JP4519681B2 - 人物の唇領域マスクデータの作成方法および作成装置 - Google Patents
人物の唇領域マスクデータの作成方法および作成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4519681B2 JP4519681B2 JP2005048150A JP2005048150A JP4519681B2 JP 4519681 B2 JP4519681 B2 JP 4519681B2 JP 2005048150 A JP2005048150 A JP 2005048150A JP 2005048150 A JP2005048150 A JP 2005048150A JP 4519681 B2 JP4519681 B2 JP 4519681B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- area
- region
- person
- pixel value
- mask data
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Image Processing (AREA)
- Color Image Communication Systems (AREA)
- Image Analysis (AREA)
Description
コンピュータが、対象となる人物画像データを、それぞれ所定の画素値を有する多数の画素の集合として入力する人物画像入力段階と、
オペレータが、コンピュータ上で、当該人物の鼻の両脇の輪郭を跨ぐような位置に、かつ、当該人物の髪、目、鼻孔にはかからない位置に配置された参照領域を定義する参照領域定義段階と、
コンピュータが、参照領域内に含まれる各画素の画素値の平均を平均画素値として求める演算を実行する平均画素値演算段階と、
オペレータが、コンピュータ上で、当該人物の唇が包含されている領域と推定される推定領域を定義する推定領域定義段階と、
コンピュータが、人物画像データを構成する推定領域内の各画素の中から、平均画素値に対する色差が所定範囲外の画素値をもつ画素を選出画素として抽出し、この選出画素の集合からなる領域により、当該人物の唇領域を示すマスクデータを作成する処理を実行する唇領域抽出段階と、
を行うようにしたものである。
コンピュータが、対象となる人物画像データを、それぞれ所定の画素値を有する多数の画素の集合として入力する人物画像入力段階と、
コンピュータが、当該人物の鼻の両脇の輪郭を跨ぐような位置に、かつ、当該人物の髪、目、鼻孔にはかからない位置に配置された参照領域を、所定のアルゴリズムに基づいて、コンピュータに定義する参照領域定義段階と、
コンピュータが、参照領域内に含まれる各画素の画素値の平均を平均画素値として求める演算を実行する平均画素値演算段階と、
コンピュータが、当該人物の唇が包含されている領域と推定される推定領域を、所定のアルゴリズムに基づいて定義する推定領域定義段階と、
コンピュータが、人物画像データを構成する推定領域内の各画素の中から、平均画素値に対する色差が所定範囲外の画素値をもつ画素を選出画素として抽出し、この選出画素の集合からなる領域により、当該人物の唇領域を示すマスクデータを作成する処理を実行する唇領域抽出段階と、
を行うようにしたものである。
参照領域定義段階では、人物画像から右目領域および左目領域を認識し、これら両領域の位置および大きさに基づいて、参照領域の定義を行うアルゴリズムを用い、
推定領域定義段階では、これら両領域の位置および大きさに基づいて、推定領域の定義を行うアルゴリズムを用いるようにしたものである。
参照領域定義段階では、右目領域の重心点と左目領域の重心点とを結ぶ両目基準線分もしくは右目領域の左目領域に対する最近接点と左目領域の右目領域に対する最近接点とを結ぶ両目基準線分を定義し、この両目基準線分についての垂直二等分線に関して左右対称となり、両目基準線分の長さに応じて定まる所定距離だけ両目基準線分の下方に隔たって位置し、両目基準線分の長さに応じて定まる所定の横幅および縦幅を有する領域を、参照領域と定義するアルゴリズムを用い、
推定領域定義段階では、両目基準線分についての垂直二等分線に関して左右対称となり、両目基準線分の長さに応じて定まる所定距離だけ両目基準線分の下方に隔たって位置し、かつ、参照領域の下方に位置し、両目基準線分の長さに応じて定まる所定の横幅および縦幅を有する領域を、推定領域と定義するアルゴリズムを用いるようにしたものである。
人物画像入力段階では、人物画像データを、3つの色成分のそれぞれについての画素値を有する画素の集合として入力し、
平均画素値演算段階では、各色成分ごとにそれぞれ平均画素値を求め、
唇領域抽出段階では、三次元色空間上で、平均画素値をもつ標準点を定め、この標準点からの距離が所定範囲外となるような画素値をもつ画素を選出画素とするようにしたものである。
人物画像入力段階では、人物画像データを、三原色RGBまたは三原色CMYの各色成分ごとの画素値をもった画素の集合として入力し、
平均画素値演算段階では、三原色RGBまたは三原色CMYの各色成分ごとにそれぞれ平均画素値を求め、
唇領域抽出段階では、L*a*b*またはYIQ三次元色空間を定義し、人物画像データを構成する推定領域内の各画素の画素値および平均画素値を、L*a*b*またはYIQ三次元色空間上の画素値に変換し、L*a*b*またはYIQ三次元色空間上において、標準点からの距離が所定範囲外となるような画素値をもつ画素を選出画素とするようにしたものである。
人物画像入力段階では、人物画像データを、三原色RGBまたは三原色CMYの各色成分ごとの画素値をもった画素の集合として入力し、
平均画素値演算段階では、三原色RGBまたは三原色CMYの各色成分ごとにそれぞれ平均画素値を求め、
