JP4610161B2 - Course creation system and course creation method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コース作成システムおよびコース作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の巡回ポイントを含む地域において、これらの巡回ポイントを巡回する最短経路は、いわゆる巡回セールスマン問題の手法で求めることができる。巡回セールスマン問題は、セールスマンがn個の都市を1回ずつ通って巡回する場合の最短経路を探索する問題である。都市数をnとすると、(n−1)!/2の組合せがあり、nの数が大きくなると、全ての組合せの数は指数関数的に増大するため、厳密解を求めるのは困難である。そこで、組合せの最適化を行うために種々の近似アルゴリズムが用いられる。このような近似アルゴリズムとしては、たとえばランダムサーチ、山登り法、焼きなまし法(SA:Simulated Annealing)、遺伝的アルゴリズム(GA)等が挙げられる。
【0003】
従来、イメージ地図から経路探索に好適な経路データを作成し、その経路データを用いて距離または時間のより少ない経路を決定する経路決定方法が開示されている(特許文献1)。ここでは、道路の交通量、交差点の位置、道路の形状、一方通行等の地図上の地理を考慮して経路が決定されている。これにより、距離または時間のより小さい経路を決定することができる。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−273181号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来は、決まった範囲内でいかに効率よく巡回するかということしか考えられておらず、地域内に複数のコースを作成する際に、どのようにしてそのコース内に含める巡回ポイントを選択するかという手法については考慮されていなかった。とくに、このようなコースを客観的な観点から作成するという方法は全く考慮されていない。
【0006】
さらに、従来、トラック等の車両での移動を想定して地域内に複数のコースを作成する際に、効率的に巡回することのできるコースの作成は考慮されてこなかった。しかし、物品を配送する業者等にとっては、作業員数や車両台数の削減が要望されている。
【0007】
また、地域内に複数のコースを作成し、各コースを複数の作業員で分担するという特色を考慮すると、対象地域に含まれる複数の巡回ポイントを複数の作業員にどのようにして分配するべきかを検討することが重要である。従来、巡回コースを客観的な観点から作成する手法が考慮されていなかった結果、作業員の労力を客観的に把握することができなかった。そのため、作業員間で不公平感が生じることもあった。
【0008】
本発明の目的は、地域内に複数の巡回コースを作成する際に、必要な作業員数等を減らして効率よく巡回作業を行うことのできるコースを作成する技術を提供することにある。本発明の別の目的は、トラック等の車両で移動する巡回コースを作成する際に、必要な作業員数や車両台数を減らして効率的に巡回することのできるコースを作成する技術を提供することにある。本発明のまた別の目的は、このようなコースを客観的に作成することのできる技術を提供することにある。本発明のまた別の目的は、地域内に複数の巡回コースを作成する際に、巡回ポイントを適切に公平に割り当てることのできる技術を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以下に説明する本発明においては、たとえば各巡回ポイントを毎週巡回する等、コース内に含まれる巡回ポイントが固定されたコースの作成を想定する。ここで、巡回ポイントとは、作業員が巡回作業を行う際に立ち寄る地点や作業員が物品を配送する地点のことをいう。たとえば、充填作業等を行う際の自動販売機、商品配送を行う際のコンビニエンスストア等のチェーン店等各種店舗、訪問販売や聞き取り調査をする際の対象者、新聞や牛乳等の各種配達サービスの対象者、チラシの配布を行う際の対象設備等とすることができる。ここで、コースとは、たとえば巡回の出発点となる拠点から各巡回ポイントを巡回してまた拠点に戻るまでの経路をいう。コースの数とは、このような経路の数のことである。
【0010】
本発明によれば、
所定の基準点および複数の巡回ポイントを含む地域内に、巡回コースを作成するコンピュータシステムであって、
前記基準点の位置情報を記憶する基準点情報記憶部と、
前記複数の巡回ポイントの位置情報を記憶する巡回ポイント情報記憶部と、
前記基準点を朝出発してコース内の各前記巡回ポイントを巡回し、途中で昼の休憩時間をとってそのまま午後も各前記巡回ポイントを巡回して夕方前記基準点に戻るコースである第1のコースの第1の上限時間と、前記基準点を朝出発して午前中コース内の各前記巡回ポイントを巡回して前記基準点に戻るコース、または昼の休憩時間をとった後前記基準点を出発してコース内の各前記巡回ポイントを巡回して夕方前記基準点に戻るコースであって、前記第1の上限時間よりも上限時間が短い第2のコースの第2の上限時間との設定を受け付ける条件設定受付部と、
前記地域内に作成すべきコースの理論数nの設定に基づき、前記基準点を中心として放射状に広がる分割線で、隣接する前記分割線がなす角度が360/nの近似値となるように前記分割線を設定して前記地域をn個の検索領域に分割する検索領域作成部と、
前記基準点情報記憶部および前記巡回ポイント情報記憶部にそれぞれ記憶された前記基準点の前記位置情報および前記複数の巡回ポイントの前記位置情報に基づき、各前記検索領域毎に、当該前記検索領域内に含まれる前記巡回ポイントを同一コースに含めるように各前記巡回ポイントを選択し、前記第1のコースをn個作成する選択部と、
前記基準点情報記憶部および前記巡回ポイント情報記憶部にそれぞれ記憶された前記基準点の前記位置情報および前記複数の巡回ポイントの前記位置情報に基づき、各前記第1のコースに含まれる前記巡回ポイントによって定まるコース時間を算出し、当該コース時間が前記第1の上限時間以上の場合、当該検索領域に含まれる前記巡回ポイントのうち、前記基準点から近い順に前記巡回ポイントを外して、当該外した巡回ポイントを前記第2のコースに含める処理を行う調整部と、
を含むことを特徴とするコース作成システムが提供される。ここで、各第1のコースはなるべく上限時間が均等となるように形成される。
【0011】
このようにすれば、客観的に巡回コースを作成することができる。このように、客観的にコースを作成することにより、必要最小限のパラメータの設定のみで極めて短期間でのコース作成のシミュレーションを行うことができる。また、各コースは基準点を中心として放射状に広がる分割線により囲まれた検索領域内に形成されるので、略等しい形状で、把握しやすい形に形成することができる。これにより、作業員が公平感を持てるようなコースを作成することができる。さらに、本発明によれば、効率よく巡回することのできるコースを作成することができる。
本発明のコース作成システムによれば、各コースが花の花びらのような形状に作成されるが、ここで、他のコースは、花びらの形が小さくなるように、基準点に近い位置にある巡回ポイントから優先的に選択されるようにすることができる。これにより、他のコースにおけるコース時間が、該当するコースにおけるコース時間よりも小さくなるようにすることもできる。
本発明のコース作成システムにおいて、前記第2コースは、複数の前記検索領域にまたがるようにして作成された構成とすることができる。また、これにより、基準点を中心として、放射状に形成された花の花びらのような形状のコースを作成することができる。
【0012】
本発明のコース作成システムにおいて、検索領域作成部は、基準点を中心として、隣接する分割線がなす角度が略等しくなるように地域をn個の検索領域に分割することができる。これにより、各第1のコースを略等しい形状で、コース時間が略均等となるように作成することができる。また、最初に各検索領域を略均等に形成し、その後に調整処理を行うことにより、コース作成の最適解を求めるための処理を迅速に、効率よく行うことができる。
【0015】
本発明のコース作成システムにおいて、選択部は、検索領域内に含まれる巡回ポイントを同一コースに含めるように各巡回ポイントを選択することができ、調整部は、各第1のコースにおけるコース時間の平均値を考慮して、該当する第1のコースにおけるコース時間が平均値よりも低い場合は、その検索領域を形成する分割線のなす角度を広げる処理を行い、該当する第1のコースにおけるコース時間が平均値よりも高い場合は、その検索領域を形成する分割線のなす角度を狭める処理を行うことができる。
【0016】
これにより、各第1のコースをコース時間が略均等となるように作成することができる。また、コース作成の最適解を求めるための処理を迅速に、効率よく行うことができる。
【0019】
本発明のコース作成システムにおいて、検索領域作成部は、当該地域内に含まれる道路をマーキングした道路情報を考慮して分割線を設定することができる。このようにすれば、たとえばトラック等の車両を用いて巡回を行う場合に、往路の進路方向の左側に位置する巡回ポイントをまず巡回し、その後に帰路の進行方向においても左側に位置する巡回ポイントを巡回して基準点に戻ってくるようなコースを作成することができるので、効率よく巡回作業を行うことができる。なお、車両の通行方向が右側通行の国においては、逆の順に巡回するコースとすることができる。
【0021】
本発明のコース作成システムにおいて、巡回作業は車両を用いて行うものであってよく、作成されたコース毎にそのコースに含まれる店舗を巡回する順序を決定する順序決定部をさらに含み、順序決定部は、車両の通行方向側に位置する巡回ポイントから順に巡回するように順序を決定することができる。このようにすれば、車両で巡回作業を行う際に、効率よく巡回することのできる経路を作成することができる。
【0022】
本発明のコース作成システムにおいて、検索領域作成部は、まずコースを作成する際の開始点となるシードを複数の巡回ポイントの中から選択してよく、基準点およびシードを通るように軸線を設定することでき、当該軸線を考慮して分割線を設定することができる。
【0023】
本発明のコース作成システムにおいて、複数の巡回ポイントをコースに含める際の制限の度合いを示す融通性パラメータを各巡回ポイントに対応づけて保持するポイント情報保持部をさらに含み、検索領域作成部は、融通性パラメータを考慮してシードを選択することことができる。
【0024】
本発明のコース作成システムにおいて、地域は拠点を含むことができ、検索領域作成部は、拠点を基準点とすることができる。
【0025】
本発明のコース作成システムにおいて、選択された巡回ポイントによって定まるコース時間を算出する算出部をさらに含むことができる。ここで、コース時間は、選択された巡回ポイントへの配送時間により定まるコース時間とすることができる。また、コース時間は、選択された巡回ポイントに配送する物品の量によって定まる物量とすることもできる。また、これら双方を考慮することもできる。
【0026】
本発明によれば、
コンピュータシステムにより、所定の基準点および複数の巡回ポイントを含む地域内に、巡回コースを作成する方法であって、
前記コンピュータシステムは、
前記基準点の位置情報を記憶する基準点情報記憶部と、
前記複数の巡回ポイントの位置情報を記憶する巡回ポイント情報記憶部と、を含み、
前記基準点を朝出発してコース内の各前記巡回ポイントを巡回し、途中で昼の休憩時間をとってそのまま午後も各前記巡回ポイントを巡回して夕方前記基準点に戻るコースである第1のコースの第1の上限時間と、前記基準点を朝出発して午前中コース内の各前記巡回ポイントを巡回して前記基準点に戻るコース、または昼の休憩時間をとった後前記基準点を出発してコース内の各前記巡回ポイントを巡回して夕方前記基準点に戻るコースであって、前記第1の上限時間よりも上限時間が短い第2のコースの第2の上限時間との設定を受け付けるステップと、
前記地域内に作成すべきコースの理論数nの設定に基づき、前記基準点を中心として放射状に広がる分割線で、隣接する前記分割線がなす角度が360/nの近似値となるように前記分割線を設定して前記地域をn個の検索領域に分割するステップと、
前記基準点情報記憶部および前記巡回ポイント情報記憶部にそれぞれ記憶された前記基準点の前記位置情報および前記複数の巡回ポイントの前記位置情報に基づき、各前記検索領域毎に、当該前記検索領域内に含まれる前記巡回ポイントを同一コースに含めるように各前記巡回ポイントを選択し、前記第1のコースをn個作成するステップと、
前記基準点情報記憶部および前記巡回ポイント情報記憶部にそれぞれ記憶された前記基準点の前記位置情報および前記複数の巡回ポイントの前記位置情報に基づき、各前記第1のコースに含まれる前記巡回ポイントによって定まるコース時間を算出し、当該コース時間が前記第1の上限時間以上の場合、当該検索領域に含まれる前記巡回ポイントのうち、前記基準点から近い順に前記巡回ポイントを外して、当該外した巡回ポイントを前記第2のコースに含める調整処理を行うステップと、
を含むことを特徴とするコース作成方法が提供される。
【0029】
本発明のコース作成システムにおいて、調整するステップにおいて、各第1のコースにおけるコース時間の平均値を考慮して、該当する第1のコースにおけるコース時間が平均値よりも低い場合は、その検索領域を形成する分割線のなす角度を広げる処理を行い、該当する第1のコースにおけるコース時間が平均値よりも高い場合は、その検索領域を形成する分割線のなす角度を狭める処理を行うことができる。
【0031】
本発明のコース作成方法において、検索領域に分割するステップは、当該地域内に含まれる道路をマーキングした道路情報を考慮して分割線を設定することができる。
【0032】
本発明のコース作成方法において、各第1のコースにおけるコース時間の差が所定の範囲内になるまで、分割するステップと、選択するステップと、調整するステップを繰り返し行うことができる。
【0034】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下の実施の形態におけるコース作成システムは、複数の巡回ポイントを含む地域内に、巡回コースを作成する際に、地域内の拠点を中心として、対象の地域を放射状に広がる分割線で複数の検索領域に分割し、各検索領域に含まれる巡回ポイントを同一の巡回コースに含めるようにして巡回コースを作成する。なお、以下の実施の形態においては、たとえば各巡回ポイントを毎週巡回する等、コース内に含まれる巡回ポイントが固定されたコースの作成を想定する。
【0036】
(第一の実施の形態)
以下、巡回ポイントを店舗として本発明の第一の実施の形態を説明する。
本発明の実施の形態において、複数の店舗を含む地域内で、各店舗を巡回する作業を行う際の巡回コースを複数作成する例を説明する。各担当者は、毎日営業所や配送センター等の拠点を開始点として、自己の巡回コースに含まれる店舗を回って店舗への商品等の補充・配達、店舗との関係強化、情報収集、セールス提案、契約、検証等を行った後、また拠点に戻るという巡回作業を行うものとする。したがって、全体の作業効率を上昇させるためには、各担当者が移動する拠点−店舗間および店舗−店舗間の距離がそれぞれなるべく短くなるようにして巡回コースを設定するのが好ましい。巡回作業は、徒歩で行うものとすることもできるが、本実施の形態においては、自動車等の車両を使った巡回作業について説明する。なお、配送コースには、たとえば配送時間の上限や移動距離の上限が異なるもの等、複数のコース形態を設けることもできる。
【0037】
図1は、本実施の形態におけるコース作成方法の手順を示すフローチャートである。まず、コース作成に必要な地図情報データ、拠点情報データ、店舗情報データ等の各種データの登録が行われる(S2)。次に、コース作成のために必要な条件の設定が行われる(S4)。つづいて、対象地域を複数の検索領域に分割するために必要なパラメータの設定が行われる(S6)。その後、地域内に設定された複数の検索領域のそれぞれを対象として同一コース内に含める店舗が順次選択され、複数のコースが作成される(S8)。つづいて、コース作成結果の評価および再作成が行われる(S10)。評価および再作成が終了すると、コース作成処理を終了する。
【0038】
図2は、本実施の形態におけるコース作成システムの構成を示すブロック図である。コース作成システム100は、表示処理部108と、条件設定受付部110と、パラメータ設定受付部111と、店舗選択部112と、判断部114と、算出処理部116と、調整処理部122と、コース状態評価部124と、検索領域作成部161と、地図情報記憶部T1と、拠点情報記憶部T2と、店舗情報記憶部T3と、条件記憶部T4と、コース情報記憶部T5と、ロジック記憶部T6と、パラメータ記憶部T7と、検索領域記憶部T10とを有する。算出処理部116は、算出部118および順序決定部121を含む。
【0039】
地図情報記憶部T1は、コース作成の対象となる地域の地図情報データを記憶する。また、本実施の形態において、地図情報記憶部T1は、地図情報データ中に含まれる幹線道路等の道路情報をマーキングした道路情報をも記憶する。拠点情報記憶部T2は、拠点情報データを記憶する。拠点情報データは、拠点の識別コード、拠点の名称、拠点の位置(緯度および経度、またはX座標およびY座標)等を含む。ここで、拠点とは、たとえばその地域における営業所や物流センター等の配送拠点である。
【0040】
店舗情報記憶部T3は、店舗情報データを記憶する。店舗情報データは、拠点の識別コード、店舗の識別コード、店舗の名称、店舗の位置(緯度、経度および高さ、またはX座標、Y座標およびZ座標)、1回あたりの作業時間(分)、月訪問(巡回)回数、訪問日時条件、融通性パラメータ、月売上(円)、商品毎の月販売量(個)、拠点からの移動速度(km/時間)、店舗間移動速度(km/時間)等、同一コース内に含める店舗を選択したり、コース時間等の統計量を算出するために必要な情報を含む。融通性パラメータとは、コースに含める際の各店舗の制限の度合いを示すパラメータである。たとえば、訪問曜日や時間が決まっている店舗はその曜日または時間に訪問をしなければならず、制限の度合いが強い。そのため融通性パラメータが低く設定される。また、月当たりの訪問回数が多い店舗も融通性パラメータが低く設定される。
【0041】
図3は、本実施の形態における店舗情報記憶部T3のデータ構造の一部を示す図である。ここでは、店舗情報記憶部T3は、拠点コード欄、店舗コード欄、名称欄、位置欄、高さ欄、作業時間欄、回数欄、日時条件欄、融通性パラメータ欄等を含む。ここで、たとえば、店舗コード「a」の店舗は、拠点コード「1000」の拠点に属し、名称が「スーパー」で、位置が「(X1,Y1)」、高さが「地上」、この店舗における作業時間が「25分」、月当たりの訪問回数は「8回」、訪問の日時条件は「−(特になし)」である。また、この店舗は月当たりの訪問回数が8回だが日時条件がないため、融通性パラメータは中程度の「3」である。たとえば、店舗コード「b」の店舗は、拠点コード「1000」の拠点に属し、名称が「ショッピングモール1」で、位置が「(X2,Y2)」、高さが「地上」、この店舗における作業時間が「15分」、月当たりの訪問回数は12回、訪問の日時条件は「月・水・金」である。つまり、店舗コード「b」の店舗には毎週月曜日、水曜日、および金曜日に訪問する必要がある。この店舗は、月当たりの訪問回数が「12回」で日時条件も決まっているため、融通性パラメータは最も低い「1」である。
【0042】
図2に戻り、表示処理部108は、各種データや作成されたコース状態等を地図情報とともに画面(不図示)上に表示する処理を行う。
【0043】
条件設定受付部110は、ユーザからコース作成のための種々の条件の設定を受け付ける。条件設定受付部110は、たとえば、各担当者の1日の標準作業時間、各店舗での標準作業時間、店舗間の標準移動速度、拠点と店舗間の標準移動速度等の条件の設定を受け付ける。条件記憶部T4は、設定された条件を記憶する。
【0044】
また、条件設定受付部110は、統計量の許容範囲の設定を受け付ける。許容範囲とは、望ましい統計量の上限および下限のことである。以下、本実施の形態において、コース時間を統計量として説明する。コース時間とは、拠点からコース内の店舗を巡回してまた拠点に戻るまでの時間のことである。コース時間には車での移動時間および各店舗における作業時間が含まれる。たとえば、コース時間の上限は各担当者の1日の標準作業時間とすることができ、また、上限時間との差が1時間以内となるように下限時間を設定することができる。
【0045】
パラメータ設定受付部111は、対象地域を複数の検索領域に分割するために必要なパラメータの設定を受け付ける。対象地域は、拠点を中心として放射状に広がる分割線で分割することにより複数の検索領域に分割される。ここで、パラメータには、その地域内に作成すべきコースの望ましい理論数、最初の分割線の設定条件、隣接する分割線がなす角度等が含まれる。最初の分割線は、たとえば、拠点を始点として、拠点内に設定されたシード店舗と拠点を結ぶ軸線を考慮して設定することもでき、地域内のマーキングされた道路の位置を考慮して設定することもできる。また、隣接する分割線がなす角度は、たとえば拠点を中心とした円(360°)をコースの理論数で除した角度とすることもできる。対象地域の分割方法については後述する。
【0046】
パラメータ記憶部T7は、このようにして設定されたパラメータを記憶する。図4は、パラメータ記憶部T7のデータ構造の一部を示す図である。パラメータ記憶部T7は、たとえばシード店舗の選択条件に関するデータも記憶する。シード店舗の選択条件としては、拠点から近い位置から選択する場合と拠点から遠い位置から選択する場合とが含まれる。ここでは、拠点から遠い位置から選択する旨が設定されている。また、コース数の理論数は12、その許容範囲は+2、つまりコース数が14以内であれば、コース作成処理を終了してもよい旨が設定されている。この場合、隣接する分割線がなす角度は30度、その許容範囲は−10度〜+30度となる旨が設定されている。
【0047】
図2に戻り、検索領域作成部161は、パラメータ記憶部T7を参照して、地域内に複数の検索領域を作成する処理を行う。検索領域記憶部T10は、検索領域作成部161により設定された検索領域に関する情報を少なくとも一時的に記憶する。
【0048】
店舗選択部112は、検索領域記憶部T10を参照して、検索領域作成部161により作成された各検索領域を対象として、同一コースに含める店舗を選択する。コース作成処理については後述する。コース情報記憶部T5は、作成されたコースに関する情報を記憶する。
【0049】
算出処理部116において、算出部118は、コース時間等の統計量を算出する。算出処理部116は、複数のコースのコース時間の平均値も算出する。順序決定部121は、作成されたコース毎にそのコースに含まれる店舗を巡回する順序を決定する。順序決定部121により決定された巡回順序もコース情報記憶部T5に記憶される。順序決定部121による巡回順序の決定方法についても後述する。
【0050】
判断部114は、算出部118により算出された各コースにおけるコース時間が所定の許容範囲内であるか否かを判断する。調整処理部122は、コース時間が所定の許容範囲内でない場合に、コース間での店舗の分配の調整等の処理を行う。
【0051】
なお、ロジック記憶部T6は、種々の処理手順に関するロジックを記憶する。
【0052】
コース状態評価部124は、コース作成処理が行われた後、最終的に作成されたコース数を理論数と比較する等して、コース作成の適否を判断する。
【0053】
図5は、図1に示したステップ8のコース作成処理を具体的に示したフローチャートである。
まず、検索領域作成部161は、地域を複数の検索領域に分割する際の基準となる分割線を設定する(S18)。検索領域作成部161は、たとえば、地域内の店舗の中からシード店舗を選択し、拠点を始点としてそのシード店舗を通る軸線を設定し、その軸線を考慮して最初の分割線を設定することができる。ここで、算出処理部116は、店舗情報記憶部T3を参照して、融通性パラメータの低い店舗から順にシード店舗を選択してよい。融通性パラメータの低い店舗とは、たとえば月当たりの訪問回数が多い店舗や訪問日時の指定がある店舗等のことである。また、検索領域作成部161は、パラメータ記憶部T7を参照して、拠点からの位置の遠近等に応じてシード店舗を選択してもよい。また、検索領域作成部161は、地図情報記憶部T1を参照して、マーキングされた道路の位置を考慮して最初の分割線を設定することもできる。
【0054】
検索領域作成部161は、最初の分割線を基準として、パラメータ記憶部T7を参照して、隣接する分割線がなす角度を考慮して、拠点を中心として放射状に広がる複数の分割線を順次設定していく。検索領域作成部161は、分割線で囲まれた領域を検索領域として地域を複数の検索領域に分割する(S20)。
【0055】
検索領域の分割方法の一例について、図6を参照して説明する。図6は、地域内の拠点および複数の店舗をポイントとして示した図である。検索領域作成部161は、パラメータ記憶部T7を参照して、予め設定された各種パラメータに基づき、地域を複数の検索領域に分割する。図6(a)に示すように、ここでは、ポイントaがシード店舗であるとして説明する。検索領域作成部161は、まず、拠点を一端として拠点とポイントaとを結ぶ直線を軸線Lとして設定する。つづいて、検索領域作成部161は、パラメータ記憶部T7を参照して、隣接する分割線のなす角度を考慮し、たとえば軸線により、検索領域が略均等に二分割されるようにして最初の分割線を設定する。ここでは、分割線d1を最初の分割線とする。このとき、最初の分割線は、軸線に対して反時計回りの方向に設定されるのが好ましい。このようにすれば、作成されたコースを車両で巡回する際に、往路では左側にある店舗を順次巡回した後、帰路でも同様に左側にある店舗を巡回するようにすることができ、効率よく巡回することのできるコースを作成できるからである。つづいて、検索領域作成部161は、パラメータ記憶部T7を参照して、隣接する分割線のなす角度を考慮して、次の分割線d2を設定する。図6(b)に示すように、検索領域作成部161は、同様にして、複数の分割線d3〜d12を設定する。これによりこの地域は12個の検索領域に分割される。
【0056】
図7は、検索領域の分割方法の他の例を示す図である。この地域には、たとえば図7(a)中破線で示すような道路が、マーキングされている。検索領域作成部161は、図7(b)に示すように、マーキングされた道路の中で、基準となる幹線道路を選択する。検索領域作成部161は、上述したのと同様、パラメータ記憶部T7を参照して、隣接する分割線のなす角度を考慮し、たとえばマーキングされた幹線道路により、検索領域が略均等に二分割されるようにして最初の分割線を設定することができる。ここでも、分割線d1を最初の分割線とする。ここでも、上述したのと同様、最初の分割線は、幹線道路に対して反時計回りの方向に設定されるのが好ましい。このようにすれば、作成されたコースを車両で巡回する際に、往路では左側にある店舗を順次巡回した後、帰路でも同様に左側にある店舗を巡回するようにすることができ、効率よく巡回することのできるコースを作成できるからである。なお、車両が右側通行の国内の地域を対象とする場合は、逆方向にするのが好ましい。つづいて、検索領域作成部161は、パラメータ記憶部T7を参照して、隣接する分割線のなす角度を考慮して、図7(c)に示すように、次の分割線d2を設定する。
【0057】
図5に戻り、店舗選択部112は、検索領域作成部161により分割された各検索領域を対象として、その検索領域内の店舗を同一コースに含めるように選択する(S22)。コースが作成されると、順序決定部121は、拠点を始点として拠点とシード店舗とを結ぶ軸線Lに対して反時計回り方向にある領域に属する店舗を順次巡回し、その後、この領域内で最も遠い位置にある店舗で反転し、軸線Lに対して時計回り方向にある領域に属する店舗を順次巡回するように巡回順序を決定する。このようにすると、車両が左側通行の国において車両で巡回作業を行う際に、まず往路において道路の左側にある店舗を巡回し、その後に帰路においても左側にある店舗を巡回することができるので、効率よく巡回することのできるコースを作成することができる。算出部118はそのコースに含まれる店舗の統計量を算出する(S24)。ここで、統計量は、そのコースにおけるコース時間である。つづいて、算出部118は、これらのコースの統計量の平均値を算出する。
【0058】
判断部114は、各コースにおける統計量が所定の許容範囲内であるか否かを判断する(S26)。全コースにおける統計量が所定の許容範囲内の場合(S26のYes)、判断部114は、各コースにおける統計量の差が所定の許容範囲内か否かを判断する(S28)。各コースにおける統計量の差が所定の許容範囲内の場合(S28のYes)、コース作成処理は終了する。ここで、各コースにおける統計量の差は、全コースの統計量の平均値との比較により算出することもできる。
【0059】
ステップ26において、いずれかのコースにおける統計量が所定の許容範囲内でない場合(S26のNo)、判断部114は、そのコースにおける統計量が許容範囲以上であるか否かを判断する(S30)。そのコースにおける統計量が許容範囲より低い場合(S30のNo)、ステップ20に戻り、対象地域内に作成するコース数を増やして検索領域を作成する処理を再度行う。ステップ30において、対象のコースにおける統計量が許容範囲以上の場合(S30のYes)、または各コースにおける統計量の差が所定の範囲内でない場合(S28のNo)、調整処理部122は、調整処理を行い(S32)、コース作成処理を終了する。
【0060】
調整処理としては、主に以下の二通りの手法をとることができる。
第一の手法を図8を参照して説明する。上述したようにして算出部118がコース時間およびその平均値を算出した結果、たとえば、分割線d5とd6で囲まれた検索領域5を対象として作成されたコースの統計量が統計量の平均値よりも高い場合、調整処理部122は、検索領域5を形成する分割線d5とd6がなす角度を狭める調整を行う。この際、調整処理部122は、たとえば分割線d4とd5で囲まれた検索領域4を対象として作成されたコースの統計量と、分割線d6とd7で囲まれた検索領域6を対象として作成されたコースの統計量とを比較し、統計量が少ない方の検索領域との間の分割線を移動させる。ここでは、たとえば検索領域6を対象として作成されたコースの統計量が検索領域4を対象として作成されたコースの統計量より小さいと仮定する。この場合、調整処理部122は、図示したように、分割線d6を検索領域5の方向に移動させ、検索領域5を形成する分割線d5とd6がなす角度が狭まり、検索領域6を形成する分割線d6とd7がなす角度が広がるような処理を行う。また、調整処理部122は、分割線d6および分割線d5の両方を移動させ、検索領域5を狭めるような処理を行うようにすることもできる。調整処理部122は、各検索範囲における統計量がそれぞれ所定の許容範囲内になり、コース間における統計量の差が所定の許容範囲内となるまで同様の処理を繰り返す。
【0061】
また、調整処理部122は、コースの統計量が統計量の平均値よりも低い検索領域に関しては、その検索領域を形成する分割線の角度を広げる処理を行う。このような処理を何度も繰り返し行うことにより、各検索領域を対象として作成されたコースにおける統計量がほぼ均等となるような最適解を求めることができる。本実施の形態において、統計量や統計量の差に所定の範囲を設けることにより、コース作成の終了条件を満たす最適解を求める処理を迅速に行うことができ、コース作成を迅速に行うことができる。
【0062】
次に、第二の手法を図9を参照して説明する。順序決定部121は、図9(a)に示すように、往路の進行方向において幹線道路の左側にある店舗を巡回し、拠点から最も遠い位置にある店舗で折り返して帰路の進行方向においても幹線道路の左側にある店舗を巡回するように巡回順序を決定する。算出部118が、このようにして決定された順序で各店舗を巡回した場合の各コースにおける統計量を算出した結果、ある検索領域を対象として作成されたコースの統計量が、統計量の許容範囲以上、または他のコースとの統計量の平均値との差が許容範囲以上であった場合、調整処理部122は、図9(b)に示すように、そのコースに含まれる店舗のうち、たとえば拠点に近い位置にある店舗を外し、残りの店舗を含めた第1コースを作成し、その後に第1コースから外された店舗を含めた第2コースを作成することができる。
【0063】
ここで、第1コースおよび第2コースは、たとえばコース時間の上限値が異なるように設定することができる。たとえば、第1コースは、拠点を朝出発してコース内の各店舗を巡回し、途中で昼の休憩時間をとってそのまま午後も各店舗を巡回して夕方拠点に戻ってくるコースとすることができる。また、第2コースは、拠点を朝出発して午前中コース内の各店舗を巡回して拠点に戻るコース、または昼の休憩時間をとった後拠点を出発してコース内の各店舗を巡回して夕方拠点に戻るコースとすることができる。拠点から遠い位置にある店舗を回る場合は、拠点まで戻る時間が長くなるので、第1コースに含めた方が効率がよい。
【0064】
また、ここでは、同一の検索領域を対象として第1コースおよび第2コースを作成した例を説明したが、第2コースは、複数の検索領域にまたがるようにして作成することもできる。たとえば、調整処理部122は、あるコースにおけるコース時間が上限時間以上の場合拠点から近い順に店舗を外す処理を行う。このような処理を繰り返し、そのコースにおけるコース時間が上限以下となり、またそのコースのコース時間が他のコースとの平均値との差が所定の範囲内となるまで同様の処理を繰り返す。店舗選択部112は、このような処理を行った結果、各コースから外されたコースを適宜選択していき、第2コースを作成することができる。
【0065】
次に、ある地域内に作成すべきコース数の理論数の求め方の一例を図10を参照して説明する。地域内に必要なコース数の理論数を算出するための手順の一例を示す図である。
算出部118は、拠点情報記憶部T2に記憶された拠点情報データ、店舗情報記憶部T3に記憶された店舗情報データ、および条件記憶部T4に記憶された各種条件を適宜参照して、以下の手順でコース数の理論数を算出する。
【0066】
算出部118は、拠点から対象地域内の店舗への平均移動時間M1を算出する(S160)。まず、拠点から各店舗への合計距離を求めた後、この合計距離を条件記憶部T4に記憶された拠点と店舗間の標準移動速度で除すことにより合計移動時間を求める。次いで、この合計移動時間を全店舗数で除すことによりM1が求められる。
【0067】
つづいて、算出部118は、店舗間の平均移動時間M2を算出する(S162)。まず、各店舗から直近n個の店舗への合計距離を求めた後、この合計距離を条件記憶部T4に記憶された店舗間の標準移動速度で除すことにより合計移動時間を求める。次いで、この合計移動時間をnで除すことにより、各店舗から他の店舗への平均移動時間m1〜mnを得る。つづいて、これらの平均移動時間m1〜mnを合計し、全店舗数で除すことによりM2を算出する。
【0068】
つづいて、算出部118は、この地域において、1日で作業可能な店舗数N1を算出する(S164)。1日の合計作業時間
Tz=M1×2+M2(N1−1)+T×N1
(Tは1店舗当たりの平均作業時間)
であるので、この式を変形して
N1=(Tz−M1×2+M2)/(M2+T)
を算出する。
【0069】
一方、算出部118は、1日あたりの処理が必要な店舗数N2を算出する(S166)。まず、各店舗毎に月ごとの配送回数を算出して合計することにより、月ごとの装填回数Wを算出する。次いで、各担当者の1月の労働日数を4週間×5日=20として、N2=W/20を求める。
【0070】
その後、算出部118は、1日あたりの処理が必要な店舗数N2を1日で作業可能な店舗数N1で除すことにより、1日あたりの必要コース数の理論数=N2/N1を算出する(S168)。
【0071】
検索領域作成部161は、このようにして算出された理論数に基づき、各検索領域を形成する分割線がなす角度を決定する。
【0072】
以上で説明したようにしてコースを作成すると、図11に示すように、花の花びらのような形をした放射状の花型のコースが作成されることになる。図11(a)は第1コースのみを作成した場合、図11(b)は第2コースも作成した場合のコースの形状を模式的に示した図である。
【0073】
これにより、複数のコースの状態が一目瞭然に把握できるコースを作成することができる。また、本実施の形態のコース作成システム100によれば、効率よく訪問や巡回等の作業を行うことのできるコースを作成することができる。とくに、車等の車両で移動する場合、また、同一コース内に含める店舗を、拠点とシード店舗とを通る軸線や幹線道路を考慮して数理的に客観的に選択していくので、客観性の高いコースを作成することができる。これにより、作業員間で公平感が持てるようなコースを作成することができる。また、このように、実際の地理等の現実問題をほとんど考慮することなく客観的にコースを作成することにより、必要最小限のパラメータの設定のみで極めて短期間でのコース作成のシミュレーションを行うことができる。
【0074】
(第二の実施の形態)
本実施の形態においても、巡回ポイントを店舗とする。また、本実施の形態においても、コース作成システム100は、第一の実施の形態において図2を参照して説明したのと同様の構成を有する。
【0075】
以下、図12および図13を参照して、本実施の形態におけるコース作成方法を説明する。
図12(a)に示すように、本実施の形態において、検索領域作成部161は、第一の実施の形態において図5を参照して説明したのと同様にして最初の分割線d1および次の分割線d2を設定する。ここで、順序決定部121は、分割線d1および分割線d2により囲まれた検索領域に含まれる店舗を対象として、これらの店舗の巡回順序を決定する。算出部118は、この順序でこれらの店舗を巡回したときの統計量であるコース時間を算出する。本実施の形態において、コース時間が所定の許容範囲内でない場合、調整処理部122は、分割線d1および分割線d2がなす角度を広げたり狭めたりする処理を行う。
【0076】
たとえば、図12(a)に示した状態のとき、分割線d1および分割線d2により囲まれた検索領域内に作成されたコースのコース時間が所定範囲よりも低かった場合、調整処理部122は、分割線d1および分割線d2がなす角度を広げ、たとえば分割線d1'および分割線d2'に囲まれた領域を検索領域として再度コースを作成する処理を行う。ここで、調整処理部122は、分割線d1'および分割線d2'に囲まれた検索領域内に作成されたコースのコース時間が所定範囲内となるように角度を調整する。
【0077】
上記調整処理の結果、その検索領域内におけるコースのコース時間が所定範囲内となると、図13に示すように、検索領域作成部161は、次の分割線d2を設定し、次の検索領域を作成する。この後も同様に調整処理を行い、順次次のコースを作成していく。
【0078】
(第三の実施の形態)
本実施の形態においても、巡回ポイントを店舗とする。また、本実施の形態においては、複数の店舗を含む地域内で、各店舗にトラックで商品を配送する際の配送コースを複数作成する例を説明する。各担当者は、毎日配送拠点で物品をトラックに積載し、自己の配送コースに含まれる店舗への配送を行った後、配送拠点に戻るという配送作業を行うものとする。したがって、全体の作業効率を上昇させるためには、各担当者が移動する拠点−店舗間および店舗−店舗間の距離がそれぞれなるべく短くなるようにして配送コースを設定するのが好ましい。また、トラック積載量の上限を考慮して配送コースを設定するのが好ましい。
【0079】
本実施の形態においても、コース作成システム100は、第一の実施の形態において図2を参照して説明したのと同様の構成を有する。本実施の形態において、拠点は対象の地域における物流センター等の配送拠点である。
【0080】
店舗情報記憶部T3は、第一の実施の形態において説明した情報に加えて、たとえば店舗毎の1回当たりの配送量等、同一コース内に含める店舗を選択したり、合計物量やコース時間等の統計量を算出するために必要な情報を含む。
【0081】
図14は、本実施の形態における店舗情報記憶部T3のデータ構造の一部を示す図である。ここでは、店舗情報記憶部T3は、第一の実施の形態において図3を参照して説明した情報に加えて、配送量欄を含む。ここで、たとえば、店舗コード「a」の店舗における、1回当たりの配送量は0.001tである。また、たとえば、店舗コード「b」の店舗における1回当たりの配送量は0.002tである。
【0082】
条件設定受付部110は、第一の実施の形態において説明した条件に加えて、たとえばトラックの積載量等の条件の設定を受け付ける。
【0083】
また、条件設定受付部110は、トラックの最大積載量および下限積載量の設定をも受け付ける。ここで、最大積載量とは、各トラックにおいて、それ以上物品を積載することのできない量、下限積載量とは積載量の下限の目標値である。ここで、2tトラックを用いる場合、たとえば最大積載量を2tとし、下限積載量を最大積載量の80%の1.6tと設定することができる。また、条件設定受付部110は、第一の実施の形態と同様、コース時間の上限および下限の設定を受け付ける。コース時間にはトラックの走行時間および各店舗における作業時間が含まれる。
【0084】
さらに、条件設定受付部110は、第一の実施の形態と同様、1日コースや半日コース等、コースの種類の選択を受け付けることもできる。トラックに積載できる物品の量を考慮した場合、たとえば拠点から近い位置にある店舗を回る場合は、半日コースとした方が1台のトラックで配送することのできる1日当たりの合計物量が実質的に増加するため効率がよくなるというメリットが生じる。
【0085】
店舗選択部112は、第一の実施の形態と同様、検索領域作成部161に分割された検索領域を対象として、店舗を順次選択し、地域内に複数のコースを作成する。本実施の形態において、算出部118は、店舗選択部112が選択した店舗のコース時間に加えて合計物量をも算出する。
【0086】
判断部114は、算出部118により算出された合計物量およびコース時間が所定の許容範囲内であるか否かを判断する。調整処理部122は、合計物量またはコース時間が所定の範囲内でない場合に、同様の調整処理を行う。
【0087】
本実施の形態のコース作成システムによれば、たとえばトラックで物品を配送する際等、物品の積載量に上限があるような場合であっても、物品の量を考慮しつつ、配送作業員の作業時間である配送時間をも考慮してコースが作成されるので、客観的かつ実効的なコース作成を行うことができる。
【0088】
(第四の実施の形態)
図15は、第一〜第三の実施の形態で説明したコース作成システム100を含むネットワーク構成を示す図である。第一〜第三の実施の形態で説明したユーザからの処理は、ネットワーク148を介してユーザ端末150から行うことができる。本実施の形態において、ユーザ端末150は、ネットワーク148を介してコース作成システム100と通信可能であればどのようなものであってもよい。たとえば、ユーザ端末150は、PC、PDA、携帯電話、その他任意のハードウエアとすることができる。
【0089】
このようにすれば、ユーザは、ユーザ端末150を持って、店舗が設置された地域内を実際に巡回しながらコース作成処理に必要な指示をコース作成システム100に送信することができる。これにより、実際の現場の状況を反映させつつ、客観的に、条件設定受付部110やパラメータ設定受付部111に条件設定やパラメータ設定を入力することができる。
【0090】
また、第一および第二の実施の形態で説明したコース作成システム100は、各実施の形態において説明した構成に加えて、拠点情報データや店舗情報データ等の各種データの登録を受け付けるデータ登録受付部を有してもよい。
【0091】
図16は、第一の実施の形態におけるコース作成システム100がデータ登録受付部152を有する場合の構成を示すブロック図である。データ登録受付部152は、ユーザから各種データの登録を受け付け、それらのデータを拠点情報記憶部T2または店舗情報記憶部T3に記憶する。これにより、ユーザは、ユーザ端末150を持って店舗が設置された地域内を実際に巡回しながら各種データの登録を行うことができる。したがって、拠点情報記憶部T2および店舗情報記憶部T3に、より正確で的確な情報を記憶することができる。また、予め拠点情報記憶部T2または店舗情報記憶部T3に各種データを登録している場合であっても、現場の状況に変化があった場合に、迅速にデータの更新を行うことができる。拠点情報記憶部T2および店舗情報記憶部T3に記憶された各種データを、的確かつ迅速に整備することにより、対象の地域のコース作成を適切に行うことができる。
【0092】
本実施の形態において、ネットワーク148を介して、ユーザ端末150からコース作成システム100に必要な情報の送受信を行うことができるので、実際に地域内を巡回しながらコース作成に必要な情報をコース作成システム100に送信することができる。そのため、たとえば各種データを的確かつ迅速に更新することができ、コース作成を好適に行うことができる。
【0093】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0094】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、地域内に複数の巡回コースを作成する際に、必要な作業員数等を減らして効率よく巡回作業を行うことのできるコースを作成する技術を提供することができる。本発明によれば、このようなコースを客観的に作成することができる。本発明によれば、地域内に複数の巡回コースを作成する際に、巡回ポイントを適切に公平に割り当てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるコース作成処理の手順を示すフローチャートである。
【図2】本発明の実施の形態におけるコース作成システムの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態における店舗情報記憶部のデータ構造の一部を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるパラメータ記憶部のデータ構造の一部を示す図である。
【図5】図1に示したステップ8のコース作成処理を具体的に示したフローチャートである。
【図6】検索領域の分割方法の一例を示す図である。
【図7】検索領域の分割方法の他の例を示す図である。
【図8】コース作成時の調整処理の方法の一例を示す図である。
【図9】コース作成時の調整処理の方法の他の例を示す図である。
【図10】ある地域内に作成すべきコース数の理論数を求める方法を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態において作成されるコースの形状を模式的に示す図である。
【図12】本発明の実施の形態におけるコース作成方法を説明するための図である。
【図13】本発明の実施の形態におけるコース作成方法を説明するための図である。
【図14】本発明の実施の形態における店舗情報記憶部のデータ構造の一部を示す図である。
【図15】本発明のコース作成システムを含むネットワーク構成を示す図である。
【図16】本発明の実施の形態におけるコース作成システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
100 コース作成システム
108 表示処理部
110 条件設定受付部
111 パラメータ設定受付部
112 店舗選択部
114 判断部
116 算出処理部
118 算出部
121 順序決定部
122 調整処理部
124 コース状態評価部
148 ネットワーク
150 ユーザ端末
152 データ登録受付部
161 検索領域作成部
T1 地図情報記憶部
T2 拠点情報記憶部
T3 店舗情報記憶部
T4 条件記憶部
T5 コース情報記憶部
T6 ロジック記憶部
T7 パラメータ記憶部
T10 検索領域記憶部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a course creation system and a course creation method.
[0002]
[Prior art]
In an area including a plurality of traveling points, the shortest route for traveling these traveling points can be obtained by a so-called traveling salesman problem method. The traveling salesman problem is a problem of searching for the shortest route when a salesman travels through n cities once. If the number of cities is n, (n-1)! When there are combinations of / 2, and the number of n increases, the number of all combinations increases exponentially, so it is difficult to obtain an exact solution. Therefore, various approximation algorithms are used to optimize the combination. Examples of such approximate algorithms include random search, hill-climbing method, simulated annealing (SA), genetic algorithm (GA), and the like.
[0003]
Conventionally, a route determination method for creating route data suitable for route search from an image map and determining a route with a shorter distance or time using the route data has been disclosed (Patent Document 1). Here, the route is determined in consideration of map traffic such as road traffic volume, intersection position, road shape, and one-way traffic. Thereby, a route having a smaller distance or time can be determined.
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-6-273181
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the past, the only consideration was how efficiently the patrol was carried out within a fixed range, and when creating multiple courses in the area, how to select the patrol points to be included in the course The technique of whether to do was not considered. In particular, the method of creating such a course from an objective viewpoint is not considered at all.
[0006]
Furthermore, conventionally, when creating a plurality of courses in an area assuming movement by a vehicle such as a truck, creation of a course that can be circulated efficiently has not been considered. However, there are demands for traders who deliver goods to reduce the number of workers and the number of vehicles.
[0007]
In addition, considering the characteristics of creating multiple courses in the area and sharing each course among multiple workers, how should the multiple points in the target area be distributed to multiple workers? It is important to consider. Conventionally, a method for creating a traveling course from an objective viewpoint has not been taken into consideration, and as a result, it has been impossible to objectively grasp the labor of workers. As a result, unfairness may occur among workers.
[0008]
An object of the present invention is to provide a technique for creating a course capable of efficiently performing a patrol work by reducing the number of necessary workers when creating a plurality of patrol courses in an area. Another object of the present invention is to provide a technique for creating a course that can be efficiently paved by reducing the number of workers and the number of vehicles when creating a traveling course that is moved by a vehicle such as a truck. It is in. Another object of the present invention is to provide a technique capable of objectively creating such a course. Still another object of the present invention is to provide a technique capable of appropriately and fairly assigning a tour point when creating a plurality of tour courses in an area.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention described below, it is assumed that a course in which the tour points included in the course are fixed, such as a tour of each tour point every week, is created. Here, the traveling point refers to a point where the worker stops when traveling, or a point where the worker delivers the article. For example, vending machines for filling operations, chain stores such as convenience stores for delivering products, target stores for door-to-door sales and interviews, various delivery services such as newspapers and milk It can be the target facility when distributing the target person or flyer. Here, for example, the course refers to a route from a base that is a starting point of the tour to each tour point and returning to the base. The number of courses is the number of such routes.
[0010]
According to the present invention,
A predetermined reference point andCreate a tour course in an area with multiple tour pointsComputerA system,
A reference point information storage unit for storing position information of the reference point;
A traveling point information storage unit for storing position information of the plurality of traveling points;
A course that departs from the reference point in the morning, circulates through each traveling point in the course, takes a break in the middle of the course, travels through the traveling points in the afternoon, and returns to the reference point in the evening. A first upper limit time of the course of the course, a course that departs from the reference point in the morning and goes around the circuit points in the morning course and returns to the reference point, or the reference point after taking a break during the day And the second upper limit time of the second course, the upper limit time being shorter than the first upper limit time. A condition setting receiving unit for receiving settings;
Based on the setting of the theoretical number n of courses to be created in the region,in frontRegisterA dividing line extending radially around the quasi-pointThe dividing line is set so that the angle formed by the adjacent dividing lines is an approximate value of 360 / n.The regionnA search area creation unit for dividing the search area;
Based on the position information of the reference point and the position information of the plurality of circulation points respectively stored in the reference point information storage unit and the cyclic point information storage unit,For each of the search areas, select each of the tour points to include the tour points included in the search area in the same course,AboveThe first coursenA selection part to be created;
Based on the position information of the reference point and the position information of the plurality of circulation points respectively stored in the reference point information storage unit and the cyclic point information storage unit,Course time determined by the tour points included in each first courseCalculateWhen the course time is equal to or longer than the first upper limit time, out of the tour points included in the search area, remove the tour points in order from the reference point,The removed tour point isAn adjustment unit that performs processing included in the second course;
A course creation system characterized by including: Here, each 1st course is formed so that upper limit time may become equal as much as possible.
[0011]
In this way, a traveling course can be created objectively. Thus, by creating a course objectively, it is possible to perform a course creation simulation in a very short period of time only by setting the minimum necessary parameters. Each course is formed in a search area surrounded by a dividing line that spreads radially around the reference point, so that it can be formed in a shape that is substantially the same and easy to grasp. This makes it possible to create a course that allows workers to have a sense of fairness. Furthermore, according to the present invention, a course that can be circulated efficiently can be created.
According to the course creation system of the present invention, each course is created in the shape of a petal of a flower. Here, the other courses are located close to the reference point so that the shape of the petal becomes small. It is possible to preferentially select from the tour points. Thereby, the course time in the other course can be made smaller than the course time in the corresponding course.
In the course creation system of the present invention, the second course may be configured to span a plurality of the search areas.In addition, this makes it possible to create a course having a shape like a flower petal formed radially around the reference point.
[0012]
In the course creation system of the present invention, the search area creation unit determines the area so that the angles formed by the adjacent dividing lines are substantially equal with the reference point as the center.nIt can be divided into search areas. Thereby, each 1st course can be produced in the shape which is substantially equal, and course time becomes substantially equal. In addition, by forming the search areas substantially uniformly at first and then performing adjustment processing, processing for obtaining the optimum solution for course creation can be performed quickly and efficiently.
[0015]
In the course creation system of the present invention, the selection unit can select each tour point so that the tour points included in the search area are included in the same course, and the adjustment unitFirstIn the courseCourse timeApplicable considering the average value ofFirstIn the courseCourse timeIf the value is lower than the average value, the angle formed by the dividing lines that form the search area is expanded, andFirstIn the courseCourse timeIs higher than the average value, a process of narrowing the angle formed by the dividing lines forming the search area can be performed.
[0016]
This allows eachFirstCourseCourse timeCan be made to be substantially equal. In addition, it is possible to quickly and efficiently perform a process for obtaining an optimal solution for creating a course.
[0019]
In the course creation system of the present invention, the search area creation unit can set the dividing line in consideration of road information marking roads included in the area. In this way, for example, when patrol is performed using a vehicle such as a truck, the patrol point located on the left side in the forward direction of the outbound route is first patroled, and then the patrol point located on the left side also in the traveling direction of the return route. Since a course that returns to the reference point can be created, the patrol work can be performed efficiently. It should be noted that, in a country where the vehicle traffic direction is right-hand traffic, the course can be made in the reverse order.
[0021]
In the course creation system of the present invention, the patrol work may be performed using a vehicle, and further includes an order determination unit that determines the order in which the stores included in the course are visited for each created course, The unit can determine the order so that the vehicle travels in order from a traveling point located on the vehicle direction side. In this way, it is possible to create a route that can be patrolled efficiently when the patrol work is performed with the vehicle.
[0022]
In the course creation system of the present invention, the search area creation unit may first select a seed as a starting point when creating a course from a plurality of circulation points, and sets an axis line through the reference point and the seed. The dividing line can be set in consideration of the axis.
[0023]
In the course creation system of the present invention, the course creation system further includes a point information holding unit that holds a flexibility parameter indicating a degree of restriction when including a plurality of tour points in a course in association with each tour point, and the search area creation unit includes: The seed can be selected in view of the flexibility parameter.
[0024]
In the course creation system of the present invention, a region can include a base, and the search region creation unit can use the base as a reference point.
