JP4617970B2 - 欠陥検査装置及び欠陥検査方法 - Google Patents
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Description
図19は、従来の欠陥検査装置における欠陥分類用データベースの作成工程図である。欠陥分類用データベースの作成工程では、撮像装置201により撮像された欠陥画像(被検査画像)と参照画像がそれぞれ欠陥画像メモリ202と参照画像メモリ203に保存される。欠陥抽出部204で欠陥画像と参照画像が比較され、欠陥画像から欠陥部位の画像のみが抽出された後、特徴抽出部205で欠陥の大きさや色などの特徴量が欠陥情報として数値化される。
そして、数値化された欠陥情報は、一旦、分類前データメモリ206に蓄積された後、作業者により分類される。作業者は各欠陥を経験に基づいて分類し、分類した各グループに分類コードを付与する。上記分類コードを付与された各グループの特徴情報が分類1〜Nの情報として分類結果メモリ212に保存される。そして、分類結果メモリ212に保存された分類1〜Nの情報からデータ選択部213により冗長性を排除した分類1〜Nの特徴情報が、データベースとしてデータベースメモリ218に保存される。
分類実行工程では、データベース作成工程と同様に、撮像装置201により撮像された欠陥画像と参照画像がそれぞれ欠陥画像メモリ202と参照画像メモリ203に保存される。欠陥抽出部204で欠陥画像と参照画像が比較され、欠陥画像から欠陥部位の画像のみが抽出された後、特徴抽出部205で欠陥の大きさや色などの特徴量が欠陥情報として数値化される。
そして、抽出された欠陥の特徴情報と、比較/分類コード付与部219でデータベースメモリ218に保存されているデータベースに含まれる分類1〜Nの特徴情報と比較され、特徴の一致した分類のコードが付与されることにより分類結果出力部220から分類結果が出力される。これにより、作業者は欠陥の種類を知ることができる。
この画像欠陥判別処理装置は、相違度画素算出処理、最大相違度算出処理、総和相違度算出処理の3種類の欠陥判定処理が設けられ、かつ、それぞれ欠陥の性質に応じて閾値を設定することにより、欠陥を分類し、目的に応じた欠陥判定を容易に行なうことができる。例えば、印刷物の汚れ、LSIのパターンの不良、工業製品の表面の汚れや塗装むらなどを検査することができる。
いわゆるレビュー検査と呼ばれる高倍率での欠陥検査では、被検査画像が撮影される場所は固定されておらず、下地となる配線パターンも毎回異なる。そのため、特許文献1に記載の相違度画像データの小領域アドレス方式による画像欠陥判別処理装置では対応することができない。
また、異なる領域に分割する対象が繰り返しパターン画像であるので、検査対象物の異なる場所で撮影した違うパターン上の欠陥の検出・分類にも対応することができる。
本例では、フラットパネルディスプレイのガラス基板上に形成されたデザインパターンの欠陥検査を行なう場合について説明するが、検査対象はこの例に限定されるものではなく、例えば半導体ウェハ、フォトマスク、磁気ディスク等、検査対象基板上に所定パターンが形成されたものに適用できる。
図1に示す欠陥検査装置100は、搬送ステージ2上に検査対象物として載置されるガラス基板などの欠陥の分類検査を行うものである。この欠陥検査装置100において、搬送ステージ2は、載置されたガラス基板1を指定された座標位置に位置決めする。また、撮像装置10は、検査対象物を撮像するものであって、上記搬送ステージ2上の検査対象物すなわちガラス基板1の表面を撮像する。この撮像装置10による撮像出力は、画像ファイルとして欠陥画像メモリ21又は欠陥抽出用参照画像メモリ22に供給される。
欠陥分類用データベースの作成及び欠陥分類の実行時に、上記ガラス基板1の製造ラインにおける欠陥検査において検出された欠陥の座標位置データに基づいて上記搬送ステージ2上のガラス基板1を上記欠陥の座標位置に位置決めする。そしてその位置で、上記撮像装置10により上記ガラス基板1の表面を撮像することによって得られる欠陥部位の画像を含む欠陥画像データが、上記欠陥画像メモリ21に書き込まれる。
欠陥分類の実行時に、上記ガラス基板1を欠陥のない同様パターンの同位置(上記欠陥検査において検出された欠陥の座標位置データに基づく位置、もしくはそれに相当する位置)に位置決めした状態で、上記撮像装置10により上記ガラス基板1の表面を撮像することによって得られる画像が、欠陥抽出用参照画像データとして上記欠陥抽出用参照画像メモリ22に書き込まれる。
図2に示すように、単位画素である画素パターン110が一定の規則に従って整列することによりガラス基板1表面のデバイスパターンを形成している。
図3は、デバイスパターンの一部、例えば信号線パターン上にパターン断線欠陥121が存在する例である。図4は、デバイスパターンの信号線パターン上にパターンはみ出し欠陥122が存在する例である。図5は、デバイスパターンの一部にゴミ欠陥123が存在する例である。図6は、デバイスパターンの一部にキャパシタ(保持容量素子)形成不良欠陥124を含む例である。図7は、図6のキャパシタ形成不良欠陥124を高倍率表示したものである。
なお、上記欠陥画像は一例であって、フラットパネルディスプレイに生じる欠陥はこの例に限られるものではない。
パターンマッチング部40は上記パターンマッチング用参照画像メモリ23に保存された参照画像をターゲットとして、上記欠陥画像メモリ21に保存された欠陥画像データのパターンマッチングを行い、欠陥部位の位置を検出する。
パターンマッチング部40は上記パターンマッチング用参照画像メモリ23に保存された参照画像をターゲットとして、上記欠陥画像メモリ21に保存された欠陥画像データを、参照画像撮像時に使用した対物レンズとの倍率の比率に応じて縮小した欠陥画像に変換後にパターンマッチングを行い、欠陥部位の位置を検出する。この欠陥部位の位置情報は、領域コード付与部60に供給される。
上述した参照画像をターゲットとする方式は、欠陥検査時での対物レンズの倍率が画素サイズに対して比較的高い場合、例えば、欠陥画像の撮像範囲が画素の一部分しかない場合に有用である(後述する図7参照。)。
数値化された欠陥情報は、一旦、分類前データメモリ(図示略)に蓄積された後、作業者により分類される。作業者は各欠陥を経験に基づいて分類し、分類した各グループに分類コードを付与する。上記分類コードを付与された各グループの特徴情報が分類1〜Nの情報として分類結果メモリに保存される。そして、分類結果メモリに保存された分類1〜Nの情報からデータ選択部(図示略)により冗長性を排除した分類1〜Nの特徴情報が、当該領域で発生する欠陥のデータベースとして各領域のデータベースメモリに保存される。
まず、パターンマッチング部40において、撮像装置10により撮像された被検査画像とパターンマッチング用参照画像メモリ23に保存されているパターンマッチング用参照画像とのパターンマッチングが行われる(ステップS11)。
本例において、画素パターン110は、例えばアクティブマトリックス方式における液晶ディスプレイのカラーフィルタを取り除いたガラス基板の一画素パターンの概略構成を示しており、大きく、信号線111、走査線112、保持容量素子(キャパシタ)113、画素電極114から構成されている。パターンマッチング用参照画像の一例として、画素パターン110のような画像がパターンマッチング用参照画像メモリ23に保存されている。なお、本例の画素パターンの構造は模式的に表したものであって、この例に限るものではない。
領域毎に欠陥分類用のデータベースを作成することにより、データベース選択部70が欠陥の発生位置に応じて適切なデータベースを選択することができる。
また、ある特定の欠陥のみ検出が必要な場合(例えば修復作業を行う場合等)は、その欠陥が存在する領域に発生する欠陥のみ自動分類を行うことで、欠陥検査処理の高速化が可能である
図16に示す領域定義画像の例(2)の領域定義画像140は、画像パターン110を3つの領域に分解したものであり、大きく、信号線111及び走査線112等の配線パターン付近に対応する第1の領域141、キャパシタ113付近に対応する第2の領域142、画素電極114付近に対応する第3の領域143に分けられている。
Claims (6)
- 繰り返しパターンからなる検査対象物を撮像した披検査画像と欠陥のない参照画像を比較することにより欠陥の抽出及び分類を行なう欠陥検査装置であって、
前記被検査画像と前記参照画像を比較し、欠陥部位の画像と位置を抽出する欠陥抽出部と、
前記欠陥抽出部により抽出された欠陥部位の画像の特徴量を数値化して特徴情報を生成する特徴抽出部と、
前記欠陥部位の位置が繰り返しパターン画像のどの領域に属するかを検出する領域検出部と、
所定数に分割された前記繰り返しパターン画像のそれぞれの領域毎に、その領域内で発生する欠陥を類似欠陥毎に分類して各領域毎の欠陥分類用のデータベースとして保存する記憶部と、
前記領域検出部で検出された欠陥部位の領域情報に基づいて、前記記憶部から欠陥分類に使用するデータベースを選択するデータベース選択部と、
前記データベース部で選択されたデータベースを参照し、前記欠陥抽出部から供給される欠陥部位の特徴情報を基に、当該欠陥部位に対して該当する欠陥の分類コードを付与する分類実行部とを備える
ことを特徴とする欠陥検査装置。 - 前記領域検出部は、前記被検査画像の欠陥部位近辺において、予め記憶しておいた繰り返しパターン画像と前記被検査画像のパターンマッチングを行い、前記欠陥部位の前記繰り返しパターン画像に対する位置関係を算出することにより、前記欠陥部位の属する領域を検出する
ことを特徴とする請求項1に記載の欠陥検査装置。 - 前記被検査画像の撮像範囲が前記繰り返しパターンの一部分である場合、撮像倍率を下げて撮像された参照画像をターゲットとして、前記繰り返しパターンの一部分の撮像比率が前記参照画像と同じになるよう被検査画像を縮小後にパターンマッチングを行なう
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の欠陥検査装置。 - 前記被検査画像の撮像範囲が前記繰り返しパターンの一部分である場合、撮像倍率を下げて撮像された参照画像を拡大処理した画像をターゲットとして、前記被検査画像のパターンマッチングを行なう
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の欠陥検査装置。 - 前記被検査画像を複数に分割し、分割された被検査画像を用いてパターンマッチングを行なう
ことを特徴とする請求項2に記載の欠陥検査装置。 - 繰り返しパターンからなる検査対象物を撮像した披検査画像と欠陥のない参照画像を比較することにより欠陥の抽出及び分類を行なう欠陥検査方法であって、
前記被検査画像と前記参照画像を比較し、欠陥部位の画像と位置を抽出するステップと、
抽出された欠陥部位の画像の特徴量を数値化して特徴情報を生成するステップと、
前記特徴情報の生成処理と並行して、前記欠陥部位の位置が繰り返しパターン画像のどの領域に属するかを検出するステップと、
所定数に分割された前記繰り返しパターン画像のそれぞれの領域毎に、その領域内で発生する欠陥を類似欠陥毎に分類して各領域毎の欠陥分類用のデータベースとして保存するステップと、
検出された欠陥部位の領域情報に基づいて、各々の領域毎に保存されたデータベースから欠陥分類に使用するデータベースを選択するステップと、
選択されたデータベースを参照し、前記欠陥部位の特徴情報を基に、当該欠陥部位に対して該当する欠陥の分類コードを付与するステップとを有する
ことを特徴とする欠陥検査方法。
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