JP4521290B2 - 着用物品ならびに、その製造方法および製造装置 - Google Patents
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Description
前記特許文献3には、多方向に伸張可能な材料を無駄がないように切断して形成したサイドパネルを有する着用物品を製造する方法が開示されている。
前記特許文献4には、CD方向に伸縮可能な材料で形成したサイドパネルを有する着用物品を製造する方法が開示されている。
一方、第1および第2シート状物の前記弛み部以外の非弛み部にも、連続した弾性部材が導入される。前記非弛み部の弾性部材は、本質的に縮まないので、前記非弛み部にはギャザが形成されない。
なお、ギャザはサイドパネルのギャザの他に、ウエストギャザやヒップギャザであってもよい。
前記ギャザの形成されていない部分は、他の部材との接合に用いられることが多い。前記ギャザの形成されていない部分は、2枚のシート状物が積層されているから、1枚のシート状物よりも腰が強いので、大きい接合強度が得られる上、接合操作が容易である。
複数の互いに離間した第2パッドを有し前記各第2パッドで第2シート状物を保持しながら前記第2シート状物を搬送する第2回転装置とを備え、前記第1回転装置と第2回転装置とは、互いに近接して配置され、前記近接するニップ位置に供給される弾性部材を前記第1シート状物と第2シート状物との間に挟み、ここにおいて、前記第1回転装置の各第1パッドは、各第1パッドごとに個別に周速度が変化し、前記第2回転装置の各第2パッドは、各第2パッドごとに個別に周速度が変化し、前記第1および第2回転装置の各パッドは、それぞれ、前記ニップ位置よりも上流の第1および第2受取位置において前記第1および第2シート状物を受け取り、この受取後、前記ニップ位置まで回転する間に、隣接するパッド間同士の間隔が小さくなって、前記第1および第2シート状物に弛み部を形成し、前記ニップ位置において、前記パッド上の第1シート状物と第2シート状物の間に、前記パッドごとに前記弾性部材が導入されると共に挟まれて積層され、前記第1または第2回転装置の各パッドは、前記ニップ位置から前記ニップ位置よりも下流の受渡し位置まで回転する間に、隣接するパッド同士の間隔が大きくなり、前記各パッドがニップ位置から前記受渡し位置まで回転する間に、前記弛み部の弛みが取り除かれると共に、弛み部の弾性部材が引っ張られた状態となる。
この製造方法では、4つの切断パネルを流れ方向および幅方向の双方に互いに離間させて、これら4つの切断パネルが本体部の左右に接合されるから、流れ方向に伸縮可能な材料で形成されたサイドパネルを用いて、オムツないしパンツを製造することができる。
互いに隣り合う2つの本体部の中間で前記各4つの切断パネルを切断すれば、いわゆるH型のオムツないしパンツが生成される。一方、本体部のフロント部の端(両側)に近い部分で前記各4つの切断パネルを切断すれば、つまり、バック部に接合される切断パネルが胴回り方向に長くなるように切断すれば、いわゆるT型のオムツないしパンツが生成される。
この製造方法によれば、4つの切断パネルを本体部に接合するから、互いに接合された切断パネルと本体部とを搬送することが容易となる。
サイドパネルは本体部の左右方向に伸縮することで、着用者にフィット感を生じさせる。
また、流れ方向に延びる所定の波長を有する波形の切断線に沿ってシート状物が切断されるから、正確な長方形でないサイドパネルを形成する場合に廃棄する部分が可及的に少なくなる。
このように、幅方向に離間させることにより、本体部を千鳥に配置する必要がなくなるので、本体部の搬送が容易になる。
なお、本体部は千鳥状に配置されてもよい。また、サイドパネルは幅方向に離間されなくてもよい。
サイドパネルは本体部の左右方向に伸縮することで、着用者にフィット感を生じさせる。
また、流れ方向に延びる所定の波長を有する波形の切断線に沿ってシート状物が切断されるから、正確な長方形でないサイドパネルを形成する場合に廃棄する部分が可及的に少なくなる。
