[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP4647042B2 - 試薬調製装置および検体処理システム - Google Patents

試薬調製装置および検体処理システム Download PDF

Info

Publication number
JP4647042B2
JP4647042B2 JP2010538243A JP2010538243A JP4647042B2 JP 4647042 B2 JP4647042 B2 JP 4647042B2 JP 2010538243 A JP2010538243 A JP 2010538243A JP 2010538243 A JP2010538243 A JP 2010538243A JP 4647042 B2 JP4647042 B2 JP 4647042B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reagent
unit
preparation
information
predetermined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010538243A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2010098437A1 (ja
Inventor
友幸 朝原
孝一 大久保
利志 中西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sysmex Corp
Original Assignee
Sysmex Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sysmex Corp filed Critical Sysmex Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP4647042B2 publication Critical patent/JP4647042B2/ja
Publication of JPWO2010098437A1 publication Critical patent/JPWO2010098437A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/10Devices for transferring samples or any liquids to, in, or from, the analysis apparatus, e.g. suction devices, injection devices
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/00584Control arrangements for automatic analysers
    • G01N35/00594Quality control, including calibration or testing of components of the analyser
    • G01N35/00613Quality control
    • G01N35/00663Quality control of consumables
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/00584Control arrangements for automatic analysers
    • G01N35/0092Scheduling
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N2035/00465Separating and mixing arrangements
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/00584Control arrangements for automatic analysers
    • G01N35/00594Quality control, including calibration or testing of components of the analyser
    • G01N35/00613Quality control
    • G01N35/00663Quality control of consumables
    • G01N2035/00673Quality control of consumables of reagents
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N35/00584Control arrangements for automatic analysers
    • G01N35/00722Communications; Identification
    • G01N35/00732Identification of carriers, materials or components in automatic analysers

