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JP4502952B2 - 符号拡散を用いる無線伝送における雑音及び干渉電力を推定する無線送受信装置及び無線送受信方法 - Google Patents

符号拡散を用いる無線伝送における雑音及び干渉電力を推定する無線送受信装置及び無線送受信方法 Download PDF

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JP4502952B2 JP2005505813A JP2005505813A JP4502952B2 JP 4502952 B2 JP4502952 B2 JP 4502952B2 JP 2005505813 A JP2005505813 A JP 2005505813A JP 2005505813 A JP2005505813 A JP 2005505813A JP 4502952 B2 JP4502952 B2 JP 4502952B2
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Description

本発明は、符号拡散を用いる無線伝送における雑音及び干渉電力を推定する無線送受信装置及び無線送受信方法に関する。
従来の無線伝送システムには、基地局において複数のアンテナでダイバーシチ受信を行う場合、移動局における送信電力制御誤差を小さく抑えるCDMA(Code Division Multiple Access)/TDD(Time Division Duplex)方式の無線伝送システムがある(例えば、特許文献1参照。)。
また、OF DM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)−CDMA通信において、サブキャリア間の振幅差を低減して拡散符号間の直交性を維持し、マルチパス環境下における伝送効率を向上させる送受信装置がある(例えば、特許文献2参照。)。
また、残留位相誤差を補償するOF DM−CDMA方式の通信端末装置がある(例えば、特許文献3参照。)。
また、伝送効率を低下させることなく復調信号の誤り率特性の劣化を防止するOF DM−CDMA方式の通信装置がある(例えば、特許文献4参照。)。
また、広い周波数帯域を必要とすることがないと共に、信号波形に大きなピークの生じることのないマルチキャリアCDMA方式のマルチキャリア伝送装置がある(例えば、特許文献5参照。)。
また、直接拡散方式の拡散処理を施した情報信号をDCサブキャリアに配置し、情報信号の誤り率特性を抑えつつ伝送効率を向上させるOF DM通信装置がある(例えば、特許文献6参照。)。
また、各端末装置が高いS/Nで基地局と通信でき、各セルにおける同時通信数を増加可能な、セルラ方式のスペクトラム拡散通信システムがある(例えば、特許文献7参照。)。
また、ピーク電力の増大および通信品質の劣化をともに防ぐことができるOF DM−CDMA方式の無線通信装置がある(例えば、特許文献8参照。)。
CDMAを用いる無線伝送装置において、雑音及び干渉電力を推定する方法の一つに、パイロット信号の拡散に使用されていない拡散符号により受信信号を逆拡散して雑音及び干渉電力を推定するものがある。ここでは、図1に示すような拡散率4で時間軸に拡散する拡散符号を用いる場合を例に説明する。拡散符号としては、
コード1:(1,1,1,1)
コード2:(1,1,−1,−1)
コード3:(1,−1,1,−1)
コード4:(1,−1,−1,1)
の4つがあり、パイロット信号の拡散にはコード1、コード2、コード3の3つが使用されているとする。チップ間隔のチャネルインパルス応答をh1,h2,h3,h4それに時間的に対応する雑音及び干渉成分をNI1,NI2,NI3,NI4とすると、受信信号rは次式で表される。
r=(h1+h2+h3+h4)+(h1+h2−h3−h4)+(h1−h2+h3−h4)+NI1+NI2+NI3+NI4
=(3h1+h2+h3−h4)+NI1+NI2+NI3+NI4
これをパイロット信号の拡散に用いていないコード4で拡散した逆拡散信号dは、
d=(3h1−h2−h3−h4)+NI1−NI2−NI3+NI4
