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JP4520000B2 - 脱臭制御システム - Google Patents

脱臭制御システム Download PDF

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JP4520000B2
JP4520000B2 JP2000227573A JP2000227573A JP4520000B2 JP 4520000 B2 JP4520000 B2 JP 4520000B2 JP 2000227573 A JP2000227573 A JP 2000227573A JP 2000227573 A JP2000227573 A JP 2000227573A JP 4520000 B2 JP4520000 B2 JP 4520000B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、飲食店、病院等の室内を換気する際の脱臭制御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、飲食店や病院等の室内を換気する場合、近隣住民に対して迷惑をかけることがないように、排気する空気中の臭気対策が必要である。
【0003】
この臭気について、表1に示すように臭気の強さの尺度として6段階の臭気強度表示法が規定されている。
【0004】
【表1】
Figure 0004520000
【0005】
また、悪臭防止法で規制されている22の臭気物質について、6段階の臭気表示法を用いて、その臭気強度と臭気の濃度の関係が、表2のように規定されている。
【0006】
【表2】
Figure 0004520000
【0007】
悪臭物質の規制基準値として、ほとんどの都道府県の基準規制値は下記のようになっている。
【0008】
一般の住宅 … 臭気強度2.5以下
工業地域 … 臭気強度3.5以下
その他中間地域 … 臭気強度3.0以下
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、換気を常時24時間連続運転し、その排気を脱臭装置で脱臭したのでは、運転費が膨大になると共に脱臭剤も頻繁に取り替える必要があり、コストがますます増大する問題がある。
【0010】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、室内を換気するにおいて、臭気物質を基準値内に収めることができると共に運転費を低減できる脱臭制御システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、清掃事業所や飲食店等の室内に外気を外気導入ダクトを介して導入すると共にその室内空気を排気ダクトを通して大気に排気する換気システムにおいて、上記排気ダクトに並行に脱臭用ダクトを接続すると共にその脱臭用ダクトに吸着材槽を接続し、上記排気ダクトに、室内空気を導入して脱臭用ダクトの上流側の排気ダクトに戻すバイパスダクトを接続すると共に、そのバイパスダクトに半導体式臭いセンサを接続し、その半導体式臭いセンサの上流側のバイパスダクトに無臭空気を導入する活性炭槽を接続し、上記外気導入ダクトから外気を室内に導入すると共に室内空気を排気ダクトに排気し、その排気する室内空気の一部を一定時間毎に上記バイパスダクトに流して半導体式臭いセンサに供給すると共に、その半導体式臭いセンサで臭気の強度をモニタして上記排気ダクトに戻し、その半導体式臭いセンサでモニタした臭気の強度が所定値以上のとき、排気ダクトの室内空気を脱臭用ダクトに流すと共に吸着材槽を通して脱臭した後、排気ダクトを通して大気中に排気し、上記半導体式臭いセンサでモニタした臭気の強度が所定値以下に下がったとき、その室内空気を排気ダクトを通してそのまま大気に排気し、かつ上記半導体式臭いセンサでモニタする間のインターバルで、バイパスダクトに上記活性炭槽を通した無臭空気を供給して半導体式臭いセンサの電極に付着した臭気成分を通気洗浄するようにした脱臭制御システムである。
【0012】
