JP4537433B2 - 空気調和機 - Google Patents
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Description
その傾いた輻射センサの回転軸の延長上にスペースがあるため、そのスペースに駆動モータを設置し、駆動モータにより輻射センサを直接駆動するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
また、輻射センサホルダ駆動機構は、駆動モータの他には、駆動モータのモータ軸に取り付けられるピンを有する扇状連結部材と、輻射センサホルダの外周の一部に設けられ、ピンが各々嵌り込むように設けられた複数の突起とで構成されているので、部品が簡略化されて組立作業性も容易であり、輻射センサホルダと駆動モータが離れていても、扇状連結部材はたわみなどが生せず、駆動郭のずれを防止することができるという効果がある。
さらに、前記輻射センサ機器組付体に設けられた一対の輻射センサホルダ枢着板にそれぞれ一部がカットされた枢着穴を設け、該枢着穴に枢着される丸いボスを前記輻射センサホルダの上下の回転軸線上に設け、該ボスの相対向する周縁を平行にカットし、カットされて残された部分の幅を枢着穴のカットされた部分に入り込むように該枢着穴のカットされた部分の幅より少し小さく形成し、前記輻射センサホルダが前記駆動モータの回転により所定の駆動角度以内で回転している状態においては、前記ボスは、該ボスのカットされていない部分の周縁が前記枢着穴に支持され、前記センサホルダを前記所定の駆動角度を超えて回転させた状態においては、前記ボスのカットされて残された部分が前記枢着穴のカットされた部分を通過可能となって、前記輻射センサホルダが輻射センサホルダ枢着板に着脱自在となるので、輻射センサホルダのボスの輻射センサホルダ枢着板への枢着を、輻射センサホルダ枢着板の枢着穴を一部カットし、輻射センサホルダの丸いボスの上下をカットするだけで行うことができ、別部品を用意する必要が無いため、部品点数を大幅に削減することができ、しかも輻射センサホルダ枢着板の枢着穴への輻射センサホルダのボスの枢着も工具を用いることなく容易に行うことができるという効果がある。
図1は本発明の実施の形態1の空気調和機を示す斜視図、図2は同空気調和機のセンサホルダを示す斜視図、図3は同空気調和機のセンサホルダの分解状態を示す斜視図、図4は同空気調和機のセンサホルダとその表示基板ホルダを示す斜視図、図5は同空気調和機の輻射センサ機器組付体の正面を示す斜視図、図6は同空気調和機の輻射センサ機器組付体の背面を示す斜視図、図7は同空気調和機の輻射センサ機器組付体の上面を示す斜視図、図8は同空気調和機の輻射センサホルダ駆動機構の構成を示す構成図、図9は同空気調和機の輻射センサホルダの取り外し過程を示す説明図である。
図2〜図4に示すように、輻射センサ3は輻射センサホルダ6に保持され、その輻射センサホルダ6と輻射センサホルダ6を左右方向に回転駆動させる輻射センサホルダ駆動機構7とが輻射センサ機器組付体8に組み付けられている。
輻射センサ3等を取り付ける横に細長のセンサホルダ2は合成樹脂で形成され、中央に輻射センサ機器組付体8が収容状態に取り付け固定される函状の組付体固定部9を有し、左側に横長の風向・風量表示部10を有し、右側に横長の運転のオン・オフや運転モニタ等の各種表示部11及びリモコン受信部12を有し、さらにリモコン受信部12の右側にこれら表示部10,11やリモコン受信部12に接続されるリード線14を保持する横長のリード線保持部13が設けられている。
また、風向・風量表示部10と各種表示部11及びリモコン受信部12の一側部には図4に示すように、ヒンジ構造を介して表示基板ホルダ15がそれぞれ設けられている。そして、表示基板ホルダ15を表示部10、11に向けてヒンジ構造部分で折り返すことによってLEDを有する表示基板(図示省略)が表示部10,11とで保持されるように構成されている。
