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JP4514404B2 - セキュリティ自動切替システム - Google Patents

セキュリティ自動切替システム Download PDF

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JP4514404B2
JP4514404B2 JP2002376375A JP2002376375A JP4514404B2 JP 4514404 B2 JP4514404 B2 JP 4514404B2 JP 2002376375 A JP2002376375 A JP 2002376375A JP 2002376375 A JP2002376375 A JP 2002376375A JP 4514404 B2 JP4514404 B2 JP 4514404B2
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普 菅野
秀之 山岸
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Asahi Kasei Homes Corp
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Asahi Kasei Homes Corp
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅やオフィスビル等の各種構造物の住居内部への進入が許容された人またはペットの在宅状態に応じてセキュリティモードを自動的に切り替えるシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、外出先から携帯電話機を用いて留守宅のドアや窓の開閉や電気ガス水道の元栓の開閉を行ったり、モニターカメラによる留守宅内の映像情報を携帯電話機に送信し得るホームセキュリティシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、各室に設置した複数のカメラ装置によって入力した画像情報をインターネットを介してユーザPCに転送し、その画像に基づいてマイク装置により入力した音声情報を各室のスピーカ装置から音声出力することで侵入者に対して警告を行うように構成したものもある(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−157665号公報
【特許文献2】
特開2002−158993号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の各従来例においても、一般に建物の玄関等の出入口や窓等の開口部に設けられた防犯センサのモードは「設定」と「解除」の2種類しかないため、全員が外出する場合には防犯センサのモードを設定するが、少なくとも誰かが在宅した場合には誤報を避けるために解除するのが一般である。
【0006】
部屋数が多い建物の1室に誰かが在宅していても他の部屋まで注意が行き届かず、セキュリティ上の不安があり、各部屋の防犯センサを特定の部屋については設定し、その他の部屋については解除することも出来るが、在宅中に各部屋を移動する場合には、その都度、在宅者が防犯センサのモードを設定か解除に切り替えなければならないため煩わしく、結局、誤報を避けるために防犯センサを解除したままにしておく傾向にある。
【0007】
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、住居内部への進入が許容された人またはペットの在宅状態に応じてセキュリティモードを自動的に切り替えることが出来るセキュリティ自動切替システムを提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための本発明に係るセキュリティ自動切替システムは、住居内部への進入が許容された人またはペットの在宅状態に応じて防犯対策を施すセキュリティモードを自動的に切り替えるシステムであって、前記住居内部への進入が許容された人またはペットが携帯し、固有のID信号を発信し得るID信号発信手段と、前記住居内部の所定位置に配置され、前記ID信号発信手段により