JP4674140B2 - はすば歯車の最適歯数設定方法及びはすば歯車 - Google Patents
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Description
小森 雅晴 動力伝達用インボリュート円筒歯車の振動強度双方最適化設計法(京都大学学位論文)(2002年) 牧 泰希 他 SAE PAPER 1999011053(1999) 小森 雅晴 他 日本機械学会論文集C(2000) 66-646 1959
また、ロバスト的なギヤ設計や歯面仕上げ加工などの追加などは、いずれもかみあい伝達誤差を小さくして、起振力を小さくすること言い換えればギヤ音の絶対値を小さくすることを目的とするものであり、根本的なギヤノイズ対策とはなりうるものの、ギヤの加工や組み付けにかかる負担が非常に大きくなってしまう。
図2は歯車が搭載される車両(自動車)の車室内騒音について説明する図である。車室内には、例えば、風切り音,タイヤが路面から拾うロードノイズ,エンジン音,その他のこもり音といった、種々の音源からの音が進入し、これらが入り混じって、図2に示すような暗騒音(バックグラウンドノイズ)となる。この暗騒音の中で、ある特定音が、その音圧レベルが暗騒音よりも突出して大きい純音であると、人間はこの特定音を不快な音(即ち、騒音)と感じ、暗騒音に対する特定音の突出量が小さいと騒音とは感じない。つまり、暗騒音よりもある程度音圧レベルが高いところに可聴限界があり、特定音がこの可聴限界以上になると、人間は騒音として感じる。
上述の目的を達成するために、本発明のはすば歯車の最適歯数設定方法(請求項1)は、はすば歯車対の間のギヤ比,中心間距離,圧力角,及びねじれ角を決定する歯車諸元決定ステップと、前記歯車諸元決定ステップにより決定された前記のギヤ比,中心間距離,圧力角,及びねじれ角に基づいて、前記はすば歯車対の各はすば歯車の歯数Zと、前記はすば歯車対のかみあい率εとの関係を算出するかみあい率算出ステップと、前記かみあい率算出ステップにより算出された歯数Zとかみあい率εとの関係から、前記はすば歯車対のかみあい周波数における(前記はすば歯車対の)ギヤ音の音圧レベルLGを算出する音圧レベル算出ステップと、前記音圧レベル算出ステップにより算出された前記ギヤ音の音圧レベルと、前記はすば歯車対が装備される車両の、所定車速における前記はすば歯車対のかみあい周波数に対する可聴限界の音圧レベルとの比較を行い、前記ギヤ音の音圧レベルが前記可聴限界の音圧レベルに対して相対的に低い周波数領域を選定する周波数選定ステップと、前記周波数選定ステップにより選定された周波数領域に対応した歯数Zsを前記各はすば歯車の最適歯数に設定する最適歯数設定ステップと、から構成されている。
また、前記周波数選定ステップでは、前記ギヤ音の音圧レベルが前記可聴限界の音圧レベルに対して相対的に最も低い周波数領域を選定することが好ましい(請求項3)。
前記かみあい率算出ステップでは、前記歯車のかみあい率εを、
ε=Ca・ln(Z)+Cb(Z)+Cc(Ca,Cb,Ccは定数、Zは歯数)
により算出することが好ましい。
ε=C a ・ln(Z)+C b (Z)+C c (C a ,C b ,C c は定数、Zは歯数)
により算出することが好ましい(請求項4)。
また、前記可聴限界は、前記ギヤ音以外の暗騒音(バックグラウンドノイズ)の音圧レベルに基づいて設定されることが好ましい(請求項5)。
前記可聴限界の音圧レベルは、予め測定されて設定されることが好ましい(請求項6)。
また、本発明のはすば歯車(請求項7)は、請求項1〜6の何れか1項に記載された方法により歯数を設定されたことを特徴としている。
1.はすば歯車の最適歯数設定方法の考え方
1.1 概要
図2を参照して説明したように、本発明では、人間の聴感特性からギヤ音が暗騒音にマスキングされる領域の周波数域のものになる歯数を最適歯数に設定するものである。つまり、人間の聴感特性から不快度を示す指標値として可聴限界からの純音の突出量として定義される『ギヤノイズ』に注目しており、この『ギヤノイズ』は、図2に示すように、可聴限界からの突出量ΔA,ΔBで示される。ギヤ音の周波数が、この突出量ΔA,ΔBが負になる(即ち、ギヤ音の音圧レベルが可聴限界よりも低くなる)周波数領域に来るように、また、この突出量ΔA,ΔBが負になる領域においても、ギヤ音の音圧レベルが可聴限界に対して最も低くなる周波数領域に来るように設定するものである。
