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JP4740544B2 - ナフサストリームの選択的水素化脱硫 - Google Patents

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Description

本発明は、硫黄およびオレフィンを含むナフサストリームの選択的水素化脱硫方法に関する。実質的にオレフィンを含まないナフサストリームを、オレフィン性分解ナフサストリームと混合し、水素化脱硫する。その結果、過剰なオレフィン飽和なしに、硫黄が実質的に除去される。
自動車用ガソリン(「モーガス」)に関する環境問題が推進する規制圧力が、約50wppm以下、好ましくは約10wppm未満の硫黄を有するモーガスに対する需要を増大させると予想される。これは一般に、キャットナフサなどのオレフィン性分解ナフサ(即ち、分解操作で得られ、典型的には、硫黄およびオレフィンの両者を相当量含むナフサである)の深脱硫を必要とする。キャットナフサの深脱硫は、顕著なオクタン損失(オレフィンの望ましくない飽和に付随する)なしに硫黄レベルを低減するための改良技術を必要とする。
水素化脱硫は、原料硫黄を、硫化水素に転化することによって低減するための水素化プロセスである。転化は、典型的には、非貴金属の硫化された担持または非担持触媒(特にCo/MoおよびNi/Moのもの)上で、原料を水素と反応させることによって達成される。生成物の品質規格を満足するか、脱硫ストリームを引続く硫黄感受性プロセスに供給するために、過酷な温度および圧力が必要となることがある。
オレフィン性分解ナフサおよびコーカーナフサは、典型的には、約20重量%超のオレフィンを含む。従来の水素化脱硫中には、少なくとも一部オレフィンが水素添加される。オレフィンは比較的高オクタン価の種成分であるから、オレフィンを飽和化合物に水素添加するより、むしろ残すことが望ましいことがある。従来の新鮮水素化脱硫触媒は、水素添加および脱硫の両活性を有する。従来の始動手順に続いて、硫黄除去に必要な従来の条件下で、従来のナフサ脱硫触媒を用いる分解ナフサの水素化脱硫は、水素添加による実質的なオレフィン損失をもたらす。これは、より低グレードの燃料油をもたらし、より高いオクタン燃料油を生成するためには、更なる精製(異性化、混合等)を必要とする。これは勿論、製造コストを実質的に増大する。
選択的水素化脱硫は、種々の技術(選択的な触媒、プロセス条件またはその両者など)によって、オレフィンの水素添加およびオクタンの低減を最小にしつつ、硫黄を除去することを含む。例えば、エクソンモービル社のSCANファイニング(SCANfining)プロセスは、殆どオクタン損失なしに、接触分解ナフサを選択的に脱硫する。特許文献1、特許文献2および特許文献3(いずれも参照により本明細書に組み入れられる)には、SCANファイニングの種々の態様が記載されている。選択的水素化脱硫プロセスは、オレフィンの飽和およびオクタン価の損失を回避するように開発されているが、これらのプロセスは、HSを遊離し、これが残ったオレフィンと反応して、復帰(reversion)によってメルカプタン硫黄が形成される可能性がある。
より厳しいモーガスの硫黄規制により、ある種のバージンナフサストリーム(その比較的低い硫黄含有量のため、過去には水素化脱硫されることなく、モーガスプールに直接混合されていたもの)もまた、脱硫することが必要となる。オクタン価の実質的な損失なしに、バージンナフサの硫黄を非常に低いレベルに低減する緩やかな水素化技術は知られている。しかし、この用役に供される更なる水素化装置の建設および運転は、望ましくなく高価である。
米国特許第5,985,136号明細書 米国特許第6,013,598号明細書 米国特許第6,126,814号明細書 ジャーナル オブ キャタリシス(Journal of Catalysis)(第63号、第515〜519頁、1980年);S.J.タウスター(S.J.Tauster)ら著「硫化モリブデンの構造および特性:O2化学吸着と水素化脱硫活性との相関(Structure and Properties of Molybdenum Sulfide:Correlation of O2 Chemisorption with Hydrodesulfurization Activity)」
従って、オレフィン性分解ナフサと、実質的にオレフィンを含まないナフサの両者を水素化するコストを低減する技術に対する必要性が存在する。