となる。ここで、
Figure 0004502952
であれば、
Figure 0004502952
となり雑音及び干渉成分のみが残るため、これを2乗したものの平均値を求めれば雑音及び干渉電力を推定できる。但し、時間軸上のチャネルの変動が大きい場合は
Figure 0004502952
が成り立たなくなるため、推定精度が劣化する。
CDMAでの拡散は時間軸のみであるが、時間軸及び周波数軸の2次元に符号拡散を行う無線伝送方式にMC−2D−CDMAがある(例えば、非特許文献1参照。)。MC−2D−CDMAでは、パイロット信号にも2次元の符号拡散が用いられる場合がある。今、図2に示すような拡散率4で周波数軸上で2チップ、時間軸上で2チップに拡散されたパイロット信号が用いられるとする。CDMAの例と同じように、パイロット信号の拡散にはコード1、コード2、コード3の3つが使用されており、コード4で受信信号を逆拡散することにより雑音及び干渉電力を推定する場合を考える。図2のC0,C1,C2,C3に対応するチャネルインパルス応答値をそれぞれ、h11,h21,h12,h22、雑音及び干渉成分をNI11,NI21,NI12,NI22とする。このとき、逆拡散信号dは受信信号rとコード4の畳み込み演算により、
d=(3h11+NI11)×1+(h21+NI21)×(−1)+(h12+NI12)×(−1)+(−h22+NI22)×1
=(3h11−h21−h12−h22)+NI11−NI21−NI12+NI22
となる。ここで、
Figure 0004502952
であれば、
Figure 0004502952
となり雑音及び干渉成分のみが残るため、これを2乗したものの平均値を求めれば雑音及び干渉電力を推定できる。
特開2000−91986号公報 特開2001−24618号公報 特開2001−28557号公報 特開2001−144724号公報 特開2001−168837号公報 特開2001−203664号公報 特開2002−198902号公報 特開2002−271296号公報
The Proceeding of PIMRC'99、p.498−502
しかしながら、上述したCDMAで従来用いられている雑音及び干渉電力推定法を上述したように2次元拡散されたパイロット信号にそのまま適用した場合、周波数軸上、時間軸上の両方においてチャネル変動が十分に遅くなければ推定精度が著しく劣化してしまうという問題が生じる。例えば、時間軸上の変動が殆ど無くても、即ち、
Figure 0004502952
が成り立っていても、
Figure 0004502952
であり、周波数軸上の変動が大きければ、即ち、
Figure 0004502952
が成り立たなければ、信号成分が残ってしまい推定精度が劣化する。また、周波数軸上の変動が無くても、即ち、
Figure 0004502952
が成り立っていても、
Figure 0004502952
であり、時間軸上の変動が大きければ、即ち、
Figure 0004502952
が成り立たなければ、信号成分が残ってしまい推定精度が劣化する。
上述の従来技術の問題点に鑑み、本発明の目的は、周波数軸上のチャネル変動または時間軸上のチャネル変動のいずれかが大きい場合でも、精度の高い雑音及び干渉電力推定を実現できる無線送受信装置を提供することにある。
上記目的達成するため、本発明の無線送受信装置は、送信機でM×Nチップ長(M、Nは2以上の任意の整数)の拡散符号で周波数軸上にMチップ、時間軸上にNチップ拡散されたパイロットシンボルを用い、受信機でパイロット信号の拡散に使用されていない拡散符号を逆拡散符号として用いて受信信号を逆拡散して雑音及び干渉電力を推定する無線送受信装置において、逆拡散に用いる前記逆拡散符号に、周波数軸上のMチップのみでも直交する符号又は時間軸上のNチップのみでも直交する符号の少なくとも何れかの符号を、優先してパイロットシンボルの拡散に用いる前記拡散符号として割り当てる
周波数軸上でのチャネル変動と時間軸上でのチャネル変動のいずれが顕著であるかを検出する手段を送信機に有し、時間軸上でのチャネル変動が顕著な場合は、逆拡散に用いる逆拡散符号に周波数軸上のMチップのみでも直交する符号を、パイロットシンボルの拡散に用いる拡散符号として割り当てを行い、周波数軸上でのチャネル変動が顕著な場合は、逆拡散に用いる逆拡散符号に時間軸上のNチップのみでも直交する符号を、パイロットシンボルの拡散に用いる拡散符号として割り当てを行ってもよい。