唇領域抽出段階では、L*a*b*三次元色空間を定義し、人物画像データを構成する推定領域内の各画素の画素値および平均画素値を、L*a*b*三次元色空間上の画素値に変換し、L*a*b*三次元色空間上において、標準点からの距離が所定範囲外となるような画素値をもつ画素を選出画素としてマスクデータを作成する第1の処理と、YIQ三次元色空間を定義し、人物画像データを構成する推定領域内の各画素の画素値および平均画素値を、YIQ三次元色空間上の画素値に変換し、YIQ三次元色空間上において、標準点からの距離が所定範囲外となるような画素値をもつ画素を選出画素としてマスクデータを作成する第2の処理と、を実行し、第1の処理で作成されたマスクデータと第2の処理で作成されたマスクデータとの論理和によって得られるマスクデータを、求める唇領域マスクデータとするようにしたものである。
対象となる人物画像データを、それぞれ所定の画素値を有する多数の画素の集合として入力する人物画像入力手段と、
入力した人物画像データを用いてディスプレイ画面上に人物画像を表示し、オペレータの指示に基づいて、人物画像上に所定の参照領域を定義する参照領域定義手段と、
参照領域内に含まれる各画素の画素値の平均を平均画素値として求める演算を実行する平均画素値演算手段と、
入力した人物画像データを用いてディスプレイ画面上に人物画像を表示し、オペレータの指示に基づいて、人物画像上に当該人物の唇が包含されている領域と推定される推定領域を定義する推定領域定義手段と、
人物画像データを構成する推定領域内の各画素の中から、平均画素値に対する色差が所定範囲外の画素値をもつ画素を選出画素として抽出し、この選出画素の集合からなる領域により、当該人物の唇領域を示すマスクデータを作成する唇領域抽出手段と、
を設けるようにしたものである。
対象となる人物画像データを、それぞれ所定の画素値を有する多数の画素の集合として入力する人物画像入力手段と、
当該人物の鼻の両脇の輪郭を跨ぐような位置に、かつ、当該人物の髪、目、鼻孔にはかからない位置に配置された参照領域を、所定のアルゴリズムに基づいて、自動的に定義する参照領域定義手段と、
参照領域内に含まれる各画素の画素値の平均を平均画素値として求める演算を実行する平均画素値演算手段と、
当該人物の唇が包含されている領域と推定される推定領域を、所定のアルゴリズムに基づいて、自動的に定義する推定領域定義手段と、
人物画像データを構成する推定領域内の各画素の中から、平均画素値に対する色差が所定範囲外の画素値をもつ画素を選出画素として抽出し、この選出画素の集合からなる領域により、当該人物の唇領域を示すマスクデータを作成する唇領域抽出手段と、
を設けるようにしたものである。
参照領域定義手段が、人物画像から右目領域および左目領域を認識し、これら両領域の位置および大きさに基づいて、参照領域の定義を行い、
推定領域定義手段が、これら両領域の位置および大きさに基づいて、推定領域の定義を行うようにしたものである。
参照領域定義手段が、右目領域の重心点と左目領域の重心点とを結ぶ両目基準線分もしくは右目領域の左目領域に対する最近接点と左目領域の右目領域に対する最近接点とを結ぶ両目基準線分を定義し、この両目基準線分についての垂直二等分線に関して左右対称となり、両目基準線分の長さに応じて定まる所定距離だけ両目基準線分の下方に隔たって位置し、両目基準線分の長さに応じて定まる所定の横幅および縦幅を有する領域を、参照領域と定義し、
推定領域定義手段が、両目基準線分についての垂直二等分線に関して左右対称となり、両目基準線分の長さに応じて定まる所定距離だけ両目基準線分の下方に隔たって位置し、かつ、参照領域の下方に位置し、両目基準線分の長さに応じて定まる所定の横幅および縦幅を有する領域を、推定領域と定義するようにしたものである。
人物画像入力手段が、人物画像データを、3つの色成分のそれぞれについての画素値を有する画素の集合として入力し、
平均画素値演算手段が、各色成分ごとにそれぞれ平均画素値を求める演算を行い、
唇領域抽出手段が、三次元色空間上で、平均画素値をもつ標準点を定め、この標準点からの距離が所定範囲外となるような画素値をもつ画素を選出画素とするようにしたものである。
人物画像入力手段が、人物画像データを、三原色RGBまたは三原色CMYの各色成分ごとの画素値をもった画素の集合として入力し、
平均画素値演算手段が、三原色RGBまたは三原色CMYの各色成分ごとにそれぞれ平均画素値を求める演算を行い、
唇領域抽出手段が、L*a*b*またはYIQ三次元色空間を定義し、人物画像データを構成する推定領域内の各画素の画素値および平均画素値を、L*a*b*またはYIQ三次元色空間上の画素値に変換し、L*a*b*またはYIQ三次元色空間上において、標準点からの距離が所定範囲外となるような画素値をもつ画素を選出画素とするようにしたものである。
人物画像入力手段が、人物画像データを、三原色RGBまたは三原色CMYの各色成分ごとの画素値をもった画素の集合として入力し、
平均画素値演算手段が、三原色RGBまたは三原色CMYの各色成分ごとにそれぞれ平均画素値を求める演算を行い、
唇領域抽出手段が、L*a*b*三次元色空間を定義し、人物画像データを構成する推定領域内の各画素の画素値および平均画素値を、L*a*b*三次元色空間上の画素値に変換し、L*a*b*三次元色空間上において、標準点からの距離が所定範囲外となるような画素値をもつ画素を選出画素としてマスクデータを作成する第1の処理と、YIQ三次元色空間を定義し、人物画像データを構成する推定領域内の各画素の画素値および平均画素値を、YIQ三次元色空間上の画素値に変換し、YIQ三次元色空間上において、標準点からの距離が所定範囲外となるような画素値をもつ画素を選出画素としてマスクデータを作成する第2の処理と、を実行し、第1の処理で作成されたマスクデータと第2の処理で作成されたマスクデータとの論理和によって得られるマスクデータを、求める唇領域マスクデータとするようにしたものである。
唇領域抽出手段が、抽出した選出画素の集合からなる閉領域が複数存在する場合に、これら複数の閉領域をディスプレイ画面上に表示し、オペレータの指示により選択された1つの閉領域に基づいて唇領域を示すマスクデータを作成するようにしたものである。
唇領域抽出手段が、抽出した選出画素の集合からなる閉領域が複数存在する場合に、人物画像の顔の正中線から外れる閉領域を除外する除外処理を実行し、この除外処理後に残った閉領域に基づいて唇領域を示すマスクデータを作成するようにしたものである。
