JP4612260B2 - 軽量で中空の物品の方向付け及び位置揃えを行うための自動アダプタブル装置 - Google Patents

Description

【０００１】
技術分野
この発明はプラスチック容器やボトルなどの軽量で中空の容器を方向付け（以下、アンスクランブルと称する）及び供給するための自動アダプタブル装置、特に、こうした物品を充填ラインへ供給するように設計された自動アダプタブル装置に関する。
【０００２】
こうしたタイプの装置の機能は、容器がでたらめな方向を向いてばらばらな状態にかためられている場所から、これらの容器を、予め決められた方向に向くように、すなわち、一般的には充填を行うように設計された容器の場合にはネックが上方に向くように、すなわち、物品の底部が平面の上に載っていて開口した端部すなわちネックが上方を向くように配置して位置揃えされた列の形に一つずつアウトレットへ供給することである。一般的には、これらの物品は例えばそれらの配置と方向を維持しつつ、コンベヤ又は供給用ラインによってアウトレットから取り出される。
【０００３】
発明の背景
現状においては、ばらばらな状態で積まれた場所から前記物品を取ってきて、固定された支持平面の上方に設けられた閉じた回路に沿って走行する構造体に固定された多数の底なしキャビティの中へ横たわった状態でそれらを個々に置くための手段を有するいくつかの装置が知られている。前記キャビティは、物品の決められた端部が前記走行の方向に対してキャビティの前部又は後部のどちらかを向くような状態でしか、物品がキャビティの中に入らないような構造になっている。従って、物品はキャビティの中で駆動されて、それらの境界を形成する壁によって押しやられ、前記支持平面の上で支持されて、支持平面に中断部分が設けられている取り出し箇所まで摺動する。中断部分は中空スペースを形成していて、物品はその中を重力によって落下し、キャビティからシュートまで輸送される。シュートの各々は各キャビティの下に配置されていてそれといっしょに走行する。各キャビティの内側には、キャビティ内の物品の方向に応じて物品の前記決められた端部を支持するための手段が設けられている。従って、前記支持平面の前記中断部分に到達すると、物品は必ず支持されていない反対側の端部から落下し始める。物品はシュートの内側で決められた端部が上方を向いた状態で留まり、そこからアウトレットで供給される。
【０００４】
欧州特許EP-A-0065866には、ばら荷の状態で前記容器を積み込むようになったリセプタクルと、物品受容用のキャビティを形成する周辺開口部を有するロータリーディスクとを有するこうしたタイプの装置が開示されている。物品受容用キャビティは半径方向の付属部材(appendage)によって境界が形成されており、各付属部材は一方のサイドによってキャビティの後部（走行方向において）を制限し、また、他方のサイドによって次の物品の前部を制限している。この装置においては、周辺キャビティの中のその方向に応じて容器の決められた端部（一般的にはボトルのネック）を支持する前記手段は、その境界を形成する二つの半径方向の付属部材の中に形成されたサポートから成っている。そして、慣性力及び摩擦力によって容器は常に後部の半径方向付属部材へ当接するようになるために、容器の寸法及び走行方向に応じた特定の構造を有している。従って、前部の付属部材は前記ボトルネックに対する単純なサポートから成っているが、後部の付属部材はボトルネックに対するサポートと、それに加えて容器底部に対するストップ構造とを有している。従って、受容器がボトルネックが前部の方を向いた方向にあるときには、その底部は前記ストップ構造へ当接しているために、前記容器のボトルネックは前部の前記サポートの上に配置されたままである。容器がボトルネックが後部の方を向いた方向にあるときには、ストップ構造は底部とのみを妨害しボトルネックは妨害しないように設計されているため、前記容器のボトルネックは後部の付属部材に当接し後部の前記サポートの上に配置されたままである。従って、支持平面が中断する領域へ到達したときには、ボトルネックは、キャビティの中での容器の方向に関係なく、必ず一時的に前記サポートによって支持されたままである。そのため、落下は必ず底部から始まり、シュートの内部で容器はボトルネックが上方を向いた状態になる。
【０００５】
この配置は、十分に効果的であるが、設計する容器のタイプの形状や寸法に応じて、キャビティやサポートそしてストップ構造に対して非常に精密な形状と寸法が要求されるという欠点がある。このことは、個々の部材をゆっくりと手間をかけて手動で再配置したり交換したりしない限り、その装置はそれ用に正確に設計された一つの容器だけにしか適合しないことを意味している。
【０００６】
本発明と同一の出願人による米国特許第4,681,209号にはこのタイプの装置が開示されている。この装置には半径方向部材が設けられており、その一方のサイドに前部付属部材が設けられ、そして、他方のサイドに後部付属部材が設けられている。これら部材の二つの間にキャビティが形成される。これらの部材は装置の可動構造の上にはめ込まれており、従って、非常に容易にかつ迅速に交換することができる。また、この装置においては、シュートにはスナップフィット手段が設けられており、従って、それらも交換が容易である。
【０００７】
この配置においては、比較的短時間の作業で、様々なタイプの容器のいろいろな高さに対して縦方向の調節は行えるが、異なる幅を有する容器に合わせるためにキャビティ内で横方向の調節ができないという欠点を有している。
【０００８】
本発明と同一の出願人による仏国特許願FR-A-9112375には、このタイプのアンスクランブル装置が開示されている。この装置は半径方向付属部材によって境界が形成された周辺キャビティを有している。コンパートメントの前部付属部材はすべて第１の円形構造の上に固定されており、後部付属部材は第１の円形構造の上に同軸に固定された第２の円形構造の上に固定されている。そして、第１の構造に対する第２の構造の角度位置が調節できるようになっている。それと同時に、このようにして、すべてのコンパートメントの前部付属物と後部付属物の間の長手方向の距離を調節する。シュートについては、前記仏国特許願FR-A-9112375は同じような方策を採用している。
【０００９】
この方策は前記特許EP-A-065866に対して著しい改善を示しているが、同様にコンパートメントと同様シュートの横方向の広がりを調節するという問題は依然として解決されていない。
【００１０】
その面では、本発明と同一の出願人による特許願EP-0578602-B1において、このタイプの装置が開示されている。そこでは、キャビティは一連のフレーム状の中空本体によって形成されており、シュートは同じようであり、一方と他方とを前記回転構造の周辺の上にはめ込むようにして、コンパートメントもシュートと同様にツールを使う必要なく非常に容易にかつ迅速に交換できる。従って、この装置は、使用する容器の各タイプ用にコンパートメント及びシュートのセットを配置することによって、様々なタイプの容器に適合することができる。
【００１１】
コンパートメント及びシュートの交換に対するこの解決策は、容易で迅速な作業で、空間の三次元において容器の各タイプに最適な方法で整合がとれるという利点がある。しかし、このシステムは多数のコンパートメント及びシュートを製造し蓄える必要があり、これは経済的コストが高くなることを意味している。
【００１２】
結局、本発明と同一の出願人による特許願PCT/ES98/00143は、このタイプの装置を提案している。そこでは、キャビティは第１の回転構造の上に固定されたフレーム状の中空本体によって形成されており、各々の前部には細長い部材が横方向に配置されている。この部材は調節可能な長さを有しており、容器のボトルネックのサポートとして作用する。前記細長い部材はすべて、第１の構造の上に同軸に固定された第２の円形構造の上に固定されており、第１の構造に対する第２の構造の相対的な角度位置を調節できるようになっている。従って、それらの各キャビティ内における細長い部材すべての長手方向位置を単一の操作で同時に調節できる。各コンパートメントの側壁の一つは可動であり、その中でのその位置を横方向に調節できる。細長い部材のすべての長さ及び／又は可動式の側壁すべての位置の横方向の前記調節を単一の操作で実行することができ、また、いっしょに、しかも、同時に固定することができる。
【００１３】