16は組付体固定部9の開口部を覆う組付体固定部カバーである。17は輻射センサホルダ6に保持された輻射センサ3の輻射センサカバーで、輻射センサホルダ6に取り付けられている。
この実施の形態1では、組付体固定部カバー16は組付体固定部9と分離しているが、組付体固定部カバー16が組付体固定部9とヒンジ構造を介して繋がっていてもよいことはいうまでもない。
図5に示すように、輻射センサ機器組付体8は相対向する2枚の組付板20、20と、2枚の組付板20、20を連結する駆動モータ固定板21と、2枚の組付板20、20の間で相対向するように設けられた一対の輻射センサホルダ枢着板22とで構成されている。
この一対の輻射センサホルダ枢着板22に、内部に輻射センサ3を保持した円筒状で側面が一部開口した輻射センサホルダ6の回転軸線上の上下に設けられた丸いボス23が回転可能に枢着されている。その輻射センサホルダ6の上端側外周の略半周にわたって放射状に突出するよう4つの突起24が設けられている。
また、モータ軸18aに扇状連結部材25が連結固定されており、扇状連結部材25の外周縁側に3つのピン26が輻射センサホルダ6のある側に向かって突設されている。
そして、扇状連結部材25の3つのピン26が輻射センサホルダ6の4つの突起24の間に各々嵌まり込む構造となっている。
尚、輻射センサホルダ6に設けられた4つの突起24は、駆動モータ18が回転した際には、扇状連結部材25のピン26が突起24の間に近づいたり離れたりする過程においてピン26と突起24が干渉して駆動モータ18の回転を妨げてしまうことのない形状となっている。
例えば図8の(a)に示す状態から、駆動モータ18が回転すると、駆動モータ18のモータ軸18aに連結固定された扇状連結部材25も回転し、扇状連結部材25に設けられた3つのピン26が輻射センサホルダ6の上端側外周に設けられ突起24を押すことで、輻射センサホルダ6が図8の(b)又は(c)に示すように左右に回転駆動させられる。
また、輻射センサホルダ駆動機構7を構成する輻射センサホルダ6の上端側外周に設けられ4つの突起24と、駆動モータ18のモータ軸18aに連結固定された3つのピン26を有する扇状連結部材25とを、摺動性の良い材料、例えば自己潤滑性を有する樹脂で形成することにより、輻射センサホルダ6の駆動がよりスムーズになる。
図6に示すように、輻射センサホルダ6に接続されるリード線14は、駆動モータ18が設けられている位置とは反対側から取り出されており、駆動モータ18の後側から脇を通り駆動モータ18の前側へと取り回されている。駆動モータ18の前側には駆動モータ固定板21上に、リード線14に固定されているバンド28を所定の範囲内で移動可能な状態で保持するためのバンド固定部29が設けられている。
従って、輻射センサホルダ6に接続されるリード線14が駆動モータ18の後側から脇を通り駆動モータ18の前側へと取り回されているので、モータ軸18aに連結固定された扇状連結部材25のピン26や輻射センサホルダ6の上端側外周に設けられた突起24に触れて引っ張られることが無く、輻射センサホルダ6がスムーズに回転駆動することができる。
輻射センサホルダ6のボス23が回転可能に枢着される輻射センサホルダ枢着板22には一部がカットされた円形の枢着穴22aが設けられている。
また、輻射センサホルダ6の丸いボス23は、輻射センサホルダ枢着板22の枢着穴22aの径より少し小さい口径で、相対向する周縁が平行にカットされた形状になっている。そして、ボス23のカットされて残された部分の幅は、枢着穴22aのカットされた部分に入り込むように、枢着穴22aのカットされた部分の幅よりも少し小さく形成されている。
この状態の時に輻射センサホルダ6が正面を向くように設定し、輻射センサホルダ6が所定の駆動角度で回転している場合には、枢着穴22aからボス23が外れることはないが、所定の駆動角度を越えて真横を向いた、即ち90度回転した場合にはボス23のカットされた部分の口径が枢着穴22aのカットされた部分の幅より小さいためにボス23のカットされた部分が枢着穴22aのカットされた部分から抜け出て輻射センサホルダ6が輻射センサホルダ枢着板22の枢着穴22aから外れることとなる。