請求項2の発明は、病院、老人ホーム等の室内に外気を導入する外気導入ダクトを接続すると共に外気導入ダクトに空調機を接続し、上記室内に、その室内空気の一部を大気に排気する排気ダクトを接続すると共にその排気ダクトに室内空気の残りを空調機に循環する循環ダクトを接続し、室内空気を、空調機にて循環すると共に、その循環空気に外気導入ダクトから一部外気を導入して室内に吹き込むと共に室内からの循環空気の一部を排気ダクトを通して大気に排気する空調換気システムにおいて、上記循環ダクトに並行に脱臭用ダクトを接続すると共にその脱臭用ダクトに吸着材槽を接続し、上記循環ダクトに、室内空気を導入して脱臭用ダクトの上流側の循環ダクトに戻すバイパスダクトを接続すると共に、そのバイパスダクトに半導体式臭いセンサを接続し、その半導体式臭いセンサの上流側のバイパスダクトに無臭空気を導入する活性炭槽を接続し、上記循環ダクトを循環する室内空気の一部を一定時間毎に上記バイパスダクトに流して半導体式臭いセンサに供給すると共に、その半導体式臭いセンサで臭気の強度をモニタして上記循環ダクトに戻し、その半導体式臭いセンサでモニタした臭気の強度が所定値以上のとき、循環ダクトの室内空気を脱臭用ダクトに流すと共に吸着材槽を通して脱臭した後、循環ダクトを通して空調機に循環し、上記半導体式臭いセンサでモニタした臭気の強度が所定値以下に下がったとき、その室内空気を循環ダクトを通してそのまま空調機に循環し、かつ上記半導体式臭いセンサでモニタする間のインターバルで、バイパスダクトに上記活性炭槽を通した無臭空気を供給して半導体式臭いセンサの電極に付着した臭気成分を通気洗浄するようにした脱臭制御システムである。
【0013】
請求項3の発明は、吸着材槽を通って脱臭した空気の一部を半導体式臭いセンサに導入し、その臭気をモニタして吸着材の寿命を検出する請求項1又は2記載の脱臭制御システムである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0015】
図1は、清掃事業所や飲食店等の室内の脱臭制御システムを示したものである。
【0016】
図1においては、清掃事業所や飲食店等の建物10の室内11を換気する際の脱臭システムを示している。
【0017】
建物10には、外気OAの導入口12と排気口13が設けられ、その導入口12と室内11の天井14を結んで、室内11に外気OAを導入する外気導入ダクト15が設けられ、そのダクト15に給気ファン16が接続される。
【0018】
室内11の天井14と排気口13を結んで排気ダクト17が設けられ、その排気ダクト17に排気ファン18が接続される。
【0019】
排気ファン18の上流側の排気ダクト17には、吸引した室内空気の一部を半導体式臭いセンサ19に導入すると共に排気ダクト17に戻すバイパスダクト20が接続される。
【0020】
バイパスダクト20には、活性炭槽21からの洗浄用空気CAを導入する洗浄用三方弁22、後述する吸着材槽23から空気の一部を導入するダクト24側と半導体式臭いセンサ19側を切り換えるモニタ用三方弁25が接続される。
【0021】
排気ファン18の下流側ダクト17には、ダクト17と並行に室内10からの排気空気を吸着材槽23に流す脱臭用ダクト26が接続される。
【0022】
吸着材槽23の上流側の脱臭用ダクト26には、排気ダクト17からの室内空気を導入するための脱臭用電動ダンパ27が接続され、その脱臭用ダクト26が接続された排気ダクト17には、排気用電動ダンパ28と流量調整用ダンパ29が接続される。
【0023】
吸着材槽23の下流側の脱臭用ダクト26にはモニタ用三方弁25を介して吸着材槽23を通った空気を半導体式臭いセンサ19に供給するダクト24が接続される。
【0024】
半導体式臭いセンサ19の検出値は、制御装置30に入力される。この制御装置30は、洗浄用三方弁22、モニタ用三方弁25、脱臭用電動ダンパ27、排気用電動ダンパ28をそれぞれ制御するようになっている。
【0025】
図3に示すように半導体式臭いセンサ19は、アルミナ基板31の下面に白金薄膜ヒータ32を設け、上面には白金薄膜電極33を設け、その上面にZnO等の金属酸化物半導体膜34を形成した構造からなり、金属酸化物半導体膜34の表面に臭い分子が吸着されると、その濃度に応じて金属酸化物半導体膜34の抵抗値が低下することを利用し、その抵抗値変化を負荷抵抗に等して電圧変化として検出し、これを0〜10の無単位で表示するものである。
【0026】
通常、生ゴミ臭を構成する臭気ガスの主成分は、硫化水素ガスであることから、半導体式臭いセンサ19の校正及び特性評価は硫化水素ガスを用いて行った。
【0027】
図4は、硫化水素ガス濃度を変化させたときの半導体式臭いセンサ31の臭気モニタ指示値と臭気強度の関係を示したものである。
【0028】
また、図4を用いて硫化水素ガスに対する臭気モニタ指示値と臭気濃度及び臭気指数の関係を表3に示した。
【0029】
【表3】
Figure 0004520000
【0030】
表3で、半導体式臭いセンサ19は、硫化水素ガス5ppmで指示値が10になるように校正した。
【0031】