シュートは前壁と側壁と後壁によって形成されており、一つの面は開口していて、固定ハウジングの壁によって境界が形成されている。前記シュートの後壁はすべて前記第１の構造へ連結されており、前壁はすべて、第１の構造に対して可動な第３の構造へ連結されている。第１と第３の構造の間の相対位置は所望の位置へ連結でき、従って、与えられたタイプの容器の幅にすべてのシュートを同時に合わせることができる。前記シュートの側壁は横方向に可動であり、位置が調節可能である。
【００１４】
この配置は十分に効果的であることがわかったが、互いに角度位置を調節可能にするには多数の同軸構造を必要とするという欠点がある。このことは、装置が比較的複雑になること、また回転部材の重量が大きくなって遠心力や慣性力に関係する問題を生じることを意味している。
【００１５】
発明の開示
従って、この発明の目的は、迅速かつ簡単な自動作業によって、ある範囲のタイプの容器の様々な部材へ前記キャビティ及びシュートを適合させることのできる手段を備えた、上述したタイプの装置を提供することである。
【００１６】
実際、今日では”ジャストインタイム”と呼ばれる生産技術、又は、常に各物品の製造を実際のそしてしっかりした要望に合わせることができる注文生産の生産技術を適用する傾向にある。これによって、部材やコンポーネント、そしてそれらの注文が受けとられたときのために貯蔵されている製造製品の在庫又は量を最小限に抑えることができる。そして、これによって、需要予測技術を適用する必要性は制限される。
【００１７】
例えば、パッケージング及び／又はボトル詰め部門へ適用される、注文に基づくこの生産方法は、通常、作業員に対していくつかのシフトに分散された24時間にわたる作業日において必要とされるたびに異なるタイプの容器へほとんど瞬時に適合できるような、プラスチックボトルなどの軽量で中空の容器をアンスクランブルし位置を揃えて供給するための装置を利用できることを仮定している。
【００１８】
例えば2リットル、1.5リットル、1リットル、1/2リットル、1/3リットルのプラスチックボトルで販売されているソフトドリンクの充填ラインは、各ボトルサイズに対して空のボトルをアンスクランブルし供給するための装置、又は、これら五つのサイズのボトルの任意のものに選択的に適合するようないくつかの寸法特性を変更することができる装置を利用できなければならない。この理由のために、前記適合を維持することのできる装置を用いる傾向にある。しかし、これまでの調節可能な装置では、前記適合にはある時間が必要であり、このことは製造ラインを止めることを意味しており、これは経済的な損失の原因になる。
【００１９】
従って、この発明の重要な目的は、当該分野における上述した既存のものなど、異なるタイプの物品やパッケージにそれ自身を適合させる調節能力を有する装置ではなくて、既知の異なる寸法を有する物品のある範囲又は限られた数の任意の物品の寸法へ非常に迅速にほとんど瞬時にそれ自身を適合させる能力を有する装置を提供することである。
【００２０】
この発明においては、この目的は、プラスチック材料から形成されたボトルなどの軽量で中空の物品をアンスクランブルし位置を揃えて供給するための自動アダプタブル装置によって実現されている。この装置は、キャビティを形成する、前記物品を収集するための手段を有しており、キャビティの各々にはいくつかの支持平面か壁、又は壁の一部、又はそれらの組み合わせが設けられている。収集手段はガイドされてシフト部材へ連結されて、前記キャビティの中へ挿入されたりそこから引き出されたりして、その内部スペースを、アンスクランブルするある範囲の製品の寸法及び形状に応じて再構成する。各キャビティの下には物品を収集し運搬するためのシュートが設けられている。シュートは二つの部分から成っており、それらに近づく物品の厚み又は直径に適合するよう近づけられたり遠ざけられたりする。前記部分の少なくとも一つがガイドされシフト部材へ連結されるようになっている。前記装置においては、すべてのガイド及びシフト部材はリニアに動作し、回転モータやリニア動作の電気機械部材を介して流体力学手段によって駆動される。
【００２１】
ある実施の形態においては、この装置は、手動又は自動の命令によって、すべてのキャビティ及び／又はシュートにおいて前記シフト部材の駆動を同時に行うための手段を有している。別の実施の形態においては、この装置は、一つ又は複数の支持平面、壁、壁の一部、又は両者の組み合わせに対応したシフト部材を、検出手段によって検出されたキャビティ内に受容された物品の特性及び／又は位置に応じて選択的に駆動するための手段を有している。いずれの実施の形態も、前記手段は、好ましくは例えばＰＬＣによってプログラミング可能な一般にバルブ、モータ及び／又は電気機械式デバイス制御回路である。
【００２２】
ある実施の形態においては、この装置の一般的構造は、側壁と、上に物品が積まれる円形底部とを有する、前記物品をばら荷で積み込むようになったリセプタクルを有している。リセプタクルの底部は前記側壁からある距離だけ離間した周辺部分を有していて、環状スペースを形成しており、その中を物品が通過する。前記円形底部の下には垂直軸又は傾斜軸のまわりに回転する構造が設けられている。この構造は円形周辺部を有しており、前記キャビティを形成する収集手段がこれと協働する。収集手段は前記物品を集めるために前記通路スペースの下に長手方向に配置されており、前記構造にはシュートも連結されている。
【００２３】
この発明のある実施例においては、前記収集手段は、第１のタイプの物品を集めるようになった第１のキャビティを形成する前記構造の周辺へ固定された第１のフレーム状の中空本体と、一般に徐々に寸法が小さくなる他のタイプの物品を集めるようになったキャビティをそれぞれ形成する他のフレーム状又は部分フレーム状中空本体を有している。前記他の本体は半径方向にガイドされてシフト部材へ連結され、小さい寸法を有する物品に適合した前記本体が、大きな寸法を有する物品に適合した前記本体のキャビティの中へ挿入されたり、そこから引き出されたりされる。
【００２４】
この発明の別の実施例においては、この装置は前記キャビティを形成する収集手段を有し、各キャビティは前壁に近接する支持平面と、後壁に近接するストップ構造を有する横方向に可動な壁と、いくつかの挿入及び引き出し可能な（以下、リトラクタブルと称する）支持部材を有している。これらの支持部材はキャビティの中へ挿入されたり、そこから引き出されたりして、前記可動式の壁の位置と協働して、徐々に寸法が小さくなるある範囲の物品の寸法及び／又は形状の特性に前記キャビティを適合させる。
【００２５】
この発明のさらに別の特徴によれば、各キャビティはその後部に、与えられた幅を有する物品に対して適当な高さに配置されたストップを有している。このストップの下にはリトラクタブルストップ部材が垂直方向に可動な状態で配置されている。このストップ部材は前記キャビティの中へ横方向に挿入されたりそこから引き出されて、小さい幅を有する物品にそれを適合させる。
【００２６】
この発明のさらに別の特徴によれば、この装置は各キャビティの中に配置された物品の位置を検出するためのシステムと、各キャビティの前部に配置されたリトラクタブル支持部材と、前記検出された物品の位置に関する前記検出システムから受信された信号に応じて前記支持部材を横方向に前記キャビティの前部の中へ挿入したりそこから引き出したりするように前記支持部材の駆動を命令する制御手段を有している。
【００２７】
別の特徴によれば、この発明は、この装置の生産性を倍加するために、キャビティを仕切ることによって、ある範囲の様々な寸法を有する物品へ前記キャビティを適合させることを提案している。このために、各キャビティは、与えられた寸法を有する物品に適合した、前部に配置された第１の支持部材と、後部に配置された第１のストップ部材とを有している。このキャビティは、また、少なくとも一つのリトラクタブルパーティション部材に対する少なくとも一つの通路開口部を備えた横方向に可動な側壁を有している。パーティション部材は前記キャビティの中へ横方向に入って、それを少なくとも二つの等しい部分に分割する。適合を完了させるために、各パーティション部材の後ろ側に近接して他のリトラクタブル支持部材が配置され、また、各パーティション部材の前側に近接して他のストップ部材が配置される。その結果、前記パーティション部材、前記他の支持部材及び他のストップ部材を挿入し、側壁を適当に再配置することによって、前記等しい部分の各々がずっと小さい寸法を有する物品に適合する。
【００２８】
