JP4755115B2 - 綴じ具 - Google Patents
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Description
さらに、垂直壁3と起立壁5との間に枢支軸が掛け渡され、この枢支軸にバネ部材7および操作レバー8が取り付けられる。バネ部材7の一端側は操作レバー8の内側に延びるように形成され、操作レバー8に固定される。また、バネ部材8の他端側は、垂直壁3と枢支壁4との間において綴じ部材6の幅方向の一端側に延びるように形成され、綴じ部材6の下面に当接される。そして、操作レバー8を操作することにより、バネ部材7の他端側が垂直壁3側の綴じ部材6を持ち上げ、綴じ部材6の他端側が基板2の面に押し当てられる。この綴じ部材6と基板2との間に書類などを挟み込むことによって、書類が綴じ込まれる(特許文献1参照)。
しかしながら、このような従来の綴じ具では、綴じ具に挟み込まれた書類などが引っ張られたとき、書類を押える綴じ部材の端部が、書類の引っ張り方向に傾斜しているため、書類の引っ張り力に対する抵抗力が弱く、綴じ具から書類が外れやすいという問題がある。
それゆえに、綴じられた書類などが引っ張られても、容易に外れたりしない綴じ部材を提案した(特許文献2参照)。
また、従来、ファイル・バインダー類に用箋等の被綴じ物を穴を開けずに綴じる綴じ具として、Z式金具が一般的である(特許文献3参照)。
それゆえに、この発明の主たる目的は、綴じられた書類などが引っ張られても容易に外れたりせず、操作部材に不要な力がかかることなく操作性の良い綴じ具を提供することである。
この発明に係る綴じ具は、板状の台部材と、前記台部材上において被綴じ物を押圧して保持する押圧部を有する綴じ部材と、前記台部材上において、被綴じ物を押圧するロック状態とロックを解除する状態とに移動可能にその固定部において台部材に固定された操作部材と、前記台部材上に装着され、前記操作部材に連結されるとともに綴じ部材に連結され、被綴じ物を押圧する方向に綴じ部材を付勢する付勢部材とを含み、前記台部材は、前記操作部材を固定するロック用固定部を備え、前記ロック用固定部は、ロックを解除するために操作部材を案内する案内部を形成され、前記操作部材は、前記台部材のロック用固定部にロック状態にされるためのロック用固定部を有し、前記操作部材のロック用固定部は、係止貫通孔により構成され、前記係止貫通孔の孔縁は、ロックを解除するために操作部材を案内する孔縁より、案内方向に向けて退避させてロックを解除するときに、前記台部材の案内部に当たらないように形成してもよい。
この発明に係る綴じ具は、前記操作部材は、ロック用固定部が、係止貫通孔の孔縁であって、ロック状態を維持するために付勢部材により付勢されて台部材のロック用固定部に係止される下縁に形成され、ロックを解除するために案内する案内部が、係止貫通孔の孔縁であって、ロックを解除する方向とは反対側の上縁に形成してもよい。
この発明に係る綴じ具は、前記台部材は、ロック状態にするための前記操作部材のロック用固定部を固定する固定用凸部を備え、前記固定用凸部は、操作部材をロック状態にするためのロック用固定部と、操作部材をロックを解除するために案内する案内部とを備えてもよい。
前記台部材のロック用固定部は、台部材より直立する起立面部を有する軸受板に、操作部材を固定する面において形成された固定用凸部の下部によって形成され、且つ、操作部材のロックを解除するために案内する案内部は、前記固定用凸部の上部によって形成されるとともに、操作部材のロック用固定部は、軸受板の操作部材を固定する面に対向する領域に形成された係止貫通孔の下の孔縁により形成され、且つ、操作部材のロックを解除するために案内する案内部は、前記係止貫通孔の上の孔縁により形成してもよい。
前記係止貫通孔は、上縁及び下縁を備え、前記軸受板又は台部材は最頂部を有する固定用凸部を備え、前記係止貫通孔の下縁が上縁の位置からずれる距離は、軸受板又は台部材の固定用凸部から係止貫通孔のロックを解除するときに、係止貫通孔の上縁を軸受板又は台部材の固定用凸部の最頂部に接しながら滑り降ろして、斜め方向に移動させて軸受板又は台部材の固定用凸部の最も内縁部よりわずかに外れる方向に移動したとき、操作部材を斜め下方向に降ろす力を解除すれば、付勢部材の弾発力により係止貫通孔の下縁が軸受板又は台部材の固定用凸部の内側先端に引っ掛ることなく、操作部材が上昇するように設定してもよい。
