JP4747501B2 - ポリエチレン樹脂組成物および積層体 - Google Patents
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Description
(b)JIS K6922−1(1998年)により測定された密度が936〜980kg/m3、
(c)ゲル浸透クロマトグラフィにより測定された重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)が3.5未満、
(d)50℃におけるn−ヘプタン可溶分率が0.08重量%未満、
(e)JIS K6922−1(1998年)により測定されたメルトマスフローレートが0.1〜20g/10分、
(f)JIS K6922−1(1998年)により測定された密度が910〜935kg/m3、
(g)ゲル浸透クロマトグラフィで測定されたz平均分子量が30万以上、
(h)JIS K6922−1(1998年)により測定されたメルトマスフローレートが1〜50g/10分、
(i)JIS K6922−1(1998年)により測定された密度が929〜958kg/m3、
(j)流動の活性化エネルギーが23kJ/mol以上55kJ/mol以下
さらに、上記のポリエチレン樹脂組成物を押出ラミネート成形することによって得られる積層体に関するものである。
溶媒 :1,2,4−トリクロロベンゼン
流速 :1mL/min
温度 :140℃
測定濃度:30mg/30mL
注入量 :100μL
カラム :東ソー製 TSKgel GMH HR−H 3本
また、直鎖状エチレン系重合体(A)は、低分子量成分の割合が2.0重量%未満であることが、発煙、押出ラミネート成形時の冷却ロール表面の汚染が少ないという面で好ましい。なお、低分子量成分の割合は、ゲル浸透クロマトグラフィを用いて測定した重量平均分子量(Mw)の4%未満であるピーク面積を、ピーク全体の面積で除し求めたものである。
JIS K6922−1(1998年)に準拠し、測定した。
JIS K6922−1(1998年)に準拠し、測定した。
ゲル浸透クロマトグラフィを用いて、以下に示す条件下で測定し、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比、Mw/Mnを分子量分布として求めた。
溶媒 :1,2,4−トリクロロベンゼン
流速 :1mL/min
温度 :140℃
測定濃度:30mg/30mL
注入量 :100μL
カラム :東ソー製 TSKgel GMH HR−H 3本
(4)低分子量成分の割合
分子量分布の測定と同じ条件で、ゲル浸透クロマトグラフィにより測定し、直鎖状ポリエチレン換算で重量平均分子量(Mw)を求め、このMwの4%未満であるピーク面積をピーク全体の面積で除し、低分子量成分の割合として求めた。
試料2gを400mLのn−ヘプタン中へ入れ、50℃湯浴中に2時間置浸した後、濾過した。ろ液を濃縮、乾燥させたものの重量を秤量しn−ヘプタン可溶分を求め、試料の重量からn−ヘプタン可溶分率を計算した。
ゲル浸透クロマトグラフィ−固有粘度連続測定により評価された、分岐高分子の固有粘度と、分岐高分子と同じ分子量の直鎖状高分子の固有粘度の比を収縮因子として求めた。直鎖状高分子として高密度ポリエチレンを用いた。測定条件は以下に示すとおりである。
検出器 :Viscotech社製 R220
溶離液 :1,2,4−トリクロロベンゼン
(0.5mg/mL BHT添加)
流速 :1.0mL/min
温度 :145℃
測定濃度:2mg/mL
注入量 :300μL
カラム :東ソー製 TSKgel GMH HR−H 3本
(7)z平均分子量
分子量分布の測定と同じ条件で、ゲル浸透クロマトグラフィにより測定し、直鎖状ポリエチレン換算でz平均分子量を求めた。
JIS K6922−1(1998年)で使用されるメルトインデクサーを用い、温度235℃、押出量3g/分の条件にて、装置に充填された樹脂をオリフィスより押し出した。オリフィス直下に設置したメスシリンダー中のイソプロパノールで冷却固化して得られるストランド径(D)をメルトインデクサーのオリフィス径(D0)で除した値、D/D0をスウェル比として求めた。
動的粘弾性測定装置として、円錐−円板型レオメーター(レオメトリックス社製 ストレスレオメーター SR2000)を用いて145℃、160℃、190℃における動的剪断弾性率の周波数依存性を測定した。得られた値から、「講座レオロジー、p.91、日本レオロジー学会編、高分子刊行会(1992)。」に記載の方法で流動の活性化エネルギーを求めた。
試料50gを白金皿に入れ、ガスバーナー、電気炉で完全灰化して得た灰分に、ホットプレート上で20%塩酸5mLを加え溶解し蒸発乾固させた後、20%塩酸2mLを加え溶解した。5C濾紙で濾過し、濾過残分と濾紙を白金皿に戻し灰化しその上に炭酸ナトリウム0.3g、四ホウ酸ナトリウム0.5gを加え950℃電気炉にて40分間燃焼させた。その後水に溶解し、20%塩酸4mLを加えた液を誘導結合プラズマ発光分光分析装置(ICP)(京都光研製、商品名 ICP−AES UOP−1 markII)にて測定し、チタン、クロム、バナジウム濃度を求めた。
パーキンエルマー(株)社製、示差走査熱量計DSC−7を用い、10mgの試料を10℃/分で室温から150℃まで昇温して得られた吸熱ピークが最大値を示す温度を融点として求めた。
得られたポリエチレン樹脂組成物を直径90mmφのスクリューを有する単軸押出ラミネーター(ムサシノキカイ(株)製)へ供給し、320℃の温度でTダイよりスクリュー回転数60rpmで押し出し、クラフト紙上に、引き取り速度100m/分で30μmの厚さになるよう押出ラミネート成形を行った際の発煙量を目視により評価した。この際、同条件でラミネート成形した高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ペトロセン203)よりも発煙量が少ない場合を〇、多い場合を×、同等の場合を△とした。