トリムカットとは、製品のフィット性や美麗性を向上させることを目的として、不要な部分を取り除くためにカットすることである。後述の「トリム」、「トリムくず」、「ロス」、「ロス部分」という用語は、このときに取り除くべき部分又は取り除かれた部分を意味する。
そこで、本着用物品のように、弾性部材間のシート状物同士のみを互いに熱溶着することにより、強固な接合力でシート状物同士を積層し得ると共に、風合が損なわれるおそれもない。
図1〜図4は実施例1を示す。
着用物品1A:
まず、本製造方法により製造される着用物品が説明される。 図1(a),(b)は、本実施例1の製造方法により製造される着用物品の一例を示している。図1(a)において、オムツ(着用物品の一例)1Aは、本体部(コア部)Cと、一対のサイドパネルP1,P2とを備えている。
本体部Cは着用者の腹側を覆うフロント部CFと、着用者の股間に当てがわれる股部CMと、着用者の背側を覆うバック部CBとからなる。本体部Cには、、図示しない吸収体、防漏カフおよびレッグギャザなどが設けられていてもよい。
なお、弾性部材としては、糸ゴム、平ゴム、網目状ゴム、フィルムまたは熱可塑性弾性部材を含む材料を採用してもよい。熱可塑性弾性部材を含む材料としては、ホットメルト樹脂が考えられる。
つぎに、前記オムツ1Aの製造方法の一例について説明する。
図2(a),(b)に示すように、前記サイドパネルP1,P2(P3,P4)は、流れ方向(搬送方向)Xに積層体(シート状物の一例)Wを搬送しながら製造される。前記積層体Wは、図3に示す第1シート状物W1と第2シート状物W2との間に前記弾性部材Fが伸張可能な状態で導入されると共に、両シート状物W1,W2が互いに積層されることにより製造される。前記弾性部材は、概ね引き延ばされていない(伸張されていない)状態で、両シート状物W1,W2間に導入される。
まず、積層体Wの生成方法について、図3の回転装置を例示して説明する。なお、本製造装置全体の説明については、本着用物品の製造方法を説明した後で行う。
図3に示すように、前記回転装置は、周期的に変速される第1および第2回転装置11,12を備えている。第1および第2回転装置11,12には、それぞれ、複数の互いに離間した第1パッドS1および第2パッドS2が設けられている。第1パッドS1および第2パッドS2は、それぞれ、第1シート状物W1および第2シート状物W2を、たとえば、バキューム等で保持しながら搬送する。なお、第1シート状物W1の第1パッドS1側の片面には、図示しない貼着装置により、予め所定間隔でテープT(図2(a))が貼着されている。
すなわち、第1パッドS1は、前記ニップ位置NPよりも上流の第1受取位置RP1において第1シート状物W1を受け取り、この受取後、ニップ位置NPまで回転する間に減速され、これにより、互いに隣接する第1パッドS1同士の間隔が小さくなる。そのため、ニップ位置NPでは、第1シート状物W1に第1弛み部H1が形成される。
弾性部材F、第1シート状物W1および第2シート状物W2は互いに積層されて積層体Wとなり、第1パッドS1によって下流の受渡し位置SPに向ってに搬送される。
かかる前記回転装置としては、たとえば、特開2004−223238号に記載された装置を用いることができる。
前述した方法で生成された積層体Wは、図2(a)に示すように、搬送されながら、波形の切断線CLに沿って切断される(図2(a)のD3位置)。前記切断線CLは、たとえば、流れ方向Xに延びる所定の波長を有する波形に形成される。前記切断により、積層体Wは、流れ方向Xに互いに半波長位相がズレた概ね同一形状の第1および第2分割積層体N1,N2に分割される。
その後、積層体Wが切断線100に沿って切断されると、非収縮部Eからは、幅方向Yに幅広の固着部E1,E1と、テープTの固着された係止部E2,E2とが、それぞれ生成される。
したがって、前記各サイドパネルP1〜P4には、ギャザの収縮部Hが、フラットな固着部E1とフラットな係止部E2との間に配置される。
したがって、各切断パネルP1〜P4は、図2(b)に示すように、流れ方向Xおよび幅方向Yに互いに離間した状態となる。
なお、前述のように、固着部E1はフラットな形状に形成されているため、本体部Cのバック部CBに容易に、かつ、強く接合することができる。
つぎに、本オムツ1Aの製造装置について説明する。
図4に示すように、前述の方法および装置により生成された積層体Wは、ウエブガイド19により幅方向Y(図2)のズレ等を修正された後、下流の波形スリッタ20に導入される。
前記スリット後、両分割積層体N1,N2は、図4に示すリピッチカッタ30に導入される。
リピッチカッタ30は、分割積層体N1,N2の先端部分(固着部E1および係止部E2に相当)を吸着して搬送する複数のパッド(図示せず)を備えた搬送ドラム30aと、カッタ30bを備えている。搬送ドラム30aに設けたパッドの周速度V2は、周期的に変速される。すなわち、搬送ドラム30aのパッドは、上流の分割積層体N1,N2の搬送速度V1で分割積層体N1,N2を受け取った後、減速される。
ここで、前記両分割積層体N1,N2の形成後に、前記収縮部Hを収縮させるから、分割時(スリット時)にはギャザとなる部分が流れ方向に張られているので、前記スリットを容易かつ正確に実行することができる。
前記切断後、図4に示す切断パネルP1〜P4は、下流の拡幅リピッチ装置40に搬送される。
拡幅リピッチ装置40は、互いに離間した複数の第3パッドS3を備えている。第3パッドS3は、受取位置RP3において、リピッチカッタ30から前記切断パネルP1,P3(P2,P4)を受け取ると、該切断パネルP1,P3(P2,P4)を吸着保持し、配置ポイントSP3において、コンベヤ50に切断パネルP1〜P4を配置する(図2(b)のD7位置以降)。
この拡幅を行う機構としては、たとえば、各第3パッドS3を幅方向Yに2列ずつ一対に設け、幅方向Y(図2)に分割された切断パネルP1(P3)と切断パネルP2(P4)とを、該一対の第3パッドS3のそれぞれに吸着する。その後、受取位置RP3から配置ポイントSP3までの間に、該一対の第3パッドS3を互いに幅方向Yに遠ざけるように移動させることで行う。
図5および図6は、実施例2を示す。
図5(a),(c),(e)に示す各オムツ1Bは、本体部Cと、4枚のサイドパネル(切断パネル)P1〜P4とを備えている。切断パネルP1〜P4は、本体部Cのフロント部CFおよびバック部CBの左右にそれぞれ接合され、略「H」字型の形状に形成されている。
オムツ1Bには、本体部Cのフロント部CFの左右に第1および第2切断パネルP1,P2が、それぞれ接合されると共に、該本体部Cのバック部CBの左右に第3および第4切断パネルP3,P4が、それぞれ接合される。
本体部Cのフロント部CFの左右には、第1および第2切断パネルP1,P2が接合される。一方、本体部Cのバック部CBの左右には、第3および第4切断パネルP3,P4が接合される。
図6(a)に示すように、積層体Wは波形の切断線CLによって切断されて、第1および第2分割積層体N1,N2が生成される。前記切断線CLは、積層体Wの幅方向Yの中心からズレて設定されている。そのため、図6(b)に示すように、該第1および第2分割積層体N1,N2を切断して作成される切断パネルは、面積の小さな第1および第2切断パネルP1,P2と、該第1および第2切断パネルP1,P2よりも面積の大きな第3および第4切断パネルP3,P4が生成される。
なお、本実施例の切断パネルP1〜P4は、前記実施例1と同様に流れ方向Xおよび幅方向Yに離間されるが、その方法は前記実施例1と同様であり、したがって、その説明を省略する。
図7から図11は、実施例3を示す。
図7(a),(b)は、本実施例3の製造方法により製造される着用物品の一例を示している。図7(a)において、オムツ(着用物品の一例)1Cは、本体部Cと、一対のサイドパネルP1,P3(P4,P2)とを備えている。
つぎに、図7(a)の前記オムツ1Cの製造方法の一例について説明する。
図8(a)は積層体Wを示す。この積層体Wの生成方法については、前述の実施例1と同じであり、その説明を省略する。なお、本実施例3においても、弾性部材Fが実施例1と同様に設けられているが、その図示は省略されている。
