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JP4745400B2 - Itoスクラップからの有価金属の回収方法 - Google Patents

Itoスクラップからの有価金属の回収方法 Download PDF

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Description

この発明は、使用済みインジウム−錫酸化物(ITO)スパッタリングターゲット又は製造時に発生するITO端材等のITOスクラップ(本願明細書においては、これらを「ITOスクラップ」と総称する)からの有価金属の回収方法に関する。
近年、インジウム−錫酸化物(In−SnO:一般にITOと称呼されている)スパッタリングターゲットは液晶表示装置の透明導電性薄膜やガスセンサーなどに広く使用されているが、多くの場合スパッタリング法による薄膜形成手段を用いて基板等の上に薄膜が形成されている。
このスパッタリング法による薄膜形成手段は優れた方法であるが、スパッタリングターゲットを用いて、例えば透明導電性薄膜を形成していくと、該ターゲットは均一に消耗していく訳ではない。このターゲットの一部の消耗が激しい部分を一般にエロージョン部と呼んでいるが、このエロージョン部の消耗が進行し、ターゲットを支持するバッキングプレートが剥き出しになる直前までスパッタリング操作を続行する。そして、その後は新しいターゲットと交換している。
したがって、使用済みのスパッタリングターゲットには多くの非エロージョン部、すなわち未使用のターゲット部分が残存することになり、これらは全てスクラップとなる。また、ITOスパッタリングターゲットの製造時においても、研磨粉や切削粉からスクラップ(端材)が発生する。一般に、酸化錫(SnO)が9.7wt%前後含有されているが、多くは酸化インジウム(In)である。
ITOスパッタリングターゲット材料には高純度材が使用されており、特にインジウムは価格も高いので、一般にこのようなスクラップ材からインジウムを回収することが、そしてまた、同時に錫を回収することが行われている。このインジウム回収方法として、従来酸溶解法、イオン交換法、溶媒抽出法などの湿式精製を組み合わせた方法が用いられている。
例えば、ITOスクラップを洗浄及び粉砕後、硝酸に溶解し、溶解液に硫化水素を通して、亜鉛、錫、鉛、銅などの不純物を硫化物として沈殿除去した後、これにアンモニアを加えて中和し、水酸化インジウムとして回収する方法である。
しかし、この方法によって得られた水酸化インジウムはろ過性が悪く操作に長時間を要し、Si、Al等の不純物が多く、また生成する水酸化インジウムはその中和条件及び熟成条件等により、粒径や粒度分布が変動するため、その後ITOターゲットを製造する際に、ITOターゲットの特性を安定して維持できないという問題があった。
以下に、従来技術とその利害得失を紹介する。
その一つとして、基板上に被着されたITO膜を電解液中で電気化学的反応により還元させ、さらにこの還元された透明導電膜を電解液に溶解させる透明導電膜のエッチング方法がある(特許文献1参照)。但し、目的がマスクパターンを高精度で得る方法であり、回収方法とは異なる技術である。
ITOからの有価金属を回収するための事前処理として、バッキングプレートとの接合に用いていたIn系のロウ材に含まれる不純物を電解液中で分離する技術がある(特許文献2参照)。しかし、これはITOから有価金属を回収する直接的な技術に関するものではない。
亜鉛精錬工程の副産物として得られる中間物又はITOスクラップからインジウムを回収する際に、錫をハロゲン化錫酸塩として分離した後、塩酸又は硝酸水溶液で還元処理し、次いでこの水溶液のpHを2〜5に調整して、鉄、亜鉛、銅、タリウム等の金属イオンを還元し沈殿しにくい物質とし、水溶液中のインジウム成分を分離する技術が開示されている(特許文献3参照)。この技術は精製工程が複雑で、精製効果もそれほど期待できない問題がある。
