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JP4636427B2 - 変速機の潤滑構造 - Google Patents

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Description

この発明は変速機の潤滑構造に係り、特に、ミッションケースにオイルガータを形成する際の自由度を増すことができる変速機の潤滑構造に関する。
車両においては、エンジンの駆動力を走行条件に応じて所要に変換して取出すために、変速機を備えている。変速機には、複数段の変速ギヤ列を有しており、シフトレバーの操作によって変速ギヤ列を切り替えて各段のギヤを噛合させることにより、エンジンの駆動力を走行条件に応じて所要に変換して取出す手動式の変速機がある。
変速機には、縦置き型(主にFR用)及び横置き型(主にFF用)がある。このうち、縦置き型の変速機としては、図20に示すものがある。変速機202は、ミッションケース204内にインプットシャフト206とカウンタシャフト208とを略平行に配設するとともに、インプットシャフト206の後方に同軸上にアウトプットシャフト210を配設し、ミッションケース204を構成する前側ケース212・中間ケース214・後側ケース216の軸受け部218〜226に軸受228〜236により軸支している。
インプットシャフト206及びカウンタシャフト208には、複数段の変速ギヤ列として1速ギヤ列238〜4速ギヤ列244及びリバースギヤ列246を設けている。インプットシャフト206及びアウトプットシャフト210には、出力ギヤ列248を設けている。インプットシャフト206は、前端に設けたクラッチ(図示せず)を介してエンジンに連絡されている。アウトプットシャフト210は、後端のスライド軸部250にスライディングヨーク252のスライド管部254を軸方向移動可能且つ相対回転不可能にスプライン嵌合している。アウトプットシャフト210は、後端のスライド軸部250を後側ケース216の延長部256にスライディングヨーク252のスライド管部254を介して軸支され、スライディングヨーク252を介してプロペラシャフト(図示せず)が連結される。
この縦置き型の変速機202は、駆動輪に動力を伝えるために、後部にプロペラシャフトが連結される。その連結構造には、スライディングヨーク252と呼ばれるすべり軸受が用いられることが多い。このすべり軸受は、オイルによる潤滑が不可欠である。
この変速機202の潤滑構造は、図21に示す如く、ミッションケース204内に樋状のオイルガータ258を設けている。オイルガータ258は、変速ギヤ列238〜244の変速ギヤにより掻き上げられたオイルを収集して後側ケース216の延長部256に導き、スライディングヨーク252を潤滑する。
従来の変速機の潤滑構造としては、トランスミッションケースの天井壁に突起部を設け、この突起部により天井壁に付着したオイルを滴下させて下方に位置するギヤ列を潤滑するものがある。
特開2002−130443号公報
ところで、従来の変速機の潤滑構造においては、図20・図21に示す如く、スライディングヨーク252の潤滑を目的として、ミッションケース204内に樋状のオイルガータ258を設け、あるいは、オイルガータを別部品にて設け、特許文献1に開示される如く、ミッションケース内にリブを設置することが行われている。
ところが、オイルガータについては、別部品で設けた場合、取り付けのための構造が必要になる等、構造的に複雑にならざるを得ず、また、ミッションケース内に別部品を敢り付けることから、その脱落等に留意しなければならない問題がある。
また、ミッションケース内にリブを設置する方式では、一般的なアルミダイカストによるミッションケースの場合、その型抜き方向の制限により、ミッションケース合わせ面に対して直角にしかリブを立てることができない問題があり、また、車両の前側が後側よりも下がる車両の降坂時等にオイルが前側に流れて軸受け部にオイルを供給することができず、車両の降坂時等に安定した潤滑性能を得ることが困難な問題があった。
