JP4662220B2 - 電動補助自転車 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動補助自転車に関し、特に、補助駆動源としてのモータをコンパクト化するとともに、モータの磁気フリクションを小さくすることにより軽快な運転を可能にすることができる電動補助自転車に関する。
【0002】
【従来の技術】
人力でペダルに加えられた力つまり踏力を後輪に伝達するための人力駆動系と、踏力に応じて人力駆動系に補助動力を付加させることができるモータ駆動系とを備えた電動補助自転車が知られている。特許掲載公報2829808号には、モータ駆動系の補助駆動源であるモータを後輪のハブ内に組み込んだ電動補助自転車が開示されている。この電動補助自転車では、下り坂などモータによる補助を行わない時には、磁極の回転が停止する一方、電機子は後輪の回転に伴ってその回転が維持されるので、モータは発電機として作用し、回生動作によりバッテリに電流が供給される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述の電動補助自転車では、高速走行時等、回生動作をしていないときでも、電機子は後輪と一緒に回転しているため、磁気フリクションを生じさせることになる。一般にモータのトルクを増大させると磁気フリクションは大きくなる。したがって、単に磁気フリクションを小さくしようとするとモータのトルクを所望のように大きくできない。そこで、上記公報の電動補助自転車では、減速機構を設けてトルク向上を図っているが、構造が複雑化・大型化を避けられないので、改善策が望まれている。
【0004】
本発明の目的は、上記課題に鑑み、大きいトルクを損なうことなく磁気フリクションを小さくしつつ、構造を簡単化・小型化することができる電動補助自転車を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は、人力による駆動力を補助するためのモータが車輪内に組み込まれた電動補助自転車において、前記モータが、ブラシレス構造であって、前記車輪のハブと一体をなす磁性体のロータコアおよび該ロータコアに対向配置されたステータを具備し、前記ロータコアには、前記車輪の軸方向に開口し、該車輪の周方向に予定間隔で配置された複数の開口部が形成され、前記開口部には、前記車輪の周方向に沿った両端部に形成された第1の空隙、および前記開口部の両端部から前記ステータ側に向けて形成された第2の空隙を有して永久磁石が収容されていて、前記各開口部間に前記ロータコアで補極が形成されているとともに、前記永久磁石の極性が、隣接する開口部間で異なっている点に第1の特徴がある。
【0006】
また、本発明は、前記開口部に収容された永久磁石が、該開口部内で中央部に空隙を有して前記車輪の周方向に振り分け配置されていて、前記永久磁石と前記開口部内周との間には前記ステータ側の一部にも空隙が形成されている点に第2の特徴がある。また、本発明は、前記開口部には、前記車輪の周方向に沿った両端部に形成された空隙を有して永久磁石が収容されていて、前記ロータコアの内周側から前記永久磁石の両角部に向けて延びる切り欠きが形成されている点に第3の特徴がある。
【0007】
第1の特徴によれば、永久磁石両端に形成された空隙によって、前記補極への漏れ磁束を低減することができるとともに、ロータコアとステータとの間のエアギャップに直交する磁束を増加させることができる。したがって、モータの発生トルクを増大させることができる。
【0008】
また、第2の特徴によれば、補極によって磁束を増大させつつ、永久磁石の、ステータ側に設けた一部の空隙により、永久磁石からステータ側に向かう磁路が狭められて強力な磁力を弱められ、高速走行時の過大な磁気フリクションが低減される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。図2は、本発明の一実施形態に係る制御装置を有する電動補助自転車の側面図である。電動補助自転車の車体フレーム1は、車体前方に位置するヘッドパイプ2と、ヘッドパイプ2から後下がりに延びるダウンパイプ3と、ダウンパイプ3に連結されて後方に延びるリヤフォーク4と、ダウンパイプ3の最下端から上方に立ち上がるシートポスト5とを備える。
【0010】
ヘッドパイプ2にはフロントフォーク6が回動自在に支持される。フロントフォーク6の下端には前輪7が軸支され、フロントフォーク6の上端には操向ハンドル8が取り付けられる。操向ハンドル8には、ブレーキレバー9が設けられ、ブレーキレバー9から引き出されるケーブル10は、フロントフォーク6に固定された前輪ブレーキ11に連結される。同様に後輪ブレーキ用のブレーキレバーも操向ハンドル8に設けられるが、図示は省略している。また、ブレーキレバー9には、このブレーキレバー9が操作されたことを感知するブレーキセンサ(図示せず)が設けられる。