発信されたID信号を受信して、そのID信号発信手段を携帯した前記住居内部への進入が許容された人またはペットの存在を検知するID信号受信手段と、前記住居内部の各場所で且つ人またはペットが移動する際の動線上に複数設けられ、在宅中の人またはペットが各部屋を移動する場合にその移動に伴ってその移動場所における人またはペットの存在を検知する存在検知手段と、前記存在検知手段が設けられた前記住居内部の各場所に対応して前記住居の各所の出入口等の窓の開口部に設けられ、該窓の開口部から住宅内部への侵入を検知するセキュリティ検知手段と、前記ID信号受信手段の受信信号と、前記存在検知手段の検知信号とに基づいて前記セキュリティモードを切り替える制御手段とを有し、前記制御手段は、前記ID信号発信手段から発信される固有のID信号を前記ID受信手段が受信して、許容された人またはペットの在宅を認識している場合には、前記存在検知手段により人やペットを検知出来ない部屋の前記セキュリティ検知手段の反応を通知し、前記存在検知手段により人やペットを検知している部屋の前記セキュリティ検知手段の反応を通知せず、前記ID信号発信手段から発信される固有のID信号を前記ID受信手段が受信せず、許容された人またはペットの不在を認識している場合には、外出として全てのセキュリティ検知手段の反応を通知し、前記セキュリティ検知手段の反応を通知した場合には、防犯手段を起動するセキュリティーモードとすることを特徴とする。
【0009】
本発明は、上述の如く構成したので、制御手段がID信号受信手段の受信信号と、存在検知手段の検知信号とに基づいてセキュリティーモードを切り替えることで、家人等の住居内部への進入が許容された人またはペットの在宅状態に応じてセキュリティモードを自動的に切り替えることが出来、在宅中に各部屋を移動する場合でもその移動に伴って各部屋のセキュリティモードが自動的に切り替わって万全なセキュリティが出来る。
【0010】
また、前記住居内部の各場所に設けられ、その場所における人またはペットの存在を検知する存在検知手段を有し、前記制御手段は、前記存在検知手段の検知信号と、前記ID信号受信手段の受信信号とに基づいてセキュリティーモードを切り替えることで、存在検知手段により人またはペットの存在をより正確に検知することが出来る。
【0011】
また、前記制御手段がサーバ装置を有し、前記ID信号受信手段の受信信号、前記セキュリティ検知手段の検知信号及び前記存在検知手段の検知信号に基づいて前記住居内部での在宅情報及び/またはセキュリティ情報を外部端末機に報知するか、或いは外部端末機からモニター出来るように構成した場合には、外出先から外部端末機により住居内部での在宅情報やセキュリティ情報を知得することが出来、必要に応じて外出先から防犯手段を制御したり警察や警備センター等に連絡することも出来る。
【0012】
また、前記制御手段が、前記ID信号受信手段の受信信号、前記セキュリティ検知手段の検知信号及び前記存在検知手段の検知信号に基づいて前記住居内部での在宅情報及び/またはセキュリティ情報に基づいて防犯手段を制御する場合には、サイレンや防犯ベル等の警報装置やパトライトやフラッシュライト等の投光装置、更には自動通報装置、或いは、窓や玄関ドアの電子錠、部屋の照明やテレビ、ラジオ等の家電製品等を防犯手段として自動的に作動させて防犯対策を施すことが出来る。
【0013】
【発明の実施の形態】
図により本発明に係るセキュリティ自動切替システムの一例として、住宅のセキュリティシステムに適用した場合の一実施形態を具体的に説明する。図1は本発明に係るセキュリティ自動切替システムを装備した住宅の間取りを示す図、図2(a),(b)はセキュリティ検知手段の構成を示す図、図2(c)は存在検知手段の構成を示す図、図2(d)はID信号発信手段の構成を示す図、図2(e)はID信号受信手段の構成を示す図である。
【0014】
また、図3は建物内部への進入が許容された人またはペットが携帯する各ID信号発信手段の構成を示す図、図4は建物の各所の出入口や窓等の開口部に設けられた各セキュリティ検知手段の構成を示す図、図5は建物内部の各場所(部屋)に設けられた各存在検知手段の構成を示す図である。
【0015】