また、周波数軸上のチャネル変動の指標として遅延分散を用いてもよい。
また、周波数軸上のチャネル変動の指標としてコヒーレント帯域を用いてもよい。
また、時間軸上のチャネル変動の指標としてドップラー周波数を用いてもよい。
したがって、本発明の無線送受信装置により、周波数軸上のチャネル変動または時間軸上のチャネル変動のいずれかが大きい場合でも、精度の高い雑音及び干渉電力推定を実現できる。
また、2次元拡散されたパイロット信号を用いて雑音及び干渉電力推定を行う際に、パイロット信号を優先して割り当てることにより、より精度の高い雑音及び干渉電力推定を実現できる。
図1は、CDMAにおける拡散符号を説明するための図である。
図2は、2次元拡散における拡散符号を説明するための図である。
図3は、本発明による第一、二、三の実施の形態における無線送受信装置の構成図である。
図4は、本発明による第四の実施の形態における無線送受信装置の構成図である。
次に本発明の実施の形態について説明する。
図3は、本発明による第一の実施の形態における無線送受信装置の構成を示すブロック図である。実際の無線送受信装置では、当然、送信機においてデータにパイロット信号が多重して送信され、受信機にはデータを復調する手段が必要であるが、ここでは、簡単のため、パイロット信号の送受信のみに着目した説明とする。尚、拡散率4で周波数軸上で2チップ、時間軸上で2チップに拡散されたパイロット信号を用いる場合の例を示す。送信機101において、データコピー部103は、パイロット信号SPIを4個コピーしてパラレルパイロット信号SPPI(1)〜SPPI(4)として出力する。パラレル/シリアル変換部104はパラレルパイロット信号SPPI(1)〜SPPI(4)をパラレル/シリアル変換して直接拡散入力信号SSPI(1)、SSPI(2)、SSPI(3)、SSPI(4)を出力する。拡散符号割り当て部105は、拡散符号割り当て信号SCALを出力する。拡散部106は、直接拡散入力信号SSPI(1)、SSPI(2)、SSPI(3)、SSPI(4)及び拡散符号割り当て信号SCALを入力とし、第1直接拡散出力信号SSP01(1)、SSP01(2)、SSP01(3)、SSP01(4)及び第2直接拡散出力信号SSP02(1)、SSP02(2)、SSP02(3)、SSP02(4)を出力する。多重部107は、第1直接拡散出力信号SSP01(1)、SSP01(2)、SSP01(3)、SSP01(4)と第2直接拡散出力信号SSP02(1)、SSP02(2)、SSP02(3)、SSP02(4)を符号多重し、IFFT入力信号SIFFTI(1)、SIFFTI(2)、SIFFTI(3)、SIFFTI(4)として出力する。逆フーリエ変換部108は、IFFT入力信号SIFFTI(1)、SIFFTI(2)、SIFFTI(3)、SIFFTI(4)を逆フーリエ変換し、IFFT出力信号SIFFTO(1)、SIFFTO(2)、SIFFTO(3)、SIFFTO(4)として出力される。ガードインターバル付加部109は、IFFT出力信号SIFFTO(1)、SIFFTO(2)、SIFFTO(3)、SIFFTO(4)にガードインターバルを付加し、送信信号STX(1)、STX(2)、STX(3)、STX(4)として出力する。受信機102において、ガードインターバル除去部110は、受信信号SRX(1)、SRX(2)、SRX(3)、SRX(4)からガードインターバルを除去し、FFT入力信号SFFTI(1)、SFFTI(2)、SFFTI(3)、SFFTI(4)として出力する。フーリエ変換部111は、FFT入力信号SFFTI(1)、SFFTI(2)、SFFTI(3)、SFFTI(4)をフーリエ変換し、FFT出力信号SFFTO(1)、SFFTO(2)、SFFTO(3)、SFFTO(4)として出力する。パラレル/シリアル変換部112は、FFT出力信号SFFTO(1)、SFFTO(2)、SFFTO(3)、SFFTO(4)をパラレル/シリアル変換し、逆拡散入力信号SDSPI(1)、SDSPI(2)、SDSPI(3)、SDSPI(4)として出力する。逆拡散符号割り当て部113は、逆拡散符号割り当て信号SDCALを出力する。逆拡散部114は、逆拡散入力信号SDSPI(1)、SDSPI(2)、SDSPI(3)、SDSPI(4)及び逆拡散符号割り当て信号SDCALを入力として、逆拡散出力信号SDSPOを出力する。電力演算部115は逆拡散出力信号SDSPOを入力として、雑音及び干渉電力を推定し、推定電力信号として出力する。