請求項2の発明によれば、板状の台部材と、前記台部材上において被綴じ物を押圧して保持する押圧部を有する綴じ部材と、前記台部材上において、被綴じ物を押圧するロック状態とロックを解除する状態とに移動可能にその固定部において台部材に固定された操作部材と、前記台部材上に装着され、前記操作部材に連結されるとともに綴じ部材に連結され、被綴じ物を押圧する方向に綴じ部材を付勢する付勢部材とを含み、前記台部材は、前記操作部材を固定するロック用固定部を備え、前記ロック用固定部は、ロックを解除するために操作部材を案内する案内部を形成され、前記操作部材は、前記台部材のロック用固定部にロック状態にされるためのロック用固定部を有し、前記操作部材のロック用固定部は、係止貫通孔により構成され、前記係止貫通孔の孔縁は、ロックを解除するために操作部材を案内する孔縁より、案内方向に向けて退避させてロックを解除するときに、前記台部材の案内部に当たらないように形成されているので、操作部材は、ロックを解除する方向に力を作用させることが少なく、操作部材のロックを解除するには、案内部により妨げられることなく、操作部材に不要な力をかけることなくスムーズに解除することができ、操作性が良い。
請求項3の発明によれば、前記操作部材は、ロック用固定部が、係止貫通孔の孔縁であって、ロック状態を維持するために付勢部材により付勢されて台部材のロック用固定部に係止される下縁に形成され、ロックを解除するために案内する案内部が、係止貫通孔の孔縁であって、ロックを解除する方向とは反対側の上縁に形成されているので、ロックが確実になされる。
請求項4の発明によれば、前記台部材は、ロック状態にするための前記操作部材のロック用固定部を固定する固定用凸部を備え、前記固定用凸部は、操作部材をロック状態にするためのロック用固定部と、操作部材をロックを解除するために案内する案内部とを備えているので、操作部材は、ロックを解除する方向に力を作用させることが少なく、操作部材のロックを解除するには、案内部により妨げられることなく、操作部材に不要な力をかけることなくスムーズに解除することができ、操作性が良い。
請求項5の発明によれば、前記台部材のロック用固定部は、台部材より直立する起立面部を有する軸受板に、操作部材を固定する面において形成された固定用凸部の下部によって形成され、且つ、操作部材のロックを解除するために案内する案内部は、前記固定用凸部の上部によって形成されるとともに、操作部材のロック用固定部は、軸受板の操作部材を固定する面に対向する領域に形成された係止貫通孔の下の孔縁により形成され、且つ、操作部材のロックを解除するために案内する案内部は、前記係止貫通孔の上の孔縁により形成されているので、操作部材は、ロックが確実になされるとともに、ロックを解除する方向に力を作用させることが少なく、操作部材のロックを解除するには、操作部材に不要な力をかけることなくスムーズに解除することができ、操作性が良い。
請求項6の発明によれば、前記係止貫通孔は、上縁及び下縁を備え、前記軸受板又は台部材は最頂部を有する固定用凸部を備え、前記係止貫通孔の下縁が上縁の位置からずれる距離は、軸受板又は台部材の固定用凸部から係止貫通孔のロックを解除するときに、係止貫通孔の上縁を軸受板又は台部材の固定用凸部の最頂部に接しながら滑り降ろして、斜め方向に移動させて軸受板又は台部材の固定用凸部の最も内縁部よりわずかに外れる方向に移動したとき、操作部材を斜め下方向に降ろす力を解除すれば、付勢部材の弾発力により係止貫通孔の下縁が軸受板又は台部材の固定用凸部の内側先端に引っ掛ることなく、操作部材が上昇するように設定されるので、操作部材は、ロックが確実になされるとともに、ロックを解除する方向に力を作用させることが少なく、操作部材のロックを解除するには、操作部材に不要な力をかけることなくスムーズに解除することができ、操作性が良い。
この発明の説明において、ファイルの表紙に取り付けられた綴じ具における手前側を前側または下側といい、向こう側を後側または上側という。