また、図6はID信号受信手段の受信信号と、存在検知手段の検知信号と、セキュリティ検知手段の検知信号とに基づいて建物内部での在宅情報及びセキュリティ情報を判断すると共にセキュリティーモードの切り替えを示す図、図7はサーバ装置により建物内部での在宅情報及びセキュリティ情報を外部端末機に報知したり、外部端末機からモニターする様子を示す図、図8は外部端末機からモニターする様子を示すパソコンの表示画面の一例を示す図、図9は建物内部での在宅情報及びセキュリティ情報を外部端末機に報知する様子を示す携帯電話機の表示画面の一例を示す図である。
【0016】
図1は本発明に係るセキュリティ自動切替システムを装備した住宅の間取り図であり、図1(a)は1階の間取り図、図1(b)は2階の間取り図である。図1において、1は建物内部への進入が許容された家人や客人或いはペット等の在宅状態に応じてセキュリティモードを自動的に切り替えるシステムを装備した建築構造物の一例としての住宅であり、建物内部への進入が許容された人またはペットが、図2(d)に示すように、固有のID(Identification)信号を発信し得るID信号発信手段となるIDキー(Identification Key)2を携帯して外出或いは在宅する。
【0017】
IDキー2は、図3に示すように、「A−01」〜「A−13」の固有の個人IDコードが関連付けられており、各IDキー2のケース表面が夫々異なる各色で色分けされて外観から容易に判別出来るように構成され、IDキー2の色別に特定の携帯者が決められている。そして、所定のIDキー2を家人や特定の許可された客人等が携帯して所持しており、外出中のみIDキー2を携帯すれば、在宅か外出かの判別を行い、在宅中にIDキー2を肌身離さず携帯すれば携帯者が住宅1内を移動するのに伴ってIDキー2も移動する。
【0018】
尚、IDキー2の他の例としては、携帯電話機(PHS;Personal Handyphone Systemを含む)の筐体内に組み込まれるような、例えば、ブルートゥース(Blue Tooth)等の無線機でも良いし、携帯電話機に接続できるような無線機でも良い。
【0019】
ブルートゥース等の無線機を携帯電話機の筐体内に組み込んでIDキー2を構成した場合には、今や携帯電話機(PHSを含む)は各個人が所持するように広く普及していることから、家人や特定の許可された客人等が比較的肌身離さず携帯して所持する物品とすることが出来、別途IDキー2を携帯するという煩わしさから開放されるという点で有利である。また、携帯電話機のテンキー等を利用して電子錠の開閉を行ったり暗証番号の送信が可能である。
【0020】
図1(a)及び図2(e)に示すID信号受信手段となるID受信機3は、住宅1内部の所定位置に配置され、IDキー2により発信されたID信号を受信して、そのIDキー2を携帯した住宅1内部への進入が許容された人またはペットの存在を検知する。
【0021】
本実施形態では、図1(a)に示すように、ID受信機3は住宅1内の1階の1箇所に設けられており、例えば、電波受信が可能な配電盤内や収納内等の目立たない位置に設置される。尚、電波の受信状態によっては中継器を住宅1内に配置することでも良い。
【0022】
図1及び図2(c)に示す存在検知手段となる人感センサ4は、住宅1内部の間取りに応じて各場所(部屋)に設けられ、その場所における人またはペットの存在を検知する。人感センサ4は赤外線センサや床圧式センサ等が適用出来る。また、他の存在検知手段としては、IDキー2とID受信機3との間を中継する無線中継器の受信電波の感度に基づいて、その場所における人またはペットの存在を検知することが出来る。即ち、人感センサ4が赤外線センサや床圧式センサの場合には、IDキー2を外出時のみ携帯すれば良く、無線中継器の場合にはIDキー2を常時携帯する必要が有る。図4に示すように、人感センサ4には「B−01」〜「B−10」の固有の人感センサIDコードが関連付けられている。
【0023】
図1及び図2(a),(b)に示すセキュリティ検知手段となるセキュリティセンサ5は、建物の各所の出入口や窓等の開口部に設けられ、外部から住宅内部への侵入や住宅内での各部屋への侵入を検知し得るものである。
【0024】