唇領域抽出手段が、除外処理を行う際に、人物画像の右目領域の重心点と左目領域の重心点とを結ぶ両目基準線分もしくは右目領域の左目領域に対する最近接点と左目領域の右目領域に対する最近接点とを結ぶ両目基準線分についての垂直二等分線を正中線と定義し、複数の閉領域のそれぞれについてその重心点を求め、求めた重心点と正中線との距離が所定の許容範囲を超える閉領域を、正中線から外れる閉領域として除外するようにしたものである。
唇領域抽出手段が、除外処理後に複数の閉領域が残った場合に、残った閉領域の中から、唇領域の可能性の最も高い閉領域を1つだけ選択する択一処理を実行し、この択一処理により選択した閉領域に基づいて唇領域を示すマスクデータを作成するようにしたものである。
唇領域抽出手段が、択一処理を行う際に、面積の最も大きな閉領域を1つだけ選択するようにしたものである。
唇領域抽出手段が、択一処理の対象となる3つの閉領域が存在する場合、これら3つの閉領域の正中線方向への並び順を考慮し、中央に配置されている閉領域を1つだけ選択するようにしたものである。
唇領域抽出手段が、択一処理を行う際に、複数の閉領域のそれぞれについてその重心点を求め、求めた重心点と推定領域の重心点との距離が最小となる閉領域を1つだけ選択するようにしたものである。
唇領域抽出手段が、択一処理を行う際に、複数の閉領域のそれぞれについての平均画素値を求め、L*a*b*三次元色空間上もしくはYIQ三次元色空間上に、この複数の閉領域についての平均画素値をそれぞれ比較点としてプロットするとともに、平均画素値演算手段によって演算された参照領域に関する平均画素値を標準点としてプロットし、a*b*投影面上もしくはIQ投影面上に比較点および標準点を投影することにより、投影比較点および投影標準点を求め、投影標準点に対する距離が最も大きな投影比較点に対応する閉領域を1つだけ選択するようにしたものである。
唇領域抽出手段が、標準的な唇の輪郭形状を示す標準パターンを記憶しており、択一処理を行う際に、複数の閉領域のそれぞれについて標準パターンに対する類似性を評価し、最も高い評価が得られた閉領域を1つだけ選択するようにしたものである。
唇領域抽出手段が、空洞部を包含する閉領域について、当該空洞部を除去する処理を行うようにしたものである。
本発明によって作成される肌領域マスクデータは、写真画像中の人物の肌として認識される領域である。ここでは、便宜上、図1に示すような正面向き上半身の人物画像10が、デジタルデータとして与えられた具体的な事例に即して、以下の説明を行うことにする。この図1に示す人物画像10に基づいて、当該人物の肌領域を示すマスクを抽出すると、図2にハッチングを施して示すような領域が、マスク20として得られることになる。この肌領域を示すマスク20のハッチング部分は、図1に示す人物画像10上で、顔から首にかけて視覚的に肌色と認識される部分に相当し、目、眉、唇、鼻孔など、肌色以外の領域は除かれている。もちろん、背景や髪の部分も除かれている。
図4は、本発明に係る人物の肌領域マスクデータの作成方法の基本手順を示す流れ図であり、図1に示すような人物画像10のデータに基づいて、図2に示すような肌領域を示すマスク20のデータを作成する手順が示されている。
R(m) = Σ i=1〜N R(i) / N
G(m) = Σ i=1〜N G(i) / N
B(m) = Σ i=1〜N B(i) / N
こうして求められた平均画素値R(m),G(m),B(m)は、参照領域11内の画素のもつ標準的な画素値ということになり、この人物の肌の色(撮影時の照明環境などを考慮した人物画像10上での肌の色)の標準的な色合いを示すパラメータとして機能する。
R(m)+δr ≧ R(i) ≧ R(m)−δr
G(m)+δg ≧ G(i) ≧ G(m)−δg
B(m)+δb ≧ B(i) ≧ B(m)−δb
r ≧ √((R(i)−R(m))2
+(G(i)−G(m))2
+(B(i)−B(m))2)
続いて、本発明に係る人物の肌領域マスクデータの作成装置の基本構成を、図6のブロック図を参照しながら説明する。ここに示す作成装置は、図4に示す流れ図の各ステップを実行する構成要素の集合によって構成されており、図示のとおり、人物画像入力手段110,参照領域定義手段120,平均画素値演算手段130,肌領域抽出手段140の各構成要素からなる。この作成装置を利用すれば、人物画像10のデータに基づいて、当該人物の肌領域を示すマスク20のデータを作成することができる。
図4の流れ図における肌領域抽出段階S4および図6のブロック図における肌領域抽出手段140の説明では、人物画像10が、三原色RGBで表現されるカラー画像データである場合について、三次元色空間上で、平均画素値をもつ標準点を定め、この標準点からの距離が所定範囲内となるような画素値をもつ画素を選出画素とする方法を例示した。
r ≧ √((R(i)−R(m))2
+(G(i)−G(m))2
+(B(i)−B(m))2)
なる条件を満足する画素を選出画素として抽出することにした場合、図7に示すとおり、標準点Sを中心とした半径rの球内にプロットされる画素が、選出画素として抽出されることになる。
これまで述べてきた基本的な実施形態では、図4のステップS2の参照領域定義段階において、オペレータが、所定の条件を満たす参照領域を定義する操作入力を行っていた。前述したように、本発明において定義すべき参照領域は、人物の鼻の両脇の輪郭を跨ぐような位置に、かつ、人物の髪、目、鼻孔にはかからない位置に配置された領域である必要がある。そして、前述した基本的な実施形態では、人物画像10をディスプレイ画面上に表示させた上で、たとえば、図5に示す2点P1,P2をオペレータに指定させることにより、参照領域11の定義を行っていた。別言すれば、図6に示す参照領域定義手段120は、オペレータの指示入力に基づいて、参照領域の定義を行う機能を果たすだけであり、いわばオペレータによる参照領域の定義操作を支援する機能を果たしているだけである。
これまで述べた、§1〜§5では、図1に示すような人物画像10から、図2に示すような肌領域を示すマスク20を作成する手順を説明したが、この肌領域の抽出手法を利用すると、同じく図1に示すような人物画像10から、図11に示すような唇領域を抽出して、唇領域を示すマスク30を作成することが可能になる。なお、図11において、唇領域は、図にハッチングを施して示した領域であり、破線によって描かれた顔の輪郭は、この唇領域の相対位置を示す便宜のために示されたもので、マスク30を構成するものではない。