本発明は、硫黄およびオレフィンの両者を含むナフサ原料ストリームの脱硫方法であって、
a)有効量の実質的にオレフィンを含まないナフサストリームを、オレフィン性分解ナフサストリームと混合する工程であって、前記両ナフサストリームは、硫黄を含む工程;および
b)前記ナフサストリーム混合物を、水素化脱硫触媒の存在下で、約230〜約425℃の温度、約60〜約800psigの圧力および約1000〜約6000標準立法フィート/バレルの水素処理ガス比を含む反応条件で選択的に水素化脱硫する工程
を含み、
メルカプタン復帰を最小にすることを特徴とする脱硫方法に関する。
一実施形態において、ナフサ混合物中の実質的にオレフィンを含まないナフサの量は、混合ナフサストリームの全重量を基準として約10〜約80重量%である。
他の実施形態において、水素化脱硫触媒は、Mo触媒成分、Co触媒成分および担体成分を含み、前記Mo成分は、MoOとして計算して1〜10重量%の量で存在し、前記Co成分は、CoOとして計算して0.1〜5重量%の量で存在し、0.1〜1のCo/Mo原子比を有する。
適切な原料材には、大気圧で、典型的には約10℃(50゜F)〜約232.2℃(450゜F)、好ましくは約21℃(70゜F)〜約221℃(430゜F)であるナフサ沸点範囲で沸騰する、製油所ストリームなどの炭化水素ストリームが含まれる。一実施形態において、脱硫されるナフサ原料ストリームは、オレフィン性分解ナフサストリームおよび実質的にオレフィンを含まないナフサストリームを含む。オレフィン性分解ナフサストリームは、典型的には少なくとも約5重量%のオレフィン含有量を有する。そのようなオレフィン性分解ナフサ原料ストリーム(実質量の硫黄も含んでいる)の限定しない例には、流動接触分解装置のナフサ(キャットナフサ)およびコーカーナフサが含まれる。キャットナフサおよびコーカーナフサは、接触および/または熱分解反応の生成物であるから、一般にオレフィン含有ナフサであり、従って本発明により処理するのにより好ましいストリームである。「実質的にオレフィンを含まないナフサストリーム」とは、ナフサ範囲で沸騰し、ストリームの全重量を基準として約5重量%未満、好ましくは約3重量%未満のオレフィンを含む製油所原料ストリームを意味する。好ましい実質的にオレフィンを含まないストリームは、バージンナフサストリームである。そのようなストリームはしばしば、直留ナフサとも呼ばれる。実質的にオレフィンを含まないナフサストリームの硫黄含有量は、典型的には硫黄約1000wppm未満、好ましくは硫黄約500wppm未満、より好ましくは硫黄約100wppm未満である。
オレフィン性分解ナフサ原料ストリームは、一般に、パラフィン、ナフテンおよび芳香族ばかりか、開鎖または環状オレフィン、ジエン、オレフィン側鎖を有する環状炭化水素などの不飽和物も含む。オレフィン性分解ナフサ原料ストリームはまた、典型的には、約60重量%程度、より典型的には約50重量%程度、最も典型的には約5〜約40重量%の範囲の全オレフィン濃度を含む。オレフィン性分解ナフサ原料ストリームはまた、原料ストリームの約15重量%まで、しかしより典型的には約5重量%未満のジエン濃度を有しうる。高いジエン濃度は、不十分な安定性および色相を有するガソリン生成物をもたらしうるので望ましくない。オレフィン性分解ナフサの硫黄含有量は、一般に、約300〜約7000wppm、より典型的には約500〜約5000wppmの範囲である。窒素含有量は、典型的には、約5〜約500wppmの範囲である。
そのようなオレフィン性分解ナフサから、できるだけ少ないオレフィン飽和で硫黄を除去することが望ましい。また、できるだけ少ないメルカプタン復帰で、オレフィン性分解ナフサの有機硫黄種をできるだけ多くHSに転化することが望ましい。生成物ストリーム中のメルカプタンのレベルは、反応器出口におけるHSおよびオレフィン種の両濃度に直接比例し、反応器出口における温度とは逆の関係にあることが見出された。驚くべきことに、実質的にオレフィンを含まないナフサと、オレフィン性分解ナフサとの混合物を、選択的水素化脱硫において共処理すると、低レベルの硫黄および比較的低レベルのメルカプタン復帰を有する生成物ストリームが得られることが見出された。また意外にも、これらの二つのタイプのナフサ原料ストリームを水素化脱硫前に混合すると、二つのストリームを別々に水素化脱硫し、同じ目標硫黄レベルを達成する場合に生じるより少ないオクタン価損失がもたらされることが見出された。