JP4626663B2 - 運転支援システム、運転支援方法及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Description
尚、「右折進入」とは車両が右折して施設内へと進入することをいう。
また、請求項7に係る運転支援システム(1)は、請求項4乃至請求項6のいずれかに記載の運転支援システムであって、前記走行レベル特定手段(33)は、前記走行履歴に基づいて、前記所定の車両(3)が進入した施設と、当該施設への進入方向とを特定し、前記進入難易度設定手段(33)によって設定された各施設の進入難易度の内、前記所定の車両が進入した施設の進入難易度を取得し、前記所定の車両が進入した施設への進入方向と、前記所定の車両が進入した施設の進入難易度と、に基づいて、前記所定の車両の走行レベルを特定することを特徴とする。
また、請求項7に記載の運転支援システムによれば、車両の走行レベルを該車両の過去の走行履歴に基づいて適切に設定することが可能となる。
先ず、本実施形態に係る運転支援システム1の概略構成について図1を用いて説明する。図1は本実施形態に係る運転支援システム1を示した概略構成図である。
ここで、施設への進入方向とは、車両3が走行中の道路から道路外の施設へと進入する際の車両3の進入方向を示すものであり、右折して施設内へと進入する「右折進入」と左折して施設内へと進入する「左折進入」とT字路等にある施設に対して直進して施設内へと進入する「直進進入」のいずれかに区分される(図14参照)。
また、進入難易度とは、車両が走行中の道路から道路外の施設へと進入する際の車両運転の難易度を「1(易)」〜「5(難)」の5段階で定義したものであり、後述のようにその施設へと過去に進入した各車両3の右折進入の割合に基づいて設定される。
ここで、本実施形態に係る運転支援システム1において車両3が取得し、プローブセンタ2に対して送信するプローブ情報としては、特に、車両3が施設に進入した際の進入方向(右折進入、左折進入及び直進進入のいずれか)に関する情報が含まれる。そして、プローブセンタ2は車両3から送信された各情報に基づいて、地図情報に含まれる各施設の進入難易度を設定する。
図3に示すようにプローブ情報は、送信元の車両を識別する車両IDと、車両が進入した施設を識別する施設IDと、車両が施設に進入した日時と、車両が施設に進入した進入方向とから構成される。例えば、図3に示すプローブ情報は、「ID:10012」の車両3が2008年3月15日の15時2分20秒に「ID:310012」の施設へと右折進入により進入したことが記憶されている。また、「ID:13672」の車両3が2008年3月15日の15時3分46秒に「ID:475789」の施設へと右折進入により進入したことが記憶されている。また、「ID:12876」の車両3が2008年3月15日の15時4分50秒に「ID:276933」の施設へと直進進入により進入したことが記憶されている。また、「ID:12309」の車両3が2008年3月15日の15時14分23秒に「ID:110032」の施設へと左折進入により進入したことが記憶されている。
そして、サーバ20は、プローブ情報DB24に記憶されるプローブ情報の内、同一施設へと進入したプローブ情報を進入した日時毎に抽出し、各施設の右折進入の割合を日時毎に算出する。そして、算出された右折進入の割合とROM23に記憶される難易度判定テーブルに基づいて、施設の進入難易度を日時毎に設定する。
図4に示すように難易度判定テーブルは、右折進入割合と右折進入の割合に対応する難易レベルとから構成されている。
尚、右折進入割合とは、難易度判定対象の施設へ過去に進入した車両の内、どの程度の割合の車両が右折進入により進入したかを示す数値であり、以下の式(1)により算出される。
右折進入割合=難易度判定対象の施設へと右折進入したプローブ情報の数/難易度判定対象の施設へと進入したプローブ情報の数・・・・(1)
ここで、施設の進入難易度に関する情報としては、施設を識別する施設ID、日時毎の進入難易度等がある。
図5に示すように施設の進入難易度に関する情報は、施設を識別する施設IDと、曜日及び時間帯と、曜日及び時間帯毎に設定された進入難易度とから構成される。例えば、図5に示す進入難易度に関する情報では、『100001』の施設について、月曜日の7:00〜8:00では進入難易度として『3』が設定され、月曜日の8:00〜9:00では進入難易度として『2』が設定され、月曜日の9:00〜10:00では進入難易度として『1』が設定されている。
図6に示すように本実施形態に係るナビゲーション装置5は、自車の現在位置を検出する現在位置検出部31と、各種のデータが記録されたデータ記録部32と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーションECU(走行レベル特定手段、比較手段、走行案内手段、経路探索手段、進入難易度取得手段、到達予想時刻算出手段)33と、操作者からの操作を受け付ける操作部34と、操作者に対して地図等の情報を表示する液晶ディスプレイ35と、経路案内に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ36と、プログラムを記憶した記憶媒体であるDVDを読み取るDVDドライブ37と、プローブセンタ2やVICSセンタとの間で通信を行う通信モジュール4と、から構成されている。
現在位置検出部31は、GPS41、地磁気センサ42、車速センサ43、ステアリングセンサ44、ジャイロセンサ45等からなり、現在の自車の位置、方位、自車の走行速度、現在時刻等を検出することが可能となっている。ここで、特に車速センサ43は、車両の移動距離や車速を検出する為のセンサであり、車両の車輪の回転に応じてパルスを発生させ、パルス信号をナビゲーションECU33に出力する。そして、ナビゲーションECU33は発生するパルスを計数することにより車輪の回転速度や移動距離を算出する。尚、上記5種類のセンサをナビゲーション装置5が全て備える必要はなく、これらの内の1又は複数種類のセンサのみをナビゲーション装置5が備える構成としても良い。
具体的には、自車が右折進入により施設に進入していた場合には、CPU51は、その施設の進入難易度と同じ数値を自車の走行レベルとして判定する。一方、自車が左折進入により施設に進入していた場合には、今回の施設への進入についての自車の走行レベルは判定しない。
そして、S8で特定された現在の自車の走行レベルは、後述の運転支援処理(図11)において用いられる。また、上記S8が走行レベル特定手段の処理に相当する。
例えば、図4に示す難易度判定テーブルが用いられ、前記S21で算出された右折進入割合が25%の場合には、処理対象の施設の進入難易度は『3』と判定される。また、前記S21で算出された右折進入割合が9%の場合には、処理対象の施設の進入難易度は『5』と判定される。
その後、未処理の施設が残っている場合にはS21へと戻り、同様にしてS21〜S22の処理を行う。一方、地図情報に含まれる全施設に対するS21〜S22の処理が終了した場合には当該進入難易度設定処理プログラム終了する。尚、上記S22が進入難易度設定手段の処理に相当する。
一方、図13は前記S48において出発地61から目的地62までの再経路探索を行った結果、新たに設定された案内経路64を示した図である。図13に示すように出発地61から目的地62までの経路探索について通常のコスト計算に加えて目的地への進入方向が左折進入となるように経路の探索を行うと、設定される案内経路64は目的地への最短距離経路及び最短時間経路とはならないが、目的地へと左折進入する経路となる。
従って、走行レベルの高い車両に対しては図12に示す案内経路63を設定することにより、最短距離経路又は最短時間経路で目的地へと到着させることが可能となる。一方、走行レベルの低い車両に対しては図13に示す案内経路64を設定することにより、目的地への進入が容易な経路により目的地へと到着させることが可能となる。尚、上記S48が経路探索手段の処理に相当する。
また、日時毎に施設への進入難易度を設定するので、施設に隣接する道路の交通量の変化等を考慮して施設への進入難易度を設定することができる。従って、曜日や時間帯に応じたより正確な施設への進入難易度を設定することが可能となる。
また、右折進入により進入する割合が少ない施設に高難度の進入難易度を設定するので、実際の車両の施設への進入結果に基づいて正確に施設への進入難易度を設定することが可能となる。
また、目的地が設定された場合に、車両の走行レベルと目的地の進入レベルを比較し(S46)、走行レベルが目的地の進入難易度と比較して不足すると判定された場合に、目的地へ左折進入となる経路を探索する(S48)ので、車両の走行レベルに合わせた運転支援を行うことが可能となる。即ち、走行レベルの低い車両に対しては、目的地への進入が容易な経路により目的地へと到着させることが可能となる。
また、日時毎に施設への進入難易度が設定されているので、目的地到着時刻における目的地に隣接する道路の交通量を考慮して目的地への進入難易度を取得することができる。従って、正確な目的地への進入難易度に基づいて、適切な運転支援を行うことが可能となる。
例えば、本実施形態では設定された施設の進入難易度に基づく運転支援として、車両の走行レベルが目的地の進入難易度に不足する場合に左折進入の経路となるように探索を再度探索することとしているが、他の運転支援を行うことも可能である。例えば、車両の走行レベルが目的地の進入難易度に不足する場合には、目的地に接近した際に「右折進入に注意してください。」との案内を液晶ディスプレイ35に表示したり、案内音声をスピーカ36から出力するようにしても良い。
2 プローブセンタ
3 車両
20 サーバ
21 CPU
22 RAM
23 ROM
33 ナビゲーションECU
51 CPU
52 RAM
53 ROM
Claims (9)
- 道路を走行する各車両から、施設へ進入した際の進入方向に関する情報を取得する進入方向取得手段と、
前記進入方向取得手段により取得した進入方向に関する情報に基づいて、前記施設へ右折進入した車両の、当該施設へ進入した車両に対する割合である右折進入の割合を算出する割合算出手段と、
前記割合算出手段によって算出された右折進入の割合に基づいて前記施設への進入難易度を設定する進入難易度設定手段と、を有することを特徴とする運転支援システム。 - 前記割合算出手段は、日時毎に右折進入の割合を算出し、
前記進入難易度設定手段は、前記施設への進入難易度を日時毎に設定することを特徴とする請求項1に記載の運転支援システム。 - 前記進入難易度設定手段は、前記施設への右折進入の割合が低いほど該施設の進入難易度を高難度に設定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の運転支援システム。
- 所定の車両の走行履歴から車両の走行レベルを特定する走行レベル特定手段と、
前記進入難易度と前記走行レベルを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果に基づいて前記所定の車両の走行の案内を行う走行案内手段と、を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の運転支援システム。 - 目的地までの経路を探索する経路探索手段を有し、
前記比較手段は、
前記進入難易度設定手段によって設定された各施設の進入難易度の内、前記目的地の施設への進入難易度を取得する進入難易度取得手段を備え、
前記進入難易度取得手段によって取得した前記目的地への進入難易度と前記走行レベルを比較し、
前記経路探索手段は、
前記走行レベルが前記目的地への前記進入難易度と比較して不足すると判定された場合に、前記目的地へ左折進入となる経路を探索することを特徴とする請求項4に記載の運転支援システム。 - 前記所定の車両が前記目的地へ到達する到達予想時刻を算出する到達予想時刻算出手段を有し、
前記割合算出手段は、日時毎に右折進入の割合を算出し、
前記進入難易度設定手段は、前記施設への進入難易度を日時毎に設定し、
前記進入難易度取得手段は、前記目的地への到達予想時刻における前記目的地への前記進入難易度を取得することを特徴とする請求項5に記載の運転支援システム。 - 前記走行レベル特定手段は、
前記走行履歴に基づいて、前記所定の車両が進入した施設と、当該施設への進入方向とを特定し、
前記進入難易度設定手段によって設定された各施設の進入難易度の内、前記所定の車両が進入した施設の進入難易度を取得し、
前記所定の車両が進入した施設への進入方向と、前記所定の車両が進入した施設の進入難易度と、に基づいて、前記所定の車両の走行レベルを特定することを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれかに記載の運転支援システム。 - 道路を走行する各車両から、施設へ進入した際の進入方向に関する情報を取得する進入方向取得ステップと、
前記進入方向取得ステップにより取得した進入方向に関する情報に基づいて、前記施設へ右折進入した車両の、当該施設へ進入した車両に対する割合である右折進入の割合を算出する割合算出ステップと、
前記割合算出ステップによって算出された右折進入の割合に基づいて前記施設への進入難易度を設定する進入難易度設定ステップと、を有することを特徴とする運転支援方法。 - コンピュータに搭載され、
道路を走行する各車両から、施設へ進入した際の進入方向に関する情報を取得する進入方向取得機能と、
前記進入方向取得機能により取得した進入方向に関する情報に基づいて、前記施設へ右折進入した車両の、当該施設へ進入した車両に対する割合である右折進入の割合を算出する割合算出機能と、
前記割合算出機能によって算出された右折進入の割合に基づいて前記施設への進入難易度を設定する進入難易度設定機能と、
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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