JP4517515B2 - 自動車用4サイクルエンジン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃焼室内に既燃ガスを残留させることによる所謂内部EGRを積極的に利用するようにした自動車用4サイクルエンジンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、特開平5−86988号公報に示されるように、エンジンの排気系と吸気系との間に外部EGR通路を接続し、この外部EGR通路を通して排気ガスの還流(EGR)を行うことによりNOxの低減を図ることは一般に知られている。特に上記公報に示される装置では、EGRクーラーを備えた外部EGR通路を通って冷やされたEGRガスを燃焼室に導入するようにし、かつ、高負荷側の領域でEGR率を増大させることにより、NOxの低減に加え、高負荷側の領域で燃焼温度及び排気温度の上昇を抑制することができるようにしている。このような燃焼温度及び排気温度の上昇抑制は、燃焼効率の向上、ノッキング抑制、排気浄化用の触媒の信頼性向上等に有利となる。
【0003】
また、外部EGR通路によって排気ガスの還流を行うものに替えて、積極的に燃焼室内に既燃ガスを残留させることによる所謂内部EGRを利用する手法も知られており、この手法としては吸気弁と排気弁の開弁期間のオーバラップを大きくするものが一般的である。つまり、吸気弁や排気弁の開閉タイミングを変更可能とするバルブタイミング可変装置を用い、内部EGRを必要とする領域では上記オーバラップを大きくすることによりそのオーバラップ期間中の排気の吹き返し等で残存既燃ガス量を増加されるようにしている。
【0004】
なお、運転状態に応じて吸気弁や排気弁の開閉タイミングを調節するものとしては、特開平10−266878号公報に示されるように、エンジンの低負荷側の特定運転領域内で、残留既燃ガスを利用して燃焼室内で多点的に自己着火を生じさせるとともにポンピングロスを低減するため、排気弁を吸気上死点前に閉弁させ、かつ、吸気弁を吸気上死点後に開弁させるとともに、要求負荷が低くなるにつれて排気弁の閉弁時期を早め、かつ、吸気弁の開弁時期を遅らせるようにした装置が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来技術のうち、特開平5−86988号公報に示されたものでは、エンジンの吸気系、排気系等に対してさらに外部EGR通路、EGRバルブ、EGRクーラー等を装備する必要がある。また、このように外部EGRを行うものでは、スロットル弁下流の吸気通路にEGRガスが吸入されて、このEGRガスが各気筒の吸入期間中に燃焼室に流入するが、高速域における高負荷側の領域では、スロットル弁下流の吸気通路の負圧が小さくなるとともに各気筒の吸入期間が時間的に短くなるため、EGR量を充分に確保することが難しくなる。さらに、外部からのEGRによると吸気系にデポジットが生じ易くなるという問題もある。
【0006】
また、吸気弁と排気弁の開弁期間のオーバラップを大きくすることにより内部EGRを行う手法によると、外部EGR通路等を省略することができるが、残留既燃ガスの温度が高いため、高負荷側の領域で燃焼温度及び排気温度の上昇抑制を図ることが難しい。しかも、オーバラップ期間が一定であるとエンジン回転数の上昇につれて有効開弁期間が減少することにより実質的にオーバラップが小さくなって内部EGRが得られにくくなるため、高速域まで充分に内部EGRを確保するためには高速域でオーバラップを著しく拡大する必要があり、バルブ開閉タイミングの可変範囲を大きくしなければならないためバルブタイミング可変装置の構造が複雑になる。さらに、上記オーバラップが大きいと、吸気上死点で吸気弁及び排気弁が比較的大きく開いた状態となるので、これらとの干渉を避けるためピストン頂面に深いリセスを設ける必要があり、これが燃焼に悪影響を及ぼすおそれがある。
【0007】
また、特開平10−266878号公報に示された発明は、燃焼室内に供給される混合気中の燃料を高温の既燃ガスで分解、ラジカル化して自己着火を生じさせようとするものであり、高負荷側の領域で燃焼温度及び排気温度の上昇を抑制するというようなことは期待していない。
【0008】
