JP4634204B2 - 電子部品実装装置 - Google Patents
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Description
特許文献2、3の装置は、流量センサだけで電子部品の有無や吸着状態の良否を検出しているので、検出流量の増減が僅かな場合等に、信頼性に欠けるという問題があった。また、部品の横立ちによる、吸着ミスを確実に検知することができないという問題があった。
また、電子部品の吸着ミスを短時間に検出することができる装置を提供することを目的とする。
電子部品を吸着する吸着ノズル(10)と、
前記吸着ノズルを上下動させる上下動手段(13)と、
前記吸着ノズルを保持して水平方向に移動可能な装着ヘッド(7)と、
前記装着ヘッドに設けられ、投光部と受光部とからなる光センサ(19、25、27、28)と、
前記吸着ノズルと真空発生装置を接続する空気吸引通路に配置された流量センサ(16)と、
前記吸着ノズルに吸着された電子部品を基板に搭載するように制御する制御手段を備えた電子部品実装装置において、
前記制御手段は、前記光センサにより吸着された電子部品の高さデータを取得する工程と、前記流量センサにより空気流量を計測する工程と、これらの実測値を予め設定された設定値と比較する比較工程と、前記比較工程に基づき電子部品の吸着有無と、その吸着姿勢の良否を判定する判定工程を備え、
前記制御手段は、
前記電子部品の高さデータの実測値と予め設定された設定値との比較により電子部品の非吸着と横立ちを判定し、当該判定の結果、電子部品の非吸着と横立ちの何れでもないと判定された場合、前記空気流量の実測値と予め設定された設定値との比較により電子部品の正常吸着と斜立ちを判定する。
また、電子部品の横立ち、斜め立ち等の吸着ミスを確実に検出することができる。
図1は電子部品実装装置の概要を示す斜視図である。
図2はその装着ヘッドの拡大斜視図である。
図3は吸着ノズルと流量センサの配置を示す斜視図である。
図4、図5は電子部品の吸着状態を検出する手順を示すフローチャートである。
図6は電子部品の吸着状態を示す正面図である。
装着ヘッド7は、マルチタイプであり、4組の単位装着ヘッド7aから構成されている。各単位装着ヘッド7aには、上下方向にノズルシャフト11が設けられている。このノズルシャフト11上端部には、独立して駆動するθ軸モータ12が連結されている。θ軸モータ12が回転すると、ノズルシャフト11はその軸心を中心に回転する。
光電センサ19の投光器17から発せられた光は、受光器18に入光するように、一直線上に配置され、それぞれ装着ヘッド7に固定されている。また、光電センサ19は、点発光するポイントタイプであり、その光軸が吸着ノズル10の下端側と交差可能である。
装着ヘッド7には、不図示の基板認識カメラが備え付けられており、装着ヘッド7を移動させて、この基板認識カメラにより、基板マークを撮像し、位置決め保持された基板の位置を認識する。
ノズルシャフト11は中空で、その下端には吸着ノズル10が装着されている。吸着ノズル10は、先端に向けて貫通する吸着孔が形成されている。この吸着孔とノズルシャフトを貫通する中空孔11aで、空気吸引通路を形成する。この空気吸引通路のノズルシャフト11には、上流側から順に真空発生装置15、流量センサ16が取付けられている。真空発生装置15は、圧縮空気を噴射して、真空を発生するエジェクタ式真空装置である。また、流量センサ16は、下流側と上流側の温度差に基づいて、空気吸引通路の流量を計測するものである。そして、真空発生装置15の作動により、空気吸引通路に発生した空気流量を流量センサ16が計測する。
コントローラは、装置全体を制御するマイクロコンピュータ(CPU)とRAM、ROMやフラッシュメモリから構成されている。これらのメモリには、電子部品ごとに、予め設定された設計値としての高さデータや空気流量データ等が記憶されている。
以下の動作は、制御手段としてのコントローラにより実行される。
電子部品の実装動作が開始されると、最初に搬送路2に基板3が搬入され、基板3は、X方向に搬送される。そして、所定位置で、不図示の基板保持部により、位置決め保持される(S1)。
次に、供給部4への移動中に、電子部品を吸着していない吸着ノズル10に対して、Z軸モータ13を駆動させる。そして、ノズルシャフト11を徐々に下降させて、光電センサ19の出力値が急激に変化した場合、この時のZ軸高さをZ軸モータ13のエンコーダより出力する。このZ軸高さをZ0(吸着ノズル下端を認識した値)とし、フラッシュメモリに記憶させる(S4)。
なお、図6(b)に示す横立ち状態とは、電子部品の一側面を吸着ノズルが吸着し、底面基準で、通常よりΔZ1吸着ノズルが上昇している状態である。また、図6(c)に示す縦立ち状態とは、電子部品の他の側面を吸着ノズルが吸着し、底面基準で、通常よりΔZ2吸着ノズルが上昇している状態である。
斜め立ち状態とは、図6(d)に示すように、電子部品の角部を吸着し、高さデータが正常吸着と略同一のものである。
第2実施形態は、第1実施形態と異なるタイプの光センサを使用しており、その構造と吸着状態の判定のみ説明し、他は省略する。
図7は、アナログ出力タイプ光電センサ(光センサ)の斜視図である。図8は、同タイプの光センサを用いて電子部品の認識を行う場合の説明図である。図9は、同タイプの光センサを用いた場合のセンサ出力と遮光面積の関係を示す説明図である。
第2実施形態は、第1実施形態と、吸着測定位置と吸着状態の判定工程が異なる。この異なる部分を説明し、他は省略する。
電子部品20を吸着した吸着ノズル10は、Z軸モータ13が駆動されると上昇する。そして、吸着ノズル10の下端と、光電センサ25の投光範囲22aの上端部が一致する位置に移動すると、光電センサ25から光が照射される。そして、電子部品の吸着状態(遮断面積)に応じて、光電センサ25の受光部の受光量が変化し、光電センサ25の出力値が変化する。例えば、正常吸着はGa、横立ち吸着Gb、縦立ち吸着Gc、斜め立ち吸着Gd、非吸着Gmaxとなる。
第2実施形態は、第1実施形態に比べて、吸着ノズル10を所定高さに設定して、部品吸着有無や、吸着姿勢の良否判定することができ、認識時間を短縮することができる。また、第2実施形態では、吸着される電子部品の形状に応じて、可変手段としてのスリット22を変更して、検出範囲22aを変更することもできる。
また、第2実施形態では、複数の受光量設定値、正常吸着設定範囲、斜め立ち吸着範囲、横立ち吸着範囲、斜め立ち吸着範囲、非吸着設定範囲を有しているので、電子部品の正常吸着と、横立ち吸着、縦立ち吸着、斜め立ち吸着、非吸着等の吸着ミスとをより短時間に検出することができる。
例えば、第1実施形態では、電子部品を吸着していない状態でのZ軸高さデータZ0とZ0aを比較して電子部品の持ち帰りを判定していた。これに代えて、電子部品を吸着した状態でのZ軸高さデータZ1と前回のZ軸高さデータZ1aを比較して、大きく異なる場合は、電子部品の持ち帰りであると判定することも容易に考えられる。
また、Z1とZ1a、F1とF1aの比較結果に大きな差がない場合は、フラッシュメモリ内の記憶されている値は、それぞれ上書き保存された後、次の実装動作を行うことも容易に考えられる。
例えば、図12に示すように、検出範囲が吸着した電子部品に比べて、大きすぎたり、小さすぎたりした場合、検出範囲を変更することができる可変手段を用いることもできる。
また、上記実施形態のエラー処理に関して、吸着ミスの場合部品廃棄をしたり、ノズル詰まりの場合ノズル洗浄やノズルシャフト内のフィルター交換等を実施しても良い。
13・・・Z軸モータ(上下動手段)
7・・・・装着ヘッド
19・・・光電センサ(光センサ)
16・・・流量センサ
25・・・光センサ
27・・・光センサ
28・・・光センサ
22・・・スリット(変換手段)
29・・・変換手段
30・・・変換手段
Claims (1)
- 電子部品を吸着する吸着ノズルと、
前記吸着ノズルを上下動させる上下動手段と、
前記吸着ノズルを保持して水平方向に移動可能な装着ヘッドと、
前記装着ヘッドに設けられ、投光部と受光部とからなる光センサと、
前記吸着ノズルと真空発生装置を接続する空気吸引通路に配置された流量センサと、
前記吸着ノズルに吸着された電子部品を基板に搭載するように制御する制御手段を備えた電子部品実装装置において、
前記制御手段は、
前記光センサにより吸着された電子部品の高さデータを取得する工程と、前記流量センサにより空気流量を計測する工程と、これらの実測値を予め設定された設定値と比較する比較工程と、前記比較工程に基づき電子部品の吸着有無と、その吸着姿勢の良否を判定する判定工程を備え、
前記制御手段は、
前記電子部品の高さデータの実測値と予め設定された設定値との比較により電子部品の非吸着と横立ちを判定し、当該判定の結果、電子部品の非吸着と横立ちの何れでもないと判定された場合、前記空気流量の実測値と予め設定された設定値との比較により電子部品の正常吸着と斜立ちを判定することを特徴とする電子部品実装装置。
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