r < √((R(i)−R(m))2
+(G(i)−G(m))2
+(B(i)−B(m))2)
ここで、R(m),G(m),B(m)は、参照領域11についての平均画素値のRGB成分である。これは、図7に示すRGB三次元色空間上において、座標値(R(m),G(m),B(m))をもつ点を平均画素値をもつ標準点Sとしてプロットし、この標準点Sを中心とした半径rの球外にプロットされる画素を、選出画素として抽出することに他ならない。
続いて、本発明に係る人物の唇領域マスクデータの作成装置の基本構成を、図15のブロック図を参照しながら説明する。ここに示す作成装置は、図12に示す流れ図の各ステップを実行する構成要素の集合によって構成されており、図示のとおり、人物画像入力手段110,参照領域定義手段120,平均画素値演算手段130,推定領域定義手段150,唇領域抽出手段160の各構成要素からなる。この作成装置を利用すれば、人物画像10のデータに基づいて、当該人物の唇領域を示すマスク30のデータを作成することができる。
§6および§7で述べた基本的な実施形態では、図12のステップS5の推定領域定義段階において、オペレータが、推定領域12を定義する操作入力を行っており、図15に示す推定領域定義手段150は、オペレータの指示入力に基づいて、推定領域12の定義を行っていた。ここで述べる変形例では、この推定領域定義手段150に、オペレータの指示入力なしに、自動的に推定領域の定義を行う機能をもたせたものである。すなわち、この変形例に係る装置では、推定領域定義手段150は、人物画像入力手段110が入力した人物画像データに、所定のアルゴリズムに基づく処理を施すことにより、当該人物の唇が包含されている領域と推定される推定領域を、自動的に定義する機能をもっている。推定領域定義手段150に、このような推定領域の自動定義機能をもたせておけば、図12のステップS5の推定領域定義段階は、オペレータの指示入力なしに実行されることになるので、オペレータの操作負担はより軽減されることになる。
これまで、§6〜§8において、人物画像から唇領域を抽出するための方法および装置を説明したが、これらの方法および装置によって、常に正確な唇領域を抽出できるとは限らない。たとえば、推定領域の定義が不適切であると、上述した方法では、正しい唇領域の抽出ができなくなる。ここでは、唇領域の抽出精度をより向上させるための工夫を述べる。
以上、本発明を図示するいくつかの実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、この他にも種々の形態で実施可能であり、種々の変形例の下で実施することができる。
r ≧ √((R(i)−R(m))2
+(G(i)−G(m))2
+(B(i)−B(m))2) (肌領域抽出の場合)
または r < √((R(i)−R(m))2
+(G(i)−G(m))2
+(B(i)−B(m))2) (唇領域抽出の場合)
なる条件を満足する画素を選出画素として抽出する、という判定方法を採っていた。この判定方法は、図7や図8に示すとおり、標準点S,S1,S2を中心とした半径rの球を判定基準立体図形として定義し、この判定基準立体図形の中に含まれる画素(肌領域抽出の場合)もしくはこの判定基準立体図形の外に位置する画素(唇領域抽出の場合)を選出画素として抽出する、という選別法である。しかしながら、判定基準立体図形は、必ずしも球にする必要はなく、任意の立体図形であってもかまわない。
r ≧ √(w1(R(i)−R(m))2
+w2(G(i)−G(m))2
+w3(B(i)−B(m))2) (肌領域抽出の場合)
または r < √(w1(R(i)−R(m))2
+w2(G(i)−G(m))2
+w3(B(i)−B(m))2) (唇領域抽出の場合)
なる条件を満足する画素を選出画素として抽出する、という判定方法を採れば、3つの色成分RGBの色差に、係数w1,w2,w3による重みづけを考慮した判定が可能になる。もちろん、このような重みづけを考慮した判定は、RGB三次元色空間上での判定だけでなく、CMY三次元色空間上での判定、L*a*b*三次元色空間上での判定、YIQ三次元色空間上での判定でも同様である。
11…参照領域
12…推定領域
20…肌領域を示すマスク
30…肌領域を示すマスク
41…本来の唇領域
42…顎の輪郭外領域
43…両頬の影領域
44…鼻孔領域
110…人物画像入力手段
120…参照領域定義手段
130…平均画素値演算手段
140…肌領域抽出手段
150…推定領域定義手段
160…唇領域抽出手段
A1〜A9…閉領域
Ar…標準パターン
C1,C2…鼻の両脇の輪郭
d,dd…距離
E1,E2…両目
F1…両目基準線分
F2…垂直二等分線
F3,F4…中心線
G1,G2,GG…重心点
g1〜g9…重心点
H1,H2…鼻孔
K5,K8,K9…比較点
KK5,KK8,KK9…投影比較点
L…両目基準線分の長さ
Lx…参照領域の横幅
Lxx…推定領域の横幅
Ly…参照領域の縦幅
Lyy…推定領域の縦幅
P1〜P4…オペレータによる指定点
P11〜P14…画素
Q1,Q2…最近接点
r…球の半径
S,S1,S2…標準点
SS1…投影標準点
S1〜S6…流れ図の各ステップ
S61〜S68…流れ図の各ステップ
V…空洞部
Claims (25)
- 人物画像データに基づいて、当該人物の唇領域を示すマスクデータを作成する方法であって、
コンピュータが、対象となる人物画像データを、それぞれ所定の画素値を有する多数の画素の集合として入力する人物画像入力段階と、
オペレータが、コンピュータ上で、当該人物の鼻の両脇の輪郭を跨ぐような位置に、かつ、当該人物の髪、目、鼻孔にはかからない位置に配置された参照領域を定義する参照領域定義段階と、
コンピュータが、前記参照領域内に含まれる各画素の画素値の平均を平均画素値として求める演算を実行する平均画素値演算段階と、
オペレータが、コンピュータ上で、当該人物の唇が包含されている領域と推定される推定領域を定義する推定領域定義段階と、