また、高純度インジウムの回収方法として、ITOを塩酸で溶解し、これにアルカリを加えてpHが0.5〜4となるようにし、錫を水酸化物として除去し、次に硫化水素ガスを吹き込み銅、鉛等の有害物を硫化物として除去し、次いでこの溶解液を用いて電解によりインジウムメタルを電解採取する技術が開示されている(特許文献4参照)。この技術も精製工程が複雑であるという問題がある。
ITOインジウム含有スクラップを塩酸で溶解して塩化インジウム溶液とし、この溶液に水酸化ナトリウム水溶液を添加して錫を水酸化錫として除去し、除去後さらに水酸化ナトリウム水溶液を添加して水酸化インジウムとして、これをろ過し、ろ過後の水酸化インジウムを硫酸インジウムとし、これを用いて電解採取によりインジウムとする方法がある(特許文献5参照)。これは精製効果が大きく有効な方法であるが、工程が複雑であるという不利な点がある。
ITOインジウム含有スクラップを塩酸で溶解して塩化インジウム溶液とする工程、該塩化インジウム溶液に水酸化ナトリウム水溶液を添加してスクラップ中に含有する錫を水酸化錫として除去する工程、該水酸化錫を除去した後液から亜鉛によりインジウムを置換、回収する工程からなるインジウムの回収方法がある(特許文献6参照)。この方法も、精製効果が大きく有効な方法であるが、工程が複雑であるという不利な点がある。
溶融金属インジウムの上に浮上する亜酸化物含有鋳造スクラップを取り出して雰囲気炉に挿入し、一度炉を真空にした後、アルゴンガスを導入し、所定温度に加熱して亜酸化物含有鋳造スクラップを還元する金属インジウムの回収方法を開示する(特許文献7参照)。
これ自体は有効な方法であるが、ITOスクラップの基本的な回収方法ではないという欠点がある。
以上から、効率的かつ回収工程に汎用性がある方法が求められている。
特開昭62−290900号公報 特開平8−41560号公報 特開平3−82720号公報 特開2000−169991号公報 特開2002−69684号公報 特開2002−69544号公報 特開2002−241865号公報
本発明は、上記の問題を解決するために、インジウム−錫酸化物(ITO)スパッタリングターゲット又は製造時に発生するITO端材等のITOスクラップから、インジウム及び錫を効率良く回収する方法を提供することにある。
本発明は、ITOスクラップをpH調整した電解液中でアノードとして電解することにより、水酸化インジウム及び水酸化錫又はメタ錫酸の混合物を得、水酸化インジウム及び水酸化錫又はメタ錫酸の混合物としてインジウム及び錫を回収するITOスクラップからの有価金属の回収方法を提供する。
本発明のITOスクラップから有価金属を回収する場合の電解液として、主として硫酸、塩酸、硝酸溶液等の酸性溶液又は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム等のアルカリ溶液を使用する。
これらの電解質溶液は、好適な電解質溶液を提示するもので、これらに制限されるものではなく、効率的に回収できる条件を任意に選択することができる。電解質溶液のpHは3〜11に調整して行うのが望ましい。特に、pH5〜9が、水酸化インジウム及び水酸化錫の混合物を効率良く回収できる好適な条件である。
電流密度等の電解条件は、端材等のスクラップであるために一義的に決められるものではなく、電流密度はその端材の量や材料の性質に応じて適宜選択して実施する。電解質溶液の液温は、通常0〜100°Cの範囲とするが、好ましくは20〜50°Cの範囲とする。
以上の本発明の電解による水酸化インジウム及び水酸化錫又はメタ錫酸の混合物としてインジウム及び錫を回収する方法は、ITOスクラップをアノードとして電解するだけなので、極めて簡便な方法である。しかし、従来技術でこのような手法を採用した例はない。
本発明は、さらに前記で電解することにより得た水酸化インジウム及び水酸化錫又はメタ錫酸の混合物を焙焼し、酸化インジウム及び酸化錫の混合物としてインジウム及び錫を回収することができる。
