JP4663550B2 - 光走査装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
但しKθ=捻りバネ定数、
Kθ=β・t・c^3・E/L(1+v)
t;バネ厚さ、L;長さ、c;幅 v;ポアッソン比
I=ミラー慣性モーメント
Siの温度係数をΔhtとするとき、温度Tにおけるヤング率は、以下の式で与えられる。
但しE0=1.9e+12(dyne/cm2)、
Δht=75e−6/°c
式(2)より、温度Tが高くなれば、ヤング率Eが小さくなることが分かる。これにより、(1)において、温度Tが大きくなれば共振周波数は、小さくなることが分かる。
また、共振周波数のばらつきによる振れ角のばらつきという問題もある。上記したように、共振周波数は近似的に(1)式で与えられる。ミラー形状のばらつきにより慣性モーメントIがばらつく。また、ねじり梁形状のばらつきによりバネ定数Kθがばらつく。これにより、(1)式より共振周波数のばらつきが発生する。
本発明の目的は、従来例のような電気抵抗素子などによる温度制御を行うことなく、環境温度が変化しても振れ角の変動が少ない光偏向素子構造を提供し、また、共振周波数のばらつきによる振れ角のばらつきの少ない光走査装置および画像形成装置を提供することにある。
本発明(請求項2)によると、従来のポリゴンスキャナーに比較して部品数が非常に少ないので、ローコスト化が期待できる。
図1は、本発明の実施例1の構成を示す。図1(b)は、図1(a)の断面図である。図1(a)において、42は第一の基板、43は第二の基板である。第一の基板42には、エッチングによる加工により可動部44の両側面に、捻りバネ45,45’が設けられている。また、可動部44の両端面に可動電極46,46’が設けられ、それと対向して第一の固定電極51、52を形成している。第一の基板42は、分離溝49により、ミラー面を有する可動部44と第一固定電極51と第一固定電極52に分割される。
・ねじりバネ/静電気トルクを、線形バネ定数k、非線形バネ常数βのバネでモデル化し、
・ミラーの慣性を、質点(I)でモデル化し、
・空気粘性を、ダシュポット(c)でモデル化し、
・外力を、振幅q、角速度ω0の正弦波でモデル化とすると、
I・X”+c・X’+(k・X+β・X^3)=q・cosωt (3)
となる(Xは変位、X’は1階微分、X”は2階微分、X^3は3階微分)。
(A)第一の固定電極と可動電極間に電圧を印加し、二つの電極間に作用する静電気力を駆動力とする場合:
図3(a)は、第一の固定電極51,52と可動電極間46の間に作用するトルクを示している。(3)式における戻りバネ力は、捻りバネ力と静電気トルクTrqの和で与えられる。
(B)第二の固定電極と可動電極間に電圧を印加し、二つの電極間に作用する静電気力を駆動力とする場合:
図4(a)は、第二の固定電極53,54と可動電極間46の間に作用するトルクを示している。(3)式における戻りバネ力は、捻りバネ力と静電トルクの和で与えられる。
(1)共振周波数近傍は、周波数変化に対する振れ角の変化が著しいこと、更に周波数帯域として、非常に狭い帯域であるので除外しても実用上差し支えない。
(2)振れ角は静電気力に比例し、静電気力は印加電圧に比例する。振れ角θmより振れ角が大きい領域では、印加電圧を低下させることにより、振れ角θmに調整一致させることが出来る。よって、共振周波数近傍を除いた領域を駆動領域として設定する。
図1(b)において、光走査装置55には駆動回路60、比較回路61が追加されている。可動部44はGNDに接続されていて、第一の固定電極51、52、第二の固定電極53、54はそれぞれ駆動回路60に接続されている。
本発明の光走査装置の共振点付近での振れ角θresは以下の式(4)で与えられる。
θres=(Trq/I)*K(f0,C) (4)
但し、K(f0、C)は、共振周波数f0、粘性抵抗Cの関数であり、f0、Cに反比例する。
Trq:電極間静電トルク
I:ミラー慣性モーメント
C:粘性抵抗係数
K(f0,c)は、共振周波数f0=constとした場合、粘性抵抗係数cに反比例する。
図15は、本発明の実施例2の構成を示す。図15において、42は第一の基板、43は第二の基板である。第一の基板42は、エッチングによる加工により、可動部44の両側面に捻りバネ45,45’が設けられている。また可動部44の両端面に可動電極46,46’が設けられ、それと対向して第一の固定電極(A),(B)を形成している。可動電極46、46’は櫛歯状に形成されている。第一の基板42は、分離溝49により、ミラーを有する可動部44と第一固定電極(A)51と第一固定電極(B)52に分割される。同じく第一固定電極(A),(B)は櫛歯状に形成されている。第二の基板43が、第一の基板42と絶縁層48を介して接合され、可動部44の揺動空間59が形成されている。第二の基板43は、分離溝49により、2つの第二固定電極(A)、(B)に分割される。第二固定電極(A),(B)は櫛歯状に形成され、第一、第二固定電極と可動電極は狭いギャップで、入れ子状態で対向している。
図16は、本発明の実施例3の構成を示す。図16(a)は本発明の光走査装置を備えた光書き込み手段を示し、(b)は本発明の光走査装置を備えた画像形成装置を示す。図16において、本発明の光走査装置からなる光書き込み装置は、複数個の光走査装置40を主走査方向に配置されている。書き込み幅に対して、複数個の光走査装置40により書き込みを行う。85は半導体レーザーであり、画像信号生成装置(図示せず)による画像信号に基づき発光する。レーザー光86は光走査装置40に入射し、光走査装置のミラーにより偏向された反射レーザー光は感光体87に静電潜像を形成する。現像定着手段88により、感光体に形成された静電潜像は、被記録体搬送手段89により給送される記録紙にトナー像を生成する。
43 第2の基板
44 可動部
45 梁
46 可動電極
51、52 第1の固定電極
53、54 第2の固定電極
Claims (2)
- ミラーの両端面に設けた可動電極と、それと対向して各々設けた第1の固定電極と、前記第1の固定電極に重ねて設けた第2の固定電極から構成され、前記ミラーの側面に同一直線上に設けた梁を捻り回転軸として前記ミラーを往復振動し、光源からのビームを偏向走査する光走査装置において、前記可動電極と前記第1の固定電極間に作用する静電気力と、前記可動電極と前記第2の固定電極間に作用する静電気力の何れか一方の静電気力により前記ミラーを振動させ、前記静電気力の駆動周波数を、ミラーの慣性と梁の捻りバネ定数で定まる共振周波数と比較して、駆動周波数が共振周波数より大きい場合、第1の固定電極に駆動信号を印加し、駆動周波数が共振周波数より小さい場合、第2の固定電極に駆動信号を印加することを特徴とする光走査装置。
- 電子写真プロセスで光書き込みを行って画像を形成する画像形成装置において、回動可能に保持されて形成画像を担持する画像担持体と、前記画像担持体上を光書き込みを行って潜像を形成する請求項1に記載の光走査装置からなる潜像形成手段と、前記潜像形成手段の前記光走査装置によって形成された潜像を顕在化してトナー画像を形成する現像手段と、前記現像手段で形成されたトナー画像を被転写体に転写する転写手段と、被転写体に転写されたトナー像を定着する定着手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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