コンピュータが、前記人物画像データを構成する前記推定領域内の各画素の中から、前記平均画素値に対する色差が所定範囲外の画素値をもつ画素を選出画素として抽出し、この選出画素の集合からなる領域により、当該人物の唇領域を示すマスクデータを作成する処理を実行する唇領域抽出段階と、
を有することを特徴とする人物の唇領域マスクデータの作成方法。 - 人物画像データに基づいて、当該人物の唇領域を示すマスクデータを作成する方法であって、
コンピュータが、対象となる人物画像データを、それぞれ所定の画素値を有する多数の画素の集合として入力する人物画像入力段階と、
コンピュータが、当該人物の鼻の両脇の輪郭を跨ぐような位置に、かつ、当該人物の髪、目、鼻孔にはかからない位置に配置された参照領域を、所定のアルゴリズムに基づいて定義する参照領域定義段階と、
コンピュータが、前記参照領域内に含まれる各画素の画素値の平均を平均画素値として求める演算を実行する平均画素値演算段階と、
コンピュータが、当該人物の唇が包含されている領域と推定される推定領域を、所定のアルゴリズムに基づいて定義する推定領域定義段階と、
コンピュータが、前記人物画像データを構成する前記推定領域内の各画素の中から、前記平均画素値に対する色差が所定範囲外の画素値をもつ画素を選出画素として抽出し、この選出画素の集合からなる領域により、当該人物の唇領域を示すマスクデータを作成する処理を実行する唇領域抽出段階と、
を有することを特徴とする人物の唇領域マスクデータの作成方法。 - 請求項2に記載の作成方法において、
参照領域定義段階では、人物画像から右目領域および左目領域を認識し、これら両領域の位置および大きさに基づいて、参照領域の定義を行うアルゴリズムを用い、
推定領域定義段階では、前記両領域の位置および大きさに基づいて、推定領域の定義を行うアルゴリズムを用いることを特徴とする人物の唇領域マスクデータの作成方法。 - 請求項3に記載の作成方法において、
参照領域定義段階では、右目領域の重心点と左目領域の重心点とを結ぶ両目基準線分もしくは右目領域の左目領域に対する最近接点と左目領域の右目領域に対する最近接点とを結ぶ両目基準線分を定義し、この両目基準線分についての垂直二等分線に関して左右対称となり、前記両目基準線分の長さに応じて定まる所定距離だけ前記両目基準線分の下方に隔たって位置し、前記両目基準線分の長さに応じて定まる所定の横幅および縦幅を有する領域を、参照領域と定義するアルゴリズムを用い、
推定領域定義段階では、前記両目基準線分についての垂直二等分線に関して左右対称となり、前記両目基準線分の長さに応じて定まる所定距離だけ前記両目基準線分の下方に隔たって位置し、かつ、前記参照領域の下方に位置し、前記両目基準線分の長さに応じて定まる所定の横幅および縦幅を有する領域を、推定領域と定義するアルゴリズムを用いることを特徴とする人物の唇領域マスクデータの作成方法。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の作成方法において、
人物画像入力段階では、人物画像データを、3つの色成分のそれぞれについての画素値を有する画素の集合として入力し、
平均画素値演算段階では、各色成分ごとにそれぞれ平均画素値を求め、
唇領域抽出段階では、三次元色空間上で、前記平均画素値をもつ標準点を定め、この標準点からの距離が所定範囲外となるような画素値をもつ画素を選出画素とすることを特徴とする人物の唇領域マスクデータの作成方法。 - 請求項5に記載の作成方法において、
人物画像入力段階では、人物画像データを、三原色RGBまたは三原色CMYの各色成分ごとの画素値をもった画素の集合として入力し、
平均画素値演算段階では、三原色RGBまたは三原色CMYの各色成分ごとにそれぞれ平均画素値を求め、
唇領域抽出段階では、L*a*b*またはYIQ三次元色空間を定義し、前記人物画像データを構成する推定領域内の各画素の画素値および前記平均画素値を、L*a*b*またはYIQ三次元色空間上の画素値に変換し、L*a*b*またはYIQ三次元色空間上において、標準点からの距離が所定範囲外となるような画素値をもつ画素を選出画素とすることを特徴とする人物の唇領域マスクデータの作成方法。 - 請求項5に記載の作成方法において、
人物画像入力段階では、人物画像データを、三原色RGBまたは三原色CMYの各色成分ごとの画素値をもった画素の集合として入力し、
平均画素値演算段階では、三原色RGBまたは三原色CMYの各色成分ごとにそれぞれ平均画素値を求め、
唇領域抽出段階では、L*a*b*三次元色空間を定義し、前記人物画像データを構成する推定領域内の各画素の画素値および前記平均画素値を、L*a*b*三次元色空間上の画素値に変換し、L*a*b*三次元色空間上において、標準点からの距離が所定範囲外となるような画素値をもつ画素を選出画素としてマスクデータを作成する第1の処理と、YIQ三次元色空間を定義し、前記人物画像データを構成する推定領域内の各画素の画素値および前記平均画素値を、YIQ三次元色空間上の画素値に変換し、YIQ三次元色空間上において、標準点からの距離が所定範囲外となるような画素値をもつ画素を選出画素としてマスクデータを作成する第2の処理と、を実行し、前記第1の処理で作成されたマスクデータと前記第2の処理で作成されたマスクデータとの論理和によって得られるマスクデータを、求める唇領域マスクデータとすることを特徴とする人物の唇領域マスクデータの作成方法。 - 人物画像データに基づいて、当該人物の唇領域を示すマスクデータを作成する装置であって、
対象となる人物画像データを、それぞれ所定の画素値を有する多数の画素の集合として入力する人物画像入力手段と、
入力した人物画像データを用いてディスプレイ画面上に人物画像を表示し、オペレータの指示に基づいて、前記人物画像上に所定の参照領域を定義する参照領域定義手段と、
前記参照領域内に含まれる各画素の画素値の平均を平均画素値として求める演算を実行する平均画素値演算手段と、
入力した人物画像データを用いてディスプレイ画面上に人物画像を表示し、オペレータの指示に基づいて、前記人物画像上に当該人物の唇が包含されている領域と推定される推定領域を定義する推定領域定義手段と、