【0011】
シートポスト5の上端に連結される左右一対のステー12は後下がりに延び、下端近傍でリヤフォーク4と結合される。リヤフォーク4とステー12とが結合されてなる部材には後輪13が支持され、さらに前記部材に支持されて後輪13のハブと同軸上に補助動力源としてのモータ14が設けられる。モータ14としては、高トルクかつ低フリクションである三相ブラシレスモータが好ましい。このモータ14の具体的な構造や制御に関しては後述する。
【0012】
シートポスト5には、上端にシート15を備えた支持軸16が、シート15の高さを調整可能に装着される。シート15の下方でシートポスト5と後輪13との間にはモータ14に電力を供給するバッテリ17が設けられる。バッテリ17は、シートポスト5に固着されるブラケット18に保持される。ブラケット18には給電部19が設けられ、この給電部19は、図示しない電線でモータ14に結合されるとともに、バッテリ17の電極に接続される。バッテリ17の上部は、バンド20とバックル金具21とからなる締結具でシートポスト5に支持される。
【0013】
前記ダウンパイプ3とシートポスト5との交差部には、車体の左右に延びるクランク軸22が支持され、クランク軸22には、クランク23を介してペダル24が結合される。クランク軸22には図示しない踏力センサを介して駆動スプロケット25が連結され、ペダル24に加えられた踏力は踏力センサを介して駆動スプロケット25に伝達される。 駆動スプロケット25と後輪13のハブに設けられた従動スプロケット26間にはチェーン27が掛け渡される。チェーン27の張り側および駆動スプロケット25はチェーンカバー28で覆われる。クランク軸22には、クランク軸22の回転センサが設けられる(図示せず)。回転センサとしては、自動車用エンジンのクランク軸回転検出に用いられるセンサ等、公知のものを使用できる。
【0014】
続いて、クランク軸22に装着された踏力検出装置を説明する。図3はクランク軸22周辺の断面図であり、図4は図3のA−A矢視図である。ダウンパイプ3に固着された支持パイプ100の両端に螺挿されたキャップ101L,101Rとクランク軸22に形成された段差との間にはボールベアリング102L,102Rがそれぞれ嵌挿され、クランク軸22を回転自在に支承する。
【0015】
クランク軸22の左右端には、ボルト103Bに適合するナット103Cでクランク23がそれぞれ固定される(右側のみ図示)。クランク23と支持パイプ100との間にはワンウェイクラッチ104の内輪105が固定される。内輪105の外周には駆動スプロケット25がブッシュ105Aを介して回動自在に支承されている。駆動スプロケット25のスラスト方向の位置はナット106Aとプレート106Bとによって規制されている。
【0016】
駆動スプロケット25には蓋体107が一体的に設けられていて、これら駆動スプロケット25と蓋体107で囲繞された空間には、伝達プレート108が配設されている。伝達プレート108は駆動スプロケット25に対して同軸で、かつクランク軸22を軸とした回転方向では互いに予定量のずれが許容されるよう支持されている。
【0017】
駆動スプロケット25および伝達プレー108にまたがって、複数(ここでは6個)の窓109が穿設されており、この窓109の内側には圧縮コイルばね110がそれぞれ収容されている。圧縮コイルばね110は駆動スプロケット25および伝達プレート108間で、互いに回転方向のずれが生じたときに、ずれに対する抗力を生ずるように作用する。
【0018】
伝達プレート108のハブの内周にはワンウェイクラッチ104の外輪としてのラチェット歯111が形成されていて、このラチェット歯111は前記内輪105に支持されて放射方向にばね112で付勢されているラチェット爪113と係合する。ワンウェイクラッチ104には防塵のためのカバー114が設けられる。
【0019】
伝達プレート108には、踏力伝達リング124に固着された踏力伝達用の突起部115が係合する係止孔116が設けられる。駆動用スプロケット25には、突起部115を係止孔116に係合可能にするための窓117が設けられていて、突起部115はこの窓117を貫通して、係止孔116に嵌合される。
【0020】
駆動スプロケット25および伝達プレート108にまたがって、前記窓109とは別の小窓が複数(ここでは3個)穿設されており、この小窓の内側には圧縮コイルばね118がそれぞれ収容される。圧縮コイルばね118は伝達プレート108をその回転方向119側に付勢するように配置されている。すなわち、駆動スプロケット25と伝達プレート108との結合部のガタを吸収する方向に作用しており、伝達プレート108の変位が駆動スプロケット25へ良好な応答性で伝達されるように機能する。
