インバータの端子台とを、互いに隣接するように前記ケースの端部に配置したことを特徴とする請求項4に記載の電力変換装置。
  6. 前記コンバータの端子台及び/又は前記インバータの端子台を、前記ケースの複数の端部に夫々配置したことを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置。
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