この発明は、車両の前後方向へ延びるミッションケース内にインプットシャフトとカウンタシャフトとを略平行に配設し、前記インプットシャフト及びカウンタシャフトに複数段の変速ギヤ列を設け、前記ミッションケースにその前端部および後端部に夫々前側ケースおよび後側ケースが連結される中間ケースを設け、前記中間ケースを前側が開放するとともに後側内部に前記各シャフトと交差する方向へ延びる中間ケース壁部を備える円環状に形成し、前記中間ケースの上面に部分的に開口するとともに前記変速ギヤ列を切り換えるシフト機構のシフトケースによって覆われる開口部を形成し、前記変速ギヤ列の変速ギヤにより掻き上げられたオイルを前記中間ケース内に配置したオイルガータによって収集するとともに前記中間ケース壁部を貫通する連通穴を通して所要箇所に導く変速機の潤滑構造において、前記中間ケースを上方から見た場合前記開口部内に前記オイルガータを配置し、このオイルガータの底壁部より上方へ延びる縦壁部の型抜き方向を前記開口部の型抜き方向と一致させ、かつ前記中間ケース壁部の上部を前記開口部の内側に露出させて前記オイルガータの後部と連結し、前記オイルガータを鋳造により前記中間ケースと一体に形成したことを特徴とする。
この発明の変速機の潤滑構造は、オイルガータの縦壁部の延出方向がミッションケースの合わせ面に対して垂直方向に限定されないので、オイルガータを成形する際の自由度を増すことができる。
この発明の変速機の潤滑構造は、オイルガータの縦壁部の型抜き方向を中間ケースの開口部の型抜き方向とを一致させ、中間ケースの上部を開口部の内側に露出させてオイルガータの後部と連結し、オイルガータを鋳造により中間ケースと一体に形成することにより、オイルガータを成形する際の自由度を増すことができるものである。
以下図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。
図1〜図17は、この発明の実施例を示すものである。図14〜図17において、2は縦置き型の変速機、4はミッションケース、6はインプットシャフト、8はカウンタシャフト、10はアウトプットシャフトである。変速機2は、ミッションケース4内にインプットシャフト6とカウンタシャフト8とを略平行に配設するとともに、インプットシャフト6の後方に同軸上にアウトプットシャフト10を配設している。
変速機2のミッションケース4は、図示しないエンジンに連結される前側ケース12と中間ケース14と後側ケース16とにより形成される。前側ケース12には、クラッチ収容部18を設け、前側ケース壁部20を設けている。中間ケース14には、中間ケース壁部22を設けている。後側ケース16には、後側ケース壁部24を設け、後側に延長される延長部26を設けている。
インプットシャフト6は、前側を前側ケース壁部20のインプット第1軸受け部28にインプット第1軸受30により軸支し、後端をアウトプットシャフト10の前端にインプット第2軸受32により軸支している。インプットシャフト6は、クラッチ収容部18内に突出させた前端にクラッチ(図示せず)を設け、図示しないエンジンに連絡している。
カウンタシャフト8は、前端を前側ケース壁部20のカウンタ第1軸受け部34にカウンタ第1軸受36により軸支し、後側を中間ケース壁部22の挿通孔38に挿通させ、後端を後側ケース壁部24のカウンタ第2軸受け部40にカウンタ第2軸受42により軸支している。
アウトプットシャフト10は、前端をインプットシャフト6の後端に前記インプット第2軸受32により軸支し、中間を中間ケース壁部22のアウトプット第1軸受け部44にアウトプット第1軸受46により軸支し、後側を後側ケース壁部24のアウトプット第2軸受け部48にアウトプット第2軸受50により軸支している。
したがって、インプットシャフト6は、アウトプットシャフト10を介して、中間ケース壁部22のアウトプット第1軸受け部44にアウトプット第1軸受46により軸支している。