その後、図9の(a)に示すように、第1および第2分割積層体N1,N2は、第1分割積層体N1の先端部分が幅方向Yに延びる切断線100に沿って所定の長さに切断される。この切断が繰り返され、互いに概ね線対称の第1および第2切断パネルP1,P2が、前記1波長λごとに生成される。
したがって、前記第1および第2切断パネルP1,P2には、ギャザの収縮部Hが、フラットな固着部E1とフラットな係止部E2との間に生成される。
一方、図9の(b)に示すように、第2分割積層体N2の先端部分の切り離しが繰り返され、互いに概ね線対称の第3および第4切断パネルP3,P4が、前記1波長λごとに生成される。
前記切り離し後、第3および第4切断パネルP3,P4は、流れ方向Xに互いに離間される。第3および第4切断パネルP3,P4は、その姿勢を概ね90°同じ方向に回転されると共に、該第3切断パネルP3と第4切断パネルP4との間の距離が幅方向Yに大きくされる。
なお、図7(a)のオムツを図7(b)のパンツとなるようにサイドパネルP1〜P4を本体部C1,C2に接合してもよい。
つぎに、本オムツ1Cの製造装置について説明する。
図11に示すように、前述の実施例1で説明した方法および装置により生成された積層体Wは、スリッタ20に導入され、第1および第2分割積層体(第1および第2分割シートの一例)N1,N2が生成される。
該切断により生成された切断パネルP1,P2は、下流の拡幅リピッチ回転装置41に搬送される。
第1拡幅リピッチ回転装置41は、図9の(a)に示すように、第1および第2切断パネルP1,P2を互いに離間させると共に、それぞれ90°回転させるための装置である。この第1拡幅リピッチ回転装置41は、互いに離間した複数のパッドを備えている。該パッドは、受取位置RP4において、第1リピッチカッタ31から前記切断パネルP1,P2を受け取ると、該切断パネルP1,P2を吸着保持し、受渡し位置SP4において、下流の第1リピッチ装置71に切断パネルP1,P2を渡す。
前記リピッチ装置71としては、たとえば、複数のパッドを備えたリピッチ装置を用いることができる。
図7(d)に示すように、前記別のオムツ1Cは、サイドパネルの端部E3同士を互いに接合することによりパンツ型に組み立てられる。
図7(f)に示すように、この別のオムツ1Cは、テープTを本体部C1(C2)に係合することにより組み立てられてもよい。
図13において、積層体Wの両側部には、それぞれ、破線で示すように、複数本の弾性部材Fが積層体Wの流れ方向Xに沿って互いに概ね平行に配置されている。前記弾性部材Fとしては、糸ゴムやホットメルト樹脂による糸状樹脂が用いられてもよい。前記積層体Wを構成するシート状物W1,W2は、たとえば、熱可塑性樹脂の不織布やフィルムが採用される。
超音波ウエルダ15は、各々、超音波発生手段(図示せず)およびホーン15aを備えている。超音波ウエルダ15は、アンビルローラ16の各アンビル16aがホーン15aに近接したときに、ホーン15aから超音波振動によるエネルギーを積層体Wのシール対称部位に付与し加熱し、所定のシール部位を熱溶着する。
前記積層体Wの積層方法は、図13の非収縮部Eの部分のみに流れ方向Xに所定のピッチでホットメルト樹脂の膜が、図12(a)の第1シート状物W1に塗布されること以外は、図4の例と同様である。
たとえば、積層体Wを形成するシート状物は3枚以上であってもよい。
積層体Wをスリットする形状は、前記実施例で図示した形状に限られない。
縦流れの本体部は、予め切断された後にサイドパネルが接合されてもよい。
したがって、そのような変更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲内のものと解釈される。
11:第1回転装置
12:第2回転装置
C,C1,C2:本体部
CB:バック部
CF:フロント部
CL:波形の切断線
F:弾性部材
H1:第1弛み部
H2:第2弛み部
N1:第1分割積層体(第1分割シート)
N2:第2分割積層体(第2分割シート)
NP:ニップ位置
P1:第1切断パネル
P2:第2切断パネル
P3:第3切断パネル
P4:第4切断パネル
P1〜P4:サイドパネル
RP1:第1受取位置
RP2:第2受取位置
S1:第1パッド
S2:第2パッド
SP:渡し位置
X:流れ方向
X1:第1流れ方向
X2:第2流れ方向
Y:幅方向
W:積層体
W1,W2:シート状物
Claims (14)
- 2枚のシート状物の間に糸ゴム、網目状ゴムまたは糸状樹脂からなる弾性部材を挟んだ着用物品の製造方法であって、
第1流れ方向に連続した第1シート状物を搬送しながら前記第1シート状物の一部を第1流れ方向に弛ませて断続的に第1弛み部を形成する工程と、
第2流れ方向に連続した第2シート状物を搬送しながら前記第2シート状物の一部を第2流れ方向に弛ませて断続的に第2弛み部を形成する工程と、
前記第1シート状物と前記第2シート状物との間に伸張可能な弾性部材を導入すると共に、前記第1緩み部同士の間の前記第1シート状物の部位と、前記第2弛み部同士の間の前記第2シート状物の部位と、これらの部位の間に導入された前記弾性部材とをニップして接着することで非収縮部を断続的に形成する工程と、
前記非収縮部同士の間において、前記第1弛み部と前記第2弛み部とが合致する状態で、かつ、前記導入された弾性部材を前記第1弛み部と第2弛み部との間に伸縮可能な状態で挟んで、当該挟んだ部位を継続的に形成する工程と、
前記弾性部材における前記第1弛み部と第2弛み部との間で挟まれた前記部位を引っ張ると共に、前記第1および第2弛み部の弛みを取り除くことで、前記弾性部材が前記シート状物に貼り付いていないギャザとなる部分を形成する工程とを備えた着用物品の製造方法。 - 2枚のシート状物の間に糸ゴム、網目状ゴムまたは糸状樹脂からなる弾性部材を挟んだ着用物品の製造装置であって、
周方向に互いに離間した複数の第1パッドを有し前記各第1パッドで第1シート状物を保持しながら前記第1シート状物を搬送する第1回転装置と、
周方向に互いに離間した複数の第2パッドを有し前記各第2パッドで第2シート状物を保持しながら前記第2シート状物を搬送する第2回転装置とを備え、
前記第1回転装置と第2回転装置とは、互いに近接して配置され、前記一対のシート状物を介して前記第1パッドと前記第2パッドとが互いに外接するニップ位置に導入される弾性部材を前記第1シート状物と第2シート状物との間に挟んで、前記第1シート状物、第2シート状物および弾性部材を接着して積層し、
ここにおいて、前記第1回転装置の各第1パッドは、各第1パッドごとに個別に周速度が変化し、
前記第2回転装置の各第2パッドは、各第2パッドごとに個別に周速度が変化し、
前記第1および第2回転装置の各パッドは、それぞれ、前記ニップ位置よりも上流の第1および第2受取位置において前記第1および第2シート状物を受け取り、この受取後、前記ニップ位置まで回転する間に、隣接するパッド間同士の間隔が小さくなって、前記第1および第2シート状物に弛み部を形成し、
前記第1または第2回転装置の各パッドは、前記ニップ位置から前記ニップ位置よりも下流の受渡し位置まで回転する間に、隣接するパッド同士の間隔が大きくなり、
前記各パッドがニップ位置から前記受渡し位置まで回転する間に、前記弛み部の弛みが取り除かれると共に、弛み部の弾性部材が引っ張られた状態となって前記弾性部材が前記シート状物に貼り付いていないギャザを形成する着用物品の製造装置。 - 着用者の腹側を覆うフロント部と着用者の背側を覆うバック部とを備えた本体部の左右にサイドパネルが接合された着用物品の製造方法において、
連続したシート状物を搬送しながら、前記シート状物の流れ方向に延びる所定の波長を有する波形の切断線に沿って前記シート状物を切断して、第1および第2分割シートを形成する工程と、
前記第1分割シートを前記流れ方向の所定の間隔で切断して、第1および第2切断パネルを前記1波長ごとに生成する工程と、
前記第2分割シートを前記流れ方向の所定の間隔で切断して、第3および第4切断パネルを前記1波長ごとに生成する工程と、
前記生成した第1切断パネルと第2切断パネルを前記流れ方向に互いに離間させる工程と、
前記生成した第3切断パネルと第4切断パネルを前記流れ方向に互いに離間させる工程と、
前記第1切断パネルと第3切断パネルとの間を、前記流れ方向に概ね直交する幅方向に互いに離間させる工程と、
前記第2切断パネルと第4切断パネルとの間を、前記幅方向に互いに離間させる工程と、
前記幅方向の両端部に前記フロント部またはバック部を持つ前記本体部となる別のシート状物を、前記第1切断パネルと第2切断パネルの間であって、前記第3切断パネルと第4切断パネルの間に次々に配置する工程と、
前記4つの切断パネルを前記本体部となる別のシート状物に接合する工程と、
前記接合された各切断パネルを前記幅方向に延びる切断線に沿って切断することで前記サイドパネルを形成する工程と
を備えた着用物品の製造方法。 - 着用者の腹側を覆うフロント部と着用者の背側を覆うバック部とを備えた本体部の左右に一対のサイドパネルが接合された着用物品の製造方法において、
連続したシート状物を搬送しながら、前記シート状物の流れ方向に延びる所定の波長を有する波形の切断線に沿って前記シート状物を切断して、前記流れ方向に互いに半波長位相がズレた概ね同一形状の第1および第2分割シートを形成する工程と、
前記第1分割シートを前記流れ方向の所定の間隔で切断して、互いに概ね線対称の第1および第2切断パネルを前記1波長ごとに生成する工程と、
前記第2分割シートを前記流れ方向の所定の間隔で切断して、互いに概ね線対称の第3および第4切断パネルを前記1波長ごとに生成する工程と、
前記生成した第1切断パネルと第2切断パネルとを前記流れ方向に互いに離間させる工程と、
前記生成した第3切断パネルと第4切断パネルとを前記流れ方向に互いに離間させる工程と、
前記第1および第2切断パネルを前記流れ方向に概ね直交する幅方向の両端部に前記フロント部またはバック部を持つ前記本体部の左右に接合する工程と、
前記第3および第4切断パネルを前記流れ方向に概ね直交する幅方向の両端部に前記フロント部またはバック部を持つ前記本体部とは別の本体部の左右に接合する工程と、
を備えた着用物品の製造方法。 - 請求項4において、前記第1および第2切断パネルと前記第3および第4切断パネルとの間を、前記各パネルを接合する工程の前に前記幅方向に離間させる工程を更に備えた着用物品の製造方法。
- 着用者の腹側を覆うフロント部と着用者の背側を覆うバック部とを備えた本体部の左右に一対のサイドパネルが接合された着用物品の製造方法において、
連続したシート状物を搬送しながら、前記シート状物の流れ方向に延びる所定の波長を有する波形の切断線に沿って前記シート状物を切断して、第1および第2分割シートを形成する工程と、
前記第1分割シートを前記流れ方向の所定の間隔で切断して、第1および第2切断パネルを前記1波長ごとに生成する工程と、
前記第2分割シートを前記流れ方向の所定の間隔で切断して、第3および第4切断パネルを前記1波長ごとに生成する工程と、
前記第1および第2切断パネルと前記第3および第4切断パネルとの間を離間させる工程と、
前記生成した第1切断パネルと第2切断パネルを前記流れ方向に互いに離間させる工程と、
前記生成した第3切断パネルと第4切断パネルを前記流れ方向に互いに離間させる工程と、
前記流れ方向に概ね直交する幅方向の両端部に前記フロント部またはバック部を持つ前記本体部のフロント部またはバック部の左右に前記第1および第2切断パネルを接合する工程と、
前記流れ方向に概ね直交する幅方向の両端部に前記フロント部またはバック部を持つ前記本体部の前記第1および第2切断パネルが接合されていないフロント部またはバック部の左右に前記第3および第4切断パネルを接合する工程と、
を備えた着用物品の製造方法。 - 一対のサイドパネルが本体部の左右に接合された着用物品の製造方法において、
連続したシート状物を搬送しながら、前記シート状物の流れ方向に延びる所定の波長を有する波形の切断線に沿って前記シート状物を切断して、第1および第2分割シートを形成する工程と、
前記第1分割シートの先端部分を切り離すことを繰り返して、互いに概ね線対称の第1および第2切断パネルの双方を前記1波長ごとに生成する工程と、
前記第2分割シートの先端部分を切り離すことを繰り返して、互いに概ね線対称の第3および第4切断パネルの双方を前記1波長ごとに生成する工程と、
前記生成した第1切断パネルと第2切断パネルを前記流れ方向に離間させる工程と、
前記生成した第3切断パネルと第4切断パネルを前記流れ方向に離間させる工程と、
前記第1および第2切断パネルの姿勢を前記流れ方向に対して概ね90°回転させた姿勢に変更する工程と、
前記第1切断パネルと第2切断パネルとの間の距離を前記流れ方向に略直交する前記シート状物の幅方向に大きくする工程と、
前記第3および第4切断パネルの姿勢を前記流れ方向に対して概ね90°回転させた姿勢に変更する工程と、
前記第3切断パネルと第4切断パネルとの間の距離を前記幅方向に大きくする工程と、
前記第1切断パネルを前記本体部となるシート状物の第1本体部の左右のいずれか所定の第1の側に接合する工程と、
前記第2切断パネルを前記本体部となるシート状物の前記第1本体部の下流の第2本体部の左右のいずれか所定の第2の側に接合する工程と、
前記第3切断パネルを前記本体部となるシート状物の第1本体部の左右のいずれか所定の前記第2の側に接合する工程と、
前記第4切断パネルを前記本体部となるシート状物の前記第2本体部の左右のいずれか所定の前記第1の側に接合する工程と、
を備えた着用物品の製造方法。 - 請求項3ないし7のいずれか1項において、前記サイドパネルが着用者の胴回り方向に伸縮可能なギャザを有し、
前記ギャザを形成するための弾性部材が、前記シート状物の流れ方向に沿って前記シート状物に接合される工程と、
前記ギャザとなる部分の弾性部材を、前記第1および第2分割シートの形成後で、かつ、前記切断パネルの形成前に、前記流れ方向に収縮させる工程と、
を更に備えた着用物品の製造方法。 - 請求項7において、前記第1切断パネルと前記第2切断パネルとの間の距離が前記本体部の流れ方向の長さとなるように、かつ、前記第3切断パネルと前記第4パネルとの間の距離が前記本体部の流れ方向の長さとなるように、前記各離間させる工程を実行する着用物品の製造方法。
- 請求項7において、前記第1切断パネルと第4切断パネルとを前記本体部となるシート状物の流れ方向に一列に並べると共に、前記第2切断パネルと第3切断パネルとを前記本体部となるシート状物の流れ方向に一列に並べる工程を更に備えた着用物品の製造方法。
- 請求項7において、前記第1および第2分割シートを形成する工程において、前記第1分割シートおよび第2分割シートの位相が前記流れ方向に互いに半波長ズレて前記両分割シートが形成される着用物品の製造方法。
- 第1シート状物と第2シート状物との間に複数本の弾性部材が互いに概ね平行に近接して配置された積層体を有する着用物品であって、前記積層体は、
前記第1シート状物と第2シート状物とが、前記複数本の弾性部材の間において互いに熱溶着された溶着部分と、前記第1シート状物と第2シート状物とが、前記各弾性部材を挟んだ部分において互いに熱溶着されずに、かつ、前記各弾性部材が前記第1および第2シート状物に貼り付いていない中空部分とを交互に有する、着用物品。 - 請求項12の着用物品を製造する方法であって、
前記第1シート状物と前記第2シート状物との間に、前記両シート状物の流れ方向に沿って、かつ、互いに平行に複数本の弾性部材を導入する工程と、
前記導入された弾性部材が前記第1シート状物と第2シート状物との間に挟まれるように、かつ、互いに前記流れ方向に離間した第1の部分と第2の部分との間の第3の部分において前記第1シート状物と前記第2シート状物とが互いに接着されないようにしながら、前記第1シート状物と前記第2シート状物とが前記第1の部分において接着剤で互いに接着され、かつ、前記第1シート状物と前記第2シート状物とが前記第2の部分において接着剤で互いに接着された積層体を形成する工程と、
前記第3の部分において、前記第1シート状物と第2シート状物とを、前記各弾性部材を挟んだ前記中空部分について互いに熱溶着しないようにしながら、前記第1シート状物と第2シート状物とを、溶着部分について互いに熱溶着する工程とを備えた着用物品の製造方法。 - 請求項13において、前記第1および第2の部分において前記第1シート状物に接着剤が塗布され、
前記第3の部分において前記第1シート状物と第2シート状物とが超音波振動により熱溶着される着用物品の製造方法。
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