パーティションシステムの別の配置においては、各キャビティは、与えられた寸法を有する物品に適合した、前部に配置された第１のリトラクタブル支持部材と、後部に配置されたキャビティ内の物品の位置を検出するための第１のシステムとを有している。キャビティは、さらに、前記キャビティの中へ横方向から入ってそれを少なくとも二つの等しい部分に分割する少なくとも一つのリトラクタブルパーティション部材に対する少なくとも一つの通路開口部を備えた横方向に可動な側壁と、各パーティション部材に近接する他のリトラクタブル支持部材と、各パーティション部材の前部に近接した位置を検出するための他のシステムとを有する。その結果、前記パーティション部材、前記他の支持部材及び他の検出システムを挿入し、そして側壁を再配置することによって、前記等しい部分の各々はずっと小さい寸法を有する物品に適合する。
【００２９】
キャビティの仕切りは、シュートの同じ仕切りが伴わなければならないことは明らかである。そのために、各シュートは与えられた寸法を有する物品を集めるようにされ、少なくとも一つのリトラクタブルパーティション部材を有する。パーティション部材は側壁に設けられた開口部を介して前記シュートの中へ入って、小さい寸法を有する物品を受容できるようにシュートを少なくとも二つの等しい部分に分割する。
【００３０】
一般には、単一のパーティション部材を用いて、協働するそれぞれのキャビティとシュートを二つの等しい部分に分割して、装置の生産性を２倍にする。しかし、協働するキャビティ及びシュートを例えば二つ又は三つのパーティション部材を用いて三つ又は四つの等しい部分に分割することができる。しかし、これらの場合には、仕切りを行う前後に取り扱う物品の寸法の大きさの飛びが非常に大きい。
【００３１】
様々な実施の形態において上述した検出システムは、キャビティ又はパーティションによって生じる部分の後部に近接する領域をカバーする光センサと、可視化デバイスとを有していることが好ましい。
【００３２】
前記特性や変形によって、この発明の装置は、既知の寸法を有するある範囲すなわち限定された数の物品のうちの任意のものの寸法へ実質的に瞬時にそれ自身を適合させる能力を有する。
この発明は、添付図面を参照して詳細に説明する以下の実施例から十分に理解できるであろう。
【００３３】
実施の形態の詳細な説明
以後は、プラスチックボトルなどの中空で軽量の物品をアンスクランブルするとともに位置を揃えて供給するための自動アダプタブル装置の非常に具体的な部分を詳細に説明する。これらは、この発明のいくつかの実施の形態において本質的な部分を構成している。しかし、この装置の一般的な構造は当該分野においては周知のものであるため、その全体については説明されていない。従って、具体的に説明されている部分の信頼性をよく理解するために、その一般的な説明が手短にされている。
【００３４】
この発明の装置は、例えばプラスチックボトルなどの物品Ａ、Ｂ、Ｃをばら荷で積み込むようになったリセプタクルを有している。このリセプタクルは、側壁と、前記物品Ａ、Ｂ、Ｃが積まれる円形の底部とを有している。その底部は前記側壁からある距離だけ離間した周辺部を有していて、環状スペースを形成しており、物品Ａ、Ｂ、Ｃはこの環状スペースの中を通過する。前記物品Ａ、Ｂ、Ｃを集めるためにこの通路スペースの下には収集手段が配置されている。この収集手段は構造７の円形の周辺において長手方向に配置された底のないキャビティ６、６０を形成している。構造７は垂直軸又は傾斜軸に対して回転する。物品Ａ、Ｂ、Ｃが落下するときにこれらを集めてそれらを垂直状態で運搬するために、前記構造７にはシュート８、８０も連結されている。キャビティ６、６０は物品Ａ、Ｂ、Ｃが決められた端部（例えばネックすなわち開口部）が前記走行の方向に対してキャビティの前部か後部のどちらかを向いてその中に横たわった状態でのみ収まるような構造を有している。各シュート８、８０はキャビティ６、６０の一つと協働するか、最終的には連結されて、その開口した底部の下側に配置される。そして、それらはある閉じた回路（この場合には前記構造７の各回転によって構成される円形経路）に沿って構造７によっていっしょに駆動される。各キャビティ６、６０の底部の前記開口部と各シュート８、８０との間には、前記閉じた回路の経路の一部に沿って前記キャビティ６、６０の中に物品Ａ、Ｂ、Ｃを一時的に保持するために支持手段が介在している。この支持手段は物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）を各シュート８、８０の中へ落下させるために前記経路の一部で中断されている。キャビティ６、６０は走行方向における前壁及び後壁６ａ、６０ａ、１１６ａ、６ｂ、６０ｂ、１１６ｂ、６２と、側壁６ｃ、６０ｃ、１１６ｄ、１２６ｄ、１３６ｃ、１３６ｄとによって境界が形成されており、物品Ａ、Ｂ、Ｃの様々な部分の支持及びストップ構造１１、１１ａ、１１ｃ、２０、５１、５４、６１、６３、６７、６８、１１１、１２１、１３１を有しており、協働して、物品Ａ、Ｂ、Ｃがキャビティ６、６０の底部の前記開口部の中を落下するとき物品に予め決められた方向で垂直に方向付けをする。
【００３５】
前記支持手段は、当該分野においては周知のものであるため、この説明ではどの図面にも示されていないことを指摘しておかねばならない。この支持手段は、本発明の出願人の前記特許PCT/ES98/00143に記載されているように、計画的に決められた領域又は前記計画的に決められた領域で開口した手段を備えた各キャビティの開口した底部に個々に関連するゲートに中断が設けられた環状の固定支持平面でよい。
【００３６】
ここで図１及び図２を参照する。フレーム状又は部分フレーム状の第１の中空本体１１６、２１６が構造７（図１及び図２には図示されていない）の前記周辺の上に固定されており、第１のタイプの物品Ａを集めるようになった第１のキャビティ６を形成している。キャビティ６は物品Ａ、Ｂ、Ｃが通過する前記リセプタクルの円形底部の環状スペースの下に配置されている。徐々に寸法が小さくなっている物品Ｂ、Ｃをそれぞれ集めるようになっている他の中空本体１２６、１３６、２２６、２３６が各中空本体１１６、２１６に隣接して配置されており、その中へ挿入されたり、そこから引き出されたりすることができる。図１に示されている実施の形態においては、中空本体１１６は内側が開口しており、従って、他の中空本体１２６、１３６は各矢印で示されているように半径方向に構造の内側から外側へ挿入される。逆に、図２に示されている例においては、中空本体２１６は外側が開口しており、従って、他の中空本体２２６、２３６はこれも各矢印で示されているように半径方向に構造の外側から内側へ挿入される。
【００３７】
図１及び図２には、プラスチックボトルとして描かれている物品Ａが、例えば、ボトルネックなどの決められた端部が外側の曲線矢印によって示されている走行方向に対して前記キャビティ６の前部又は後部を向くような方向でキャビティ６の中にランダムに配置された様子も示されている。慣性力及び摩擦力によって、前記物品は前記後部に位置する壁、又は支持すなわちストップ構造へ当接したままになる。
【００３８】
図１の配置の動作が図３及び図４においてより詳しく示されている。この図面では図面を簡単にするために、第１の中空本体１１６と他の中空本体１２６、１３６によって形成される前記セットの一つだけが示されている。
【００３９】
図３において、第１の物品Ａの寸法に適合した中空本体１１６が前記構造７の周辺へ固定されている。前記中空本体１１６の内側に隣接して、フレーム状又は部分フレーム状の他の中空本体１２６、１３６が設けられている。これらは一般に徐々に寸法が小さくなる他のタイプの物品Ｂ、Ｃを集めるようになった各キャビティ６を形成している。前記他の本体１２６、１３６は可動であって、ガイドされてシフト部材（図示されていない）へ連結されており、小さい寸法を有する物品Ｂ、Ｃに適合した前記中空本体１２６、１３６が大きな寸法を有する物品Ａ、Ｂに適合した前記本体１１６、１２６のキャビティ６の中へ挿入されたり、そこから引き出されたりするようになっている。上述したように、原則として、中空本体１１６のみがばら荷で積み込まれた物品を収容しているリセプタクルからくる物品Ａ、Ｂ、Ｃが中を通過する環状スペースの下側に配置される。一方、他の中空本体１２６、１３６はばら荷の状態にある物品Ａ、Ｂ、Ｃの前記リセプタクル底部（図示されていない）の下方で構造７の内側へ戻される。
【００４０】