以上の動作により、雑音及び干渉電力を推定する。
第一の実施の形態においては、拡散符号割り当て部105が割り当てる2つの拡散符号が、逆拡散符号割り当て部113が割り当てる逆拡散符号と時間軸のみでも直交することを特徴とする。今、図2に示すような拡散率4で周波数軸上で2チップ、時間軸上で2チップに拡散されたパイロット信号が用いられているとする。拡散符号としては、
コード1:(1,1,1,1)
コード2:(1,1,−1,−1)
コード3:(1,−1,1,−1)
コード4:(1,−1,−1,1)
の4つがある。このとき、コード1及びコード3は時間軸のみにおいてもコード2及びコード4と直交する。そこで、拡散符号割り当て部105は拡散符号としてコード1及びコード3を、逆拡散符号割り当て部113は逆拡散符号としてコード2を割り当てるものとする。図2のC0,C1,C2,C3に対応するチャネルインパルス応答値をそれぞれ、h11,h21,h12,h22、雑音及び干渉成分をNI11,NI21,NI12,NI22とする。このとき、逆拡散出力信号SDSPOは逆拡散入力信号SDSPI(1)、SDSPI(2)、SDSPI(3)、SDSPI(4)とコード3の畳み込み演算により、
SDSPO=(2h11+NI11)×1+(0+NI21)×1+(2h12+NI12)×(−1)+(0+NI22)×(−1)
=(2h11−2h12)+NI11+NI21−NI12−NI22
となる。従って、時間軸上のチャネル変動が小さければ、即ち、
Figure 0004502952
が成り立てば、信号成分が打ち消しあう。同様にして、拡散符号割り当て部105が拡散符号としてコード1のみを割り当てた場合は、
SDSPO=(h11+NI11)×1+(h21+NI21)×1+(h12+NI12)×(−1)+(h22+NI22)×(−1)
=(h11−h12)+(h21−h22)+NI11+NI21−NI12−NI22
であり、拡散符号割り当て部105が拡散符号としてコード3のみを割り当てた場合は、
SDSPO=(h11+NI11)×1+(−h21+NI21)×1+(h12+NI12)×(−1)+(−h22+NI22)×(−1)
=(h11−h12)−(h21−h22)+NI11+NI21−NI12−NI22
であるため、時間軸上のチャネル変動が小さければ、即ち、
Figure 0004502952
が成り立てば、信号成分が打ち消しあう。
以上のように、パイロットシンボルの拡散に用いる拡散符号と逆拡散に用いる逆拡散符号が時間軸上のNチップのみでも直交するよう割り当てることにより、時間軸上のチャネル変動が小さければ、周波数軸上のチャネル変動が大きくても精度の高い雑音及び干渉電力推定が実現できる。
次に本発明による第二の実施の形態について説明する。無線送受信装置の構成を示すブロック図は、第一の実施の形態と同じく図1となる。第二の実施の形態が第一の実施の形態と異なる点は、拡散符号割り当て部105が割り当てる2つの拡散符号が、逆拡散符号割り当て部113が割り当てる逆拡散符号と周波数軸のみでも直交することを特徴とすることである。今、図2に示すような拡散率4で周波数軸上で2チップ、時間軸上で2チップに拡散されたパイロット信号が用いられているとする。拡散符号としては、
コード1:(1,1,1,1)
コード2:(1,1,−1,−1)
コード3:(1,−1,1,−1)
コード4:(1,−1,−1,1)
の4つがある。このとき、コード1及びコード2は周波数軸のみにおいてもコード3及びコード4と直交する。そこで、拡散符号割り当て部105は拡散符号としてコード1及びコード2を、逆拡散符号割り当て部113は逆拡散符号としてコード3を割り当てるものとする。図2のC0,C1,C2,C3に対応するチャネルインパルス応答値をそれぞれ、h11,h21,h12,h22、雑音及び干渉成分をNI11,NI21,NI12,NI22とする。このとき、逆拡散出力信号SDSPOは逆拡散入力信号SDSPI(1)、SDSPI(2)、SDSPI(3)、SDSPI(4)とコード3の畳み込み演算により、
SDSPO=(2h11+NI11)×1+(2h21+NI21)×(−1)+(0+NI12)×1+(0+NI22)×(−1)
=(2h11−2h21)+NI11−NI21+NI12−NI22
となる。従って、周波数軸上のチャネル変動が小さければ、即ち、
Figure 0004502952
が成り立てば、信号成分が打ち消しあう。同様にして、拡散符号割り当て部105が拡散符号としてコード1のみを割り当てた場合は、
SDSPO=(h11+NI11)×1+(h21+NI21)×(−1)+(h12+NI12)×1+(h22+NI22)×(−1)
=(h11−h21)+(h12−h22)+NI11−NI21+NI12−NI22
であり、拡散符号割り当て部105が拡散符号としてコード2のみを割り当てた場合は、
SDSPO=(h11+NI11)×1+(h21+NI21)×(−1)+(−h12+NI12)×1+(−h22+NI22)×(−1)
=(h11−h21)−(h12−h22)+NI11−NI21+NI12−NI22
であるため、周波数軸上のチャネル変動が小さければ、即ち、
Figure 0004502952
が成り立てば、信号成分が打ち消しあう。
以上のように、パイロットシンボルの拡散に用いる拡散符号と逆拡散に用いる逆拡散符号が周波数軸上のMチップのみでも直交するよう割り当てることにより、周波数軸上のチャネル変動が小さければ、時間軸上のチャネル変動が大きくても精度の高い雑音及び干渉電力推定が実現できる。
次に本発明による第三の実施例について説明する。無線送受信装置の構成を示すブロック図は、第一及び第二の実施例と同じく図3となる。但し、拡散部106からの出力は第1直接拡散出力信号SSP01(1)、SSP01(2)、SSP01(3)、SSP01(4)のみとなる。また、第三の実施例が第一及び第二の実施例と異なる点は、拡散符号割り当て部105が割り当てる拡散符号が、逆拡散符号割り当て部113が割り当てる逆拡散符号と周波数軸のみ及び時間軸のみでも直交することを特徴とすることである。今、図2に示すような拡散率4で周波数軸上で2チップ、時間軸上で2チップに拡散されたパイロット信号が用いられているとする。拡散符号としては、
コード1:(1,1,1,1)
コード2:(1,1,−1,−1)
コード3:(1,−1,1,−1)
コード4:(1,−1,−1,1)
の4つがある。このとき、コード1は周波数軸のみ及び時間軸のみにおいてもコード4と直交する。コード3とコード4の間にもこの関係が成り立つ。そこで、拡散符号割り当て部105は拡散符号としてコード1を、逆拡散符号割り当て部113は逆拡散符号としてコード4を割り当てるものとする。図2のC0,C1,C2,C3に対応するチャネルインパルス応答値をそれぞれ、h11,h21,h12,h22、雑音及び干渉成分をNI11,NI21,NI12,NI22とする。このとき、逆拡散出力信号SDSPOは逆拡散入力信号SDSPI(1)、SDSPI(2)、SDSPI(3)、SDSPI(4)とコード4の畳み込み演算により、
SDSPO=(h11+NI11)×1+(h21+NI21)×(−1)+(h12+NI12)×(−1)+(h22+NI22)×1
=(h11−h21−h12+h22)+NI11−NI21−NI12+NI22
となる。従って、周波数軸上のチャネル変動、時間軸上のチャネル変動のどちらかが小さければ、即ち、
Figure 0004502952
のどちらかが成り立てば、信号成分が打ち消しあう。
以上のように、パイロットシンボルの拡散に用いる拡散符号と逆拡散に用いる逆拡散符号が周波数軸上のMチップのみでも時間軸上のNチップのみでも直交するよう割り当てることにより、周波数軸上のチャネル変動、時間軸上のチャネル変動のどちらかが小さければ、精度の高い雑音及び干渉電力推定が実現できる。