一旦、ITOから、水酸化インジウム及び水酸化錫又はメタ錫酸の混合物として回収することができれば、これらをさらに焙焼して酸化インジウム及び酸化錫の混合物を得、そのままITO材料の原料として使用することができる。また、必要に応じ、さらに酸化インジウム又は酸化錫を添加して、その成分量を替え、あるいは他の元素を添加して、焼結しITOターゲットを再生することも容易になし得るものである。本願発明はこれらを全て包含する。
インジウム−錫酸化物(ITO)スパッタリングターゲット又は製造時に発生するITO端材等のITOスクラップを使用し、これをアノードとして電解するだけなので、極めて簡便に水酸化インジウム及び水酸化錫又はメタ錫酸の混合物として、さらには酸化インジウム及び酸化錫の混合物として効率良く回収することができるという優れた方法である。
発明の実施の形態
本発明は、ITOターゲットのインジウム含有スクラップを、電解により、簡便に水酸化インジウム及び水酸化錫又はメタ錫酸の混合物として回収することができる。さらに得られ水酸化インジウム及び水酸化錫又はメタ錫酸の混合物を焙焼することにより、酸化インジウム及び酸化錫の混合物として効率良く回収することができる。焙焼温度としては、100〜1000°Cとする。好ましくは100〜500°Cとするのが良い。100°C未満では水分が残り、1000°Cを超えると焼結してしまうので、上記の範囲とする。
電解液としては、硫酸、塩酸、硝酸等の酸性溶液又は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム等のアルカリ溶液を使用することができる。この他に、電流効率を上げるために、一般に知られている公知の添加材を使用することも可能である。このように、酸化インジウムと酸化錫を同時に回収できれば、再生ITOを製造することも容易になることが理解されるであろう。
電解装置として特別なものは必要としない。例えば電解するITOをアノードとし、カソード母板としてカーボン等の耐蝕性の電極を用いて電解すれば良い。これによって、アノード中の不純物の増加又は混入を避けることができる。
電流密度は原料の種類により、適宜に調整することが望ましい。この場合に調整する要素は、生産効率のみである。また、電解温度も特に制限はないが、0〜100°Cに調整して電解することが望ましい。電解温度0°C未満であると電流効率が低下すること、逆に電解温度が100°Cを超えると電解液の蒸発が多くなるということであるが、より好ましい電解温度は20〜50°Cである。
次に、実施例について説明する。なお、本実施例は発明の一例を示すためのものであり、本発明はこれらの実施例に制限されるものではない。すなわち、本発明の技術思想に含まれる他の態様及び変形を含むものである。
(実施例1)
ITO(酸化インジウム−酸化錫)の端材2kgを原料とした。この原料中の成分は酸化錫(SnO)が9.7wt%、残部酸化インジウム(In)であった。この原料をアノードとし、硫酸と硫酸ナトリウムの混合溶液中で電解精製を行った。電解条件はpH:4、電解温度:50°Cである。
この結果、In水酸化物及びSn水酸化物が沈殿した。カソード側には電着しなかった。これによって、ITO(酸化インジウム−酸化錫)の端材から、In水酸化物及びSn水酸化物の混合物を回収することができた。
このようにして得たIn水酸化物及びSn水酸化物の混合物を、さらに150°Cで焙焼して、In酸化物(In)及びSn酸化物(SnO)の混合物を得た。この混合物は約1.8kgであった。この方法により得られる比率は、通常In:72〜89wt%、SnO:28〜11wt%にあり、再生ITOの原料として使用可能であった。
(実施例2)
ITO(酸化インジウム−酸化錫)の端材2kgを原料とした。この原料中の成分は酸化錫(SnO)が9.7wt%、残部酸化インジウム(In)であった。この原料をアノードとし、硝酸と硝酸アンモニウム溶液中で電解精製を行った。電解条件は、pH:6、電解温度:50°Cである。
この結果、水酸化インジウム及びメタ錫酸が沈殿した。カソード側には電着しなかった。これによって、ITO(酸化インジウム−酸化錫)の端材から、水酸化インジウム及びメタ錫酸の混合物を回収することができた。
このようにして得た水酸化インジウム及びメタ錫酸の混合物を、さらに150°Cで焙焼して、In酸化物(In)及びSn酸化物(SnO)の混合物を得た。この混合物は約1.8kgであった。この方法により得られる比率は、通常In:72〜89wt%、SnO:28〜11wt%にあり、再生ITOの原料として使用可能であった。
(実施例3)
ITO(酸化インジウム−酸化錫)の端材2kgを原料とした。この原料中の成分は酸化錫(SnO)が9.7wt%、残部酸化インジウム(In)であった。
この原料をアノードとし、塩酸溶液中で電解精製を行った。電解条件は、pH:5、電解温度:30°Cである。この結果、In水酸化物及びSn水酸化物が沈殿した。カソード側には電着しなかった。これによって、ITO(酸化インジウム−酸化錫)の端材から、In水酸化物及びSn水酸化物の混合物を回収することができた。
このようにして得たIn水酸化物及びSn水酸化物の混合物を、さらに200°Cで焙焼してIn酸化物(In)及びSn酸化物(SnO)の混合物を得た。この混合物は約1.8kgであった。この方法により得られる比率は、通常In:72〜89wt%、SnO:28〜11wt%にあり、再生ITOの原料として使用可能であった。
(実施例4)
ITO(酸化インジウム−酸化錫)の端材2kgを原料とした。この原料中の成分は酸化錫(SnO)が9.7wt%、残部酸化インジウム(In)であった。この原料をアノードとし、塩化アンモニウム溶液中で電解精製を行った。電解条件は、pH:8、電解温度:50°Cである。
この結果、In水酸化物及びSn水酸化物が沈殿した。カソード側には電着しなかった。これによって、ITO(酸化インジウム−酸化錫)の端材から、In水酸化物及びSn水酸化物の混合物を回収することができた。
このようにして得たIn水酸化物及びSn水酸化物の混合物を、さらに150°Cで焙焼して、In酸化物(In)及びSn酸化物(SnO)の混合物を得た。この混合物は約1.8kgであった。この方法により得られる比率は、通常In:72〜89wt%、SnO:28〜11wt%にあり、再生ITOの原料として使用可能であった。
(実施例5)
ITO(酸化インジウム−酸化錫)の端材2kgを原料とした。この原料中の成分は酸化錫(SnO)が9.7wt%、残部酸化インジウム(In)であった。この原料をアノードとし、水酸化ナトリウムと硝酸ナトリウムの混合溶液中で電解精製を行った。電解条件は、pH:9、電解温度:50°Cである。
この結果、インジウム水酸化物とメタ錫酸が沈殿した。カソード側には電着しなかった。これによって、ITO(酸化インジウム−酸化錫)の端材から、In水酸化物及びメタ錫酸の混合物を回収することができた。
このようにして得たインジウム水酸化物とメタ錫酸の混合物を、さらに150°Cで焙焼して、In酸化物(In)及びSn酸化物(SnO)の混合物を得た。この混合物は約1.8kgであった。この方法により得られる比率は、通常In:72〜89wt%、SnO:28〜11wt%にあり、再生ITOの原料として使用可能であった。
(実施例6)
ITO(酸化インジウム−酸化錫)の端材2kgを原料とした。この原料中の成分は酸化錫(SnO)が9.7wt%、残部酸化インジウム(In)であった。この原料をアノードとし、水酸化ナトリウム溶液中で電解精製を行った。電解条件は、pH:10、電解温度:30°Cである。
この結果、水酸化インジウム及びメタ錫酸が沈殿した。カソード側には電着しなかった。これによって、ITO(酸化インジウム−酸化錫)の端材から、水酸化インジウム及びメタ錫酸の混合物を回収することができた。