綴じ具20は、板状の台部材と、前記台部材上において被綴じ物Xを押圧して保持する押圧部を有する綴じ部材70と、前記台部材上において、被綴じ物Xを押圧するロック状態とロックを解除する状態とに移動可能にその固定部において台部材に固定された操作部材たる操作レバー60と、前記台部材上に装着され、前記操作レバー60に連結されるとともに綴じ部材70に連結され、被綴じ物Xを押圧する方向に綴じ部材70を付勢する付勢部材たるばね部材50とを含む。
軸受板24の長手方向の一端側(向こう側)には、操作部材固定部を構成する円形の貫通孔26が形成されている。
貫通孔26は、軸受板24の貫通孔26の周辺が、操作レバー60の軸受板24の起立面部と操作レバー60を軸受板24に固定する軸46の軸方向とが斜交するように、向こう側が外に(操作レバー60が取り付けられる面とは反対側に)突き出し、手前側が内に(操作レバー60が取り付けられる面側に)突き出して、操作レバー60の軸受板24の起立面部とは傾斜して形成されている。
さらに、固定用凸部28の手前側近傍において、綴じ部材70を枢支するために、枢支部30の主面に平行な面を有する別の枢支部34が形成される。枢支部34は、基板22にU字状の切り込みを形成し、この部分を切り起こすことにより形成される。この枢支部34には、円形の貫通孔36が形成される。
これらの枢支部30と枢支部34とは、対向し、その貫通孔32と貫通孔36とを結ぶ線が、軸受板24の基板22側の主面に平行となるように配置され、綴じ部材70の回転軸となる。
この軸受部38には、円形の貫通孔40が形成され、軸受板24の貫通孔26と軸受部38の貫通孔40とが対向するように配置される。すなわち、枢支部30の貫通孔32と枢支部34の貫通孔36とを結ぶ線と、軸受板24の貫通孔26と軸受部38の貫通孔40とを結ぶ線とが、互いに斜交するように形成される。
ばね部材50は、軸46の外周に巻装された巻線部50aと、前記巻線部50aの一端(右端部)から綴じ部材70側に延びる第1端部50cと、前記巻線部50aの軸受板24側の他端(左端部)から操作レバー60側に直線状に延びる第2端部50bとを有している。
軸46及びばね部材50の巻線部50aは、軸受部24と斜交するように、軸受部24及び軸受部38の間に架け渡される。
第1端部50cは、巻線部50aの軸受部38側でその手前側の下端より軸受板24とは反対側に延びた立ち上がり部50dを備え、外力を受けないときは略L字状となるように、上方に延びた立ち上がり部50dの上端から斜め上方に架け渡し部50eが延び、架け渡し部50eの自由端側に水平方向に屈曲した係止部50fが突設されている。
前記外力が作用しない第1端部50cと外力が作用しない第2端部50b(特に立ち上がり部50b)とは、巻線部50aからその先端に向かうに従って、それぞれが離れ拡がる方向に向けて延びる略八の字状に形成されている。
軸受板24の貫通孔26と軸受部38の貫通孔40とに架け渡されて固定された軸46は、その綴じ部材70側である軸受部38側の方が、軸46の軸受板24側を中心にして操作レバー60の自由端より離れる方向に水平面上において回転した位置において、軸受部38の貫通孔40に固定されている。
ばね部材50は、軸固定部たる軸受板24と軸受部38との間において、巻線部50aが軸46の軸回りにおいて基板22と略平行に装着され、前記外力が作用しない第2端部50bは、操作レバー60の長手方向と略平行に操作レバー60に固定されている。
すなわち、前記外力が作用しない第2端部50bは、被綴じ物Xを押圧するロック状態とロックを解除する状態とに操作レバー60を回動させる方向、すなわち操作レバー60が回動する軌道面に沿って、操作レバー60に固定されている。したがって、ばね部材50は、不用な干渉なくスムーズに動くことができ、操作レバー60の上昇及び下降等の動きもスムーズになる。
すなわち、巻線部50aは、操作レバー60の長手方向とは斜めに交差するように第2端部50b側から第1端部50c側に向けて延び、ばね部材50の第1端部50cの側が、第2端部50bの側より向こう側の位置において、基板22に固定されている。
ばね部材50に外力が作用しないとき、第2端部50bは、操作レバー60の自由端を軸46を枢軸として押し上げるように形成され、第1端部50cは、綴じ部材70を基板22の表面に接近するように形成されている。
ばね部材50は、第2端部50bが操作レバー60の長手方向と略平行に操作レバー60に固定されているので、操作レバー60を倒伏位置に向けて押し下げるとき、軸受板24と略平行な方向すなわち垂直方向に向けて押し下げ、軸受板24に形成されたロック用固定部たる固定用凸部28に係止させることができる。