ここで、臭気強度は、図4に示した近似式(y=1.5469Ln(x)+0.8504)より算出し、臭気濃度及び臭気指数は、下式(1),(2),(3)を用いて算出した。
【0032】
ガス濃度の算出;
硫化水素ガス単体に対する臭気強度とガス濃度との関係式である
臭気強度=0.90501×logガス濃度[ppm] +4.14
を変形して、
ガス濃度[ppm] =10^((臭気強度−4.14) /0.9501) …(1)
臭気濃度の算出;
臭気濃度とは、人の嗅覚に対する刺激の強さで、臭気を感じる閾値濃度まで無臭の清浄な空気で希釈する必要希釈倍数である。例えば臭気濃度100の臭気とは、無臭空気で100倍に希釈したときに、臭いを感じなくなるような臭気のことである。
【0033】
また単独の臭気に対する臭気濃度は、ガス濃度からの換算が可能であり、そのときの臭気物質のガス濃度を臭気強度1(やっと感知できる臭い)のガス濃度で割ることにより求めることができる。
【0034】
ここで、硫化水素ガス単体に対する臭気強度1(やっと感知できる臭い)のガス濃度は、0.0005ppmであり、臭気濃度は式(2)で表される。
【0035】
臭気濃度=ガス濃度[ppm] /0.0005[ppm] …(2)
臭気指数の算出;
臭気指数とは、下式(3)に示すように臭気濃度の乗用対数値の10倍と定義されている。
【0036】
臭気指数=10×log臭気濃度
半導体式臭いセンサの応答特性;
半導体式臭いセンサの硫化水素ガスに対する応答特性を図5に示した。
【0037】
図5の測定データは、硫化水素ガス1ppmを10分間(図中2〜12分の間)連続してセンサ部に流して連続採取し、その後、活性炭槽を通した無臭空気でセンサ部を通気洗浄したときの臭気モニタ指示値の変化を示したものである。
【0038】
図5より、硫化水素ガスの採取開始から2分以内で臭気モニタ指示値が急激に上昇し(採取開始から10分後の88%値)、その後8分間(採取開始から10分後)は、緩やかな上昇勾配になっている。
【0039】
この傾向から、臭気採取10分後以降で指示値が急激に上昇することはないと予測できるので、採取開始から10分後の指示値をモニタに表示するようにする。
【0040】
また、センサ部には、硫化水素ガスが吸着し、次回のモニタのときの指示値が上昇しているため、活性炭槽を通した無臭空気をセンサ部に流して通気洗浄したときの臭気モニタ指示値は、洗浄開始から15分間(図中12分〜27分の間)で約0値に戻った。
【0041】
但し、活性炭の吸着能力が低下している場合や活性炭では除去しにくい臭気物質が存在する場合は、洗浄効果が低下するおそれがあるので、洗浄する時間は余裕を見て40〜50分間とする。
【0042】
さて、図1において、通常は、給気ファン16にて外気OAを外気導入ダクト15から外気OAを導入して室内11に吹き込んで室内を換気し、室内空気を排気ダクト17より、排気ファン18、排気用電動ダンパ28、流量調整用ダンパ29を介して排気口13より大気に排気する。
【0043】
この際、制御装置30は、例えば1時間に一回、洗浄用三方弁22、モニタ用三方弁25を切り換えて、排気する室内空気をバイパスダクト20を通して半導体式臭いセンサ19に供給してその臭気の強度を、10分程度モニタする。
【0044】
このモニタにより制御装置30は、臭気強度を求め、その臭気強度が、所定値(表1に示したように、例えば、一般の住宅地域の場合、臭気強度2.5)以上かどうかを判断し、所定値以下であれば、そのまま室内空気を排気ダクト17より、排気ファン18、排気用電動ダンパ28、流量調整用ダンパ29を介して排気口13より大気に排気すると共に、洗浄用三方弁22を切り換えて、洗浄用空気CAを活性炭槽21を通してバイパスダクト20に導入し、その無臭空気を半導体式臭いセンサ19のセンサ部に流して通気洗浄を行う。この場合、制御装置30は、モニタした臭気の強度により、適宜通気洗浄時間の長短を決定する。
【0045】
次に、半導体式臭いセンサ19でモニタした臭気の強度が所定値以上となった場合、制御装置30は、排気用電動ダンパ28を閉じ、脱臭用電動ダンパ27を開いて、室内空気を吸着材槽23に通して脱臭し、その脱臭後の空気を排気口13から大気に排気することで、周辺に悪臭を放出することを防止することができる。
【0046】
この吸着材槽23を通して脱臭中、半導体式臭いセンサ19に室内空気を導入し、臭気の強度が、所定値以下まで下がったならば、排気用電動ダンパ28を開き、脱臭用電動ダンパ27を閉じて、通常の換気に切り換える。
【0047】
清掃事業所や、飲食店等の室内11では、例えば清掃事業所では、ゴミの受け渡し時、飲食店では、調理中に臭気の強度が高く、それ以外の時間では、臭気強度はそれほど高くなることはない。
【0048】
従って、排気する室内空気の臭気をモニタし、その臭気の強度が所定値以上高くなったときに、吸着材槽23を通して脱臭することで、吸着材槽23の吸着材の長寿命化が図れると共にその運転コストを低減することが可能となる。
【0049】
また、制御装置30は、モニタ用三方弁25を切り換えて、吸着材槽23から排気される空気を半導体式臭いセンサ19に導入してその臭気の強度をモニタし、これと吸着材槽23に流入する室内空気の臭気の強度を比較することで、吸着材槽23内の吸着材の吸着能力の低下をモニタすることができるため、吸着材の寿命も予測することが可能となる。
【0050】
図2は、本発明の他の実施の形態を示したもので、病院や老人ホーム等の室内の空調換気する際の脱臭システムを示したものである。
【0051】
図2においては、病院や老人ホーム等の建物10内の室内11を空調しつつ換気する際の脱臭システムを示している。
【0052】
建物10には、外気OAの導入口12と排気口13が設けられ、その導入口12と室内11の天井14を結んで、室内11に外気OAを導入する外気導入ダクト15が設けられ、そのダクト15に空調機40が接続される。
【0053】
室内11の天井14と排気口13を結んで排気ダクト17が設けられ、その排気ダクト17に排気ファン18が接続される。
【0054】
この排気ダクト17と空調機40の吸込側の外気導入ダクト15を結んで循環ダクト41が接続される。
【0055】
循環ダクト41には、その循環ダクト41を通る循環空気の一部を半導体式臭いセンサ19に導入すると共に循環ダクト41に戻すバイパスダクト42が接続される。
【0056】
バイパスダクト42には、活性炭槽21からの洗浄用空気CAを導入する洗浄用三方弁22、吸着材槽43から空気の一部を導入するダクト44側と半導体式臭いセンサ19側を切り換えるモニタ用三方弁45が接続される。
【0057】
循環ダクト41には、そのダクト41と並行に室内11からの循環空気を吸着材槽43に流す脱臭用ダクト46が接続される。
【0058】
吸着材槽43の上流側の脱臭用ダクト46には、循環ダクト41からの循環空気を導入するための脱臭用電動ダンパ47が接続され、その脱臭用ダクト46が接続された循環ダクト41には、循環用電動ダンパ48と流量調整用ダンパ49が接続される。
【0059】
吸着材槽43の下流側の脱臭用ダクト46には、モニタ用三方弁45を介して吸着材槽43を通った空気を半導体式臭いセンサ19に供給するダクト44が接続される。
【0060】
半導体式臭いセンサ19の検出値は、制御装置50に入力される。この制御装置50は、洗浄用三方弁22、モニタ用三方弁45、脱臭用電動ダンパ47、循環用電動ダンパ48をそれぞれ制御するようになっている。
【0061】
この図2において、外気OAは導入口12より、循環ダクト41からの循環空気と共に空調機40に流入し、そこで空調されて外気導入ライン15を介して室内11に吹き出される。また室内11の空気は排気ファン18より、一部は、排気ライン17より排気口13に排気され、残りは循環ダクト41から空調機40に戻されて循環される。
【0062】
この外気OAによる換気は、空調機40から空調空気を100%としたとき、例えば、循環空気量を70%、外気導入量と排気量が30%となるように調整される。
【0063】
この図2の脱臭制御システムは、図1の脱臭制御システムと基本的には同じであり、外気を導入しながら室内11を空調している際に、循環ダクト41の循環空気の一部をバイパスダクト42より半導体式臭いセンサ19に供給して臭気の強度をモニタし、臭気強度が所定値以上のとき、制御装置50は、循環用電動ダンパ48を閉じ、脱臭用電動ダンパ47を開いて、循環空気を脱臭用ダクト46を介して吸着材槽43に流して脱臭する。
【0064】
また、モニタ後は、活性炭槽21を通した無臭空気を半導体式臭いセンサ19のセンサ部に供給して通気洗浄を行い、さらに吸着材槽43の吸着材の吸着能力のモニタは、ダクト44からモニタ用三方弁45を介して半導体式臭いセンサ19に供給して行う。
【0065】
病院や老人ホーム等の室内で生じる悪臭は、ホルマリン等の消毒剤臭や汚物臭であり、これらは常時発生するのではなく、ごく限られた時間に発生するため、半導体式臭いセンサ19で間欠的に、これら臭いをモニタし、その臭気の強度が所定値以上となったときに吸着材槽43に循環空気を流して脱臭することで、吸着材の長寿命化を図ることができる。
【0066】
なお、上述の実施の形態では、半導体式臭いセンサ19での臭気のモニタ間隔を1時間で説明したが、応答特性のよいセンサを用いたり、半導体式臭いセンサ19を複数用いてモニタすることで、数10分単位でモニタできるようにしてもよいことは勿論である。
【0067】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、室内空気の臭気をモニタし、その臭気の強度が所定値以上高くなったときに、吸着材槽を通して脱臭することで、近隣に悪臭を放出することを防止できると共に、吸着材の長寿命化が図れ、かつその運転コストを低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す図である。
【図2】本発明の他の実施の形態を示す図である。
【図3】本発明に用いる半導体式臭いセンサの詳細を示す図である。
【図4】本発明において、半導体式臭いセンサでの臭気モニタ指示値と臭気強度の関係を示す図である。
【図5】本発明において、硫化水素ガス(濃度1ppm)を半導体式臭いセンサに流し、その後通気通気洗浄したときの半導体式臭いセンサの特性を示す図である。
【符号の説明】
11 室内
15 外気導入ダクト
19 半導体式臭いセンサ
21 活性炭槽
23 吸着材槽

Claims (3)

  1. 清掃事業所や飲食店等の室内に外気を外気導入ダクトを介して導入すると共にその室内空気を排気ダクトを通して大気に排気する換気システムにおいて、上記排気ダクトに並行に脱臭用ダクトを接続すると共にその脱臭用ダクトに吸着材槽を接続し、上記排気ダクトに、室内空気を導入して脱臭用ダクトの上流側の排気ダクトに戻すバイパスダクトを接続すると共に、そのバイパスダクトに半導体式臭いセンサを接続し、その半導体式臭いセンサの上流側のバイパスダクトに無臭空気を導入する活性炭槽を接続し、上記外気導入ダクトから外気を室内に導入すると共に室内空気を排気ダクトに排気し、その排気する室内空気の一部を一定時間毎に上記バイパスダクトに流して半導体式臭いセンサに供給すると共に、その半導体式臭いセンサで臭気の強度をモニタして上記排気ダクトに戻し、その半導体式臭いセンサでモニタした臭気の強度が所定値以上のとき、排気ダクトの室内空気を脱臭用ダクトに流すと共に吸着材槽を通して脱臭した後、排気ダクトを通して大気中に排気し、上記半導体式臭いセンサでモニタした臭気の強度が所定値以下に下がったとき、その室内空気を排気ダクトを通してそのまま大気に排気し、かつ上記半導体式臭いセンサでモニタする間のインターバルで、バイパスダクトに上記活性炭槽を通した無臭空気を供給して半導体式臭いセンサの電極に付着した臭気成分を通気洗浄することを特徴とする脱臭制御システム。
  2. 病院、老人ホーム等の室内に外気を導入する外気導入ダクトを接続すると共に外気導入ダクトに空調機を接続し、上記室内に、その室内空気の一部を大気に排気する排気ダクトを接続すると共にその排気ダクトに室内空気の残りを空調機に循環する循環ダクトを接続し、室内空気を、空調機にて循環すると共に、その循環空気に外気導入ダクトから一部外気を導入して室内に吹き込むと共に室内からの循環空気の一部を排気ダクトを通して大気に排気する空調換気システムにおいて、上記循環ダクトに並行に脱臭用ダクトを接続すると共にその脱臭用ダクトに吸着材槽を接続し、上記循環ダクトに、室内空気を導入して脱臭用ダクトの上流側の循環ダクトに戻すバイパスダクトを接続すると共に、そのバイパスダクトに半導体式臭いセンサを接続し、その半導体式臭いセンサの上流側のバイパスダクトに無臭空気を導入する活性炭槽を接続し、上記循環ダクトを循環する室内空気の一部を一定時間毎に上記バイパスダクトに流して半導体式臭いセンサに供給すると共に、その半導体式臭いセンサで臭気の強度をモニタして上記循環ダクトに戻し、その半導体式臭いセンサでモニタした臭気の強度が所定値以上のとき、循環ダクトの室内空気を脱臭用ダクトに流すと共に吸着材槽を通して脱臭した後、循環ダクトを通して空調機に循環し、上記半導体式臭いセンサでモニタした臭気の強度が所定値以下に下がったとき、その室内空気を循環ダクトを通してそのまま空調機に循環し、かつ上記半導体式臭いセンサでモニタする間のインターバルで、バイパスダクトに上記活性炭槽を通した無臭空気を供給して半導体式臭いセンサの電極に付着した臭気成分を通気洗浄することを特徴とする脱臭制御システム。
  3. 吸着材槽を通って脱臭した空気の一部を半導体式臭いセンサに導入し、その臭気をモニタして吸着材の寿命を検出する請求項1又は2記載の脱臭制御システム。
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