セキュリティセンサ5は、図2(a)に示すようなマグネットセンサ等を適用して窓サッシの開閉や扉の開閉を検知することが出来、更には図2(b)に示すようなセキュリティセンサ5では、扉の施錠部に設けられるサムターンに固定されたギア5bにモータ5cの出力ギアが噛合しており、制御部5dにより制御されるモータドライバ5eによりモータ5cが回転駆動されてギア5bを介してサムターンが回転する。逆に、サムターンの回動をモータ5c、モータドライバ5eを介して制御部5dが検知し、サムターンの回転状態から扉の施錠/解錠を検知することが出来る。
【0025】
また、各セキュリティセンサ5には、図5に示すように、「C−01」〜「C−33」の固有のセキュリティセンサIDコードが関連付けられている。
【0026】
図2に示すように、IDキー2及びID受信機3は無線モジュール(例えば、RF Solutions社製のFM-RRF1、FM-RFT3)と、マイクロコンピュータ(例えば、マイクロチップ社製のPIC16F877、PIC12F629)と、通信用アンテナとを有する小型無線機により構成することが出来、人感センサ4は赤外線センサや床圧式センサと前記小型無線機とにより構成することが出来、セキュリティセンサ5はマグネットセンサや、サムターンに連結されたモータ5c、モータドライバ5e及び制御部5dと前記小型無線機とにより構成することが出来る。
【0027】
図2(e)及び図7に示す制御手段となるホストコンピュータ6は、IDキー2から発信された携帯者固有のID信号を受信したID受信機3の受信信号と、各人感センサ4の検知信号と、各セキュリティセンサ5の検知信号と、位置情報となる各IDコードに基づいて住宅1内部での在宅状況及びセキュリティ状況を判断し、それ等の在宅情報やセキュリティ情報に基づいて、セキュリティ全部をONとする最大セキュリティモードと、セキュリティの一部を解除し、残りをONとする部分セキュリティモードとの2つのセキュリティーモードを自動的に切り替えて居空き対策が出来、必要に応じて防犯手段を制御する。尚、必要に応じてセキュリティの全部を解除することも出来る。
【0028】
ホストコンピュータ6はCPU(中央演算処理装置)やメモリ等を装備したコンピュータシステムにより構成されており、住宅1内部での在宅情報やセキュリティ情報をパーソナルコンピュータ(以下、単に「パソコン」という)やモバイルパソコン、携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistance;携帯情報端末機)等の外部端末機に報知したり、或いはこれ等の外部端末機からモニターするためのサーバ装置6aを装備している。
【0029】
次に図2を用いて、IDキー2、ID受信機3、人感センサ4、セキュリティセンサ5の動作について説明する。図2(e)において、先ず、ID受信機3の無線親機3aの電源を入れる。このとき、無線親機3aは各無線子機2a,4a,5aを全く認識していない状態である。
【0030】
次にホストコンピュータ6の電源を入れると、該ホストコンピュータ6と無線親機3aとの有線通信が開始される。
【0031】
次に各無線子機2a,4a,5aの電源を入れると、各無線子機2a,4a,5aは無線親機3aをポーリング(監視対象となる各無線子機2a,4a,5aから管理ステーションとなる無線親機3aへアクセスすること)する。
【0032】
各無線子機2a,4a,5aが無線親機3aを認識すると、該無線子機2a,4a,5aから、図3〜図5に示す各IDキー2、人感センサ4及びセキュリティセンサ5の各IDや状態の送信を行う。
【0033】
無線親機3aは、認識した各無線子機2a,4a,5aに対して60秒に1回の時間間隔でポーリング(管理ステーションとなる無線親機3aから監視対象となる各無線子機2a,4a,5aへアクセスすること)を行う。
【0034】
IDキー2、人感センサ4、セキュリティセンサ5でセンサ反応があった場合には、各無線子機2a,4a,5aは無線親機3aのポーリング終了を待って状態を送信する。
【0035】
IDキー2の無線子機2aは、5秒に1回の時間間隔で無線親機3aのポーリングを待って状態を送信する。IDキー2、人感センサ4、セキュリティセンサ5の状態を受信した無線親機3aは、夫々の無線子機2a,4a,5aに対してACK(Acknowledgement;確認応答)を返す。
【0036】
IDキー2は無線親機3aからのACKの返信が無い場合、該IDキー2が宅外に持ち出されたと判断して、状態送信を15秒に1回の時間間隔で行い、再度、無線親機3aからのACKの返信が有った場合、状態送信を5秒に1回の時間間隔に変更する。