前記人物画像データを構成する前記推定領域内の各画素の中から、前記平均画素値に対する色差が所定範囲外の画素値をもつ画素を選出画素として抽出し、この選出画素の集合からなる領域により、当該人物の唇領域を示すマスクデータを作成する唇領域抽出手段と、
を備えることを特徴とする人物の唇領域マスクデータの作成装置。 - 人物画像データに基づいて、当該人物の唇領域を示すマスクデータを作成する装置であって、
対象となる人物画像データを、それぞれ所定の画素値を有する多数の画素の集合として入力する人物画像入力手段と、
当該人物の鼻の両脇の輪郭を跨ぐような位置に、かつ、当該人物の髪、目、鼻孔にはかからない位置に配置された参照領域を、所定のアルゴリズムに基づいて、自動的に定義する参照領域定義手段と、
前記参照領域内に含まれる各画素の画素値の平均を平均画素値として求める演算を実行する平均画素値演算手段と、
当該人物の唇が包含されている領域と推定される推定領域を、所定のアルゴリズムに基づいて、自動的に定義する推定領域定義手段と、
前記人物画像データを構成する前記推定領域内の各画素の中から、前記平均画素値に対する色差が所定範囲外の画素値をもつ画素を選出画素として抽出し、この選出画素の集合からなる領域により、当該人物の唇領域を示すマスクデータを作成する唇領域抽出手段と、
を備えることを特徴とする人物の唇領域マスクデータの作成装置。 - 請求項9に記載の作成装置において、
参照領域定義手段が、人物画像から右目領域および左目領域を認識し、これら両領域の位置および大きさに基づいて、参照領域の定義を行い、
推定領域定義手段が、前記両領域の位置および大きさに基づいて、推定領域の定義を行うことを特徴とする人物の唇領域マスクデータの作成装置。 - 請求項10に記載の作成装置において、
参照領域定義手段が、右目領域の重心点と左目領域の重心点とを結ぶ両目基準線分もしくは右目領域の左目領域に対する最近接点と左目領域の右目領域に対する最近接点とを結ぶ両目基準線分を定義し、この両目基準線分についての垂直二等分線に関して左右対称となり、前記両目基準線分の長さに応じて定まる所定距離だけ前記両目基準線分の下方に隔たって位置し、前記両目基準線分の長さに応じて定まる所定の横幅および縦幅を有する領域を、参照領域と定義し、
推定領域定義手段が、前記両目基準線分についての垂直二等分線に関して左右対称となり、前記両目基準線分の長さに応じて定まる所定距離だけ前記両目基準線分の下方に隔たって位置し、かつ、前記参照領域の下方に位置し、前記両目基準線分の長さに応じて定まる所定の横幅および縦幅を有する領域を、推定領域と定義することを特徴とする人物の唇領域マスクデータの作成装置。 - 請求項8〜11のいずれかに記載の作成装置において、
人物画像入力手段が、人物画像データを、3つの色成分のそれぞれについての画素値を有する画素の集合として入力し、
平均画素値演算手段が、各色成分ごとにそれぞれ平均画素値を求める演算を行い、
唇領域抽出手段が、三次元色空間上で、前記平均画素値をもつ標準点を定め、この標準点からの距離が所定範囲外となるような画素値をもつ画素を選出画素とすることを特徴とする人物の唇領域マスクデータの作成装置。 - 請求項12に記載の作成装置において、
人物画像入力手段が、人物画像データを、三原色RGBまたは三原色CMYの各色成分ごとの画素値をもった画素の集合として入力し、
平均画素値演算手段が、三原色RGBまたは三原色CMYの各色成分ごとにそれぞれ平均画素値を求める演算を行い、
唇領域抽出手段が、L*a*b*またはYIQ三次元色空間を定義し、前記人物画像データを構成する推定領域内の各画素の画素値および前記平均画素値を、L*a*b*またはYIQ三次元色空間上の画素値に変換し、L*a*b*またはYIQ三次元色空間上において、標準点からの距離が所定範囲外となるような画素値をもつ画素を選出画素とすることを特徴とする人物の唇領域マスクデータの作成装置。 - 請求項12に記載の作成装置において、
人物画像入力手段が、人物画像データを、三原色RGBまたは三原色CMYの各色成分ごとの画素値をもった画素の集合として入力し、
平均画素値演算手段が、三原色RGBまたは三原色CMYの各色成分ごとにそれぞれ平均画素値を求める演算を行い、
唇領域抽出手段が、L*a*b*三次元色空間を定義し、前記人物画像データを構成する推定領域内の各画素の画素値および前記平均画素値を、L*a*b*三次元色空間上の画素値に変換し、L*a*b*三次元色空間上において、標準点からの距離が所定範囲外となるような画素値をもつ画素を選出画素としてマスクデータを作成する第1の処理と、YIQ三次元色空間を定義し、前記人物画像データを構成する推定領域内の各画素の画素値および前記平均画素値を、YIQ三次元色空間上の画素値に変換し、YIQ三次元色空間上において、標準点からの距離が所定範囲外となるような画素値をもつ画素を選出画素としてマスクデータを作成する第2の処理と、を実行し、前記第1の処理で作成されたマスクデータと前記第2の処理で作成されたマスクデータとの論理和によって得られるマスクデータを、求める唇領域マスクデータとすることを特徴とする人物の唇領域マスクデータの作成装置。 - 請求項8〜14のいずれかに記載の作成装置において、
唇領域抽出手段が、抽出した選出画素の集合からなる閉領域が複数存在する場合に、これら複数の閉領域をディスプレイ画面上に表示し、オペレータの指示により選択された1つの閉領域に基づいて唇領域を示すマスクデータを作成することを特徴とする人物の唇領域マスクデータの作成装置。 - 請求項8〜14のいずれかに記載の作成装置において、
唇領域抽出手段が、抽出した選出画素の集合からなる閉領域が複数存在する場合に、人物画像の顔の正中線から外れる閉領域を除外する除外処理を実行し、この除外処理後に残った閉領域に基づいて唇領域を示すマスクデータを作成することを特徴とする人物の唇領域マスクデータの作成装置。 - 請求項16に記載の作成装置において、
唇領域抽出手段が、除外処理を行う際に、人物画像の右目領域の重心点と左目領域の重心点とを結ぶ両目基準線分もしくは右目領域の左目領域に対する最近接点と左目領域の右目領域に対する最近接点とを結ぶ両目基準線分についての垂直二等分線を正中線と定義し、複数の閉領域のそれぞれについてその重心点を求め、求めた重心点と前記正中線との距離が所定の許容範囲を超える閉領域を、正中線から外れる閉領域として除外することを特徴とする人物の唇領域マスクデータの作成装置。 - 請求項16または17に記載の作成装置において、
唇領域抽出手段が、除外処理後に複数の閉領域が残った場合に、残った閉領域の中から、唇領域の可能性の最も高い閉領域を1つだけ選択する択一処理を実行し、この択一処理により選択した閉領域に基づいて唇領域を示すマスクデータを作成することを特徴とする人物の唇領域マスクデータの作成装置。 - 請求項18に記載の作成装置において、
唇領域抽出手段が、択一処理を行う際に、面積の最も大きな閉領域を1つだけ選択することを特徴とする人物の唇領域マスクデータの作成装置。 - 請求項18に記載の作成装置において、
唇領域抽出手段が、択一処理の対象となる3つの閉領域が存在する場合、これら3つの閉領域の正中線方向への並び順を考慮し、中央に配置されている閉領域を1つだけ選択することを特徴とする人物の唇領域マスクデータの作成装置。 - 請求項18に記載の作成装置において、
唇領域抽出手段が、択一処理を行う際に、複数の閉領域のそれぞれについてその重心点を求め、求めた重心点と推定領域の重心点との距離が最小となる閉領域を1つだけ選択することを特徴とする人物の唇領域マスクデータの作成装置。 - 請求項18に記載の作成装置において、
唇領域抽出手段が、択一処理を行う際に、複数の閉領域のそれぞれについての平均画素値を求め、L*a*b*三次元色空間上もしくはYIQ三次元色空間上に、前記複数の閉領域についての平均画素値をそれぞれ比較点としてプロットするとともに、平均画素値演算手段によって演算された参照領域に関する平均画素値を標準点としてプロットし、a*b*投影面上もしくはIQ投影面上に前記比較点および前記標準点を投影することにより、投影比較点および投影標準点を求め、前記投影標準点に対する距離が最も大きな投影比較点に対応する閉領域を1つだけ選択することを特徴とする人物の唇領域マスクデータの作成装置。 - 請求項18に記載の作成装置において、
唇領域抽出手段が、標準的な唇の輪郭形状を示す標準パターンを記憶しており、択一処理を行う際に、複数の閉領域のそれぞれについて前記標準パターンに対する類似性を評価し、最も高い評価が得られた閉領域を1つだけ選択することを特徴とする人物の唇領域マスクデータの作成装置。 - 請求項8〜23のいずれかに記載の作成装置において、
唇領域抽出手段が、空洞部を包含する閉領域について、当該空洞部を除去する処理を行うことを特徴とする人物の唇領域マスクデータの作成装置。 - 請求項8〜24のいずれかに記載の人物の唇領域マスクデータの作成装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005048150A JP4519681B2 (ja) | 2004-02-26 | 2005-02-24 | 人物の唇領域マスクデータの作成方法および作成装置 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004051742 | 2004-02-26 | ||
JP2005048150A JP4519681B2 (ja) | 2004-02-26 | 2005-02-24 | 人物の唇領域マスクデータの作成方法および作成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005276182A JP2005276182A (ja) | 2005-10-06 |
JP4519681B2 true JP4519681B2 (ja) | 2010-08-04 |
Family
ID=35175737
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005048150A Expired - Fee Related JP4519681B2 (ja) | 2004-02-26 | 2005-02-24 | 人物の唇領域マスクデータの作成方法および作成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4519681B2 (ja) |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007188126A (ja) * | 2006-01-11 | 2007-07-26 | Fujifilm Corp | 画像明るさ算出装置および方法並びにプログラム |
JP5354842B2 (ja) * | 2006-05-26 | 2013-11-27 | キヤノン株式会社 | 画像処理方法および画像処理装置 |
JP2011133977A (ja) * | 2009-12-22 | 2011-07-07 | Sony Corp | 画像処理装置および方法、並びにプログラム |
JP4831259B1 (ja) * | 2011-03-10 | 2011-12-07 | オムロン株式会社 | 画像処理装置、画像処理方法、および制御プログラム |
JP5273208B2 (ja) * | 2011-06-07 | 2013-08-28 | オムロン株式会社 | 画像処理装置、画像処理方法、および制御プログラム |
GB201413047D0 (en) * | 2014-07-23 | 2014-09-03 | Boots Co Plc | Method of selecting colour cosmetics |
JP6458569B2 (ja) * | 2015-03-12 | 2019-01-30 | オムロン株式会社 | 画像処理装置および画像処理方法 |
KR101654005B1 (ko) * | 2015-06-11 | 2016-09-05 | 주재성 | 이미지 가공서비스 제공시스템 및 이를 이용한 이미지 가공서비스 제공방법 |
JP6720881B2 (ja) * | 2017-01-19 | 2020-07-08 | カシオ計算機株式会社 | 画像処理装置及び画像処理方法 |