本発明は上記の事情に鑑み、中・高速の高負荷側の領域まで内部EGRによって充分にEGR効果を持たせることができ、かつ、燃焼温度及び排気温度の上昇を抑制することができる自動車用4サイクルエンジンを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、少なくともエンジンの中負荷乃至高負荷側の領域における中・高速域で、排気弁用カムリフト特性における加速度区間から定速度区間への移行時点をもって定義した排気弁閉時期を吸気上死点より所定期間前とし、吸気弁用カムリフト特性における定速度区間から加速度区間への移行時点をもって定義した吸気弁開時期を吸気上死点以後に設定しているとともに、前記排気弁閉時期から前記吸気上死点までの前記所定期間を、中速中負荷域は、低速中負荷域に対して大きくするものである。
【0010】
この発明によると、エンジンの中負荷乃至高負荷側の領域における中・高速域で、排気弁が吸気上死点より所定期間前に閉じられることにより燃焼室内に既燃ガスが残存して内部EGR効果が得られる。そして、吸気弁は吸気上死点以後に開かれるため、排気弁が閉じてから上死点まで燃焼室内の圧力が上昇し、それに伴い燃焼室内の温度が上昇している期間に充分に放熱が行われてから、吸気上死点後の圧力低下に伴い温度が低下する。これにより燃焼室内の既燃ガスが冷却され、低温のEGRガスを導入する場合と同様に、燃焼温度及び排気温度の上昇を抑制する作用が得られる。
【0011】
この発明のエンジンにおいて、排気弁及び吸気弁のうちの少なくとも一方に対してバルブ開閉タイミングを変更可能とするバルブタイミング可変装置を備え、吸気上死点を挟んでの上記排気弁閉時期から上記吸気弁開時期までの期間を、エンジンの中負荷乃至高負荷側の領域において中速域では高速域よりも大きくするように運転状態に応じてバルブ開閉タイミングを変更することが好ましい。
【0012】
このようにすると、吸気弁及び排気弁の有効開弁期間が高速側程減少することの影響が、上記のようにバルブタイミングを変更することで調整されて、エンジンの中負荷乃至高負荷側の領域において中速域から高速域にわたり、同程度に内部EGR効果が得られる。
【0013】
また、少なくとも排気弁に対してバルブ開閉タイミングを変更可能とするバルブタイミング可変装置を備え、上記排気弁閉時期をエンジンの全開域では吸気上死点以後に設定することが好ましい。このようにすると、エンジンの全開域では内部EGRが低減されて新気の充填量が増大されることにより出力が確保される。
【0014】
この場合、上記排気弁閉時期が吸気上死点より所定期間前とされる運転領域からエンジン負荷が全開域に近づくにつれて、上記排気弁閉時期を徐々に遅らせるようにすれば、滑らかに出力が高められる。
【0015】
さらに、排気弁及び吸気弁に対してそれぞれバルブ開閉タイミングを変更可能とするバルブタイミング可変装置を備え、エンジンの高速域における全開域では上記排気弁閉時期及び上記吸気弁開時期をともに吸気上死点以後に設定しておけば、開弁期間が比較的小さい吸気弁において高速全開域での新気充填量の確保に有利となる。
【0016】
また、本発明は、少なくともエンジンの中負荷乃至高負荷側の領域における中・高速域で、排気弁用カムリフト特性における加速度区間から定速度区間への移行時点をもって定義した排気弁閉時期を吸気上死点より所定期間前とし、吸気弁用カムリフト特性における定速度区間から加速度区間への移行時点をもって定義した吸気弁開時期を吸気上死点以後に設定しており、更に、過給機を備えるとともに、エンジンの中・高速域における全開域では少なくとも上記排気弁閉時期を吸気上死点より前に設定したものである。
【0017】
この発明によると、エンジンの中負荷乃至高負荷側の領域における中・高速域で、排気弁が吸気上死点より所定期間前に閉じられることにより燃焼室内に既燃ガスが残存して内部EGR効果が得られる。そして、吸気弁は吸気上死点以後に開かれるため、排気弁が閉じてから上死点まで燃焼室内の圧力が上昇し、それに伴い燃焼室内の温度が上昇している期間に充分に放熱が行われてから、吸気上死点後の圧力低下に伴い温度が低下する。これにより燃焼室内の既燃ガスが冷却され、低温のEGRガスを導入する場合と同様に、燃焼温度及び排気温度の上昇を抑制する作用が得られる。更に、過給機を備えるとともに、エンジンの中・高速域における全開域では少なくとも上記排気弁閉時期を吸気上死点より前に設定するので、中・高速域における全開域でも内部EGRが行われるとともに燃焼温度及び排気温度の上昇が抑制され、かつ、このように内部EGRが行われながらも過給により新気充填量が確保される。とくに、燃焼温度の上昇抑制により耐ノック性が高められることから、従来ではノッキングのために制約されていた過給による出力アップが有効に図られる。