【0021】
駆動スプロケット25の、車体寄りつまりダウンパイプ3側には、踏力検知装置のセンサ部分(踏力センサ)47が装着されている。踏力センサ47は駆動スプロケット25に固定された外側リング120と、この外側リング120に対して回転自在に設けられ、磁気回路を形成するためのセンサ本体121とを有する。
【0022】
外側リング120は電気絶縁性を有する材料で形成されており、図示しないボルトで駆動スプロケット25に固定される。外側リング120の、駆動スプロケット25側にはカバー122が設けられ、止めねじ123で外側リング120に固定されている。
【0023】
図5は、センサ本体121の拡大断面図である。前記クランク軸22と同心にコイル125が設けられ、このコイル125の軸方向両側に配置されて、コイル125の外周方向に張り出した一対のコア126A,126Bが設けられる。また、前記コア126A,126B間には、環状の第1誘導体127と第2誘導体128が設けられる。第1誘導体127と第2誘導体128とは、踏力伝達リング124から伝達される踏力に応じて互いに円周方向で変位可能であり、この変位によって、コア126A,126B間における部分での互いの重なり量が変化するように構成される。その結果、コイル125に通電したとき、コア126A,126Bおよびコアカラー129、ならびに第1誘導体127および第2誘導体128を含む磁気回路の磁束は踏力に応じて変化する。そこで、この磁束の関数であるコイル125のインダクタンス変化を検出して踏力検出することができる。なお、図5において、符号130,131はセンサ本体121の支持部材、符号132はベアリング、符号133はコイル125から引き出されるリード線である。
【0024】
上記踏力センサは、本出願人による先願(特願平11−251870号)の明細書にさらに詳細に説明されている。なお、踏力センサは上記構造を有するものに限らず、公知のものを使用することもできる。
【0025】
図1は、モータ14の断面図である。リヤフォーク4の後端およびステー12の下端の接合部から後方に張り出したプレート29には、変速機を組み込んだシリンダ30が軸31で支持される。シリンダ30の外周にはホイールハブ32が嵌合される。ホイールハブ32は内筒および外筒を有する環状体であり、内筒の内周面がシリンダ30の外周に当接する。ホイールハブ32の側面には、シリンダ30から張り出した連結板33がボルト34によって固定される。ホイールハブ32の外筒の内周にはモータ14のロータ側磁極を構成するネオジウム磁石35が所定間隔をおいて配置される。すなわち外筒は磁石35を保持したロータコアを構成する。
【0026】
ホイールハブ32の内筒の外周には軸受36が嵌合し、この軸受36の外周にはステータ支持板37が嵌合する。ステータ支持板37の外周にはステータ38が配置され、ボルト40によって取り付けられる。ステータ38はロータコアつまりホイールハブ32の外筒と所定の細隙を有するように配置され、このステータ38には、三相コイル39が巻装される。
【0027】
ステータ支持板37の側面には、光センサ41が設けられる。光センサ41はホイールハブ32が回転したときに、このホイールハブ32に設けられるリング状部材42によって光路が断続的に遮断され、その結果、パルス波形信号を出力する。リング状部材42は回転時に光センサ41の光路を断続的に遮断できるよう、規則的な矩形歯形状を有する。前記パルス波形信号に基づいてロータとしてのホイールハブ32の位置信号が検出される。光センサ41はモータ14の各相に対応して3カ所に設けられ、モータ14の磁極センサおよび回転センサとして機能する。
【0028】
また、ステータ支持板37の側面には、制御基板43が設けられ、磁極センサとしての光センサ41からの位置信号に従って前記三相コイル39への通電制御を行う。この制御基板43上にはCPUやFET等の制御素子が装着される。なお、制御基板43は光センサ41用の取り付け基板と一体化できる。
【0029】
ホイールハブ32の外周には図示しない後輪のリムと連結されるスポーク44が固着される。さらに、ステータ支持板37の、前記制御基板43等が装着された側とは反対側には、ボルト45によってブラケット46が固定され、ブラケット46は前記車体フレームのプレート29に図示しないボルトで結合される。
【0030】
ホイールハブ32には、透明樹脂(クリアレンズ)32Aがはめ込まれた窓が設けられ、ステータ支持板37に固定された固定カバー37Aにも同様にクリアレンズ37Bがはめ込まれた窓が設けられる。これらのクリアレンズ32Aや37Bにより、外側からモータ14内部を見透かせるので、格別な美観上の効果が得られるとともに、ホイールハブ32や固定カバー37Aを部分的に樹脂で形成することによる重量の軽減効果を得ることもできる。