実質的にオレフィンを含まないナフサ/オレフィン性分解ナフサの量は、少なくとも有効量とすべきである。有効量とは、二つのタイプのナフサストリームを別々に処理する場合に比べ、少なくとも1/10のオクタン価向上をもたらす量、またはそれ以上の量を意味する。少なくとも1/5のオクタン価向上が存在することが好ましい。より好ましくは、少なくとも3/10のオクタン価向上である。本明細書でいうオクタン価は、好ましくは、ロードオクタン価である。これは、(リサーチ法オクタン価+モーター法オクタン価)/2に等しい。実質的にオレフィンを含まないナフサの量は、混合ナフサストリームの全重量を基準として、典型的には約80重量%未満、好ましくは約50重量%未満、より好ましくは約25重量%未満である。実質的にオレフィンを含まないナフサ/オレフィン性分解ナフサの正確な量は、実質的にオレフィンを含まないナフサを処理するための改質装置能力の利用可能性などの点によって変化する。この量はまた、ストリーム中に存在するC、CおよびC成分の量や、いずれかの特定の製油所において利用可能な実質的にオレフィンを含まないナフサの量に応じて変化する。
生成物の混合ナフサストリームは、水素化脱硫後に、約30wppm未満の硫黄含有量と、二つのナフサストリームを別々に処理した場合に生じるより少ないオクタン価損失を有することが望ましい。
一実施形態において、本発明は、オレフィン性分解ナフサおよび実質的にオレフィンを含まないナフサを含む原料を用いる接触水素化脱硫プロセスに関する。まず、組み合わせた原料ストリーム(オレフィン性分解ナフサ+実質的にオレフィンを含まないナフサ)を、水素化脱硫反応器に入れる前に、最終の目標反応域入口温度まで予熱する。原料ストリームを、予熱前、予熱中および/または予熱後に水素含有ストリームと接触させることができる。また、水素化脱硫反応域の中間位置で水素含有ストリームを添加することもできる。水素含有ストリームは、実質的に純粋な水素でもよく、製油所の水素ストリーム中に見られる他の成分との混合物でもよい。水素含有ストリームは、硫化水素を、あるにしても殆ど含まないことが好ましい。水素含有ストリームの純度は、少なくとも約50体積%の水素、好ましくは少なくとも約75体積%の水素、より好ましくは、最良の結果を得るためには、少なくとも約90体積%の水素とすべきである。
一実施形態においては、選択的水素化脱硫条件が用いられる。選択的水素化脱硫は、原料ストリームの硫黄の濃度およびタイプの関数である。一般に、水素化脱硫条件には、約230〜約425℃、好ましくは約260〜約355℃の温度、約60〜800psig、好ましくは約200〜500psigの圧力、約1000〜6000標準立方フィート/バレル(scf/b)、好ましくは約1000〜3000scf/bの水素供給比、約20〜100体積%、好ましくは約65〜100体積%の水素純度および約0.5〜約15hr−1、好ましくは約0.5〜約10hr−1、より好ましくは約1〜約5hr−1の液空間速度が含まれる。
水素化脱硫は、例えば固定触媒床を用い、一つ以上の反応域で生じうる。各反応域は、一つ以上の触媒床を含む一つ以上の固定床反応器からなるものでありうる。他のタイプの触媒床(例えば流動床、沸騰床、移動床等)を用いうることは理解される。いくらかオレフィン飽和が生じ、オレフィン飽和および脱硫反応が一般に発熱性であるので、固定床反応器間、または同じ反応器内の触媒床間の段間冷却を用いうる。水素化脱硫中に生成する熱の一部を回収することができる。この熱回収の選択肢が利用可能でない場合には、冷却用水または冷却用空気などの冷却ユーティリティにより、または水素クエンチストリームを用いることにより、冷却を行ってもよい。このようにして、最適の反応温度をより容易に維持することができる。
従来の水素化処理触媒は、水素化脱硫プロセスで用いるのに適切である。例えば、適切な触媒には、少なくとも一種の第VIII族金属(好ましくはFe、Co、およびNi、より好ましくはCoおよび/またはNi、最も好ましくはCo)および少なくとも一種の第VI族金属(好ましくはMoおよびW、より好ましくはMo)を、高表面積の担体物質(好ましくはアルミナ)に担持してなるものが含まれる。他の適切な水素化処理触媒には、ゼオライト触媒や、貴金属がPdおよびPtよりなる群から選択される貴金属触媒が含まれる。一種を超えるタイプの水素化処理触媒を同じ床で用いることは、本発明の範囲内である。第VIII族金属は、典型的には、金属酸化物として、約0.1〜約10重量%、好ましくは約0.1〜5重量%の範囲の量で存在する。第VI族金属は、典型的には、金属酸化物形態で、約1〜約40重量%の範囲の量で存在する。
