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JP4617729B2 - 粉体収容装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

粉体収容装置及びこれを用いた画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、電子写真複写機やレーザビームプリンタ等の画像形成装置において廃トナー等の粉体物を受け入れて収容するための粉体収容装置に係り、特に、粉体を受け入れた回収容器の満杯状態を正確に検知するための提案に関するものである。
特開2002−341710号公報
電子写真方式、静電記録方式等を利用したプリンタ、複写機、ファクシミリ、複合機等に代表される画像形成装置においては、感光体等の像担持体上に画像情報に応じて形成する静電潜像を粉体の現像剤(トナーのみからなる一成分現像剤やトナーとキャリアからなる二成分現像剤)により現像してトナー像とした後、そのトナー像を記録紙等の記録媒体に直接又は中間転写体を介して転写するとともに加熱加圧して定着させることにより、画像形成が行われている。
このような現像剤を取り扱う画像形成装置においては、例えば、その像担持体や中間転写体に転写されず残留付着する不要な現像剤(主にトナー)が発生するため、かかる不要な現像剤をクリーニング装置により除去して回収するとともに、その回収した不要な現像剤を粉体収容装置で回収している。
この粉体収容装置としては、その回収した不要な現像剤を直ちに又は現像剤搬送装置により搬送した後に受け入れて収容する回収容器を備え、その回収容器の内部が現像剤で満杯になったことを検知する検知手段を設けたものが知られている。そして、前記検知手段により回収容器が現像剤で満杯(収容上限量)になったことが検知されると、その結果をユーザ等に知らせ、その回収容器に収容した現像剤の処分や新しい回収容器への交換などの必要な処理作業を行うことを促すようにしている。
従来、前記検知手段としては、回収容器内の収容空間における現像剤の堆積レベルを光学センサによって直接的に検出するように構成したものが知られている。具体的には、回収容器の側面上部に矩形状の検知窓部を突設し、この検知窓部内の検知空間に現像剤が入り込んだか否かをフォトセンサ等の光学式検知手段で検知するようになっている。回収容器内の収容空間に堆積した現像剤の最上位レベルが検知窓部に到達すると、収容空間内の現像剤が検知窓部内の検知空間に入り込むことから、前記フォトセンサの光路が遮られ、センサの出力信号の変化によって現像剤が検知窓部のレベルにまで堆積したか否かを把握することができる。
しかし、回収容器内の収容空間と検知窓部内の検知空間とが何ら仕切られることなく連続していることから、回収容器内に落下投入される粉体状の現像剤が舞い上がって飛散すると、かかる現像剤が検知窓部の壁に付着してしまい、検知窓部の透過光量が低下することから、収容空間は未だ満杯でないにもかかわらず、センサの出力信号が変化してしまい、満杯であると誤検知してしまうことがある。また、回収容器内に現像剤が検知窓部に片寄った状態で堆積されてしまうと、収容空間の反対側では依然として低い堆積レベルであるにもかかわらず、現像剤が検知空間に入り込んでしまい、センサの出力信号が変化して、満杯であると誤検知してしまうことがある
一方、特開2002−341710号公報に開示される粉体収容装置では、前記容器の収容空間と検知空間との間に仕切り部材を設け、収容空間が回収した現像剤で満杯になった際に、収容空間内の現像剤が前記仕切り部材を押し退けて検知空間内に侵入するように構成している。このように構成すると、収容空間内の現像剤の堆積量が増加し、仕切り部材に対して堆積した現像剤から圧力が作用しないかぎり、収容空間内の現像剤が検知空間に侵入することはないので、前述したような飛散現像剤の検知窓部に対する付着や、偏った堆積による現像剤の検知空間への侵入を防止することができ、回収容器が満杯であるか否かを誤検知することを防止することができる。
しかし、このように仕切り壁を設けた構造だと、何らかの理由で回収容器に衝撃が作用すると、収容空間が満杯になっていないにもかかわらず、収容空間内の現像剤が仕切り部材を押し退けて検知空間に侵入してしまうこともあり、また、現像剤が一旦検知空間に侵入してしまうと、それを元に戻すことはできないといった不具合がある。
特に、近年の小型化された画像形成装置では、装置内スペースを最小限に抑える目的から、前記回収容器を画像形成装置に対して単独で着脱できるように構成せず、例えば消耗交換品である転写ロールのユニットに対して着脱するように構成している場合もある。すなわち、回収容器の交換のためには、先ず転写ロールユニットを画像形成装置から取り外し、この後に該転写ロールユニットから回収容器を取り外すことが必要となる。このため、紙詰まりの除去や転写ロールの交換等を目的として転写ロールユニットを画像形成装置から取り外すと、回収容器の交換は不必要なのに、転写ロールユニットの取り外し、再装着の際の衝撃が回収容器に作用してしまい、前述の如く、収容空間内の現像剤が仕切り部材を押し退けて検知空間に入り込んでしまい、結果的に回収容器が満杯であると誤検知されてしまう不都合が想定された。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、収容空間内の粉体の堆積量がある程度のレベルに達するまでは回収容器の満杯を誤検知することがなく、また、他のユニットの交換などに起因して回収容器に衝撃が作用した場合であっても、満杯か否かを誤検知することがなく、回収容器の満杯検知を高い信頼性で行うことが可能な粉体収容装置を提供することにある。
前記目的を達成する本発明の粉体収容装置は、受け入れた粉体が堆積する収容空間を備えた回収容器と、この回収容器に設けられ、前記収容空間と連続して該収容空間内に堆積した粉体が侵入する検知空間を形成する検知窓部と、前記検知空間内に侵入した粉体を定期的に前記収容空間へ掻き出す除去部材と、この検知空間の内部に粉体が存在することを前記検知窓部を通して検知する検知手段とから構成される。