[0025]
In the course creation system of the present invention, it is determined by the selected tour point.Course timeCan further include a calculating unit for calculating. here,Course timeCan be a course time determined by the delivery time to the selected tour point. Also,Course timeMay be an amount determined by the amount of articles delivered to the selected patrol point. Both of these can also be considered.
[0026]
According to the present invention,
The computer system determines the predetermined reference point andA method for creating a traveling course in an area including a plurality of traveling points,
The computer system includes:
A reference point information storage unit for storing position information of the reference point;
A traveling point information storage unit that stores position information of the plurality of traveling points, and
A course that departs from the reference point in the morning, circulates through each traveling point in the course, takes a break in the middle of the course, travels through the traveling points in the afternoon, and returns to the reference point in the evening. A first upper limit time of the course of the course, a course that departs from the reference point in the morning and goes around the circuit points in the morning course and returns to the reference point, or the reference point after taking a break during the day And the second upper limit time of the second course, the upper limit time being shorter than the first upper limit time. Accepting the settings;
Based on the setting of the theoretical number n of courses to be created in the region,in frontRegisterA dividing line extending radially around the quasi-pointThe dividing line is set so that the angle formed by the adjacent dividing lines is an approximate value of 360 / n.The regionnDividing into search areas;
Based on the position information of the reference point and the position information of the plurality of circulation points respectively stored in the reference point information storage unit and the cyclic point information storage unit,For each of the search areas, select each of the tour points to include the tour points included in the search area in the same course,AboveThe first coursenA step to create,
Based on the position information of the reference point and the position information of the plurality of circulation points respectively stored in the reference point information storage unit and the cyclic point information storage unit,Course time determined by the tour points included in each first courseCalculateWhen the course time is equal to or longer than the first upper limit time, out of the tour points included in the search area, remove the tour points in order from the reference point,The removed tour point isInclude in the second courseAdjustmentProcessing steps;
The course creation method characterized by including is provided.
[0029]
In the course creation system of the present invention, in the adjusting step,FirstIn the courseCourse timeApplicable considering the average value ofFirstIn the courseCourse timeIf the value is lower than the average value, the angle formed by the dividing lines that form the search area is expanded, andFirstIn the courseCourse timeIs higher than the average value, a process of narrowing the angle formed by the dividing lines forming the search area can be performed.
[0031]
In the course creation method of the present invention, the step of dividing into search areas can set a dividing line in consideration of road information marking roads included in the area.
[0032]
In the course creation method of the present invention, eachFirstIn the courseCourse timeUntil the difference is within a predetermined range, the dividing step, the selecting step, and the adjusting step can be repeated.
[0034]
It should be noted that any combination of the above-described constituent elements and a representation obtained by converting the expression of the present invention between a method, an apparatus, a system, and the like are also effective as an aspect of the present invention.
[0035]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The course creation system according to the following embodiment, when creating a traveling course in an area including a plurality of traveling points, performs a plurality of searches using dividing lines that radiate the target area radially, centering on the bases in the area. A traveling course is created by dividing the region into regions and including the traveling points included in each search region in the same traveling course. In the following embodiment, it is assumed that a course in which the tour points included in the course are fixed is created, for example, each tour point is visited every week.
[0036]
(First embodiment)
Hereinafter, the first embodiment of the present invention will be described using a traveling point as a store.
In the embodiment of the present invention, an example will be described in which a plurality of tour courses are created when a work for visiting each store is performed in an area including a plurality of stores. Each person in charge starts from the bases such as sales offices and distribution centers every day, and goes around the stores included in his patrol course to replenish and deliver products to stores, strengthen relationships with stores, collect information, and sell After making proposals, contracts, verifications, etc., the patrol work of returning to the base will be performed. Therefore, in order to increase the overall work efficiency, it is preferable to set the traveling course so that the distances between the bases where the person in charge moves and between the stores and between the stores and the stores are as short as possible. Although the patrol work can be performed on foot, in the present embodiment, the patrol work using a vehicle such as an automobile will be described. The delivery course may be provided with a plurality of course forms such as those having different delivery time upper limits and different movement distances.
[0037]
FIG. 1 is a flowchart showing a procedure of a course creation method in the present embodiment. First, various data such as map information data, base information data, and store information data necessary for course creation are registered (S2). Next, conditions necessary for course creation are set (S4). Subsequently, parameters necessary for dividing the target area into a plurality of search areas are set (S6). Thereafter, stores to be included in the same course for each of the plurality of search areas set in the area are sequentially selected, and a plurality of courses are created (S8). Subsequently, the course creation result is evaluated and recreated (S10). When the evaluation and re-creation are finished, the course creation process is finished.
[0038]
FIG. 2 is a block diagram showing the configuration of the course creation system in the present embodiment. The
[0039]
The map information storage unit T1 stores map information data of a region for which a course is to be created. Moreover, in this Embodiment, map information storage part T1 memorize | stores the road information which marked road information, such as a main road contained in map information data. The base information storage unit T2 stores base information data. The base information data includes a base identification code, a base name, a base position (latitude and longitude, or X coordinate and Y coordinate), and the like. Here, the base is, for example, a delivery base such as a sales office or a distribution center in the area.
[0040]
The store information storage unit T3 stores store information data. The store information data includes a base identification code, store identification code, store name, store position (latitude, longitude and height, or X coordinate, Y coordinate and Z coordinate), and work time per minute (minutes) , Number of monthly visits (tours), visit date and time conditions, flexibility parameters, monthly sales (yen), monthly sales volume for each product (pieces), travel speed from the base (km / hour), travel speed between stores (km / Information necessary for selecting a store to be included in the same course and calculating statistics such as course time. The flexibility parameter is a parameter indicating the degree of restriction of each store when included in the course. For example, a store with a fixed day of the week and time of visit must visit on that day or time, and the degree of restriction is strong. Therefore, the flexibility parameter is set low. Also, stores with a high number of visits per month have a low flexibility parameter.
[0041]
FIG. 3 is a diagram showing a part of the data structure of the store information storage unit T3 in the present embodiment. Here, the store information storage unit T3 includes a base code column, a store code column, a name column, a position column, a height column, a work time column, a frequency column, a date / time condition column, a flexibility parameter column, and the like. Here, for example, the store with the store code “a” belongs to the base with the base code “1000”, the name is “super”, and the position is “(X1, Y1) ”, The height is“ above ground ”, the working time at this store is“ 25 minutes ”, the number of visits per month is“ 8 times ”, and the date and time condition of the visit is“ − (none in particular) ”. In addition, since this store has 8 visits per month but no date / time conditions, the flexibility parameter is medium “3”. For example, the store with the store code “b” belongs to the base with the base code “1000”, the name is “
[0042]
Returning to FIG. 2, the
[0043]
The condition
[0044]
In addition, the condition
[0045]
The parameter
[0046]
The parameter storage unit T7 stores the parameters set in this way. FIG. 4 is a diagram illustrating a part of the data structure of the parameter storage unit T7. The parameter storage unit T7 also stores data related to selection conditions for seed stores, for example. The selection conditions for the seed store include a case of selecting from a position close to the base and a case of selecting from a position far from the base. Here, it is set to select from a position far from the base. Further, it is set that the course creation process may be terminated if the theoretical number of courses is 12 and the allowable range is +2, that is, if the number of courses is within 14. In this case, the angle between adjacent dividing lines is set to 30 degrees, and the allowable range is set to -10 degrees to +30 degrees.
[0047]
Returning to FIG. 2, the search
[0048]
The
[0049]
In the
[0050]
The
[0051]
The logic storage unit T6 stores logic relating to various processing procedures.
[0052]
After the course creation process is performed, the course
[0053]
FIG. 5 is a flowchart specifically showing the course creation process in
First, the search
[0054]
The search
[0055]
An example of the search area dividing method will be described with reference to FIG. FIG. 6 is a diagram showing points in a region and a plurality of stores. The search
[0056]
FIG. 7 is a diagram illustrating another example of the search area dividing method. In this area, for example, a road as indicated by a broken line in FIG. 7A is marked. As shown in FIG. 7B, the search
[0057]
Returning to FIG. 5, the
[0058]
The
[0059]
In
[0060]
As the adjustment process, the following two methods can be mainly used.
The first method will be described with reference to FIG. As a result of the
[0061]
Further, the adjustment processing unit 122 performs a process of widening the angle of the dividing line forming the search area for the search area whose course statistic is lower than the average value of the statistic. By repeating such a process many times, it is possible to obtain an optimal solution in which the statistics in the courses created for each search area are substantially equal. In the present embodiment, by providing a predetermined range for the statistic and the difference between the statistic, the process for obtaining the optimum solution that satisfies the course creation end condition can be performed quickly, and the course creation can be performed quickly. it can.
[0062]
Next, the second method will be described with reference to FIG. As shown in FIG. 9A, the
[0063]
Here, the first course and the second course can be set so that the upper limit of the course time is different, for example. For example, the first course is a course that departs from the base in the morning and goes to each store in the course, takes a break during the day, goes around the store in the afternoon, and returns to the base in the evening Can do. The second course is a course that departs from the base in the morning and visits each store in the morning course to return to the base, or leaves the base after taking a break during the day and visits each store in the course Then, it can be a course returning to the base in the evening. When going around a store far from the base, it takes longer to return to the base, so it is more efficient to include it in the first course.
[0064]
Here, an example in which the first course and the second course are created for the same search area has been described, but the second course may be created so as to extend over a plurality of search areas. For example, the adjustment process part 122 performs the process which removes a store in order from the base, when the course time in a certain course is more than upper limit time. Such a process is repeated, and the same process is repeated until the course time in the course falls below the upper limit, and the course time of the course falls within a predetermined range from the average value of other courses. As a result of performing such processing, the
[0065]
Next, an example of how to obtain the theoretical number of courses to be created in a certain area will be described with reference to FIG. It is a figure which shows an example of the procedure for calculating the theoretical number of courses required in an area.
The
[0066]
The
[0067]
Subsequently, the
[0068]
Subsequently, the
Tz = M1× 2 + M2(N1-1) + T × N1
(T is the average work time per store)
So, transform this equation
N1= (Tz-M1× 2 + M2) / (M2+ T)
Is calculated.
[0069]
On the other hand, the
[0070]
Thereafter, the
[0071]
The search
[0072]
When the course is created as described above, a radial flower-shaped course shaped like a flower petal is created as shown in FIG. FIG. 11A schematically shows the shape of the course when only the first course is created, and FIG. 11B schematically shows the shape of the course when the second course is also created.
[0073]
Thereby, it is possible to create a course in which the states of a plurality of courses can be clearly understood. Moreover, according to the
[0074]
(Second embodiment)
Also in this embodiment, the traveling point is a store. Also in the present embodiment, the
[0075]
Hereinafter, a course creation method according to the present embodiment will be described with reference to FIGS.
As shown in FIG. 12A, in the present embodiment, the search
[0076]
For example, in the state shown in FIG.1And parting line d2When the course time of the course created in the search area surrounded by is lower than the predetermined range, the adjustment processing unit 1221And parting line d2For example, the dividing line d1'And parting line d2Perform the process of creating a course again using the area enclosed by 'as the search area. Here, the adjustment processing unit 122 uses the dividing line d.1'And parting line d2The angle is adjusted so that the course time of the course created in the search area surrounded by 'falls within a predetermined range.
[0077]
As a result of the adjustment process, when the course time of the course in the search area falls within a predetermined range, as shown in FIG.2To create the next search area. After this, the adjustment process is performed in the same manner, and the next course is sequentially created.
[0078]
(Third embodiment)
Also in this embodiment, the traveling point is a store. Further, in the present embodiment, an example will be described in which a plurality of delivery courses for delivering merchandise by truck to each store are created within an area including a plurality of stores. Each person in charge carries out a delivery operation of loading articles on a truck at a delivery base every day, delivering the goods to a store included in his delivery course, and then returning to the delivery base. Therefore, in order to increase the overall work efficiency, it is preferable to set the delivery course so that the distances between the bases where the person in charge moves and between the stores and between the stores and the stores are as short as possible. Further, it is preferable to set the delivery course in consideration of the upper limit of the truck load capacity.
[0079]
Also in the present embodiment, the
[0080]
In addition to the information described in the first embodiment, the store information storage unit T3 selects a store to be included in the same course, such as a delivery amount for each store, a total amount, a course time, etc. Contains information necessary to calculate the statistic.
[0081]
FIG. 14 is a diagram showing a part of the data structure of the store information storage unit T3 in the present embodiment. Here, the store information storage unit T3 includes a delivery amount column in addition to the information described with reference to FIG. 3 in the first embodiment. Here, for example, the delivery amount per time at the store with the store code “a” is 0.001 t. Further, for example, the delivery amount per time at the store with the store code “b” is 0.002 t.
[0082]
In addition to the conditions described in the first embodiment, the condition
[0083]
In addition, the condition
[0084]
Furthermore, the condition
[0085]
Similar to the first embodiment, the
[0086]
The
[0087]
According to the course creation system of the present embodiment, even when there is an upper limit on the load amount of an article, for example, when delivering an article by a truck, the delivery worker's Since the course is created in consideration of the delivery time, which is the work time, an objective and effective course can be created.
[0088]
(Fourth embodiment)
FIG. 15 is a diagram showing a network configuration including the
[0089]
In this way, the user can transmit the instruction necessary for the course creation process to the
[0090]
In addition to the configuration described in each embodiment, the
[0091]
FIG. 16 is a block diagram illustrating a configuration when the
[0092]
In the present embodiment, since information necessary for the
[0093]
The present invention has been described based on the embodiments. The embodiments are exemplifications, and it will be understood by those skilled in the art that various modifications can be made to combinations of the respective constituent elements and processing processes, and such modifications are within the scope of the present invention. .
[0094]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to provide a technique for creating a course capable of efficiently performing a patrol work by reducing the number of necessary workers when creating a plurality of patrol courses in an area. According to the present invention, such a course can be created objectively. According to the present invention, when creating a plurality of tour courses in a region, the tour points can be appropriately and fairly allocated.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a flowchart showing a course creation process according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a block diagram showing a configuration of a course creation system in the embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a diagram showing a part of the data structure of a store information storage unit in the embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a diagram showing a part of a data structure of a parameter storage unit in the embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a flowchart specifically showing a course creation process in
FIG. 6 is a diagram illustrating an example of a search area dividing method;
FIG. 7 is a diagram illustrating another example of a search area dividing method.
FIG. 8 is a diagram illustrating an example of a method of adjustment processing at the time of course creation.
FIG. 9 is a diagram showing another example of a method of adjustment processing at the time of course creation.
FIG. 10 is a diagram showing a method for obtaining a theoretical number of courses to be created in a certain area.
FIG. 11 is a diagram schematically showing the shape of a course created in the embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a diagram for explaining a course creation method according to the embodiment of the present invention.
FIG. 13 is a diagram for explaining a course creation method according to the embodiment of the present invention.
FIG. 14 is a diagram showing a part of the data structure of the store information storage unit in the embodiment of the present invention.
FIG. 15 is a diagram showing a network configuration including a course creation system of the present invention.
FIG. 16 is a block diagram showing a configuration of a course creation system in the embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
100 course creation system
108 Display processing unit
110 Condition setting reception part
111 Parameter setting reception part
112 Store selection department
114 Judgment part
116 Calculation processing unit
118 Calculation unit
121 Order determination unit
122 Adjustment processing unit
124 Course condition evaluation department
148 network
150 User terminal
152 Data registration reception
161 Search area creation part
T1 map information storage unit
T2 site information storage
T3 store information storage
T4 condition storage
T5 Course information storage
T6 logic storage
T7 parameter storage unit
T10 search area storage
Claims (13)
前記基準点の位置情報を記憶する基準点情報記憶部と、
前記複数の巡回ポイントの位置情報を記憶する巡回ポイント情報記憶部と、
前記基準点を朝出発してコース内の各前記巡回ポイントを巡回し、途中で昼の休憩時間をとってそのまま午後も各前記巡回ポイントを巡回して夕方前記基準点に戻るコースである第1のコースの第1の上限時間と、前記基準点を朝出発して午前中コース内の各前記巡回ポイントを巡回して前記基準点に戻るコース、または昼の休憩時間をとった後前記基準点を出発してコース内の各前記巡回ポイントを巡回して夕方前記基準点に戻るコースであって、前記第1の上限時間よりも上限時間が短い第2のコースの第2の上限時間との設定を受け付ける条件設定受付部と、
前記地域内に作成すべきコースの理論数nの設定に基づき、前記基準点を中心として放射状に広がる分割線で、隣接する前記分割線がなす角度が360/nの近似値となるように前記分割線を設定して前記地域をn個の検索領域に分割する検索領域作成部と、
前記基準点情報記憶部および前記巡回ポイント情報記憶部にそれぞれ記憶された前記基準点の前記位置情報および前記複数の巡回ポイントの前記位置情報に基づき、各前記検索領域毎に、当該前記検索領域内に含まれる前記巡回ポイントを同一コースに含めるように各前記巡回ポイントを選択し、前記第1のコースをn個作成する選択部と、
前記基準点情報記憶部および前記巡回ポイント情報記憶部にそれぞれ記憶された前記基準点の前記位置情報および前記複数の巡回ポイントの前記位置情報に基づき、各前記第1のコースに含まれる前記巡回ポイントによって定まるコース時間を算出し、当該コース時間が前記第1の上限時間以上の場合、当該検索領域に含まれる前記巡回ポイントのうち、前記基準点から近い順に前記巡回ポイントを外して、当該外した巡回ポイントを前記第2のコースに含める処理を行う調整部と、
を含むことを特徴とするコース作成システム。A computer system for creating a traveling course in an area including a predetermined reference point and a plurality of traveling points,
A reference point information storage unit for storing position information of the reference point;
A traveling point information storage unit for storing position information of the plurality of traveling points;
A course that departs from the reference point in the morning, circulates through each traveling point in the course, takes a break in the middle of the course, travels through the traveling points in the afternoon, and returns to the reference point in the evening. A first upper limit time of the course of the course, a course that departs from the reference point in the morning and goes around the circuit points in the morning course and returns to the reference point, or the reference point after taking a break during the day And the second upper limit time of the second course, the upper limit time being shorter than the first upper limit time. A condition setting receiving unit for receiving settings;
Based on the setting of the theoretical number n of course to be created in the area before the split line extending radially from the Kimoto Junten, so that the angle of the parting line adjacent forms becomes the approximate value of 360 / n A search area creating unit that sets the dividing line to divide the area into n search areas;
Based on the position information of the reference point and the position information of the plurality of circulation points respectively stored in the reference point information storage unit and the cyclic point information storage unit, for each of the search areas, wherein the cyclic point to be included in the same course to select each said cyclic point, a selection unit for the first course to the n creation contained,
The cyclic points included in each of the first courses based on the position information of the reference points and the position information of the plurality of cyclic points respectively stored in the reference point information storage unit and the cyclic point information storage unit calculating a course time determined by, if the course time is more than the first upper limit hour, of the cyclic point included in the search area, the disconnect cyclic point to close to the reference point, removed the An adjusting unit that performs processing for including a traveling point in the second course;
Course creation system characterized by including.
前記理論数nの設定を受け付けるパラメータ設定受付部をさらに含み、 A parameter setting receiving unit for receiving the setting of the theoretical number n;
前記検索領域作成部は、前記パラメータ設定受付部が受け付けた前記理論数nの設定に基づき、前記地域を前記n個の検索領域に分割することを特徴とするコース作成システム。 The search area creation unit divides the region into the n search areas based on the setting of the theoretical number n received by the parameter setting reception unit.
前記コースの理論数nを算出する理論数算出部をさらに含み、
前記巡回ポイント情報記憶部は、各前記巡回ポイント毎に月ごとの配送回数を記憶し、
前記理論数算出部は、
前記基準点情報記憶部および前記巡回ポイント情報記憶部にそれぞれ記憶された前記基準点の前記位置情報および前記複数の巡回ポイントの前記位置情報に基づき、前記基準点から前記地域内の前記巡回ポイントへの平均移動時間M 1 および、各前記巡回ポイント間の平均移動時間M 2 を算出するとともに、前記巡回ポイント情報記憶部に記憶された前記配送回数に基づき、前記地域内の前記複数の巡回ポイントの月ごとの配送回数を労働日数で除して、1日あたりの処理が必要な巡回ポイント数N 2 を算出し、
当該地域において、1日で作業可能な巡回ポイント数N 1 を、
1日の合計作業時間Tz=M 1 ×2+M 2 (N 1 −1)+T×N 1
(Tは1巡回ポイント当たりの平均作業時間)、
N 1 =(Tz−M 1 ×2+M 2 )/(M 2 +T)
から算出し、
前記1日あたりの処理が必要な巡回ポイント数N 2 を前記1日で作業可能な巡回ポイント数N 1 で除すことにより、前記第1のコースの理論数n=N 2 /N 1 を算出することを特徴とするコース作成システム。 In the course creation system according to claim 1,
A theoretical number calculator for calculating the theoretical number n of the course;
The traveling point information storage unit stores the number of delivery times per month for each traveling point,
The theoretical number calculator is
Based on the position information of the reference point and the position information of the plurality of circulation points respectively stored in the reference point information storage unit and the circulation point information storage unit, from the reference point to the circulation point in the region The average travel time M 1 and the average travel time M 2 between each of the tour points are calculated, and based on the number of deliveries stored in the tour point information storage unit, the plurality of tour points in the region are calculated . Divide the number of deliveries per month by the number of working days to calculate the number of traveling points N 2 that need to be processed per day ,
In this area, the number of traveling points N 1 that can be worked in a day is
Total work time for one day Tz = M 1 × 2 + M 2 (N 1 −1) + T × N 1
(T is the average working time per round point),
N 1 = (Tz−M 1 × 2 + M 2 ) / (M 2 + T)
Calculated from
The theoretical number n = N 2 / N 1 of the first course is calculated by dividing the number of traveling points N 2 that need to be processed per day by the number of traveling points N 1 that can be worked on in one day. Course creation system characterized by doing.
前記第2のコースは、複数の前記検索領域にまたがるようにして作成されたことを特徴とするコース作成システム。In the course creation system according to any one of claims 1 to 3 ,
The course creation system, wherein the second course is created so as to span a plurality of the search areas.
前記検索領域作成部は、前記基準点を中心として、隣接する前記分割線がなす角度が略等しくなるように前記地域を前記n個の検索領域に分割することを特徴とするコース作成システム。In the course creation system according to any one of claims 1 to 4 ,
The course creation system, wherein the search area creation unit divides the area into the n search areas with the reference point as a center so that angles formed by the adjacent dividing lines are substantially equal.
前記調整部は、各前記第1のコースにおける前記コース時間の平均値を考慮して、該当する前記第1のコースにおける前記コース時間が前記平均値よりも低い場合は、その検索領域を形成する前記分割線のなす角度を広げる処理を行い、該当する前記第1のコースにおける前記コース時間が前記平均値よりも高い場合は、その検索領域を形成する前記分割線のなす角度を狭める処理を行うことを特徴とするコース作成システム。In the course creation system according to any one of claims 1 to 5 ,
The adjustment unit considers an average value of the course time in each of the first courses, and forms the search area when the course time in the corresponding first course is lower than the average value. A process of widening the angle formed by the dividing line is performed, and when the course time in the corresponding first course is higher than the average value, a process of narrowing the angle formed by the dividing line forming the search area is performed. A course creation system characterized by that.
前記検索領域作成部は、当該地域内に含まれる道路をマーキングした道路情報を考慮して前記分割線を設定することを特徴とするコース作成システム。In the course creation system according to any one of claims 1 to 6 ,
The course creation system, wherein the search area creation unit sets the dividing line in consideration of road information marking a road included in the area.
巡回作業は車両を用いて行うものであって、
作成されたコース毎にそのコースに含まれる店舗を巡回する順序を決定する順序決定部をさらに含み、前記順序決定部は、前記車両の通行方向側に位置する前記巡回ポイントから順に巡回するように順序を決定することを特徴とするコース作成システム。In the course creation system according to any one of claims 1 to 7,
The patrol work is done using a vehicle,
It further includes an order determining unit that determines the order in which the stores included in the course are circulated for each of the created courses, and the order determining unit circulates in order from the traveling point located on the traffic direction side of the vehicle. A course creation system characterized by determining the order.
前記コンピュータシステムは、
前記基準点の位置情報を記憶する基準点情報記憶部と、
前記複数の巡回ポイントの位置情報を記憶する巡回ポイント情報記憶部と、を含み、
前記基準点を朝出発してコース内の各前記巡回ポイントを巡回し、途中で昼の休憩時間をとってそのまま午後も各前記巡回ポイントを巡回して夕方前記基準点に戻るコースである第1のコースの第1の上限時間と、前記基準点を朝出発して午前中コース内の各前記巡回ポイントを巡回して前記基準点に戻るコース、または昼の休憩時間をとった後前記基準点を出発してコース内の各前記巡回ポイントを巡回して夕方前記基準点に戻るコースであって、前記第1の上限時間よりも上限時間が短い第2のコースの第2の上限時間との設定を受け付けるステップと、
前記地域内に作成すべきコースの理論数nの設定に基づき、前記基準点を中心として放射状に広がる分割線で、隣接する前記分割線がなす角度が360/nの近似値となるように前記分割線を設定して前記地域をn個の検索領域に分割するステップと、
前記基準点情報記憶部および前記巡回ポイント情報記憶部にそれぞれ記憶された前記基準点の前記位置情報および前記複数の巡回ポイントの前記位置情報に基づき、各前記検索領域毎に、当該前記検索領域内に含まれる前記巡回ポイントを同一コースに含めるように各前記巡回ポイントを選択し、前記第1のコースをn個作成するステップと、
前記基準点情報記憶部および前記巡回ポイント情報記憶部にそれぞれ記憶された前記基準点の前記位置情報および前記複数の巡回ポイントの前記位置情報に基づき、各前記第1のコースに含まれる前記巡回ポイントによって定まるコース時間を算出し、当該コース時間が前記第1の上限時間以上の場合、当該検索領域に含まれる前記巡回ポイントのうち、前記基準点から近い順に前記巡回ポイントを外して、当該外した巡回ポイントを前記第2のコースに含める調整処理を行うステップと、
を含むことを特徴とするコース作成方法。A method for creating a traveling course in a region including a predetermined reference point and a plurality of traveling points by a computer system ,
The computer system includes:
A reference point information storage unit for storing position information of the reference point;
A traveling point information storage unit that stores position information of the plurality of traveling points, and
A course that departs from the reference point in the morning, circulates through each traveling point in the course, takes a break in the middle of the course, travels through the traveling points in the afternoon, and returns to the reference point in the evening. A first upper limit time of the course of the course, a course that departs from the reference point in the morning and goes around the circuit points in the morning course and returns to the reference point, or the reference point after taking a break during the day And the second upper limit time of the second course, the upper limit time being shorter than the first upper limit time. Accepting the settings;
Based on the setting of the theoretical number n of course to be created in the area before the split line extending radially from the Kimoto Junten, so that the angle of the parting line adjacent forms becomes the approximate value of 360 / n Setting the dividing line to divide the region into n search regions;
Based on the position information of the reference point and the position information of the plurality of circulation points respectively stored in the reference point information storage unit and the cyclic point information storage unit, for each of the search areas, a step wherein the cyclic point select each said cyclic point to be included in the same course, the first course to the n creation contained,
The cyclic points included in each of the first courses based on the position information of the reference points and the position information of the plurality of cyclic points respectively stored in the reference point information storage unit and the cyclic point information storage unit calculating a course time determined by, if the course time is more than the first upper limit hour, of the cyclic point included in the search area, the disconnect cyclic point to close to the reference point, removed the Performing an adjustment process for including a traveling point in the second course;
The course creation method characterized by including.
前記第2のコースは、複数の前記検索領域にまたがるようにして作成されたことを特徴とするコース作成方法。In the course preparation method of Claim 9,
The course creation method, wherein the second course is created across a plurality of the search areas.
前記調整処理を行うステップにおいて、各前記第1のコースにおける前記コース時間の平均値を考慮して、該当する前記第1のコースにおける前記コース時間が前記平均値よりも低い場合は、その検索領域を形成する前記分割線のなす角度を広げる処理を行い、該当する前記第1のコースにおける前記コース時間が前記平均値よりも高い場合は、その検索領域を形成する前記分割線のなす角度を狭める処理を行うことを特徴とするコース作成方法。In the course creation method according to claim 9 or 10 ,
In the step of performing the adjustment process, if the course time in the corresponding first course is lower than the average value in consideration of the average value of the course time in each of the first courses, the search area When the course time in the corresponding first course is higher than the average value, the angle formed by the parting lines forming the search area is narrowed. A course creation method characterized by performing processing.
前記理論数nの設定を受け付けるステップをさらに含み、 Further comprising receiving a setting of the theoretical number n;
前記地域をn個の検索領域に分割するステップにおいて、前記理論数nの設定を受け付けるステップで受け付けた前記理論数nの設定に基づき、前記地域を前記n個の検索領域に分割することを特徴とするコース作成方法。 In the step of dividing the region into n search regions, the region is divided into the n search regions based on the setting of the theoretical number n received in the step of receiving the setting of the theoretical number n. How to create a course.
前記巡回ポイント情報記憶部は、各前記巡回ポイント毎に月ごとの配送回数を記憶し、
前記基準点情報記憶部および前記巡回ポイント情報記憶部にそれぞれ記憶された前記基準点の前記位置情報および前記複数の巡回ポイントの前記位置情報に基づき、前記基準点から前記地域内の前記巡回ポイントへの平均移動時間M 1 および、各前記巡回ポイント間の平均移動時間M 2 を算出するとともに、前記巡回ポイント情報記憶部に記憶された前記配送回数に基づき、前記地域内の前記複数の巡回ポイントの月ごとの配送回数を労働日数で除して、1日あたりの処理が必要な巡回ポイント数N 2 を算出し、
当該地域において、1日で作業可能な巡回ポイント数N 1 を、
1日の合計作業時間Tz=M 1 ×2+M 2 (N 1 −1)+T×N 1
(Tは1巡回ポイント当たりの平均作業時間)、
N 1 =(Tz−M 1 ×2+M 2 )/(M 2 +T)
から算出し、
前記1日あたりの処理が必要な巡回ポイント数N 2 を前記1日で作業可能な巡回ポイント数N 1 で除すことにより、前記第1のコースの理論数n=N 2 /N 1 を算出するステップをさらに含むことを特徴とするコース作成方法。 In the course preparation method in any one of Claims 9-11,
The traveling point information storage unit stores the number of delivery times per month for each traveling point,
Based on the position information of the reference point and the position information of the plurality of circulation points respectively stored in the reference point information storage unit and the circulation point information storage unit, from the reference point to the circulation point in the region The average travel time M 1 and the average travel time M 2 between each of the tour points are calculated, and based on the number of deliveries stored in the tour point information storage unit, the plurality of tour points in the region are calculated . Divide the number of deliveries per month by the number of working days to calculate the number of traveling points N 2 that need to be processed per day ,
In this area, the number of traveling points N 1 that can be worked in a day is
Total work time for one day Tz = M 1 × 2 + M 2 (N 1 −1) + T × N 1
(T is the average working time per round point),
N 1 = (Tz−M 1 × 2 + M 2 ) / (M 2 + T)
Calculated from
The theoretical number n = N 2 / N 1 of the first course is calculated by dividing the number of traveling points N 2 that need to be processed per day by the number of traveling points N 1 that can be worked on in one day. The course creation method further comprising the step of:
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