(a)音圧レベルの測定条件
以下の説明において、音圧レベルの実測データ等をあげて説明するものがあるが、これらの音圧レベル測定には、騒音計(小野測器製LA−1210)を用いた。この騒音計の測定範囲は37dB〜130dBで、サンプリング間隔は32μs、分解能は0.1dBである。騒音計で計測したデータはFFTアナライザ(小野測器製CF‐350)で周波数分析を行った。ここで使用したFFTアナライザのパワースペクトルの処理は、Y軸分解能が±0.1dB、X軸分解能が32倍で、振幅フラットネスは±0.3dB以下である。
また、ここでは、マスキングに注目したギヤ音の周波数制御を目的としているため、音圧レベル測定はすべて「暗騒音下の対象音突出量検出」という手法で行った。この手法は、図3の概念図に示すように、各周波数における暗騒音からの対象音の突出量を検出し測定するものである。図3に示す場合、暗騒音からの突出量はΔAに相当する。暗騒音は、車室内前席中央に騒音計を設置した状態で、各走行条件で走行時の車室内音をDATデータレコーダ(TEAC社製RD−130TE)で予め録音したものを使用した。
(a)人間聴覚(暗騒音下の等ラウドネス曲線)
JIS(日本工業規格)によれば、気になる音や望ましくない音を騒音と定義している。つまり、どんなにきれいな音楽でも、それを聴く人が不快に感じれば、その音楽はその人にとっては騒音である。また、大きい音は多くの人にとって騒音であるが、音量は小さくても、人によってある特定の周波数の音に対する嫌悪感を持つ場合もある。100Hzの付近の音が嫌だとか、4000Hz付近の音が嫌だとかいう感覚があり、多くの人は後者であるが、低音域の方が気になるという人も少なくはない。
また、音の大きさは音の強さや音圧とは単純には比例しない。周波数の低い音に対する人間の感覚は、高い音に対する感覚と異なっている。したがって、同じ音圧レベルでも周波数が異なると同じ大きさの感覚にならない。人間の聴覚によって知覚される音の大きさ(Loudness)に関して、数多くの実験から求められた単位に、単一周波数の音の大きさのレベル(Loudness level)があり、その大きさはphonで示される。この音の大きさを表す単位phonの数値は、正常な聴力を持つ人が、ある音と同じ大きさに聴こえると判断した1000Hzの純音の音圧レベルで表すと定められており、図5に示す等ラウドネス曲線は、各周波数において人間が同じ大きさの音と感知する音圧レベルを表している。
一般に、ドライバーは、速度や路面状態などが異なった様々な走行状況下で車室内音を聴いている。そして、それぞれの走行状況で車室内音は非常に異なった性質の音として聴こえる。これは、走行状況によってエンジン音や風切り音といった車室内音を構成する音の要素の大きさ,音色,構成比率がダイナミックに変化していくためである。すなわち、ユーザーが日常の走行時に聴いている実態に合わせて車内音を評価するためには、様々な走行状況があることを考慮し、走行状況毎の音の性質を把握することが非常に重要であると考えられる。
(要素1)エンジン音は、エンジン回転数の0.5次成分を基本周波数とした複合周期音であり、主要な周波数帯域は5kHz以下である。(要素2)こもり音は、周波数帯域20〜250Hzの低周波音であって、耳を圧迫するような音である。(要素3)路面からの音は、路面とタイヤより発生するランダム性の音であり、主要な周波数帯域は1kHz以下である(ここで扱うのは粗い路面を走行中に発生する狭義のロードノイズではない)。(要素4)風切り音は、自動車が高速で走行することにより、車両周辺の気流が乱されることにより発生するランダム性の音であり、周波数帯域500〜5000Hzである(ここでは風向きや風速の変化によるバサバサという間欠的な風切り音は扱わない)。
暗騒音から純音が突出している部分に注目し、その突出部の測定を行った。等ラウドネス曲線の条件から少し現実の音環境に近づけるため、比較的静かな音環境(純音以外には特定音の出力を行わない)で最初にスピーカーから十分に大きな純音を出力し、純音の出力を少しずつ低下させ聞こえなくなったレベルにおいてFFTアナライザで周波数解析を行い、暗騒音からの突出量について検出し、その値をΔAとしたものである。実験の様子を図7に示す。