回収容器の収容空間に粉体が堆積してくると、かかる粉体は収容空間と連続する検知空間に侵入し、検知手段が検知窓部を通して検知空間内の粉体の有無を検知することになる。しかし、検知空間内に侵入した粉体を定期的に収容空間に掻き出す除去部材が設けられていることから、収容空間内の粉体の堆積量がさほど多くなく、検知空間に流動した粉体が僅かな場合には、前記除去部材が検知空間内の粉体を掻き出すことにより、検知手段は検知空間内に粉体が存在しないと判断することができる。また、何らかの理由により回収容器が動かされ、一時的に粉体が検知空間に侵入したような場合であっても、前記除去手段がそれらの粉体を検知空間から掻き出すことから、検知手段が検知空間内に粉体が存在すると誤検知をすることがない。更に、収容空間内で舞い上がった粉体が検知空間内で検知窓部の内側に付着したような場合も、前記除去部材が検知空間内の粉体を掻き出す際に窓部の内側を拭うことから、検知手段が検知空間内に粉体が存在すると誤検知をすることがない。
そして、収容空間内の粉体の堆積量が多くなり、検知空間の高さと同じかそれよりも高くなってくると、除去部材が検知空間内の粉体を掻き出しても、直ぐに粉体が収容空間から検知空間に流れ込むこととなり、その結果として検知手段が検知空間内の粉体を検知することになる。これにより、収容空間の所定のレベルにまで粉体が堆積したと判断することができる。
このような本発明によれば、収容空間内の粉体の堆積量がある程度のレベルに達するまでは回収容器の満杯を誤検知することがなく、また、転写ロールユニット等の他のユニットの交換などに起因して回収容器に衝撃が作用した場合であっても、満杯か否かを誤検知することがなく、回収容器の満杯検知を高い信頼性で行うことが可能となる。
以下に、添付図面を参照しながら本発明の粉体収容装置を詳細に説明する。
図1は本発明の粉体収容装置を廃棄現像剤の回収装置に適用したフルカラーレーザビームプリンタの概略構成を示すものである。
このフルカラープリンタは、イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックBk用の各感光体ドラム11,12,13,14と、これら感光体ドラム11〜14 に接触する一次帯電用の帯電ロール21,22,23,24と、イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックBkの各色のレーザ光31,32,33,34を照射する図示しないレーザ光学ユニットと、現像器41,42,43,44と、前記4つの感光体ドラム11〜14のうちの2つの感光体ドラム11,12に接触する第1の一次中間転写ドラム51及び他の2つの感光体ドラム13,14に接触する第2の一次中間転写ドラム52と、前記第1、第2の一次中間転写ドラム51,52に接触する二次中間転写ドラム53と、この二次中間転写ドラム53に接触する最終転写ロール60とで、その主要部が構成されている。
これらの構成のうち、各感光体ドラム11〜14、帯電ロール21〜24、現像器41〜44、第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52及び二次中間転写ドラム53は単一の画像形成ユニット1として一体化されており、例えば感光体ドラムの劣化等によって画像品質が低下する場合等には、この画像形成ユニット1をそのまま交換するようになっている。
感光体ドラム11,12,13,14は、共通の接平面Mを有するように一定の間隔をおいて配置されている。また、第1の一次中間転写ドラム51及び第2の一次中間転写ドラム52は、各回転軸が該感光体ドラム11〜14軸に対し平行かつ所定の対象面を境界とした面対象の関係にあるように配置されている。さらに、二次中間転写ドラム53は、該感光体ドラム11〜14と回転軸が平行であるように配置されている。
フルカラー画像を形成する場合、各色毎の画像情報に応じた信号は、図示外の画像処理ユニットによりラスタライジングされてレーザ光学ユニット(図示せ ず)に入力される。このレーザ光学ユニットでは、イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックBkの各色のレーザ光31〜34が変調され、対応する色の感光体ドラム11〜14に照射される。
前記各感光体ドラム11〜14の周囲では、周知の電子写真方式による各色毎の画像形成プロセスが行なわれる。まず、前記感光体ドラム11〜14としてはOPC感光体を用いた感光体ドラムが用いられ、これらの感光体ドラム11〜14の表面は約−800VのDC電圧を印加した帯電ロール12,22,32,42によって、例えば約−300V程度に一様に帯電される。
このようにして一様な表面電位を具備した感光体ドラム11〜14の表面には、各色毎の入力画像情報に応じて変調されたレーザ光31〜34が前記レーザ光学ユニットから照射され、各所色の画像情報に対応した静電潜像が所定のタイミングで形成される。レーザ光学ユニットで静電潜像が書き込まれることにより、感光体ドラム11〜14上の画像露光部の表面電位は−60V以下程度にまで除電される。
また、前記感光体ドラム11〜14の表面に形成されたイエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックKの各色に対応した静電潜像は、対応する色の現像器41〜44によって現像され、感光体ドラム11〜14上にイエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックBkの各色のトナー像として可視化される。各現像器41〜44には、それぞれ色の異なったイエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックBk色のトナー及びキャリアからなる現像剤が充填されており、静電潜像の現像によってトナーが消費されると、トナーの混合比率が現像器内の現像剤よりも高い現像剤が図示外の補給装置から補給される一方、経時的な使用によって劣化したキャリアが図示外の廃棄ボックス内に排出され、トナーの補給とキャリアの入れ換えを逐次行うようになっている。