【0018】
さらにこの場合に、燃焼室内の混合気の空燃比をコントロールする手段を備え、エンジンの中・高速域における全開域では上記空燃比を理論空燃比以上の値とすることが好ましい。すなわち、上述のようにエンジンの中・高速域における全開域では少なくとも排気弁閉時期を吸気上死点より前に設定することで耐ノック性が高められることから、ノッキング抑制のための空燃比のエンリッチ化が不要となるので、過給により新気の充填量を確保しつつ空燃比を理論空燃比以上にリーン化することにより出力性能及び燃費性能の向上が図られる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
図1は本発明が適用される自動車用4サイクルエンジンの全体構造を概略的に示したものである。この図において、1はエンジン本体であり、複数の気筒を有し、その各気筒2には、シリンダボアに挿入されたピストン4の上方に燃焼室5が形成されている。この燃焼室5には吸気ポート7及び排気ポート8が開口し、これらのポート7,8は吸気弁9及び排気弁10によって開閉されるようになっている。
【0021】
上記吸気弁9及び排気弁10はカムシャフト11,12等からなる動弁機構により開閉作動されるようになっている。また、吸気弁9に対する動弁機構及び排気弁10に対する動弁機構には、それぞれ、バルブ開閉タイミングを変更可能にするバルブタイミング可変装置13,14が設けられている。このバルブタイミング可変装置13,14は、クランクシャフトに連動するカムプーリとカムシャフトとの間に設けられて、クランクシャフトに対するカムシャフトの位相を変更することにより、開弁期間は一定としつつ開時期及び閉時期を変更することができるようになっている。このようなバルブタイミング可変装置13,14は従来から種々知られているため、具体的な構造の図示及び説明は省略する。
【0022】
上記燃焼室5の中央部には点火プラグ16が配設され、そのプラグ先端が燃焼室に臨んでいる。さらに燃焼室5には、側方からインジェクタ18の先端部が臨み、このインジェクタ18から燃料が燃焼室5内に直接噴射されるようになっている。
【0023】
上記エンジン本体1には吸気通路20及び排気通路30が接続されている。上記吸気通路20には、その上流側から順に、エアクリーナ21、エアフローセンサ22、スロットル弁23及びサージタンク24が設けられている。上記スロットル弁23は、図外のアクセルペダルに機械的に連結され、アクセルペダル踏込み量に応じた開度に開かれるようになっている。このスロットル弁23に対し、その開度を検出するスロットル開度センサ25が設けられている。
【0024】
上記排気通路30には、排気ガス中の酸素濃度を検出することによって空燃比を検出するO2センサ31が設けられるとともに、その下流に排気ガス浄化用の触媒32が設けられている。この触媒32は、三元触媒により構成してもよいが、空燃比をリーンにして成層運転を行う場合の浄化性能を高めるため、空燃比が理論空燃比よりもリーンな条件下にある場合でもNOxを効果的に浄化することができる触媒を用いることが望ましい。当実施形態では、酸素過剰雰囲気で排気ガス中のNOxを吸収し、空燃比がリーンからリッチ側に変化して酸素濃度が低下したときに、吸収していたNOxを放出するとともに、雰囲気中に存在するCO等の還元材によりNOxを還元させるようになっているリーンNOx触媒が用いられている。
【0025】
40はエンジン制御用のコントロールユニット(ECU)である。このECU40には、上記エアフローセンサ22、スロットル開度センサ25及びO2センサ31からの信号が入力されるとともに、クランク角センサ35からエンジン回転数検出等のためのクランク角信号が入力され、さらにエンジン冷却水の温度を検出する水温センサ36等からの信号も入力されている。
【0026】
また、ECU40から、上記インジェクタ18に対して燃料噴射を制御する信号が出力されるとともに、バルブタイミング可変装置13,14に対してこれを制御する信号が出力されている。
【0027】
上記ECU40は、運転状態判別手段41、バルブタイミング制御手段42及び燃料噴射制御手段43を含んでいる。運転状態判別手段41は、クランク角センサ35からのクランク角信号の周期の計測等によって検出されるエンジン回転数と、エアフローセンサ22、スロットル開度センサ25等からの信号によって調べられるエンジン負荷とに基づき、エンジンの運転状態を判別するようになっている。
