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JP4653969B2 - モータ用グリース封入軸受 - Google Patents

モータ用グリース封入軸受 Download PDF

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JP4653969B2 JP2004141983A JP2004141983A JP4653969B2 JP 4653969 B2 JP4653969 B2 JP 4653969B2 JP 2004141983 A JP2004141983 A JP 2004141983A JP 2004141983 A JP2004141983 A JP 2004141983A JP 4653969 B2 JP4653969 B2 JP 4653969B2
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本発明はモータ用グリース封入軸受に関し、特に産業機械用、電装機器用のモータ用グリース封入軸受に関する。
近年、モータの小型化が進み、軸受がより高面圧下で運転される傾向にある。またサーボモータでは、停止−運転に加速度や減速度が大きくなり、それにともない軸受に生じるすべりが大きくなってきている。このように使用条件が過酷になることで、転がり軸受の転走面に白色組織変化を伴った特異的な剥離が早期に生じ、問題になっている。
この特異的な剥離は、通常の金属疲労により生じる転走面内部からの剥離と異なり、転走面表面の比較的浅いところから生じる破壊現象で、水素が原因の水素脆性と考えられている。
このような早期に発生する白色組織変化を伴った特異な剥離現象を防ぐ方法として、例えばグリース組成物に不動態化剤を添加する方法が知られている(特許文献1)。
しかしながら、近年の転がり軸受の使用条件の過酷化に伴い、不動態化剤を添加する方法では充分な対策ができなくなってきている。
特開平3−210394号公報
本発明はこのような問題に対処するためになされたものであり、水素脆性による転走面での剥離を効果的に防止できるモータ用グリース封入軸受の提供を目的とする。
本発明のモータ用グリース封入軸受は、モータの回転子を支持するモータ用グリース封入軸受であって、該グリース封入軸受は、内輪および外輪と、この内輪および外輪間に介在する複数の転動体と、この転動体の周囲にグリース組成物を封止するためのシール部材を上記内輪および外輪の軸方向両端開口部に設けてなり、上記グリース組成物は、基油に、増ちょう剤と添加剤とを配合してなるグリース組成物であって、上記添加剤は少なくともモリブデン酸金属塩および有機酸塩を含むことを特徴とする。
また、上記モリブデン酸金属塩がモリブデン酸ナトリウム、モリブデン酸カリウムおよびモリブデン酸リチウムから選ばれた少なくとも一つのモリブデン酸金属塩であることを特徴とする。
また、上記有機酸塩が炭素数 1 から炭素数 20 の有機酸のナトリウム塩であることを特徴とする。また、上記有機酸が安息香酸、セバシン酸、またはコハク酸であることを特徴とする。
各成分の配合割合は、グリース組成物全体に対して、上記モリブデン酸金属塩が 0.01 〜 5 重量%、該モリブデン酸金属塩の添加量に対して、上記有機酸塩が 5 〜 70 重量%配合されてなることを特徴とする。
また、上記増ちょう剤がウレア系増ちょう剤であることを特徴とする。
モータの回転子を支持するモータ用グリース封入軸受であって、該軸受に封入されたグリース組成物が、軸受部における摩擦摩耗面または摩耗により露出した鉄系金属新生面において、酸化鉄とともにモリブデン化合物を含有する膜を形成できるモリブデン酸金属塩と該膜の形成を促進する有機酸塩とを含有することを特徴とする。
本発明のモータ用グリース封入軸受は、該軸受に封入されたグリース組成物が、基油と増ちょう剤とからなるグリースにモリブデン酸塩および有機酸塩を配合するので、始動ー急加速運転ー高速運転ー急減速運転ー急停止の繰り返しが頻繁に行なわれる自動車や産業機械に使用されるモータ用軸受で見られる水素脆性による特異な剥離の発生を抑制することができ、長期間の使用が可能となる。
モータの回転子を支持するモータ用グリース封入軸受の一例を図1に示す。図1はグリース組成物が封入されている深溝玉軸受の断面図である。
深溝玉軸受1は、外周面に内輪転走面2aを有する内輪2と内周面に外輪転走面3aを有する外輪3とが同心に配置され、内輪転走面2aと外輪転走面3aとの間に複数個の転動体4が配置される。この複数個の転動体4を保持する保持器5および外輪3等に固定されるシール部材6が内輪2および外輪3の軸方向両端開口部8a、8bにそれぞれ設けられている。少なくとも転動体4の周囲にグリース組成物7が封入される。