WO2019117146A1 (ja) * | 2017-12-15 | 2019-06-20 | 株式会社シャルマン | 基準正面設定装置、計測装置、眼鏡選定装置、カルテ作成装置、計測方法、眼鏡選定方法、及びカルテ作成方法 |
CN111292335B (zh) * | 2018-12-10 | 2023-06-13 | 北京地平线机器人技术研发有限公司 | 一种前景掩模特征图的确定方法、装置及电子设备 |
CN114463212A (zh) * | 2022-01-28 | 2022-05-10 | 北京大甜绵白糖科技有限公司 | 图像处理方法及装置、电子设备和存储介质 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000076455A (ja) * | 1998-08-31 | 2000-03-14 | Minolta Co Ltd | 3次元形状データ処理装置 |
JP2001216515A (ja) * | 2000-02-01 | 2001-08-10 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 人物の顔の検出方法およびその装置 |
-
2005
- 2005-02-24 JP JP2005048150A patent/JP4519681B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000076455A (ja) * | 1998-08-31 | 2000-03-14 | Minolta Co Ltd | 3次元形状データ処理装置 |
JP2001216515A (ja) * | 2000-02-01 | 2001-08-10 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 人物の顔の検出方法およびその装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005276182A (ja) | 2005-10-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7636485B2 (en) | Method and system for enhancing portrait images that are processed in a batch mode | |
US7082211B2 (en) | Method and system for enhancing portrait images | |
US9111132B2 (en) | Image processing device, image processing method, and control program | |
JP3557659B2 (ja) | 顔抽出方法 | |
WO2022179215A1 (zh) | 图像处理方法及装置、电子设备和存储介质 | |
JP5432714B2 (ja) | 構図解析方法、構図解析機能を備えた画像装置、構図解析プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 | |
JP3961734B2 (ja) | 画像処理方法、装置及び記録媒体 | |
US20130271485A1 (en) | Image-processing device, image-processing method, and control program | |
JP4519681B2 (ja) | 人物の唇領域マスクデータの作成方法および作成装置 | |
US20130271484A1 (en) | Image-processing device, image-processing method, and control program | |
WO2012169250A1 (ja) | 画像処理装置、画像処理方法、および制御プログラム | |
CN113344836A (zh) | 人脸图像处理方法及装置、计算机可读存储介质、终端 | |
CN114155569B (zh) | 一种化妆进度检测方法、装置、设备及存储介质 | |
KR101513931B1 (ko) | 구도의 자동보정 방법 및 이러한 구도의 자동보정 기능이 탑재된 영상 장치 | |
JP2004265431A (ja) | 顔抽出方法 | |
CN110751078B (zh) | 一种确定三维人脸的非肤色区域的方法和设备 | |
JP5240305B2 (ja) | 被写体特定用プログラム、およびカメラ | |
JP2004234689A (ja) | 顔抽出方法 | |
JP2007200289A (ja) | 目の位置の検出方法 | |
JP3590862B2 (ja) | 写真処理装置及び写真処理方法 | |
JP5962268B2 (ja) | 画像処理装置、画像処理方法、画像生成方法及びプログラム | |
JP2004206738A (ja) | 顔抽出方法 | |
JP2000244727A (ja) | 写真処理方法及び写真処理装置 | |
JP2004234688A (ja) | 顔抽出方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080125 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100209 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100409 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100518 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100519 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130528 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140528 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |