JP4502486B2 - 航空機用空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ジェット旅客機等の航空機に用いられる航空機用空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
航空機用空気入りタイヤは、滑走路で高速走行が必要であるため、ベルト層のたが効果を更に増強するために、ベルト層のタイヤ径方向外側に複数本のコードを含む補強層を設けている。
【0003】
そして、ベルト層のたが効果を更に補強するために、補強層のコードの角度は、タイヤ周方向に対して実質15°以下が好まれて使用されている。
【0004】
また、更に好ましくは、補強層のコードの切断面を排除する目的で、コード方向が実質的に周方向の補強層(所謂スパイラル構造、ジョイントレス構造)も用いられている。
【0005】
また、タイヤ周方向に対して15°以下のコードを含む補強層は、コードが切断されているジョイント部は通常1個以下であり、タイヤ周方向に補強層のコードがほぼ1周繋がっている構造であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、航空機が滑走路上を走行中に金属片等の異物を踏み、タイヤのプライを多数切断し、時にはバーストに到る事例がある。
【0007】
低速でタクシー走行中(タクシング中)にバーストした場合は、運行を取りやめてタイヤ交換をすることができるが、離陸途中で止まることのできない場合、またはパイロットが気付かない場合はバーストしたタイヤで離陸、着陸が行われることになる。
【0008】
このように多数のプライが切断損傷したタイヤや、バーストしたタイヤで高速走行を行った場合、遠心力によりタイヤがバラバラに破壊し、トレッド片が飛散する事例がある。
【0009】
トレッド片が形成される過程において、補強層のコードを切断するには多大な力を要するため、亀裂は特に補強層のコードに沿って進むケースが殆どである。
【0010】
この為、補強層の角度が周方向に対し、実質15°以下で補強層のコード#が周方向に長く配されているタイヤでは、この飛散するトレッド片も長くなり、ゴムとコードの固まりとは言え、高速走行による遠心力とあいまって、時には航空機に大きな損傷を与えるという問題点があった。
【0011】
一方、補強層のコードの角度が周方向に対して15°よりも大きい場合は、一般的な航空機用空気入りタイヤでは、補強層のコードの周方向長さがタイヤ約1/3周分となる為、剥離の際、補強層のコードを切断することなくトレッド踏面を横切ってもトレッド片の大きさが限られるが、前記のたが効果が減少するので好ましくない。
【0012】
本発明は上記事実を考慮して、バーストにより飛散するトレッド片の大きさを小さくし、航空機に与える損傷を減少させることのできる、より安全な航空機用空気入りタイヤを提供することが目的である。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、一対のビードコア間をトロイド状に跨るカーカスと、前記カーカスのタイヤ径方向外側に配置されるベルトと、前記ベルトのタイヤ径方向外側に配置される補強層と、前記補強層のタイヤ径方向外側に配置されるトレッドと、を備えた航空機用空気入りタイヤであって、前記補強層は、タイヤ周方向に2箇所以上のジョイント部を有し、長手方向がタイヤ周方向に対して実質上15°以下の角度に設定された複数本のコードを含み、前記コードの角度がタイヤ幅方向で変化している。
【0014】
次に、請求項1に記載の航空機用空気入りタイヤの作用を説明する。
【0015】
走行中に外傷等により損傷やバーストした航空機用空気入りタイヤがそのまま高速走行を行った場合、遠心力によって航空機用空気入りタイヤが破壊し、外側のトレッド片が飛散する場合がある。
【0016】
このトレッド片が形成される過程では、殆どの場合、トレッドと補強層もしくは補強層とベルトの最外層プライとの間で剥離が進行する。
【0017】
補強層のコードを切断するにはある程度の力を要する為、剥離は抵抗の少ない補強層コード下面に沿って進行し、コードの途切れた個所でトレッド表面に達しトレッド片を形成する。
【0018】
本発明の航空機用空気入りタイヤにおいては、補強層に少なくとも2箇所のジョイント部を設けることによりコードの周方向長さが短くなり、タイヤ故障時に形成されるトレッド片の大きさ(長さ)を小さくすることが可能となる。
【0019】
特に、補強層にコード強力の高い、高強力有機繊維、スチール等を用いた場合に有効である。
また、補強層のコードが、タイヤ幅方向で変化している場合、例えば、タイヤ赤道面付近ではタイヤ周方向に対する角度が小さく、タイヤ幅方向外側へ向かうにしたがってタイヤ周方向に対する角度が大きくなるように変化している場合、内圧、荷重や転動による変形を吸収し易く、前記変形に伴い補強層のコード自体に張力を付与することが可能となり、一層のたが効果の付与も可能となる。