【0031】
このように、後輪13の軸31と同軸上に配置したステータとロータとからなる三相ブラシレスモータ14が設けられ、チェーン17と従動スプロケット26とによって伝達される人力に付加される補助動力を発生する。なお、モータ14は、前輪に設けても良いことは言うまでもない。
【0032】
図6はモータ14の軸31に直交する面での要部断面図、図7は磁石35を保持するロータコアの正面図、図8はロータコアの要部拡大図、図9は磁石を保持した状態のロータコアの要部拡大図である。本実施形態のモータ14は、上述のように、ステータ38と、このステータ38の外周を回転するアウタロータとしてのホイールハブ32とから構成されている。
【0033】
前記磁石35を保持するロータコア321は環状をなし、アウタロータ32の外筒部の内周に嵌挿される。ロータコア321は、ケイ素鋼の薄板を積層してなり、その円周方向に30°間隔で合計12箇所の開口部(スロット)322が設けられる。開口部322に嵌挿された磁石35は、フェライトで構成され、N極(35N)とS極(35S)とが交互に配置される。隣接する各開口部322の間は補極部323として機能する。磁石35は、図6、図9に示すように、中央部が厚肉(中凸)の太鼓状断面形状をなしている。
【0034】
また、ステータ38は、ロータコア321と同様、ケイ素鋼の薄板を積層して構成され、ステータコア381およびステータ突極382を含む。各ステータ突極382にはステータ巻線383(三相コイル39に対応)が単極集中方式で巻回される。
【0035】
開口部322の形状と磁石35の断面形状とは同一ではなく、開口部322に磁石35が挿入された状態では、各磁石35の円周方向に沿った両側部に第1空隙322Aが形成され、さらに、各磁石35の両端部におけるステータ38側には第2空隙322Bが形成される(図6,図9参照)。
【0036】
次いで、磁石35との間に形成される開口部322の各空隙部322A,322Bの作用について、図10,図11を参照して説明する。図10は、モータ14にバッテリ17から給電したときの磁束密度分布を示した図であり、図11は、モータ14を回生動作させた際の磁束密度分布を示した図である。
【0037】
前記制御基板43を通じてバッテリ17から各ステータ巻線383へ励磁電流を供給すると、図10に示したように、N極に励磁されたステータ突極382Nから放射方向に発生した磁力線がS極磁石35Sのステータ側表面から裏面つまり外周方向へ通り抜け、その多くはホイールハブ(アウタロータ)32の外筒部32Bおよび補極部323を経由し、隣接するS極に励磁されたステータ突極382S、ステータコア381を経由して前記N極に励磁されたステータ突極382Nへ戻る。
【0038】
このとき、磁石35の円周方向に沿った両側部に第1空隙322Aが形成されているので、各磁石35の側部から補極部323への漏れ磁束が減少させられて、磁力線の大部分は磁石35からアウタロータ32の外筒部32Bへ抜け、さらに補極部323を経由してステータ38側へ達する。この結果、ロータコア321とステータ突極382との間のエアギャップを通過する磁束の垂直成分が増えるので、第1空隙322Aを設けない場合に比べて発生トルクを増加させることが可能になる。さらに、第2空隙322Bによってロータコア321の内周側に沿った磁路が制限されるので、ロータコア321の内周側を通過する漏れ磁束も減少する。
【0039】
図10における磁力線の模式図を図12に拡大して示す。図12において、補極部323からステータ突極382S方向に向かう磁束B1は、第2空隙322Bの一方3220Bによって、ロータコア321の内周324に沿って漏れる分(点線の分)が低減され、磁束B1は効率良くステータ突極382Sへ導かれる。また、第2空隙322Bの他方(3221B)は、磁石35Nからロータコア321の内周324を通過する磁束B2が補極部323側へ漏れるのを防止して、磁束B2をステータ突極382Sへ効率良く導くように作用する。この結果、ロータコア321とステータ38との間のエアギャップを通過する磁束の垂直成分が更に増え、モータとしての駆動トルクを更に増加させることが可能になる。
【0040】
一方、モータ14が回生動作をする際は、図11に示したように、各磁石35から発生する磁束がステータ突極およびステータコアと共に閉磁路を形成するので、ロータの回転数に応じた発電電流をステータ巻線383に発生させることができる。
【0041】
なお、モータ14の回生電圧を予定値に制限するレギュレータを設け、回生電圧がこのレギュレータのレギュレート電圧(例えば、14.5V)に達すると、モータ14の出力制御回路(後述する)のパワーFETのうち、接地側のものを短絡させることができる。これにより、各ステータ巻線383にショート電流が遅れ位相で流れ、ステータ38内を通過する磁力線が減少し、隣接する磁石35間を結ぶ漏れ磁束が増加するので、モータ14の磁気フリクションが減少する。
【0042】
図11における磁力線の模式図を図13に拡大して示す。図13において、隣接する磁石35S,35N間には、ロータコア321の外側円周部325を経由する磁束B3と、ロータコア321の補極部323を経由する磁束B4と、ロータコア321の内周部324を通過する磁束B5と、ロータコア321の内側円周部324、エアギャップおよびステータ突極382Nを経由する磁束B6とが発生する。
【0043】
上述のように、本実施形態によれば、ロータコア321に保持される磁石35間に補極部323を有するモータ14において、磁石35とロータコア321との間に空隙322A,322Bを設けたので、隣接する磁石35間での漏れ磁束が減少し、ロータコア321とステータ38との間のエアギャップ部に直交する磁束が増える。したがって、モータ14の発生トルクを増大させることができるし、モータ14によって回生を行わせる際に磁気フリクションが増大するのも防止することができる。
【0044】
図14は、本発明の第2実施形態に係るロータコアの正面図、図15は、磁石を保持したロータコアの要部拡大図であり、図7,図9と同符号は同一または同等部分である。第2実施形態では、ロータコア321の開口部322が略台形状であり、開口部322内に、断面が長方形状の磁石35が嵌挿されている。長方形断面を有する磁石35の短辺側には、隣接する磁石35間での漏れ磁束を防止するための第1空隙322Aが形成される。また、磁石35のステータ側角部には、ロータコア321の内周側に沿った磁路を制限するため、第2空隙322Bが形成される。
【0045】
図16は、本発明の第3実施形態に係るロータコアの正面図、図17は、磁石を保持したロータコアの要部拡大図であり、図7,図9と同符号は同一または同等部分である。第3実施形態では、ロータコア321の開口部322が異形の太鼓状であり、開口部322内に断面が太鼓状(中突状)の磁石35が嵌挿されている。ロータコア321の円周方向での磁石35の両側部には、隣接する磁石35間での漏れ磁束を防止するための、上述の各実施形態のものよりは大きい第1空隙322Aが形成される。また、磁石35のステータ側角部には、ロータコア321の内周側に沿った磁路を制限するため、第2空隙322Bが形成される。
【0046】
図18は、本発明の第4実施形態に係るロータコアの正面図、図19は、磁石を保持したロータコアの要部拡大図であり、図7,図9と同符号は同一または同等部分である。第4実施形態では、ロータコア321の開口部322が太鼓状部の両側に切欠を設けた異形状であり、開口部321内に断面が太鼓状の磁石35が嵌挿されている。ロータコア321の円周方向での磁石35の両側部には、隣接する磁石35間での漏れ磁束を防止するための第1空隙322Aが形成される。また、磁石35のステータ側角部には、ロータコア321の内周側に沿った磁路を制限するため、第2空隙322Bが形成される。この第4実施形態では、第1空隙322Aと第2空隙322Bとは一体につながり、第2空隙322Bは比較的サイズが大きく設定されている。
【0047】
図20は、本発明の第5実施形態に係るロータコアの正面図、図21は、磁石を保持したロータコア321の要部拡大図であり、図7,図9と同符号は同一または同等部分である。第5実施形態では、ロータコア321の開口部322が異形の太鼓状であり、開口部322内に断面が太鼓状の磁石35が嵌挿されている。ロータコア321の円周方向での磁石35の両側部には、隣接する磁石35間での漏れ磁束を防止するための第1空隙322Aが形成される。
【0048】
さらに、この第5実施形態では、第2空隙322Bに代えて、ロータコア321の内周側から、磁石35の両角部に向けて延びる切り欠き322Cが形成される。この切り欠き322Cは、ロータコア321の内周側に沿った磁路を制限することができるもので、第2空隙322Bと同様の機能を果たす。
【0049】
図22は、本発明の第6実施形態に係るロータコアの正面図、図23は、磁石を保持したロータコアの要部拡大図であり、図7,図9と同符号は同一または同等部分である。第6実施形態では、ロータコア321の開口部322が異形の太鼓状であり、開口部322内に断面が太鼓状の磁石35が嵌挿されている。ロータコア321の円周方向での磁石35の両側部には、隣接する磁石35間での漏れ磁束を防止するための第1空隙322Aが形成される。また、磁石35のステータ側角部には、ロータコア321の内周側に沿った磁路を制限するための第2空隙322Bが形成される。