Landscapes

  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Description

本発明は、試薬調製装置および検体処理システムに関し、特に、測定に用いられる所定の試薬を調製可能な試薬調製装置および検体処理システムに関する。
従来、測定に用いられる試薬を調製可能な試薬調製装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、高濃度試薬と純水とからなる試薬を調製することが可能な試薬調製装置が開示されている。
ここで、試薬調製装置により調製された試薬を用いて測定を行う場合、測定結果の信頼性が低ければ、その原因を追及し改善することが求められる。そして、測定結果の信頼性低下の原因を追及するための確認事項の1つとして、測定に用いられた試薬に関する試薬情報が考えられる。
しかしながら、上記特許文献1では、試薬調製装置により調製された試薬に関する試薬情報を取得する構成について何ら記載されていない。このため、この試薬調製装置では、測定結果の信頼性が低い場合に、測定に用いられた試薬の試薬情報を得ることができないと考えられるので、測定結果の信頼性低下の原因の追及を行うことが難しいという問題点がある。
そこで、従来、試薬調製装置により調製された試薬に関する試薬情報を取得可能な技術が知られている(たとえば、特許文献2参照)。
上記特許文献2には、複数の試薬調製装置と、複数の試薬調製装置に接続されるサーバコンピュータと、サーバコンピュータに接続されるクライアントコンピュータとを備える集中監視システムが開示されている。この集中監視システムは、試薬調製装置により調製された試薬の電気伝導度などの試薬情報と試薬の調製日時情報とが各試薬調製装置からサーバコンピュータに送信され、送信された試薬情報および調製日時情報をクライアントコンピュータで表示可能に構成されている。
特開平9−33538号公報 特開2007−240430号公報
しかしながら、上記特許文献2に記載の集中監視システムでは、試薬調製装置により調製された試薬の試薬情報および調製日時情報を確認することが可能である一方、調製された試薬がいつ測定部で用いられたかを確認することはできないので、測定結果の信頼性が低い場合に、測定に用いられた試薬を特定することが難しい。このため、この集中監視システムにおいても、測定結果の信頼性低下の原因の追及を容易に行うことができないという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、測定結果の信頼性低下の原因の追及を容易に行うことが可能な試薬調製装置および検体処理システムを提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面における試薬調製装置は、第1液体と第1液体とは異なる第2液体とを含む所定の試薬を用いて検体を測定する測定部に供給される所定の試薬を調製する試薬調製装置であって、所定の試薬を調製する試薬調製部と、試薬調製部により調製された所定の試薬に関する試薬情報を取得し、試薬調製部により調製された所定の試薬が測定部に供給された時間に関する供給時間情報を取得し、試薬情報と供給時間情報とを出力する制御部と、を備える。
この発明の第1の局面による試薬調製装置では、上記のように、試薬調製部により調製された所定の試薬に関する試薬情報を取得し、試薬調製部により調製された所定の試薬が測定部に供給された時間に関する供給時間情報を取得し、試薬情報と供給時間情報とを出力する制御部を設けることによって、制御部により出力された所定の試薬の試薬情報および所定の試薬の測定部への供給時間情報に基づいて、どのような属性を有する試薬がいつ測定部に供給されたかを容易に確認することができる。これにより、測定結果の信頼性が低い場合に、測定に用いられた試薬の情報を取得することが容易になるので、測定結果の信頼性低下の原因の追及が容易になる。
上記第1の局面による試薬調製装置において、好ましくは、制御部は、試薬情報として、所定の試薬の品質を示す品質情報を取得する。このように構成すれば、測定部の測定に用いられた所定の試薬を特定した後にその所定の試薬の品質を確認することができるので、測定結果の信頼性低下の原因の追及をより容易に行うことができる。
この場合、好ましくは、所定の試薬の電気伝導度を測定する電気伝導度測定部をさらに備え、制御部は、品質情報として、電気伝導度測定部によって測定された電気伝導度を取得する。このように構成すれば、測定部の測定に用いられた所定の試薬の電気伝導度に基づいて、所定の試薬の品質を容易に判断することができる。
上記第1の局面による試薬調製装置において、好ましくは、制御部は、試薬調製部により所定の試薬が調製された時間に関する調製時間情報をさらに取得し、取得された調製時間情報に基づいて、供給時間情報を取得する。このように構成すれば、制御部により、調製時間情報に基づいて供給時間情報を取得することができるので、供給時間情報を調製時間情報とは別個に測定して取得する必要がない。
この場合、好ましくは、試薬調製部により調製され、測定部への供給待機状態にある所定の試薬を貯留する試薬貯留部をさらに備え、制御部は、所定の試薬が試薬貯留部に供給される時間を、調製時間情報として取得する。このように構成すれば、所定の試薬が測定部に供給可能な状態となった調製完了時を調製時間情報とすることができる。
上記試薬貯留部を備える構成において、好ましくは、試薬貯留部に移送される所定の試薬の電気伝導度を測定する電気伝導度測定部をさらに備え、制御部は、所定の試薬が試薬貯留部に供給される時間を、試薬貯留部に移送される所定の試薬が電気伝導度測定部を通過する時間に基づいて決定する。このように構成すれば、試薬貯留部に移送される調製完了後の所定の試薬が電気伝導度測定部を通過する時間を、所定の試薬が試薬貯留部に供給される時間として調製時間情報とすることができる。
上記試薬貯留部を備える構成において、好ましくは、制御部は、所定の試薬が試薬貯留部に供給される毎に、調製時間情報を取得し、取得された複数の調製時間情報に基づいて、供給時間情報を取得する。このように構成すれば、試薬貯留部に供給される今回の所定の試薬の調製時間情報と、試薬貯留部に供給される今回以外の所定の試薬の調製時間情報との複数の調製時間情報に基づいて供給時間情報を取得することができるので、より精度よく供給時間情報を取得することができる。
上記第1の局面による試薬調製装置において、好ましくは、制御部は、所定の試薬が測定部に供給された可能性のある時間帯を、供給時間情報として取得する。このように構成すれば、測定部の測定で実際に用いられた可能性のある所定の試薬をより容易に特定することができるので、測定結果の信頼性低下の原因の追及がより容易になる。
この場合、好ましくは、試薬調製部により調製され、測定部への供給待機状態にある所定の試薬を貯留するとともに、所定の収容量を有する試薬貯留部をさらに備え、特定すべき所定の試薬が測定部に供給された可能性のある時間帯は、特定すべき所定の試薬が試薬貯留部に供給され始めた時間から、試薬貯留部の所定の収容量と略同じ量の所定の試薬が試薬貯留部から測定部側に排出された時間までの時間帯である。このように構成すれば、所定の試薬が測定部に供給された可能性のある時間帯の始期と終期とを明確にすることができるので、制御部により、容易に、所定の試薬が測定部に供給された可能性のある時間帯を取得することができる。
上記第1の局面による試薬調製装置において、好ましくは、第1液体は、試薬原液であり、制御部は、試薬情報として、試薬原液に関する試薬原液情報を取得し、試薬原液情報を出力する。このように構成すれば、所定の試薬に含まれる試薬原液の試薬原液情報に基づいて、容易に、測定に用いられた所定の試薬がどの試薬原液を用いて調製されたかを確認することができるので、測定結果の信頼性低下の原因の追及がより容易となる。
この場合、好ましくは、試薬原液を収容した試薬容器から試薬原液情報を読み取る情報読取部をさらに備え、制御部は、情報読取部の読み取り結果に基づいて、試薬原液情報を取得する。このように構成すれば、情報読取部を用いて容易に試薬原液情報を取得することができる。
上記第1液体が試薬原液である構成において、好ましくは、試薬原液情報は、試薬原液のロット番号を含む。このように構成すれば、ロット番号により測定に用いられた所定の試薬がどのロットの試薬原液を用いて調製されたかを容易に特定することができる。
上記第1液体が試薬原液である構成において、好ましくは、試薬原液情報は、試薬原液の有効期限に関する有効期限情報を含む。このように構成すれば、測定に用いられた所定の試薬が有効期限切れの試薬原液を用いて調製された所定の試薬であるか否かを確認することができる。
この発明の第2の局面における試薬調製装置は、第1液体と第1液体とは異なる第2液体とを含む所定の試薬を用いて検体を測定する測定部に供給される所定の試薬を調製する試薬調製装置であって、所定の試薬を調製する試薬調製部と、試薬調製部により調製された所定の試薬に関する試薬情報を取得する試薬情報取得手段と、試薬調製部により調製された所定の試薬が測定部に供給された時間に関する供給時間情報を取得する供給時間情報取得手段と、試薬情報と供給時間情報とを出力する出力手段とを備える。
この発明の第2の局面による試薬調製装置では、上記のように、試薬調製部により調製された所定の試薬に関する試薬情報を取得する試薬情報取得手段と、試薬調製部により調製された所定の試薬が測定部に供給された時間に関する供給時間情報を取得する供給時間情報取得手段と、試薬情報と供給時間情報とを出力する出力手段とを設けることによって、出力手段により出力された所定の試薬の試薬情報および所定の試薬の測定部への供給時間情報に基づいて、どのような属性を有する試薬がいつ測定部に供給されたかを容易に確認することができる。これにより、測定結果の信頼性が低い場合に、測定に用いられた試薬の情報を取得することが容易になるので、測定結果の信頼性低下の原因の追及が容易になる。
この発明の第3の局面における検体処理システムは、第1液体と第1液体とは異なる第2液体とを含む所定の試薬を調製する試薬調製部と、試薬調製部により調製された所定の試薬を用いて検体を測定する測定部と、試薬調製部により調製された所定の試薬に関する試薬情報を取得し、試薬調製部により調製された所定の試薬が測定部に供給された時間に関する供給時間情報を取得し、試薬情報と供給時間情報とを出力する制御部と、を備える。
この発明の第3の局面による検体処理システムでは、上記のように、試薬調製部により調製された所定の試薬に関する試薬情報を取得し、試薬調製部により調製された所定の試薬が測定部に供給された時間に関する供給時間情報を取得し、試薬情報と供給時間情報とを出力する制御部を設けることによって、制御部により出力された所定の試薬の試薬情報および所定の試薬の測定部への供給時間情報に基づいて、どのような属性を有する試薬がいつ測定部に供給されたかを容易に確認することができる。これにより、測定結果の信頼性が低い場合に、測定に用いられた試薬の情報を取得することが容易になるので、測定結果の信頼性低下の原因の追及が容易になる。
本発明の第1実施形態による試薬調製装置の使用状態を示した斜視図である。 図1に示した第1実施形態による試薬調製装置を備えた血液分析装置の構成を示したブロック図である。 図1に示した第1実施形態による試薬調製装置を備えた血液分析装置の試料調製部を説明するための図である。 図1に示した第1実施形態による試薬調製装置を備えた血液分析装置の検出部を示した概略図である。 図1に示した第1実施形態による試薬調製装置を備えた血液分析装置のデータ処理部の構成を示したブロック図である。 図1に示した第1実施形態による試薬調製装置の構成を示した概略図である。 本発明の第1実施形態による試薬調製装置の制御部を説明するためのブロック図である。 本発明の第1実施形態による試薬調製装置のバーコードリーダを説明するための図である。 本発明の第1実施形態による試薬調製装置の高濃度試薬情報取得処理動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1実施形態による試薬調製装置の高濃度試薬情報取得処理動作を説明するための画面図である。 本発明の第1実施形態による試薬調製装置の高濃度試薬情報取得処理動作を説明するための画面図である。 本発明の第1実施形態による試薬調製装置の試薬調製処理動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1実施形態による試薬調製装置の試薬調製処理動作を説明するためのフローチャートである。 図12に示した試薬調製処理動作のステップS20における高濃度試薬およびRO水の供給処理動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1実施形態による試薬調製装置における調製試薬供給時間帯について説明するための概念図である。 本発明の第1実施形態による試薬調製装置において試薬調製履歴を確認する方法について説明するための図である。 本発明の第1実施形態による試薬調製装置において試薬調製履歴を確認する方法について説明するための図である。 本発明の第1実施形態による試薬調製装置において試薬調製履歴を確認する方法について説明するための図である。 本発明の第1実施形態による試薬調製装置において試薬調製履歴を確認する方法について説明するための図である。 本発明の第2実施形態による試薬調製装置の使用状態を示した斜視図である。 図20に示した第2実施形態による試薬調製装置の構成を示した概略図である。 図1に示した第1実施形態および図20に示した第2実施形態による試薬調製装置の変形例を説明するためのブロック図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
まず、図1〜図8を参照して、本発明の第1実施形態による試薬調製装置4の構成について説明する。なお、第1実施形態では、血液検査を行うための血液検体処理システム1の一部として、本発明の第1実施形態による試薬調製装置4を使用する場合について説明する。
血液検体処理システム1は、図1に示すように、血液の測定を行う機能を有する測定部2と、測定部2から出力された測定データを分析して分析結果を得るデータ処理部3と、検体の処理に用いられる試薬を調製する試薬調製装置4とにより構成されている。測定部2は、フローサイトメトリー法により、血液中の白血球、網状赤血球および血小板の測定を行うように構成されている。また、測定部2は、試薬調製装置4によって調製され、供給される試薬を用いて血液を希釈し、白血球、網状赤血球および血小板の測定を行うように構成されている。さらに、測定部2は、試薬調製装置4によって調製され、供給される上記試薬を洗浄液として用い、後述する試料調製部21に含まれるサンプリングバルブ21bおよび反応チャンバ21c等や、検出部22に含まれるシースフローセル22c等を洗浄するように構成されている。なお、フローサイトメトリー法とは、測定試料を含む試料流を形成するとともに、その試料流にレーザ光を照射することによって、測定試料中の粒子(血球)が発する前方散乱光、側方散乱光および側方蛍光を検出する粒子(血球)の測定方法である。
測定部2は、図2に示すように、測定試料調製部21と、測定試料の測定を行う検出部22と、検出部22の出力に対するアナログ処理部23と、表示・操作部24と、測定部2を制御するためのマイクロコンピュータ部25とを備えている。
測定試料調製部21は、白血球測定用試料と、網状赤血球測定用試料と、血小板測定用試料とを調製するために設けられている。測定試料調製部21は、図3に示すように、血液が吸引されるサンプリングバルブ21bと、反応チャンバ21cとを含んでいる。採血管21aは、分析対象の血液を収容している。
サンプリングバルブ21bは、吸引ピペット(図示せず)により吸引された採血管21aの血液を所定の量だけ定量する機能を有する。また、サンプリングバルブ21bは、吸引された血液に所定の試薬を混合することが可能に構成されている。つまり、サンプリングバルブ21bは、所定量の血液に試薬調製装置4から供給される所定量の試薬が混合された希釈試料を生成可能に構成されている。
反応チャンバ21cは、サンプリングバルブ21bから供給される希釈試料に所定の染色液をさらに混合して所定の時間反応させるように構成されている。これにより、測定試料調製部21は、白血球が染色されるとともに赤血球が溶血された、白血球測定用試料を調製する機能を有する。また、測定試料調製部21は、網状赤血球が染色された網状赤血球測定用試料を調製するとともに、血小板が染色された血小板測定用試料を調製する機能を有する。
また、測定試料調製部21は、白血球分類測定(以下、「DIFF測定」という)モード時に、白血球測定用試料をシース液とともに測定試料調製部21から後述するシースフローセル22c(図4参照)に供給するように構成されている。また、測定試料調製部21は、網状赤血球測定(以下、「RET測定」という)モード時に、網状赤血球測定用試料をシース液とともに測定試料調製部21からシースフローセル22cに供給するように構成されている。また、測定試料調製部21は、血小板測定(以下、「PLT測定」という)モード時に、血小板測定用試料をシース液とともに測定試料調製部21からシースフローセル22cに供給するように構成されている。