【0037】
無線親機3aはポーリング、状態送信の2つが無くなったときにIDキー2を携帯した住宅1内部への進入が許容された人またはペットが外出したと判断し、セキュリティーモードを変更する。このとき、IDキー2を無線子機2aからのポーリングを待たずに認識するためにIDキー2の情報は記憶しておく。
【0038】
そして、各人感センサ4のセンサ情報と、IDキー2の情報の組み合わせに基づいて、セキュリティ全部をONとする最大セキュリティモードと、セキュリティの一部を解除し、残りをONとする部分セキュリティモードとの2つのセキュリティーモードを自動的に切り替える。これにより居空き対策が出来る。尚、必要に応じてセキュリティの全部を解除することも出来る。
【0039】
図6はIDキー2から発信された携帯者固有のID信号を受信したID受信機3の受信信号と、各人感センサ4の検知信号と、各セキュリティセンサ5の検知信号とに基づいてホストコンピュータ6が判断する住宅1内部での在宅状況及びセキュリティ状況の一例を示しており、これ等の在宅情報及びセキュリティ情報に基づいて、ホストコンピュータ6が住宅1内部のセキュリティモードを切り替えたり、図7に示すサーバ装置6aを介して住宅情報やセキュリティ情報を外部端末機に報知したり或いは外部端末機からモニター出来るように適宜、在宅情報及びセキュリティ情報を提供したり、更には防犯手段となるサイレンや防犯ベル等の警報装置やパトライトやフラッシュライト等の投光装置、更には自動通報装置、或いは、窓や玄関ドアの電子錠、部屋の照明やテレビ、ラジオ等の家電製品等を防犯手段として自動的に作動させて防犯対策を施すことが出来るようになっている。
【0040】
セキュリティモードの切り替えの一例として、例えば、IDキー2から発信される固有のID信号をID受信機3が受信してホストコンピュータ6が許容された人またはペットの在宅を認識している場合には、人感センサ4により人やペットを検知出来ない部屋のセキュリティセンサ5はONとし、人感センサ4により人やペットを検知している部屋のセキュリティセンサ5はOFFとする。
【0041】
また、IDキー2から発信される固有のID信号をID受信機3が受信してホストコンピュータ6が許容された人またはペットの在宅を認識している際にセキュリティセンサ5が反応した場合には、防犯手段となるサイレンは鳴らさず、フラッシュライトによる威嚇や、携帯電話機等の外部端末機にメロディーアラームを鳴らしたり、定型文の電子メールを自動送信する等により通知することが出来る。
【0042】
また、IDキー2から発信される固有のID信号をID受信機3が受信してホストコンピュータ6が許容された人またはペットの在宅を認識しており、且つホストコンピュータ6に設けられたカレンダ機能や時計機能により、その時間が夜間である場合にセキュリティセンサ5が反応した場合には、サイレンは鳴らさずフラッシュライトによる威嚇や、携帯電話機等の外部端末機にメロディーアラームを鳴らしたり、定型文の電子メールを自動送信する等により通知することが出来る。
【0043】
また、IDキー2から発信される固有のID信号をID受信機3が受信せずホストコンピュータ6が許容された人またはペットの不在を認識している場合には外出モードとして全てのセキュリティセンサ5の反応を通知する。そして、セキュリティセンサ5が反応した場合には、防犯手段となるサイレンを鳴らし、フラッシュライトによる威嚇を行うセキュリティーモードとする。
【0044】
また、IDキー2から発信される固有のID信号をID受信機3が受信出来なくなった時点でセキュリティセンサ5である窓センサが「開」を感知していた場合には、ホストコンピュータ6によりサイレンを鳴らしたり、サーバ装置6aから住宅1内部への進入が許容された家人の携帯電話機等にメールを送信したり、システム会社7に通知して該システム会社7のコールセンターから電話を掛ける等の対応を行う。
【0045】
人感センサ4及びセキュリティセンサ5の各センサIDコードは、図4及び図5に示すように、住宅1内の夫々の場所に対応しているため、図6に示すように、人感センサ4に人またはペットの反応の無い部屋のセキュリティセンサ5が反応すると、ホストコンピュータ6がその場所を特定して外部からの侵入であると判断することが出来る。
【0046】
上記構成により、建物内部への進入が許容された人またはペットの在宅状態に応じてセキュリティモードを自動的に切り替えることが出来るため、図1に示すように、部屋数が多い建物の1室に許可された誰かが在宅しており、他の部屋まで注意が行き届かなくとも在宅中に各部屋を移動するに伴ってセキュリティセンサ5のセキュリティモードを自動的に設定/解除に切り替えることが出来る。
【0047】
図8(a),(b)は、外部端末機の一例として、遠隔地のパソコンから住宅1内部の在宅情報をモニターする様子を示したものである。図8(a)に示す表示画面は、住宅1の家人である次女が所有するパソコンの表示画面を示し、現在の住宅1内のID受信機3が受信したID信号に応じたIDキー2を携帯する母親と長女の存在を認識して表示画面に「お母さん」と「お姉ちゃん」が在宅中であることを表示している。
【0048】
次女は予め設定されたユーザ名とパスワードをパソコンを利用して入力して、サーバ装置6aがインターネット上に提供するウエブサイト(ホームページ)にアクセスすることが出来、ユーザ名とパスワードからアクセスした家人と、在宅する母親と長女との家族関係を判断して、パソコンの表示画面に、予め用意された定型文が選択されて「お母さん」と「お姉ちゃん」が在宅中であることが表示される。
【0049】
図8(b)に示す表示画面は、住宅1の居間兼食堂(リビング)のセキュリティセンサ5である窓センサが反応し、更に該居間兼食堂(リビング)の人感センサ4に人感反応が無いことを検知して侵入者の可能性を示唆した表示の一例である。
【0050】
図9(a),(b)は、外部端末機の一例として、住宅1内部のセキュリティ情報を遠隔地の携帯電話機に送信する様子を示したものである。図9(a)はホストコンピュータ6のサーバ装置6aからインターネットを介してセキュリティ情報が携帯電話機に送信された一例を示し、住宅1の居間兼食堂(リビング)のセキュリティセンサ5である窓センサが反応したことを報知する。
【0051】
図9(a)で表示画面に表示されたURLをクリックすると、図7に示すホストコンピュータ6のサーバ装置6a、或いはシステム会社7のサーバ装置7aがインターネット上に提供するウエブサイト(ホームページ)に接続され、住宅1のホストコンピュータ6からサーバ装置6aを介してシステム会社7のデータベース(DB)7bに時々刻々と蓄積される住宅1内部のセキュリティ情報が図9(b)に示す携帯電話機の表示画面に表示される。
【0052】
携帯電話機の所有者は、その表示画面を利用して警察に通報したり、住宅1に設置した防犯カメラ等の各種防犯手段の操作を行うことが出来る。
【0053】
【発明の効果】
本発明は、上述の如き構成と作用とを有するので、住居内部への進入が許容された人またはペットの在宅状態に応じてセキュリティモードを自動的に切り替えることが出来るセキュリティ自動切替システムを提供することが出来る。
【0054】
即ち、制御手段がID信号受信手段の受信信号と、存在検知手段の検知信号とに基づいてセキュリティーモードを切り替えることで、家人等の住居内部への進入が許容された人またはペットの在宅状態に応じてセキュリティモードを自動的に切り替えることが出来、在宅中に各部屋を移動する場合でもその移動に伴って各部屋のセキュリティモードが自動的に切り替わって万全なセキュリティが出来る。
【0055】
また、住居内部の各場所に設けられ、その場所における人またはペットの存在を検知する存在検知手段を有し、制御手段が存在検知手段の検知信号と、ID信号受信手段の受信信号とに基づいてセキュリティーモードを切り替える場合には、存在検知手段により人またはペットの存在をより正確に検知することが出来る。
【0056】
また、制御手段がサーバ装置を有し、ID信号受信手段の受信信号、セキュリティ検知手段の検知信号及び存在検知手段の検知信号に基づいて住居内部での在宅情報及び/またはセキュリティ情報を外部端末機に報知するか、或いは外部端末機からモニター出来るように構成した場合には、外出先から外部端末機により住居内部での在宅情報やセキュリティ情報を知得することが出来、必要に応じて外出先から防犯手段を制御したり警察や警備センター等に連絡することも出来る。
【0057】