【0028】
バルブタイミング制御手段42は、運転状態判別手段41により判別される運転状態に応じ、バルブタイミング可変装置13,14を制御することにより、吸気弁11及び排気弁12の開閉タイミングを後に詳述するように設定、変更するようになっている。
【0029】
また、燃料噴射制御手段43は、運転状態判別手段41により判別される運転状態に応じてインジェクタ18からの燃料噴射量及び噴射時期を制御する。例えばエンジンの低負荷側の所定領域(後述の図4における領域Bもしくはこの領域Bを含む低負荷から中負荷にかけての低・中速域)では、空燃比を理論空燃比よりもリーンとするとともに、圧縮行程後半に燃料を噴射することにより点火プラグ16まわりに混合気を偏在させて成層燃焼を行わせるように、燃料噴射量及び噴射タイミングを制御する。一方、上記所定領域以外の領域では、空燃比を理論空燃比もしくはこれに近い値とするとともに、吸気行程で燃料を噴射することにより混合気を拡散させて均一燃焼を行わせるように、燃料噴射量及び噴射タイミングを制御する。
【0030】
図2は吸・排気弁の開閉タイミングを示すためのカムリフト曲線を表しており、InVは吸気弁、ExVは排気弁を意味する。また、InO及びInCは吸気弁の開時期及び閉時期、ExO及びExCは排気弁の開時期及び閉時期である。ここで、吸気弁及び排気弁の開時期InO,ExOは、カムリフト特性における定速度区間から加速度区間への移行時点をもって定義し、吸気弁及び排気弁の閉時期InC,ExCは、カムリフト特性における加速度区間から定速度区間への移行時点をもって定義することとする(図3参照)。
【0031】
図2において、排気弁は開閉タイミング可変範囲内で最も進角したときに実線のように閉時期ExCが吸気上死点TDCより前、最も遅角したときに破線のように閉時期ExCが吸気上死点TDCより後となり、吸気弁は開閉タイミング可変範囲内で最も進角したときに破線のように開時期InOが吸気上死点TDCより前、最も遅角したときに実線のように開時期InOが吸気上死点TDCより後となる。従って、破線で示すような排気弁が遅角、吸気弁が進角の状態では両者の開弁期間にオーバラップがあるが、実線で示すような排気弁が進角、吸気弁が遅角の状態では両者の開弁期間にオーバラップがない。このようなオーバラップがない状態での排気弁閉時期ExCから吸気弁開時期InOまでの期間を、実施形態の説明の中では便宜的にマイナスオーバラップ(マイナスO/L)と呼ぶ。
【0032】
次に、運転状態に応じたバルブタイミングの設定、変更の仕方を、図4および図5を参照しつつ説明する。なお、以下の説明の中で吸気弁、排気弁の開閉タイミング等についての時期及び期間を表す数値はクランク角によるものであり、また、BTDCは上死点前を意味し、ATDCは上死点後を意味する。
【0033】
エンジンの中負荷乃至高負荷側の領域(中負荷域及び高負荷域のうちで全開及びその近傍の領域を除く領域)における中・高速域では、排気弁閉時期ExCが吸気上死点TDCより所定期間前とされるとともに吸気弁開時期InOが吸気上死点TDCより後とされることにより、マイナスO/Lが生じるように設定される。そして、この中負荷乃至高負荷側の領域うちの中速域では高速域よりもマイナスO/Lが大きくされる。
【0034】
すなわち、図4において、エンジン中負荷からこれより多少高負荷側にまでわたる領域における中速域(領域A)でマイナスO/Lが最も大きくされる。具体的には、中速中負荷(上記領域A内)では図5(b)に示すように、排気弁閉時期ExCが吸気上死点TDCよりも20°以上前、好ましくはBTDC30〜40°に設定されるとともに、吸気弁開時期InOが吸気上死点TDCより後、好ましくはATDC35〜45°に設定される。なお、中速中負荷域において吸気弁の閉時期InCは吸気下死点後80°程度、排気弁の開時期は排気下死点前80°程度とされる。そして、当実施形態において用いられているバルブタイミング可変装置によると、吸気弁及び排気弁の開弁期間は一定に保たれつつ、吸気弁開時期の変化に伴って吸気弁閉時期も変化し、また排気弁閉時期の変化に対応して排気弁開時期も変化する。
【0035】
領域Aより高速側の領域である高速中負荷域では、図5(c)に示すように、マイナスO/Lを有するがその期間が中速中負荷域より小さくされ、例えば排気弁閉時期ExCがBTDC20〜30°に設定されるとともに、吸気弁開時期InOがATDC25〜35°に設定される。