現像器内の現像剤は現像ロール401に磁気吸引されてブラシ状の穂を形成し、この穂が現像ロールの回転に伴って感光体ドラム11〜14と接触する。この現像ロール401と感光体ドラムとの間にAC+DCの現像バイアス電圧を印加することにより、現像ロール401上のトナーが感光体ドラム11〜14上に形成された静電潜像を現像し、トナー像が形成される。
次に、前記各感光体ドラム11〜14上に形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像は、第1の一次中間転写ドラム51及び第2の一次中間転写ドラム52上に、静電的に一次転写される。感光体ドラム11,12上に形成されたイエロー(Y)及びマゼンタ(M)色のトナー像は、第1の一次中間転写ドラム51上に、感光体ドラム13,14上に形成されたシアン(C)及びブラック(K)色のトナー像は、第2の一次中間転写ドラム52上に、それぞれ転写される。感光体ドラム11,12,13,14に対する静電潜像の書き込み開始タイミングを各色毎にずらすことにより、第1の一次中間転写ドラム51上では一次転写されたイエロー(Y)とマゼンタ(M)のトナー像が適切に重ね合わされた二重色像が形成され、また、第2の一次中間転写ドラム52上にもシアン(C)とブラック(K)のトナー像が適切に重ね合わされた二重色像が形成される。前記第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52上に感光体ドラム11〜14からトナー像を静電的に転写するために必要な表面電位は、+250〜500V程度である。
この後、第1、第2の一次中間転写ドラム51,52上に形成された二重色のトナー像は、二次中間転写ドラム53上に静電的に二次転写される。従って、二次中間転写ドラム53上には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色が重なった最終的なトナー像が形成されることになる。この二次中間転写ドラム53上へ第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52からトナー像を静電的に転写するために必要な表面電位は、+600〜1200V程度である。
最後に、前記二次中間転写ドラム53上に形成された四重色のトナー像は、最終転写ロール60によって、用紙搬送路Pを通る用紙に三次転写される。この用紙は、不図示の紙送り工程を経て用紙搬送ロール90を通過し、二次中間転写ドラム53と最終転写ロール60のニップ部に送り込まれる。この最終転写工程の後、用紙上に形成された最終的なトナー像は、定着器70によって定着され、一連の画像形成プロセスが完了する。
このように構成された本実施例のレーザビームプリンタでは、各感光体ドラム11〜14及び一次中間転写ドラム51,52に対してクリーニング装置が配置されている。
先ず、感光体ドラム11に対して配置されたクリーニング装置は、金属製回転軸の周囲に導電性の摺擦毛が起立したリフレッシャブラシ215を備えており、帯電ロール21に対するトナーの付着を防止するため、感光体ドラム11の回転方向に関して帯電ロール21の上流側に位置している。また、このリフレッシャブラシ215にはクリーニングバイアスが印加されりており、各転写部位において極性反転したトナーを感光体ドラム11の表面から一時的に回収し、後述するクリーニングモードが開始される迄の間、かかるトナーを保持するようになっている。すなわち、トナーは現像器41内において(−)極性に帯電しており、各転写行程においては、トナー像がより電位の高い方向へ向けて転写されていくことになる。しかし、かかるトナー像が各転写工程の転写部位を繰り返し通過する際、パッシェン放電や電荷注入により、(−)帯電しているトナーの一部が逆極性、すなわち(+)極性に反転して帯電してしまうことがあり、このように極性反転したトナーは次工程へ転写されず、上流側へ逆流していくことになる。そして、最終的には感光体ドラム11へ転移し、ひいては帯電ロール21に付着することになる。前記リフレッシャブラシ215はこのような極性反転したトナーを帯電ロール21の手前で捕え、帯電ロール21に対する付着を防止するために設けられている。従って、トナー像の作像時においては、感光体ドラム11の表面電位−300Vよりも低い電位である−400Vが前記リフレッシャブラシ215に印加されている。また、このリフレッシャブラシ215には何ら駆動手段が設けられておらず、かかるリフレッシャブラシ215は摺擦毛と感光体ドラム11との間に作用する摩擦力によって感光体ドラム11の回転に連れ回っている。
尚、以上の説明では感光体ドラム11に対して設けられたリフレッシャブラシ215について説明したが、他の感光体ドラム12〜14に対しても同じ構造のリフレッシャブラシ216,217,218が設けられている。
一方、一次中間転写ドラム51,52に対しては、やはり金属製回転軸の周囲に導電性の摺擦毛が起立した第1ブラシロール220,221が夫々配置されている。これらの第1ブラシロール220は二次転写の終了後に一次中間転写ドラム51の表面に残留したトナーを感光体ドラム12の手前側でブロックする位置に、第1ブラシロール221は二次転写の終了後に一次中間転写ドラム52の表面に残留したトナーを感光体ドラム14の手前側でブロックする値に夫々配置されている。