また、アウトプットシャフト10の後端には、後側ケース16の延長部26に覆われるスライド軸部52を設けている。スライド軸部52には、スライディングヨーク54の略円筒状のスライド管部55が軸方向移動可能且つ周方向移動不可能にスプライン嵌合している。後側ケース16の延長部26には、スライディングヨーク54のスライド管部55が挿入される軸受孔部57を設けている。軸受孔部57には、円筒状のブッシュ59が圧入されており、外方側の大径部61に環状のオイルシール63が装着されている。ブッシュ59及びオイルシール63には、スライディングヨーク54のスライド管部55が挿通されており、スライディングヨーク54の一端側からスライド管部55内にアウトプットシャフト10後端のスライド軸部52が挿入され、スライディングヨーク54と延長部26とが摺動可能にスプライン嵌合されている。スライディングヨーク54の他端側は、延長部26の外側に延出されており、図示しない継手を介してプロペラシャフト(図示せず)が連結される。
インプットシャフト6及びカウンタシャフト8の間には、複数段の変速ギヤ列として1速ギヤ列56〜4速ギヤ列62及びリバースギヤ列64を設けている。カウンタシャフト8及びアウトプットシャフト10の間には、出力ギヤ列66を設けている。
1速ギヤ列56は、インプットシャフト6に一体的に設けた1速インプットギヤ68と、この1速インプットギヤ68に噛合してカウンタシャフト8に回転可能に軸支した1速カウンタギヤ70とからなる。2速ギヤ列58は、インプットシャフト6に一体的に設けた2速インプットギヤ72と、この2速インプットギヤ72に噛合してカウンタシャフト8に回転可能に軸支した2速カウンタギヤ74とからなる。
3速ギヤ列60は、インプットシャフト6に回転可能に軸支した3速インプットギヤ76と、この3速インプットギヤ76に噛合してカウンタシャフト8に一体的に設けた3速カウンタギヤ78とからなる。4速ギヤ列62は、インプットシャフト6に回転可能に軸支した4速インプットギヤ80と、この4速インプットギヤ80に噛合してカウンタシャフト8に一体的に設けた4速カウンタギヤ82とからなる。
リバースギヤ列64は、1速インプットギヤ68及び2速インプットギヤ72間のインプットシャフト6に一体的に設けたリバースインプットギヤ84と、後述する1速・2速切換機構76の1速・2速切換スリーブ82に一体的に設けたリバースカウンタギヤ86と、リバース入力ギヤ84及びリバースカウンタギヤ86に噛合・離脱されるリバースアイドラギヤ88とからなる。リバースアイドラギヤ88は、前側ケース壁部20及び中間ケース14に固定したリバースアイドラシャフト90に軸方向移動可能且つ回転可能に軸支されている。
出力ギヤ列66は、カウンタシャフト8に一体的に設けた出力カウンタギヤ92と、アウトプットシャフト10に一体的に設けた出力アウトプットギヤ94とからなる。
カウンタシャフト8には、1速カウンタギヤ70及び2速カウンタギヤ74間に1速・2速切換機構96を設けている。1速・2速切換機構96は、1速ギヤ列56と2速ギヤ列58とに切り換える1速・2速切換スリーブ98を有している。
インプットシャフト6には、3速インプットギヤ76及び4速インプットギヤ80間に3速・4速切換機構100を設けている。3速・4速切換機構100は、3速ギヤ列60と4速ギヤ列62とに切り換える3速・4速切換スリーブ102を有している。
また、インプットシャフト6の後端とアウトプットシャフト10の前端との間には、5速切換機構104を設けている。5速切換機構104は、インプットシャフト6及びアウトプットシャフト10を直結状態(5速)と非直結状態(切り離し)とに切り換える5速切換スリーブ106を有している。
リバースアイドラシャフト90には、リバース切換機構108を設けている。リバース切換機構108は、リバースギヤ列64に切り換えるリバース切換スリーブ110を有している。リバース切換スリーブ110は、リバースアイドラギヤ88に一体的に設けられている。
1速・2速切換機構96と、3速・4速切換機構100と、5速切換機構104と、リバース切換機構108とは、シフト機構112により切換動作され、変速ギヤ列56〜64を切り換える。シフト機構112は、図14に示す如く、ミッションケース4に1速・2速シフトシャフト114、3速・4速シフトシャフト116、5速・リバースシフトシャフト118を軸方向移動可能に夫々保持して設けている。