【0036】
また、領域Aから全開域に近づくと、それにつれて排気弁が徐々に遅角され、かつ、吸気弁が徐々に進角されることにより、マイナスO/Lが徐々に小さくされ、あるいはさらに正のオーバラップが生じる状態に至る。そして、中速全開域では、図5(e)に示すように、排気弁閉時期ExCが吸気上死点TDCより後、例えばATDC10°程度に設定されるとともに、吸気弁開時期InOが吸気上死点TDCより前、例えばBTDC10〜15°程度に設定される。また、高速高負荷域では、図5(f)に示すように、排気弁閉時期ExCが吸気上死点TDCより後、例えばATDC10°程度に設定されるとともに、吸気弁開時期InOが吸気上死点TDCより後、例えばATDC10〜15°に設定される。
【0037】
なお、低速域でのバルブ開閉タイミングは本発明で限定しないが、図示の例によると、低速中負荷域では図5(a)のように、中速中負荷域よりマイナスO/Lが小さくされ、例えば排気弁閉時期ExCがBTDC20〜30°、吸気弁開時期InOがATDC25〜35°に設定される。低速全開域では図5(d)のように、中速全開域と略同じで排気弁閉時期ExCがATDC10°程度に設定されるとともに、吸気弁開時期InOがBTDC10〜15°程度に設定される。
【0038】
また、図4中に一点鎖線で囲った低負荷領域Bでは、図6に示すように、排気弁閉時期ExCが吸気上死点TDCより5°以上前、好ましくはBTDC5〜15°程度に設定されるとともに、吸気弁開時期InOが吸気上死点TDCより後であって、吸気上死点TDCから吸気弁開時期InOまでの期間θInが排気弁閉時期ExCから吸気上死点TDCまでの期間θExよりも長くなる時期、好ましくは[θIn−θEx]≧5°となる時期に設定され、例えばATDC10〜20°程度に設定される。なお、この領域Bでの排気弁閉時期ExCから吸気弁開時期InOまでの期間は20°以上であることが好ましい。
【0039】
以上のような当実施形態のエンジンによると、少なくともエンジンの中負荷乃至高負荷側の領域における中・高速域では、排気弁閉時期ExCを吸気上死点TDCより所定期間(20°以上)前とするとともに、吸気弁開時期InOを吸気上死点TDC後としていることにより、比較的多量の内部EGRが行われて充分にNOxが低減されるとともに、その内部EGRによる燃焼室内の既燃ガスが充分に冷却されて熱効率の向上による燃費改善及び排気温度上昇抑制の効果が得られ、さらにポンピングロス低減、ノッキング抑制等の効果も得られる。
【0040】
すなわち、排気弁閉時期ExCを吸気上死点TDCより所定期間前としておけば、燃焼室5内に排気ガスが残存して内部EGR効果が得られ、これによりNOxが低減される。
【0041】
また、排気弁閉時期ExCを吸気上死点TDCより所定期間前とするとともに吸気弁開時期InOを吸気上死点TDC後とした場合の排気行程後期から吸気行程前記にかけての圧力変化は図7のようになり、排気弁閉時期ExCから吸気上死点TDCになるまで間に燃焼室内圧力が上昇し、吸気上死点TDCを過ぎてから燃焼室圧力が低下する。そして、圧力上昇に伴って温度が上昇し、圧力低下に伴って温度が低下するが、圧力上昇により燃焼室内温度が高められる期間には、燃焼室を構成する周囲の壁(ウォータジャケットが内蔵されて比較的温度が低いシリンダヘッドないしシリンダ壁)との温度差が大きくなることにより、この周囲の壁への放熱量が増大する。従って、排気弁が閉じた時点で燃焼室内に残留する既燃ガスの温度が高くても、排気弁が閉じてからの圧力が高い期間に充分に放熱が行われた上で、その後の圧力低下に伴い温度が低下する。こうして、既燃ガスを冷却する作用が得られ、これにより、外部から冷却されたEGRガスを導入する場合と同様に、燃焼温度及び排気温度が低下する。
【0042】
この場合、排気弁閉時期ExCから吸気上死点TDCまで燃焼室内圧力を上昇させるために吸気弁開時期InOは少なくとも吸気上死点TDC後であることが必要である。さらに、吸気上死点TDC後でも比較的早い時期に吸気弁が開くとその時点で燃焼室内圧力が吸気圧力まで急減して放熱効果が損なわれるのに対し、吸気弁開時期を遅くすれば放熱の期間を稼ぎ得るので、例えば吸気上死点TDCから吸気弁開時期InOまでの期間が排気弁閉時期ExCから吸気上死点TDCまでの期間以上となる程度にまで吸気弁開時期を遅くすることにより、燃焼温度及び排気温度の低下に寄与する。なお、このように吸気弁開時期を遅くすることで後に詳述するようなポンピングロス低減作用も得られる。