また、これら第1ブラシロール220,221にはクリーニングバイアスが印加されているが、その極性はリフレッシャブラシ215に印加されていたものと逆極性である。一次転写では各感光体ドラムが1色のトナー像のみを一次中間転写ドラム51,52に転写していることから、転写効率をある程度高めに設定することができ、残留トナーを敢えて回収するクリーニング装置を設けずとも、作像上は大きな支承は生じず、また、各現像器41〜44において混色が発生することもない。しかし、二次転写では互いに重なり合った2色分のトナー像を二次中間転写ドラム53へ転写するので、転写されずに一次中間転写ドラム51,52に残留するトナーも多く、かかる残留トナーをクリーニング装置で回収しない場合には、次に転写されるトナー像にゴーストが発生してまうからである。このため、(−)極性に帯電している残留トナーが一次中間転写ドラム51,52から第1ブラシロール220,221へ静電的に転移してくるよう、かかる第1ブラシロール220,221には一次中間転写ドラム51,52の表面電位よりも高いクリーニングバイアス(例えば、+600V)が印加されている。もちろん、温度及び湿度といった雰囲気環境が変動し、一次中間転写ドラム51,52の表面電位が変動すれば、第1ブラシロール20,221と一次中間転写ドラム51,52との間の電位差を確保するため、クリーニングバイアスも変動させる必要が生じる。また、これら第1ブラシロール220,221にも何ら駆動手段が設けられておらず、リフレッシャブラシ215と同様、摺擦毛と一次中間転写ドラム51,52との間に作用する摩擦力によって一次中間転写ドラム51,52の回転に連れ回っている。
また、二次中間転写ドラム53に対しても三次転写で残留したトナーを除去するための第2ブラシロール230が配置されている。前記第1ブラシロール220,221やリフレッシャブラシ215〜218と異なり、この第2ブラシロール230は図示外のモータによって二次中間転写ドラム53の回転方向と対向する方向へ回転駆動されている。これは、4色のトナー像を記録シートPに一括転写する三次転写では二次中間転写ドラム53に残留するトナーが多く、譬えクリーニングバイアスを印加しても、ブラシロール230を従動回転させただけでは残留トナーを捕獲しきれないからである。特に、OHP用シート等の高抵抗の記録シートに対してトナー像の三次転写を行う場合には、二次中間転写ドラム53と転写ロール60との間に所定の大きさの転写電流を得るため、かかる転写ロール60に対してより大きな転写バイアスを印加する必要があり、トナーは極性反転はしないまでもその帯電量が弱まってしまい、記録シートに転写されずに二次中間転写ドラム53上の残留トナーとなってしまう量も多い。
この第2ブラシロール230にもクリーニングバイアスが印加されているが、三次転写で発生した残留トナーを二次中間転写ドラム53の表面から除去するという目的上、その極性は第1ブラシロール220,221に印加されていたものと同じである。すなわち、(−)極性に帯電している残留トナーが二次中間転写ドラム53から第2ブラシロール230へ静電的に転移してくるよう、かかる第2ブラシロール230には二次中間転写ドラム53の表面電位よりも高いクリーニングバイアス(例えば、+1080V)が印加されている。
前記リフレッシャブラシ215〜218、第1ブラシロール220,221、及び第2ブラシロール230は夫々対向する感光体ドラム11〜14、一次中間転写ドラム51,52、二次中間転写ドラム53からトナーを捕獲するものの、捕獲したトナーを排出するための機械的構成を何ら具備していない。従って、トナー像が繰り返し形成されると、捕獲したトナーが各ブラシロールの摺擦毛の間から溢れ出てしまうことになる。そこで、本実施例のプリンタでは、各ブラシロールによって捕獲されたトナーを回収するため、印字動作前、印字動作後、連続印字時の所定枚数毎など、ある所定のタイミングで以下のようなクリーニング動作を行ない、各ブラシロールによって一時的に捕獲されていたトナーを転写ロール60に対して設けた粉体収容装置80で回収するようにしている。
このクリーニング動作においては、先ず、帯電ロール21〜24、リフレッシャブラシ215〜218、感光体ドラム11〜14、一次中間転写ドラム51,52、二次中間転写ドラム53、最終転写ロール60に対し、最終転写ロール60が最もマイナス電位が高くなるように、順々に電位勾配をつけた電圧を印加し、これによって印字動作中にリフレッシャブラシ215〜218に回収保持された逆極性の(+)帯電トナーを、最終転写ロール60まで順々に転移させ、最終転写ロール60に接触して設けた粉体収容装置80によって回収するように構成されている。この粉体収容装置80ではシリコンゴム等の弾性体からなるクリーニングブレード801が転写ロール60の周面に接しており、転写ロール60に転移したトナーを該クリーニングブレード801によって削ぎ落とし、装置内に回収するようになっている。従って、このようなクリーニング動作が開始されると、リフレッシャブラシ215〜218に一時的に保持されていた (+)帯電トナーは感光体ドラム11〜14上に吐き出され、リフレッシャブラシ215〜218は清浄な状態に復帰することになる。
また、このようにして(+)帯電トナーのクリーニングが終了すると、トナー像の作像時と同じ電位が帯電ロール21〜24、感光体ドラム11〜14、一次中間転写ドラム51,52、二次中間転写ドラム53、最終転写ロール60に与えられる一方、第1ブラシロール及び第2ブラシロールには作像時と逆極性の電位が与えられ、今度は第1ブラシーロール220,221及び第2ブラシロール230に付着している(−)帯電トナーのクリーニングが行われる。すなわち、第1ブラシロール220,221及び第2ブラシロール230に対して作像時と逆極性の電位を与えることにより、これらブラシロールに保持されていた(−)帯電トナーは一次中間転写ドラム51,52及び二次中間転写ドラム53上に吐き出され、通常のトナー像の転写と同様に二次中間転写ドラム53を経由して最終転写ロール60へ到達し、クリーニングブレード801によって最終転写ロール60の表面から掻き落とされて粉体収容装置80に回収される。