図３及び図４に示されている実施の形態においては、各中空本体１１６、１２６、１３６は前部の支持構造１１１、１２１、１３１を有する前壁１１６ａ、１２６ａ、１３６ａと、後部の支持及びストップ構造１１０、１２０、１３０とを有する後壁１１６ｂ、１２６ｂ、１３６ｂと、外壁１１６ｄ、１２６ｄ、１３６ｄとを有している。小さい寸法を有する物品Ｃに適合した中空本体１３６のみが内壁１３６ｃを有している。それと反対に、大きな寸法を有する物品Ａ、Ｂに適合した中空本体１１６、１２６においては、小さい寸法を有する物品Ｂ、Ｃに適合した本体１２６、１３６の外壁がそれぞれ内壁の機能を果たす。
【００４１】
従って、小さい寸法を有する物品Ｂ、Ｃに適合した他の中空本体１２６、１３６で動作する装置を構造７の内側へ戻すことによって（図１に示されている状況）、装置は大きな寸法を有する物品Ａを取り扱うことができるようになる。物品Ａに適合した中空本体１２６が物品Ａに適合した中空本体１１６のキャビティの中へ導入され、物品Ｃに適合した（図示されていない状況）中空本体１３６を戻した状態に維持すると、前記中空本体１２６はリセプタクルからばら荷の状態でくる物品の前記環状通路スペースの下に配置されたままになる。その結果、装置は中間の寸法を有する物品Ｂを取り扱えるようになる。結局、物品Ｃに適合した中空本体１３６が中空本体１２６のキャビティの中へ導入され、それらが中空本体１１６のキャビティの内側に維持されると（図２に示されている状況）、他の中空本体１３６は前記環状通路スペースの下に留まる。その結果、装置は小さい寸法を有する物品Ｃを取り扱えるようになる。
【００４２】
両方の中空本体１２６、１３６が構造７の内側へ戻されたときには、二番目のものは一番目のものの内側に配置されたままであり、著しくスペースが節約されることを指摘しておかなくてはならない。中空本体１２６、１３６のガイドは一般的にリニアガイドであり、それらを駆動するシフト部材は流体力学シリンダ、モータ及びエンドレススクリュ機構、モータ及びラック機構、電磁デバイスなどの任意の駆動装置でよい。
【００４３】
適当なバルブ、モータ及び／又は電気機械装置の制御システムを用いることによって、手動又は自動のコマンドで、ほとんど瞬時に、装置を物品のあるタイプから別のタイプへ適合させる操作が実行できることは明らかである。
【００４４】
ここで図５〜図７を参照する。一連の中空本体が構造７（図５〜図７には図示されていない）の前記周辺の上に配置されていて、その各々がキャビティ６を形成している。キャビティ６は前壁６ａに近接した支持構造１１と、可動式の側壁６ｃと、後壁６ｂに近接したストップ構造２０（結局は前記可動式の側壁６ｃと一体化されている）と、最終的にガイドされたいくつかのリトラクタブル支持部材１１ｂ、１１ｃとを有している。この支持部材は、流体力学シリンダなどのシフト部材を用いて駆動されて、横方向にキャビティ６の中へ挿入されたりそこから引き出されたりすることができる。前記キャビティを徐々に寸法が小さくなるある範囲の物品Ａ、Ｂ，Ｃに適合させるために、前記リトラクタブル支持部材１１ｂ、１１ｃは、前記可動式の壁６ｃの位置と、ストップ構造２０と、構造７の図面において矢印で示されている回転方向と協働する。
【００４５】
従って、図５においては、両方の支持部材１１ｂ、１１ｃが構造７の内側へ引っ込んでいて、可動式の側壁６ｃが外側の側壁６ｄから離れた位置にあって、キャビティ６が与えられた大きな寸法を有する物品Ａに適合するようになっている状況が示されている。この図面においては外側の側壁はキャビティ６を形成する中空本体の一部を形成するように描かれているけれども、この壁は前壁及び後壁６ａ、６ｂとは別の固定のラッピング壁によって形成することもできて、同じような効果が得られることを指摘しておかねばならない。
【００４６】
前記図５においては、前記矢印によって表された方向への回転によって発生する慣性力や摩擦力によって、点線で表された物品Ａは底部など大きい方の端部がストップ構造２０へ当接してキャビティ６の内側に配置されているところが描かれている。従って、ボトルネックなど前記物品の狭い方の部分は前壁６ａに近接した支持構造１１ａの上に配置されたままである。もし物品Ａがキャビティ６の内側において反対方向にランダムに配置されたままであると（図示されていない状況）、前記狭い方の端部すなわちボトルネックはストップ２０には接触せず、後壁６ｂに直接当接したままである。従って、物品全体はもっと後ろの位置にあり前壁６ａに近接した支持構造１１ａの長さに足りない。従って、落下のときにそれによって支持されることはない。
【００４７】
図６においては、支持部材１１ｂは横方向にキャビティ６の内側へ挿入され、一方、可動式の側壁６ｃとストップ構造２０は、与えられたより小さい寸法を有する物品Ｂに前記キャビティを調節するために、前記反対側の外壁６ｄの方へ近づくステップを行う。図５の例と同様に、矢印で表された方向への回転速度のために、物品Ｂは大きい方の端部がストップ構造２０で支持され狭い方の端部が支持部材１１ｂで支持されるか、又は前記狭い方の端部が後壁６ｂで支持され前記大きい方の端部が支持部材１１ｂの長さに足りない状態でキャビティ６の後部に配置される。
【００４８】
図７においては、支持部材１１ｃは、横方向からキャビティ６の中へ挿入され、一方、可動式の側壁６ｃとストップ構造２０は、与えられたさらに小さい寸法を有する物品Ｃに前記キャビティを調節するために、前記反対側の外壁６ｄの方へ近づく第２ステップを行う。この場合にも、矢印で表された方向への回転速度のために、物品Ｃは大きい方の端部がストップ構造２０で支持され狭い方の端部がストップ構造１１ｂで支持されるか、又は前記狭い方の端部が後壁６ｂへ当接し前記大きい方の端部が支持部材１１ｂの外側に届かない状態でキャビティ６の後部に配置される。
【００４９】
図５〜図７のこの実施の形態においては、適当なバルブ、モータ及び／又は電磁制御システムを用いて、この装置をある種類の物品から別の種類の物品へ適合させるために実行される操作を、例えば、寸法の補助スケールを有する小さいホイールから、簡単な手動又は自動コマンドに基づいて、ほとんど瞬時に実行することができる。これまで、物品は同じような徐々に寸法が小さくなるボトルとして説明してきたが、ボトル以外のものでもよく、また、互いに異なっていてもよい。そして、支持すなわちストップ構造、壁、壁の一部又はそれらの組み合わせが設けられており、そして、それらの動きが適切であり、特に、前記物品に対して特別に設計されていれば十分である。
【００５０】
図示されていない可動式ストップ構造２０の変形は、与えられた幅を有する物品Ａに対して適当な高さに配置された、各キャビティ６の後部に設けられた固定のストップを有している。この固定ストップの下には垂直に動くリトラクタブルストップ部材が配置されている。このストップ部材は、より細い物品Ｂ、Ｃにそれを適合させるために、横方向に前記キャビティ６の中へ挿入されたり、そこから引き出されたりすることができる。
【００５１】
ここで図８を参照する。徐々に寸法が小さくなる物品Ａ、Ｂ、Ｃが落下するときにそれらを集めて運搬するためのシュート８の一つが描かれている。このシュート８は、それに近づく物品Ａ、Ｂ、Ｃの幅又は直径に前記シュート８を適合させるために、相互に近づいたり遠ざかったりする第１及び第２の部分８８ａ、８８ｂを有している。図の例においては、前記第１の部分８８ａは前壁８ａ（矢印で表された走行方向において）と、内側の側壁１１８ｃとを有しており、一方、第２の部分８８ｂは後壁８ｂと、内側の側壁１２８ｃとを相補的に有している。外側の側壁の機能は部分８８ａ、８８ｂとは別のラッピング固定壁によって行われる。一方、シュート８の底部は開口していて固定支持平面５の上に配置されており、支持表面５の上で物品Ａ、Ｂ、Ｃが支持され摺動する。一般的に、第１及び第２の部分８８ａ、８８ｂの一方は構造７（図６には図示されていない）へ固定されている。一方、前記部分８８ａ、８８ｂの他方はリニアガイド部材１８１によって第１の部分８８ａに対してガイドされ、一つ又は複数の流体力学シリンダ１８２などのリニアシフト部材、モータ及びエンドレススクリュ機構、モータ及びラック、電磁石などの類似のデバイスへ連結されている。このように、シュート８はそれらをある範囲の物品Ａ、Ｂ、Ｃへ適合させるために様々な構造を用いている。適当な制御手段を配置することによって、この配置は図３及び図４及び図５〜図７に示されている実施例のキャビティ６に対してほとんど瞬時に実行することができる。別の実施の形態においては、前記シュート８の一部は協働する中空本体６と一体化することができる。