操作レバー60の長手方向の一端側(向こう側)における第1垂直側壁60aには、円形の貫通孔62が形成される。そして、軸46が、操作レバー60の貫通孔62と第1垂直側壁60aの内側に配設されたばね部材50の巻線部50aとに挿通するようにして、軸受板24および軸受部38に取り付けられる。
ばね部材50の第2端部50bは、操作レバー60の内側に沿って配置され、操作レバー60の第1垂直側壁60aの一部を内側に折り曲げた折曲片64によって固定される。
さらに、操作レバー60の第1垂直側壁60aには、操作レバー60を枢支する軸46を取り付ける貫通孔62とは操作レバー60の自由端側(手前側)に離れた位置において、軸受板24の固定用凸部28に対応する位置に矩形の係止貫通孔66が形成される。この係止貫通孔66に固定用凸部28が嵌め込まれ、係止貫通孔66の下縁68が固定用凸部28の下部に係止されることにより、操作レバー60が軸受板24にロック固定される。
係止貫通孔66は、下縁68の近傍が操作レバー60を固定用凸部28から外す方向に向けて突き出され、上縁66aと下縁68とが横方向において、その位置がずれている。すなわち、下縁68は、操作レバー60のロックを解除するとき、操作レバー60の係止貫通孔66を固定用凸部28から外す方向に向いて、その位置がはずれており、下縁68は、上縁66aから、操作レバー60の係止貫通孔66を固定用凸部28から外す方向に向けてずれている。
上縁66aの位置から下縁68がずれる距離は、係止貫通孔66の固定用凸部28からロック(係止)を解除するときに、係止貫通孔66の上縁66aを固定用凸部28の最頂部に接しながら滑り降ろして、斜め方向に移動させて固定用凸部28の最も内縁部(軸受部24の起立面部より離れる側)よりわずかに外れる方向に移動したとき、斜め下方向に降ろす力を解除すれば、ばね部材50の弾発力により係止貫通孔66の下縁68が固定用凸部28の内側(軸受部24の起立面部より離れる側)先端に引っ掛ることなく、操作レバー60が上昇するように設定されている。
固定用凸部28は、操作レバー60の第1垂直側壁60a及び第2垂直側壁60bが基板22の表面に達する前に、操作レバー60の係止貫通孔66から外れる幅を有している。
なお、操作レバー60の第1垂直側壁60aの高さを比較的高くすれば、操作レバー60のロック解除のときの移動距離を長くとることができ、操作性を増すことができる。
すなわち、軸46の固定部(軸固定部)たる貫通孔26の周辺は、操作レバー60側に向けて半円環状に打ち出し膨出されたスペーサー26aが形成されている。そして、スペーサー26aの突出分だけ軸受板24の内面と操作レバー60の第1垂直側壁60aの外面との間に間隔があき、操作レバー60をロック状態とロックを解除する状態とに回動させるとき、ばね部材50の不要な力が操作レバー60にかかることなく操作レバー60が軸受板24に擦れることがない。
この実施の形態においては、スペーサー26aが軸受板24に形成されたが、スペーサー26aは、操作レバー60側に形成してもよく、また軸受板24と操作レバー60の両方に形成してもよい。例えば、操作レバー60の第1垂直側壁60aの周辺を、軸受板24側に向けて円環状に膨出されたスペーサーを形成するようにしてもよい。
そして、綴じ部材70の幅方向の軸受板24側において、その長手方向の両側に突出する枢軸たる突出片72が形成される。これらの突出片72が、枢軸受けたる枢支部30の貫通孔32および枢軸受けたる枢支部34の貫通孔36に嵌め込まれる。手前側の枢支部34の貫通孔36は、向こう側の枢支部30の貫通孔32と比較して、基板22からの高さが低くなるように形成され、向こう側の貫通孔32に枢支された綴じ部材70の 向こう側の突出片72aの方が、手前側の貫通孔36に枢支された綴じ部材70の手前側の突出片72bの方より高い位置で枢支されている。
そして、操作レバー60の手前側の自由端を押さえてロックするとき、綴じ部材70の手前側の突出片72bが低いので、ばね部材50の係止部50fが綴じ部材70の折曲部74を押える位置(綴じ部材70の長手方向における中央より向こう側)より遠い部位から被綴じ物Xを押さえ始めて、被綴じ物Xにかかる押える力のバランスが向こう側と手前側と均等となる。