また、制御手段が、ID信号受信手段の受信信号、セキュリティ検知手段の検知信号及び存在検知手段の検知信号に基づいて住居内部での在宅情報及び/またはセキュリティ情報に基づいて防犯手段を制御する場合には、サイレンや防犯ベル等の警報装置やパトライトやフラッシュライト等の投光装置、更には自動通報装置、或いは、窓や玄関ドアの電子錠、部屋の照明やテレビ、ラジオ等の家電製品等を防犯手段として自動的に作動させて防犯対策を施すことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るセキュリティ自動切替システムを装備した住宅の間取りを示す図である。
【図2】 (a),(b)はセキュリティ検知手段の構成を示す図、(c)は存在検知手段の構成を示す図、(d)はID信号発信手段の構成を示す図、(e)はID信号受信手段の構成を示す図である。
【図3】 建物内部への進入が許容された人またはペットが携帯する各ID信号発信手段の構成を示す図である。
【図4】 建物の出入口や窓等の開口部に設けられた各セキュリティ検知手段の構成を示す図である。
【図5】 建物内部の各場所(部屋)に設けられた各存在検知手段の構成を示す図である。
【図6】 ID信号受信手段の受信信号と、存在検知手段の検知信号と、セキュリティ検知手段の検知信号とに基づいて建物内部での在宅情報及びセキュリティ情報を判断すると共にセキュリティーモードの切り替えを示す図である。
【図7】 サーバ装置により建物内部での在宅情報及びセキュリティ情報を外部端末機に報知したり、外部端末機からモニターする様子を示す図である。
【図8】 外部端末機からモニターする様子を示すパソコンの表示画面の一例を示す図である。
【図9】 建物内部での在宅情報及びセキュリティ情報を外部端末機に報知する様子を示す携帯電話機の表示画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…住宅
2…IDキー
2a…無線子機
3…ID受信機
3a…無線親機
4…人感センサ
4a…無線子機
5…セキュリティセンサ
5a…無線子機
5b…ギア
5c…モータ
5d…制御部
5e…モータドライバ
6…ホストコンピュータ
6a…サーバ装置
7…システム会社
7a…サーバ装置
7b…データベース

Claims (1)

  1. 住居内部への進入が許容された人またはペットの在宅状態に応じて防犯対策を施すセキュリティモードを自動的に切り替えるシステムであって、
    前記住居内部への進入が許容された人またはペットが携帯し、固有のID信号を発信し得るID信号発信手段と、
    前記住居内部の所定位置に配置され、前記ID信号発信手段により発信されたID信号を受信して、そのID信号発信手段を携帯した前記住居内部への進入が許容された人またはペットの存在を検知するID信号受信手段と、
    前記住居内部の各場所で且つ人またはペットが移動する際の動線上に複数設けられ、在宅中の人またはペットが各部屋を移動する場合にその移動に伴ってその移動場所における人またはペットの存在を検知する存在検知手段と、
    前記存在検知手段が設けられた前記住居内部の各場所に対応して前記住居の各所の出入口等の窓の開口部に設けられ、該窓の開口部から住宅内部への侵入を検知するセキュリティ検知手段と、
    前記ID信号受信手段の受信信号と、前記存在検知手段の検知信号とに基づいて前記セキュリティモードを切り替える制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、
    前記ID信号発信手段から発信される固有のID信号を前記ID受信手段が受信して、許容された人またはペットの在宅を認識している場合には、前記存在検知手段により人やペットを検知出来ない部屋の前記セキュリティ検知手段の反応を通知し、前記存在検知手段により人やペットを検知している部屋の前記セキュリティ検知手段の反応を通知せず
    前記ID信号発信手段から発信される固有のID信号を前記ID受信手段が受信せず、許容された人またはペットの不在を認識している場合には、外出として全てのセキュリティ検知手段の反応を通知し
    前記セキュリティ検知手段の反応を通知した場合には、防犯手段を起動するセキュリティーモードとすることを特徴とするセキュリティ自動切替システム。
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