得られたポリエチレン樹脂組成物を直径90mmφのスクリューを有する単軸押出ラミネーター(ムサシノキカイ(株)製)へ供給し、320℃の温度でTダイよりスクリュー回転数60rpmで押し出し、クラフト紙上に、引き取り速度100m/分で30μmの厚さになるよう押出ラミネート成形を行い、連続して1000m成形した際の冷却ロール表面の汚染を目視により評価した。この際、同条件でラミネート成形した高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ペトロセン203)よりも冷却ロール表面の汚染が少ない場合を〇、多い場合を×、同等の場合を△とした。
[固体触媒成分の合成]
攪拌装置を備えた10Lのオートクレーブに、シリカ(ダビソン948、200℃、5時間減圧焼成)212g、トルエン4Lおよび(p−N,N−ジメチルアミノフェニル)トリメトキシシラン80g(331mmol)を加え、110℃で16時間攪拌した。反応終了後、トルエンで4回洗浄した。得られたシラン化合物で修飾したシリカ中の炭素含量は4.2重量%であった。
内容積370Lの重合器に、ヘキサンを100kg/時、エチレンを40kg/時、水素を90NL/時、ビスシクロペンタジエニルジルコニウムジクロライド(530μmol)/時、前記固体触媒を9.5g/時に相当する速度で連続的に供給した。加えて、液中のトリイソブチルアルミニウムの濃度を1mmol/kgとなるようにトリイソブチルアルミニウムを連続的に供給し、重合温度は85℃に制御した。重合器で生成した直鎖状エチレン系重合体を含むスラリーは、フラッシュタンク、ポンプを経て、遠心分離器で直鎖状エチレン系重合体とヘキサンに分離し、直鎖状エチレン系重合体(A1)約160kgを得た。得られた直鎖状エチレン系重合体はエチレン単独重合体であり、そのMFRは32g/10分、密度は965kg/m3、分子量分布(Mw/Mn)は3.0、n−ヘプタン可溶分率は0.04重量%及び低分子量割合は1.7重量%であった。
直鎖状エチレン系重合体(A)として、合成例1で得たエチレン単独重合体(A1)を35重量%、高圧法低密度ポリエチレン(B)としてMFRが1.6g/10分、密度が919kg/m3、z平均分子量83×104である高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ペトロセン360)(B1)を65重量%配合し、二軸押出機にて180℃で溶融混練しペレットを得た。得られたペレットを用いて、MFR、密度、結晶融点、金属含有量を測定した。
高圧法低密度ポリエチレン(B)として、MFRが0.6g/10分、密度が922kg/m3、z平均分子量24×104である高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ペトロセン175K)(B2)を用いた以外は実施例1と同様の方法でエチレン単独重合体(A1)と溶融混合し、ペレットを得、各種物性測定を実施した。さらに、得られたペレットを実施例1と同様にして押出ラミネート成形を試みた。その結果を表1に示すが、成膜性に乏しく積層体を得ることができなかった。
エチレン単独重合体(A1)のみを用いて、実施例1同様に押出ラミネート成形を試みた。その結果を表1に示すが、ネックインが大きく成膜性に乏しかったため、積層体を得ることができなかった。
高圧法低密度ポリエチレン(B1)のみを用いて、実施例1同様に押出ラミネート成形を行い、発煙性、冷却ロール汚染性を評価した。ポリエチレン樹脂組成物の特性および加工性評価の結果を表1に示すが、耐熱性が劣り、かつ、成形時の発煙及び冷却ロール表面の汚染が若干見られた。
Claims (3)
- メタロセン化合物を触媒として製造された、下記の(a)〜(d)の要件を満たすエチレン単独重合体および/またはα−オレフィンが2.5mol%以下のエチレン・α−オレフィン共重合体(A)が20〜50重量%、および、下記(e)〜(g)を満たす高圧法低密度ポリエチレン(B)が80〜50重量%であり、下記(h)〜(j)を満たすことを特徴とするポリエチレン樹脂組成物。
(a)JIS K6922−1(1998年)により測定されたメルトマスフローレートが2〜100g/10分、
(b)JIS K6922−1(1998年)により測定された密度が936〜980kg/m3、
(c)ゲル浸透クロマトグラフィにより測定された重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)が3.5未満、
(d)50℃におけるn−ヘプタン可溶分率が0.08重量%未満、
(e)JIS K6922−1(1998年)により測定されたメルトマスフローレートが0.1〜20g/10分、
(f)JIS K6922−1(1998年)により測定された密度が910〜935kg/m3、
(g)ゲル浸透クロマトグラフィで測定されたz平均分子量が30万以上、
(h)JIS K6922−1(1998年)により測定されたメルトマスフローレートが1〜50g/10分、
(i)JIS K6922−1(1998年)により測定された密度が929〜958kg/m3、
(j)流動の活性化エネルギーが23kJ/mol以上55kJ/mol以下 - エチレン単独重合体および/またはエチレン・α−オレフィン共重合体(A)がスラリー法により製造されたことを特徴とする請求項1に記載のポリエチレン樹脂組成物。
- 請求項1又は2に記載のポリエチレン樹脂組成物を押出ラミネート成形することによって得られる積層体。
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