折曲部74は、綴じ部材70の手前側端縁より向こう側端縁に至るまで連続して形成される。さらに、折曲部74の先端側が基板22側に向かって折り曲げられ、書類などの被綴じ物Xを押えるための押圧部76が形成される。
押圧部76は、折曲部74の手前側端縁より向こう側端縁に至るまで連続して形成される。押圧部76は、その自由端に形成された被綴じ物Xに接地する接地領域が向こう側の接地部76aと手前側の接地部76bとに分かれており、向こう側の接地部76aの方が手前側の接地部76bより短い接地面積となるように形成されている。
押圧部76は、綴じ部材70が基板22側に倒伏した閉じた状態のときに、折曲部74から基板22に向かうにしたがって、綴じ部材70の回転中心側に傾斜するように形成される。したがって、折曲部74と押圧部76とは、略L字状に連設される。この押圧部76によって、書類などの被綴じ物Xが1本の直線状に押圧される。ここで、綴じ部材70が基板22側に閉じた状態のときに、折曲部74は綴じ部材70の端部側から綴じ部材70の内側に向けて上昇する。
架け渡し部70bの自由端には、綴じ部材70の手前側端縁より向こう側端縁に亘って斜め下方(垂直面に対して略15°)に向けて折り曲げられて、屈曲部70cが形成されている。屈曲部70cの自由端には、折曲部74が連設され、折曲部74は、架け渡し部70bと一定の間隔をおいて略平行に形成され、書類などの被綴じ物Xを押えるときに架け渡し部70b側に若干撓みつつ押圧部76が書類などの被綴じ物Xを押圧し得るように形成されている。
綴じ部材70の立ち上がり部70aは、操作レバー60を固定用凸部28から外すことができるスペースを確保するように、軸受板24との間が上方に向かうに従って拡がる傾斜面(垂直面に対して略45°傾斜した面)が形成されている。
この実施の形態においては、貫通孔78は、綴じ部材70の前後端に形成された突出片72の間において、綴じ部材70の折曲部74の長手方向における中央よりも向こう側、すなわち軸46に巻装された巻線部50aに近い位置に形成されている。
さらに、押圧部76には、書類などの被綴じ物Xを押さえ付けたときの力による変形を防ぐために、直線状のリブ80が長手方向に連続して形成され、架け渡し部70bにも、書類などの被綴じ物Xを押さえ付けたときの力による変形を防ぐために、2条の直線状のリブが長手方向に連続して形成されている。
枢支部30及び枢支部34は、軸受板24とは反対側の端縁が、用箋揃え部90の軸受板24とは反対側の表面と同一平面(想像上)上に揃うように形成されている。
したがって、枢支部30及び枢支部34の端縁がガイドとなって、用箋揃え部90に綴じる書類などの被綴じ物Xの端縁を当接させて綴じることができる。
そして、操作レバー60の手前側の操作部60cを押さえてロックするとき、綴じ部材70の手前側の突出片72bが低いので、ばね部材50の係止部50fが綴じ部材70の折曲部74を押さえる位置より遠い部位から被綴じ物Xを押さえ始めることにより、また、押圧部76の自由端に形成された被綴じ物Xに接地する接地領域が、向こう側の接地部76aと手前側の接地部76bとに分かれており、向こう側の接地部76aの方が手前側の接地部76bより短い接地面積となるように形成されていることと相俟って、被綴じ物Xにかかる押える力のバランスは、手前側と向こう側と均等になる(図14参照)。
22 基板
24 軸受板
26a スペーサー
26 貫通孔
28 固定用凸部
30 枢支部
32 貫通孔
34 枢支部
38 軸受部
42 凸部
42a 凸条
44 貫通孔
46 軸
50 ばね部材
50a 巻線部
50b 第2端部
50c 第1端部
50d 立ち上がり部
50e 架け渡し部
50f 係止部
60 操作レバー
60a 第1垂直側壁
60b 第2垂直側壁
60c 操作部
62 貫通孔
64 折曲片
66 係止貫通孔
66a 上縁
68 下縁
70 綴じ部材
70a 立ち上がり部
70b 架け渡し部
70c 屈曲部
72 突出片
72a 向こう側の突出片
72b 手前側の突出片
74 折曲部
76 押圧部
76a 向こう側の接地部
72b 手前側の接地部
78 貫通孔
80 リブ
90 用箋揃え部
X 被綴じ物
Claims (6)
- 被綴じ物を押圧して保持する押圧部を有する綴じ部材と、