【0050】
図24は、本発明の第7実施形態に係るモータ14の要部正面断面図であり、図6と同符号は同一または同等部分である。この第7実施形態では、ロータコア321に保持される磁石を2つに分離して配置した。つまり、同極の磁石2個を1組として、ロータコア321の円周方向に沿って45°間隔で複数組(8組)配置される。例えば、図24において、磁石351S,352Sに着目する。断面形状が長方形である2個の磁石351S、352Sは互いに同極(S極)であり、いずれもネオジウム磁石である。両磁石351Sおよび352S間には第3空隙322Dが設けられるとともに、両磁石351Sおよび352Sのステータ38側には、それぞれ第4空隙322E、322Fが形成される。磁石351Sおよび磁石352Sは、第3空隙322D側がロータコア321の外周寄りに偏倚している。なお、複数組の各磁石間に補極部323が設けられるのは、上述の各実施形態と同様である。
【0051】
上記構成による磁束の形成の態様を説明する。ネオジウム磁石は非常に強力であるので、磁気フリクションの低減を図るため、各磁石からの磁束のうち、第3空隙322Dおよび第4空隙322E間のブリッジ状部分322BRを通過するものをトルク発生に寄与させる。例えば、N極磁石351Nおよび352Nからの磁束B10は、ブリッジ部分322BRを通り、ロータコア321とステータ38とのエアギャップを通ってステータ突極382Sa、382Sbに至る。そして、ステータ突極382Nを経て、ブリッジ部分322BRからS極磁石351S、352Sに至る。さらにS極磁石351S、352Sを貫通して裏面(ロータコア321の外周側)に抜ける磁束B11は、補極部323を経てステータ突極382Sbに至る。なお、S極磁石351S、352Sを貫通して裏面に抜ける磁束B11のうち一部は、隣接するN極磁石351Nへの漏れ磁束(点線で示す)となる。
【0052】
このように、N極磁石351N,352Nからエアギャップを通過してステータ38側に流入する磁力線は両側を空隙で囲まれたブリッジ部分322BRを通過するので磁束が少ない。そのために、モータ14が付勢もされず回生作用もしない高速走行時に、磁気フリクションを小さくすることができる。一方、モータ14に通電したときは、磁束(補極磁束)B11により、トルク増大が図られる。
【0053】
また、回生出力時には、上述のように、各磁石から発生する磁束がステータ突極およびステータコアと共に閉磁路を形成するので、ロータの回転数に応じた発電電流をステータ巻線383に発生させることができるのは、先の各実施形態と同様である。
【0054】
図25は、モータ14の出力制御回路図であり、図26は通電タイミングと通電デューティを示す図である。図25において、全波整流器71は3相のステータコイル39に接続されたFET(一般的には個体スイッチング素子)71a,71b,71c,71d,7e,71fを有し、このFET71a〜71fはドライバ72によって通電制御される。通電デューティはモータトルク算出部64から供給される指示に基づいてデューティ設定部73で設定され、ドライバ72に入力される。モータトルク算出部64は、例えば、車両の実走行抵抗に応じた駆動力を発生できるよう、車速ならびに踏力センサ47の出力およびモータ14の回転数等に基づいて、モータ14に要求するトルクを算出する。なお、モータトルク算出部64による要求モータトルクの算出手法の一例は、本出願人が先に提案した電動補助自転車の制御装置に係る特許出願(特願2001−55399号)の明細書に記載されている。
【0055】
補助動力を付与する駆動タイミングにおいては、デューティ設定部73からドライバ72に通電デューティが供給され、ドライバ72はこの通電デューティに従い、FET71a〜71fを付勢し、バッテリ17から電流を供給する。一方、回生電流を発生させる場合は、前記駆動タイミングから電気角で180度ずれた回生タイミングにおいて、デューティ設定部73からドライバ72に通電デューティが供給され、ドライバ72はこの通電デューティに従い、FET71a〜71fを付勢する。回生タイミングでFET71a〜71fが付勢されると、ステータコイル39に発生した電流はFET71a〜71fで整流され、バッテリ17に給電される。
【0056】
なお、駆動タイミングか回生タイミングであるかは、モータトルク算出部64から供給される要求モータトルクTをもとにトルク判断部74で判断される。モータトルクの要求値Tが正であるときは駆動タイミングに通電タイミングを設定し、モータトルクの要求値Tが負であるときは回生タイミングに通電タイミングを設定する。
【0057】
図26において、FET71a〜71fは通電角を電気角120度に設定して付勢される。同図は、駆動タイミングでの通電タイミングを示し、回生タイミングでは、ハイ側のFET71a,71c,71eをこの駆動タイミングから電気角で180度ずらせる。
【0058】
なお、上記の各実施形態では、モータ14をアウタロータ型すなわち外転型とした場合について説明したが、本発明はこれのみに限定されるものではなく、ステータの内側でロータが回転する内転型のモータにも同様に適用できる。
【0059】
図27は、モータ14を内転型に変形した例を示す正面図であり、要部のみを図示する。モータ14は略円筒形状のステータ90と、該ステータ90の内側で回転する略円柱形状のロータ80とから構成される。ロータ80およびステータ90はいずれも、ケイ素鋼の薄板を積層して構成される。
【0060】
前記ステータ90のステータ突極91には、それぞれステータ巻線92が巻回される。 前記ロータ80には、断面が略円弧状であって、ネオジウム系材料で構成された永久磁石85を軸方向に挿入される開口部811が、円周方向に30度間隔で12個形成される。磁石85は、ロータ80の回転中心に膨出側が位置するように配置される。隣接する各開口部811の間は補極部813として機能する。
【0061】
この変形例でも、前記開口部811の形状と磁石85の断面形状とが同一ではなく、開口部811に磁石85が挿入された状態では、各磁石85の円周方向に沿った両側部に空隙812が形成されている。
【0062】
この構成によれば、バッテリ17から各ステータ巻線92へ励磁電流を供給すると、図28に拡大して示したように、N極に励磁されたステータ突極91(N)から発生した磁力線がS極磁石85Sのステータ側表面から裏面(外周側)へ抜け、その多くは補極部813を経由し、隣接するS極に励磁されたステータ突極91(S)を経由して、前記N極に励磁されたステータ突極91(N)へ戻る。
【0063】
この変形例では各磁石85の円周方向に沿った両側部に空隙812が形成されており、各磁石85の側部から補極部813への漏れ磁束が減ぜられるので、磁力線の大部分は各磁石85から補極部813を経由してステータ90側へ達する。この結果、ロータ80とステータ90との間のエアギャップを通過する磁束の垂直成分が増えるので、前記空隙812を設けない場合に比べて駆動トルクを増加させることが可能になる。
【0064】
一方、モータ14を回生動作させる際は、各磁石85から発生する磁束がステータ突極91およびステータ90のコア部と共に閉磁路を形成するので、ロータ80の回転数に応じた発電電流をステータ巻線に発生させることができる。
【0065】
さらに、磁石85として磁力の強いネオジウム系の磁石を採用し、かつ円弧状の磁石85を回転中心に向かって凸となるように配置することにより、磁石85の外側表面からステータ90へ直接向かう磁力を減少させたので、ジェネレータとして機能させる際のフリクションを大幅に低減することができる。
【0066】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなとおり、請求項1または2の発明によれば、後輪のハブの一部をモータのロータコアにしたので、モータで直接後輪を駆動させることができるし、車両減速時には回生作用によってモータの電源を充電することができる。しかも、モータはブラシレス構造であり、ロータコア内に収容された永久磁石間に形成された補極と、永久磁石およびこれを保持するロータコアとの間の空隙との作用により、十分なトルクを発生させることができる。したがって、減速機構など複雑な構造を用いずに後輪をモータ駆動することができる。
【0067】
特に、請求項2の発明によれば、モータ付勢も回生作用も行わない高速運転時には、ロータコア間を通過する漏れ磁束により、磁気フリクションを低減できるので、ブラシレスモータによる大トルク特性を利用しつつ、高速運転時つまりモータの非付勢時のフリクション低減も図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る電動補助自転車に使用されるモータの断面図である。
【図2】 本発明の一実施形態に係る電動補助自転車の側面図である。
【図3】 踏力検出装置を含む人力駆動部の要部断面図である。
【図4】 図3のA−A矢視図である。
【図5】 図3の要部拡大断面図である。
【図6】 モータの軸に直交する面での要部断面図である。
【図7】 永久磁石を保持するロータコアの正面図である。
【図8】 ロータコアの要部拡大図である。
【図9】 永久磁石を保持した状態のロータコアの要部拡大図である。
【図10】 ロータコアに設けた空隙部の機能(電動時)を説明するための図である。
【図11】 ロータコアに設けた空隙部の機能(回生時)を説明するための図である。
【図12】 図10の要部拡大図である。
【図13】 図11の要部拡大図である。
【図14】 第2実施形態に係るモータのロータコアの正面図である。
【図15】 図14の開口部に永久磁石が嵌挿された状態での要部拡大図である。
【図16】 第3実施形態に係るモータのロータコアの正面図である。
【図17】 図16の開口部に永久磁石が嵌挿された状態での要部拡大図である。
【図18】 第4実施形態に係るモータのロータコアの正面図である。
【図19】 図18の開口部に永久磁石が嵌挿された状態での要部拡大図である。
【図20】 第5実施形態に係るモータのロータコアの正面図である。
【図21】 図20の開口部に永久磁石が嵌挿された状態での要部拡大図である。
【図22】 第6実施形態に係るモータのロータコアの正面図である。
【図23】 図22の開口部に永久磁石が嵌挿された状態での要部拡大図である。
【図24】 第7実施形態に係るモータの軸に直交する面での要部断面図である。
【図25】 モータの制御回路図である。
【図26】 モータの制御タイミングを示すタイミングチャートである。
【図27】 変形例に係るモータの正面図である。
【図28】 図27の要部拡大図である。
【符号の説明】
1…車体フレーム、 5…シートポスト、 8…操向ハンドル、 9…ブレーキレバー、 14…モータ、 17…バッテリ、 22…クランク軸、 24…ペダル、 27…チェーン、 32…ホイールハブ(アウタロータ)、 35…永久磁石、 37…ステータ支持板、 38…ステータコア、 39…ステータコイル、 41…光センサ、 43…基板、 47…踏力センサ、 80…ロータ、 90…ステータ、 321…ロータコア、 322…開口部、 322A…第1空隙、 322B…第2空隙、 323…補極部、 382…ステータ突極、 383…ステータ巻線
Claims (3)
- 人力による駆動力を補助するためのモータ(14)が車輪内に組み込まれた電動補助自転車において、
前記モータ(14)が、ブラシレス構造であって、前記車輪のハブ(32)と一体をなす磁性体のロータコア(321)および該ロータコアに対向配置されたステータ(38)を具備し、
前記ロータコア(321)には、前記車輪の軸方向に開口し、該車輪の周方向に予定間隔で配置された複数の開口部(322)が形成され、
前記開口部(322)には、前記車輪の周方向に沿った両端部に形成された第1の空隙(322A)、および前記開口部(322)の両端部から前記ステータ(38)側に向けて形成された第2の空隙(322B)を有して永久磁石が収容されていて、
前記各開口部間に前記ロータコアで補極(323)が形成されているとともに、前記永久磁石の極性が、隣接する開口部間で異なっていることを特徴とする電動補助自転車。 - 人力による駆動力を補助するためのモータ(14)が車輪内に組み込まれた電動補助自転車において、
前記モータ(14)が、ブラシレス構造であって、前記車輪のハブ(32)と一体をなす磁性体のロータコアおよび該ロータコアに対向配置されたステータ(38)を具備し、
前記ロータコアには、前記車輪の軸方向に開口し、該車輪の周方向に予定間隔で配置された複数の開口部(322)が形成され、
前記開口部(322)には、中央部に空隙(322D)を有して前記車輪の周方向に振り分け配置された永久磁石(351S、N)が、前記ステータ側の一部にも空隙(322E、F)を有して収容されていて、
前記各開口部(322)間に前記ロータコアで補極(323)が形成されているとともに、前記永久磁石(351S、N)の極性が、隣接する開口部間で異なっていることを特徴とする電動補助自転車。 - 人力による駆動力を補助するためのモータ(14)が車輪内に組み込まれた電動補助自転車において、
前記モータ(14)が、ブラシレス構造であって、前記車輪のハブ(32)と一体をなす磁性体のロータコア(321)および該ロータコアに対向配置されたステータ(38)を具備し、
前記ロータコアには、前記車輪の軸方向に開口し、該車輪の周方向に予定間隔で配置された複数の開口部(322)が形成され、
前記開口部(322)には、前記車輪の周方向に沿った両端部に形成された空隙(322A)を有して永久磁石が収容されていて、
前記ロータコア(321)の内周側から前記永久磁石の両角部に向けて延びる切り欠き(322C)が形成され、
前記各開口部(322)間に前記ロータコアで補極(323)が形成されているとともに、前記永久磁石の極性が、隣接する開口部間で異なっていることを特徴とする電動補助自転車。
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