JP4664718B2 - レーザ加工装置及びその出力制御方法 - Google Patents
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Description
レーザ光を出射するレーザ光源と、
前記レーザ光源からのレーザ光を加工対象物に収束させる収束レンズと、
前記レーザ光源からのレーザ光の温度を直接的又は間接的に測定する温度測定手段と、
前記温度測定手段により測定された温度に基づいて前記レーザ光源の出力を所定の出力レベルに制御する制御手段と、を備えるレーザ加工装置において、
前記レーザ光の出射時に前記温度測定手段により測定される温度を、前記レーザ光の非出射時に前記温度測定手段により測定される温度に基づき補正する補正手段を備え、
前記制御手段は、前記補正手段により補正された温度に基づき前記レーザ光源の出力を前記所定の出力レベルに制御する構成としたところに特徴を有する。
前記温度測定手段は、前記光分岐手段により前記光路中から分岐されたレーザ光の温度を測定するところに特徴を有する。
前記ガルバノミラーを回動させるガルバノ駆動手段と、を備え、
前記ガルバノミラーで反射したレーザ光が収束レンズを介して加工対象物上に照射されるレーザ加工装置であって、
前記温度測定手段は、前記ガルバノミラーから放射される放射温度を測定するところに特徴を有する。
前記反射光分岐手段により前記光路中から分岐された反射光の温度を測定する反射光温度測定手段と、を備えるところに特徴を有する。
前記レーザ光の非出射時に前記温度測定手段により温度を測定するとともに、前記レーザ光の出射時に前記温度測定手段により温度を測定し、前記レーザ光の出射時に測定された温度を、前記レーザ光の非出射時に測定された温度に基づき補正し、当該補正された温度に基づき前記レーザ光源の出力を前記所定の出力レベルに制御する構成としたところに特徴を有する。
レーザ光源から出射されるレーザ光の温度を温度測定手段により測定し、測定された温度に基づきレーザ光源の出力を所定の出力レベルに制御する構成とした場合、温度測定手段が周囲温度の影響を受けて実際のレーザ光の温度とは異なる温度を測定し、測定された異なる温度に基づいてレーザ光源の出力を所定値とは異なる出力レベルに制御してしまうおそれがある。
本構成によれば、レーザ光源からのレーザ光の一部を温度測定手段が直接受光することにより温度を測定することができるから、例えば、レーザ光の受光部と温度測定手段とを非接触に配し、間接的に温度を測定する構成と比較して、測定時の応答時間を短くすることができる。
本構成によれば、例えば、光分岐手段により分岐させたレーザ光の温度を測定する構成と比較して、光分岐手段を設けなくても温度を測定できるから、部品点数の削減が可能になる。
本構成によれば、反射光分岐手段により分岐された反射光が反射光温度測定手段により測定されるかどうかで加工対象物にレーザ光が照射されているかどうかを検出できる。また、レーザ光源から収束レンズに向かうレーザ光の温度を測定するだけでなく、加工対象物からの反射光の温度も測定し、この測定した温度により、そのときの加工対象物の表面温度(加工対象物表面の溶融度)を知ることができるから、最も加工に適した強度(加工するのに(最低限)必要な強度)のレーザ光が照射されるように、レーザ光源の出力を制御することができる。
本構成によれば、サーモパイルの受光面にレーザ光が照射されるから、比較的出力レベルの大きなレーザ光の温度を測定することができる。
以下、本発明に係るレーザ加工装置の実施形態1を図1〜図4を参照しつつ説明する。
1.レーザ加工装置の構成
レーザ加工装置は、図1に示すように、レーザ光Lを出射するレーザ発振器10と、レーザ発振器10からのレーザ光Lを所定の光路から加工対象物Wに導く光学系11と、与えられた温度に応じた信号を出力するサーモパイル20と、サーモパイル20からの出力をデジタル信号に変換するA/D変換器21と、制御部22(制御手段)とを備えて構成されている。そして、レーザ光が加工対象物Wに照射されることにより文字・図形・記号等)が加工対象物W上に加工(マーキング)されるものである。
次に、レーザマーキング装置の出力制御について図3,図4を参照しつつ説明する。なお、ここでは、図4に示すように、加工対象物W上に文字Aを印字する場合を例に挙げて説明する。
作業者により、マーキング開始の操作がコンソール等の入力手段23にされると、マーキング開始のトリガ信号が制御部22に送出される。
そして、記憶部24に記憶されている温度と補正係数の対応表(テーブル)を読み出し、周囲温度QAと対応する補正係数をメモリに記憶する(S4)。
そして、線要素単位(A1及びA2)の加工が終了すると(S13で「Y」)、次の線要素(A3)についても同様にレーザ加工時における上記した温度測定及び温度補正の処理を行い(S14で「N」,S3〜S13)、