選択的水素化脱硫条件を用いる場合、一つの好ましい触媒は、
(a)触媒の全重量を基準として、約1〜10重量%、好ましくは約2〜8重量%、より好ましくは約4〜6重量%のMoO濃度;(b)同じく触媒の全重量を基準として、約0.1〜5重量%、好ましくは約0.5〜4重量%、より好ましくは約1〜3重量%のCoO濃度;(c)約0.1〜約1.0、好ましくは約0.20〜約0.80、より好ましくは約0.25〜約0.72のCo/Mo原子比;(d)約60〜約200Å、好ましくは約75〜約175Å、より好ましくは約80〜約150Åの中間細孔直径;(e)約0.5×10−4〜約3×10−4gMoO/m、好ましくは約0.75×10−4〜約2.5×10−4、より好ましくは約1×10−4〜約2×10−4の表面MoO濃度;および(f)2.0mm未満,好ましくは約1.6mm未満、より好ましくは約1.4mm未満、最も好ましくは、商業的水素化脱硫プロセス装置に対して実用的に小さい平均粒度径を有する。最も好ましい触媒はまた、非特許文献1(参照により本明細書に組み入れられる)に記載の酸素化学吸着試験によって測定される、金属硫化物エッジ面面積が大きい。酸素化学吸着試験は、急速に触媒床を横切るように、酸素パルスをキャリアーガスストリームに加えて行われるエッジ面面積測定を含む。例えば、酸素化学吸着は、約800〜2,800、好ましくは約1,000〜2,200、より好ましくは約1,200〜2,000μmol酸素/グラムMoOである。用語「水素化」および「水素化脱硫」は、しばしば、当業者により置換え可能で用いられる。
水素化脱硫に、担持触媒を用いてもよい。担体物質として、一種以上の無機酸化物を用いてもよい。適切な担体物質には、アルミナ、シリカ、チタニア、酸化カルシウム、酸化ストロンチウム、酸化バリウム、炭素、ジルコニア、珪藻土、酸化セリウムを含む酸化ランタニド、酸化ランタン、酸化ネオジム、酸化イットリウム、酸化プラセオジム、クロミア、酸化トリウム、ウラニア、ニオビア、タンタラ、酸化スズ、酸化亜鉛およびリン酸アルミニウムが含まれる。アルミナ、シリカおよびシリカ−アルミナが好ましい。より好ましくはアルミナである。本発明の金属硫化物エッジ面面積の大きい触媒については、マグネシアを用いることもできる。担体物質は、少量の汚染物質(例えばFe、硫酸塩、シリカおよび担体物質の調製中に存在する可能性のある種々の金属酸化物)を含むことがあることは理解されることである。これらの汚染物質は、担体を調製するのに用いる素材物質中に存在し、好ましくは、担体の全重量を基準として約1重量%未満の量で存在する。担体物質は、そのような汚染物質を実質的に含まないことがより好ましい。約0〜5重量%、好ましくは約0.5〜4重量%、より好ましくは約1〜3重量%の添加剤もまた、担体中に存在しうる。添加剤は、リン並びに元素周期律表の第IA族(アルカリ金属)から選択される金属または金属酸化物よりなる群から選択される。
次の実施例を、本発明を説明するために示す。
実施例1
この実施例においては、下記表1に示される原料材特性を有する二つの原料について、オレフィン性分解ナフサおよび実質的にオレフィンを含まないナフサ(SOFナフサ)の個別水素化に対して予想されるオクタン損失を確認する。オレフィン性分解ナフサは、キャットナフサであり、SOFナフサは、バージンナフサであった。MoO約4.3重量%およびCoO1.2重量%を、表面積約280m/g、中間細孔径約95Åのアルミナ担体に担持してなる触媒により、高硫黄のキャットナフサを選択的に水素化して、86wppmの硫黄を有する生成物を製造する。この目標を達するのに必要な条件を下記表2に示す。条件および得られる生成物の品質は、パイロットプラントのデータベースから展開された動力学的モデルに基いて予測される。
Figure 0004740544
Figure 0004740544
水素化したオレフィン性分解ナフサ生成物について、予測された生成物の特性を下記表3の第1列に示す。予想されたロードオクタン価(R+M/2)の損失は3.8である。
比較的低硫黄のSOFナフサを、別個の水素化脱硫装置で、従来の非選択的水素化脱硫条件下で処理して、約2wppmの硫黄レベルを達成する。下記表3の第2列に、水素化SOFナフサに対する予想された生成物の品質を示す。このストリームの脱硫中、実質的なオクタン価損失は全く予想されない。