検出部22は、図4に示すように、レーザ光を出射する発光部22aと、照射レンズユニット22bと、レーザ光が照射されるシースフローセル22cと、発光部22aから出射されるレーザ光が進む方向の延長線上に配置されている集光レンズ22d、ピンホール22eおよびPD(フォトダイオード)22fと、発光部22aから出射されるレーザ光が進む方向と交差する方向に配置されている集光レンズ22g、ダイクロイックミラー22h、光学フィルタ22i、ピンホール22jおよびAPD(アバランシェフォトダイオード)22kと、ダイクロイックミラー22hの側方に配置されているPD22lとを含んでいる。
発光部22aは、シースフローセル22cの内部を通過する測定試料を含む試料流に対して光を出射するために設けられている。また、照射レンズユニット22bは、発光部22aから出射された光を平行光にするために設けられている。また、PD22fは、シースフローセル22cから出射された前方散乱光を受光するために設けられている。なお、シースフローセル22cから出射された前方散乱光により、測定試料中の粒子(血球)の大きさに関する情報を得ることが可能である。
ダイクロイックミラー22hは、シースフローセル22cから出射された側方散乱光および側方蛍光を分離するために設けられている。具体的には、ダイクロイックミラー22hは、シースフローセル22cから出射された側方散乱光をPD22lに入射させるとともに、シースフローセル22cから出射された側方蛍光をAPD22kに入射させるために設けられている。また、PD22lは、側方散乱光を受光するために設けられている。なお、シースフローセル22cから出射された側方散乱光により、測定試料中の粒子(血球)の核の大きさなどの内部情報を得ることが可能である。また、APD22kは、側方蛍光を受光するために設けられている。なお、シースフローセル22cから出射された側方蛍光により、測定試料中の粒子(血球)の染色度合いに関する情報を得ることが可能である。また、PD22f、22lおよびAPD22kは、それぞれ、受光した光信号を電気信号に変換する機能を有する。
アナログ処理部23は、図4に示すように、アンプ23a、23bおよび23cを含んでいる。また、アンプ23a、23bおよび23cは、それぞれ、PD22f、22lおよびAPD22kから出力された電気信号を増幅および波形処理するために設けられている。
マイクロコンピュータ部25は、図2に示すように、制御用プロセッサおよび制御用プロセッサを動作させるためのメモリを有する制御部251と、アナログ処理部23から出力された信号をデジタル信号に変換するA/D変換部252と、A/D変換部252から出力されたデジタル信号に所定の処理を行うための演算部253とを含んでいる。
制御部251は、バス254aおよびインターフェース255aを介して測定試料調製部21および検出部22を制御する機能を有する。また、制御部251は、バス254aおよびインターフェース255bを介して表示・操作部24と接続されるとともに、バス254bおよびインターフェース255cを介してデータ処理部3と接続されている。また、演算部253は、インターフェース255dおよびバス254aを介して制御部251に演算結果を出力する機能を有する。また、制御部251は、演算結果(測定データ)をデータ処理部3に送信する機能を有する。
データ処理部3は、図1に示すように、パーソナルコンピュータ(PC)などからなり、測定部2の測定データを分析するとともに、その分析結果を表示する機能を有する。また、データ処理部3は、図5に示すように、制御部31と、表示部32と、入力デバイス33とを含んでいる。
制御部31は、測定モード情報を含む測定開始信号およびシャットダウン信号を測定部2に送信する機能を有する。また、制御部31は、図5に示すように、CPU31aと、ROM31bと、RAM31cと、ハードディスク31dと、読出装置31eと、入出力インターフェース31fと、画像出力インターフェース31gと、通信インターフェース31iとから構成されている。CPU31a、ROM31b、RAM31c、ハードディスク31d、読出装置31e、入出力インターフェース31f、画像出力インターフェース31gおよび通信インターフェース31iは、バス31hによって接続されている。
CPU31aは、ROM31bに記憶されているコンピュータプログラムおよびRAM31cにロードされたコンピュータプログラムを実行するために設けられている。ROM31bは、マスクROM、PROM、EPROM、EEPROMなどによって構成されており、CPU31aに実行されるコンピュータプログラムおよびこれに用いるデータなどが記録されている。
RAM31cは、SRAMまたはDRAMなどによって構成されている。RAM31cは、ROM31bおよびハードディスク31dに記録されているコンピュータプログラムの読み出しに用いられる。また、これらのコンピュータプログラムを実行するときに、CPU31aの作業領域として利用される。
ハードディスク31dは、オペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムなど、CPU31aに実行させるための種々のコンピュータプログラムおよびそのコンピュータプログラムの実行に用いるデータがインストールされている。後述するアプリケーションプログラム34aも、このハードディスク31dにインストールされている。
読出装置31eは、フレキシブルディスクドライブ、CD−ROMドライブ、またはDVD−ROMドライブなどによって構成されており、可搬型記録媒体34に記録されたコンピュータプログラムまたはデータを読み出すことができる。また、可搬型記録媒体34には、コンピュータに所定の機能を実現させるためのアプリケーションプログラム34aが格納されている。そして、データ処理部3としてのコンピュータは、その可搬型記録媒体34からアプリケーションプログラム34aを読み出し、そのアプリケーションプログラム34aをハードディスク31dにインストールするように構成されている。アプリケーションプログラム34aとしては、測定部で測定された検体を解析し、解析結果を検体の分析結果として出力する解析プログラムが挙げられる。また、アプリケーションプログラム34aとしては、時計としての機能を有するソフトウェアも挙げられ、解析プログラムは、分析結果に検体の測定時刻を対応付けて出力する。
なお、上記アプリケーションプログラム34aは、可搬型記録媒体34によって提供されるのみならず、電気通信回線(有線、無線を問わない)によってデータ処理部3と通信可能に接続された外部の機器から上記電気通信回線を通じて提供することも可能である。たとえば、上記アプリケーションプログラム34aがインターネット上のサーバコンピュータのハードディスク内に格納されており、このサーバコンピュータにデータ処理部3がアクセスして、そのアプリケーションプログラム34aをダウンロードし、これをハードディスク31dにインストールすることも可能である。
また、ハードディスク31dには、たとえば、米マイクロソフト社が製造販売するWindows(登録商標)などのグラフィカルユーザインターフェース環境を提供するオペレーティングシステムがインストールされている。以下の説明においては、第1実施形態に係るアプリケーションプログラム34aは上記オペレーティングシステム上で動作するものとしている。
入出力インターフェース31fは、たとえば、USB、IEEE1394、RS−232Cなどのシリアルインターフェース、SCSI、IDE、IEEE1284などのパラレルインターフェース、およびD/A変換器、A/D変換器などからなるアナログインターフェースなどから構成されている。入出力インターフェース31fには、キーボードおよびマウスからなる入力デバイス33が接続されており、ユーザがその入力デバイス33を使用することにより、データ処理部3にデータを入力することが可能である。また、ユーザは、入力デバイス33を用いて、測定モードの選択、測定部2の起動およびシャットダウンを行うことが可能である。
画像出力インターフェース31gは、LCDまたはCRTなどで構成された表示部32に接続されており、CPU31aから与えられた画像データに応じた映像信号を表示部32に出力するようになっている。表示部32は、入力された映像信号にしたがって、画像(画面)を表示する。
試薬調製装置4は、測定部2の測定試料調製部21で用いられる試薬を調製するために設けられている。具体的には、試薬調製装置4は、外部に設けられたRO水作製部7により作製されたRO水を用いて高濃度試薬を所望の濃度に希釈することによって、血液分析に用いられる試薬を調製するように構成されている。ここで、RO水とは、純水の一種であり、RO(Reverse Osmosis)膜(逆浸透膜)を透過することによって、不純物を取り除かれた水である。また、純水とは、RO水の他に、精製水、脱イオン水、および蒸留水などを含み、不純物を取り除く処理が実施された水であるが、その純度は特に限定されない。また、高濃度試薬は、試薬原液であり、測定部2に供給される試薬よりも含有成分の濃度が高い。
試薬調製装置4は、図6に示すように、高濃度試薬チャンバ41と、RO水チャンバ42と、2つの希釈チャンバ43および44と、2つのダイアフラムポンプ45aおよび45bと、攪拌チャンバ46と、供給チャンバ47と、表示部48と、試薬調製装置4の各部の動作を制御する制御部49と、バーコードリーダ50(図1参照)とを含んでいる。さらに、試薬調製装置4は、筐体外に設置された空圧部6(図1参照)を含み、空圧部6から供給される陰圧および陽圧を用いて、装置内における各液体の移送を行うように構成されている。空圧部6は、試薬調製装置4に対して陰圧を供給するための陰圧源61、および、陽圧を供給するための陽圧源62を有している。
高濃度試薬チャンバ41は、高濃度試薬タンク5から高濃度試薬が供給されるように構成されている。高濃度試薬チャンバ41には、チャンバ内に所定量の高濃度試薬が収容されていることを検知するためのフロートスイッチ100が設けられている。フロートスイッチ100は、高濃度試薬チャンバ41内の液量(液面)に応じてフロート部が上下動するように構成されている。フロートスイッチ100のフロート部が下限に到達すると、高濃度試薬タンク5から高濃度試薬チャンバ41に高濃度試薬が供給されるように、制御部49により各部が制御されるように構成されている。また、フロートスイッチ100のフロート部が上限に到達すると、高濃度試薬タンク5から高濃度試薬チャンバ41への高濃度試薬の供給が停止されるように、制御部49により各部が制御されるように構成されている。また、フロートスイッチ100は、高濃度試薬チャンバ41の上端部近傍に配置されており、高濃度試薬チャンバ41に約300mLの高濃度試薬が貯留されたときに、フロート部が上限に到達するように構成されている。これにより、高濃度試薬チャンバ41には、常時、約300mL貯留されるように高濃度試薬が供給される。
また、高濃度試薬チャンバ41は、電磁バルブ200を介して高濃度試薬タンク5に接続され、電磁バルブ201を介して空圧部6の陰圧源61に接続されている。また、高濃度試薬チャンバ41は、電磁バルブ202の開閉により、大気に開放され、または、閉塞されるように構成されている。また、高濃度試薬チャンバ41は、流路300により、ダイアフラムポンプ45a(45b)から希釈チャンバ43(44)に液体を移送するための流路301に接続されている。また、流路300上には、電磁バルブ203が設けられており、電磁バルブ203は、流路301の近傍に配置されている。具体的には、電磁バルブ203と流路301との間の流路300aの長さは、約15mmの小さい長さに設定されている。また、高濃度試薬チャンバ41に接続される流路300(300a)は、約1.8mmの内径を有しており、流路301は、約4.0mmの内径を有している。
RO水チャンバ42は、高濃度試薬を希釈するためのRO水がRO水作製部7から供給されるように構成されている。RO水チャンバ42には、チャンバ内に収容されるRO水が上限量に達したこと、および、下限量に達したことをそれぞれ検知するためのフロートスイッチ101および102が設けられている。フロートスイッチ101(102)は、RO水チャンバ42内の液量(液面)に応じてフロート部が上下動するように構成されている。フロートスイッチ101のフロート部がRO水チャンバ42の上限量に対応する位置に到達すると、RO水作製部7からRO水チャンバ42へのRO水の供給が停止されるように、制御部49により各部が制御されるように構成されている。また、フロートスイッチ102のフロート部がRO水チャンバ42の下限量に対応する位置に到達すると、RO水作製部7からRO水チャンバ42にRO水が供給されるように、制御部49により各部が制御されるように構成されている。
また、フロートスイッチ101は、RO水チャンバ42の上端部近傍に配置されており、RO水チャンバ42に約600mLのRO水が貯留されたときに、フロート部がRO水チャンバ42の上限量に対応する位置に到達するように構成されている。また、フロートスイッチ102は、RO水チャンバ42に貯留されているRO水が約300mLまで減少したときに、フロート部がRO水チャンバ42の下限量に対応する位置に到達するように構成されている。これにより、試薬調製装置4が動作している間、RO水チャンバ42には、約300mL以上約600mL以下のRO水が貯留されることとなる。
また、RO水チャンバ42は、チャンバ内のRO水を廃棄可能に構成されている。具体的には、RO水チャンバ42は、電磁バルブ204を介して陽圧源62に接続されているとともに、電磁バルブ205を介して廃棄流路に接続されており、電磁バルブ204および205の両方を開放することによって、陽圧力で内部のRO水が廃棄流路に押し出されるように構成されている。また、RO水チャンバ42は、電磁バルブ206の開閉により、大気に開放され、または、閉塞されるように構成されている。また、RO水チャンバ42は、電磁バルブ207を介してRO水作製部7の後述するRO水貯留タンク7aに接続されている。また、RO水チャンバ42は、電磁バルブ208を介して、流路302によりダイアフラムポンプ45aおよび45bに接続されている。
希釈チャンバ43および44は、それぞれ、RO水により高濃度試薬を希釈するために設けられている。また、希釈チャンバ43(44)は、後述するように、ダイアフラムポンプ45aおよび45bによって送り込まれる約300mLの液体(高濃度試薬およびRO水の混合液)を収容可能に構成されている。希釈チャンバ43(44)には、チャンバ内に収容された液体(高濃度試薬およびRO水の混合液)の残量が所定量に到達したことを検知するためのフロートスイッチ103(104)が設けられている。フロートスイッチ103(104)は、希釈チャンバ43(44)内の液量(液面)に応じてフロート部が上下動するように構成されている。希釈チャンバ43(44)は、常時大気開放された状態となるように構成されている。また、希釈チャンバ43(44)は、電磁バルブ209(210)を介して、流路303(304)により流路301に接続されている。流路303(304)は、流路301と同様に、約4mmの内径を有している。なお、電磁バルブ210を閉じた状態で、電磁バルブ209を開放することによって、流路301を介して移送される液体(RO水および高濃度試薬)を希釈チャンバ43に移送することが可能である。一方、電磁バルブ209を閉じた状態で、電磁バルブ210を開放すれば、流路301を介して移送される液体(RO水および高濃度試薬)を希釈チャンバ43に移送することが可能である。すなわち、電磁バルブ209および210は、それぞれ、流路303および304の流路切替部として機能するように構成されている。
また、希釈チャンバ43(44)は、電磁バルブ211(212)を介して、攪拌チャンバ46に接続されている。また、希釈チャンバ43(44)と電磁バルブ211(212)との間には、気泡センサ400(401)が設けられている。気泡センサ400(401)は、透過型センサであり、流路を通る気泡を検知するように構成されている。これにより、フロートスイッチ103(104)のフロート部が下限に到達し、かつ、気泡センサ400(401)で気泡が検知されることによって、制御部49により、希釈チャンバ43(44)内の液体(高濃度試薬およびRO水の混合液)が全て排出されたことを確認することが可能となる。そして、希釈チャンバ43(44)が空になる(チャンバ内の液体が全て排出される)と、空になった希釈チャンバ43(44)に高濃度試薬およびRO水が供給されるように、制御部49により各部が制御されるように構成されている。
ダイアフラムポンプ45aおよび45bは、互いに同様の構成を有しており、同時に同じ動作を行うように構成されている。ダイアフラムポンプ45a(45b)は、1回の定量動作で高濃度試薬およびRO水をそれぞれ約6.0mL(一定量)分定量する機能を有している。また、ダイアフラムポンプ45a(45b)は、電磁バルブ213(215)を介して陰圧源61に接続されているとともに、電磁バルブ214(216)を介して陽圧源62に接続されている。また、高濃度試薬チャンバ41、RO水チャンバ42、ダイアフラムポンプ45aおよび45b、空圧部6、流路300〜304、電磁バルブ200〜210および213〜216により、試薬調製装置4の液体定量部51(図6参照)が構成されている。
攪拌チャンバ46は、図6に示すように、約300mLの液体を収容可能に構成されており、希釈チャンバ43(44)から移送される液体(高濃度試薬およびRO水の混合液)を攪拌するために設けられている。具体的には、攪拌チャンバ46は、屈曲されたパイプ416を有し、希釈チャンバ43(44)から移送される液体(高濃度試薬およびRO水の混合液)がパイプ416を通過することによって、攪拌チャンバ46の内壁面に沿って攪拌チャンバ46内に流入されるように構成されている。これにより、希釈チャンバ43(44)から移送される液体(高濃度試薬およびRO水の混合液)が攪拌チャンバ46の内壁面に沿って流動されるので、容易に、高濃度試薬とRO水とが攪拌される。なお、高濃度試薬とRO水とは、希釈チャンバ43(44)内、および、希釈チャンバ43(44)から攪拌チャンバ46への流路内においても、ある程度攪拌されているが、攪拌チャンバ46を上記のように構成することによって、より確実に攪拌することが可能である。
攪拌チャンバ46には、チャンバ内に収容された液体(高濃度試薬およびRO水の混合液)の残量が所定量に到達したことを検知するためのフロートスイッチ105が設けられている。フロートスイッチ105は、攪拌チャンバ46内の液量(液面)に応じてフロート部が上下動するように構成されている。フロートスイッチ105のフロート部が下限に到達してチャンバ内が空になると、希釈チャンバ43および44のいずれか一方から攪拌チャンバ46に約300mLの混合液が供給されるように、制御部49により各部が制御されるように構成されている。そして、希釈チャンバ43および44の一方から供給されて攪拌された混合液が攪拌チャンバ46から排出されると、次は、希釈チャンバ43および44の他方から攪拌チャンバ46に約300mLの混合液が供給される。また、攪拌チャンバ46は、電磁バルブ217を介して陰圧源61に接続されているとともに、電磁バルブ218を介して陽圧源62に接続されている。
供給チャンバ47は、測定部2に供給するための所定量の試薬を貯留しておくために設けられている。供給チャンバ47は、約600mLの収容量を有している。供給チャンバ47には、チャンバ内に収容される試薬の残量が約300mLに到達したことを検知するためのフロートスイッチ106が設けられている。また、供給チャンバ47には、供給チャンバ47内に収容される試薬の残量が略ゼロとなったことを検知するためのフロートスイッチ107が設けられている。フロートスイッチ106(107)は、供給チャンバ47内の液量(液面)に応じてフロート部が上下動するように構成されている。フロートスイッチ106のフロート部は、供給チャンバ47の高さ方向の上端部近傍から中間位置にかけて移動可能に構成されている。フロートスイッチ106のフロート部が供給チャンバ47の高さ方向の中間位置(フロートスイッチ106のフロート部の移動可能範囲における下限位置)まで到達すると、攪拌チャンバ46から供給チャンバ47に約300mLの所望濃度の試薬が供給されるように、制御部49により各部が制御されるように構成されている。これにより、供給チャンバ47には、常時、約300mL以上約600mL以下の所望濃度の試薬が貯留されることとなる。このように供給チャンバ47に所定量の試薬を貯留しておくことによって、供給指示に応じて測定部2に迅速に試薬を移送することが可能である。
また、フロートスイッチ107のフロート部は、供給チャンバ47の底部近傍で移動可能に構成されている。フロートスイッチ107により、チャンバ内に収容される試薬の残量が略ゼロとなったことを検知した場合には、測定部2への試薬の供給は停止される。これにより、何らかの理由で試薬が供給チャンバ47に移送されなかったとしても、極力測定部2への試薬の供給を継続させながら、測定部2に供給する試薬に気泡が混入することを防止することが可能である。
また、供給チャンバ47は、電磁バルブ219を介して攪拌チャンバ46に接続されている。また、供給チャンバ47は、電磁バルブ220を開放することにより、メンテナンス時などにチャンバ内の試薬を廃棄可能に構成されている。また、供給チャンバ47は、常時大気開放された状態となるように構成されている。また、供給チャンバ47は、フィルタ471を介して測定部2に接続されている。フィルタ471は、測定部2に供給される試薬に不純物が混入するのを防止するために設けられている。
攪拌チャンバ46と供給チャンバ47との間には、試薬の電気伝導度を測定するための導電率センサ402が設けられている。導電率センサ402は、導電率センサ402が配置された位置における試薬の温度を測定するための温度センサ403を含んでいる。また、電気伝導度は、導電率センサ402により取得される基準電圧のAD値および電極電圧のAD値に基づいて得られ、試薬の温度は、温度センサ403により取得されるサーミスタ電圧のAD値に基づいて得られる。また、導電率センサ402と電磁バルブ219との間には、電磁バルブ221を介して廃棄流路が接続されている。
表示部48は、図1に示すように、試薬調製装置4の外表面に設けられている。また、表示部48は、タッチパネル式の液晶ディスプレイにより構成されている。
図7に示すように、制御部49は、CPU49aと、ROM49bと、RAM49cと、データ処理部3に接続される通信インターフェース49dと、試薬調製装置4の各部に接続されるI/O(Input/Output)部49eと、記憶部49fとを含んでいる。
CPU49aは、ROM49bに記憶されているコンピュータプログラムおよびRAM49cにロードされたコンピュータプログラムを実行するために設けられている。また、CPU49aは、これらのコンピュータプログラムを実行するときに、RAM49cを作業領域として利用するように構成されている。なお、これらのコンピュータプログラムの一つとして、時計としての機能を有するソフトウェアが挙げられる。後述する日時は、このソフトウェアにより取得される。なお、試薬調製装置4のソフトウェアによる現在時刻と、データ処理装置3のソフトウェアによる現在時刻とは一致させておくことが好ましい。これにより、検体の分析結果と試薬の供給時間との対応付けをより正確に行うことが可能となる。
次に、試薬の電気伝導度の目標値を求める一般式を以下の式(1)に示す。
={X+(A−1)Y}/A・・・・・(1)
上記式(1)において、Zは、高濃度試薬とRO水とが混合攪拌された試薬の25℃における電気伝導度の目標値(ms/cm)、Xは、高濃度試薬の25℃における電気伝導度(ms/cm)、Yは、RO水の25℃における電気伝導度(ms/cm)、Aは、希釈倍率(既知)(第1実施形態では25倍)をそれぞれ表す。なお、Xは、高濃度試薬固有の値であり、予め実験などにより得られた既知の値である。
また、温度センサ405により得られるRO水の温度、および、温度センサ403により得られる試薬の温度を考慮するための補正式を以下の式(2)に示す。
Z=[{X+(A−1)Y}/A]×{1+α1(T2−25)}
=[[X+(A−1)Y1/{1+α0(T1−25)}]/A]×{1+α1(T2−25)}・・・・・(2)
上記式(2)において、Zは、高濃度試薬とRO水とが混合攪拌された試薬のT2℃における電気伝導度の目標値(ms/cm)、Y1は、RO水のT1℃における電気伝導度(ms/cm)、T1は、RO水の温度(℃)、T2は、高濃度試薬とRO水とが混合攪拌された試薬の温度(℃)、α0は、RO水の電気伝導度の25℃に対する温度係数、α1は、高濃度試薬とRO水とが混合攪拌された試薬の電気伝導度の25℃に対する温度係数をそれぞれ表す。なお、温度係数α0およびα1は、液体の種類や濃度によって異なるが、JIS(日本工業規格)では、簡易的に0.02が用いられる。
また、CPU49aは、上記した式(2)により目標値Zを算出するように構成されている。したがって、CPU49aは、所望する希釈倍率A(既知)、RO水の電気伝導度の検出値Y1、RO水の温度の測定値T1、混合攪拌された試薬の温度の測定値T2および高濃度試薬の電気伝導度X(既知)に基づいて、目標値を決定する。
ここで、第1実施形態では、CPU49aは、記憶部49fに高濃度試薬のロット番号、製造後有効期限、使用開始日、開封後有効期限などの高濃度試薬情報を記憶させるように構成されている。具体的には、後述するように、記憶部49fには試薬管理リスト491が格納されており、CPU49aは、バーコードリーダ50による読み取り情報に基づいて、高濃度試薬情報を試薬管理リスト491に記録する。
また、CPU49aは、試薬調製が完了した時の日時(試薬調製日時)と、試薬調製が完了した時の電気伝導度と、試薬調製が完了した時の温度と、試薬調製が完了した時の基準電圧のAD値(基準値)と、試薬調製が完了した時の電極電圧のAD値(電極値)と、試薬調製が完了した時のサーミスタ電圧のAD値(サーミスタ値)と、試薬調製結果と、調製試薬供給時間帯とを含む試薬調製履歴情報を記憶部49fに記憶させるように構成されている。具体的には、後述するように、記憶部49fには試薬調製リスト492が格納されており、CPU49aは、図12および図13に示す後述の試薬調製処理において、試薬調製履歴情報を試薬調製リスト492に記録する。なお、上記電気伝導度、温度、基準電圧のAD値、電極電圧のAD値、サーミスタ電圧のAD値、および試薬調製結果は、調製された試薬の品質を示す品質情報である。
また、CPU49aは、タッチパネル式の表示部48を介して受け付けるユーザからの指示に応じて、試薬管理リスト491および試薬調製リスト492に記録された各種情報(高濃度試薬情報および試薬調製履歴情報)を表示部48に表示させることが可能に構成されている。また、CPU49aは、タッチパネル式の表示部48を介して、ユーザから試薬調製装置4の起動指示およびシャットダウン指示を受け付けるように構成されている。
通信インターフェース49dは、ユーザが試薬調製装置4内で発生したエラーを確認することができるように、エラー情報をデータ処理部3に伝達可能に構成されている。エラー情報としては、高濃度試薬タンク5の交換を促すための情報、RO水が供給されなくなったことを知らせる情報、陰圧源61および陽圧源62の異常を知らせる情報などがある。これらのエラー情報に基づいて、表示部48にエラー通知が表示される。
I/O部49eは、図7に示すように、各センサ回路を介して、フロートスイッチ100〜107、気泡センサ400、401、導電率センサ402および温度センサ403から信号が入力されるように構成されている。また、I/O部49eは、各駆動回路を介して、電磁バルブ200〜221および空圧部6の駆動を制御するために、各駆動回路に信号を出力するように構成されている。また、I/O部49eは、タッチパネル式の表示部48からユーザの指示に応じた信号が入力されるとともに、表示部48に画像データなどの映像信号を出力するように構成されている。また、I/O部49eは、バーコードリーダ50により読み取られた高濃度試薬に関する情報が入力されるように構成されている。
記憶部49fは、不揮発性メモリからなり、試薬管理リスト491および試薬調製リスト492を格納している。試薬管理リスト491は、CPU49aにより書き換え可能に構成されており、最大100件の高濃度試薬情報を記録可能である。高濃度試薬情報が100件を超えると、古いものから順次上書きされる。また、試薬調製リスト492は、CPU49aにより書き換え可能に構成されており、最大1000件の試薬調製履歴情報を記録可能である。試薬調製履歴情報が1000件を超えると、古いものから順次上書きされる。
バーコードリーダ50は、図1に示すように、ハンディタイプであり、高濃度試薬タンク5に貼付されたラベル50aのバーコード50b(図8参照)を読み取り可能に構成されている。バーコード50bには、高濃度試薬のロット番号および製造後有効期限などの各高濃度試薬に固有の情報が含まれている。
RO水作製部7は、高濃度試薬を希釈するための希釈用液体としてのRO水を、水道水を用いて作製することが可能なように構成されている。また、RO水作製部7は、RO水貯留タンク7aと、RO膜7bと、水道水に含まれる不純物を取り除くことによって、RO膜7bを保護するためのフィルタ7cとを含んでいる。さらに、RO水作製部7は、水分子がRO膜7bを透過するようにフィルタ7cを通過した水に高圧をかける高圧ポンプ7dと、水道水の供給を制御する電磁バルブ222とを含んでいる。
RO水貯留タンク7aは、RO膜7bを透過したRO水を貯留するために設けられている。RO水貯留タンク7aには、所定量のRO水が貯留されていることを検知するためのフロートスイッチ108が設けられている。さらに、RO水貯留タンク7aには、RO水貯留タンク7a内のRO水の電気伝導度を測定するための導電率センサ404が設けられている。導電率センサ404は、RO水の温度を測定するための温度センサ405を含んでいる。
また、RO水作製部7は、電磁バルブ222を開放することによって、水道水をフィルタ7cに到達させることが可能に構成されている。また、RO水作製部7は、高圧ポンプ7dを駆動することによって、フィルタ7cを通過した水を高圧でRO膜7bを透過させることが可能である。そして、RO水作製部7は、フロートスイッチ108の検知結果に基づいて、所定量のRO水をRO水貯留タンク7aに収容するように構成されている。なお、RO水作製部7によりRO水がRO水貯留タンク7aに供給される速度、すなわち、RO水作製部7によるRO水の作製速度は、約20L/時間以上約50L/時間以下である。
次に、図8〜図11を参照して、本発明の第1実施形態による試薬調製装置4の高濃度試薬情報取得処理動作について説明する。
まず、図9のステップS1において、CPU49aにより、バーコードリーダ50が高濃度試薬タンク5に貼付されたラベル50aのバーコード50b(図8参照)を読み取ったか否かが判断される。具体的には、ユーザが表示部48に表示されるメニュー画面481(図10参照)の試薬交換ボタン481cを押下すると、図11に示すように、試薬交換画面482が表示される。その後、ユーザがハンディタイプのバーコードリーダ50を新規の高濃度試薬タンク5のバーコード50b(図8参照)上に配置させることによって、バーコードリーダ50によりバーコード50bが読み取られる。
メニュー画面481には、図10に示すように、高濃度試薬の残量を示す模式図481a、セレクトボタン481b、試薬交換ボタン481c、排液交換ボタン481dおよびシャットダウンボタン481eが表示される。セレクトボタン481bは、後述するように、ユーザが各種設定および各種事項の確認を行う際に押下される。また、排液交換ボタン481dは、試薬調製装置4から廃棄された排液を収容する排液タンク(図示せず)を交換する際に押下される。また、シャットダウンボタン481eは、試薬調製装置4をシャットダウンする際に押下される。また、試薬交換画面482には、高濃度試薬の吸引を中止する旨、および、高濃度試薬を交換することを促す旨の内容が表示される。さらに、試薬交換画面482には、OKボタン482aおよびキャンセルボタン482bが表示される。OKボタン482aは、高濃度試薬タンク5の交換が完了した後に押下される。キャンセルボタン482bは、高濃度試薬タンク5の交換を中止する際に押下される。
ステップS1では、バーコードリーダ50によりバーコード50bが読み取られるまでこの判断が繰り返される。そして、バーコード50bが読み取られると、ステップS2において、CPU49aにより、バーコード50bに基づいて高濃度試薬のロット番号および製造後有効期限が記憶部49fに記憶される。具体的には、新規の高濃度試薬のロット番号および製造後有効期限が記憶部49fの試薬管理リスト491に記録される。
その後、ステップS3において、CPU49aは、バーコード50bを読み取った日を高濃度試薬の使用開始日として記憶部49fに記憶させる。すなわち、高濃度試薬の使用開始日が記憶部49fの試薬管理リスト491に記録される。そして、ステップS4において、CPU49aは、高濃度試薬の開封後有効期限を記憶部49fに記憶させる。具体的には、CPU49aは、高濃度試薬の使用開始日(バーコード50bを読み取った日)から30日の期間を開封後有効期限として記憶部49fに記憶させる。すなわち、高濃度試薬の開封後有効期限が記憶部49fの試薬管理リスト491に記録される。なお、ステップS1からステップS4までの処理は、試薬調製装置4が起動されてからシャットダウンされるまで繰り返し実行される。
次に、図6および図12〜図15を参照して、本発明の第1実施形態による試薬調製装置4の試薬調製処理動作について説明する。
まず、図12のステップS11において、CPU49aにより、ROM49bに記憶されているコンピュータプログラムの初期化が行われる。次に、ステップS12において、CPU49aにより、前回の動作終了時において試薬調製装置4が正常にシャットダウンされたか否かが判断される。具体的には、後述するように、正常にシャットダウンされた場合にONに設定されるフラグに基づいて判断される。正常にシャットダウンされていた場合には、ステップS16に進み、正常にシャットダウンされていない場合には、ステップS13に進む。
