[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP4690846B2 - 可動体の自走往動機構 - Google Patents

可動体の自走往動機構 Download PDF

Info

Publication number
JP4690846B2
JP4690846B2 JP2005297410A JP2005297410A JP4690846B2 JP 4690846 B2 JP4690846 B2 JP 4690846B2 JP 2005297410 A JP2005297410 A JP 2005297410A JP 2005297410 A JP2005297410 A JP 2005297410A JP 4690846 B2 JP4690846 B2 JP 4690846B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catcher
runner
movable body
stopper
self
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005297410A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007107211A (ja
Inventor
幹夫 根津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nifco Inc
Original Assignee
Nifco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nifco Inc filed Critical Nifco Inc
Priority to JP2005297410A priority Critical patent/JP4690846B2/ja
Publication of JP2007107211A publication Critical patent/JP2007107211A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4690846B2 publication Critical patent/JP4690846B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Support Devices For Sliding Doors (AREA)

Description

この発明は、吊り車によってレールに吊り下げ支持される可動体を、この可動体が自走開始位置まで往動されてきた後は停止位置まで自走往動させる機構に関する。
吊り戸などの吊り車によってレールに吊り下げ支持される可動体にあっては、通例、その往動前方に位置される端面(前端)が戸当たりや対をなす吊り戸などの端面などに突き当たる停止位置まで手動で往動される。ここで、この手動往動の勢いが強すぎると往動されてきた可動体は停止位置から跳ね返り状に復動してしまう。一方、この手動往動の勢いが弱すぎると可動体は停止位置に至る前に停止してしまう。
この発明が解決しようとする主たる問題点は、この種の吊り戸などの可動体を、途中まで手動往動されてきた後はそこから自走往動させてその停止位置まで確実に移動させるようにする点にある。
前記課題を達成するために、この発明にあっては、可動体の自走往動機構を、以下の(1)〜(10)の構成を備えたものとした。
(1)吊り車によってレールに吊り下げ支持される可動体を、この可動体が自走開始位置まで往動されてきた後は停止位置まで自走往動させる機構であって、
(2)走行可能にレールに組み合わされるランナーと、
(3)可動体の上部に形成された可動体の移動方向に沿って長く続く凹所内にこの移動方向に沿った移動可能に納められるキャッチャーと、
(4)キャッチャーの付勢手段とを有しており、
(5)ランナーは、ランナー主体と、ランナー主体から下方に突き出して凹所内に入り込みキャッチャーの前方に位置されるストライカとを有しており、
(6)ランナー主体には、このランナー主体に上下動可能に組み込まれて付勢により上端を常時レールの上部内面に押し付けさせるランナーストッパが備えられており、
(7)キャッチャーは、キャッチャー主体に対し、上下動可能に備えられたキャッチャーストッパと、前後動可能に備えられると共に非抱持状態において前方からストライカを受け入れるストライカの抱持体と、これらの付勢体を有しており、