二つの水素化脱硫ストリームの混合物(容量比12:15(オレフィン性分解ナフサ:SOFナフサ))について、下記表3の第3列に、予想された生成物の品質もまた示す。この混合物は、全硫黄含有量41wppmを有し、またロードオクタン価の正味損失1.7を示す。
Figure 0004740544
実施例2
この実施例においては、本明細書の実施例1の、オレフィン性分解ナフサおよびSOFナフサの組み合わせに対して予想されるオクタン価損失を確認し、これが実施例1の個別処理手法に対するものより少ないことを示す。下記表4は、未処理のオレフィン性分解とSOFナフサを混合することによって形成された原料(容量部で12:15の比率)について、選択された特性を示す。この組み合わせ原料の硫黄レベルを硫黄41wppmに低減するために必要な条件もまた、この表4に示す。
Figure 0004740544
共処理されたストリームの生成物の特性を、下記表5に示す。目標硫黄レベル41wppmでは、生成物の臭素価は14と予想される。これは、本明細書の実施例1における個別水素処理の生成物を組み合わせたものの臭素価より1.6cg/g高い。このより高い臭素価(より高いオクタン含有量を反映)は、組み合わせストリームの実質的により低いオクタン価損失(1.4ロードオクタン価)をもたらし、またSOFおよびオレフィン性分解ナフサを共処理することについての予期されない利点を表す。
Figure 0004740544

Claims (4)

  1. 選択的水素化脱硫により硫黄およびオレフィンの両者を含むナフサ原料ストリームを、オクタン価損失を低減させつつ、水素化脱硫する方法であって、
    該方法は、
    a)有効量の実質的にオレフィンを含まないナフサ原料ストリームを、オレフィン性分解ナフサ原料ストリームと混合する工程であって、前記オレフィン性分解ナフサ原料ストリームは、硫黄を含み、前記原料ストリームの全重量を基準として少なくとも5重量%のオレフィン含有量を有し、かつ前記混合物中の各ストリームは、232.2℃以下のナフサ沸点を有する工程;および
    b)前記ナフサ混合物を、水素化脱硫触媒の存在下で、260〜355℃の温度、60〜800psig(414〜5516kPag)の圧力および1000〜6000標準立法フィート/バレル(170〜1020m/m)の水素処理ガス比を含む反応条件で選択的に水素化脱硫する工程であって、水素化脱硫された生成物ストリームを製造するためにメルカプタン復帰を最小にする工程
    を含み、
    前記水素化脱硫触媒は、Mo触媒成分、Co触媒成分および担体成分を含み、前記Mo成分は、MoOとして計算して1〜10重量%の量で存在し、前記Co成分は、CoOとして計算して0.1〜5重量%の量で存在し、0.1〜1のCo/Mo原子比を有し、
    前記オレフィン性分解ナフサ原料ストリームは、7000wppmまでの硫黄および60重量%までのオレフィンを含み、最終的な水素化脱硫は、オレフィン飽和が60%を超えず、原料硫黄を少なくとも90%低減し、かつ
    前記オレフィン性分解ナフサ原料ストリーム混合割合分を除いた、前記実質的にオレフィンを含まないナフサ原料ストリーム割合分のみを、選択的水素化脱硫した際には、前記実質的にオレフィンを含まないナフサ原料ストリームおよび前記オレフィン性分解ナフサ原料ストリームの前記割合での混合物を同一条件で選択的水素化脱硫した時のロードオクタン価(RON)損失より、少なくとも1/10より大きいロードオクタン価損失をもたらす、
    ことを特徴とする水素化脱硫方法。
  2. 前記ナフサ混合物中の、前記実質的にオレフィンを含まないナフサ原料ストリームの量は、10〜80重量%であることを特徴とする請求項1に記載の水素化脱硫方法。
  3. 前記実質的にオレフィンを含まないナフサ原料ストリームのみを選択的水素化脱硫した際のロードオクタン価(RON)損失が、前記混合物を選択的水素化脱硫した際のロードオクタン価(RON)損失より、少なくとも1/5より大きいことを特徴とする請求項1に記載の水素化脱硫方法。
  4. 前記実質的にオレフィンを含まないナフサ原料ストリームのみを選択的水素化脱硫した際のロードオクタン価(RON)損失が、前記混合物を選択的水素化脱硫した際のロードオクタン価(RON)損失より、少なくとも3/10より大きいことを特徴とする請求項1に記載の水素化脱硫方法。
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