【0043】
そして、燃焼温度の低下により、熱効率が向上され、これとポンピングロス低減作用とで燃費が改善されるとともに、排気温度の低下により、触媒の温度上昇が抑制されて触媒の信頼性、耐久性が向上される。さらに、燃焼温度の低下は、高負荷側の領域でノッキング抑制の効果も発揮する。
【0044】
また、このようにマイナスO/Lによって内部EGRを得るようにすれば、吸気上死点で吸気弁及び排気弁が閉じているので、従来の正のオーバラップによって内部EGRを得る場合のようにピストン頂面に深いリセスを設ける必要がない。
【0045】
さらに、このようなマイナスO/Lによると、エンジン回転速度が高くなるにつれ、吸気弁及び排気弁の有効開弁期間が減少することが実質的にマイナスO/Lを大きくするのと同等に作用するので、高速域では中速域と比べてマイナスO/Lを小さくしても内部EGRの確保及び燃焼温度、排気温度の低減等の効果が充分に得られる。従って、例えば中速中負荷では図5(b)に示すように排気弁閉時期ExCがBTDC30〜40°程度、吸気弁開時期InOがATDC35〜45°程度に設定されてマイナスO/Lが大きくされるのに対し、高速中負荷では図5(c)に示すように排気弁閉時期ExCがBTDC20〜30°程度、吸気弁開時期InOがATDC25〜35°程度に設定されてマイナスO/Lが中速中負荷よりも小さくされることにより、内部EGR量が過剰になることが避けられ、上記のような効果が得られつつ出力が確保される。
【0046】
また、エンジンの全開域では排気弁閉時期ExCが吸気上死点TDCよりも多少遅いATDC10°程度とされることにより、内部EGRが極力少なくされて全開トルクが確保される。
【0047】
この場合、吸気弁開時期InOはエンジンの全開域で中負荷域と比べて早められ、中速全開域では上死点前(BTDC10〜15°程度)とされるが、高速全開域では吸気上死点後(ATDC10〜15°程度)とされることにより全開性能が確保される。すなわち、バルブタイミング可変装置が当実施形態のように開弁期間一定で開閉タイミングを変えるようなタイプのものである場合に、低速域で燃焼安定性確保のためオーバーラップを小さくするとともに吸気の吹き返しを生じないようにするには吸気弁の開弁期間を比較的小さく(例えば220°程度に)設定しておくことが望ましく、一方、無効角及び吸気流入遅れが大きくなる高速域では吸気の吹き返しを生じない範囲で吸気弁閉時期を遅くすることが吸入効率向上のために望ましいが、上記のように吸気弁の開弁期間を比較的小さくした場合に、高速域では、吸気弁開時期を吸気上死点前に設定すると吸気弁閉時期が吸入効率向上のために要求される時期よりも早すぎて、吸入効率の低下を招く。
【0048】
そこで、高速全開域では、排気弁の閉時期及び吸気弁の開時期をともに吸気上死点後とすることにより、内部EGR量を少なくするとともに、吸入効率を高め、これらの作用で高速全開トルクを確保するようにしている。なお、吸気弁の開弁期間を比較的大きくした場合には、高速全開域で吸気弁開時期を吸気上死点前に設定してもよい。
【0049】
また、低負荷領域Bでは、排気弁閉時期ExCを吸気上死点TDC前の適当な時期、例えばBTDC5〜15°程度とすることにより、燃焼安定性を損なわない適度の内部EGR量が得られるとともに、吸気弁開時期InOを吸気上死点TDC後で、吸気上死点から吸気弁開時期までの期間θInが排気弁閉時期から吸気上死点までの期間θExよりも5°程度以上大きくなる時期としているため、充分にポンピングロス低減効果が得られる。
【0050】
ここで、図7を参照しつつポンピングロス低減効果について説明する。吸気上死点TDC前に排気弁が閉じると、燃焼室内圧力が排気圧力に対応するレベルから一端上昇して、吸気上死点TDCを過ぎると下降し、さらに吸気弁が開かれると吸気圧力に対応するレベルまで下降するが、この過程で、吸気上死点TDCに達するまでの間の圧力と吸気上死点TDCを過ぎてからの圧力の格差分がポンピングロスとなる。そして、吸気上死点TDC後において比較的早い時期に吸気弁が開かれる場合(例えば吸気上死点TDCから吸気弁開時期までの期間が排気弁閉時期から吸気上死点TDCまでの期間と同じかそれより短い場合)に、吸気弁が開かれた時点で燃焼室内圧力が吸気圧力まで急減して上記格差が増大することによりポンピングロスが増大するのに対し、吸気弁開時期を遅らせば、燃焼室内圧力が吸気圧力まで低下する時期が遅れることにより、図7中にハッチングで示す分だけ、ポンピングロスの増大が抑制されることとなる。
【0051】
なお、低速全開域では、中速全開域と略同様に吸気弁及び排気弁の開閉タイミングが設定されている。また、低速中負荷域では、燃焼安定性確保のため中速中負荷域と比べて内部EGRを少なくすべく、排気弁閉時期ExCを上死点TDCに近づけて、マイナスO/Lを小さくしている。ただし、排気弁閉時期ExC及びマイナスO/Lを変えなくても、エンジン回転数が低くなるにつれて無効角が小さくなることにより、実質的にマイナスO/Lが小さくなって内部EGRが減少するので、低速中負荷域における排気弁閉時期ExC及びマイナスO/Lは中速中負荷域と同程度としておくことも考えられる。
【0052】
図8は本発明の別の実施形態を示している。この実施形態では、図1に示す第1の実施形態と同様の構造に加え、ターボ過給機50を装備している。このターボ過給機50は、吸気通路20に設けたコンプレッサ51と、排気通路30に設けたタービン52と、両者を連結する軸体53とからなり、排気ガス流によりタービン52が回転し、それに連動してコンプレッサ51が回転することにより吸気を過給するようになっている。なお、55は吸気通路20におけるコンプレッサ51の下流に設けられたインタークーラである。また、56は排気通路30におけるタービン52をバイパスするウエストゲート通路、57はこの通路56に設けられたウエストゲートバルブである。
【0053】
そして、このように過給機50を備える場合、中負荷(乃至高負荷側)の領域や低負荷域における吸気弁及び排気弁の開閉タイミングの制御は第1の実施形態と同様であって(図5(a)〜(c)及び図6参照)、中・高速の中負荷では排気弁閉時期ExCが吸気上死点TDC前、吸気弁開時期InOが吸気上死点TDC後とされるが、さらに中速及び高速の全開域でも、図9(a)及び同(b)のように、排気弁閉時期ExCが吸気上死点TDC前、吸気弁開時期InOが吸気上死点TDC後とされる。例えば、中速全開域では排気弁閉時期ExCがBTDC15〜20°、吸気弁開時期InOがATDC20〜25°に設定され、高速全開域では排気弁閉時期ExCがBTDC10〜15°、吸気弁開時期InOがATDC15〜20°に設定される。
【0054】
また、燃料噴射制御手段43による制御としては、エンジンの低速域や低・中負荷域だけでなく中・高速域における全開域でも上記空燃比が理論空燃比以上(空気過剰率λがλ≧1)となるように、燃料噴射量が制御される。
【0055】
この実施形態によると、中速及び高速の全開域でも、排気弁閉時期ExCが吸気上死点TDC前、吸気弁開時期InOが吸気上死点TDC後とされることにより、内部EGRが得られてNOxが低減され、かつ、その内部EGRによる既燃ガスが冷却されて燃焼温度及び排気温度の上昇が抑制され、燃費が改善されるとともに、ノッキングが抑制される。
【0056】
しかも、内部EGRによる出力低下分が過給により補われ、全開トルクが確保される。
【0057】
とくに、従来では全開域やそれに近い領域ではノッキング防止等のためウエストゲートバルブを通して排気エネルギーを逃がすことで過給圧上昇を抑制していたが、当実施形態ではウエストゲートバルブ57の開度を小さくし、従来では捨てていた排気エネルギーを利用して過給圧を高めることにより、有効に全開トルクを確保することができる。さらに、上記のようにマイナスO/Lとすることによりノッキングを抑制する作用が得られるため、内部EGRによる出力低下分を補う程度以上に過給圧を高めることも可能となり、全開トルクを高めることができる。
【0058】
また、上記のように全開域でもマイナスO/Lとすることでノッキング抑制作用が得られるため、ノッキング抑制のための空燃比のエンリッチ化を行う必要がなく、全開域での空燃比は理論空燃比以上(λ≧1)とし、例えば理論空燃比とすればよい。従って、全開域ではマイナスO/Lによりノッキングが抑制される状況下で、過給により新気の充填量が確保されつつ、理論空燃比となるように新気量に応じて燃料噴射量が制御されることにより、出力性能及び燃費性能が向上される。