このようなクリーニング動作を定期的に実行することにより、第1及び第2ブラシロールに捕獲されていたトナーはいずれの極性のものも粉体収容装置80によって回収され、これらブラシロールの清浄化が図られることになる。
図2は前記粉体収容装置80を示す断面図である。
この粉体収容装置80は、略矩形状に形成されると共に内部にトナーや紙粉等(以下、「トナー等」という)の収容空間81を備えた回収容器82と、この回収容器82内に堆積したトナー等10を収容空間内で分散させて均すアジテータ83と、前記収容空間81のトナー等10の堆積レベルが所定のレベルにまで達したことを検知する検知手段84とを備えている。
前記回収容器82は前記最終転写ロール60を搭載した転写ロールユニットに対して着脱自在であり、転写ロールユニットをプリンタ筐体から取り外すと、回収容器82も転写ロールユニットと共にプリンタ筐体から取り出されるように構成されている。従って、回収容器82の収容空間81がトナー等10で満杯となった場合には、先ずは転写ロールユニットをプリンタ筐体から取り外し、この後に満杯になった回収容器82を転写ロールユニットから取り外し、これと交換で新たな回収容器82を転写ロールユニットに装着した後に、かかる転写ロールユニットをプリンタ筐体にセットするようになっている。
図2に示すように、前記クリーニングブレード801はホルダ85を介して回収容器82の一方の側壁に固定されており、回収容器82を前述の如く画像形成ユニットに対して正しく装着すると、クリーニングブレード801の先端エッジが最終転写ロール60の表面に対して所定の角度で突き当てられるようになっている。また、回収容器82の他方の側壁にはクリーニングブレード801の先端と対向するようにして可撓性のある樹脂製のシールフィルム802が固定されており、このシールフィルム802は最終転写ロール60の表面に摺接している。従って、クリーニングブレード801及びシールフイルム802は回収容器82の収容空間81の蓋として機能しており、収容空間81内に落下したトナー等10が外部に漏れ出すのを防止している。
図3は回収容器82の構造を示す斜視図である。前記アジテータ83は金属製の線材を折り曲げて形成されており、その回転軸は前記最終ロール60の軸方向と平行に設けられている。アジテータ83の回転軸の一端にはギヤ86が設けられており、回収容器82を転写ロールユニットに装着すると、前記ギヤ86が最終転写ロール60の回転軸に設けられたギヤと噛み合い、最終転写ロール60の回転に同期してアジテータ83が回転するようになっている。クリーニングブレード801によって最終転写ロール60の表面から掻き落とされたトナー等10は、かかるクリーニングブレード801の先端の直下で山を形成しながら回収容器82の収容空間81内に堆積するが、前記アジテータ83を回転させることでこの山の形成を抑え、収容空間81内におけるトナー等10を略均一なレベルで堆積させることができるようになっている。
また、回収容器82の側壁には透明な検知窓部87が突設されており、この検知窓部87の内側の検知空間88は前記収容空間81と連続している。従って、回収容器82の収容空間81内に最終転写ロール60から掻き落としたトナー等10が次第に堆積し、その堆積レベルが上昇してくると、収容空間81内のトナー等10が検知窓部87の内側の検知空間88内に入り込むようになっている。また、この検知窓部87はアジテータ83の回転軸と略同一の高さに設けられている。
回収容器82を転写ロールユニットに装着すると共に、転写ロールユニットをプリンタ筐体に装着すると、図4に示すように、回収容器82の検知窓部87に対して光学センサ89が位置決めされるようになっている。この光学センサ89は発光素子89aと受光素子89bを備えたフォトセンサであり、互いに対向する発光素子89aと受光素子89bとの間に検知窓部87が入り込むようになっている。このため、回収容器82の収容空間81内に堆積したトナー等10が前記検知空間88内に入り込むと、発光素子89aと受光素子89bとの間の光路が遮られ、光学センサ89の出力信号のオン/オフが変化し、検知空間88内のトナー等10の存在を把握することができるようになっている。
一方、前記アジテータ83には検知窓部87に対向する位置に可撓性を有する除去部材90が取り付けられており、アジテータ83の回転に伴って、この除去部材90が検知空間88内に入り込み、かかる検知空間88に侵入したトナー等10を収容空間81へ掻き出すように構成されている。前記除去部材90は例えば樹脂フイルム等のシート状物から形成されており、検知窓部87の内側面に接触して撓み、ある程度の圧接力を発揮しながら検知窓部87の内側面に付着したトナー等を拭うと共に、検知空間88内のトナー等10を収容空間81へ掻きだすようになっている。
この除去部材90はアジテータ83の回転に伴って検知空間88内に押し込まれて変形する先端部91と、この先端部91とアジテータ83とを連結する支持部92とから構成されており、これら先端部91と支持部92とは1枚のシート状物から形成されている。
図2に示すように、前記光学センサ89の出力信号はマイクロコンピュータシステムから構成される検知判断部93に入力される。この検知判断部93では所定の時間間隔で光学センサ89の出力信号を取り込み、前記アジテータ83が1回転する間に、光学センサ89の出力信号がオン出力された回数を計数する。例えば、アジテータ83が1回転する間に光学センサ89の出力信号を125回取り込み、そのうちのオン出力の回数を計数する。そして、この計数値が所定回数を超えた場合に、前記検知判断部93は回収容器82の収容空間81がトナー等10によって満杯になったと判断し、操作パネル内のディスプレイ等のユーザインターフェイスを通じて、回収容器82の交換をプリンタユーザに促すようになっている。
図5は回収容器82内におけるトナー等の堆積量を3段階に分けて模式的に示したものであり、図6は回収容器82内のトナー等10の堆積量に応じた光学センサ89の出力信号のオン出力の回数とオフ出力の回数の比率を模式的に示したものである。収容空間81内におけるトナー等10の堆積レベルが図5中に実線で示すレベルAの場合、収容空間81内に堆積したトナー等10は検知空間88内の高さレベルに達していないことから、本来的には検知空間88内にトナー等は存在せず、光学センサ89の出力信号がオフからオンに変化することはない。もっとも、前記除去部材90がアジテータ83の1回転毎に検知窓部87の内側面を拭い、その際に光学センサ89が除去部材90を検知することから、図6のレベルAの例に示すように、定期的に光学センサ89の出力信号がオフからオンに切り替わることになり、そのオン出力の回数はオフ出力の回数と比べて極めて少ない。
収容空間81内のトナー等10の堆積レベルが上昇し、図5中に破線で示すレベルBに達すると、かかる高さレベルは検知窓部87の高さにまで達していることから、収容空間81内に堆積したトナー等は検知空間内に侵入する。このため、光学センサ89の出力信号はオン出力の回数が増加してくる。しかし、前記除去部材90が検知空間88内のトナー等10を定期的に収容空間81へ掻き出しており、しかも収容空間81内のトナー等10の堆積レベルは検知窓部87の高さレベルを完全に上回っている訳ではないから、除去部材90が検知空間88内のトナー等10を掻き出した後、収容空間81内のトナー等10が直ちに検知空間88に再度入り込んでしまうということもない。このため、図6のレベルBの例に示すように、光学センサ89のオン出力の回数はレベルAの場合と比べて多くなるものの、オフ出力の回数に比べれば少ないものとなる。
一方、収容空間81内のトナー等10の堆積レベルが更に上昇し、図5中に一点鎖線で示すレベルCに達すると、かかる高さレベルは検知窓部87の上限を超える高さにまで達していることから、前記除去部材90が検知空間88内に侵入したトナー等10を掻き出しても、除去部材90の通過後、収容空間81内のトナー等10が直ちに検知空間88に流れ込んでしまう。このため、図6のレベルCの例に示すように、光学センサ89の出力信号がオフとなるのは除去部材90が検知空間88を通過した直後の僅かな回数だけとなり、オン出力の回数がオフ出力の回数に比べて圧倒的に多くなる。
従って、前述の如く、アジテータ83が1回転する間に複数回出力された光学センサ89の出力信号を総て取り込み、そのうちのオン出力の回数を計数すれば、回収容器82の収容空間81がトナー等10によって満杯になったか否かを判断することができる。また、アジテータ83が1回転する間に出力される光学センサ89の複数の出力信号のうち、オン出力の回数は収容空間81内におけるトナー等10の堆積レベルが高くなるにつれ増加することから、かかるオン出力の回数を計数すれば、収容空間81内のトナーの堆積レベルをある程度まで正確に予測することができ、収容空間81がトナー等10によって満杯になる以前の段階でユーザに警告を発し、新しい回収容器82を準備する猶予時間を与えることも可能となる。すなわち、光学センサ89のオン出力の回数を2段階でチェックし、第1のチェック回数に達したならばユーザに新たな回収容器82の準備を促し、第2のチェック回数に達したならば、回収容器82内からトナー等10が溢れ出るのを防止するため、プリント動作を禁止する。
また、光学センサ89の出力信号を取り込む前記検知判断部93は、光学センサ89のオン出力の回数を計数するのではなく、出力信号の取り込み時間に対するオン出力の時間比を演算し、この時間比が所定の割合を超えた際に、回収容器82の収容空間81がトナー等10で満杯になったと判断するようにしてもよい。図7は、収容空間81内に堆積したトナー等10の重量と光学センサ89の出力信号のオン時間の比率との関係を示したグラフである。ここで、回収容器82の収容空間81の容量はトナー等10の最大回収重量が120gとなるように設定されている。このグラフから明らかなように、トナー等10の回収重量が増加するにつれ、光学センサ89の出力信号のオン出力の時間比が増加しており、例えば、オン出力の時間比が50%程度であれば、収容空間81の7割程度にまで、オン出力の時間比が90%程度であれば、収容空間81の8割程度にまでトナー等10が堆積していると判断することができる。
次に、検知窓部87の形状と除去部材90の先端形状について説明する。
図8は前記除去部材90が検知空間88内を通過する様子を上方から観察した概略図である。検知窓部87が矩形状に形成されて回収容器82から突設されていると、かかる検知窓部87の側壁面、すなわち光学センサ89の光路が横切る窓面(以下、「検知窓面」という)はアジテータ83の回転軸と直交している。このため、検知空間88に侵入したトナー等10を前記除去部材90によって排除するためには、かかる除去部材90の先端部91を検知空間88の形状に合致した矩形状に形成しておく必要がある。すなわち、検知空間88の断面形状と除去部材90の先端部91の形状が合致していれば、検知空間88内のトナー等10を効率よく収容空間81へ排除することができる。
しかし、除去部材90の先端部91を検知空間88の断面形状と同一形状に形成しておくと、アジテータ83の軸方向に関して除去部材90の取付位置に誤差が生じた場合に、除去部材90と検知窓面との間に隙間が発生することになり、検知空間88に侵入したトナー等10を確実に排除することができないといった不都合が想定される。
そこで、図9に示すように、除去部材90の先端部91は矩形状に形成しつつつも、検知窓部87をその水平断面が略三角形状となるように形成し、除去部材90の先端部91の両側辺(以下、「掻き取りエッジ」という)91aが検知窓面に確実に接触するように構成してやることが考えられる。図10は、検知窓部87をその水平断面が三角形状になるように形成する一方、除去部材90の先端部91を矩形状に形成した場合の、両者の大きさの関係を示した概略図である。検知窓面はアジテータ83の軸方向に対して傾斜していることから、除去部材90の先端部91が三角形状の検知空間88に対して十分に大きければ、除去部材90の先端の両角部(図中に斜線で示す領域)が撓みながら検知窓面と接触することになり、除去部材90と検知窓面との隙間を防止することが可能となる。そして、このように除去部材90と検知窓面とを隙間なく接触させることができるのであれば、アジテータ83の軸方向に関する除去部材90の取付位置に誤差が含まれる場合であっても、検知空間88に侵入したトナー等10を確実に排除することが可能となる。
もっとも、除去部材90は図中の斜線領域を検知窓面に対して引きずるようにして検知空間88を通過することから、図11(A)に示すように、除去部材90の掻き取りエッジ91aが検知窓面に対して寝てしまい、検知空間88に侵入したトナー等10を確実に掻き出すことは可能であるが、検知窓面に付着したトナー等10を掻き落とす力は不足する傾向にある。
このため、図12に示すように、除去部材90の先端部91についても検知空間88と略同様な形状で、しかも検知空間88よりも僅かに大きな形状に形成し、検知窓面に接触して撓む領域(図中の斜線領域)が僅かに生じるようにするとよい。例えば、除去部材90の先端幅W1を検知窓部87の突出端の幅W0よりも僅かに大きく設定する。除去部材90の先端部91をこのようなサイズに形成すれば、検知空間88に押し込まれた除去部材90の先端部91は撓みながらも、図11(B)に示すように、検知窓面と接触している掻き取りエッジ91aが該検知窓面に対して起立するようになり、検知窓面に付着したトナー等10を掻き落とす能力を十分に発揮させることができる。
また、このときに除去部材90の先端部91の撓み変形を容易なものにするという観点からすれば、検知空間88に押し込まれる先端部91の幅D1に対して、かかる先端部をアジテータ83と連結している支持部の幅D2を狭く形成するとよい。
また、除去部材90の掻き取りエッジ91aが検知窓面に対して寝てしまうのを防止するという観点からすれば、図13に示すように、除去部材90の先端辺から支持部に向けてスリット93を形成するのが好ましい。このようにスリット93を形成すると、除去部材90の先端部91の変形が容易となり、先端部の91両側に位置する掻き取りエッジ91aを対向する検知窓部87に対して隙間なく接触させ、しかも検知窓面に対して掻き取りエッジ91aを立てることが可能となり、かかる検知窓部87に付着したトナー等10を確実に拭い取ることが可能となる。
前記除去部材90としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリフェニレンサルファイド(PPS)等からなる樹脂フィルムを用いることができ、発明者らが検討した結果としては、かかるフィルムの厚さとしては50〜150μmが好適である。除去部材90が過度に薄くなると、先端部91があまりに容易に撓み過ぎ、検知窓面に対して十分な圧接力を発揮して掻き取りエッジ91aを押しつけることができず、トナー等10の掻き取り効果が十分に発揮されなくなる。反面、除去部材90が過度に厚くなると、先端部91を検知空間88へ押し込み難くなり、検知空間88内のトナーなどを十分に排除することができなくなる他、アジテータ83の回転トルクの増大や、除去部材90が検知空間88に出入りする際の騒音が大きくなってしまう。
一方、前記除去部材90はアジテータ83の回転軸に固定されており、除去部材90の先端部91はアジテータ83の回転に伴って検知空間88に押し込まれることから、除去部材90の支持部92が容易に撓んでしまうと、先端部91が検知空間88内に十分に押し込まれずに該検知空間88を通過してしまい、検知空間88内のトナー等10を十分に排除することができなくなるおそれがある。また、経時的な使用によって除去部材90の根元、すなわち支持部92とアジテータ83の接続部に永久歪みが発生してしまい、やはり先端部91が検知空間88内に十分に押し込まれずに該検知空間88を通過してしまうおそれがある。
このため、除去部材90の支持部92は先端部91に比べて撓みにくいことが必要であり、例えば図14及び図15に示すように、支持部92については補強部材94を貼り合わせる等して曲げ弾性率を高めるとよい。貼り合わせる補強部材94は樹脂フィルムであっても良いしそれ以外の材質であってもよい。また、除去部材90と同じ材質の樹脂フィルムであっても、異なる材質であっても差し支えない。補強部材94の厚さは除去部材90と同じであっても差し支えないが、支持部92の剛性を高めるといった観点からすれば、除去部材90そのものを形成しているフィルムよりも厚いものを用いるとよい。また、この補強部材94は除去部材90の先端部91の撓み変形を阻害するものであってはならず、先端部91の両側に位置する掻き取りエッジ91aが検知窓面に圧接して撓むことを考慮すると、支持部92と先端部91とが連続する付近では、前記補強部材94が幅方向の中央のみ支持部92の曲げ弾性率を高めるのが好ましく、補強部材94の先端は幅方向の中央において突出した山形をなしているのが好ましい(図14参照)。
また、発明者らが確認したところによれば、除去部材90はアジテータ83の回転に引きずられるようにして回転して、その先端部91を検知空間88へ押し込むように構成するのが好ましい。すなわち、図16(A)に示すように、除去部材90はアジテータ83の回転軸の半径方向に対して負の退避角θをもってアジテータ83に取り付けられている。これとは逆に、前記除去部材90がアジテータ83の回転軸の半径方向に対して正の進行角ωをもって取り付けられている場合には、図16(B)に示すように、除去部材90の先端部91が検知空間88に対して突き刺さるように入り込むことから、経時的な使用によって前記先端部91に亀裂が発生する等のトラブルが発生した。図16(A)に示すように、除去部材90がアジテータ83の回転に引きずられるようにして検知空間88内に侵入する場合には、かかる検知空間88に対する除去部材90の先端部91の侵入が比較的穏やかに行われ、経時的な使用に伴う亀裂が先端部に発生することはなかった。
一方、検知窓部87の断面形状を前述の如く略三角形状とした場合には、図17(A)に示すように、光学センサ89の発光素子89aから発せられた光が検知空間88を横切って受光素子89bに入射するのではなく、検知窓部87を構成するプラスチック材料の内部を通過して受光素子89bに入射してしまう可能性があり、仮に発光素子89aから発せられた光がそのような経路で受光素子89bに入射したのでは、検知空間88内にトナーなどが存在する場合であっても、光学センサ89の出力信号がオフからオンに切り替わらないことになる。このため、光学センサ89による誤検知を防止するといった観点からすれば、略三角形状に形成された検知窓部87の先端に、発光素子89aと受光素子89bとの間の光路を避けるようにして遮光カバー95を取り付け、光学センサ89の発光素子89aから照射された光が必ず検知空間88を横切って受光素子89bに到達するように構成するとよい。こりような遮光カバー95を検知窓部87に対して取り付ければ、光学センサ89の出力信号は検知空間88内のトナー等10の有無に正確に対応するようになり、前述の如く光学センサ89の出力信号のオン出力回数やオン出力時間を計数することで、回収容器82内のトナー等10の堆積量を正確に把握することができるようになる。
以上説明してきたように、本発明の粉体回収装置によれば、検知窓部87に対して取り付けられる光学センサ89の出力信号を監視することで、回収容器82が満杯か否かを正確に検知することができ、また、除去部材90の形状や剛性などを最適化することにより、かかる除去部材90が検知空間88内のトナーなどを安定的に排除することができ、この点においても回収容器82が満杯か否かの判断を正確に行うことができるものである。
本発明の粉体回収装置を備えたフルカラープリンタの一例を示す概略構成図である。 本発明を適用した粉体収容装置の概略構成図である。 回収容器の構造を示す斜視図である。 検知窓部と光学センサの位置関係を示す平面断面図である。 回収容器内におけるトナー等の堆積レベルを3段階に示した模式図である。 図5に示したトナー等の堆積レベルに応じた光学センサの出力信号の例を示すタイミングチャートである。 光学センサの出力信号の時間比と回収容器内のトナーの堆積量との関係を示すグラフである。 検知窓部と除去部材の先端部の形状を略同一の矩形状に形成した例を示す模式である。 検知窓を略三角形状に、除去部材の先端部を矩形状に形成した例を示す模式図である。 除去部材の先端部の形状の第1実施例を示す図である。 除去部材の先端部の掻き取りエッジと検知窓面との接触状態の例を示す図である。 除去部材の先端部の第2実施例を示す図である。 除去部材の先端部の第3実施例を示す図である。 除去部材の支持部に補強部材を貼り合わせた例を示す平面図である。 除去部材の支持部に補強部材を貼り合わせた場合の、かかる除去部材の撓み状態を示す側面図である。 アジテータに対する除去部材の取り付け角度を説明する図である。 検知窓部に対して遮光カバーを取り付けた例を示す平面断面図である。
符号の説明
81…収容空間、82…回収容器、83…攪拌部材(アジテータ)、84…検知手段、87…検知窓部、88…検知空間、89…光学センサ、90…除去部材、93…検知判断部

Claims (7)

  1. 受け入れた粉体が堆積する収容空間を備えた回収容器と、
    この回収容器に設けられ、前記収容空間と連続して該収容空間内に堆積した粉体が侵入する検知空間を形成する検知窓部と、
    前記回収容器の収容空間内に設けられ、該収容空間における粉体の堆積面をならすように回転する攪拌部材と、
    前記攪拌部材に設けられた可撓性のシート状物であって、前記検知空間内に侵入した粉体を定期的に前記収容空間へ掻き出す除去部材と、
    この検知空間の内部に粉体が存在することを前記検知窓部を通して検知する検知手段と
    を有し、
    前記検知窓部は、前記回収容器の側面から断面が略三角形状の検知空間を形成するように略三角形状に突設されており、
    前記検知手段は、その発光部と受光部が前記検知窓部を挟むようにして対峙するように配置され、
    前記除去部材は、前記検知空間の断面よりも僅かに大きな略三角形状に形成され、前記攪拌部材の回転に伴って撓みながら前記検知空間に押し込まれる先端部と、この先端部よりも狭い幅で形成され、当該先端部を前記攪拌部材に連結する支持部とから構成されることを特徴とする粉体収容装置。
  2. 前記検知手段は、検知空間の内部に粉体が存在するか否かに応じてオン/オフの2値信号を出力する光学センサと、この光学センサの出力信号のオン/オフの時間比から前記収容空間内の粉体の堆積量を判断する検知判断部とを備えたことを特徴とする請求項1記載の粉体収容装置。
  3. 前記除去部材の先端部には撓み変形を容易にするためのスリットが形成されていることを特徴とする請求項1記載の粉体収容装置。
  4. 前記除去部材の支持部は先端部よりも曲げ弾性率が大きいことを特徴とする請求項1記載の粉体収容装置。
  5. 前記除去部材の支持部は前記攪拌部材の回転軸の半径方向に対し、負の退避角を具備して取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の粉体収容装置。
  6. 前記検知窓部の先端には、光学センサの発光部と受光部との間の光路を避けるようにして遮光カバーが取り付けられていることを特徴とする請求項2記載の粉体収容装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の粉体収容装置を廃トナーの回収装置として用いることを特徴とする画像形成装置。
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