JP4651883B2 - 球状多孔性架橋ポリマー粒子含有皮膚化粧料 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ソフトで滑らかな使用感、持続する使用後のさっぱり感、優れた伸展性と透明感を有するクリーム、ゲル、ローション、乳液、軟膏などの皮膚化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、皮膚化粧料は油脂、ロウ、炭化水素等の油性基材、溶剤、粉末、顔料、可塑剤等を配合することにより製造されおり、更に伸展性やソフト感を与えるために球状微粒子が配合されている。
また、使用後、皮膚から分泌される皮脂や汗により起こる化粧くずれを防ぎ、さっぱり感を持続させるために球状多孔性樹脂粉体を配合する化粧料が提案されている(特開昭57−98205号)。
さらに、内部多孔性網状組織を有する微粉末を医薬や化粧料に配合して有効成分を微粒子細孔内に保持させ、局所で少しずつ放出させる、いわゆる徐放性組成物も提案されている(特開平1−13112号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
これら球状多孔性樹脂粉末を使用する技術においては、粒子が硬く、皮膚化粧料の生命である使用時の滑らかさやソフト感に欠ける。また、粒子の細孔径が小さすぎ、皮脂や汗の吸収が遅く且つ吸収量が少ないので、使用後のさっぱり感も充分ではない。さらに細孔径が小さいと孔内に有効成分を吸入させるために減圧下で撹拌するなどの工程を繰り返す必要があり、工程と時間がかかるためコスト面で不利であり、さらに一度吸収させた有効成分が放出されるのに時間がかかりすぎるため、皮膚用製品、例えば塗布薬、ゲル、ローション、乳液、軟膏などの用途には適当でない。
したがって、よりソフトで滑らかな使用感、より持続性のあるさっぱり感を有する皮膚化粧料が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記事情に鑑み、種々検討の結果、架橋密度が3〜15重量%、平均粒子径が3〜15μm、全孔容積が0.01〜0.50cc/g、表面積が5〜50m2/g、平均孔径が0.1〜2.0μmの球状多孔性架橋ポリマー粒子を3〜30重量%配合することにより、前述のすべての課題が解決されることをつきとめ、本発明を完成した。すなわち、本発明は、(1)アルキル(メタ)アクリレート(a)50〜99.9重量部、分子内に2個以上のビニル基を有する多官能性モノマー(b)3〜15重量部、およびその他の共重合性モノマー(c)0〜49.9重量部からなるモノマー混合物を多孔質化剤の存在下に共重合するにより得られ、架橋密度5〜13重量%、平均粒子径3〜15μm、全孔容積0.01〜0.50cc/g、表面積5〜50m2/gおよび平均孔径0.01〜2.0μmの球状多孔性架橋ポリマー粒子を3〜30重量%含有する皮膚化粧料、である。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明における球状多孔性架橋ポリマー粒子を配合する皮膚化粧料としては、例えばクリーム、ゲル、ローション、乳液、軟膏などの形態が挙げられる。
本発明における球状多孔性架橋ポリマー粒子は、たとえばアルキル(メタ)アクリレート(a)50〜99.9重量部、分子内に2個以上のビニル基を有する多官能性モノマー(b)3〜15重量部及びその他の共重合性モノマー(c)0〜49.9重量部からなるモノマー混合物を多孔質化剤の存在下に共重合することにより得ることができる。
前記のアルキル(メタ)アクリレート(a)としては、たとえばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート等アルキル基の炭素数が1〜10の物が挙げられる。
【0006】
分子内に2個以上のビニル基を有する多官能性モノマー(b)としては、ジビニルベンゼン等の芳香族ジビニルモノマー、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート等のアルカンポリオールポリ(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、ジアリルイタコネート等の異なる反応性のビニル基を有するモノマー、その他に、ウレタンジ(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0007】
