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JP4657967B2 - H型鋼柱の柱・梁仕口部構造 - Google Patents

H型鋼柱の柱・梁仕口部構造 Download PDF

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Description

本発明は、縦横方向に加えて、斜め方向からもH型鋼梁が接合される場合であっても、H型鋼の柱を採用して、これら梁を、柱に有害な変形が生じないように剛接合することが可能なH型鋼柱の柱・梁仕口部構造に関する。
柱にH型鋼を用いた構造として、特許文献1が知られている。この特許文献1の第12図には、H型鋼柱に、縦横方向及びそれらに挟まれた斜め方向の3方向からH型鋼の梁を接合した状態が示されている。詳細には、縦方向の梁は柱のウエブ表裏に、横方向の梁は柱のフランジに、さらに斜め方向の梁は、柱のフランジからウエブにわたる間に接合されている。
特開平1−203540号公報
H型鋼は、ウエブに沿う強軸方向とフランジに沿う弱軸方向とがある。H型鋼柱に縦横から梁を取り付ける場合に、弱軸方向に関しては梁をピン接合すればよいときには、H型鋼の柱が用いられる。弱軸方向について梁を剛接合すると、モーメントが作用して、好ましくないためである。縦横両方向について梁を剛接合しなければならない場合には、柱として鋼管を用いることが一般的である。しかしながら、鋼管の採用はコストアップになってしまう。そしてさらに、H型鋼柱で、縦横方向に加えて、さらに斜め方向から梁が取り付けられる場合には、斜め方向の梁の取り合いが柱のフランジ端部周辺への接合となり、構造がさらに繁雑化するとともに、応力伝達も複雑化する上に、柱のねじれ方向に変形が生じるため、斜め方向からの梁のH型鋼柱への接合にあってもピン接合を余儀なくされ、結果的に梁を剛強にしなければならなくなってしまうという課題がある。
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、縦横方向に加えて、斜め方向からもH型鋼梁が接合される場合であっても、H型鋼の柱を採用して、これら梁を、柱に有害な変形が生じないように剛接合することが可能なH型鋼柱の柱・梁仕口部構造を提供することを目的とする。
本発明にかかるH型鋼柱の柱・梁仕口部構造は、X方向およびY方向、並びにX・Y方向に挟まれた斜め方向からH型鋼梁がそれぞれ接合されるH型鋼柱の柱・梁仕口部構造であって、下柱上端部および上柱下端部それぞれにダイヤフラムを接合し、これらダイヤフラム間に、上・下柱のウエブ位置およびフランジ位置にそれぞれ合わせて、ウエブスティフナーおよびフランジスティフナーを設けて互いに接合し、上記ダイヤフラムそれぞれに、上記各梁の上下フランジを接合し、上記ウエブスティフナーに、X方向の梁ウエブを接合し、上記フランジスティフナーに、Y方向の梁ウエブを接合し、上記フランジスティフナーに、斜め方向の梁ウエブを接合するとともに、該斜め方向の梁ウエブが接合された上記フランジスティフナーと上記ウエブスティフナーとを含むボックス形状を構成するために、該フランジスティフナー間に柱のウエブ方向に沿って、上記X方向の梁ウエブ表裏に接合した一対の分力スティフナーを接合したことを特徴とする。
前記斜め方向の梁ウエブが接合される前記フランジスティフナーは、前記柱のフランジよりも幅広に形成されることを特徴とする。
すべての前記梁の梁端部の梁せいを同じ高さに設定し、これら梁の梁端部を上下一組の前記ダイヤフラムに接合することを特徴とする。
本発明にかかるH型鋼柱の柱・梁仕口部構造にあっては、縦横方向に加えて、斜め方向からもH型鋼梁が接合される場合であっても、H型鋼の柱を採用して、これら梁を、柱に有害な変形が生じないように剛接合することができる。
以下に、本発明にかかるH型鋼柱の柱・梁仕口部構造の好適な一実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。本実施形態にかかるH型鋼柱の柱・梁仕口部構造は、S造のラーメン架構の建物に適用可能であって、基本的には図1〜図3に示すように、X方向およびY方向、並びにX・Y方向に挟まれた斜め方向からH型鋼梁1,2,3がそれぞれ接合されるH型鋼柱4の柱・梁仕口部構造であって、下柱4a上端部および上柱4b下端部それぞれにダイヤフラム6,7を接合し、これらダイヤフラム6,7間に、上・下柱4a,4bのウエブ4w位置およびフランジ4f位置にそれぞれ合わせて、ウエブスティフナー8およびフランジスティフナー9を設けて互いに接合し、ダイヤフラム6,7それぞれに、各梁1,2,3の上下フランジ1fa,1fb,2fa,2fb,3fa,3fbを接合し、ウエブスティフナー8に、X方向の梁ウエブ1wを接合し、フランジスティフナー9に、Y方向の梁ウエブ2wを接合し、フランジスティフナー9端部に、斜め方向の梁ウエブ3wを接合するとともに、斜め方向の梁ウエブ3wが接合されたフランジスティフナー9とウエブスティフナー8とを含むボックス形状を構成するために、フランジスティフナー9間に柱4のウエブ方向に沿って、言い換えればウエブスティフナー8に沿ってX方向の梁ウエブ1wの表裏に接合した一対の分力スティフナー10を接合して構成される。
本実施形態にあっては、H型鋼柱4に、互いに直交する左右方向(X方向)および前後方向(Y方向)、並びにこれらX方向およびY方向に挟まれた斜め45°の方向(斜め方向)の八方向からのH型鋼梁1,2,3がそれぞれ接合される場合が示されている。H型鋼柱4の柱・梁仕口部5は、下階のH型鋼製の下柱4aと上階のH型鋼製の上柱4bとにわたる間に設定される。本実施形態では、すべての梁1,2,3の梁端部の梁せいが同一に設定されている。ダイヤフラム6,7は、鋼板製であって、上下2枚一組で設けられる。ダイヤフラム6,7は、八方向から接合される8本の梁1,2,3に対応させて、平面外形輪郭が八角形状に形成される。そしてこれらダイヤフラム6,7は、下側に配置される下ダイヤフラム6の下面が下柱4aの上端部に、また上側に配置される上ダイヤフラム7の上面が上柱4bの下端部に、それぞれ突き合わせ溶接により接合される。これにより、これらダイヤフラム6,7は、通しダイヤフラム形式とされる。
ウエブスティフナー8は鋼板製であって、上・下柱4a,4bのウエブ4w位置に合わせて、ダイヤフラム6,7間に設けられる。フランジスティフナー9も鋼板製であって、上・下柱4a,4bの各フランジ4f位置に合わせて、ダイヤフラム6,7間に一対設けられる。ウエブスティフナー8およびフランジスティフナー9は、ウエブスティフナー8の両端に一対のフランジスティフナー9の中央それぞれを一体的に溶接接合することで断面をH字状に組み立てられる組立体(ビルトH)11とされる。この組立体11の各鋼板の厚さは、上・下柱4a,4bのフランジ4fおよびウエブ4wの厚さ以上に設定することが好ましい。このような組立体11に代えて、H型鋼を採用してもよい。
組立体11は上・下ダイヤフラム6,7間に立て向きで配置される。ウエブスティフナー8は、その上下端が下ダイヤフラム6の上面および上ダイヤフラム7の下面に、それぞれ溶接により接合される。フランジスティフナー9も、それらの上下端が下ダイヤフラム6の上面および上ダイヤフラム7の下面に、それぞれ溶接により接合される。溶接方法としては、隅肉溶接、部分溶け込み溶接、突き合わせ溶接があるが、上記の組立体11と上・下ダイヤフラム6,7を接合する場合は、突き合わせ溶接が最も好ましい。図示例にあっては、下柱4aのウエブ4w寸法よりも、上柱4bのウエブ4w寸法が短く設定されていて、ウエブスティフナー8は、これら上・下柱4a,4bのウエブ4w寸法に合わせて、その下端から上端に向かって幅狭に形成されている。従って、一対のフランジスティフナー9は、下ダイヤフラム6から上ダイヤフラム7に向かって次第に互いの距離が狭まるように、僅かに傾いた状態で配設される。上・下柱4a,4bのウエブ4wの寸法が同一である場合は、ウエブスティフナー8は上端から下端まで一定の幅で、フランジスティフナー9は直立状態で配設される。
また、フランジスティフナー9の幅寸法Wは、上柱4aや下柱4bのフランジ幅と同一幅でもよいが、後述する斜め方向梁3の梁ウエブ3wとの接合や、分力スティフナー10との接合に対する余裕を確保するために、これら上柱4aや下柱4bのフランジ幅よりも幾分幅広に設定することが好ましい。これにより、上柱4bと下柱4aとは、柱・梁仕口部5において、上・下ダイヤフラム6,7で挟まれたウエブスティフナー8およびフランジスティフナー9を介して、高さ方向に一連に接続される。
上・下ダイヤフラム6,7にはそれぞれ、各梁1,2,3の梁端部の上・下フランジ1fa,1fb,2fa,2fb,3fa,3fbがそれぞれ溶接により接合される。詳細には、各梁1,2,3の梁端部の上・下フランジ1fa,1fb,2fa,2fb,3fa,3fbは、梁ウエブ1w,2w,3wを、ウエブスティフナー8やフランジスティフナー9と接合すべく上・下ダイヤフラム6,7間に差し込むために、当該差し込み代に対応する長さで梁ウエブ1w,2w,3wから切除され、切除によって形成されたこれら上・下フランジ1fa,1fb,2fa,2fb,3fa,3fbの切除端がそれぞれ八角形状のダイヤフラム6,7の各辺に接合される。ダイヤフラム6,7の各辺の寸法は、取り合いの融通を利かせるために、各梁1,2,3の上下フランジ1fa,1fb,2fa,2fb,3fa,3fbの幅寸法よりも幅広に設定される。
このようにして上・下ダイヤフラム6,7と接合された梁1,2,3のうち、一対のX方向梁1の梁ウエブ1wそれぞれは、上ダイヤフラム7の下面および下ダイヤフラム6の上面、そしてまたウエブスティフナー8の表裏面に溶接により接合される。これらX方向梁1の梁ウエブ1wのウエブスティフナー8に対する接合位置は、当該ウエブスティフナー8を挟んで互いに一直線に連続するように設定される。また、一対のY方向梁2の梁ウエブ2wは、上ダイヤフラム7の下面および下ダイヤフラム6の上面、そしてまたフランジスティフナー9の表面、すなわちウエブスティフナー8が接合される側とは反対側に溶接により接合される。これらY方向梁2の梁ウエブ2wの各フランジスティフナー9に対する接合位置は、ウエブスティフナー8を含めて互いに一直線に連続するように設定される。これにより、X・Y方向梁1,2の梁ウエブ1w,2wは、ウエブスティフナー8を含めて、柱・梁仕口部5で十字状に交差する形態に構成される。
さらに、四方からの斜め方向梁3の梁ウエブ3wについては、いずれかのY方向梁2を挟む2本の斜め方向梁3が一組とされて、当該一組の斜め方向梁3の梁ウエブ3wが共通のフランジスティフナー9の表面に、Y方向梁2の梁ウエブ2wを挟む配置で、それぞれ溶接により接合される。これら斜め方向梁3の梁ウエブ3wも、上ダイヤフラム7の下面および下ダイヤフラム6の上面に溶接により接合される。
分力スティフナー10は、一対のフランジスティフナー9間に、ウエブスティフナー8に接合されたX方向梁1の梁ウエブ1wを挟んで一対一組で、上・下柱4a,4bのウエブ方向に沿って配設される。これら分力スティフナー10は、フランジスティフナー9が下ダイヤフラム6から上ダイヤフラム7に向かって次第に互いの距離が狭まることに対応させて、その幅寸法が下方から上方に向かって次第に狭まるように形成される。これら分力スティフナー10は鋼板製であって、その上・下端縁が上ダイヤフラム7の下面および下ダイヤフラム6の上面に溶接により接合される。また、右・左端縁の一方は、斜め方向梁3の梁ウエブ3wが接合された側とは反対側の各フランジスティフナー9の裏面に、また他方が、X方向梁1の梁ウエブ1wの表裏面に、いずれも溶接によって接合される。これら分力スティフナー10の接合位置は、X方向梁1の梁ウエブ1wを挟んで互いに一直線状に連続し、かつ各フランジスティフナー9における斜め方向梁3の梁ウエブ3wの接合箇所に合致するように設定される。溶接方法としては、隅肉溶接、部分溶け込み溶接、突き合わせ溶接があるが、上・下ダイヤフラム6,7と各梁1,2,3の梁端部の上・下フランジ1fa,1fb,2fa,2fb,3fa,3fbの接合の場合は、突き合わせ溶接もしくは隅肉溶接することが好ましい。
これにより、いずれの斜め方向梁3も、一対のフランジスティフナー9と、ウエブスティフナー8と、一対の分力スティフナー10とによって構成される平断面矩形のボックス形状を備えていて、かつウエブスティフナー8にX方向梁1およびフランジスティフナー9にY方向梁2が接合された剛強部分12に接合される。
本実施形態にかかるH型鋼柱の柱・梁仕口部構造の作用について説明すると、施工にあっては、下柱4a上に下ダイヤフラム6を接合し、次いで、下ダイヤフラム6上に、ウエブスティフナー8およびフランジスティフナー9の組立体11を接合し、次いで、各梁1,2,3を組立体11に接合するとともに分力スティフナー10を接合し、次いで、その上に上ダイヤフラム7を接合することによって、柱・梁仕口部5を構築し、その後、上ダイヤフラム7上に上柱4bを接合する。
このように構成された柱・梁仕口部5における柱4および梁1,2,3からのモーメント、せん断力および軸力による作用応力の伝達については、Y方向梁2については、剛強部分12において、殊に、ウエブスティフナー8に接合したフランジスティフナー9によってモーメントを負担させることができる。また、X方向梁1についても、剛強部分12において、殊に、分力スティフナー10やウエブスティフナー8によってモーメントを負担させることができる。これにより、X・Y方向梁1,2をH型鋼柱4の柱・梁仕口部5に剛接合することができる。さらに、斜め方向梁3については、図示したように、当該斜め方向梁3に作用するモーメントMによる反力モーメントM’を、フランジスティフナー9、ウエブスティフナー8および分力スティフナー10を介してX方向梁方向およびY方向梁方向のモーメントM’x,M’yとして分散させ、これらフランジスティフナー9、ウエブスティフナー8および分力スティフナー10によって分散させたモーメントM’x,M’yは、X方向梁1およびY方向梁2それぞれに作用するモーメントM’x1,M’y1として負担させることができ、これにより斜め方向梁3が接合される柱・梁仕口部5であっても、これら斜め方向梁3を剛接合することができる。
以上説明したように、本実施形態にかかるH型鋼柱の柱・梁仕口部構造にあっては、下柱4a上端部および上柱4b下端部それぞれにダイヤフラム6,7を接合し、これらダイヤフラム6,7間に、上・下柱4a,4bのウエブ4w位置およびフランジ4f位置にそれぞれ合わせて、ウエブスティフナー8およびフランジスティフナー9を設けて互いに接合し、ダイヤフラム6,7それぞれに、各梁1,2,3の上・下フランジ1fa,1fb,2fa,2fb,3fa,3fbを接合し、ウエブスティフナー8に、X方向梁1の梁ウエブ1wを接合し、フランジスティフナー9に、Y方向梁2の梁ウエブ2wを接合し、フランジスティフナー9に、斜め方向梁3の梁ウエブ3wを接合するとともに、斜め方向梁3の梁ウエブ3wが接合されたフランジスティフナー9とウエブスティフナー8とを含むボックス形状を構成するために、フランジスティフナー9間に柱4のウエブ方向に沿って、X方向梁1の梁ウエブ1w表裏に接合した一対の分力スティフナー10を接合するようにしたので、分力スティフナー10を利用してX・Y方向梁1,2を柱・梁仕口部5に剛接合できるとともに、さらに斜め方向梁3についても、ウエブスティフナー8およびフランジスティフナー9に対する分力スティフナー10の作用によって、当該斜め方向梁3に作用する作用応力を合理的にX・Y方向梁1,2等に分散させて負担させることができて、柱・梁仕口部5に剛接合することができる。
これにより、単に斜め方向梁3を柱4に剛接合した場合に、斜め方向梁3から入力されるモーメントによって、ねじり応力やそれに伴う有害な変形が柱4やX・Y方向梁1,2に発生することを防止できる。また、剛接合することができるので、各梁1,2,3のサイズを小さく設計することができる。
また、構造上、分力スティフナー10を増設するだけで剛接合することができるので、柱・梁仕口部5の構造が繁雑化することを防止できる。また、H型鋼を基本として構築できるので、鋼管を採用する場合に比べて、コストアップを防止することができる。また、斜め方向梁3の梁ウエブ3wが接合されるフランジスティフナー9を、上・下柱4a,4bのフランジ4fよりも幅広に形成したので、斜め方向梁3の梁ウエブ3wを容易に接合することができる。さらに、すべての梁1,2,3の梁端部の梁せいを同じ高さに設定し、これら梁1,2,3の梁端部を上下一組のダイヤフラム6,7に接合するようにすれば、柱・梁仕口部構造の繁雑化をさらに防止することができる。
図4から図6には、上記実施形態の変形例が示されている。図4は、斜め方向梁3が2方向から接合される場合が示されている。この場合には、上・下ダイヤフラム6,7は六角形状に形成され、また、斜め方向梁3が接合されないフランジスティフナー9については、分力スティフナー10との接合に対する余裕を確保する必要はなく、上・下柱4a,4bのフランジ幅以上に設定すればよい。図5は、斜め方向梁3が1方向から接合される場合であって、本発明構成の基本構造が示されている。この場合には、上・下ダイヤフラム6,7は五角形状に形成されていて、接合される斜め方向梁3が位置するウエブスティフナー8の一方の側に、一対の分力スティフナー10が設けられる。
図6は、梁端部にビルトHでハンチ部13を形成した場合の、図2に対応する図である。各梁の梁せいが異なる場合には、ハンチ部13を設けることで、梁せいの低い梁であってもその下フランジ3faを共通の下ダイヤフラム6に接合することができ、柱・梁仕口部5の構造を簡単化することができる。他方、例えば、X・Y方向梁1,2の梁せいに対し、斜め方向梁3の梁せいが異なる場合などには、下ダイヤフラム6を上下二段で下柱4aに配設し、X・Y方向梁1,2および斜め方向梁3の下フランジ1fa,1fb,2fa,2fb,3fa,3fbをこれらの下ダイヤフラム6に個別に接合するようにすればよい。上記実施形態にあっては、接合箇所をすべて溶接接合として説明したが、ボルト接合で接合するようにしてもよい。また、図示してはいないけれども、建物の外周部における柱・梁仕口部5の形態、すなわち図4および図5中、斜め方向梁3を挟み込む配置にないX方向梁1およびY方向梁2が設けられない場合も、本発明に含まれる。
本発明にかかるH型鋼柱の柱・梁仕口部構造の好適な一実施形態を示す平面断面図である。 図1中、A−A線矢視断面図である。 図1中、B−B線矢視断面図である。 図1に示したH型鋼柱の柱・梁仕口部構造の変形例を示す平面断面図である。 図1に示したH型鋼柱の柱・梁仕口部構造の他の変形例を示す平面断面図である。 図1に示したH型鋼柱の柱・梁仕口部構造のさらに他の変形例を示す、図2に対応する断面図である。
符号の説明
1 X方向梁
2 Y方向梁
3 斜め方向梁
4 H型鋼柱
4a 下柱
4b 上柱
5 柱・梁仕口部
6 下ダイヤフラム
7 上ダイヤフラム
8 ウエブスティフナー
9 フランジスティフナー
10 分力スティフナー

Claims (3)

  1. X方向およびY方向、並びにX・Y方向に挟まれた斜め方向からH型鋼梁がそれぞれ接合されるH型鋼柱の柱・梁仕口部構造であって、
    下柱上端部および上柱下端部それぞれにダイヤフラムを接合し、
    これらダイヤフラム間に、上・下柱のウエブ位置およびフランジ位置にそれぞれ合わせて、ウエブスティフナーおよびフランジスティフナーを設けて互いに接合し、
    上記ダイヤフラムそれぞれに、上記各梁の上下フランジを接合し、
    上記ウエブスティフナーに、X方向の梁ウエブを接合し、
    上記フランジスティフナーに、Y方向の梁ウエブを接合し、
    上記フランジスティフナーに、斜め方向の梁ウエブを接合するとともに、
    該斜め方向の梁ウエブが接合された上記フランジスティフナーと上記ウエブスティフナーとを含むボックス形状を構成するために、該フランジスティフナー間に柱のウエブ方向に沿って、上記X方向の梁ウエブ表裏に接合した一対の分力スティフナーを接合したことを特徴とするH型鋼柱の柱・梁仕口部構造。
  2. 前記斜め方向の梁ウエブが接合される前記フランジスティフナーは、前記柱のフランジよりも幅広に形成されることを特徴とする請求項1に記載のH型鋼柱の柱・梁仕口部構造。
  3. すべての前記梁の梁端部の梁せいを同じ高さに設定し、これら梁の梁端部を上下一組の前記ダイヤフラムに接合することを特徴とする請求項1または2に記載のH型鋼柱の柱・梁仕口部構造。
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