1速・2速シフトシャフト114には、1速・2速シフト部材120を設けている。1速・2速シフト部材120は、揺動可能な1速・2速シフトアーム122の一端側に係合している。1速・2速シフトアーム122は、他端側を1速・2速シフトフォーク124に係合している。1速・2速シフトフォーク124は、1速・2速切換スリーブ98に係合している。3速・4速シフトシャフト116には、3速・4速シフトフォーク126を設けている。3速・4速シフトフォーク126は、3速・4速切換スリーブ102に係合している。
5速・リバースシフトシャフト118は、5速シフトフォーク128を設けるとともに、リバースシフト部材130を設けている。5速シフトフォーク128は、5速切換スリーブ106に係合している。リバースシフト部材130は、揺動可能なリバースシフトアーム132の一端側に係合している。リバースシフトアーム132は、他端側をリバース切換スリーブ110に係合している。
1速・2速シフトシャフト114と、3速・4速シフトシャフト116と、5速・リバースシフトシャフト118とには、各シフトシャフト114〜118の後側であってミッションケース4を構成する中間ケース14内の上方に位置させて、夫々1速・2速シフトヨーク134と、3速・4速シフトヨーク136と、5速・リバースシフトヨーク138とを設けている。
ミッションケース4の中間ケース14の上部には、シフト機構112を構成する有蓋無底略四角筒形状のシフトケース140を配設している。中間ケース14の上面には、シフトケース140用の略四角穴形状の開口部142を設け、開口部142の周囲に開口部側合わせ面144を設けている。シフトケース140は、ケース側合わせ面146を開口部側合わせ面144に当接させ、開口部142を覆うように中間ケース14に取り付けられる。
シフトケース140には、各シフトシャフト114〜118と同方向に指向させてシフトアンドセレクトシャフト148を周方向移動可能且つ軸方向移動可能に保持している。シフトアンドセレクトシャフト148は、一端側をシフトケース140から突出させ、図示しないシフトレバーに連絡している。シフトアンドセレクトシャフト148は、シフトシフトレバーのセレクト操作により周方向移動され、シフト操作により軸方向移動される。
シフトアンドセレクトシャフト148には、前記1速・2速シフトヨーク134と、3速・4速シフトヨーク136と、5速・リバースシフトヨーク138とのいずれか1つに係合されて、1速・2速シフトシャフト114と、3速・4速シフトシャフト116と、5速・リバースシフトシャフト118とのいずれか1本をシフト方向に移動させるシフトアーム150を設けている。
この変速機2の潤滑構造は、図1〜図10に示す如く、ミッションケース4にオイルガータ152を設けている。オイルガータ152は、変速ギヤ列56〜64の変速ギヤ68〜88により掻き上げられたオイルを収集して所要箇所に導く。オイルガータ152は、収集したオイルを中間ケース14の中間ケース壁部22に設けた連通穴162を介して後側ケース16内の一側の壁部164に設けた樋状のオイル溝166に流出させる。オイル溝166のオイルは、図11〜図13に示す如く、このオイル溝166に一端側を連通するともに後側ケース壁部24に沿ってこの後側ケース壁部24と一体的に設けられた後側に延出される延長部側オイル通路168に流出される。オイル溝166及び延長部側オイル通路168は、オイル連通路を形成する。
延長部側オイル通路168のオイルは、この延長部側オイル通路168の他端側が連通する延長部26の軸受孔部57に流出される。軸受孔部57の内周には、一端側が延長部側オイル通路168に連通するとともに他端側が後側に延出されて大径部61に達する溝状のオイル窪部170を形している。スライディングヨーク54のスライド筒部55は、延長部26の軸受孔部57にブッシュ59を介して軸支されており、軸受孔部57に供給されたオイルはオイル窪部170によりブッシュ59に供給される。ブッシュ59には、オイル窪部170のオイルをスライド筒部55側に導くオイル穴172を形成している。
オイルガータ152は、ミッションケース4を構成する中間ケース14内の一側の側壁154に変速機2の前後方向中間から後側の中間ケース壁部22に達するように形成された底壁部156と、この底壁部156の他側から上方向に延びるように立設された縦壁部158と、底壁部156及び縦壁部158のクラッチ側の端部である前端に設けられた閉塞壁部160とにより、断面略L字形状に形成されている。