(8)この付勢体によって、キャッチャーストッパがその下端を下方に突き出させているときには抱持体は前進位置にあって非抱持状態にあり、かつ、抱持体が後退位置にあって抱持状態にあるときにはキャッチャーストッパはその下端を上方に引き込ませるようになっており、
(9)凹所には、キャッチャーストッパの下端の掛合穴が形成されており、この掛合穴にキャッチャーストッパを掛合させたキャッチャーの基準位置において付勢手段への蓄勢がなされるようになっており、
(10)レールには、ランナーストッパの上端の掛合穴が形成されており、基準位置にあるキャッチャーの抱持体内にストライカを進入させたランナーのランナーストッパが、可動体が自走開始位置まで移動されてきたときに、この掛合穴に掛合されるようになっている。
可動体が自走開始位置に往動される前の段階では、キャッチャーの抱持体は前方に最も突出し、キャッチャーストッパは凹所の掛合穴にその下端を入れ込ませている。(キャッチャーの基準位置)可動体が自走開始位置に向けて往動されているときランナーのストライカは非抱持状態にある抱持体内に進入している。そして、ランナーのランナーストッパがレールの掛合穴に掛合されてランナーが停止されるとストライカに押されて抱持体は前記付勢体の付勢に抗して後方に移動される。抱持体が後方に移動されると抱持体は抱持状態に位置づけられ、キャッチャーは停止されたランナーに一体化される。また、同時に、この抱持体の後方への移動によりキャッチャーストッパは上方に移動され凹所内に設けさせた掛合穴から抜け出す。このようにキャッチャーストッパとケースの掛合穴との掛合が解かれると付勢手段の蓄勢力の開放が許容されることから、可動体を停止位置まで自走させることができる。停止位置まで自走往動された可動体を自走開始位置まで復動させると、付勢手段に蓄勢させながらキャッチャーは基準位置まで相対的に移動され、キャッチャーストッパーを凹所の掛合穴に掛合させると共に、抱持体によるストライカの抱持を解き、ランナーとキャッチャーとは分離される。
前記ランナーのランナー主体に、前後動可能に組み込まれて付勢により常時前方となる往動先に向けて前端を突き出させ、かつ、この付勢に抗した押し込みによって、ランナーストッパを下方に移動させるリリースパーツとが備えられていると共に、
可動体の前端と凹所との間に吊り車が備えられており、
停止位置にある可動体を復動させたときにこの吊り車がリリースパーツに当たって前記押し込みをなすようにしておくこともある。
このようにした場合、停止位置にある可動体を自走開始位置まで復動させることにより、ランナーストッパとレールの掛合穴との掛合を解くことができる。
前記凹所内に、キャッチャーの相対的な移動に制動を作用させるダンパ装置を組み込ませておくこともある。
このようにした場合、自走開始位置から先の可動体の自走往動によるキャッチャーの相対的な移動の勢いを適度に緩めて可動体の自走に高級感を付与すると共にその停止時の衝突音を減少させることができる。
この発明にかかる自走往動機構によれば、可動体が自走開始位置まで往動されてきた後は停止位置まで自走往動させて、その停止位置まで確実に移動させることができる。
以下、図1ないし図21に基づいて、この発明を実施するための最良の形態について説明する。
なお、ここで図1〜図3は可動体1が自走開始位置SAに向けて手動往動されているときの様子を、図4および図5は可動体1がこの手動往動によって自走開始位置SAに到達したときの様子を、図6〜図8はこれに続いて可動体1が自走往動されきったときの様子を、図9および図10は自走往動されきって停止位置SPにある可動体1を自走開始位置SAまで手動復動させたときの様子を、図11〜図13はこれに続いてさらに可動体1を手動復動させたときの様子を、それぞれ示している。
また、図14は、可動体1をその前端側からみた状態として、また、図15は、可能体の前端側の上部を斜視の状態として、それぞれ示している。
また、図16および図17は、自走往動機構のランナー5を構成する各部材を分離させた状態として、図18および図19はかかるランナー5を、それぞれ示している。
また、図20および図21は、自走往動機構のキャッチャー6を構成する各部材を分離させた状態として、それぞれ示している。
この実施の形態にかかる自走往動機構は、吊り車10によってレール2に吊り下げ支持される可動体1を、この可動体1が自走開始位置SAまで往動されてきた後は停止位置SPまで自走往動させるものである。かかる可動体1としては、典型的には、吊り戸1’や折り戸などが予定される。