【００５２】
ここで図９及び図１０を参照する。図には回転式構造７が示されており、その周辺にはキャビティ６が配置されている（図面を簡単化するために一つだけが描かれている）。各キャビティ６は矢印で表されている走行方向に対する前壁及び後壁６ａ、６ｂと、外側の側壁６ｄと、内側の可動式側壁６ｃとによって境界が形成されている。キャビティ６は、さらに、前部に配置された第１及び第２のリトラクタブル支持部材５４、５と、後部に配置されたキャビティ内の物品の位置を検出するためのシステムとを有している。前記第１及び第２の支持部材５４、５５は、前記可動式の側壁６ｃの位置の変化によって、キャビティ６の構造を二つの異なるタイプの物品Ａ、Ｂへ適合させるようになっている。しかし、同じようにして、他の物品に対してさらに支持部材を配置することもできる。以下の説明のためには、他のタイプの物品については動作は同じであることから、第１の物品Ａに適合した第１の支持部材５４と、可動式側壁６ｃの第１の位置とについてのみ言及されている。可動式の側壁６ｃと、第１及び第２の支持部材５４、５５とは、流体力学シリンダ５６などのシフト部材を介して構造７と協働する。
【００５３】
前記検出システムは、図示されている例においては、固定位置、例えば、ラッピング壁４に固定された、キャビティ６の前記外側の側壁６ｄの一つ又は複数の開口部６ｅと一致する方向を向いた一つ又は複数の発光／受光用の光センサ５３ａを有している。従って、キャビティ６が前記光センサ５３ａのまえを通過すると、前記一致が起きて、その時点で、一つ又は複数のＲ光線がキャビティ６０の後部に近接する領域をカバーする。可動式の側壁６ｃの後部には、外側の側壁６ｄの前記開口部６ｃに対向する位置に反射表面５３ｂが設けられている。この反射表面はＲ光線を反射する。従って、この光線は戻ってセンサ５３ａに捉えられる。その場合には、センサは前記支持部材５４の動きを指示する制御手段の方へ信号を出す。
【００５４】
従って、図９においては、物品Ａがネックなどの狭い方の端部が後壁６ｂへ当接してランダムにキャビティ６の中に配置されている状況が示されている。この場合には、センサ５３ａの計画的な位置のために、それらが開口部６ｅと一致したとき、Ｒ光線は物品によって遮られず、従って、光線は反射表面５３ｂによって反射されてセンサ５３ａへ戻る。センサ５３ａは支持部材５４がキャビティ６から外へ引っ込んだままに留まるように命令する信号を前記制御手段の方へ出す。従って、下側の支持表面が遮断される前記領域へ前記キャビティ６が達したときに、物品Ａは前部に位置する大きな方の端部すなわち底部がキャビティ６の開口した端部を通って落下し始める。
【００５５】
逆に、図１０においては、ネックなどの狭い方の端部が前壁６ａに近接していて大きな方の端部すなわち底部が後壁６ｂで支持されて、キャビティ６の中にランダムに配置されたところが示されている。ここで、センサ５３ａが開口部６ｅと一致したときに、Ｒ光線は物品Ａによって遮られ、従ってそれらは反射表面５３ｂによって反射されてセンサ５３ａへ戻ることはない。この場合には、信号は発生しない。従って、制御手段は支持部材５４がキャビティ６の前部において横方向から挿入されて、物品Ａの狭い方の端部すなわちネックの下に配置されたままに留まるよう命令する。従って、下側の支持平面が遮断される前記領域へ前記キャビティ６が到達すると、物品Ａの前記狭い方の端部は前記支持部材５４によって支持されたままになり、後部に位置する大きい方の端部すなわち底部がキャビティ６の開口した底部を通って落下し始める。
【００５６】
この実施の形態においては、光センサ５３ａと反射表面５３ｂのシステムによって検出されたキャビティの中の物品Ａの位置に応じて、支持部材５４を選択的にキャビティ６の中へ挿入したり、そこから引き出したりすることは、キャビティ６を様々な物品に適合させるのではなく、落下のときにその正しい方向を決定する働きをする。キャビティ６を他のタイプの物品に適合させるのは、他の支持部材５５へ作用して行われる。このようにして、キャビティ６の中でそれらの位置をアンスクランブルすることに加えて、物品のサイズ又は寸法を得るために、他の検出システム（図示されていない）を用いることによって、様々なサイズが混ざった物品を扱うことが可能になる。
【００５７】
ここで図１１〜図１４を参照する。これらの図面は異なる寸法を有する物品Ａ、Ｂにキャビティを適合させるための別の実施例を示している。図の実施例においては、与えられた寸法を有する物品Ａと、物品Ａの寸法のおよそ半分に等しいそれより小さい寸法を有する物品Ｂとの間で適合が行われる。
【００５８】
前記構造７（図１３〜図１６には示されていない）の周辺には、物品Ａ、Ｂを受容するために複数のキャビティ６０が形成されている。前記キャビティ６０の各々は、矢印によって表された走行方向に対する前壁及び後壁６０ａ、６０ｂと、外側の側壁６０ｄとによって限定されている。キャビティ６０は、さらに、前壁６０ａに近接して配置された第１の支持部材６７と、後壁６０ｂに近接して配置された第１のストップ部材６３と、側壁６０ｃとを有している。側壁６０ｃは横方向に移動され、前記反対側の外側の側壁６０ｄに近づけられたり遠ざけられたりする。前記第１の支持部材６７及び第１のストップ部材６３は前記移動する側壁６０ｃの第１の位置と協働して、与えられた寸法を有する物品Ａに適合するようになっている（図１１及び図１３の状況）。
【００５９】
可動式の側壁６０ｃはリトラクタブルパーティション部材６２に対する通過開口部６６を有している。パーティション部材６２は前記キャビティ６０の中へ横方向に入って、それを等しい部分に分割する。このパーティション部材６２の後ろ側に近接して別のリトラクタブル支持部材６８が設けられており、一方、前記パーティション部材６２の前側に近接して別のリトラクタブルストップ部材６１が設けられている。従って、パーティション部材６２が挿入されると、別の支持部材６８及び別のストップ部材６１は再配置された側壁６０ｃと協働して、前記等しい部分の各々はずっと小さい寸法を有する物品Ｂに適合したままになる（図１２及び図１４の状況）。
【００６０】
図１１及び図１３のキャビティ６０の物品Ａと、図１２及び図１４のキャビティ６０の後ろ半分の物品Ｂとは、ネックなど、その狭い方の端部が後壁６０ｂへ直接当接しており、従って、物品Ａ、Ｂの大きい方の端部は支持部材６７、６８から外れている位置が描かれている。一方、図１２及び図１４のキャビティの前半分の物品Ｂは、前記大きい方の端部がストップ部材６１、６３へ当接しており、狭い方の端部は支持部材６７、６８の上に配置されていてランダムに反転した位置が描かれている。
【００６１】
パーティション部材６２、他の支持部材６８、他のストップ部材６１及び側壁６０ｃは、例えば、流体力学シリンダ６９（図１３及び図１５を参照のこと）などの任意の適当なタイプのリニアアクチュエータによってリニアにガイドされ、駆動される。物品Ａ、Ｂの寸法に応じて、前記第１の支持部材６７及び／又は前記第１のストップ部材６３もガイドされてリニアアクチュエータ６９によって若干位置を変化させられて、前記適合が行われる必要があるかもしれない。
【００６２】
キャビティ６０を２分割して小さい寸法を有する物品にキャビティ６０を適合させることは、前記収集手段の能力を２倍にし、装置の生産性を２倍にするというさらなる利点がある。
【００６３】
図１１〜図１４の実施の形態には示されていない変形およびこの場合に対して図９及び図１０で参照した説明した手段の実施においては、各キャビティは前部に配置された第１のリトラクタブル支持手段と、後部に配置された、キャビティ内の物品の位置を検出するための第１のシステムと、横方向に移動する側壁とを有している。前記第１のリトラクタブル支持手段及び前記第１の検出システムは、与えられた寸法を有する物品（Ａ）に適合するために、与えられた位置における前記可動式の側壁と協働する。可動式の側壁は、前記キャビティの中へ横方向に入ってこれを二つの等しい部分に分割するリトラクタブルパーティション手段に対する、そして、各パーティション部材の後ろ側に近接する他のリトラクタブル支持部材に対する通路開口部を有している。位置を検出するための他の検出システムが各パーティション部材の前側に近接して動作する。従って、前記パーティション部材及び他の支持部材を挿入し、他の検出システムを動作させ、可動式側壁を再配置すると、前記等しい部分の各々はずっと小さい寸法を有する物品Ｂへ適合したままである。前記検出システムはキャビティ６０の後部又はその一部に近接した領域をカバーする例えば光センサ又は可視化デバイスを有しており、物品Ａ、Ｂのネックなどの狭い方の端部が走行方向において前記キャビティの前部又は後部に近づいたときを検出し、制御手段の方へ関連の信号を出して、キャビティ内の物品Ａ、Ｂの位置に応じて、各キャビティ６０個々に対して、又は、キャビティの一部に対して、第１の支持部材及び／又は他の支持部材の中へ選択的に挿入するか、そこから引き出す命令を与える。前記検出システムの実施例は、図９及び図１０に関連して上述したものでよい。