モータの一例を図2に示す。図2はモータの構造の断面図である。モータは、ジャケット9の内周壁に配置されたモータ用マグネットからなる固定子10と、回転軸11に固着された巻線13を巻回した回転子14と、回転軸11に固定された整流子15と、ジャケット9に支持されたエンドフレーム18に配置されたブラシホルダ16と、このブラシホルダ16内に収容されたブラシ17と、を備えている。上記回転軸11は、ボールベアリングなどの軸受1と、該軸受1のための支持構造とにより、ジャケット9に回転自在に支持されている。
ACモータ、DCモータなどの汎用モータでは、モータの小型化が進み、軸受がより高面圧下で運転される傾向にある。また、サーボモータなどの産業機械用電気モータ、自動車のスタータモータ、電動パワーステアリングモータ、ステアリング調整用チルトモータ、ブロワーモータ、ワイパーモータ、パワーウィンドウモータ等の電装機器用モータは、始動−急加速運転−高速運転−急減速運転−急停止の繰り返しが頻繁に行なわれるため、それにともないモータ用転がり軸受に生じるすべりが大きくなる。このように使用条件が過酷になることで、転がり軸受の転走面に白色組織変化を伴った特異的な剥離が早期に生じるため、モータ用転がり軸受には長期間、安定に運転可能な耐久性および信頼性が要求される。
モリブデン酸塩および有機酸塩を配合することにより、摩擦摩耗面または摩耗により露出した金属新生面でモリブデン酸塩が分解・反応し、酸化鉄とともにモリブデン化合物被膜が軸受転走面に生成される。さらにモリブデン酸塩と有機酸塩とを併用することにより、モリブデン酸塩のみを配合した場合に比較して、酸化膜が厚く、モリブデン含有量が多いことが表面分析の結果分かった。よって、有機酸塩は、酸化鉄およびモリブデン化合物被膜の軸受転走面への生成を助長する作用があるものと考えられる。軸受転走面に生成した酸化鉄およびモリブデン化合物被膜は、グリースの分解による水素の発生を抑制して、水素ぜい性による特異な剥離を防止できる。
本発明に使用できるモリブデン酸塩は、金属塩であることが好ましい。金属塩を構成する金属としては、ナトリウム、カリウム、リチウム、マグネシウム、カルシウム、銅、亜鉛、バリウム等が例示できる。
軸受部における摩擦摩耗面または摩耗により露出した鉄系金属新生面において反応して、酸化鉄とともにモリブデン化合物を含有する膜を形成しやすい金属としてはアルカリ金属であることから、本発明においては、モリブデン酸塩のアルカリ金属塩が好ましい。好適なアルカリ金属のモリブデン酸塩はモリブデン酸リチウム、モリブデン酸ナトリウムまたはモリブデン酸カリウムが挙げられ、これらは単独でも混合物としても使用できる。
本発明に使用できる有機酸塩は、芳香族系有機酸、脂肪族系有機酸、または脂環族系有機酸等の塩であればいずれも使用できる。また、有機酸としては一塩基性、多塩基性有機酸を使用できる。これらの中で特に炭素数 1 から炭素数 20 を有する化学構造の有機酸がモリブデン化合物を含有する膜生成を助長するので好ましい。
有機酸の具体例を例示すれば、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、ヘプタン酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、ノナデシル酸、アラキン酸等の1価飽和脂肪酸、アクリル酸、クロトン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、ガドレイン酸等の1価不飽和脂肪酸、マロン酸、メチルマロン酸、コハク酸、メチルコハク酸、ジメチルマロン酸、エチルマロン酸、グルタル酸、アジピン酸、ジメチルコハク酸、ピメリン酸、テトラメチルコハク酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ブラシル酸等の2価飽和脂肪酸、フマル酸、マレイン酸、オレイン酸等の2価不飽和脂肪酸、酒石酸、クエン酸等の脂肪酸誘導体、安息香酸、フタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸等の芳香族有機酸が挙げられる。
有機酸はその金属塩であることが好ましく、金属塩の中でもナトリウム塩が好ましい。好ましい有機酸の金属塩としては、安息香酸ナトリウム、セバシン酸一ナトリウム塩、セバシン酸二ナトリウム塩、コハク酸一ナトリウム塩、コハク酸二ナトリウム塩が挙げられる。
本発明に使用できる基油は、スピンドル油、冷凍機油、タービン油、マシン油、ダイナモ油等の鉱油、高精製度鉱油、流動パラフィン、ポリブテン、ポリαオレフィン、アルキルナフタレン、脂環式化合物等の炭化水素系合成油、または、天然油脂、ポリオールエステル油、ン酸エステル油、ポリマーエステル油、芳香族エステル油、炭酸エステル油、ジエステル油、ポリグリコール油、シリコーン油、ポリフェニルエーテル油、アルキルジフェニルエーテル油、アルキルベンゼン油、フッ素化油等の非炭化水素系合成油等を使用できる。
本発明に使用できる増ちょう剤としては、ベントン、シリカゲル、フッ素化合物、リチウム石けん、リチウムコンプレックス石けん、力ルシウム石けん、カルシウムコンプレックス石けん、アルミニウム石けん、アルミニウムコンプレックス石けん等の石けん類、ジウレア化合物、ポリウレア化合物等のウレア系化合物が挙げられる。耐熱性、コスト等を考慮するとウレア系化合物が望ましい。
ウレア系化合物は、例えば、ジウレア化合物、ポリウレア化合物が挙げられる。ジウレア化合物は、例えば、ジイソシアネートとモノアミンの反応で得られる。ジイソシアネートとしては、フェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ジフェニルジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、オクタデカンジイソシアネート、デカンジイソシアネート、ヘキサンジイソシアネー卜等が挙げられ、モノアミンとしては、オクチルアミン、ドデシルアミン、ヘキサデシルアミン、ステアリルアミン、オレイルアミン、アニリン、p−トルイジン、シクロヘキシルアミン等が挙げられる。ポリウレア化合物は、例えば、ジイソシアネートとモノアミン、ジアミンとの反応で得られる。ジイソシアネート、モノアミンとしては、ジウレア化合物の生成に用いられるものと同様のものが挙げられ、ジアミンとしては、エチレンジアミン、プロパンジアミン、ブタンジアミン、ヘキサンジアミン、オクタンジアミン、フェニレンジアミン、トリレンジアミン、キシレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン等が挙げられる。
ウレア化合物は、イソシアネート化合物とアミン化合物を反応させることにより得られる。反応性のある遊離基を残さないため、イソシアネート化合物のイソシアネート基とアミン化合物のアミノ基とは略当量となるように配合することが好ましい。
基油にウレア化合物を配合して各種配合剤を配合するためのベースグリースが得られる。ベースグリースは、基油中でイソシアネート化合物とアミン化合物とを反応させて作製する。
ベースグリースに対する増ちょう剤の配合割合は、ベースグリース全体に対して増ちょう剤が 1 〜 40 重量%、好ましくは 3 〜 25 重量%配合される。増ちょう剤の含有量が 1 重量%未満では、増ちょう効果が少なくなり、グリース化が困難となり、 40 重量%をこえると得られたベースグリースが硬くなりすぎ、所期の効果が得られ難くなる。
モリブデン酸塩および有機酸塩の配合割合は、上記ベースグリースと各種配合剤から構成されるグリース組成物全体に対して、上記モリブデン酸塩が 0.01 〜 5 重量%、該モリブデン酸塩の添加量に対して、上記有機酸塩が 5 〜 70 重量%配合される。モリブデン酸塩および有機酸塩の配合割合が上記配合範囲未満だと水素脆性による転走面での剥離を効果的に防止できない。また上記範囲をこえても剥離防止効果がそれ以上に向上しない。
また、モリブデン酸塩および有機酸塩の混合配合剤とともに、必要に応じて公知のグリース用添加剤を含有させることができる。この添加剤として、例えば、有機亜鉛化合物、アミン系、フェノール系、イオウ系等の酸化防止剤、ベンゾトリアゾールなどの金属不活性剤、ポリメタクリレート、ポリスチレン等の粘度指数向上剤、二硫化モリブデン、グラファイト等の固体潤滑剤、金属スルホネート、多価アルコールエステルなどの防錆剤、有機モリブデンなどの摩擦低減剤、エステル、アルコールなどの油性剤、リン系などの摩耗防止剤等が挙げられる。これらを単独または 2 種類以上組み合せて添加できる。
本発明に使用できるグリース組成物は、水素脆性による特異な剥離の発生を抑制することができるので、グリース封入軸受の寿命を向上させることができる。このため、玉軸受、円筒ころ軸受、円すいころ軸受、自動調心ころ軸受、針状ころ軸受、スラスト円筒ころ軸受、スラスト円すいころ軸受、スラスト針状ころ軸受、スラスト自動調心ころ軸受等の封入グリースとして使用できる。
実施例1〜実施例13
表1および表2に示した基油の半量に、4,4−ジフェニルメタンジイソシアナート(MDI)を表1および表2に示す割合で溶解し、残りの半量の基油に4,4−ジフェニルメタンジイソシアナートの2倍当量となるモノアミンを溶解した。それぞれの配合割合および種類は表1および表2の通りである。
4,4−ジフェニルメタンジイソシアナートを溶解した溶液を撹拌しながらモノアミンを溶解した溶液を加えた後、100 〜 120 ℃で 30 分間撹拌を続けて反応させて、ジウレア化合物を基油中に生成させた。
これにモリブデン酸塩、有機酸塩および酸化防止剤を表1および表2に示す配合割合で加えてさらに 100 〜 120 ℃で 10 分間撹拌した。その後冷却し、三本ロールで均質化し、グリース組成物を得た。
表1および表2において、基油として用いたアルキルジフェニルエーテル油は松村石油社製商品名のLB100を、合成炭化水素油は新日鉄化学社商品名のシンフルード601を、ポリオールエステルは花王社商品名のカオルーブ268をそれぞれ用いた。また鉱油は動粘度 30.7 mm2/s( 40 ℃)のパラフィン系鉱油を用いた。
酸化防止剤はアルキル化ジフェニルアミンを用いた。
得られたグリース組成物の高温高速試験、急加減速試験、日本工業規格による混和ちょう度測定を行なった。試験方法および試験条件を以下に示す。また、結果を表1および表2に示す。
高温高速試験
モータ用転がり軸受(6204)に各実施例で得られたグリース組成物をそれぞれ 1.8 g 封入し、軸受外輪外径部温度 180 ℃、ラジアル荷重 67 N 、アキシャル荷重 67 N の下で、 10000 rpm の回転数で回転させ、焼きつきに至るまでの時間を測定した。
急加減速試験
モータ用転がり軸受(6204)に各実施例で得られたグリース組成物をそれぞれ 1.8 g 封入し、負荷荷重をかけるために、電装補機の一例であるオルタネータの回転軸を支持する内輸回転の転がり軸受に組み込み、急加減速試験を行なった。急加減速試験条件は、回転軸先端に取り付けたプーリに対する負荷荷重を 3234 N 、回転速度は 0 〜 18000 rpm で運転条件を設定した。そして、軸受内に異常剥離が発生し、振動検出器の振動が設定値以上になって発電機が停止する時間を計測した。
実施例14および実施例15
表2に示した基油にLi−12−ヒドロキシステアレートを投入し、撹拌しながら 200 ℃にて加熱溶解した。なお、それぞれの配合割合は表2の通りである。その後冷却し、これに、モリブデン酸塩、有機酸塩および酸化防止剤を表2に示す配合割合で加えて、三本ロールで均質化し、グリース組成物を得た。このグリース組成物について、実施例1と同様に高温高速試験および急加減速試験を行なった。ただし、Li石鹸グリースの耐熱性を考え、高温高速試験は 150 ℃にて行なった。
比較例1〜比較例6
実施例1に準じる方法で、表2に示す配合割合で、増ちょう剤、基油を選択してベースグリ一スを調整し、さらに添加剤を配合してグリース組成物を得た。得られたグリース組成物を実施例1と同様の試験を行なって評価した。結果を表2に示す。
Figure 0004653969
Figure 0004653969
表1および表2に示すように、各実施例はモータ用転がり軸受の転走面で生じる白色組織変化を伴った特異的な剥離を効果的に防止できるので、高温高速試験および急加減速試験に優れている。各実施例の急加減速試験は全て 300 時間以上を示した。
本発明のモータ用グリース封入軸受は、軸受に封入されたグリース組成物が軸受転走面で生じる白色組織変化を伴った特異的な剥離を効果的に防止でき軸受寿命に優れるので、カーエアコン用電磁クラッチ、中間プーり、電動ファンモータ等の自動車電装部品、補機等の転がり軸受に利用できる。
深溝玉軸受の断面図である。 モータの構造の断面図である。
符号の説明
1 グリース封入軸受
2 内輪
3 外輪
4 転動体
5 保持器
6 シール部材
7 グリース組成物

Claims (4)

  1. モータの回転子を支持するモータ用グリース封入軸受であって、該グリース封入軸受は、内輪および外輪と、この内輪および外輪間に介在する複数の転動体と、この転動体の周囲にグリース組成物を封止するためのシール部材を前記内輪および外輪の軸方向両端開口部に設けてなり、
    前記グリース組成物は、基油に、増ちょう剤と添加剤とを配合してなるグリース組成物であって、
    前記添加剤は少なくともモリブデン酸金属塩および有機酸塩を含み、
    前記モリブデン酸金属塩がモリブデン酸ナトリウム、モリブデン酸カリウムおよびモリブデン酸リチウムから選ばれた少なくとも一つのモリブデン酸金属塩であり、前記有機酸塩が安息香酸、セバシン酸、またはコハク酸のナトリウム塩であることを特徴とするモータ用グリース封入軸受。
  2. 前記グリース組成物全体に対して、前記モリブデン酸金属塩が 0.01 〜 5 重量%、該モリブデン酸金属塩の添加量に対して、前記有機酸塩が 5 〜 70 重量%配合されてなることを特徴とする請求項1記載のモータ用グリース封入軸受。
  3. 前記増ちょう剤がウレア系増ちょう剤であることを特徴とする請求項1または請求項2記載のモータ用グリース封入軸受。
  4. 前記基油がアルキルジフェニルエーテル油と合成炭化水素油との混合油であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項記載のモータ用グリース封入軸受。
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