そして、かかる機構は、レール2に沿って移動可能にこのレール2に支持された吊り戸1’などを前記自走開始位置SAまで手動で往動走行させてきた後は、前記停止位置SPまで、すなわち、典型的には、吊り戸1’における往動前方に位置される端面(前端11)が戸当たりや対をなす吊り戸の端面3などに突き当たる位置まで、自走往動させるように用いられる。
かかる機構は、(1)ランナー5と、(2)キャッチャー6と、(3)キャッチャー6の付勢手段7とを有している。
ランナー5は、走行可能にレール2に組み合わされるている。かかるランナー5は、レール2内に略納まるランナー主体50と、ランナー主体50から下方に突き出して後述する凹所12内に入り込みこの凹所12内にあるキャッチャー6の前方(キャッチャー6と可動体1の前端11との間)に位置されるストライカ51とを有している。
また、かかるランナー主体50には、このランナー主体50に上下動可能に組み込まれて付勢により上端を常時レール2の上部内面に押し付けさせるランナーストッパ52が備えられている。
図示の例では、レール2は、上板部20と左右板部21、21とこの左右板部21、21のそれぞれの下端から内側に突き出した屈曲板部22とを持つように構成されている。そして、かかるレール2は、天井4に形成された溝40に上板部20を上にしてはめ込まれて天井4に取り付けられるようになっている。ランナー主体50は、レール2の長さ方向に長い中央部501を有すると共に左右張り出し部502、502を備えており、左張り出し部502をレール2の左板部21の屈曲板部22の内面に、右張り出し部502をレール2の右板部21の屈曲板部22の内面に、それぞれ摺接させるようにしてレール2内に納められている。中央部501の下部はレール2の一対の屈曲板部22、22の間の隙間23から下方に突き出すようになっている。
かかるランナー主体50の中央部501の後端側(可動体1の往動後方側に向けられた側)には、上下方向にこの中央部501を貫通する貫通孔503aが形成されている。この貫通孔503aは上側を大径に、かつ、下側を小径に構成されており、中間に上方を向いた段差面503bを有している。前記ストライカ51は太径部511の下に細径部512を備えた棒状をなし下方に向いた段差面513を有している。図示の例では、ストライカ51をその段差面513が貫通孔503aの段差面503bに突き当たる位置まで貫通孔503aに上方から入れ込み、その太径部511に形成された止め用孔514に中央部501に形成された止め用孔503cを使って側方からピン503dを打ち込むことにより、ランナー主体50に組み付けている。ストライカ51の細径部512はランナー主体50の中央部501の下部から下方に突き出されている。
また、かかるランナー主体50の中央部501の前端11側には、上下方向にこの中央部501を貫通する縦向き動作穴504が形成されている。また、ランナー主体50の中央部501には、その前端11に穴口を作ってこの中央部501の後端側に向けて続き、縦向き動作穴504に交叉状に連通する横向き動作穴505が形成されている。横向き動作穴505の内奥部と前記貫通孔503aとの間には逃し用空隙506が形成されていると共に、この横向き動作穴505の内奥部には逃し用空隙506に連通した通し穴507が形成されている。
この実施の形態にあっては、さらに、ランナー5のランナー主体50に、前後動可能に組み込まれて付勢により常時前方となる往動先に向けて前端を突き出させ、かつ、この付勢に抗した押し込みによって、ランナーストッパ52を下方に移動させるリリースパーツ53が備えられている。
図示の例では、ランナーストッパ52は上端にローラ521を有し、中間部に左右方向に貫通したピン通し穴522を備えた軸状をなすように構成されており、縦向き動作穴504の上側の穴口からその上端を出没させるように構成されている。
一方、リリースパーツ53は、上下に開放された方形枠部531と、この方形枠部531の後端から後方に突き出す軸部532とを有している。この方形枠部531の左右枠板にはそれぞれ、溝下端を前方に、溝上端を後方に位置させ、かつ、斜め上前方を湾曲外側とするように形成された湾曲ガイド溝533が貫通形成されている。
また、ランナー主体50の中央部501における横向き動作穴505と縦向き動作穴504とが交叉する箇所の左右両側部にはそれぞれ、鉛直ガイド溝508が貫通形成されている。
そして、図示の例では、横向き動作穴505に軸部532を先にしてリリースパーツ53を入れ込ませると共に、縦向き動作穴504からリリースパーツ53の方形枠部531内にランナーストッパ52を入れ込ませ、この状態において、各鉛直ガイド溝508、508と各湾曲ガイド溝533、533とピン通し穴522とにピン509を通してランナー主体50にランナーストッパ52とリリースパーツ53を組み付けさせている。また、リリースパーツ53の軸部532には圧縮コイルバネ534が巻装されており、この圧縮コイルバネ534はバネ後端を横向き動作穴505の内奥部に常時押し当て、かつ、バネ前端を方形枠部531の後端に常時押し当てている。
そして、この圧縮コイルバネ534によって、リリースパーツ53は前方に常時付勢され、このように付勢されるリリースパーツ53を介してランナーストッパ52は上方に常時付勢されている。
可動体1が自走開始位置SAに往動される前の段階では、リリースパーツ53は前方に最も突出し、これにより、前記ピン509は鉛直ガイド溝508の溝上端と湾曲ガイド溝533の溝上端に位置され、ランナーストッパ52はローラ521をレール2の上部内面に押し付けさせた突き出し位置に位置づけられる。図示の例では、後述するレール2の掛合穴241は、レール2の上板部20に形成された取り付け穴25にはめ込まれたホールプラグ体24に形成された凹み242により構成されている。このホールプラグ体24の凹み242の内奥レベルはレール2の上板部20の内面のレベルと略等しい。また、このホールプラグ体24の後方側には前方(可動体の往動先側)に向かうに連れて次第に下方に突き出す傾斜面243が形成されており、この傾斜面243の前方に凹み242が位置されている。可動体1が自走開始位置SAまで往動されてくると、この可動体1の後述する凹所12に納められているキャッチャー6の抱持体62に押されて一緒に往動されてきたランナー5のランナーストッパ52はこの傾斜面243によって前記付勢に抗して押し下げられ、この傾斜面243を乗り越えた位置でこの付勢により再び突出して掛合穴241に入り込み掛合される。(図4)これにより、ランナー5は停止される。また、停止位置SPまで自走往動された可動体1を自走開始位置SAまで復動させると、(図6から図9)後述するようにこのように停止したランナー5におけるリリースパーツ53に吊り車10が前方から押し当たりリリースパーツ53が前記付勢に抗して後方に移動される。このリリースパーツ53の後方への移動は前記軸部532を前記通し穴507を通じて逃し用空隙506に入れ込ませることで許容される。このリリースパーツ53の後方への移動によりランナーストッパ52は下方に移動され掛合穴241から抜け出し可動体1の復動と一緒にランナー5も復動されることとなる。(図11)
一方、キャッチャー6は、可動体1の上部に形成された可動体1の移動方向に沿って長く続く凹所12内にこの移動方向に沿った移動可能に納められている。
図示の例では、可動体1としての吊り戸1’の前端11側の上部に吊り車10が備えられている。また、この吊り車10との間にやや間隔を開けて、吊り戸1’の上部に、上方に開放されてこの吊り戸1’の移動方向に長く続くケース14の組み込み凹所13が形成されている。図示の例では、上面を開放させた細長いケース14をこの組み込み凹所13に入れ込ませると共に、このケース14にキャッチャー6をこのケース14の長さ方向に移動可能に納めて吊り戸1’側にキャッチャー6を備えさせている。すなわち、図示の例では、かかるケース14内が前記凹所12として機能するようになっている。
ケース14は、上下方向略中程の位置に形成された仕切り体141によって、概ね上下に区分されている。ケース14の前端側からその中央部までの間の仕切り体141には、その幅方向略中程の位置にスロット142が形成されており、キャッチャー6の後述するキャッチャー主体60の後端に形成されたフック部601がこのスロット142を通じてケース14の下部室143内に入り込むようになっている。かかる下部室143内には、バネ前端をキャッチャー主体60の前記フック部601に止着させ、かつ、バネ後端をケース14の後端に形成されたフック部144に止着させた引っ張りコイルバネ145が納められている。また、スロット142の前端とケース14の前端との間にある仕切り体141には下方に向けた凹み146が形成されており、後述するキャッチャー6ストッパがこの凹み146に入り込んだキャッチャー6の基準位置Rにおいてかかる引っ張りコイルバネ145が最も引き延ばされるようになっている。すなわち、図示の例では、かかる凹み146がキャッチャーストッパ61の掛合穴147として機能するようになっている。また、この掛合穴147とケース14の前端との間ではケース14の左右側壁が切り欠かれており、基準位置Rにあるキャッチャー6の後述する抱持体62の抱持片623はこの切欠部148に入り込んで非抱持状態となっている。(図3)
