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JP4658654B2 - 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物 - Google Patents

室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物 Download PDF

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Description

本発明は、室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物に関し、特に引火点が高いため取り扱い性に優れ、また、保存安定性、樹脂との接着性に優れ、かつ臭気(特にシラン臭)が著しく少ない室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物に関する。
従来、空気中の水分と接触することにより室温で硬化する室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物は、種々のタイプのものが公知であるが、その中でもアルコールを放出して硬化するタイプのものは、金属類を腐食しないことから主に電気・電子機器等のシーリング用、接着用、コーティング用として好んで使用されている。
このアルコールタイプの代表例としては、特公昭39−27643号公報(特許文献1)が挙げられ、ここには水酸基末端封鎖オルガノポリシロキサンとアルコキシシランと有機チタン化合物からなる組成物が開示されている。また、特開昭55−43119号公報(特許文献2)には、アルコキシシリル末端封鎖オルガノポリシロキサンとアルコキシシランとアルコキシチタンからなる組成物が開示されている。また、特公平7−39547号公報(特許文献3)には、疎水性シリカを用いた密封状態での保存安定性に優れる組成物が記載され、無処理のシリカを使用した時には、保存安定性の良好な組成物が得られない旨が記載されている。更に、特開平9−3330号公報(特許文献4)にはチタンに結合した三級の置換基を有するチタン触媒を用いた変色及び硬化速度に優れる組成物が開示され、特開2001−152020号公報(特許文献5)には二種類の炭酸カルシウムを用いた接着耐久性に優れる組成物が開示されている。
しかしながら、特公昭39−27643号公報(特許文献1)、特開昭55−43119号公報(特許文献2)は、保存安定性において問題があり、特公平7−39547号公報(特許文献3)においては、疎水性シリカが高価であり、また流動性が経時で変化し、安定した流動性が得られない上、接着性(特に樹脂接着性)においても問題であり、更に低沸点のアルコキシシランを使用するとシラン臭による不快な臭気が確認されていた。
また、特開平9−3330号公報(特許文献4)は組成物の引火点が低く、取り扱いが不便であり、特開2001−152020号公報(特許文献5)は樹脂との接着性が不十分であるという問題があった。
特公昭39−27643号公報 特開昭55−43119号公報 特公平7−39547号公報 特開平9−3330号公報 特開2001−152020号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、前記した欠点を解消し、特に引火点が高いため取り扱い性に優れ、また、保存安定性、樹脂との接着性に優れ、かつ臭気(特にシラン臭)が著しく少ない室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、下記一般式(1)及び/又は(2)で示されるオルガノポリシロキサンの少なくとも1種と、ケイ素原子に結合した加水分解性基を1分子中に平均2個以上有し、かつ常圧での沸点が150℃以上であるアルコキシシラン化合物及び/又はその部分加水分解物と、チタン原子に酸素原子を介して炭素数4〜10の3級炭化水素基がを平均0.1〜1.9個結合するオルガノキシチタンとを混合することにより、引火点が高いため取り扱い性に優れ、また、保存安定性、樹脂との接着性に優れ、かつ臭気(特にシラン臭)が著しく少ない室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物が得られることを見出し、本発明をなすに至った。
従って、本発明は、
(A)下記一般式(1)及び/又は(2)で示されるオルガノポリシロキサン 100質量部、
Figure 0004658654
(式中、Rはメチル基又はエチル基であり、R1は炭素原子数1〜10の置換もしくは非置換の一価炭化水素基であり、aは10以上の整数である。Yは酸素原子又は炭素原子数1〜5のアルキレン基であり、Nは独立に0又は1の整数である。)
Figure 0004658654
〔式中、R、R1、a、Y、Nは上記の通りである。また、R2は下記一般式
Figure 0004658654

(ここで、R、R1、Y、Nは上記の通りである。)で示される加水分解性基を含む分岐鎖であり、bは1以上の整数である。〕
(B)ケイ素原子に結合した加水分解性基を1分子中に平均2個以上有し、かつ常圧での沸点が150℃以上であるオルガノキシシラン化合物、その部分加水分解物又はこれらの混合物 0.1〜20質量部、
(C)下記一般式(3)
Figure 0004658654
(式中、R3は酸素原子に結合する炭素原子が3級である炭素原子数4〜10の3級炭化水素基であり、R4はR3を除く炭素原子数1〜10の置換もしくは非置換一価炭化水素基であり、cは平均で0.1〜1.9の正数である。)
で示されるオルガノキシチタン 0.1〜15質量部
を含有することを特徴とする室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物を提供する。
本発明によれば、引火点が高いため取り扱い性に優れ、また、保存安定性、樹脂との接着性に優れ、かつ臭気(特にシラン臭)が著しく少ない室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物を得ることができる。
本発明に使用される(A)成分は、本組成物のベースポリマーとなるものであり、保存安定性を得るために、下記一般式(1)及び/又は(2)で示されるオルガノポリシロキサンである。
Figure 0004658654

(式中、Rはメチル基又はエチル基であり、R1は炭素原子数1〜10の置換もしくは非置換の一価炭化水素基であり、aは10以上の整数である。Yは酸素原子又は炭素原子数1〜5のアルキレン基であり、Nは独立に0又は1の整数である。)
Figure 0004658654
〔式中、R、R1、a、Y、Nは上記の通りである。また、R2は下記一般式
Figure 0004658654
(ここで、R、R1、Y、Nは上記の通りである。)で示される加水分解性基を含む分岐鎖であり、bは1以上の整数である。〕
上記一般式(1)、(2)中、Rはメチル基又はエチル基であり、メチル基が好ましい。R1は炭素原子数1〜10、特に1〜6の置換又は非置換の一価の炭化水素基であり、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基などのアルキル基、シクロヘキシル基などのシクロアルキル基、及びこれらの基の炭素原子に結合する水素原子が部分的にハロゲン原子などで置換された基、例えば3,3,3−トリフルオロプロピル基等が挙げられ、中でもメチル基、エチル基、ビニル基、フェニル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基が好ましく、メチル基が特に好ましい。上記一般式(1)、(2)中の複数のR1は同一の基であっても異種の基であってもよい。
また、Yは酸素原子又は炭素原子数1〜5のアルキレン基であり、アルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基等が挙げられ、酸素原子、エチレン基が好ましい。
(A)成分の好ましい粘度は、25℃の条件下において100〜1,000,000mPa・sである。これは100mPa・sより小さいと硬化後のエラストマーに優れた物理的性質、特に柔軟性と高い伸びを与えることができないおそれがあり、また、1,000,000mPa・sより大きいと組成物の粘度が高くなり、流動性が著しく低下するおそれがある。そのため、より好ましくは300〜100,000mPa・s、特に好ましくは500〜50,000である。なお、この粘度は回転粘度計による測定値である。
本発明に用いられる(B)成分は、ケイ素原子に結合した加水分解性基(アルコキシ基等のオルガノキシ基)を1分子中に平均2個以上、特に3個以上有し、かつ常圧での沸点が150℃以上であるオルガノキシシラン化合物及び/又はその部分加水分解物である。加水分解性基以外のケイ素原子に結合した残余の基は、炭素原子数1〜10の一価炭化水素基であれば特に限定されるものではないが、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基、ビニル基等のアルケニル基、フェニル基等のアリール基などが例示されるが、満たされる条件としては、常圧での沸点が150℃以上有することである。メチルトリメトキシシラン(b.p.102℃)、メチルトリエトキシシラン(b.p.143℃)、ビニルトリメトキシシラン(b.p.123℃)のような常圧での沸点が150℃未満のものでは強い臭気が残る場合がある。
(B)成分の具体例としては、テトラエトキシシラン(b.p.168.8℃)、メチルセロソルブオルソシリケート(b.p.150℃/3mmHg)などの4官能アルコキシシラン類、エチルトリエトキシシラン(b.p.160℃)、ビニルトリエトキシシラン(b.p.158℃)、n−ブチルトリメトキシシラン(b.p.164.8℃)、プロピルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン(b.p.130℃/45mmHg)、オクチルトリメトキシシラン(b.p.100℃/2mmHg)、ブチルトリメトキシエトキシシランなどの3官能アルコキシシラン類及びその部分加水分解縮合物などが挙げられる。上記した常圧での沸点が150℃未満のシランであっても加水分解縮合したダイマーやトリマーであれば使用することができる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合してもよい。
また、硬化後のゴム弾性体に低モジュラス性を付与するために、ジフェニルジメトキシシラン(b.p.161℃/15mmHg)、ジフェニルジエトキシシラン(b.p.167℃/15mmHg)などの2官能アルコキシシラン類を付加的に添加してもよい。
(B)成分の配合量は、(A)成分100質量部に対して0.1〜20質量部の範囲、好ましくは1〜10質量部の範囲で使用される。0.1質量部未満では十分な架橋が得られず、目的とするゴム弾性を有する組成物が得難く、20質量部を超えると得られる硬化物は機械特性が低下する上、組成物の硬化が遅延し、臭気が悪化する。
(C)成分は、本組成物を硬化するための触媒で、下記一般式(5)で示される酸素原子に結合した3級炭素原子を有するオルガノキシチタンである。

Figure 0004658654
(式中、R3は酸素原子に結合する炭素原子が3級である炭素原子数4〜10の3級炭化水素基であり、R4はR3を除く炭素原子数1〜10の置換もしくは非置換一価炭化水素基であり、cは平均で0.1〜1.9の正数である。)
一般式(5)におけるR3は炭素原子数4〜10の3級炭化水素基であり、t-ブチル基、t-アミル基等が例示されt−ブチル基が好ましい。R4はR3を除く炭素原子数1〜10の置換又は非置換一価炭化水素基であり、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基等の炭素数1〜4の1級又は2級炭化水素基が好ましい。
cは平均で0.1〜1.9であることが必要であり、この範囲を満たす範囲でcの数値の異なるものも混合物であってもc=1単独で使用してもよい。
上記式(5)で示されるオルガノキシチタンの具体例としては、トリイソプロポキシ-t-ブトキシチタン、トリブトキシ-t-ブトキシチタン、トリイソプロポキシ-t-アミルチタン、トリブトキシ-t-アミルチタン等のc=1のものやこれらとジイソプロポキシ−ジ-t−ブトキシチタン、ジブトキシ−ジ-t-ブトキシチタン等の混合物などが例示される。
(C)成分の添加量は、(A)成分100質量部に対して0.1〜15質量部の範囲であり、好ましくは1〜10質量部の範囲である。添加量が少ないと良好な保存安定性が得られず、かつ本組成物の硬化物が得られる時間が長くなる。逆に多すぎると表面硬化性が速すぎたり、深部硬化性が悪くなったり、保存安定性が悪くなることがある。
本発明の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物は前記した(A)〜(C)成分の他に、更に(D)無機充填剤を添加することが好ましい。(D)成分は本組成物に優れたゴム物性を付与するための補強性又は非補強性充填剤であり、硬化前の流れ特性を改善し、硬化後のゴム状弾性体に必要な機械的性質を付与することができる。
無機質充填剤としては石英微粉末、煙霧質シリカ、沈降性シリカ、炭酸カルシウム、煙霧質二酸化チタン、珪藻土、水酸化アルミニウム、微粒子状アルミナ、マグネシア、酸化亜鉛、炭酸亜鉛およびこれらをシラン類、シラザン類、低重合度シロキサン類、有機化合物などで表面処理したものなどが例示される。これらの中で煙霧質シリカ、炭酸カルシウムが好ましい。
(D)成分の添加量は、(A)成分100質量部に対して好ましくは1〜500重量部、より好ましくは5〜300質量部、特に好ましくは10〜200質量部である。少なすぎると添加効果が不十分となり、多すぎると材料の粘度が高くなり、作業性に劣ることがある。
また、本発明の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物には、(E)非反応性のシリコーンオイル、好ましくは両末端がトリメチルシリル基で封鎖されたポリジメチルシロキサンを配合することが好ましい。この成分を配合することにより、流動性、硬化後のゴム物性を調整することができる。
(E)成分の粘度(25℃)は、5〜50,000mPa・s、特に50〜5,000mPa・sであることが好ましい。粘度が小さすぎるとゴム物性が低下したり、オイルブリードしすぎる場合があり、大きすぎると組成物の粘度が上昇し、作業性が低下する場合がある。なお、この粘度は回転粘度計による測定値である。
(E)成分の配合量は、(A)成分100質量部に対して0〜100質量部、特に5〜80質量部であることが好ましい。100質量部より多いとゴム物性が低下する場合がある。
また、本発明の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物には、(F)成分のシランカップリング剤を配合することが好ましい。この成分は本発明の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物においてより接着性を向上させる成分である。シランカップリング剤としては公知のものが好適に使用され、(メタ)アクリルシランカップリング剤、エポキシシランカップリング剤、アミノシランカップリング剤、メルカプトシランカップリング剤等が例示され、具体的には、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルトリエトキシシラン、N−β−(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等が例示される。
このシランカップリング剤の配合量は、(A)成分100質量部に対して0〜10質量部が好ましく、より好ましくは0.1〜5質量部使用される。充填剤及び被着体によりシランカップリング剤を使用しなくても接着するときは、シランカップリング剤を使用しなくてもよく、使用する場合、10質量部を超えると価格的に不利となることがある。
本発明の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物には、必要に応じて有機溶剤、防カビ剤、難燃剤、耐熱剤、可塑剤、接着促進剤、硬化促進剤、顔料など室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物における公知の添加剤を本発明の目的を損なわない範囲で添加することができる。
本発明の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物は、(A)〜(C)成分を好ましくは湿気を遮断した雰囲気下で混合することにより得ることができる。得られた組成物は密閉容器中でそのまま保存し、使用時に空気中の水分に晒すことによりゴム状弾性体に硬化する、いわゆる1包装型室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物として用いることができる。
本発明の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物は、電気・電子部品の封止材、接着剤や防湿用コート剤として、繊維製品、ガラス製品、金属製品、プラスチック製品等のコーティング剤や接着剤としての用途に適用することができる。
以下、合成例及び実施例と比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において部は質量部を示し、粘度は25℃での回転粘度計による測定値を示したものである。
[合成例1]
温度計、撹拌機、冷却器を備えた内容積2リットルの三つ口フラスコに、粘度が30,000mPa・sのα,ω−ジメチルビニル−ジメチルポリシロキサン2500gと、トルエン400g、トリメトキシシラン11.9gおよび触媒として塩化白金酸の50%トルエン溶液1.0gを添加し、N2気流下で室温で9時間混合した。その後10mmHgの減圧下で100℃に加熱して、希釈剤のトルエンと余剰のトリメトキシシランを留去し、粘度が40,000mPa・s、不揮発分99.9%の無色透明液体を2350g得た。得られた液体にテトラプロピルチタネートと100:1の比率で混合したところ、直ちには増粘せず、1日後には硬化した。このことからポリマー末端のビニル基にメチルトリメトキシシランが付加したことが確認できる。このポリマーをポリマーAとする。
[実施例1]
ポリマーA100部と両末端メチル基封鎖ポリジメチルシロキサン50部、ジメチルジクロロシランで表面処理された煙霧状シリカ(R972:日本アエロジル(株)製)20部を混合し、これにn−ブチルトリメトキシシラン(b.p.164.8℃)8部とトリイソプロポキシ−tert−ブトキシチタン5部、γ−グリシドキプロピルトリメトキシシラン0.5部を湿気遮断下で均一になるまで混合して組成物を調製した。
[比較例1]
トリイソプロポキシ−tert−ブトキシチタンの代わりにイソプロポキシ−トリ−tert−ブトキシチタン5部を用いた以外は実施例1と同様の手法で組成物を調製した
[比較例2]
トリイソプロポキシ−tert−ブトキシチタンの代わりにテトラ−tert−ブトキシチタン5部を用いた以外は実施例1と同様の手法で組成物を調製した。
[比較例3]
n−ブチルトリメトキシシラン(b.p.164.8℃)の代わりにビニルトリメトキシシラン(b.p.123℃)を用いた以外は実施例1と同様の手法で組成物を調製した。
これらの実施例、比較例の組成物は2mm厚のシート状に成形し、23±2℃、50±5%RHの雰囲気で7日間硬化してそのゴム物性(硬さ、伸び、引張強さ)をJIS−K6249に準じて測定した。その際、組成物の臭気を嗅ぎ、不快な気分がするかどうかの確認を行った。また同時に25×100×2mm厚の樹脂被着体に作成したRTVを塗布し、室温下に放置してゴム弾性体としたのち得られた硬化物を引っ張ることで被着体の接着性を目視にて確認した。ここで樹脂被着体は建築用材料として比較的使用されやすい硬質塩ビ、ポリスチロール、ポリカーボネート、アクリル樹脂を選定した。組成物の危険物分類を決定するため、組成物の引火点をASTM D32781982に規定するセタ密閉式引火点測定法により測定した。保存安定性試験は未硬化の組成物をカートリッジの荷姿で70℃の乾燥機中で加熱し、その後、23±2℃、50±5%RHの雰囲気下で7日硬化させ、初期の組成物と同様にゴム物性及び接着性の測定を行った。結果を表1に示す。
Figure 0004658654

*1 樹脂接着性;○:良好、△:一部剥離、×:不可
*2 臭気;○:良好、×:不快

Claims (4)

  1. (A)下記一般式(1)及び/又は(2)で示されるオルガノポリシロキサン 100質量部、
    Figure 0004658654

    (式中、Rはメチル基又はエチル基であり、R1は炭素原子数1〜10の置換もしくは非置換の一価炭化水素基であり、aは10以上の整数である。Yは酸素原子又は炭素原子数1〜5のアルキレン基であり、Nは独立に0又は1の整数である。)
    Figure 0004658654
    〔式中、R、R1、a、Y、Nは上記の通りである。また、R2は下記一般式
    Figure 0004658654
    (ここで、R、R1、Y、Nは上記の通りである。)で示される加水分解性基を含む分岐鎖であり、bは1以上の整数である。〕
    (B)ケイ素原子に結合した加水分解性基を1分子中に平均2個以上有し、かつ常圧での沸点が150℃以上であるオルガノキシシラン化合物、そ部分加水分解物又はこれらの混合物 0.1〜20質量部、
    (C)下記一般式(3)
    Figure 0004658654
    (式中、R3は酸素原子に結合する炭素原子が3級である炭素原子数4〜10の3級炭化水素基であり、R4はR3を除く炭素原子数1〜10の置換もしくは非置換一価炭化水素基であり、cは平均で0.1〜1.9の正数である。)
    で示されるオルガノキシチタン 0.1〜15質量部
    を含有することを特徴とする室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
  2. 更に、(D)無機充填剤を1〜500質量部含有する請求項1記載の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
  3. 更に、(E)非反応性シリコーンオイルを1〜100質量部含有することを特徴とする請求項1又は2記載の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
  4. 更に、(F)シランカップリング剤を0.1〜20質量部含有する請求項1〜3いずれか1項に記載の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
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