【００６４】
これらの分割可能なキャビティ６０のあとには、図１５〜図１８に示されているように、分割可能なシュート８０が伴っている。このために、各シュート８０は矢印によって表された回転方向に応じた前壁及び後壁８０ａ、８０ｂと、可動式の側壁８０ｃとを有している。この可動式側壁８０ｃは横方向に移動して、固定のラッピング壁４（図１６及び図１８に示されている）によって形成された外側の側壁に近づいたり遠ざかったりする。前記前壁及び後壁８０ａ、８０ｂは可動式側壁８０ｃの与えられた位置といっしょになって、与えられた寸法を有する物品Ａを集めるようになっている。リトラクタブルパーティション部材８２が可動式の側壁８０ｃの開口部８３を介して前記シュート８０の中へ横方向から入り、シュート８０を二つの等しい部分に分割して、ずっと小さい寸法を有する物品Ｂを集めるようになる。
【００６５】
図１１〜図１４及び図１５〜図１８に示されている実施例においては、ここで説明されている他の変形とともに、各キャビティ又はシュートを二つの等しい部分に分割するのに単一のパーティション部材が設けられているが、各キャビティ又はシュートを三つ又はそれ以上の等しい部分に分割するために、例えば、二つ又はそれ以上のパーティション部材を設けることもできる。しかし、これらの場合には、仕切るまえに扱っていた物品Ａのサイズと、仕切ったあとに扱う物品Ｂのサイズとの間の大きさの飛びが非常に大きくなり、従って、応用が限定されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図１】 寸法がだんだん小さくなるようなある範囲の物品の様々なものに適合したキャビティを形成するフレーム状の中空本体のいくつかのセットを配置した立面図である。前記中空本体の各々は他のものの内側に挿入される。
【図２】 寸法がだんだん小さくなるようなある範囲の物品の様々なものに適合したキャビティを形成するフレーム状の中空本体のいくつかのセットを配置した別のものの立面図である。前記中空本体の各々は他のものの内側に挿入される。
【図３】 図１の配置のフレーム状の中空本体のセットを、それらを互いの内側へ挿入するまえにおいて、より詳細に示している上側からの斜視図である。
【図４】 図１の配置のフレーム状の中空本体のセットを、それらを互いの内側へ挿入したあとで、より詳細に示している上側からの斜視図である。
【図５】 前記キャビティの中へ挿入されたり、そこから引き出されたりする様々なサポート部材及び／又は壁部材によって、ある範囲の物品から、徐々に寸法が小さくなる三つの物品にそれぞれが適合するようになったキャビティを形成する中空本体を示す下側斜視図である。
【図６】 前記キャビティの中へ挿入されたり、そこから引き出されたりする様々なサポート部材及び／又は壁部材によって、ある範囲の物品から、徐々に寸法が小さくなる三つの物品にそれぞれが適合するようになったキャビティを形成する中空本体を示す下側斜視図である。
【図７】 前記キャビティの中へ挿入されたり、そこから引き出されたりする様々なサポート部材及び／又は壁部材によって、ある範囲の物品から、徐々に寸法が小さくなる三つの物品にそれぞれが適合するようになったキャビティを形成する中空本体を示す下側斜視図である。
【図８】 相互の相対的な位置を変える手段を備えた二つの部材から形成された、物品が落下するときにそれらを収集して運搬するためのダクトを示す後ろ側からの斜視図である。
【図９】 キャビティの中の物品の位置を検出する手段と、その位置に応じて引っ込めることができる支持構造とを備えた、キャビティを形成する中空本体を示す上側からの斜視図である。
【図１０】 キャビティの中の物品の位置を検出する手段と、その位置に応じて引っ込めることができる支持構造とを備えた、キャビティを形成する中空本体を示す上側からの斜視図である。
【図１１】 与えられた寸法を有する物品に適合したキャビティを形成する中空本体を示す上側からの斜視図であり、前記中空本体は前記キャビティを等しい部分に仕切るためのパーティション手段を有している。
【図１２】 著しく小さい寸法を有する物品に適合するように、前記パーティション手段によって二つの等しい部分に分割された図１１の中空本体を示す上側からの斜視図である。
【図１３】 図１１に対応する中空本体の状況をよりわかりやすく示す立面図である。
【図１４】 図１２に対応する中空本体の状況をよりわかりやすく示す立面図である。
【図１５】 決められた寸法を有する物品に適合したシュートを示す前側からの斜視図であり、前記シュートはそれを等しい部分に仕切るための手段を有している。
【図１６】 著しく小さい寸法を有する物品に適合するように、前記パーティション手段によって二つの等しい部分に分割された図１５のシュートを示す前側からの斜視図である。
【図１７】 図１５に対応するシュートの状況をよりわかりやすく示す立面図である。
【図１８】 図１６に対応するシュートの状況をよりわかりやすく示す立面図である。
【符号の説明】
６、６０ キャビティ
６ａ、６０ａ、１１６ａ 前壁
６ｂ、６０ｂ、１１６ｂ 後壁
６２ パーティション部材
６ｃ、６０ｃ、１１６ｄ 側壁
１２６ｄ、１３６ｃ、１３６ｄ 側壁
１１、１１ａ、１１ｂ、１１ｃ 支持及びストップ構造
２０、５１、５４ 支持及びストップ構造
６１、６３、６７、６８ 支持及びストップ構造
１１１、１２１、１３１ 支持及びストップ構造
８，８０ シュート

Claims (17)

1. プラスチックボトルなどの容器を方向付けして位置を揃えて供給するための自動アダプタブル装置であって、
   −前記物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）が落下するときに通過できるようにするために底部に開口部を有する複数のキャビティ（６、６０）を形成する、横たわった状態で前記物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）を集めるための収集手段と、
   −落下のときに前記物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）を集めて運搬するための複数のシュート（８、８０）と、
   −支持部材と、
   を有し、前記キャビティ（６、６０）が閉じた回路を走行し、走行方向における前壁及び後壁（６ａ、６０ａ、１１６ａ、６ｂ、６０ｂ、１１６ｂ、６２）と側壁（６ｃ、６０ｃ、１１６ｄ、１２６ｄ、１３６ｃ、１３６ｄ）とによって境界が形成されており、前記壁の一つ又は複数が物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）の部分の支持及び／又はストップ構造（１１、１１ａ、１１ｂ、１１ｃ、２０、５１、５４、６１、６３、６７、６８、１１１、１２１、１３１）を一体化しているか、又は有しており、協働して前記物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）が前記底部に設けられた開口部の中を落下するときに、前記物品に予め決められた方向の垂直指向性を与え、前記シュート（８，８０）の一つが各キャビティ（６、６０）の底部に設けられた前記開口部と協働して前記閉じた回路に沿ってキャビティといっしょに走行し、前記支持部材が、前記閉じた回路の経路の一部に沿って前記物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）を前記キャビティ（６、６０）の中に一時的に保持するために、各キャビティ（６、６０）の前記底部開口部と各シュート（８、８０）との間に介在されており、前記支持及び／又はストップ構造（１１ｂ、１１ｃ、２０、５１、５４、６１、６３、６７、６８、１２１、１３１）又は壁（６２、６ｃ、６０ｃ、１２６ｄ、１３６ｃ、１３６ｄ）又は壁の一部、又はそれらの組み合わせのいくつかがシフト部材（５０、５６、６９）へ連結されており、前記キャビティ（６、６０）の中へ挿入されたりそこから引き出されたりして、方向付けしようとするある範囲の物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）の寸法及び形状に応じてその内部スペースを再構成するようになっている装置。
2. 前記物品を集めるためのシュート（８）及び運搬用ダクトの各々が少なくとも二つの部分（８８ａ、８８ｂ）を有しており、これらの部分が近づけられたり遠ざけられたりして、それらに近づく物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）の厚み又は直径にそれらを適合させ、前記部分の一つが少なくともガイドされてシフト（１８２）へ連結される請求項１に記載の装置。
3. 前記支持構造（１１ｂ、１１ｃ、２０、５１、５４、６１、６３、６７、６８、１２１、１３１）又は壁（６２、６ｃ、６０ｃ、１２６ｄ、１３６ｃ、１３６ｄ）又は壁の一部、又はそれらの組み合わせのシフトがリニアであり、前記シフト手段が流体力学手段によって駆動される請求項１又は請求項２に記載の装置。
4. 前記支持構造（１１ｂ、１１ｃ、２０、５１、５４、６１、６３、６７、６８、１２１、１３１）又は壁（６２、６ｃ、６０ｃ、１２６ｄ、１３６ｃ、１３６ｄ）又は壁の一部、又はそれらの組み合わせのシフトがリニアであり、前記シフト手段がモータ駆動の、又は電気機械式の部材によって駆動される請求項１又は請求項２に記載の装置。
5. 手動又は自動の命令によって、すべてのキャビティ（６、６０）及び／又はシュート（８、８０）において、シフト部材の駆動が同時に行われるようにする手段が設けられている請求項１〜請求項４のいずれか一項に記載の装置。
6. 一つ又は複数の前記支持構造（５４）のシフト部材の駆動を、検出手段（５３ａ、５３ｂ）によって検出されたキャビティ（６、６０）内に集められた物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）の特性及び／又は位置に応じて、選択的に行うための手段が設けられている請求項１〜請求項４のいずれか一項に記載の装置。
7. 前記物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）をばら荷で積み込むようになったリセプタクルを有し、このリセプタクルが側壁と、上に物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）が積まれる円形の底部とを有し、その底部が前記側壁からある距離だけ離れた周辺部分を有していて中を物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）が通過できる環状スペースを形成しており、前記物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）を集めるために前記物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）の前記収集手段が前記通路スペースの下に配置されている請求項１〜請求項６のいずれか一項に記載の装置。
8. 前記収集手段によって形成されるキャビティ（６、６０）が垂直軸又は傾斜軸のまわりに回転する構造（７）の円形の周辺に配置されており、前記構造（７）にシュート（８）も連結されている請求項７に記載の装置。
9. 前記収集手段が、第１のタイプの物品（Ａ）を集めるようになった第１のキャビティを形成する、構造（７）の前記周辺の上に固定された第１のフレーム状又は部分フレーム状の中空本体（１１６）と、一般に徐々に寸法が小さくなる他のタイプの物品（Ｂ、Ｃ）を集めるようになったキャビティをそれぞれ形成する他のフレーム状又は部分フレーム状の中空本体（１２６、１３６）とを有し、前記他の本体（１２６、１３６）がガイドされるとともにシフト部材へ連結されており、小さい寸法を有する物品（Ｂ、Ｃ）へ適合した前記本体（１２６、１３６）が大きなサイズを有する物品（Ａ、Ｂ）に適合した前記本体（１１６、１２６）のキャビティの中へ挿入されたりそこから引き出されたりすることができる請求項８に記載の装置。
10. 各本体（１１６、１２６、１３６）が前部の支持構造（１１１、１２１、１３１）を有する前壁（１１６ａ、１２６ａ、１３６ａ）と、後部の支持及び／又はストップ構造（１１０、１２０、１３０）を有する後壁（１１６ｂ、１２６ｂ、１３６ｂ）と、大きな寸法を有する物品（Ａ、Ｂ）に適合した前記本体（１１６、１２６）の中の内壁として作用する外壁（１１６ｄ、１２６ｄ、１３６ｄ）とを一体化しており、小さい寸法を有する物品（Ｂ、Ｃ）に適合した前記本体（１２６、１３６）の外壁（１２６ｄ、１３６ｄ）が内壁（１３６ｃ）を一体化した小さい寸法を有する物品（Ｃ）に適合した本体（１３６）を除いて、小さい寸法を有する物品（Ｂ、Ｃ）に適合されている請求項９に記載の装置。
11. 各キャビティ（６）が前記前壁（６ａ）に近接する支持構造（１１ａ）と、前記後壁（６ｂ）に近接するストップ構造（２０）を有する可動式の側壁（６ｃ）と、いくつかの挿入及び引き出し可能な支持部材（１１ｂ、１１ｃ）とを有しており、前記支持部材が横方向にキャビティ（６）の中へ挿入されたりそこから引き出されたりすることができ、前記可動式の側壁（６ｃ）の位置と協働して各キャビティを徐々に寸法が小さくなるある範囲の物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）へ適合させる請求項８に記載の装置。
12. 各キャビティが、その後部に、与えられた幅を有する物品（Ａ）に適した高さに配置された固定のストップを有し、この固定ストップの下には垂直方向に走行する挿入及び引き出し可能なストップ部材が配置されており、前記ストップ部材が横方向に前記キャビティの中へ挿入されたりそこから引き出されたりして、小さい幅を有する物品（Ｂ、Ｃ）にそれを適合させることができる請求項８に記載の装置。
13. 前記物品（Ａ）が各キャビティ（６）の中にある位置を検出するためのシステムと、各キャビティ（６）の前部に配置された挿入及び引き出し可能な支持部材（５４）と、検出された物品（Ａ）の前記位置を表す前記検出システムから受信される信号に応じて前記支持部材（５４）を駆動して前記キャビティ（６）の前部の中へ横方向に挿入したりそこから引き出したりするよう指示する制御手段とを有する請求項８に記載の装置。
14. プラスチックボトルなどの容器を方向付けして位置を揃えて供給するための自動アダプタブル装置であって、
    −前記物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）が落下するときに通過できるようにするために底部に開口部を有する複数のキャビティ（６、６０）を形成する、横たわった状態で前記物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）を集めるための収集手段と、
    −落下のときに前記物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）を集めて運搬するための複数のシュート（８、８０）と、
    −支持部材と、
    を有し、前記キャビティ（６、６０）が閉じた回路を走行し、走行方向における前壁及び後壁（６ａ、６０ａ、１１６ａ、６ｂ、６０ｂ、１１６ｂ、６２）と側壁（６ｃ、６０ｃ、１１６ｄ、１２６ｄ、１３６ｃ、１３６ｄ）とによって境界が形成されており、前記壁の一つ又は複数が物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）の部分の支持及び／又はストップ構造（１１、１１ａ、１１ｂ、１１ｃ、２０、５１、５４、６１、６３、６７、６８、１１１、１２１、１３１）を一体化しているか、又は有しており、協働して前記物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）が前記底部に設けられた開口部の中を落下するときに、前記物品に予め決められた方向の垂直指向性を与え、前記シュート（８，８０）の一つが各キャビティ（６、６０）の底部に設けられた前記開口部と協働して前記閉じた回路に沿ってキャビティといっしょに走行し、前記支持部材が、前記閉じた回路の経路の一部に沿って前記物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）を前記キャビティ（６、６０）の中に一時的に保持するために、各キャビティ（６、６０）の前記底部開口部と各シュート（８、８０）との間に介在されており、前記支持及び／又はストップ構造（１１ｂ、１１ｃ、２０、５１、５４、６１、６３、６７、６８、１２１、１３１）又は壁（６２、６ｃ、６０ｃ、１２６ｄ、１３６ｃ、１３６ｄ）又は壁の一部、又はそれらの組み合わせのいくつかがシフト部材（５０、５６、６９）へ連結されており、前記キャビティ（６、６０）の中へ挿入されたりそこから引き出されたりして、方向付けしようとするある範囲の物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）の寸法及び形状に応じてその内部スペースを再構成するようになっており、
    前記物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）をばら荷で積み込むようになったリセプタクルを有し、このリセプタクルが側壁と、上に物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）が積まれる円形の底部とを有し、その底部が前記側壁からある距離だけ離れた周辺部分を有していて中を物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）が通過できる環状スペースを形成しており、前記物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）を集めるために前記物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）の前記収集手段が前記通路スペースの下に配置されており、
    前記収集手段によって形成されるキャビティ（６、６０）が垂直軸又は傾斜軸のまわりに回転する構造（７）の円形の周辺に配置されており、前記構造（７）にシュート（８）も連結されており、
    各キャビティ（６０）が、与えられた寸法を有する物品（Ａ）に適合するために、前部に配置された第１の支持部材（６７）と、後部に配置された第１のストップ部材（６３）とを有し、さらに、少なくとも一つの挿入及び引き出し可能なパーティション部材（６２）に対する少なくとも一つの通路開口部（６６）を備えた横方向に可動な側壁（６０ｃ）を有し、パーティション部材（６２）が前記キャビティ（６０）の中へ横方向へ入ってそれを少なくとも二つの等しい部分に分割し、各パーティション部材（６２）の後ろ側に近接する他の挿入及び引き出し可能な支持部材（６８）と各パーティション部材（６２）の前部に近接する他の挿入及び引き出し可能なストップ部材（６１）とが設けられていて、前記パーティション部材（６２）と他の支持部材（６８）と他のストップ部材（６１）とを挿入して側壁（６０ｃ）を再配置することによって、前記等しい部分の各々がずっと小さい寸法を有する物品（Ｂ）に適合される装置。
15. プラスチックボトルなどの容器を方向付けして位置を揃えて供給するための自動アダプタブル装置であって、
    −前記物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）が落下するときに通過できるようにするために底部に開口部を有する複数のキャビティ（６、６０）を形成する、横たわった状態で前記物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）を集めるための収集手段と、
    −落下のときに前記物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）を集めて運搬するための複数のシュート（８、８０）と、
    −支持部材と、
    を有し、前記キャビティ（６、６０）が閉じた回路を走行し、走行方向における前壁及び後壁（６ａ、６０ａ、１１６ａ、６ｂ、６０ｂ、１１６ｂ、６２）と側壁（６ｃ、６０ｃ、１１６ｄ、１２６ｄ、１３６ｃ、１３６ｄ）とによって境界が形成されており、前記壁の一つ又は複数が物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）の部分の支持及び／又はストップ構造（１１、１１ａ、１１ｂ、１１ｃ、２０、５１、５４、６１、６３、６７、６８、１１１、１２１、１３１）を一体化しているか、又は有しており、協働して前記物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）が前記底部に設けられた開口部の中を落下するときに、前記物品に予め決められた方向の垂直指向性を与え、前記シュート（８，８０）の一つが各キャビティ（６、６０）の底部に設けられた前記開口部と協働して前記閉じた回路に沿ってキャビティといっしょに走行し、前記支持部材が、前記閉じた回路の経路の一部に沿って前記物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）を前記キャビティ（６、６０）の中に一時的に保持するために、各キャビティ（６、６０）の前記底部開口部と各シュート（８、８０）との間に介在されており、前記支持及び／又はストップ構造（１１ｂ、１１ｃ、２０、５１、５４、６１、６３、６７、６８、１２１、１３１）又は壁（６２、６ｃ、６０ｃ、１２６ｄ、１３６ｃ、１３６ｄ）又は壁の一部、又はそれらの組み合わせのいくつかがシフト部材（５０、５６、６９）へ連結されており、前記キャビティ（６、６０）の中へ挿入されたりそこから引き出されたりして、方向付けしようとするある範囲の物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）の寸法及び形状に応じてその内部スペースを再構成するようになっており、
    前記物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）をばら荷で積み込むようになったリセプタクルを有し、このリセプタクルが側壁と、上に物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）が積まれる円形の底部とを有し、その底部が前記側壁からある距離だけ離れた周辺部分を有していて中を物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）が通過できる環状スペースを形成しており、前記物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）を集めるために前記物品（Ａ、Ｂ、Ｃ）の前記収集手段が前記通路スペースの下に配置されており、
    前記収集手段によって形成されるキャビティ（６、６０）が垂直軸又は傾斜軸のまわりに回転する構造（７）の円形の周辺に配置されており、前記構造（７）にシュート（８）も連結されており、
    各キャビティが、与えられた寸法を有する物品（Ａ）に適合するために、前部に配置された第１の挿入及び引き出し可能な第１の支持部材と、後部に配置された、キャビティ内の物品（Ａ）の位置を検出するための第１のシステムとを有し、さらに、少なくとも一つの挿入及び引き出し可能なパーティション部材に対する少なくとも一つの通路開口部を備えた横方向に可動な側壁を有し、パーティション部材が前記キャビティの中へ横方向へ入ってそれを少なくとも二つの等しい部分に分割し、各パーティション部材の後部に近接する他の挿入及び引き出し可能な支持部材と各パーティション部材の前部に近接する位置を検出するための他のシステムとが設けられていて、前記パーティション部材と他の支持部材と他の検出システムとを挿入して可動な側壁を再配置することによって、前記等しい部分の各々がずっと小さい寸法を有する物品（Ｂ）に適合される装置。
16. 前記検出システムがキャビティ（６）の後部又はその一部に近接する領域をカバーする光センサ（５３ａ、５３ｂ）又は可視化デバイスを有している請求項１３又は請求項１５に記載の装置。
17. 各シュート（８０）が決められた寸法を有する物品（Ａ）を集めるようになっており、また、少なくとも一つの挿入及び引き出し可能なパーティション部材（８２）を有しており、このパーティション部材が側壁（８０ｃ）の開口部（８３）を介して前記シュート（８０）の中へ横方向から入ってシュート（８０）を少なくとも二つの等しい部分に分割し、小さい寸法を有する物品（Ｂ）を収集するようになっている請求項１４又は請求項１５に記載の装置。

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