図4は、本発明による第四の実施の形態における無線送受信装置の構成を示すブロック図である。第一〜三の実施の形態におけるブロック図である図3との違いは、送信機201において、受信チャネル変動情報信号SRCHIを入力として、チャネル変動情報を再生して再生チャネル変動情報SRECHIとして出力するチャネル変動情報受信部203を有し、拡散符号割り当て部204が、再生チャネル変動情報SRECHIを基に、拡散符号の割り当てを決定し、受信機202において、受信信号SRX(1)、SRX(2)、SRX(3)、SRX(4)を入力として、チャネル変動を検出し、チャネル変動情報SCHIとして出力するチャネル変動検出部205を有し、チャネル変動情報SCHIを入力として、送信チャネル変動情報SSCHIを出力するチャネル変動情報送信部206を有し、逆拡散符号割り当て部207が、チャネル変動情報SCHIを基に、逆拡散符号の割り当てを決定する点である。
逆拡散符号割り当て部207では、チャネル変動情報SCHIを基に、拡散符号割り当て部204では、チャネル変動情報SCHIを再生した再生チャネル変動情報SRECHIを基に、時間軸上のチャネル変動が周波数軸上の変動より大きい場合は、拡散符号と逆拡散符号が周波数軸上のMチップのみでも直交するよう符号割り当てを行い、周波数軸上のチャネル変動が時間軸上の変動より大きい場合は、拡散符号と逆拡散符号が時間軸上のNチップのみでも直交するよう符号割り当てを行う。
以上の動作により、チャネル変動に応じて、より精度の高い雑音及び干渉電力推定を可能とする符号を割り当てを実現できる。
また、2次元拡散されたパイロット信号を用いて雑音及び干渉電力推定を行う際に、パイロット信号を優先して割り当てることにより、より精度の高い雑音及び干渉電力推定を実現できる。

Claims (6)

  1. 送信機でM×Nチップ長(M、Nは2以上の任意の整数)の拡散符号で周波数軸上にMチップ、時間軸上にNチップ拡散されたパイロットシンボルを用い、受信機で前記パイロット信号の拡散に使用されていない拡散符号を逆拡散符号として用いて受信信号を逆拡散して雑音及び干渉電力を推定する無線送受信装置であって、
    逆拡散に用いる前記逆拡散符号に、周波数軸上のMチップのみでも直交する符号又は時間軸上のNチップのみでも直交する符号の少なくとも何れかの符号を、優先してパイロットシンボルの拡散に用いる前記拡散符号として割り当てる
    無線送受信装置。
  2. 請求項1に記載の無線送受信装置であって、
    周波数軸上でのチャネル変動と時間軸上でのチャネル変動の何れが顕著であるかを検出する手段を有し、
    時間軸上でのチャネル変動が顕著な場合は、パイロットシンボルの拡散に用いる前記拡散符号として周波数軸上のMチップのみでも直交する符号を割り当て、
    周波数軸上でのチャネル変動が顕著な場合は、パイロットシンボルの拡散に用いる前記拡散符号として時間軸上のNチップのみでも直交する符号を割り当てる
    ことを特徴とする無線送受信装置。
  3. 請求項に記載の無線送受信装置であって、
    周波数軸上のチャネル変動の指標として遅延分散を用いることを特徴とする無線送受信装置。
  4. 請求項に記載の無線送受信装置であって、
    周波数軸上のチャネル変動の指標としてコヒーレント帯域を用いることを特徴とする無線送受信装置。
  5. 請求項に記載の無線送受信装置であって、
    時間軸上のチャネル変動の指標としてドップラー周波数を用いることを特徴とする無線送受信装置。
  6. 送信機でM×Nチップ長(M、Nは2以上の任意の整数)の拡散符号で周波数軸上にMチップ、時間軸上にNチップ拡散されたパイロットシンボルを用い、受信機で前記パイロット信号の拡散に使用されていない拡散符号を逆拡散符号として用いて受信信号を逆拡散して雑音及び干渉電力を推定する無線送受信方法であって、
    逆拡散に用いる前記逆拡散符号に、周波数軸上のMチップのみでも直交する符号又は時間軸上のNチップのみでも直交する符号の少なくとも何れかの符号を、優先してパイロットシンボルの拡散に用いる前記拡散符号として割り当てる
    無線送受信方法。
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