このようにして得た水酸化インジウム及びメタ錫酸の混合物を、さらに400°Cで焙焼してIn酸化物(In)及びSn酸化物(SnO)の混合物を得た。この混合物は約1.8kgであった。この方法により得られる比率は、通常In:72〜89wt%、SnO:28〜11wt%にあり、再生ITOの原料として使用可能であった。
(比較例1)
ITO(酸化インジウム−酸化錫)の端材2kgを原料とした。この原料中の成分は酸化錫(SnO)が9.7wt%、残部酸化インジウム(In)であった。
この原料をアノードとし、硫酸溶液中で電解精製を行った。電解条件は、pH:2、電解温度:50°Cである。この結果、Sn水酸化物が沈殿したが、インジウムはカソード側には電着した。これによって、ITO(酸化インジウム−酸化錫)の端材から、Sn酸化物の混合物を同時に回収することはできなかった。これは、pH2で強酸性側としたことによると考えられる。Sn水酸化物の焙焼により、約180gの酸化錫が得られた。
(比較例2)
ITO(酸化インジウム−酸化錫)スクラップ2kgを原料とした。この原料中の成分は酸化錫(SnO)が9.7wt%、残部酸化インジウム(In)であった。
この原料をアノードとし、水酸化ナトリウム(NaOH)溶液中でpH12とし、電解精製を行った。電解条件は次の通りである。この結果、インジウムの水酸化物は一部沈殿したが、Sn水酸化物は沈殿しなかった。カソード側には、インジウムと錫のメタルが電着した。これによって、ITO(酸化インジウム−酸化錫)のスクラップから、In水酸化物及びSn水酸化物の混合物を同時に回収することはできなかった。
これは、pH12で強アルカリとしたことによると考えられる。インジウム水酸化物の焙焼により、約1600gの酸化インジウムが得られたが、収率は劣る。また、In水酸化物及びSn水酸化物又はIn酸化物及びSn酸化物の混合物を同時に回収することはできなかった。
上記の実施例においては、いずれも酸化錫(SnO)が9.7wt%、残部酸化インジウム(In)であるITO(酸化インジウム−酸化錫)端材又はスクラップを使用したが、In及びSnOの成分量に応じて、電流密度、pH等の電解条件を任意に変えることが可能であり、この原料の成分量に特に制限される必要がないことは言うまでもない。特に、ITOは酸化錫(SnO)の含有量を5wt%〜30wt%まで、変化させることがあるが、このような場合でも、本発明は十分に適用できる。
また、ITOにさらに少量の副成分を添加したものもあるが、基本的にITOが基本成分であれば、本願発明は、これらにも適用できることは言うまでもない。
本発明は、インジウム−錫酸化物(ITO)スパッタリングターゲット又は製造時に発生するITO端材等のITOスクラップを使用し、これをアノードとして電解するだけなので、極めて簡便にインジウムと錫の酸化物を効率良く回収することができる点で、大きな産業上の利点がある。

Claims (2)

  1. 電解する使用済みインジウム−錫酸化物(ITO)スパッタリングターゲット又はその製造時に発生するITO端材からなるスクラップをアノードとし、硫酸、塩酸、硝酸溶液等の酸性溶液又は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム等のアルカリ溶液からなる電解液中で、pHを3〜11に調整し、前記スクラップに直接通電して電解することにより、水酸化インジウム及び水酸化錫又はメタ錫酸の混合物として沈殿させ、カソードに電着させずに回収することを特徴とする使用済みインジウム−錫酸化物(ITO)スパッタリングターゲット又はその製造時に発生するITO端材からなるスクラップからの有価金属の回収方法。
  2. 電解することにより得た水酸化インジウムと水酸化錫又はメタ錫酸の混合物を焙焼してインジウム及び錫の酸化物とし、酸化インジウム及び酸化錫の混合物として回収することを特徴とする請求項1記載の使用済みインジウム−錫酸化物(ITO)スパッタリングターゲット又はその製造時に発生するITO端材からなるスクラップからの有価金属の回収方法。
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