オイルガータ152は、クラッチが存する前側をアウトプットシャフト10が存する後側より高くなるように傾斜させて配設している。オイルガータ152は、変速ギヤ列56〜64の変速ギヤ68〜88の噛み合い部の接線A方向に位置させて中間ケース14内の一側の側壁154に設けている。なお、図10に示すように、オイルガータ152は、接線Aを挟んで描出される線分A1・A2の範囲に設置することが望ましい。
オイルガータ152の後側が達する中間ケース14の中間ケース壁部22には、図7に示す如く、連通穴162を形成して設けている。連通穴162は、後側ケース16内の一側の側壁164に設けたオイル溝166に連通されている。オイル溝166は、前端がオイルガータ152の後端と同じ高さに形成され、後端が延長部26に設けられた延長部側オイル通路168の始端と連通している。延長部側オイル通路168は、終端が軸受孔部57に開口され、延長部26の側壁内部に穿設される。オイルガータ152は、閉塞壁部160の上端を連通穴162より高く位置させて設けている。
変速機2は、変速ギヤ列54〜64を切り換えるシフト機構112のシフトケース140用の開口部142をミッションケース4の中間ケース14の上面に設け、シフトケース用140の開口部142とオイルガータ152とを平面視で重なるように配設し、オイルガータ152に上下方向に延出する縦壁部158を設け、図1に示す如く、縦壁部158の延出方向と開口部142の型抜き方向Bとを一致させてオイルガータ152をミッションケース4の中間ケース14の鋳造と同時に形成している。
また、変速機2は、オイルガータ152の前側を後側より高くなるように傾斜させて配設するとともにオイルガータ152の前側に閉塞壁部160を設け、閉塞壁部160を開口部142の型抜き方向に延出させてミッションケース4の中間ケース14の鋳造と同時にオイルガータ152を形成している。
次に、この実施例の作用を説明する。
この変速機2の潤滑構造は、ミッションケース4内にインプットシャフト6とカウンタシャフト8とを略平行に配設し、インプットシャフト6及びカウンタシャフト8に複数段の変速ギヤ列56〜64を設け、変速ギヤ列56〜64の変速ギヤ68〜88により掻き上げられたオイルを収集するとともにオイルをインプットシャフト6の軸受け部であるアウトプット第1軸受け部44に供給するオイルガータ152をミッションケース4に設けている。
変速機2の潤滑構造は、ミッションケース4の中間ケース14上部に変速ギヤ列56〜64を切り換えるシフト機構112のシフトケース140を配設し、シフトケース140用の開口部142をミッションケース4の中間ケース14上面に設け、シフトケース140用の開口部142とオイルガータ152とを平面視で重なるように配設し、オイルガータ152に上下方向に延出する縦壁部158を設け、縦壁部158の延出方向と開口部142の型抜き方向Bとを一致させてオイルガータ152をミッションケース4の中間ケース14の鋳造と同時に形成している。
これにより、この変速機2の潤滑構造は、オイルガータ152の縦壁部158の延出方向がミッションケース4の中間ケース14の開口部側合わせ面144に対して垂直方向に限定されないので、オイルガータ152を成形する際の自由度を増すことができる。
また、この変速機2の潤滑構造は、オイルガータ160のクラッチ側の端部に閉塞壁部160を設けたことにより、閉塞壁部160によってオイルガータ152にオイルを溜めることができるため、後側ケース16の軸受孔部57とスライディングヨーク54のスライド筒部55との間に介装されるブッシュ59に供給されるオイルの増量化を図ることができる。
さらに、この変速機2の潤滑構造は、インプットシャフト6の後方に同軸上にアウトプットシャフト10を配設し、オイルガータ152の前側を後側より高くなるように傾斜させて配設したことにより、車両の降坂時でもある程度まではオイルガータ152を後側に傾斜させることができ、オイルを積極的に延長部26側へ流出させることができる。
この変速機2の潤滑構造は、ミッションケース4の中間ケース14内にインプットシャフト6とカウンタシャフト8とを略平行に配設するとともにインプットシャフト8の後方に同軸上にアウトプットシャフト10を配設し、インプットシャフト6及びカウンタシャフト8に複数段の変速ギヤ列56〜64を設け、変速ギヤ列56〜64の変速ギヤ68〜88により掻き上げられたオイルを収集するとともにオイルを後側ケース16に設けたオイル連通路(オイル溝166及び延長部側オイル通路168)を介してスライディングヨーク54のスライド筒部55と軸受孔部57との間に介装されるブッシュ59に供給するオイルガータ152をミッションケース4の中間ケース14に設けている。
この変速機2の潤滑構造は、ミッションケースの中間ケース14上部に変速ギヤ列56〜64を切り換えるシフト機構112のシフトケース140を配設し、シフトケース140用の開口部142をミッションケースの中間ケース14上面に設け、シフトケース140用の開口部142とオイルガータ152とを平面視で重なるように配設し、オイルガータ152の前側を後側より高くなるように傾斜させて配設するとともにオイルガータ152に閉塞壁部160を設け、閉塞壁部160を開口部142の型抜き方向Bに延出させてミッションケースの中間ケース14の鋳造と同時にオイルガータ152を形成している。
これにより、この変速機2の潤滑構造は、閉塞壁部160によってオイルガータ152にオイルを溜めることができるとともにオイルガータ152を前側より後側が低くなるように傾斜させて後側に積極的にオイルを流出させ、車両の降坂時でもオイルガータ152で収集されたオイルを延長部26の軸受孔部57に流入させることができる。
また、この変速機2の潤滑構造は、オイルガータ152を変速ギヤ列56〜64の変速ギヤ68〜88の噛み合い部の接線方向Aに設けたことにより、変速ギヤ68〜88によって掻き上げられるオイルは変速ギヤ列56〜64の噛み合い部の接線方向Aに飛散するので、オイルを効率的に収集することができる。
さらに、この変速機2の潤滑構造は、後側ケース16にアウトプットシャフト10後端のスライド軸部52を覆う延長部26を設け、該延長部26にスライド軸部52とスプライン嵌合するスライディングヨーク54のスライド筒部55が挿入される軸受孔部57を設け、該軸受孔部57とオイルガータ152とを連絡するオイル連通路(オイル溝166及び延長部側オイル通路168)を後側ケース16に設け、該オイル連通路とオイルガータ152とを連絡する連通穴162を中間ケース14に設けたことにより、延長部26の軸受孔部57とスライディングヨーク54のスライド筒部55との間に介装されるブッシュ59をオイルガータ152で収集された多量のオイルで潤滑することができ、潤滑性能を向上することができる。
さらにまた、この変速機2の潤滑構造は、閉塞壁部160の上端を連通穴162より高く位置させたことにより、急激な降坂時でもオイルガータ152にオイルを保持することができる。
なお、この発明は、上述実施例に限定されることなく、種々応用改変が可能である。
例えば、図18は、第1の変形例を示すものである。第1の変形例の変速機2の潤滑構造は、オイルガータ152の底壁部156の上面に、堰形状に突出するとともに前側から後側に向かって拡開する略V字形状の突縁部174を設けたものである。
第1の変形例の変速機2の潤滑構造は、車両の水平走行時にオイルガータ152の底壁部156の後側が前側よりも低くなるように傾斜している場合に、収集したオイルを底壁部156の上面に設けた略V字形状の突縁部174の両端縁を回らせて、後側に向かって流れさせることができる。一方、車両の降坂時にオイルガータ152の底壁部156の前側が後側よりも低くなるように傾斜した場合には、底壁部156の上面に設けた前側から後側に向かって拡開する略V字形状の突縁部174の中心側にオイルを集めて、閉塞壁部160側へのオイルの流れを抑制することができ、オイルガータ152内にオイルを保持しておくことができる。
図19は、第2の変形例を示すものである。第2の変形例の変速機2の潤滑構造は、オイルガータ152の前側よりも後側が低くなるように傾斜させた底壁部156の閉塞壁部160側に、水平に伸びる水平壁部176を設けたものである。
第2の変形例の変速機2の潤滑構造は、車両の水平走行時にオイルガータ152の底壁部156の閉塞壁部160側に設けた水平壁部176が水平状態になっている場合に、水平壁部176に溜まったオイルを溢れさせて、後側が低くなるように傾斜した底壁部156側に流れさせることができる。一方、2点鎖線で示す如く、車両の降坂時にオイルガータ152の底壁部156の前側が後側よりも低くなるように傾斜した場合には、オイルガータ152の底壁部156の閉塞壁部160側に設けた水平壁部176が前下がりに傾斜することによって、閉塞壁部160と水平壁部176との間にオイル溜め部178を形成してオイルをとどめることができ、オイルガータ152内にオイルを保持しておくことができる。
この発明の変速機の潤滑構造は、ミッションケースの上面に設けたシフト機構のシフトケース用の開口部とインプットシャフトの軸受け部に供給するオイルガータとを平面視で重なるように配設し、オイルガータの縦壁部の延出方向と開口部の型抜き方向とを一致させてオイルガータをミッションケースの鋳造と同時に形成することにより、オイルガータを成形する際の自由度を増すことができるものであり、トランスファやディファレンシャルなどの動力伝達系に適用することができる。
変速機の潤滑構造の実施例を示す図2のI−I線による断面図である。 中間ケースの正面図である。 中間ケースの側面図である。 中間ケースの背面図である。 中間ケースの平面図である。 図5のVI−VI線による断面図である。 図5のVII−VII線による断面図である。 中間ケースの左上方からの斜視図である。 中間ケースの左前方からの斜視図である。 変速機を中間ケースで破断した状態の後方からの斜視図である。 後側ケースの正面図である。 図11のXII−XII線による断面図である。 中間ケースと後側ケースとの接合部分の要部拡大断面図である。 変速機の断面図である。 変速機の変速ギヤ列部分の拡大断面図である。 変速機の中間ケース及び後側ケース部分の側面図である。 変速機の中間ケース後方からの背面図である。 第1の変形例を示す中間ケースの要部拡大平面図である。 第2の変形例を示す中間ケースの要部拡大断面図である。 従来例を示す変速機の断面図である。 中間ケースの後方からの斜視図である。
符号の説明
2 変速機
4 ミッションケース
6 インプットシャフト
8 カウンタシャフト
10 アウトプットシャフト
12 前側ケース
14 中間ケース
16 後側ケース
56 1速ギヤ列
58 2速ギヤ列
60 3速ギヤ列
62 4速ギヤ列
64 リバースギヤ列
66 出力ギヤ列
112 シフト機構
140 シフトケース
142 開口部
148 シフトアンドセレクトシャフト
152 オイルガータ
162 連通穴
166 オイル溝
168 延長部側オイル通路

Claims (1)

  1. 車両の前後方向へ延びるミッションケース内にインプットシャフトとカウンタシャフトとを略平行に配設し、
    前記インプットシャフト及びカウンタシャフトに複数段の変速ギヤ列を設け、
    前記ミッションケースにその前端部および後端部に夫々前側ケースおよび後側ケースが連結される中間ケースを設け、
    前記中間ケースを前側が開放するとともに後側内部に前記各シャフトと交差する方向へ延びる中間ケース壁部を備える円環状に形成し、
    前記中間ケースの上面に部分的に開口するとともに前記変速ギヤ列を切り換えるシフト機構のシフトケースによって覆われる開口部を形成し、
    前記変速ギヤ列の変速ギヤにより掻き上げられたオイルを前記中間ケース内に配置したオイルガータによって収集するとともに前記中間ケース壁部を貫通する連通穴を通して所要箇所に導く変速機の潤滑構造において、
    前記中間ケースを上方から見た場合前記開口部内に前記オイルガータを配置し、
    このオイルガータの底壁部より上方へ延びる縦壁部の型抜き方向を前記開口部の型抜き方向と一致させ、かつ前記中間ケース壁部の上部を前記開口部の内側に露出させて前記オイルガータの後部と連結し、前記オイルガータを鋳造により前記中間ケースと一体に形成したことを特徴とする変速機の潤滑構造。
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