前記綴じ部材が、被綴じ物を押圧するロック状態とロックを解除する状態とに移動するように操作するために設けられた操作部材と、
被綴じ物を押圧する方向に綴じ部材を付勢するとともにロックを解除するときに操作部材を付勢する付勢部材と、
操作部材を回動可能に設けられる軸受板とを含み、
前記軸受板は、ロック用固定部を形成され、
前記ロック用固定部の上縁は、ロックを解除するために操作部材を案内する案内部を構成し、
前記操作部材は、ロック用固定部を構成する係止貫通孔を形成され、
前記係止貫通孔の下縁は、前記軸受板のロック用固定部に係止され、
前記係止貫通孔の上縁は、ロックを解除するために案内する案内部を構成し、
前記係止貫通孔の下縁は、操作部材を軸受板のロック用固定部から外す方向に向けて突き出され、且つ上縁から操作部材の係止貫通孔を軸受板のロック用固定部から外す方向に向けてずれて形成され、
ロックを解除するために操作部材を案内する前記軸受板の案内部より操作部材が外れた後に、付勢部材によって移動する操作部材は、前記軸受板のロック用固定部によって妨げられることなく移動することができるように構成された、綴じ具。 - 板状の台部材と、
前記台部材上において被綴じ物を押圧して保持する押圧部を有する綴じ部材と、
前記台部材上において、被綴じ物を押圧するロック状態とロックを解除する状態とに移動可能にその固定部において台部材に固定された操作部材と、
前記台部材上に装着され、前記操作部材に連結されるとともに綴じ部材に連結され、被綴じ物を押圧する方向に綴じ部材を付勢する付勢部材とを含み、
前記台部材は、前記操作部材を固定するロック用固定部を備え、前記ロック用固定部は、ロックを解除するために操作部材を案内する案内部を形成され、
前記操作部材は、前記台部材のロック用固定部にロック状態にされるためのロック用固定部を有し、前記操作部材のロック用固定部は、係止貫通孔により構成され、前記係止貫通孔の孔縁は、ロックを解除するために操作部材を案内する孔縁より、案内方向に向けて退避させてロックを解除するときに、前記台部材の案内部に当たらないように形成された、綴じ具。 - 前記操作部材は、ロック用固定部が、係止貫通孔の孔縁であって、ロック状態を維持するために付勢部材により付勢されて台部材のロック用固定部に係止される下縁に形成され、ロックを解除するために案内する案内部が、係止貫通孔の孔縁であって、ロックを解除する方向とは反対側の上縁に形成された、請求項2に記載の綴じ具。
- 前記台部材は、ロック状態にするための前記操作部材のロック用固定部を固定する固定用凸部を備え、
前記固定用凸部は、操作部材をロック状態にするためのロック用固定部と、操作部材をロックを解除するために案内する案内部とを備えた、請求項2または3に記載の綴じ具。 - 前記台部材のロック用固定部は、台部材より直立する起立面部を有する軸受板に、操作部材を固定する面において形成された固定用凸部の下部によって形成され、且つ、操作部材のロックを解除するために案内する案内部は、前記固定用凸部の上部によって形成されるとともに、操作部材のロック用固定部は、軸受板の操作部材を固定する面に対向する領域に形成された係止貫通孔の下の孔縁により形成され、且つ、操作部材のロックを解除するために案内する案内部は、前記係止貫通孔の上の孔縁により形成された、請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の綴じ具。
- 前記係止貫通孔は、上縁及び下縁を備え、
前記軸受板又は台部材は最頂部を有する固定用凸部を備え、
前記係止貫通孔の下縁が上縁の位置からずれる距離は、軸受板又は台部材の固定用凸部から係止貫通孔のロックを解除するときに、係止貫通孔の上縁を軸受板又は台部材の固定用凸部の最頂部に接しながら滑り降ろして、斜め方向に移動させて軸受板又は台部材の固定用凸部の最も内縁部よりわずかに外れる方向に移動したとき、操作部材を斜め下方向に降ろす力を解除すれば、付勢部材の弾発力により係止貫通孔の下縁が軸受板又は台部材の固定用凸部の内側先端に引っ掛ることなく、操作部材が上昇するように設定された、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の綴じ具。
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