ステップS13では、高濃度試薬チャンバ41および供給チャンバ47以外のチャンバ42、43、44および46内の液体を全て廃棄する。具体的には、CPU49aにより、電磁バルブ206、207および208を閉じた状態で、電磁バルブ204および205を開放させて、RO水チャンバ42内のRO水を廃棄する。なお、RO水チャンバ42から廃棄されたRO水を再びRO水作製部7に移送して、廃棄されたRO水から新たなRO水を作製してもよい。また、CPU49aにより、電磁バルブ211、212、217および219を閉じた状態で、電磁バルブ218および221を開放させて、陽圧力で攪拌チャンバ46内の混合液を廃棄流路に押し出す。さらに、CPU49aにより、電磁バルブ212、218、219および221を閉じた状態で、電磁バルブ211および217を開放させて、陰圧力で希釈チャンバ43内の混合液を攪拌チャンバ46に移送し、その後、上記の動作により攪拌チャンバ46から混合液を廃棄する。また、希釈チャンバ44の混合液についても、CPU49aにより、電磁バルブ211、218、219および221を閉じた状態で、電磁バルブ212および217を開放させることによって、陰圧力で攪拌チャンバ46に移送する。
このように、ステップS13において、高濃度試薬チャンバ41および供給チャンバ47以外のチャンバ42、43、44および46内の液体を全て廃棄することによって、長時間滞留された可能性のあるRO水を試薬調製に使用してしまうこと、および、希釈倍率が不明な試薬を生成してしまうことを防止することが可能である。
その後、ステップS14において、流路、RO水チャンバ42、希釈チャンバ43(44)および攪拌チャンバ46の洗浄を行う。具体的には、RO水作製部7で新たに作製されたRO水がRO水チャンバ42に供給された後、CPU49aにより、電磁バルブ206、208および213(215)を開放させることによって、ダイアフラムポンプ45a(45b)に陰圧力で約12.0mL(各ダイアフラムポンプにそれぞれ約6.0mL)のRO水が流入される。次に、電磁バルブ208および213(215)を閉じた状態で、電磁バルブ214(216)および209を開放させることによって、ダイアフラムポンプ45a(45b)内の約12.0mL(各ダイアフラムポンプそれぞれに約6.0mL)のRO水を陽圧力で希釈チャンバ43に移送する。そして、上記の動作を25回繰り返すことによって、希釈チャンバ43に新たに作製された約300mLのRO水が供給される。
その後、CPU49aにより、電磁バルブ211および217を開放させることによって、希釈チャンバ43から攪拌チャンバ46に約300mLのRO水を移送する。そして、CPU49aにより、電磁バルブ217および219を閉じた状態で、電磁バルブ218および221を開放させることによって、攪拌チャンバ46内のRO水を廃棄する。
また、希釈チャンバ43から攪拌チャンバ46にRO水が移送されている間に、希釈チャンバ44には、希釈チャンバ43に移送するのと同様の動作によって、新たに作製された約300mLのRO水が供給される。希釈チャンバ44から攪拌チャンバ46へのRO水の移送も、希釈チャンバ43から攪拌チャンバ46への移送と同様の動作によって行われる。このように、上記の一連の動作によって、流路、RO水チャンバ42、希釈チャンバ43(44)および攪拌チャンバ46それぞれの内部が新たに作製されたRO水により洗浄される。なお、上記ステップS13の前に、RO水チャンバ42には既に所定量のRO水が貯留されている。
次に、ステップS15において、所望濃度の試薬を生成する動作と同様の動作によって、攪拌チャンバ46に試薬を調製し、調製した試薬を全て廃棄する。具体的には、後述するステップS20およびS21の動作によって所望濃度の試薬を攪拌チャンバ46に供給した後、CPU49aにより、電磁バルブ217および219を閉じた状態で、電磁バルブ218および221を開放させることによって攪拌チャンバ46内の試薬を廃棄する。これにより、たとえ流路、希釈チャンバ43(44)および攪拌チャンバ46に所望濃度を超える濃度の試薬が残留していたとしても、上記したRO水による洗浄に加えて、所望濃度の試薬によっても洗浄されるので、試薬が所望濃度以外の濃度に調製されてしまうのを抑制することが可能となる。
次に、ステップS16において、RO水チャンバ42にRO水を供給する。そして、ステップS17において、CPU49aにより、フロートスイッチ100の検知結果に基づいて、高濃度試薬チャンバ41に所定量の高濃度試薬が収容されているか否かが判断される。所定量の高濃度試薬が貯留されていない場合には、ステップS18において、高濃度試薬タンク5から高濃度試薬チャンバ41に高濃度試薬が補充される。具体的には、CPU49aにより、電磁バルブ202および203を閉じた状態で、電磁バルブ200および201を開放させることによって、高濃度試薬を陰圧力で高濃度試薬チャンバ41に供給する。
所定量の高濃度試薬が高濃度試薬チャンバ41に収容されている場合には、ステップS19において、CPU49aにより、供給チャンバ47に所定量の試薬が貯留されているか否かが判断される。すなわち、供給チャンバ47に約300mL以上約600mL以下の試薬が貯留されているか否かが判断される。所定量の試薬が貯留されている場合には、ステップS30に移行される。一方、所定量の試薬が貯留されていない場合には、ステップS20において、高濃度試薬およびRO水の供給処理が行われる。
次に、図6および図14を参照して、図12に示した試薬調製処理動作のステップS20における高濃度試薬およびRO水の供給処理動作について説明する。
まず、試薬調製装置4の初期状態(試薬調製処理の直前の状態)として、図6に示す流路301〜304は、実質的にRO水により満たされているとともに、流路300は、実質的に高濃度試薬により満たされている。なお、流路300と流路301とは直接接続されているが、流路301の約4.0mmの内径に対して、流路300(300a)の内径は約1.8mmと小さいため、流路300内の高濃度試薬は、流路301内のRO水と混合され難くなっている。また、電磁バルブ203と流路301との間の流路300aは、内径が約1.8mmかつ約15mmの小さい長さに設定されているので、流路300aに存在する高濃度試薬の量は極めて少量である。
図14のステップS201において、ダイアフラムポンプ45aおよび45bにより、RO水チャンバ42から約12.0mL(各ダイアフラムポンプでそれぞれ約6.0mL)のRO水が吸引される。具体的には、CPU49aにより、電磁バルブ213(215)および208が開放されることによって、ダイアフラムポンプ45a(45b)にRO水が流入される。次に、ステップS202において、電磁バルブ213(215)および208が閉じられた後、電磁バルブ214(216)および209が開放されることにより、ダイアフラムポンプ45a(45b)に陽圧が供給されてRO水が吐出される。これにより、流路301および303を介して、約12.0mL(各ダイアフラムポンプでそれぞれ約6.0mL)のRO水が希釈チャンバ43に供給される。
その後、ステップS203において、ダイアフラムポンプ45aおよび45bにより、高濃度試薬チャンバ41から約12.0mL(各ダイアフラムポンプでそれぞれ約6.0mL)の高濃度試薬が吸引される。具体的には、CPU49aにより、電磁バルブ214(216)および209が閉じられた後、電磁バルブ202、203および213(215)が開放されることにより、陰圧が供給されてダイアフラムポンプ45a(45b)に高濃度試薬が吸引される。詳細には、高濃度試薬チャンバ41から流出された約12.0mLの高濃度試薬が流路301に残留しているRO水と混合されることにより、ダイアフラムポンプ45a(45b)にRO水と高濃度試薬との混合液が吸引される。また、このときの流路301には、RO水と高濃度試薬との混合液が充満されている。すなわち、この状態においては、ダイアフラムポンプ45a(45b)および流路301を合わせた領域に、高濃度試薬チャンバ41から流出された約12.0mLの高濃度試薬が存在している。なお、高濃度試薬は、流路300aにも存在するが、上述のように、流路300aに存在する高濃度試薬の量は極めて少量であるので、実質的に無視することができる。さらに、2回目の試薬調製処理動作以降の高濃度試薬の吸引時には、前回の試薬調製処理動作により流路300aに残留していた高濃度試薬が流路301側に押し出されるので、ダイアフラムポンプ45a(45b)および流路301を合わせた領域に、より正確に約12.0mLの高濃度試薬が存在することになる。
次に、ステップS204において、電磁バルブ202、203および213(215)が閉じられた後、電磁バルブ214(216)および209が開放されることにより、陽圧が供給されてダイアフラムポンプ45a(45b)からRO水および高濃度試薬の混合液が吐出される。これにより、流路301および303を介して、RO水および高濃度試薬の混合液が希釈チャンバ43に供給される。この際、流路301および303には、数mLの高濃度試薬がRO水と混合された状態で残留している。
そして、ステップS205において、CPU49aにより、n=1に設定される。ここで、nは、ダイアフラムポンプ45aおよび45bによるRO水の吐出回数を表しており、1から始まる実数で定義される。次に、ステップS206において、上記ステップS201と同様に、ダイアフラムポンプ45aおよび45bにより、RO水チャンバ42から約12.0mLのRO水が吸引される。そして、ステップS207において、上記ステップS202と同様に、ダイアフラムポンプ45aおよび45bからRO水が吐出される。これにより、流路301および303に残留していた高濃度試薬が、RO水とともに希釈チャンバ43に移送される。
その後、ステップS208において、CPU49aにより、nが22よりも大きいか否かが判断される。nが22よりも大きくない場合には、ステップS209において、n=n+1に設定され、nが22よりも大きくなるまでステップS206〜ステップS209の動作が繰り返される。すなわち、ダイアフラムポンプ45aおよび45bによる高濃度試薬の吸引および吐出動作1回に対して、RO水の吸引および吐出動作が24回行われるまでステップS206〜ステップS209の動作が繰り返される。そして、nが22よりも大きくなると、動作は終了される。これにより、希釈チャンバ43には、約12.0mL×24回=約288mLのRO水と、約12.0mL×1回=約12mLの高濃度試薬とで約288mL+約12mL=約300mLの混合液が供給される。また、ダイアフラムポンプ45aおよび45bによる高濃度試薬の吸引および吐出動作の後、RO水の吸引および吐出動作を23回行うため、流路301および303に残留していた高濃度試薬はすべて希釈チャンバ43に移送され、その結果、流路301および303には、RO水のみが存在する状態となる。
なお、上記の動作において、電磁バルブ209に替えて、電磁バルブ210を駆動すれば、希釈チャンバ44に、約288mLのRO水と約12mLの高濃度試薬とからなる約300mLの混合液を移送することが可能である。
図12のステップS20による高濃度試薬およびRO水の供給処理が行われた後、ステップS21において、CPU49aにより、電磁バルブ211(212)および217が開放させて、陰圧力で希釈チャンバ43(44)内の試薬を攪拌チャンバ46に移送する。この際、移送される試薬は、攪拌チャンバ46内に設けられたパイプ416により、攪拌チャンバ46の内壁に沿うように流されることによって、攪拌チャンバ46内で攪拌される。
次に、ステップS22において、電磁バルブ211(212)および217が閉じられた後、電磁バルブ218および219が開放されて、試薬が攪拌チャンバ46から供給チャンバ47に移送される。この際、ステップS23において、導電率センサ402により、電気伝導度Cが測定されるとともに、温度センサ403により試薬の温度T2が測定される。すなわち、導電率センサ402により、基準電圧のAD値および電極電圧のAD値が検出されることによって電気伝導度Cが取得される。また、温度センサ403により、サーミスタ電圧のAD値が検出されることによって試薬の温度T2が取得される。
そして、ステップS24において、CPU49aは、今回導電率センサ402および温度センサ403を通過した試薬の電気伝導度C、温度T2、基準電圧のAD値、電極電圧のAD値およびサーミスタ電圧のAD値を、それぞれ、試薬調製が完了した時の電気伝導度、試薬調製が完了した時の温度、試薬調製が完了した時の基準値、試薬調製が完了した時の電極値、および、試薬調製が完了した時のサーミスタ値として記憶部49fに記憶させる。具体的には、CPU49aにより、試薬調製が完了した時の電気伝導度、試薬調製が完了した時の温度、試薬調製が完了した時の基準値、試薬調製が完了した時の電極値、および、試薬調製が完了した時のサーミスタ値がそれぞれ記憶部49fの試薬調製リスト492に記録される。また、CPU49aは、試薬が導電率センサ402および温度センサ403を通過した日時を、今回の試薬調製日時として記憶部49fに記憶させる。すなわち、CPU49aにより、今回の試薬調製日時が記憶部49fの試薬調製リスト492に記録される。
また、試薬が導電率センサ402および温度センサ403を通過した日時(日付および時刻)は、試薬が供給チャンバ47に供給される直前の日時(日付および時刻)であり、試薬が導電率センサ402および温度センサ403を通過した日時(日付および時刻)と試薬が供給チャンバ47に供給される日時(日付および時刻)とは略一致する。このため、第1実施形態では、試薬が導電率センサ402および温度センサ403を通過した日時(日付および時刻)を、試薬が供給チャンバ47に供給される日時(日付および時刻)として考え、試薬が導電率センサ402および温度センサ403を通過した日時(日付および時刻)、すなわち、試薬が供給チャンバ47に供給される日時(日付および時刻)を試薬調製日時として取り扱う。
その後、ステップS25において、CPU49aにより、電気伝導度Cが所定範囲内にあるか否かが判断される。具体的には、上記式(2)により算出される、希釈倍率25倍における電気伝導度の目標値Zに対して、測定された電気伝導度Cが所定範囲内にあるか否かが判断される。電気伝導度Cが所定範囲内にない場合には、ステップS26において、CPU49aにより、試薬調製結果がNGであると記憶部49fの試薬調製リスト492に記録される。そして、ステップS27において、電磁バルブ219が閉じられるとともに、電磁バルブ221が開放されて、電気伝導度Cが所定範囲内にない試薬が廃棄流路を介して廃棄される。これにより、精度よく希釈された試薬のみを供給チャンバ47に貯留させることが可能となる。
一方、電気伝導度Cが所定範囲内にある場合には、ステップS28において、CPU49aにより、試薬調製結果がG(Good)であると記憶部49fの試薬調製リスト492に記録される。そして、ステップS29において、CPU49aは、前々回に試薬調製結果がG(Good)であると記録された試薬の調製試薬供給時間帯を記憶部49fに記憶させる。すなわち、前々回に試薬調製結果がG(Good)であると記録された試薬の調製試薬供給時間帯が記憶部49fの試薬調製リスト492に記録される。
ここで、図15を参照して、調製試薬供給時間帯について説明する。試薬の調製試薬供給時間帯とは、対応する試薬が試薬調製装置4から測定部2に移送された可能性のある時間帯である。また、調製試薬供給時間帯は、CPU49aにより、試薬が導電率センサ402および温度センサ403を通過する毎に取得される複数の試薬調製日時に基づいて取得される。
具体的には、図15に示すように、供給チャンバ47内の試薬Aが残量約300mLになる(状態1)と、約300mLの新たな試薬Bが供給チャンバ47に供給される(状態2)。このときの日付および時刻が試薬調製日時である。すなわち、図15の場合には、2009年1月5日10時03分が試薬Bの試薬調製日時となる。なお、供給チャンバ47内の試薬Aが残量約300mLになる(状態1)と、約300mLの新たな試薬Bが迅速に供給チャンバ47に供給される(状態2)ので、状態1と状態2との時間は略一致する。このため、第1実施形態では、供給チャンバ47内の試薬が残量約300mLになった時間と、約300mLの新たな試薬が供給チャンバ47に供給される時間とで、便宜上、時間差がないものとして取り扱う。
そして、試薬Aと試薬Bとは供給チャンバ47内において若干混合された後(状態3)、供給チャンバ47から測定部2に約300mLの試薬が移送される(状態4)。この際、供給チャンバ47内で試薬Aと試薬Bとは若干混合されているので、測定部2に移送される約300mLの試薬には試薬Aのみならず少量の試薬Bも含まれている。しかしながら、この際に測定部2に移送される試薬Bは少量であると考えられるので、第1実施形態では、便宜上、供給チャンバ47には約300mLの試薬Bのみが残存しているものとして取り扱う。