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のエンジンによると、少なくともエンジンの中負荷乃至高負荷側の領域における中・高速域で、排気弁が吸気上死点より所定期間前に閉じられるとともに吸気弁が吸気上死点後に開かれることにより、燃焼室内に既燃ガスが残存して内部EGR効果が得られ、かつ、排気弁の閉弁から吸気弁の開弁までの期間に充分に放熱が行われて残存既燃ガスが冷却されることにより燃焼温度及び排気温度の上昇を抑制する作用が得られる。このため、内部EGRによってNOxを低減するとともに、燃焼温度を低くすることにより燃焼効率を高めて燃費を改善することができ、かつ、排気温度の上昇抑制により排気系の信頼性、耐久性を高めることができる。さらに、ノッキング抑制、ポンピングロス低減等の効果も奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による4サイクルエンジンの概略図である。
【図2】吸気弁及び排気弁の開閉タイミングを示すためのカムリフト曲線を表した図である。
【図3】カムリフト曲線の部分拡大図である。
【図4】運転状態に応じたバルブタイミングの設定、変更の仕方をマップ的に示す説明図である。
【図5】低速中負荷、中速中負荷、高速中負荷、低速全開、中速全開、高速全開の各運転域での排気弁の閉時期及び吸気弁の開閉時期を示す図である。
【図6】低負荷域での排気弁の閉時期及び吸気弁の開閉時期を示す図である。
【図7】排気行程後期から吸気行程前期にかけての燃焼室容積及び燃焼室内圧力の変化を示す図である。
【図8】本発明の別の実施形態による4サイクルエンジンの概略図である。
【図9】図8の実施形態による場合の中速全開、高速全開の各運転域での排気弁の閉時期及び吸気弁の開閉時期を示す図である。
【符号の説明】
1 エンジン本体
5 燃焼室
9 吸気弁
10 排気弁
13,14 バルブタイミング可変装置
40 ECU
42 バルブタイミング制御手段
Claims (7)
- 少なくともエンジンの中負荷乃至高負荷側の領域における中・高速域で、排気弁用カムリフト特性における加速度区間から定速度区間への移行時点をもって定義した排気弁閉時期を吸気上死点より所定期間前とし、吸気弁用カムリフト特性における定速度区間から加速度区間への移行時点をもって定義した吸気弁開時期を吸気上死点以後に設定しているとともに、前記排気弁閉時期から前記吸気上死点までの前記所定期間を、中速中負荷域は、低速中負荷域に対して大きくすることを特徴とする自動車用4サイクルエンジン。
- 排気弁及び吸気弁のうちの少なくとも一方に対してバルブ開閉タイミングを変更可能とするバルブタイミング可変装置を備え、吸気上死点を挟んでの上記排気弁閉時期から上記吸気弁開時期までの期間を、エンジンの中負荷乃至高負荷側の領域において中速域では高速域よりも大きくするように運転状態に応じてバルブ開閉タイミングを変更することを特徴とする請求項1記載の自動車用4サイクルエンジン。
- 少なくとも排気弁に対してバルブ開閉タイミングを変更可能とするバルブタイミング可変装置を備え、上記排気弁閉時期をエンジンの全開域では吸気上死点以後に設定したことを特徴とする請求項1または2記載の自動車用4サイクルエンジン。
- 上記排気弁閉時期が吸気上死点より所定期間前とされる運転領域からエンジン負荷が全開域に近づくにつれて、上記排気弁閉時期を徐々に遅らせるようにしたことを特徴とする請求項3記載の自動車用4サイクルエンジン。
- 排気弁及び吸気弁に対してそれぞれバルブ開閉タイミングを変更可能とするバルブタイミング可変装置を備え、エンジンの高速域における全開域では上記排気弁閉時期及び上記吸気弁開時期をともに吸気上死点以後に設定したことを特徴とする請求項3または4記載の自動車用4サイクルエンジン。
- 少なくともエンジンの中負荷乃至高負荷側の領域における中・高速域で、排気弁用カムリフト特性における加速度区間から定速度区間への移行時点をもって定義した排気弁閉時期を吸気上死点より所定期間前とし、吸気弁用カムリフト特性における定速度区間から加速度区間への移行時点をもって定義した吸気弁開時期を吸気上死点以後に設定しており、
更に、過給機を備えるとともに、エンジンの中・高速域における全開域では少なくとも上記排気弁閉時期を吸気上死点より前に設定したことを特徴とする自動車用4サイクルエンジン。 - 燃焼室内の混合気の空燃比をコントロールする手段を備え、エンジンの中・高速域における全開域で上記空燃比を理論空燃比以上の値としたことを特徴とする請求項6記載の自動車用4サイクルエンジン。
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