かかるキャッチャー6は、キャッチャー主体60に対し、上下動可能に備えられたキャッチャーストッパ61と、前後動可能に備えられると共に非抱持状態において前方からストライカ51を受け入れるストライカ51の抱持体62と、これらの付勢体63を有している。そして、この付勢体63によって、キャッチャーストッパ61がその下端を下方に突き出させているときには抱持体62は前進位置にあって非抱持状態にあり、かつ、抱持体62が後退位置にあって抱持状態にあるときにはキャッチャーストッパ61はその下端を上方に引き込ませるようになっている。
図示の例では、かかるキャッチャー主体60は、可動体1の移動方向に長く、かつ、ケース14の上部室149の幅内に納まるように構成されている。キャッチャー主体60の後端側の下部に前記フック部601が形成されている。
かかるキャッチャー主体60の前端側には、上下方向に貫通する縦向き動作穴602が形成されている。また、キャッチャー主体60には、その前端に穴口を作ってキャッチャー主体60の後端側に向けて続き、縦向き動作穴602に交叉状に連通する横向き動作穴603が形成されている。横向き動作穴603の内奥部とキャッチャー主体60の後端との間には逃し用空隙604が形成されていると共に、この横向き動作穴603の内奥部には逃し用空隙604に連通した通し穴605が形成されている。
図示の例では、キャッチャーストッパ61は下端にローラ611を有し、中間部に左右方向に貫通したピン通し穴612を備えた軸状をなすように構成されており、縦向き動作穴602の下側の穴口からその下端を出没させるように構成されている。
一方、抱持体62は、上下に開放された方形枠部621と、この方形枠部621の後端から後方に突き出す軸部622と、この方形枠部621の前端に備えられた一対の抱持片623、623とを備えている。一対の抱持片623、623は、その互いに向き合う側に内向きに突き出す張り出し部623aを有している。また、一対の抱持片623、623はそれぞれ弾性変形可能な樹脂ヒンジ部623bを介して方形枠部621に一体化されており、この樹脂ヒンジ部623bの弾性によって前記張り出し部623aの頂部間の間隔をランナー5のストライカ51の径よりも大きくした非抱持状態に位置づけられるようになっている。また、かかる方形枠部621の左右枠板にはそれぞれ、溝上端を前方に、溝下端を後方に位置させ、かつ、斜め下前方を湾曲外側とするように形成された湾曲ガイド溝624が貫通形成されている。
また、キャッチャー主体60における横向き動作穴603と縦向き動作穴602とが交叉する箇所の左右両側部にはそれぞれ、鉛直ガイド溝606が貫通形成されている。
そして、図示の例では、横向き動作穴603に軸部622を先にして抱持体62を入れ込ませると共に、縦向き動作穴602から抱持体62の方形枠部621内にキャッチャーストッパ61を入れ込ませ、この状態において、各鉛直ガイド溝606、606と各湾曲ガイド溝624、624とピン通し穴612とにピン607を通してキャッチャー主体60にキャッチャーストッパ61と抱持体62を組み付けさせている。また、抱持体62の軸部622には圧縮コイルバネ625が巻装されており、この圧縮コイルバネ625はバネ後端を横向き動作穴603の内奥部に常時押し当て、かつ、バネ前端を方形枠部621の後端に常時押し当てている。
そして、この圧縮コイルバネ625によって、抱持体62は前方に常時付勢され、このように付勢される抱持体62を介してキャッチャーストッパ61は下方に常時付勢されている。すなわち、図示の例では、かかる圧縮コイルバネ625が付勢体63として機能している。
可動体1が自走開始位置SAに往動される前の段階では、抱持体62は前方に最も突出し、これにより、前記ピン607は鉛直ガイド溝606の溝下端と湾曲ガイド溝624の溝下端に位置され、キャッチャーストッパ61は掛合穴147にその下端を入れ込ませている。(図1、キャッチャー6の基準位置R)可動体1が自走開始位置SAに向けて往動されているときランナー5のストライカ51は非抱持状態にある抱持体62の一対の抱持片623、623間に方形枠部621の前端に当たる位置まで進入している。そして、ランナー5のランナーストッパ52がレール2の掛合穴241に掛合されてランナー5が停止されるとストライカ51に押されて抱持体62は前記付勢体63の付勢に抗して後方に移動される。(図5から図7)この抱持体62の後方への移動は前記軸部622を前記通し穴605を通じて逃し用空隙604に入れ込ませることで許容される。抱持体62が後方に移動されると、ケース14の切欠部148から抱持片623が抜け出しケース14の左右側壁によって樹脂ヒンジ部623bを弾性変形させながら一対の抱持片623、623は前記張り出し部623aの頂部間の間隔をランナー5のストライカ51の径よりも小さくした抱持状態に位置づけられる。(図8)これにより、キャッチャー6は停止されたランナー5に一体化される。また、同時に、この抱持体62の後方への移動によりキャッチャーストッパ61は上方に移動されケース14に設けさせた掛合穴147から抜け出す。このようにキャッチャーストッパ61とケース14の掛合穴147との掛合が解かれると引っ張りコイルバネ145の縮む向きの弾性復帰が許容されることから、可動体1はこの弾性復帰によって停止位置SPまで自走される。(図6)この自走の際、キャッチャーストッパ61のローラ611は前進されるケース14の仕切り体141の上面に接して回転され、自走往動が終了するとキャッチャー6はケース14の長さ方向略中程の位置まで相対的に後退される。
この実施の形態にあっては、可動体1の前端11と凹所12との間に吊り車10が備えられており、停止位置SPにある可動体1を復動させたときにこの吊り車10がリリースパーツ53に当たって前記押し込みをなすようにしてある。
具体的には、停止位置SPからの可動体1の復動によってレール2内において吊り車10の本体101が停止されているランナー5に前方より突き当たるようになっている。
これにより、この実施の形態にあっては、停止位置SPにある可動体1を自走開始位置SAまで復動させることにより、ランナーストッパ52とレール2の掛合穴との掛合を解くことができるようになっている。これにより、可動体1と一緒にランナー5をレール2に沿って適宜の位置まで復動させることができる。
なお、停止位置SPからの可動体1の復動によって、停止されているランナー5と一体化されているキャッチャー6は付勢手段7に蓄勢させながら相対的に前方に移動され、可動体1が自走開始位置SAに至った段階でケース14の掛合穴147に再び付勢体63の付勢によりキャッチャーストッパ61を入れ込み掛合させる。(図9)それと同時に抱持体62の付勢体63の付勢による前進が許容され抱持体62は非抱持状態に復帰されキャッチャー6とストライカ51とは分離される。(図11)これにより、初期の状態への復帰がなされる。
また、この実施の形態にあっては、前記凹所12内に、キャッチャー6の相対的な移動に制動を作用させるダンパ装置15が組み込まれている。
図示の例では、前記ケース14の上部室149にシリンダ151と図示しないピストンとを備え、シリンダ151内へのピストンの進入時にこの進入に抵抗を付与するように構成されたダンパ装置15が納められている。図示の例では、ケース14の後端にシリンダ151の後端が止着され、かつ、キャッチャー6の後端にピストンロッド152の前端が止着されており、キャッチャー6の基準位置Rにおいてピストンロッド152がシリンダ151内から最も突出するようにしてある。なお、図示の例では、シリンダ151内にピストンロッド152が最大限入り込んだ位置がキャッチャー6の相対的な後退移動の限界位置となるようにしてある。
これによりこの実施の形態にあっては、自走開始位置SAから先の可動体1の自走往動によるキャッチャー6の相対的な移動の勢いを適度に緩めて可動体1の自走に高級感を付与すると共にその停止時の衝突音を減少させることができる。
自走往動機構の要部破断正面構成図 図1の要部拡大図 図1の状態における要部拡大平面図 自走往動機構の要部破断正面構成図 図4の要部拡大図 自走往動機構の要部破断正面構成図 図6の要部拡大図 図6の状態における要部拡大平面図 自走往動機構の要部破断正面構成図 図9の要部拡大図 自走往動機構の要部破断正面構成図 図11の要部拡大図 図11の状態における要部拡大平面図 可動体1の側面構成図 自走往動機構の分離斜視構成図 ランナー5の分離斜視構成図 同分離断面構成図 ランナー5の平面構成図 ランナー5の断面構成図 キャッチャー6の分離斜視構成図 同分離断面構成図
符号の説明
SA 自走開始位置
SP 停止位置
R 基準位置
1 可動体
10 吊り車
12 凹所
147 掛合穴
2 レール
241 掛合穴
5 ランナー
51 ストライカ
52 ランナーストッパ
6 キャッチャー
61 キャッチャーストッパ
62 抱持体
63 付勢体
7 付勢手段