次に、図9に示すように、一般的な小型乗用車の車室内にて、以下の第1〜3の3つの音環境の各音圧レベル特性を試験した。まず、Aのスピーカーより走行時の車室内音を出力し、さらにBのスピーカーよりギヤ音を想定した純音を出力し、車室内音からの突出量ΔAを測定した。
(第1の音環境)車速一定の定常走行時の車室内音を暗騒音とし、3パターン(0dB,+10dB,−10dB)増減幅させ出力した音環境(図8と同一条件)。
(第2の音環境)3パターン(50,60,70km/h)の車速での定常走行時の車室内音を暗騒音として出力した音環境。
(第3の音環境)ギヤノイズを想定した対象音のみをスイープ出力し、それ以外には特定音の出力を行わない音環境。
次に、マスキング効果を最大限に生かすことのできる歯車諸元を計算可能とするため、歯車諸元から決定されるかみあい率をパラメータとし、これに対する音圧レベルの式を導く。
(a) 標準歯車の場合
すぐば歯車の場合、かみあい率は正面かみあい率のみ考慮すれば良いこととなる。
トータル転位係数=0の標準すぐば歯車対で、かつ減速比1の場合、正面かみあい率の一般式(1)から、式(2)に変形させることが可能となり、その場合、かみあい率は、圧力角と歯数のみのパラメータで表すことができる。なお、式(1)中の各値については、図13に示す。
つまり、はすば歯車対の全かみあい率は、歯数との関係を対数関数で表すことができる正面かみあい率と、一次関数で表すことのできる重なりかみあい率との和であるため、全かみあい率を歯数Zの関数で表すと式(8)の通りとなる。
ここで、全かみあい率が2〜4程度の狭い範囲であると仮定すれば、ギヤ音音圧レベル(dB)は、かみあい率の逆数で表すことが可能と考えられる。
さらに、ここで、ε1(かみあい率(小数点以下切捨))をε(かみあい率)に置き換え、Teを歯面誤差係数と考えると、ギヤ音音圧レベルLG(dB)とかみあい率εの関係次式(12)で表せる。
1.7 自動車用オートマチックトランスミッションにおける一次減速ギヤの場合
また、一例としてオートマチックトランスミッションの一次減速ギヤ対のような減速比1.1程度のはすば歯車対で、歯切,シェービング加工を成立させるため、駆動側歯車のトップランドを1.5±0.03mm(セミトッピング0.2mm含む)、トータル転位係数を0.1以下とし、かつ可能な限り外径常数を上げることによって、正面かみあい率を高く設定するような諸元とした場合の、ドライブ側歯数に対するかみあい率のグラフを図15に示す。なお、ここでは、圧力角は16°、ねじれ角は35°、歯幅は20mm、中心間距離は125mmとした。
車速一定の場合、歯数Zはかみあい周波数fで表すことができ、可聴限界線と対比させることが可能である。そこで、歯車諸元から決定されたギヤ音音圧レベルの式(13)と可聴限界線からトランスミッション内ギヤの最適歯数を導出するプロセスについて示す。一例として自動車用オートマチックトランスミッションの一次減速ギヤの場合、式(13)より駆動歯車の歯数が35から55程度までの間であれば、ギヤ音音圧レベルはギヤ歯数Zと反比例の関係にあるため、ギヤ音音圧レベルとかみあい周波数とは反比例の関係となる。すなわち、ギヤ音の音圧レベルと可聴限界は図16に示すような関係にある。
2.1 構成
自動車用オートマチックトランスミッションの一次減速ギヤについて、図1に示すように、まず、歯車緒元決定ステップS10として、ギヤ比、歯車対の中心間距離、シェービング工程における歯形精度の出しやすさ、工具寿命等から圧力角、ねじれ角を決定する。
ε=Ca・ln(Z)+Cb(Z)+Cc (Ca,Cb,Ccは定数,Zは歯数)
・・・(a)
次に、ギヤ音音圧レベル算出ステップS30として、かみあい率算出ステップS20で算出された歯数Zとかみあい率εとの関係式(b)[前記の式(12)に相当する]を使って、周波数に対する歯車対のギヤ音の音圧レベルを算出する。
LG=Te/(Ca・ln(Z)+Cb(Z)+Cc)
(Ca,Cb,Ccは定数,Zは歯数,Teは歯面誤差係数)
・・・(b)
さらに、周波数決定ステップS40として、ギヤ音音圧算出ステップS30で算出された音圧レベルと、車両の、所定車速における周波数に対する可聴限界とを比較して、余裕代ΔLGが最大となる周波数領域を算出する。なお、所定車速における可聴限界は予め測定されて設定されているものである。また、上記所定車速については、車両毎に、また、対象車両の購入年齢層によって設定することが好ましい。
かみあい周波数F=ドライブ側歯数Z×回転数N(rpm)/60・・・(c)
本発明の一実施形態としてのはすば歯車の最適歯数設定方法は、上述のように構成されており、従来のようにかみあい伝達誤差を小さくすることによってギヤ音を小さくするのではなく、人間の聴感特性まで考慮して、音圧が可聴限界に対して相対的に低くなる周波数領域を選定し、この周波数領域に対応した歯数をはすば歯車の最適歯数に設定するようにしたので、極めて効果的にギヤノイズを低減することができる。
なお、かみあい周波数Fは、可聴限界からの余裕代に相当するΔLGが最大となるかみあい周波数に設定することが好ましいが、これに限らず、ギヤ音の音圧レベルが可聴限界の音圧レベルよりも低い(もちろん、最も低いことが好ましい)周波数領域であれば適宜設定しうるものであり、また、もしも、可聴限界を下回るギヤ音の周波数域がなければ、少なくともギヤ音の音圧レベルが可聴限界の音圧レベルに対して相対的に低い周波数領域を選定すれば、ある程度のギヤノイズの低減効果は得られる。
S20 かみあい率算出ステップ
S30 ギヤ音音圧レベル算出ステップ
S40 周波数決定ステップ
S50 最適歯数算出ステップ
Claims (7)
- はすば歯車対の間のギヤ比,中心間距離,圧力角,及びねじれ角を決定する歯車諸元決定ステップと、
前記歯車諸元決定ステップにより決定された前記のギヤ比,中心間距離,圧力角,及びねじれ角に基づいて、前記はすば歯車対の各はすば歯車の歯数Zと、前記はすば歯車対のかみあい率εとの関係を算出するかみあい率算出ステップと、
前記かみあい率算出ステップにより算出された歯数Zとかみあい率εとの関係から、前記はすば歯車対のかみあい周波数における、前記はすば歯車対のギヤ音の音圧レベルLGを算出する音圧レベル算出ステップと、
前記音圧レベル算出ステップにより算出された前記ギヤ音の音圧レベルLGと、前記はすば歯車対が装備される車両の、所定車速における前記はすば歯車対のかみあい周波数に対する可聴限界の音圧レベルとの比較を行い、前記ギヤ音の音圧レベルLGが前記可聴限界の音圧レベルに対して相対的に低い周波数領域を選定する周波数選定ステップと、
前記周波数選定ステップにより選定された周波数領域に対応した歯数Zsを前記各はすば歯車の最適歯数に設定する最適歯数設定ステップと、からなる
ことを特徴とする、はすば歯車の最適歯数設定方法。 - 前記周波数選定ステップでは、前記ギヤ音の音圧レベルが前記可聴限界の音圧レベルよりも低い周波数領域を選定する
ことを特徴とする、請求項1記載のはすば歯車の最適歯数設定方法。 - 前記周波数選定ステップでは、前記ギヤ音の音圧レベルが前記可聴限界の音圧レベルに対して相対的に最も低い周波数領域を選定する
ことを特徴とする、請求項1又は2記載のはすば歯車の最適歯数設定方法。 - 前記かみあい率算出ステップでは、前記歯車のかみあい率εを、
ε=C a ・ln(Z)+C b (Z)+C c (C a ,C b ,C c は定数、Zは歯数)
により算出することを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載のはすば歯車の最適歯数選定方法。 - 前記可聴限界の音圧レベルは、前記ギヤ音以外の暗騒音の音圧レベルに基づいて設定されることを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載のはすば歯車の最適歯数選定方法。
- 前記可聴限界の音圧レベルは、予め測定されて設定されることを特徴とする、請求項5記載のはすば歯車の最適歯数選定方法。
- 請求項1〜6の何れか1項に記載された方法により歯数を設定された
ことを特徴とする、はすば歯車。
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