その他の共重合性モノマー(c)としては、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル化合物、芳香族ビニリデン、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル化合物、シアン化ビニリデン、ウレタン(メタ)アクリレート等分子内にビニル基1個を有する共重合性モノマーが挙げられる。また、官能基を持ったモノマー、たとえば、グリシジルメタクリレート等のエポキシ基を持つモノマー、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸等のカルボキシル基を持つモノマー、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等の水酸基を持つモノマー、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のアミノ基を持つ共重合性モノマー等も用いることができる。
本発明における球状多孔質架橋ポリマー粒子の合成方法は、乳化重合、懸濁重合、分散重合等の方法が用いられ、好ましくは、懸濁重合を行う。
懸濁重合は、先に述べたモノマー混合物、分散安定剤、界面活性剤、油溶性ラジカル重合開始剤、多孔質化剤等を用いて行われる。油溶性のラジカル重合開始剤及び多孔質化剤は、先に述べたモノマー混合物に予め溶解または、分散させておくことが望ましい。
【0008】
分散安定剤としては、ゼラチン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸塩、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルアルコールの部分ケン化物等の水溶性高分子、リン酸三カルシウム、酸化チタン、炭酸カルシウム、二酸化珪素等の無機物などが用いられる。また、これらの分散安定剤は、一種類または二種類以上使用できる。
【0009】
界面活性剤としては、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ジアルキルスルホコハク酸エステルナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム等のアニオン界面活性剤、ポリエチレングリコールノニルフェニルエーテル等のノニオン界面活性剤等が用いられる。また、これらの界面活性剤は、一種類または二種類以上使用できる。
【0010】
油溶性ラジカル重合開始剤としては、ベンゾイルパーオキサイド、ο−メトキシベンゾイルパーオキサイド、ο−クロロベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド等の有機過酸化物、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル等のアゾ系化合物等が用いられる。また、これらの油溶性ラジカル重合開始剤は、一種類または二種類以上使用できる。
【0011】
多孔質化剤はポロゲンとも称され、ポリマー粒子合成の際、粒子を多孔質化する材料をいうが、いくつかのタイプのものが知られている(特開平1−131112号)。その1つは、たとえばトルエン、イソオクタン、メチルイソブチルケトン等の先に述べたモノマー混合物と混和し、その重合後のポリマーとは混和しない溶剤である。この場合、用いた多孔質化剤は、粒子の乾燥工程によって取り除き、該溶剤が除去された部分が細孔となる。また、別のタイプの多孔質化剤として、炭酸カルシウム、リン酸三カルシウム等の強酸によって溶解する無機物が挙げられる。この場合、用いた多孔質化剤は、重合終了後の粒子を精製する工程で強酸によって溶解させる事によって取り除き、その溶解して取り除かれた部分が細孔となる。更に、別のタイプの多孔質化剤として、先に述べたモノマー混合物に溶解する直鎖状のポリマーが挙げられる。この場合、先に述べたモノマー混合物が重合を進めていく過程において、溶解させておいた直鎖状のポリマーと相分離を起こし、粒子が多孔質化する。用いられる直鎖状のポリマーの種類は特に制限はないが、ポリマーの種類により、細孔の形や大きさが異なってくる。本発明に用いられる球状多孔性架橋ポリマー粒子を得る方法は、上記の方法に限定されないし、一種類または二種類以上を併用してもかまわない。
多孔質化剤の使用量は、モノマー混合物100重量部に対し通常10〜200重量部、好ましくは30〜150重量部程度である。この範囲より少ないと全孔容積、表面積が少なくなり、平均孔径も小さくなる。またこの範囲より多いと、平均孔径が、大きくなりすぎて、細孔形成が困難となる。
【0012】
本発明に用いられる球状多孔性架橋ポリマー粒子の平均粒子径は通常3〜15μm、好ましくは5〜12μmの範囲である。平均粒子径が上記範囲より小さい場合には、伸展性が十分でなく、大きい場合には、皮膚に塗布したときにザラツキ感が出るので好ましくない。
【0013】
架橋密度は通常3〜15重量%、好ましくは5〜13重量%であり、架橋密度が上記範囲よりも小さい場合には粒子の孔質状態が維持できなくなることがあり、大きい場合には化粧料の使用時にソフトな感触が得られない。尚、架橋密度(重量%)は、モノマー(b)の重量をモノマー(a)、(b)および(c)の合計重量で除した値に100を乗じたものである。
【0014】
全孔容積は通常0.01〜0.50cc/g、好ましくは0.05〜0.40cc/g、表面積は通常5〜50m2/g、好ましくは10〜40m2/g、平均孔径は通常0.01〜2.0μm、好ましくは0.1〜1.8μmの範囲である。平均孔径が0.01μm以下の場合、皮脂や汗の吸収速度が遅く、また細孔内に有効成分を吸入させるためには減圧下で撹拌するなど、工程が増えるためコスト面で不利であり、しかも一度吸収させた有効成分が放出されるのに時間がかかりすぎるため、皮膚化粧品としては適当でない。また、平均孔径が2.0μm以上の場合は透明性が悪くなる。化粧料に対する球状多孔性架橋ポリマー粒子の配合量は3〜30重量%、好ましくは5〜20重量%の範囲である。配合量が3重量%以下では添加効果がなく、30重量%以上の場合は使用後粉っぽくなり感触が悪くなる。
球状多孔性架橋ポリマー粒子が、アルキル(メタ)アクリレート(a)50〜99.9重量部、分子内に2個以上のビニル基を有する多官能性モノマー(b)3〜15重量部及びその他の共重合性モノマー(c)0〜49.9重量部からなるモノマー混合物を多孔質化剤の存在下で共重合して得られた物が本発明の目的に適っている。
【0015】
本発明のポリマー粒子における「球状」とは必ずしも真球状のものでなくてもよく、大きな突起のない粒子状という意味である。
本発明で化粧料で一般に用いられる界面活性剤、油剤、薬剤、保湿剤、香料、紫外線吸収剤、防腐剤、着色剤などは使用性を損なわない範囲で必要に応じて配合することが出来る。
本発明の皮膚化粧料は医薬品などへの応用も可能である。
本発明の皮膚化粧料は既存の化粧品や外用医薬品等と同様に常温下でそれぞれの成分を撹拌、混合して製造することが可能であり、そのために何ら特殊な装置を必要としない。
【0016】
【実施例】
以下に本発明を参考例、実施例および比較例に基づきさらに具体的に説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。
【0017】
参考例1
球状多孔性架橋ポリマー粒子の調製
水555gにポリビニルアルコール(クラレポバール205、(株)クラレ製)5gを溶解させた水溶液に、メチルメタクリレート184g、トリメチロールプロパントリメタクリレート16g、ラウロイルパーオキサイド1g、メチルイソブチルケトン100g、メタクリル酸ブチル樹脂2gからなる混合液を加え、これをホモミキサーを用いて撹拌し、モノマー混合液の分散液を調製した。この際ホモミキサーの攪拌翼の回転数をそれぞれ3200rpmおよび2100rpmとして撹拌し、2種類の粒子径の異なる分散液を調整した。このそれぞれの分散液を撹拌機、環流冷却器、温度計、窒素吹き込み口を備えた4つ口フラスコに移し、窒素気流下で撹拌しながら、60℃に昇温し、そのまま3時間反応した。得られた懸濁液を室温まで冷却後、濾別水洗し、フィルターケーキを110℃で24時間乾燥させて、球状多孔性架橋ポリマー粒子を得た。得られた架橋ポリマー粒子のうちを平均粒子径の小さい方(回転数3,200rpmで得られたもの)をA−1とし、大きい方(回転数2100rpmで得られたもの)をA−2とした。その粒子の性状を〔表1〕に示す。
【0018】
参考例2
球状多孔性架橋ポリマー粒子の調製
ホモミキサーの攪拌翼の回転数をそれぞれ1000rpmおよび10000rpmとして撹拌し、その他の条件は参考例1のと同様の方法で得られた球状多孔性有架橋ポリマー粒子をそれぞれB−1、B−2とした。その粒子の性状を〔表1〕に示す。
【0019】
参考例3
球状非多孔性架橋ポリマー粒子の調製
水555gにポリビニルアルコール(クラレポバール205、(株)クラレ製)5gを溶解させた水溶液に、メチルメタクリレート184g、トリメチロールプロパントリメタクリレート16g、ラウロイルパーオキサイド1gの混合液を加えた。これをホモミキサーを用いて撹拌し、モノマー混合液の分散液を調製した。この際、ホモミキサーの攪拌の強さを3200rpmとし分散液を調整した。このそれぞれの分散液を撹拌機、環流冷却器、温度計、窒素吹き込み口を備えた4つ口フラスコに移し、窒素気流下で撹拌しながら、60℃に昇温し、そのまま3時間反応した。得られた懸濁液を室温まで冷却後、濾別水洗し、フィルターケーキを110℃で24時間乾燥させて球状非多孔性架橋ポリマー粒子を得た。得られた球状非多孔性架橋ポリマー粒子をB−3とした。その粒子の性状を〔表1〕に示す。
【0020】
参考例4
球状多孔性架橋ポリマー粒子の調製
水555gにポリビニルアルコール(クラレポバール205、(株)クラレ製)5gを溶解させた水溶液に、メチルメタクリレート150g、トリメチロールプロパントリメタクリレート50g、ラウロイルパーオキサイド1g、メチルイソブチルケトン100gの混合液を加えた。これをホモミキサーを用いて撹拌し、モノマー混合液の分散液を調製した。この際、ホモミキサーの攪拌の強さを3200rpmとし分散液を調整した。このそれぞれの分散液を撹拌機、環流冷却器、温度計、窒素吹き込み口を備えた4つ口フラスコに移し、窒素気流下で撹拌しながら、60℃に昇温し、そのまま3時間反応した。得られた懸濁液を室温まで冷却後、濾別水洗し、フィルターケーキを110℃で24時間乾燥させて、球状多孔性架橋ポリマー粒子を得た。得られた球状多孔性架橋ポリマー粒子をB−4とした。その粒子の性状を〔表1〕に示す。
【0021】
参考例5
球状非多孔性架橋ポリマー粒子の調製
メチルメタクリレート80g、トリメチロールプロパントリメタクリレート120gにした以外は参考例4と同様の方法で球状多孔性架橋ポリマー粒子を得た。得られた球状多孔性架橋ポリマー粒子をB−5とした。その粒子の性状を〔表1〕に示す。
【0022】
参考例6
球状多孔性架橋ポリマー粒子の調製
水555gにポリビニルアルコール(クラレポバール205、(株)クラレ製)5gを溶解させた水溶液に、メチルメタクリレート184g、トリメチロールプロパントリメタクリレート16g、ラウロイルパーオキサイド1g、メチルイソブチルケトン250g、メタクリル酸ブチル樹脂4gからなる混合液を加え、これをホモミキサーを用いて撹拌し、モノマー混合液の分散液を調製した。この際ホモミキサーの攪拌翼の回転数を2100rpmとして撹拌し、分散液を調整した。この分散液を撹拌機、環流冷却器、温度計、窒素吹き込み口を備えた4つ口フラスコに移し、窒素気流下で撹拌しながら、60℃に昇温し、そのまま3時間反応した。球状多孔性架橋ポリマー粒子を得た。これをB−6とし、その粒子の性状を〔表1〕に示す。
なお、前記各参考例において得られた粒子の各種物性試験は、次の方法によって行った。
平均粒子径(μm):コールターマルチサイザーII(コールター(株)製)により測定し、重量分布の算術径の値を採用した。
表面積(m2/g): B.E.T.法(窒素多点分析)
全孔体積(cc/g):水銀圧入法より求めた。
孔の直径(nm):SEMにより孔の大きさを確認した。
【0023】
【表1】
【0024】
実施例1および2、比較例1〜8
日焼け止めローション
製法
〔表2〕における1〜5の油性成分を混合、90℃に加熱して均一に溶解し、70℃に保った。ついで〔表2〕の6〜9の水性成分を混合、80℃に加熱してこれに〔表2〕の10〜25を加え均一に分散させた後70℃に保った。この水性成分に先に調製した油性成分を撹拌下徐々に添加して乳化し、室温に冷却して日焼け止めローションとした。
【0025】
【表2】
【0026】
評価方法
使用性の評価
実施例1,2、比較例1〜8の化粧料の使用感すなわち、▲1▼ソフトで滑らかな使用感、▲2▼伸展性、▲3▼使用後のさっぱり感、▲4▼透明感、および▲5▼総合評価(▲1▼〜▲4▼の平均点)を30名のパネラーにより、〔表3〕のような5点評価を行い、その評価結果を〔表2〕に示した。
【0027】
【表3】
【0028】
〔表2〕から明らかなとおり、本発明の実施例1および2の化粧料は、比較例1〜8のいずれの化粧料に比べても、どの使用感も大幅に改善されていることがわかる。
【0029】
実施例3および4比較例9〜13
軟膏型ファンデーション
製法
〔表4〕における1〜7の成分を混合、90℃に加熱し均一に溶解させた。これに前もって混合しておいた8〜20成分を加え、ロールミルで混合した。
これを90℃で融解し、21〜23成分を加え撹拌しながら脱泡し、60℃まで冷却して容量に流し込み、固化させた。
【0030】
【表4】
評価方法と結果
日焼け止めローションの場合と同様に評価し、その結果を〔表4〕に示した。
【0031】
〔表4〕から明らかなように、本発明の実施例3および4は、比較例9〜16のいずれに比べても、どの使用感も大幅に改善されていることがわかった。
【0032】
【発明の効果】
本発明の皮膚化粧料は、ソフトで滑らかな使用感、伸展性、使用後のさっぱり感などの感触、透明性に優れ、例えばクリーム、ゲル、ローション、軟膏として使用することができる。
Claims (1)
- アルキル(メタ)アクリレート(a)50〜99.9重量部、分子内に2個以上のビニル基を有する多官能性モノマー(b)3〜15重量部、およびその他の共重合性モノマー(c)0〜49.9重量部からなるモノマー混合物を多孔質化剤の存在下に共重合するにより得られ、架橋密度5〜13重量%、平均粒子径3〜15μm、全孔容積0.01〜0.50cc/g、表面積5〜50m2/gおよび平均孔径0.01〜2.0μmの球状多孔性架橋ポリマー粒子を3〜30重量%含有する皮膚化粧料。
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