Claims (3)

  1. 吊り車によってレールに吊り下げ支持される可動体を、この可動体が自走開始位置まで往動されてきた後は停止位置まで自走往動させる機構であって、
    走行可能にレールに組み合わされるランナーと、
    可動体の上部に形成された可動体の移動方向に沿って長く続く凹所内にこの移動方向に沿った移動可能に納められるキャッチャーと、
    キャッチャーの付勢手段とを有しており、
    ランナーは、ランナー主体と、ランナー主体から下方に突き出して凹所内に入り込みキャッチャーの前方に位置されるストライカとを有しており、
    ランナー主体には、このランナー主体に上下動可能に組み込まれて付勢により上端を常時レールの上部内面に押し付けさせるランナーストッパが備えられており、
    キャッチャーは、キャッチャー主体に対し、上下動可能に備えられたキャッチャーストッパと、前後動可能に備えられると共に非抱持状態において前方からストライカを受け入れるストライカの抱持体と、これらの付勢体を有しており、
    この付勢体によって、キャッチャーストッパがその下端を下方に突き出させているときには抱持体は前進位置にあって非抱持状態にあり、かつ、抱持体が後退位置にあって抱持状態にあるときにはキャッチャーストッパはその下端を上方に引き込ませるようになっており、
    凹所には、キャッチャーストッパの下端の掛合穴が形成されており、この掛合穴にキャッチャーストッパを掛合させたキャッチャーの基準位置において付勢手段への蓄勢がなされるようになっており、
    レールには、ランナーストッパの上端の掛合穴が形成されており、基準位置にあるキャッチャーの抱持体内にストライカを進入させたランナーのランナーストッパが、可動体が自走開始位置まで移動されてきたときに、この掛合穴に掛合されるようになっていることを特徴とする可動体の自走往動機構。
  2. ランナーのランナー主体に、前後動可能に組み込まれて付勢により常時前方となる往動先に向けて前端を突き出させ、かつ、この付勢に抗した押し込みによって、ランナーストッパを下方に移動させるリリースパーツとが備えられていると共に、
    可動体の前端と凹所との間に吊り車が備えられており、
    停止位置にある可動体を復動させたときにこの吊り車がリリースパーツに当たって前記押し込みをなすようにしてあることを特徴とする請求項1記載の可動体の自走往動機構。
  3. 凹所内に、キャッチャーの相対的な移動に制動を作用させるダンパ装置が組み込まれていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の可動体の自走往動機構。
JP2005297410A 2005-10-12 2005-10-12 可動体の自走往動機構 Expired - Fee Related JP4690846B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005297410A JP4690846B2 (ja) 2005-10-12 2005-10-12 可動体の自走往動機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005297410A JP4690846B2 (ja) 2005-10-12 2005-10-12 可動体の自走往動機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007107211A JP2007107211A (ja) 2007-04-26
JP4690846B2 true JP4690846B2 (ja) 2011-06-01