レーザ発振器10(レーザ光源)から出射されるレーザ光Lの温度を温度測定手段により測定し、測定された温度に基づきレーザ発振器10(レーザ光源)の出力を所定の出力レベルに制御する構成とした場合、温度測定手段が周囲温度の影響を受けて実際のレーザ光Lの温度とは異なる温度を測定し、この異なる温度に基づいてレーザ発振器10(レーザ光源)の出力を所定値とは異なる出力レベルに制御してしまうおそれがある。
次に、本発明の実施形態2を図5を参照して説明する。なお、実施形態1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
実施形態1では、レーザ発振器10から加工対象物Wに向かう光路中から分岐したレーザ光Lの温度を測定する構成とした。実施形態2は、実施形態1の構成に加え、加工対象物Wで反射した光についても、反射光路中から反射レーザ光Lを分岐させ、分岐した反射レーザ光Lの温度を測定する構成としたものである。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
例えば、ガルバノミラー15X,15Yの近傍(例えば、鏡面の裏方)に温度検出素子41を配し(図1参照)、この温度検出素子41によりガルバノミラー15X,15Yから放射される放射温度(間接的に得られる温度)を測定する構成としてもよい。
このようにすれば、分光ミラー14(光分岐手段)により分岐させたレーザ光Lの温度を測定する構成と比較して、分光ミラー14を設けなくてもレーザ光Lの温度を測定できるから、部品点数の削減が可能になる。
11…光学系
12…ビームエキスパンダ
13…折り返しミラー
14…分光ミラー(光分岐手段)
15…ガルバノスキャナ
15X,15Y…ガルバノミラー
16…収束レンズ
20,32…サーモパイル
21,33…A/D変換器
22…制御部(制御手段,補正手段)
23…入力手段
31…分光ミラー(反射光分岐手段)
W…加工対象物
Claims (6)
- レーザ光を出射するレーザ光源と、
前記レーザ光源からのレーザ光を加工対象物に収束させる収束レンズと、
前記レーザ光源からのレーザ光の温度を直接的又は間接的に測定する温度測定手段と、
前記温度測定手段により測定された温度に基づいて前記レーザ光源の出力を所定の出力レベルに制御する制御手段と、を備えるレーザ加工装置において、
前記レーザ光の出射時に前記温度測定手段により測定される温度を、前記レーザ光の非出射時に前記温度測定手段により測定される温度に基づき補正する補正手段を備え、
前記制御手段は、前記補正手段により補正された温度に基づき前記レーザ光源の出力を前記所定の出力レベルに制御することを特徴とするレーザ加工装置。 - 前記レーザ光源と前記収束レンズとの間の光路中に配され前記レーザ光源から前記収束レンズに向かうレーザ光を分岐させる光分岐手段を備え、
前記温度測定手段は、前記光分岐手段により前記光路中から分岐されたレーザ光の温度を測定することを特徴とする請求項1記載のレーザ加工装置。 - 前記レーザ光源からのレーザ光を反射させて方向を変えるガルバノミラーと、
前記ガルバノミラーを回動させるガルバノ駆動手段と、を備え、
前記ガルバノミラーで反射したレーザ光が収束レンズを介して加工対象物上に照射されるレーザ加工装置であって、
前記温度測定手段は、前記ガルバノミラーから放射される放射温度を測定することを特徴とする請求項1記載のレーザ加工装置。 - 前記レーザ光源と前記収束レンズとの間の光路中には、前記加工対象物からの反射光を分岐させる反射光分岐手段と、
前記反射光分岐手段により前記光路中から分岐された反射光の温度を測定する反射光温度測定手段と、を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のレーザ加工装置。 - 前記温度測定手段は、サーモパイルを備えて構成され、前記サーモパイルの受光面に前記レーザ光が照射されることにより変化する温度を測定することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のレーザ加工装置。
- レーザ光源からのレーザ光を光分岐手段により分岐させ、当該分岐されたレーザ光の温度を温度測定手段により測定し、当該測定された温度に基づいて前記レーザ光源の出力を所定の出力レベルに制御するレーザ加工装置の出力制御方法であって、
前記レーザ光の非出射時に前記温度測定手段により温度を測定するとともに、前記レーザ光の出射時に前記温度測定手段により温度を測定し、前記レーザ光の出射時に測定された温度を、前記レーザ光の非出射時に測定された温度に基づき補正し、当該補正された温度に基づき前記レーザ光源の出力を前記所定の出力レベルに制御することを特徴とするレーザ加工装置の出力制御方法。
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