従って、輻射センサホルダ6が90度以内で回転した場合には輻射センサホルダ6のボス23が輻射センサホルダ枢着板22の枢着穴22aから外れることはない。
図10、図11に示すように、空気調和機の室内機1は、前面パネル4を有する筐体31の内部に、送風機32とこの送風機32を囲むように多段に折り曲げられて送風機32の前面及び背面に設置される冷凍サイクルの熱交換器33とを備えている。
送風機32を回転させることにより、室内の空気は、上面の吸込口34から空気調和機の室内機1の内部に入り、熱交換器33の上流側に設置されたフィルタ35にて塵埃などが除去された後で熱交換器33に導かれ、ここで冷凍サイクルの冷媒と熱交換する。
熱交換された後の室内の空気は調和空気となって、送風機32の下流側で筐体31によって形成される風路36を通って空気吹出口5へと送風され、風向偏向装置37により風向が調整されて室内へと吹き出される。
また、熱交換器33と吸込口34との間には、吸込口34から吸い込まれた室内の空気に含まれる塵埃を帯電させてフィルタ35で捕集させ易くするとともに、オゾンを生成して熱交換器33を殺菌、清浄するプラズマ発生装置38及びプラズマ発生装置38に電源を供給する電源箱39が設けられている。
Claims (3)
- 温度を検出する輻射センサを保持して左右に回転する輻射センサホルダを室内機に有する空気調和機であって、
前記室内機の前面パネルの内側に輻射センサ機器組付体を設け、該輻射センサ機器組付体に前記輻射センサホルダと該輻射センサホルダを回転させる輻射センサホルダ駆動機構を組み付け、
該輻射センサホルダ駆動機構は、前記輻射センサホルダの外周の一部に放射状に突出するように設けられた複数の突起と、前記輻射センサ機器組付体に、モータ軸の向きが前記輻射センサホルダの回転軸線と同じ方向になるように取り付けられた駆動モータと、該駆動モータのモータ軸に連結固定され、前記輻射センサホルダに設けられた複数の突起の間に嵌り込むピンを有する扇状連結部材を備え、
前記輻射センサ機器組付体に設けられた一対の輻射センサホルダ枢着板にそれぞれ一部がカットされた枢着穴を設け、該枢着穴に枢着される丸いボスを前記輻射センサホルダの上下の回転軸線上に設け、該ボスの相対向する周縁を平行にカットし、カットされて残された部分の幅を前記枢着穴のカットされた部分に入り込むように該枢着穴のカットされた部分の幅より少し小さく形成し、
前記駆動モータの回転により前記扇状連結部材が回転し、前記扇状連結部材のピンが前記突起を押すことで前記輻射センサホルダは前記ボスが枢着された前記枢着穴を中心に左右に回転し、
前記輻射センサホルダが前記駆動モータの回転により所定の駆動角度以内で回転している状態においては、前記ボスは、該ボスのカットされていない部分の周縁が前記枢着穴に支持され、
前記センサホルダを前記所定の駆動角度を超えて回転させた状態においては、前記ボスのカットされて残された部分が前記枢着穴のカットされた部分を通過可能となって、前記輻射センサホルダが輻射センサホルダ枢着板に着脱自在となることを特徴とする空気調和機。 - 前記輻射センサ機器組付体を収容するよう取り付け固定する組付体固定部を中央に有し、左右にそれぞれ表示部を有し、これら表示部にはヒンジ構造を介し、折り返したときに表示基板を保持する表示基板ホルダを設けるとともに、一方の前記表示部の端部には前記表示部に接続されるリード線を折り返したときに保持するヒンジ構造を有するリード線保持部を設けてなるセンサホルダを、合成樹脂で一体成形して形成し、該センサホルダを前記室内機の前面パネルの内側に配設したことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
- 前記複数の突起と前記扇状連結部材とを自己潤滑性を有する樹脂で形成したことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
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