そして、状態4において、供給チャンバ47内の試薬Bが残量約300mLになるので、約300mLの新たな試薬Cが供給チャンバ47に供給される(状態5)。このときの日時(2009年1月5日10時10分)は、試薬Cの試薬調製日時となる。試薬Bと試薬Cとは供給チャンバ47内において若干混合され(状態6)、その後、供給チャンバ47から測定部2にさらに約300mLの試薬が移送される(状態7)。この際、上記の考えに基づき、便宜上、供給チャンバ47には約300mLの試薬Cのみが残存しているものとして取り扱う。すなわち、状態7において、試薬Bは全て測定部2に移送されたものとして取り扱う。また、状態7の後、約300mLの新たな試薬Dが供給チャンバ47に供給される(状態8)。このときの日時(2009年1月5日10時15分)が試薬Dの試薬調製日時となる。
この場合、試薬Bは、状態2(2009年1月5日10時03分)から状態7(2009年1月5日10時15分)の間に供給チャンバ47に存在していたと考えられるので、試薬Bが供給チャンバ47から測定部2に移送された可能性のある時間帯(調製試薬供給時間帯)は、2009年1月5日10時03分〜2009年1月5日10時15分となる。すなわち、調製試薬供給時間帯の始期は、対象となる試薬Bの試薬調製日時であり、調製試薬供給時間帯の終期は、対象となる試薬Bから見て2つ後に供給チャンバ47に供給される試薬Dの試薬調製日時である。言い換えると、試薬Dの試薬調製日時が取得されることによって、前々回に供給チャンバ47に供給された(試薬調製結果がG(Good)であった)試薬Bの調製試薬供給時間帯が取得可能となる。このようにして、試薬Bの調製試薬供給時間帯は、試薬Bの試薬調製日時(2009年1月5日10時03分)および試薬Dの試薬調製日時(2009年1月5日10時15分)の両方に基づいて取得される。
また、試薬Bの調製試薬供給時間帯について、供給チャンバ47から排出される(測定部2に移送される)試薬の液量の観点から見ると、試薬Bの調製試薬供給時間帯は、試薬Bが供給チャンバ47に供給され始めてから(状態2(2009年1月5日10時03分))、供給チャンバ47の収容量と同じ約600mLの試薬(約300mLの試薬A+約300mLの試薬B)が供給チャンバ47から排出される(状態7(2009年1月5日10時15分))までの時間帯である。
図13のステップS29で調製試薬供給時間帯が記憶部49fに記憶された後、ステップS30において、CPU49aにより、データ処理部3を介して伝達される測定部2からの試薬供給指示があるか否かが判断され、指示がない場合には、ステップS32に進む。試薬供給指示がある場合には、ステップS31において、測定部2から供給される陰圧力により供給チャンバ47内の試薬がフィルタ471を介して測定部2に移送される。そして、ステップS32において、CPU49aにより、ユーザからのシャットダウン指示の有無が判断され、指示がない場合にはステップS12に移行される。
シャットダウン指示がある場合には、ステップS33において、調製途中の試薬が最終的に供給チャンバ47に移送されるまで、上記の動作が継続される。具体的には、供給チャンバ47内に所定量(約300mL以上約600mL以下)の試薬がない場合には、上記ステップS20〜ステップS29の動作により試薬調製が継続されているので、調製途中で動作を停止すると、所望濃度とは異なる濃度に希釈された試薬が流路、希釈チャンバ43(44)および攪拌チャンバ46に残留することとなる。このため、ステップS33において調製動作を継続させることによって、所望濃度とは異なる濃度に希釈された試薬が流路、希釈チャンバ43(44)および攪拌チャンバ46に残留することを防止することが可能である。
そして、ステップS34において、シャットダウンを実行する。この際、RO水チャンバ42からRO水を排出する。これにより、試薬調製装置4が次回起動されるまでRO水がRO水チャンバ42に滞留してしまうのを防止することが可能である。その後、ステップS35において、シャットダウンが正常に行われたことを示すフラグをONに設定し、試薬調製処理動作を終了する。
次に、図16〜図19を参照して、試薬調製履歴を確認する方法について説明する。
まず、図16に示すように、表示部48に表示されるメニュー画面481から、セレクトボタン481bを押下し、セレクトメニューから保守、履歴および調製履歴を順に選択する。ユーザが調製履歴を選択すると、図17に示すように、調製履歴第1画面483が表示部48に表示される。調製履歴第1画面483には、試薬調製日時(日付および時刻)と、試薬調製結果と、試薬調製が完了した時の温度と、試薬調製が完了した時の電気伝導度と、調製試薬供給時間帯とが表示される。これらは、記憶部49fの試薬調製リスト492の内容に基づいて表示される。また、試薬調製結果がNGである試薬は、供給チャンバ47に移送されることなく廃棄されるので、測定部2に移送されることがない。したがって、試薬調製結果がNGである試薬についての調製試薬供給時間帯の欄は空欄となる。
また、調製履歴第1画面483には、上下方向ボタン483aおよび483b、左右方向ボタン483cおよび483d、履歴クリアボタン483eおよび戻るボタン483fも表示される。ユーザが上下方向ボタン483aおよび483bを押下することによって、試薬調製日時の昇順で5件ずつ表示される各調製試薬の調製履歴情報を順に表示させることが可能である。また、履歴クリアボタン483eを押下することによって、各調製試薬の調製履歴情報を削除することが可能である。また、ユーザが戻るボタン483fを押下すると、前表示画面が表示される。そして、ユーザは、左右方向ボタン483cおよび483dを押下することによって、各調製試薬の調製履歴情報の他の項目を閲覧することが可能である。
ユーザが右方向ボタン483dを押下すると、図18に示すように、調製履歴第2画面484が表示部48に表示される。調製履歴第2画面484には、試薬調製日時(日付および時刻)、基準値、電極値およびサーミスタ値が表示される。これらは、記憶部49fの試薬調製リスト492の内容に基づいて表示される。
ユーザが調製履歴第2画面484を表示させた状態でさらに右方向ボタン483dを押下すると、図19に示すように、調製履歴第3画面485が表示部48に表示される。調製履歴第3画面485には、試薬調製日時(日付および時刻)と、試薬調製に用いられた高濃度試薬のロット番号と、高濃度試薬の製造後有効期限と、高濃度試薬の使用開始日と、高濃度試薬の開封後有効期限とが表示される。これらは、記憶部49fの試薬管理リスト491の内容に基づいて表示される。また、ユーザが調製履歴第3画面485を表示させた状態でさらに右方向ボタン483dを押下すると、表示画面が図17に示す調製履歴第1画面483に戻る。また、左方向ボタン483cを押下すれば、右方向ボタン483dを押下した場合とは逆の順番で調製履歴第1画面483、調製履歴第2画面484および調製履歴第3画面485が表示される。このようにして、ユーザは、調製履歴第1画面483、調製履歴第2画面484および調製履歴第3画面485を閲覧することによって、高濃度試薬情報および試薬調製履歴情報を確認することが可能である。
なお、図16に示すメニュー画面481において、ユーザがセレクトメニューの保守、履歴、エラー履歴を順に選択した場合には、図示しないエラー履歴画面が表示され、試薬調製装置4における各種エラー履歴を確認することが可能である。また、メニュー画面481において、ユーザがセレクトメニューの保守、履歴、交換履歴を順に選択した場合には、図示しない交換履歴画面が表示され、記憶部49fの試薬管理リスト491に基づいた高濃度試薬タンク5の交換履歴を確認することが可能である。
第1実施形態では、上記のように、調製された試薬に関する試薬情報を取得し、調製された試薬の測定部2への調製試薬供給時間帯を取得するCPU49aと、試薬情報と調製試薬供給時間帯とを表示する表示部48とを設けることによって、表示部48に表示された調製試薬の試薬情報および調製試薬の測定部2への調製試薬供給時間帯に基づいて、どのような属性を有する試薬がいつ測定部2に供給されたかを容易に確認することができる。これにより、測定結果の信頼性が低い場合に、測定に用いられた試薬の情報を取得することが容易になるので、測定結果の信頼性低下の原因の追及が容易になる。
また、第1実施形態では、調製された試薬の電気伝導度を取得するようにCPU49aを構成することによって、測定部2の測定に用いられた試薬を特定した後にその試薬の品質を確認することができるので、測定結果の信頼性低下の原因の追及をより容易に行うことができる。
また、第1実施形態では、試薬調製日時に基づいて、調製試薬供給時間帯を取得するようにCPU49aを構成することによって、試薬調製日時に基づいて調製試薬供給時間帯を取得することができるので、調製試薬供給時間帯を試薬調製日時とは別個に測定して取得する必要がない。
また、第1実施形態では、調製された試薬が測定部2に供給された可能性のある時間帯を調製試薬供給時間帯として取得するようにCPU49aを構成することによって、測定部2の測定で実際に用いられた可能性のある試薬を容易に特定することができるので、測定結果の信頼性低下の原因の追及が容易になる。
また、第1実施形態では、試薬情報として高濃度試薬に関する高濃度試薬情報を取得するようにCPU49aを構成するとともに、高濃度試薬情報を出力するように表示部48を構成することによって、調製された試薬に含まれる高濃度試薬の高濃度試薬情報に基づいて、容易に、測定に用いられた試薬がどの高濃度試薬を用いて調製されたかを確認することができるので、測定結果の信頼性低下の原因の追及がより容易となる。また、高濃度試薬のロット番号を確認することによって、試薬がどのロットの高濃度試薬を用いて調製されたかを容易に特定することができる。
また、第1実施形態では、高濃度試薬タンク5に貼付されたラベル50aのバーコード50bを読み取るバーコードリーダ50を設け、CPU49aにより、バーコードリーダ50による読み取り情報に基づいて、高濃度試薬情報を取得することによって、バーコードリーダ50を用いて容易に高濃度試薬情報を取得することができる。
(第2実施形態)
次に、図20および図21を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、上記第1実施形態と異なり、RO水作製部7を内部に含む試薬調製装置500について説明する。
血液検体処理システム1は、図20に示すように、血液の測定を行う機能を有する測定部2と、測定部2から出力された測定データを分析して分析結果を得るデータ処理部3と、検体の処理に用いられる試薬を調製する試薬調製装置500とにより構成されている。
ここで、第2実施形態では、図20および図21に示すように、試薬調製装置500は、内部に設けられたRO水作製部7により作製されたRO水を用いて高濃度試薬を所望の濃度に希釈することによって、血液分析に用いられる試薬を調製するように構成されている。
また、試薬調製装置500には、上記第1実施形態とは異なり、表示部が設けられていない。このため、ユーザは、データ処理部3の入力デバイス33を用いて、試薬調製装置4の起動およびシャットダウンを行う。
また、試薬調製装置500は、通信インターフェース49dを介して、記憶部49fの試薬管理リスト491および試薬調製リスト492に記録された各種情報(高濃度試薬情報および試薬調製履歴情報)をデータ処理部3に送信するように構成されている。これにより、ユーザは、高濃度試薬情報および試薬調製履歴情報をデータ処理部3の表示部32で確認することが可能である。
なお、第2実施形態のその他の構造は、上記第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、上記のように、RO水作製部7を試薬調製装置500の内部に設けることによって、血液検体処理システム1全体の構成を簡易な構成とすることができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1実施形態および第2実施形態では、試薬情報として高濃度試薬情報および試薬調製履歴情報を表示部に表示する例を示したが、本発明はこれに限らず、試薬情報として高濃度試薬情報および試薬調製履歴情報に加えて、RO水作製部7で作製されたRO水の電気伝導度などからなるRO水情報を表示部に表示するようにしてもよい。また、高濃度試薬情報は表示せずにRO水情報および試薬調製履歴情報を表示部に表示するようにしてもよい。
また、上記第1実施形態および第2実施形態では、試薬調製履歴情報が、試薬調製日時と、電気伝導度と、温度と、基準値と、電極値と、サーミスタ値と、試薬調製結果と、調製試薬供給時間帯とを含む構成の例を示したが、本発明はこれに限らず、試薬調製履歴情報が調製試薬供給時間帯さえ含んでいれば、試薬調製履歴情報が調製試薬供給時間帯以外の上記情報を含まない構成であってもよいし、上記以外の他の情報をさらに含む構成であってもよい。
また、上記第1実施形態および第2実施形態では、試薬調製日時に基づいて調製試薬供給時間帯を取得する構成の例を示したが、本発明はこれに限らず、供給チャンバから測定部に至る経路にセンサを設け、供給チャンバから測定部に移送される試薬がセンサを通過した時刻を調製試薬供給時間として取得する構成であってもよい。
また、上記第1実施形態および第2実施形態では、所定の試薬の一例として、高濃度試薬とRO水(純水)とからなる試薬を示したが、本発明はこれに限らず、高濃度試薬およびRO水(純水)とは異なる他の種類の液体からなる試薬であってもよい。
また、上記第1実施形態および第2実施形態では、調製試薬供給時間帯を、試薬が供給チャンバに供給され始めてから供給チャンバの収容量と同じ量の試薬が供給チャンバから排出されるまでの時間帯とする例を示したが、本発明はこれに限らず、調製試薬供給時間帯を、試薬が供給チャンバに供給され始めてから供給チャンバの収容量とは異なる量、たとえば、供給チャンバの収容量の1.5倍の量の試薬が供給チャンバから排出されるまでの時間帯としてもよいし、供給チャンバの収容量の1.5倍とは異なる量の試薬が供給チャンバから排出されるまでの時間帯としてもよい。この場合、供給チャンバの収容量よりも多い量の試薬が供給チャンバから排出されるまでの時間帯とすれば、対応する試薬の調製試薬供給時間帯をより精度よく取得することができる。
また、上記第1実施形態および第2実施形態では、測定部とデータ処理部とを別個に設ける構成の例を示したが、本発明はこれに限らず、測定部とデータ処理部とを1つの血液検体分析装置とする構成であってもよい。
また、上記第1実施形態では、試薬調製装置の表示部に試薬情報(高濃度試薬情報および試薬調製履歴情報)を表示する例を示したが、本発明はこれに限らず、上記第2実施形態の構成と同様に、試薬調製装置からデータ処理部に試薬情報(高濃度試薬情報および試薬調製履歴情報)を送信し、データ処理部の表示部に試薬情報(高濃度試薬情報および試薬調製履歴情報)を表示してもよい。
また、上記第2実施形態では、データ処理部の表示部に試薬情報(高濃度試薬情報および試薬調製履歴情報)を表示する例を示したが、本発明はこれに限らず、上記第1実施形態の構成と同様に、試薬調製装置に表示部を設け、試薬調製装置の表示部に試薬情報(高濃度試薬情報および試薬調製履歴情報)を表示してもよい。
また、上記第1実施形態および第2実施形態では、調製された試薬が導電率センサを通過した日時を試薬調製日時とする構成の例を示したが、本発明はこれに限らず、供給チャンバのフロートスイッチの検知結果に基づいて試薬調製日時を取得する構成であってもよいし、供給チャンバに試薬調製日時取得用のセンサを別途設けて、試薬調製日時を取得する構成であってもよい。
また、上記第1実施形態および第2実施形態では、試薬調製装置の一例として、測定部と別個に設置される試薬調製装置を示したが、本発明はこれに限らず、図22に示すように、測定部内に設けられ、試薬調製機構として機能する試薬調製装置であってもよい。このように試薬調製機構を備える測定部(装置)としては、たとえば、血球計数装置、免疫測定装置および塗抹標本作製装置などがあるが、特に、希釈用液体の使用量が多い血球計数装置に適している。
また、上記第1実施形態および第2実施形態では、供給チャンバ内でロット番号の異なる高濃度試薬から調製された試薬が混合される試薬調製装置を示したが、本発明はこれに限らず、高濃度試薬の交換時に、各チャンバに収容されている高濃度試薬および高濃度試薬と純水との混合液を廃棄する試薬調製装置であってもよい。これにより、チャンバ内でロット番号の異なる試薬が混合されることがなくなるので、より正確な供給時間情報を取得することが可能となる。
また、上記第1実施形態では、供給時間情報は試薬調製装置のディスプレイで表示され、検体の分析結果はデータ処理装置のディスプレイで表示される検体処理システムを示したが、本発明はこれに限らず、試薬調製装置が供給時間情報を取得する度にデータ処理装置に取得した供給時間情報を送信し、データ処理装置により、検体の分析結果と、当該検体の測定時間と、試薬調製装置から受信した供給時間情報とを対応付けて出力する検体処理システムであってもよい。これにより、データ処理装置による情報の一元管理が可能となる。
また、上記第1実施形態および第2実施形態では、情報読取部の一例として、バーコードリーダ50を示したが、本発明はこれに限らず、たとえば、高濃度試薬に関する情報を含むQRコード(登録商標)を読み取り可能なQRコードリーダなど、バーコードリーダ以外の情報読取部であってもよい。

Claims (15)

  1. 第1液体と前記第1液体とは異なる第2液体とを含む所定の試薬を用いて検体を測定する測定部に供給される前記所定の試薬を調製する試薬調製装置であって、
    前記所定の試薬を調製する試薬調製部と、
    前記試薬調製部により調製された前記所定の試薬に関する試薬情報を取得し、
    前記試薬調製部により調製された前記所定の試薬が前記測定部に供給された時間に関する供給時間情報を取得し、
    前記試薬情報と前記供給時間情報とを出力する
    制御部と、を備える試薬調製装置。
  2. 前記制御部は、前記試薬情報として、前記所定の試薬の品質を示す品質情報を取得する、請求項1に記載の試薬調製装置。
  3. 前記所定の試薬の電気伝導度を測定する電気伝導度測定部をさらに備え、
    前記制御部は、前記品質情報として、前記電気伝導度測定部によって測定された電気伝導度を取得する、請求項2に記載の試薬調製装置。
  4. 前記制御部は、
    前記試薬調製部により前記所定の試薬が調製された時間に関する調製時間情報をさらに取得し、
    取得された前記調製時間情報に基づいて、前記供給時間情報を取得する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の試薬調製装置。
  5. 前記試薬調製部により調製され、前記測定部への供給待機状態にある前記所定の試薬を貯留する試薬貯留部をさらに備え、
    前記制御部は、前記所定の試薬が前記試薬貯留部に供給される時間を、前記調製時間情報として取得する、請求項4に記載の試薬調製装置。
  6. 前記試薬貯留部に移送される前記所定の試薬の電気伝導度を測定する電気伝導度測定部をさらに備え、
    前記制御部は、前記所定の試薬が前記試薬貯留部に供給される時間を、前記試薬貯留部に移送される前記所定の試薬が前記電気伝導度測定部を通過する時間に基づいて決定する、請求項5に記載の試薬調製装置。
  7. 前記制御部は、
    前記所定の試薬が前記試薬貯留部に供給される毎に、前記調製時間情報を取得し、
    取得された複数の前記調製時間情報に基づいて、前記供給時間情報を取得する、請求項5または6に記載の試薬調製装置。
  8. 前記制御部は、前記所定の試薬が前記測定部に供給された可能性のある時間帯を、前記供給時間情報として取得する、請求項1に記載の試薬調製装置。
  9. 前記試薬調製部により調製され、前記測定部への供給待機状態にある前記所定の試薬を貯留するとともに、所定の収容量を有する試薬貯留部をさらに備え、
    特定すべき前記所定の試薬が前記測定部に供給された可能性のある時間帯は、前記特定すべき所定の試薬が前記試薬貯留部に供給され始めた時間から、前記試薬貯留部の前記所定の収容量と略同じ量の前記所定の試薬が前記試薬貯留部から前記測定部側に排出された時間までの時間帯である、請求項8に記載の試薬調製装置。
  10. 前記第1液体は、試薬原液であり、
    前記制御部は、
    前記試薬情報として、前記試薬原液に関する試薬原液情報を取得し、
    前記試薬原液情報を出力する、請求項1に記載の試薬調製装置。
  11. 前記試薬原液を収容した試薬容器から前記試薬原液情報を読み取る情報読取部をさらに備え、
    前記制御部は、前記情報読取部の読み取り結果に基づいて、前記試薬原液情報を取得する、請求項10に記載の試薬調製装置。
  12. 前記試薬原液情報は、前記試薬原液のロット番号を含む、請求項10または11に記載の試薬調製装置。
  13. 前記試薬原液情報は、前記試薬原液の有効期限に関する有効期限情報を含む、請求項10または11に記載の試薬調製装置。
  14. 第1液体と前記第1液体とは異なる第2液体とを含む所定の試薬を用いて検体を測定する測定部に供給される前記所定の試薬を調製する試薬調製装置であって、
    前記所定の試薬を調製する試薬調製部と、
    前記試薬調製部により調製された前記所定の試薬に関する試薬情報を取得する試薬情報取得手段と、
    前記試薬調製部により調製された前記所定の試薬が前記測定部に供給された時間に関する供給時間情報を取得する供給時間情報取得手段と、
    前記試薬情報と前記供給時間情報とを出力する出力手段とを備える、試薬調製装置。
  15. 第1液体と前記第1液体とは異なる第2液体とを含む所定の試薬を調製する試薬調製部と、
    前記試薬調製部により調製された前記所定の試薬を用いて検体を測定する測定部と、
    前記試薬調製部により調製された前記所定の試薬に関する試薬情報を取得し、
    前記試薬調製部により調製された前記所定の試薬が前記測定部に供給された時間に関する供給時間情報を取得し、
    前記試薬情報と前記供給時間情報とを出力する
    制御部と、を備える検体処理システム。
JP2010538243A 2009-02-27 2010-02-26 試薬調製装置および検体処理システム Active JP4647042B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009046588 2009-02-27
JP2009046588 2009-02-27
PCT/JP2010/053065 WO2010098437A1 (ja) 2009-02-27 2010-02-26 試薬調製装置および検体処理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4647042B2 true JP4647042B2 (ja) 2011-03-09
JPWO2010098437A1 JPWO2010098437A1 (ja) 2012-09-06

Family

ID=42665641

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010538243A Active JP4647042B2 (ja) 2009-02-27 2010-02-26 試薬調製装置および検体処理システム

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9316660B2 (ja)
EP (1) EP2402763B1 (ja)
JP (1) JP4647042B2 (ja)
CN (1) CN102334034B (ja)
WO (1) WO2010098437A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2641656B1 (de) * 2012-03-20 2019-02-20 Eppendorf AG Elektrische Pipettiervorrichtung und Verfahren zum Betreiben einer elektrischen Pipettiervorrichtung
ES2736031T3 (es) * 2015-04-07 2019-12-23 Hoffmann La Roche Sistema de gestión de reactivos
CN106289912B (zh) * 2016-09-07 2023-07-07 广东省科学院测试分析研究所(中国广州分析测试中心) 一种用于水在线监测的前处理装置
US20230094420A1 (en) * 2020-03-05 2023-03-30 Hitachi High-Tech Corporation Management device and request method

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06207944A (ja) * 1993-01-11 1994-07-26 Hitachi Ltd 洗浄機能付き自動分析装置
JPH0933538A (ja) * 1995-07-19 1997-02-07 Toa Medical Electronics Co Ltd 試薬調製装置およびその方法
JP2002032642A (ja) * 2000-05-16 2002-01-31 F Hoffmann-La Roche Ag 自動管理方法及び分析システム
JP2002277451A (ja) * 2001-03-22 2002-09-25 Shimadzu Corp 液体クロマトグラフ
JP2007240430A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Sysmex Corp 集中監視システムおよび分析システム

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU5546594A (en) * 1992-11-06 1994-06-08 Abbott Laboratories Process control system for biological fluid testing
US7381370B2 (en) 2003-07-18 2008-06-03 Dade Behring Inc. Automated multi-detector analyzer
CN1826218B (zh) * 2003-07-18 2010-09-22 Dade白令公司 自动多检测器分析仪
US7776265B2 (en) * 2004-03-18 2010-08-17 Cummins Filtration Ip, Inc. System for diagnosing reagent solution quality

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06207944A (ja) * 1993-01-11 1994-07-26 Hitachi Ltd 洗浄機能付き自動分析装置
JPH0933538A (ja) * 1995-07-19 1997-02-07 Toa Medical Electronics Co Ltd 試薬調製装置およびその方法
JP2002032642A (ja) * 2000-05-16 2002-01-31 F Hoffmann-La Roche Ag 自動管理方法及び分析システム
JP2002277451A (ja) * 2001-03-22 2002-09-25 Shimadzu Corp 液体クロマトグラフ
JP2007240430A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Sysmex Corp 集中監視システムおよび分析システム

Also Published As

Publication number Publication date
EP2402763B1 (en) 2015-08-19
CN102334034B (zh) 2015-02-18
US9316660B2 (en) 2016-04-19
WO2010098437A1 (ja) 2010-09-02
US20110311396A1 (en) 2011-12-22
EP2402763A4 (en) 2013-12-04
JPWO2010098437A1 (ja) 2012-09-06
EP2402763A1 (en) 2012-01-04
CN102334034A (zh) 2012-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5355173B2 (ja) 試薬調製装置および検体処理システム
JP5478101B2 (ja) 試薬調製装置および検体処理システム
EP2728360B1 (en) Sample analyzer
US8082113B2 (en) Sample analysis system and reagent preparation device
JP5355145B2 (ja) 試薬調製装置、検体測定装置および試薬調製方法
US8511888B2 (en) Reagent preparing apparatus, sample processing apparatus and reagent preparing method
JP5255498B2 (ja) 試薬調製装置および検体処理システム
US20130011298A1 (en) Sample analyzer and storage medium
US20090074618A1 (en) Sample analyzer
CN101816907B (zh) 试剂调制装置、检体处理系统以及试剂调制方法
JP2006098219A (ja) 測定結果チェック方法、測定結果チェックシステム、測定結果チェック装置、及びコンピュータプログラム
JP2009068979A (ja) 検体分析装置
JP4647042B2 (ja) 試薬調製装置および検体処理システム
JP4948020B2 (ja) 自動分析装置の分析支援用液体の品質管理方法および自動分析装置
JP5596208B2 (ja) 試薬調製装置、検体測定装置および試薬調製方法
JP5289138B2 (ja) 試薬調製装置および検体処理システム
JP2015049063A (ja) 検体分析装置
JP2013190446A (ja) 試料分析装置及び試料分析装置用プログラム
JP2009014411A (ja) 分注装置および自動分析装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101109

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101207

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4647042

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250