Family

ID=38033286

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005297410A Expired - Fee Related JP4690846B2 (ja) 2005-10-12 2005-10-12 可動体の自走往動機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4690846B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5046837B2 (ja) 2007-10-02 2012-10-10 株式会社ニフコ 可動体のアシスト装置
JP5376441B2 (ja) * 2009-04-07 2013-12-25 株式会社中尾製作所 引戸用クローザ装置
CN108545480B (zh) * 2018-05-16 2023-08-08 东莞市好润精密电子有限公司 一种弹簧分料器
CN117508421B (zh) * 2024-01-03 2024-03-08 菲特(天津)检测技术有限公司 随动定位机构以及车辆装配生产线

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003056245A (ja) * 2001-08-17 2003-02-26 Takubo Industrial Corp 扉の牽引装置
JP2005230468A (ja) * 2004-02-23 2005-09-02 Fuji Latex Kk 抽斗案内具及びショックアブソーバ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003056245A (ja) * 2001-08-17 2003-02-26 Takubo Industrial Corp 扉の牽引装置
JP2005230468A (ja) * 2004-02-23 2005-09-02 Fuji Latex Kk 抽斗案内具及びショックアブソーバ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007107211A (ja) 2007-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4970117B2 (ja) 可動体の自走往動機構
JP5624547B2 (ja) 可動家具部材に用いられる自己開閉装置
US7960924B2 (en) Drive mechanism for a furniture part which is mounted movably in or on an item of furniture
US9364089B1 (en) Self-closing slide rail assembly with deceleration mechanism
US8109582B2 (en) Lockable pushing-out device
CN203723703U (zh) 滑轨组件
JP5619616B2 (ja) 案内のために成形レール内で走行装置によって支持されたスライドドアを端位置に引き込んで緩衝するための装置
JP4751607B2 (ja) 自走往動させる機構、引き戸機構、および、引き出し機構
JP4970116B2 (ja) 可動体の自走往動機構、および引き戸
WO2007122831A1 (ja) 可動体の自走往動機構、引き戸、およびスペーサ具
RU2516158C2 (ru) Открывающее и закрывающее устройство направляющей для выдвигания и направляющая для выдвигания
JP2006506132A (ja) 可動な家具部分のための閉鎖装置および/または引込み装置
JP4690846B2 (ja) 可動体の自走往動機構
JP5726556B2 (ja) 開閉体閉止装置
JP2015083769A (ja) 引戸制動装置
TWI421046B (zh) 滑軌總成的開啟機構
JP2012036625A (ja) 引戸の閉止装置
EP3025615A1 (en) Self-closing slide rail assembly with deceleration mechanism
JP4950635B2 (ja) 引込機構
JP5074214B2 (ja) 引込機構
JP5386049B1 (ja) 引戸の引き出し構造
JP5307769B2 (ja) 自走往動させる機構
JP2015067976A (ja) 引戸用ソフトクローズ装置
JP3138284U (ja) 緩衝機能付き引戸収納家具
WO2012098953A1 (ja) 可動体の往動機構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080321

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100414

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110215

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4690846

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140225

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees