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JP4633407B2 - 電算機室用空調システム - Google Patents

電算機室用空調システム Download PDF

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JP4633407B2
JP4633407B2 JP2004248066A JP2004248066A JP4633407B2 JP 4633407 B2 JP4633407 B2 JP 4633407B2 JP 2004248066 A JP2004248066 A JP 2004248066A JP 2004248066 A JP2004248066 A JP 2004248066A JP 4633407 B2 JP4633407 B2 JP 4633407B2
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Description

本発明は、電算機室用空調及びシステム排気誘導装置に関するものである。
OA機器や通信装置等は、高集約化・高発熱化の傾向にある。これらの機器の運用温度は比較的低く設定されているため、高温の空気を吸い込んだ場合、システム停止などのトラブルを引き起こす可能性がある。そのため、これらの機器は電算機室内に設置されたラックに収容され、二重床からの吹き出しによって効率よく機器に冷風を送り込むような方式を採用している。二重床吹き出し方式の電算機の場合、機器を搭載したラックは、大別して、前面から給気して背面や上面に排気しているものと、下面から給気して背面や上面に排気するものの2通りがある。(例えば、特許文献1、2)
前面から給気する電算機室用空調システムの例を図36に示した。
この図は建物の室内で、床1、不図示の壁及び天井で囲まれている。床1から上方に離間して二重床2が設けられ、その二重床2に複数台のラック3、3、…が設置されている。
これらラック3群に挟まれて通路4が位置している。二重床2の下には空間(以下、二重床2の内部空間と称する)5が確保され、そこに各ラック3の電気配線(図示しない)などが収容される。また、通路4の外側において、二重床2上に空気調和装置6が設置されている。この空気調和装置6は、室内の空気を吸込口6aから吸い込んで冷却し、その冷却後の空気を冷却用空気として底面に設けられた吹出口6bから送出する。尚、空気調和装置6の電気配線についても二重床2の内部空間5に収容される。二重床2の一部は通路4に位置して孔あきパネル7が設けられており、空気調和装置6から送り出される冷却用空気が孔あきパネル7を通して二重床2上に給気されるようになっている。各ラック3は、筐体3aの前面(給気面3b)全体から冷却用空気を取り込み、上部又は背面に設けられたファン3cから上方又は背面方向に排気するようになっている。
特開平8−303815号公報 特開平10−47747号公報
さて、近年電算機室等で使用している機器の発熱量が非常に大きくなってきており、このため、従来の想定を超える熱問題が生じている。すなわち、図36の例のように発熱機器を前面吸込み方式のラック3に縦方向に搭載していった場合、符号Aで示したように上部の方には二重床からの冷風が届かなかったり、符号Bのようにラック上面や背面から排出される温度が給気面3bに回り込むことによって上部が暖まってしまったりという現象が起きている。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、機器を十分に冷却することができるとともに省エネルギーにも貢献する機器収容用ラック、電算機室用空調システムを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
すなわち本発明は、床下に内部空間を有する通路を挟んで両側に設置され、前面から給気して上面又は背面から熱を帯びた空気を排気する機器収容用ラック群と、空気調和装置を備え、前記空気調和機から吹き出された冷却用空気が、内部空間を流動するとともに、前記通路の床面に設けられた孔から前記通路の床上に排気され、この冷却用空気が前記ラックに収容された機器を冷却した後、前記ラックの上方の空間を流動して前記空気調和装置に再び吸引される電算機室用空調システムにおいて、前記ラックから排出された空気を空気調和装置へと誘導するガイド部を備えたことを特徴とする。
このように構成することにより、ラック群から排出された空気は前面側へ流出することなく、おのずと空気調和装置へと誘導されることになる。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記通路の前記空気調和装置から遠い側の一端、或いは前記通路の両端に遮蔽壁を備えたことを特徴とする。
このように構成することにより、通路の開放端、特に空気調和装置から遠い位置から、各ラックの給気側へと熱を帯びた空気が流出するのを抑制することができる。
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記ガイド部と前記空気調和装置の吸気側とがダクトを介して直結されていることを特徴とする。
このように構成することによって、ラック群から排気された空気は外部に漏れ出すことなく、ガイド部内を流動して確実に空気調和装置へと導入されることになる。
また、請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれかに記載の発明において、前記ガイド部或いは前記通路の一端にファンを設けたことを特徴とする。
このように構成することによって、ラックから排出された空気を滞留或いはラック内に逆流させることなく、ファンによって順次空気調和装置へと強制的に送り出すことができる。
また、請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれかに記載の発明において、前記ラック或いは毎ラック群毎に個別に設けられていることを特徴とする。
このように構成することにより、ラック群の配置場所及び列数に関わらず、ラック群毎にコンパクトなガイド部を設けることができる。また、ラック群の前面側及び背面側を上方から完全に覆ってしまうことがない。
また、請求項6記載の発明は、請求項1から4のいずれかに記載の発明において、前記ガイド部は、対向して設置された前記ラック群の各排気口を内包するように前記通路を跨いで設けられていることを特徴とする。
このように構成することにより、対向配置されたラック群の排気口を一度に覆うことができ、さらに互いの排気側を繋ぐような空間が形成される。
また、請求項7記載の発明は、前記ラック群の上面或いは電算機室内の天井面に一端を支持される複数のガイド板を備え、前記ガイド部は、前記天井面と一対のガイド板とによって、前記ラック群の排気口が開口する側にガイド空間を形成するように構成されていることを特徴とする。
このように構成することにより、ガイド空間の形成に天井面を用いることができる。
また、請求項8記載の発明は、請求項1から4、6のいずれかに記載の発明において、前記ガイド部は、対向して設置されたラック或いはラック群にそれぞれ設けられた斜傾板を互いに斜交させてなることを特徴とする。
このように構成することにより、対向するラック群の高さに関わらずガイド部を構成することが可能となる。さらに、形状や寸法の異なる斜傾板及びその固定具を予め形成しておく必要がなくなる。
また、請求項9記載の発明は、床下に内部空間を有する通路を挟んで両側に設置され、前面から給気して上面又は背面から熱を帯びた空気を排気する機器収容用ラック或いは機器収容用ラック群に備えられる排気誘導装置であって、前記ラック或いはラック群から排気された空気を所定の方向へ誘導する斜傾板を排気側に向けて伸縮可能に延長させてなることを特徴とする。
このように構成することにより、対向して設置されたラック或いはラック群の一方又は双方の斜傾板を他方に向けて伸長させ両斜傾板を互いに斜交させることにより、対向するラック群の高さに関わらずガイド部を構成することが可能となる。さらに、形状や寸法の異なる斜傾板及びその固定具を予め形成しておく必要がなくなる。
請求項1に記載の発明によれば、ラックの上面又は背面から排出された空気の給気側への流出を抑制することにより、熱を帯びた空気のショートサーキット現象が起き難くなりラック内の温度上昇が抑えられる。したがって、ラック内の機器を十分に冷却することができる。
請求項2に記載の発明によれば、通路の一端或いは両端が開放されたままではなく、壁体により遮断されているため、ラックから排気された空気が開放端から回り込んで給気側に流入することが抑制される。したがって、ラックを十分に冷却することができる。
請求項3に記載の発明によれば、ラックから排気される熱を帯びた空気は、全て空気調和装置によって冷却されることになるので、十分に冷却された空気を常に室内に供給することが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、ガイド部内の内圧が上昇するのを抑制し、排出された空気がラックへと逆流することを防止することができるので、ラック内の温度上昇を防止することができる。
請求項5に記載の発明によれば、ラック或いはラック群(以下、単に「ラック」ということがある。)毎にガイド部が設けられているので、ラックを増設又は減設する場合においての対応が容易になる。また、個々の排気口を覆う大きさのため、それほど強度を必要とせず、安く構築することができる。また、ラックの前面側又は背面側を上方から完全に覆ってしまうことがないので、ラックの前面及び背面ともに室内照明の死角となり難い。
請求項6に記載の発明によれば、ラックから排気された空気を空気調和装置へと案内するガイド空間を広く形成することができるので、ラック内の圧力上昇が抑制されて、ラックから排気された空気がラック内に逆流することを防止することができる。また、対向設置されたラック群の排気側を一度に覆うことができるので、取り付け作業に掛かる時間の短縮を図ることができる。
請求項7記載の発明によれば、ガイド空間の形成に天井面を用いることができるので、対向するラック群の上面間に渡ってガイド板を設けずに済む。そのため、ラックと天井との距離が狭い場合や対向するラック群間の距離が遠い場合に有用となる。
請求項8、9記載の発明によれば、あらゆる高さのラックに対応してガイド部を構成することができるので、設備費の削減に繋がる。また、形状や寸法の異なる斜傾板及びその固定具を予め形成しておく必要もなくなる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。尚、従来と同一の構成については同一の符号を用い、その説明を省略する。
第1実施形態の電算機室用空調システムは、図2に示すように、床下に内部空間5を有する通路4を挟んだ両側に複数のラック3群が設けられている。前記ラック3は、前面(給気面ともいう。)3bから給気して上面3aから排気するタイプであって、互いに背面3cを対向させて通路4の両側に設置されている。そして、対向して設置されたラック3の上面3a間に架け渡され、ラック3の上方とラック3の背面3c側を取り囲むように内側にガイド空間2を形成するガイド部1を設けている。
前記ガイド部1は、図1に示すように、一端に固定部材11を備えて垂直に立設された一対の側板10と、これら側板10の上端に固定され水平に延びるガイド板(以下、天板と称する。)8とを備えて断面コ字状に形成されている。そして、このガイド部1は、前記上面3aにおいて排気口3Aより給気面3b側に位置する側縁部に固定用ボルト(不図示)によって固定されている。前記側板10の上下方向の寸法(高さ)は、上面3aと天板8との間に所定の間隔(空間)を確保することのできる長さとなっている。
このように構成することによって、各々のラック3の排気口3Aはガイド部1内に位置されるので、ラック3から排気された熱を帯びた空気は、前記ガイド部1内に吹き出されることになる。さらに、各ガイド部1によって形成されたガイド空間2により、空気調和装置6に至る流路が形成され、ラック3から排出された排熱は、前記ガイド空間2内を流動しながら空気調和装置6へと誘導され、空気調和装置6の吸込口6aに吸い込まれることになる。また、上面3aと天板8との間に所定の間隔を確保することにより、ラック3から排気された空気によってガイド部1内の圧力が上昇してしまうのを抑制させることができる。
したがって、各ラック3から排出された排熱がラック3の給気面3b側へと流出することを効果的に抑制し、排熱が空気調和装置6に至る間に再びラック3に取り込まれることが防止されるので、ラック3の上部に収容された機器であっても十分に冷却することができる。また、熱を帯びた空気が空気調和装置6に吸い込まれ易くなるため、空調効果を向上させることができる。
尚、前記ガイド部1はラック3に固定されるものとしたが、この固定手段には、ボルト、マグネット、吸盤、クランプ機構等の手段が採用できる。また、固定するのではなく、ラック3の上面3aに乗せるだけでもよい。
上記第1の実施の形態に係る電算機室用空調システムにおいては、図3に示すように、空気調和装置6から最も遠くに位置するラック3間に開閉可能な遮蔽扉12を設け、さらにラック3の上部に設けられているガイド部1の一端にも遮蔽壁13を設けてもよい。これにより、開放されていた通路4及びガイド部1の一端が閉鎖され、空気調和装置6から離れたラック3から排出された排熱が通路4の端部を通じてラック3の給気面3b側へと流出するのを抑制することができる。
したがって、排熱がラック3の給気面3bから吸引されるのを防ぐことができるので、ラック3内の温度上昇を防止することができる。
また、図4に示すように、上記実施形態に係る前記通路4の他端側、つまり空気調和装置6に近い側のラック3間に上記遮蔽扉12を備えてもよく、この構成では、通路4の両端側が遮蔽されるので、排出された排熱がラック3の給気面3b側へと流出することを防止することができる。このとき、空気調和装置6側のガイド部1には遮蔽壁13は設けずに開口させておくことで、ガイド部1内の排熱が空気調和装置6の上面に形成された吸気口6aに向けて排出されることになる。
このように構成することによって、空気調和装置6から遠い通路4の一端側からの排気の流出を抑制することができる。
また、遮蔽手段を扉にすることによって、通路4を遮蔽するとともに通路4内への出入りが可能となるので、メンテナンス作業を行うこともできる。
さらに、図5に示すように、上記実施形態に係る空気調和装置6側のガイド部1の他端にも遮蔽壁13を設けてもよい。この場合、前記遮蔽壁13にガイド用ダクト14を設けて、空気調和装置6の吸気口6aを覆う空調機側ダクト15に連結させてもよい。
このように構成することによって、ガイド空間2は、ガイド用ダクト14を介して直接空気調和装置6の吸込口6aへと繋がれることになる。したがって、排熱の流出は完全に防止されるので、排熱を効率よく冷却させることができる。さらに、ラック3から排気される熱を帯びた空気は、全て空気調和装置6によって冷却されることになるので、十分に冷却された空気を常に供給することが可能となるので、省エネルギーにも貢献することができる。
さらに図6のように、上記実施形態に係る通路4或いはガイド部1の空気調和装置6側の一端に、ファン16、16’を設けてもよい。通路4の一端に設ける場合は、例えば床置き式のファン16を用いる。また、ガイド部1の一端に設けるときには、例えば、ファンと該ファンを支持するパネルとで構成されるファン16’を嵌め込んでもよい。これにより、ガイド空間2内に排気された排熱はファン16、16’によって空気調和装置6へと順次強制的に送り出される。したがって、ラック3から次々と熱を帯びた空気が排出されても、すばやく空気調和装置6へと送り出すことができるので、ガイド部1内の内圧が上昇してしまうことを抑制することが可能となり、排気された空気がラック3内へ逆流してしまう虞をなくすことができる。
尚、ファン16、16’の設置位置は、図6では空気調和装置6側の一端側としたが、他端側であってもよい。これにより、空気調和装置6から遠方に位置するラック3より排出された空気を迅速に空気調和装置6へと送気することができる。
したがって、例えば空気調和装置6側の一端側に設けられるファン16、16’の吸引力が作用しないほど遠くに位置するラック3から排気された空気においても、ラック3の給気側3bへ流出させることなく空気調和装置6側へと送り出すことができるので、ラック3内の温度上昇を防止することが可能となる。
尚、上記した実施形態において、開閉可能な遮蔽扉12と遮蔽壁13とを一体にして設けてもよい。
図7に、本発明における電算機室用空調システムの第2の実施の形態を示す。
以下、上記第1実施形態と同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、相違点を中心に説明する。
第2実施形態の電算機室用空調システムは、図7に示すように、通路4を挟んだ両側に複数のラック3’群が設けられている。このラック3’は、前面(給気面)3b’から給気して背面3c’から排気するタイプであって、互いに背面(排気面)3c’を対向させて通路4の両側に設置されている。そして、対向するラック3’の上面3a’間に架け渡されたガイド部20が備えられている。
前記ガイド部20は、図8に示すように、一端に固定部材11’を備えて垂直に立設された一対の側板10’と、これら側板10‘の上端に固定され水平に延びる天板8’とを備えて断面コ字状に形成されている。そして、このガイド部20は、前記上面3a’において排気口3A’より給気面3b’側に位置する側縁部に固定用ボルト11aによって固定されている。前記側板10’の上下方向の長さは、第1実施形態の側板10に比べて短く形成されている。但し、ラック3の上面3a’と天板8’との間に、ガイド部20をラック3に固定する作業を通路4側から行うことのできる間隔(空間)を確保することのできる長さとなっている。
このように構成することによって、各ガイド部20によって形成されたガイド空間2’により、空気調和装置6に至る流路が形成されるので、ラック3’から排出された排熱は、各ガイド部20によってガイドされ、空気調和装置6の吸込口6aに吸い込まれるのでラック3’を十分に冷却することが可能となる。
また、熱を帯びた空気は通路4側に排出されることになるので、ラック3’の上方にガイド空間2’を広く形成する必要はなくなる。そのため、ガイド部20は、第1の実施の形態のように側板10’にあえて長さを持たせる必要はなく、ラック3群の背面3c側にガイド空間2’を形成しうるものであれば良い。或いは、天板8’を直接ラック3’に設けてもよい。
上記実施形態においては、前記ガイド部20は天井までの高さをそれほど必要としないため、第1実施形態のガイド部1より小型化することが可能となる。
尚、対向するラック3’の上面3a’間に天板8’を直接設けるようにしてもよい。これにより、部品点数を削減することができるのでコスト削減を図ることが可能となる。
さらに、上記第2の実施の形態に係る電算気室用空調システムにおいては、図9のように、空気調和装置6から遠い通路4及びガイド部20を閉鎖する開閉可能な遮蔽扉17を備えてもよい。
これにより、排熱がラック3’の給気面3b’側へ流出することを防ぐことができる。したがってラック3’を十分に冷却することができ、高い冷却効果を得ることができる。
尚、前記遮蔽扉17は通路4とガイド部20とを一度に覆うことのできる壁体であってもよい。
さらに、図10のように、空気調和装置6側の通路4にも遮蔽扉17’を設けてもよい。このとき、空気調和装置6側のガイド部20の一端には遮蔽壁(不図示)を設けずに開口させておき、そこからガイド空間2’内に排気された空気が空気調和装置6へと排出される。
このように、通路4の両端が閉鎖されることにより、通路4からガイド空間2’内の排気が流出することを防止することができる。
通路4を遮蔽するとともに通路4内への出入りが可能となり、メンテナンス作業を行うこともできる。
さらに、図11に示すように、上記実施形態に係る前記ガイド部20の開口側をガイド部用ダクト18で完全に覆い、前記ガイド部用ダクト18と空気調和装置側のダクト15が、ガイド用ダクト14によって直結されるようにしてもよい。
このようにガイド空間2’をガイド用ダクト14を介して空気調和装置6へと直接繋ぐことによって、排熱の流出は完全に防止される。これにより、熱を帯びた空気のみを冷却することができるので、ラック3’の冷却効率を向上させることができる。
また、図12に示すように、通路4の空気調和装置6側の一端にファン16を備えてもよい。このファン16の床上からの高さ位置は適宜変えられるものとし、排気された空気が通路4の上方に滞留するのを防止することができる。
尚、図13に示すように、ラック3’群の中央に位置する一対のラック3’の上面3a’にガイド部用ダクト18を設け、前記ガイド部用ダクト18と空気調和装置側のダクト15が、ガイド用ダクト14によって直結されるようにしてもよい。
或いは、図14に示すように、ガイド部用ダクト18’の上面にガイド用ダクト14’を垂直に備えて天井面80に直結させ、ラック3’の排気を天井裏に排出するようにしてもよい。このとき、空気調和装置側のダクト15’も同様に天井面80に直結させて備えておく。このように構成することによって、ラック3’から排出された空気は天井裏を流動して空気調和装置側のダクト15’から空気調和装置6へと吸引されることになる。
また、これら通路4の端部に遮蔽扉12及び遮蔽壁13、或いはファン16を設けてもよい。その場合、ファン16はガイド部用ダクト18又は18’側に向けるようにする。さらに、ダクト内にファンを備えることとしてもよい。
図15に、本発明における電算機室用空調システムの第3の実施の形態を示す。
以下、上記第1実施形態と同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、相違点を中心に説明する。
第3実施形態の電算機室用空調システムでは、図15に示すように、開口パネル7を挟んだ両側にガイド部30を備えた複数のラック3群が設けられている。前記ラック3は、前面(給気面)3bから給気して上面3aから排気するタイプであって、互いに給気面(前面)3bを対向させて開口パネル7の両側に設置されている。そして、ラック3毎にガイド部30が個別に設けられ、ラック3の上面3aの排気口3Aを覆うように設置される。
前記ガイド部30は、図16に示すように、一端に固定部材11”を備えて垂直に立設された一対の側板10”と、これら側板10”の上端に固定され水平に延びる天板8”とを備えて断面コ字状に形成されている。そして、このガイド部30の開口側を下方に向け、前記上面3aに形成された排気口3Aを覆うようにして固定用ボルトによって固定されている。
このように構成することによって、ラック3毎に形成されるガイド空間2”によって空気調和装置6に至る流路が形成されるので、ラック3から排出された排熱は、各ガイド部30によってガイドされ、空気調和装置6の吸込口6aに吸い込まれる。
したがって、排熱が空気調和装置6へと誘導されることになるので、空気調和装置6に至る間に再びラック3に取り込まれることを防止することができる。また、ガイド部30はラック3毎に設置されるので、対向するラック3との関わりを考慮する必要はなくなり、ラック3の室内での配置場所や列数に関わらずガイド部30を設けることが可能となる。また、ラック3の増設及び減設する場合の対応も容易となる。さらに、ラック3群の給気面3b側又は背面3c側を上方から完全に覆ってしまうことがないので、ラック3の給気面3b及び背面3cともに室内照明の死角となり難い。
上記第3の実施の形態に係る電算気室用空調システムにおいては、図17に示すように、前記ガイド部30の空気調和装置6側の一端にファン16’を設けてもよい。前記ファン16’は、ガイド部30の空気調和装置6側に軸方向を水平にさせた状態で、嵌め込まれている。
このように構成することによって、ガイド部30内の排気をファン16’によって強制的に排出することができる。したがって、ガイド部30内の内圧が上昇するのを抑制し、排出された空気がラック3へと逆流することを防ぐことができるので、ラック3内の温度上昇を防止することができる。
このとき、ガイド部30に備えられるファン16’は、ラック3の排気口3Aに設けられているラックファンの風量の総計より大きくなければならない。
さらに図18のように、上記実施形態に係る前記ガイド部30と空気調和装置6側のダクト15とが、ガイド用ダクト14によって直結されるようにしてもよい。
このようにすることによって、排気された排熱は直接空気調和装置6へと誘導されることになる。したがって、ラック3の給気面3b側への流出は完全に防止され、さらに熱を帯びた空気のみを冷却することができるので、ラック3を冷却する冷却効率を向上させることができる。
図19に、本発明における電算機室用空調システムの第4の実施の形態を示す。
以下、上記第1実施形態と同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、相違点を中心に説明する。
第4実施形態の電算機室用空調システムは、図19に示すように、開口パネル7を挟んだ両側にガイド部40を備えた複数のラック3群が設けられている。前記ラック3は、給気面から給気して上面から排気するタイプであって、互いに給気面3bを対向させて開口パネル7の両側に設置されている。そして、ラック3毎にガイド部40が個別に設けられ、ラック3の上面3aの排気口3Aを覆うように設置される。
前記ガイド部40は、図20に示すように、給気面3bから給気して上面3aから排気するタイプのラック3に用いられ、前記ラック3の上面3aにおいて給気面3b側及び背面3c側の側縁部に、互いに対向させて設けられている。前記ガイド部40は、上下に伸縮可能に支持された伸縮板44を垂直に備えてなる。この伸縮板44の使用時(遮蔽時)には上方に向かって引き伸ばし、天井面(不図示)まで届くようにする。
このように構成することによって、ガイド空間41の形成に天井面を用いることができるので、対向するラック3群の上面3a間に渡って天板を設けずに済む。そのため、ラック3と天井との距離が狭い場合に有用となる。天板が不要なため、ガイド部30より低コストに設置することができる。
また、前記ガイド部40は、対向するラック3の上面3aにそれぞれ備えてもよく、上記第1、第2実施形態のガイド部1、20における前記天板8、8’の代わりに天井面を利用してガイド空間41を形成することができるので、対向するラック3群との距離が遠い場合にも有用となる。
このとき、図21に示すように空気調和装置6側の一端にファン16’を備えてもよい。
また、ガイド用ダクト14により空気調和装置6へと直結してもよい(図22)。
さらに、空気調和装置6から遠い側の一端にもガイド部40を設けることにより、両側のガイド部40が連結され、上記第3の実施の形態と同様の作用を得ることができる。
図23に、本発明における電算機室用空調システムの第5の実施の形態を示す。
以下、上記第1実施形態と同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、相違点を中心に説明する。
第5実施形態の電算機室用空調システムは、図23に示すように、ガイド部50はラック3の給気面3b側及び背面3c側に向かって傾斜させてなり、空気調和装置6から遠い側の一端は遮蔽板51により閉塞されている。
前記ガイド部50の変形例として、対向して設置されたラック3群にそれぞれ設けられたガイド部50の上端同士が、互いに接触及び重なることを回避するために、図24に示すような一対の側版51’を備えたガイド部50’としてもよい。ラック3の給気面3b側及び背面3c側に向かって傾斜したガイド部50’は、側板51’のある部分から先端を垂直に曲折させてなっている。これに対応させて、遮蔽板51aの先端も垂直に延びている。
尚、これらガイド部50’の上端は天井面に届くようにしても良いし、天板を設けることとしても良い。また、空気調和装置6側の開放端にファンを設けてもよい。さらに、ダクトで空気調和装置6に直結することもできる。
図25に、本発明における電算機室用空調システムの第6の実施の形態を示す。
以下、上記第1実施形態と同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、相違点を中心に説明する。
第6実施形態の電算機室用空調システムは、図25に示すように、ガイド部60はL字状に曲折させて形成されてなり、短部側を固定部60aとしてラック3上方の天井面に固定し、長部側の先端がラック3の給気面3b側及び背面3c側の側縁部に位置するように、ラック3の上方の天井面にそれぞれ対向させて設けられている。これら一対のガイド部60と天井面とによってラック3の上方に独立したガイド空間61が形成される。前記長部側の先端は、ラック3の上面3aに届くようにしてもよいし、後述する図26のように、上面3aから適宜間隔を空けるようにしても良い。
このように構成することによって、各ガイド部60の形成に天井面を用いるので、天板の寸法が異なるガイド部を予め形成しておく必要はなく、ラック3の幅寸法及びラックファンの形状又は設置位置に合わせたガイド部の形成を行うことができる。したがって、任意の範囲にガイド空間61を形成することができる。
そして、図26に示すように、ラック3群の上面3a側縁部において、ラック3の給気面3b側と背面3c側にガイド部60が対向して位置するよう、ラック3群上方の天井面に設けられる。このとき、ガイド部60の先端は上面3aから適宜間隔を空けて備える。この間隔は、ラック3から排気される風量及び風速によって決定される。そして、ガイド部60の空気調和装置6から遠い側の一端にもガイド部60を設けて、対向させて設置したガイド部60を連結させる。このとき、空気調和装置6側のガイド部60の一端は開放されており、そこからガイド空間61内に排出された排気が空気調和装置6へと排出されることになる。
このように構成することによって、ラック3郡毎にガイド空間61が形成され、空気調和装置6への流路となる。この流路によって、排気された空気は空気調和装置6へと誘導される。よって、熱を帯びた空気を効率よく冷却することができる。
尚、上記実施形態においては、上面3aとガイド部60の先端との間に間隔を設けることとしたが、必ずしも意図的に設ける必要はない。高さ寸法の異なるラック3の上方に設けられた場合に、多少の隙間が空いてしまったとしても、熱を帯びた空気は比重が小さく上昇するので、ラック3から排出される空気の風量及び風速が隙間に対して適当であれば隙間から漏れ出す心配はない。そのため、ラック3と天井面との距離をガイド部60の長部側の長さ寸法に、精度よく反映させて形成しなくてもよいので安価に形成することができる。さらに、高さ寸法が異なるラック3にも対応させることができるので汎用性を高めることができる。
また、図27に示すように、上記実施形態に係るガイド部60は、通路4を挟んで両側に設置されたラック3群の上面3a側縁部において、給気面3b側に位置させるようにして、天井面に備えられてもよい。また、空気調和装置6から遠方に設置されたラック3間に遮蔽扉12を備え、さらに、その上方に位置するガイド部60の一端にも遮蔽壁13を備えて構成されていてもよい。また、図28に示すように、空気調和装置6側のラック3間及びガイド部60の一端にも遮蔽扉12及び遮蔽壁13を備えてガイド空間61の一端を仕切り、前記遮蔽壁13にガイド用ダクト14を備えて空気調和装置6側のダクト15へと直結させて設けてもよい。
これにより、上記第1実施形態と同様の作用が得られるとともに、天板を用いることなくガイド空間61を形成することができるので、第1実施形態に比べて部品点数を削減することができる。
図29に、本発明における電算機室用空調システムの第7の実施の形態を示す。
以下、上記第1実施形態と同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、相違点を中心に説明する。
第7実施形態の電算機室用空調システムは、図29に示すように、ラック3側と開口パネル7の上方空間との間で斜交可能な斜傾具(排気誘導装置)71を備えたガイド部70を備えてなっている。前記ラック3は、前面3bから給気して上面3aから排気するタイプのラック3であって、開口パネル7の両側に、互いの給気面(前面)3b側を対向させて設置されている。前記ガイド部70は、ラック3の上面3aにおいて、前面(給気面)3b側にそれぞれ対向状態で備えられるものである。このとき斜傾板(以下、スライド板と称する。)71aを開口パネル7側に向けて設置し、互いのスライド板71aが斜交するようにスライドさせて調節する。そして、互いに斜交させて所定の位置で固定することにより、その内側にガイド空間75が形成される。
図30に示すように、上記実施形態に係るラック3には、もともとラック連結用バー71cと前記ラック連結用バー71cの固定用ボルト11aとが設けられており、ガイド部70は、この固定用ボルト11aを用いてラック3に固定する。具体的には、図32において、斜傾具71は、スライド板(斜傾板)71aとスライド板71aを支持する側面ガイド71bとで構成される。このスライド板71aは、図31の矢印で示す方向にスライド(伸縮)させることができ、位置決めされた後は、上板72の下面に設けられた固定用ネジ73(図32)でスライド板71aを固定することができるようになっている。
このような構成によれば、ラック高さの相違ΔH等に関わらず、ガイド部70を構成することができるので、設備費の削減に繋がる。また、形状の異なる固定具9’及び遮蔽板71aを予め形成しておく必要がなくなるので、作業の手間を省くことができる。
上記第7の実施の形態に係る電算機室用空調システムにおいては、図33から図35に示すように、ラック3、3’は、通路4の両側に互いの背面3c、3c’側を対向させて設置され、ガイド部70は、前記ラック3、3’の上面3a、3a’において、前面(給気面)3b、3b’側の側縁部にそれぞれ設けてもよい。
このときスライド板71aは、背面3c、3c’側に向けて備えられ、対向するガイド部70のスライド板71aと、ラック3、3’の上面3a、3a’と通路4の上方空間との間で斜交させてガイド空間76が形成される。詳しくは、スライド板71aの下面71A側が排気口3A、3A’の上方に位置するようにし、一方のスライド板71aの先端が、他方のスライド板71aの下面71A側に到達するように、一方のスライド板71aをスライド(図34の矢印で示す。)させて調節する。
このように構成することによって、図33の破線矢印で示すように、上面3aから排気するラック3に用いることもでき、さらに同図の二点鎖線矢印で示すように、背面3c’から排気するラック3’に用いることもできる。したがって、どちらのラック3、3’にも利用可能となるので、排気方向によって、ラック3、3’の配置やガイド部70の配置を考慮する必要がなくなる。
尚、斜傾具71は、斜傾角度を変化可能としてもよい。
尚、この発明は上述した実施の形態に限られるものではなく、例えば、上記ガイド部1に設けられるガイド部1の素材としては、金属板、網、樹脂板、ガラス板等、いかなるものであっても良い。光をある程度透過させる材料で前記ガイド部1を構成すれば、ラック間に渡って設けられるガイド部1であっても通路4内に必要な照度を確保することができる。また、ガイド部1内に照明を取り付けるようにしても良い。また、前記ファン16、16’は、ラック3に設けられているラックファンの風量の総計よりも大きいものとする。
また、この発明は上記各実施の形態の構成を組み合わせてもよい。
本発明における第1実施形態に係る電算機室用空調システムの要部を示す図である。 本発明における第1実施形態に係る電算機室用空調システムの全体図である。 本発明における第1実施形態に係る電算機室用空調システムの変形例を示す図である。 本発明における第1実施形態に係る電算機室用空調システムの変形例を示す図である。 本発明における第1実施形態に係る電算機室用空調システムの変形例を示す図である。 本発明における第1実施形態に係る電算機室用空調システムの変形例を示す図である。 本発明における第2実施形態に係る電算機室用空調システムの全体図である。 本発明における第2実施形態に係る電算機室用空調システムの要部を示す図である。 本発明における第2実施形態に係る電算機室用空調システムの変形例を示す図である。 本発明における第2実施形態に係る電算機室用空調システムの変形例を示す図である。 本発明における第2実施形態に係る電算機室用空調システムの変形例を示す図である。 本発明における第2実施形態に係る電算機室用空調システムの変形例を示す図である。 本発明における第2実施形態に係る電算機室用空調システムの変形例を示す図である。 本発明における第2実施形態に係る電算機室用空調システムの変形例を示す図である。 本発明における第3実施形態に係る電算機室用空調システムの全体図である。 本発明における第3実施形態に係る電算機室用空調システムの要部を示す図である。 本発明における第3実施形態に係る電算機室用空調システムの変形例を示す図である。 本発明における第3実施形態に係る電算機室用空調システムの変形例を示す図である。 本発明における第4実施形態に係る電算機室用空調システムの全体図である。 本発明における第4実施形態に係る電算機室用空調システムの要部を示す図である。 本発明における第4実施形態に係る電算機室用空調システムの変形例を示す図である。 本発明における第4実施形態に係る電算機室用空調システムの変形例を示す図である。 本発明における第5実施形態に係る電算機室用空調システムの全体図である。 本発明における第5実施形態に係る電算機室用空調システムの変形例を示す図である。 本発明における第6実施形態に係る電算機室用空調システムの要部を示す図である。 本発明における第6実施形態に係る電算機室用空調システムの全体図である。 本発明における第6実施形態に係る電算機室用空調システムの変形例を示す図である。 本発明における第6実施形態に係る電算機室用空調システムの変形例を示す図である。 本発明における第7実施形態に係る電算機室用空調システムの全体図である。 本発明における第7実施形態に係る電算機室用空調システムの要部であって、斜傾具取り付け前の状態を示す平面図である。 本発明における第7実施形態に係る電算機室用空調システムの要部を示す平面図である。 本発明における第7実施形態に係る電算機室用空調システムの要部を示す側面図である。 本発明における第7実施形態に係る電算機室用空調システムの変形例の全体図である。 本発明における第7実施形態に係る電算機室用空調システムの変形例の要部を示す平面図である。 本発明における第7実施形態に係る電算機室用空調システムの変形例の要部を示す側面図である。 従来の電算機室用空調システムについて示した図である。
符号の説明
1、20、30、40、50、50’、60、70 ガイド部
3、3’ ラック
3a、3a’ 上面
3c、3c’ 背面(排気面)
4 通路
5 内部空間
6 空気調和装置
12、13、17、17’ 遮蔽壁
14、14’ ガイド用ダクト(ダクト)
15、15’ 空気調和装置側のダクト(ダクト)
18、18’ ガイド部用ダクト(ダクト)
16、16’ ファン
3A、3A’ 排気口
2、2’、2”、61、75、76 ガイド空間
8、8’、8” 天板(ガイド板)
71a スライド板(斜傾板)
71 斜傾具(排気誘導装置)

Claims (6)

  1. 空気調和装置から吹き出された冷却用空気が床下の内部空間を流動するとともに床の一部を構成する開口パネルから床上に給気され、この冷却用空気が前記床上の機器収容用ラックに収容された機器を冷却した後、前記空気調和装置にて再び吸引される電算室用空調システムにおいて、
    前記床上の通路を挟んだ両側に背面を対向させて設置されるとともに前記開口パネルの両側に前面側を対向させて設置され、前記前面から給気して上面又は背面から熱を帯びた空気を排気する複数の機器収容用ラック群と、
    前記空気調和装置と、
    前記通路を挟んだ両側に背面を対向させて設置された一対の前記機器収容用ラック群に設けられ、これら機器収容用ラック群から排出された空気を前記空気調和装置へと誘導するためのガイド空間を形成するガイド部と、を備え、
    前記ガイド部は、前記通路を挟んで前記背面側を対向させて設置された前記機器収容用ラック群の前記上面又は前記背面に設けられた排気口を内包するように前記一対の機器収容用ラック群の前記上面どうしに架け渡され、
    前記ガイド空間が、前記ガイド部と、前記通路を挟んで両側に対向して設置された一対の前記機器収容用ラック群の少なくとも前記背面どうしと、前記通路とによって囲まれた空間からなり、
    前記開口パネルから前記床上に吹き出された前記冷却用空気が前記機器収容用ラック群の前記前面側から給気されて前記機器を冷却した後、前記機器収容用ラック群の前記上面または前記背面の前記排気口から前記ガイド空間内へ排出され、前記排気口から排出された空気が前記ガイド空間内を流動して前記空気調和装置へと流動されることを特徴とする電算機室用空調システム
  2. 前記ガイド部は、前記通路を挟んで対向する一方の前記機器収容用ラックの前記上面に立設された第1の側板と、
    他方の前記機器収容用ラックの前記上面に立設された第2の側板と、
    前記第1の側板と前記第2の側板との上端に固定された水平に延びるガイド板と、を備えてなることを特徴とする請求項1記載の電算機室用空調システム。
  3. 前記ガイド空間内に、前記機器収容用ラック群の前記排気口から排出された空気を前記空気調和装置へと送り出すファンを設けたことを特徴とする請求項1または2記載の電算機室用空調システム。
  4. 前記ガイド部は、前記通路を挟んで両側に対向して設置された前記機器収容用ラック群毎に設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電算機室用空調システム。
  5. 前記ガイド部と前記空気調和装置の吸気側とがダクトを介して直結されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電算機室用空調システム。
  6. 前記ガイド部は、対向して設置された前記機器収容用ラック群にそれぞれ設けられた斜傾具同士を互いに斜交させてなり、
    前記斜傾具の長さおよび傾斜角度が、対向する前記機器収容用ラック群の高さに応じて調整可能な構成とされていることを特徴とする請求項1記載の電算機室用空調システム。
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