【0020】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の航空機用空気入りタイヤにおいて、前記ジョイント部が3箇所以上であることを特徴としている。
【0021】
次に、請求項2に記載の航空機用空気入りタイヤの作用を説明する。
【0022】
ジョイント部を3箇所以上とすることにより、タイヤ故障時に形成されるトレッド片の大きさを更に小さくすることができ、航空機に与える損傷を更に小さくできる。
【0023】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の航空機用空気入りタイヤにおいて、前記ジョイント部が24箇所以下であることを特徴としている。
【0024】
次に、請求項3に記載の航空機用空気入りタイヤの作用を説明する。
【0025】
補強層のジョイント部が24箇所を越えると、ジョイントの貼り付けに多大の工数を要し現実的ではないし、前記たが効果も低下せざるを得ない(ジョイント部では、周方向に大きな力が作用した際に補強層間で周方向のずれを生じるため)。
【0026】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の航空機用空気入りタイヤにおいて、前記ジョイント部の相互間のタイヤ周方向距離が10mm以上であることを特徴としている。
【0027】
次に、請求項4に記載の航空機用空気入りタイヤの作用を説明する。
【0028】
ジョイント部の相互間のタイヤ周方向距離が10mm未満になると、ジョイント部の貼り付けに多大の工数を要し現実的ではないし、前記たが効果も低下せざるを得ない。
【0029】
したがって、ジョイント部の相互間のタイヤ周方向距離を10mm以上に設定することが好ましい。
【0030】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の航空機用空気入りタイヤにおいて、前記ジョイント部の相互間のタイヤ周方向距離が、前記補強層のタイヤ周方向長さの1/3以下であることを特徴としている。
【0031】
次に、請求項5に記載の航空機用空気入りタイヤの作用を説明する。
【0032】
ジョイント部の相互間のタイヤ周方向距離が、補強層のタイヤ周方向長さの1/3を越えると、タイヤ故障時に形成されるトレッド片が大きくなり過ぎるので効果に乏しい。
【0033】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の航空機用空気入りタイヤにおいて、前記補強層のコードが、一方向にジグザグ状に延びていることを特徴としている。
【0034】
次に、請求項6に記載の航空機用空気入りタイヤの作用を説明する。
【0035】
補強層のコードが、一方向にジグザグ状に延びている場合、内圧、荷重や転動による変形を吸収し易く、前記変形に伴い補強層のコード自体に張力を付与することが可能となり、一層のたが効果の付与も可能となる。
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【発明の実施の形態】
参考例に係る航空機用空気入りタイヤを図1乃至図3にしたがって説明する。
【0040】
図1に示すように、参考例の航空機用空気入りタイヤ10(タイヤサイズ:APR46×17R20 30PR)は、ビード部12に丸型断面を有するビードコアー14備えていて、ゴム被覆された1260d/2/2の66ナイロンコードがラジアル方向に配列された7枚のプライ(図示せず)よりなるラジアルカーカス16がこのビードコアー14に係留されている。
【0041】
7枚のプライのうち4枚のプライはビードコアー14のまわりにタイヤの内側から外側へ巻き返されていて、その巻き返しの外側に沿わせて残りの2枚のプライが外側から内側へ巻き返されているいわゆるアップ・ダウン構造である。
【0042】
フリッパーやチェーファーなどの他の構造部材は図示を省略してある。
【0043】
ラジアルカーカス16のクラウン部外側でトレッド18の内側に配置されたベルト20は、ラジアルカーカス16に近接する側の内側ベルト20Aとトレッド18に近接する側の外側ベルト20Bとで構成されている。
【0044】
内側ベルト20Aは、タイヤ赤道面CLに対して10度の角度Aで交差するとともにベルト両端において折れ曲がることによりジグザグしながらほぼ周方向に延びる1260d/2/3の66ナイロンコードがゴムに埋設された4枚の内側ベルトプライよりなる。
【0045】
外側ベルト20Bは、タイヤ赤道面に対して前記角度Aより大きな20度の角度Bで交差するとともにベルト両端において切断されている1260d/2/2の66ナイロンコードがゴムに埋設された3枚の外側ベルトプライよりなる。
(補強層)
外側ベルト20Bのタイヤ径方向外側には、補強層22が設けられている。
【0046】
図2(A)に示すように、本参考例の補強層22は、周方向に沿ってジグザグ状に延びる複数本のコード24を平行に並べてゴム被覆(ゴムは不図示)した2枚のプライ26なり、図3(A)に示すように、2枚のプライ26のタイヤ周方向端部同士を互いに付き合わせたジョイント部28を2箇所有している。
【0047】
なお、図3(B)に示すように、ジョイト部28は、プライ26のタイヤ周方向端部同士を互いにオーバーラップさせた所謂オーバーラップジョイントであっても良い。
【0048】
図2(A)に示すように、コード24がジグザグ状に延びている場合、本発明でいうコードの角度は、タイヤ周方向とコード24の振幅の中心線24Cとの成す角度θである。本参考例では、コード24が周方向に沿ってジグザグ状に延びているため、コード24の角度は0°となる。
【0049】
コード24の材質は特に問わないが、コード強力の大きいKevlar(デュポン社商品名)、ZYLON(東洋紡績株式会社商品名 PBO繊維)等の高強力有機繊維コードやスチールコード等が好ましく用いられる。
(作用)
次に、本参考例の航空機用空気入りタイヤ10の作用を説明する。
【0050】
走行中に外傷等により損傷やバーストした航空機用空気入りタイヤ10がそのまま高速走行を行った場合、遠心力によって航空機用空気入りタイヤ10が破壊し、外側のトレッド片が飛散する場合がある。
【0051】
このトレッド片が形成される過程では、殆どの場合、トレッド18と補強層22もしくは補強層22とベルト20の最外層プライとの間で剥離が進行する。
【0052】
補強層22のコード24を切断するにはある程度の力を要する為、剥離は抵抗の少ない補強層22のコード24下面に沿って進行し、コード24の途切れたジョイント部28でトレッド表面に達しトレッド片を形成する。
【0053】
本参考例の航空機用空気入りタイヤ10では、補強層22に2箇所のジョイント部28を設けたので、補強層22のコード24の周方向長さが短くなり(従来例対比1/2。従来例の補強層は図2(B)参照。)、タイヤ故障時に形成されるトレッド片の大きさ(長さ)を小さくすることが可能となり、航空機の機体に与える損傷を低減することができる。
【0054】
なお、本参考例のように、補強層22のコード24が、一方向にジグザグ状に延びている場合、直線状に延びている場合に比較して内圧、荷重や転動による変形を吸収し易く、前記変形に伴い補強層22のコード24自体に張力を付与することが可能となり、一層のたが効果の付与も可能となる。
(その他の例)
上記参考例の航空機用空気入りタイヤ10の補強層22では、ジョイント部28が2箇所であったが、3箇所以上であっても良い。これにより、タイヤ故障時に形成されるトレッド片の大きさを更に小さくすることができ、航空機に与える損傷を更に小さくできる。
【0055】
なお、ジョイント部28の数は24個以下が好ましい。ジョイント部28の数が24個を越えると、ジョイント28の形成作業に多大の工数を要し現実的ではないし、たが効果も低下してしまう。
【0056】
また、ジョイント部28の相互間のタイヤ周方向距離は10mm以上が好ましい。ジョイント部28の相互間のタイヤ周方向距離が10mm未満になると、ジョイント部28の形成作業に多大の工数を要し現実的ではないし、たが効果も低下してしまう。
【0057】
また、ジョイント部28の相互間のタイヤ周方向距離は、補強層22のタイヤ周方向長さの1/3以下が好ましい。ジョイント部28の相互間のタイヤ周方向距離が、補強層22のタイヤ周方向長さの1/3以下を越えると、タイヤ故障時に形成されるトレッド片が大きくなり過ぎるので効果に乏しい。
【0058】
なお、上記参考例では、補強層22のコード24が一方向にジグザグ状に延びていたが、図4(A)に示すように、一方向に直線状に延びていても良い。
本実施形態では、図4(B)に示すように、タイヤ赤道面CL付近ではタイヤ周方向に対する角度が小さく、タイヤ幅方向外側へ向かうにしたがってタイヤ周方向に対する角度が大きくなるように変化している。
【0059】
但し、何れの場合も、タイヤ赤道面CLにおけるコード24の角度は15°以下とする。
【0060】
なお、図4(B)に示すようにコード24の角度を変化させた場合、上記参考例と同様に内圧、荷重や転動による変形を吸収し易く、前記変形に伴い補強層22のコード24自体に張力を付与することが可能となり、一層のたが効果の付与も可能となる。
【0061】
また、上記実施形態の補強層22では、複数枚のプライ26をタイヤ周方向にジョイントした構造であったが、本発明はこれに限らず、例えば、1乃至複数本のコードを含む幅狭の帯状プライをタイヤ幅方向に少しづつずらしながら螺旋状に巻き付けた構造、所謂スパイラル構造であっても良い。このスパイラル構造の補強層においても、帯状プライを周上の複数箇所でジョイントした構造とする。
(試験例)
本発明の効果を確かめるために、比較例のタイヤ1種と本発明の適用された実施例のタイヤ3種を用意し、ドラム試験を行った。
【0062】
試験タイヤ:何れも補強層以外の構造は全て同一である。各試験タイヤの補強層は、以下の表1に記載した通りである。
【0063】
試験方法:下記条件にて試験タイヤをドラム試験機のドラムに押し付け、繰り返し走行させて強制的にタイヤを破壊し、飛散した最も大きいトレッド片の周方向の大きさ(長さ)を測定した。
【0064】
試験タイヤには、予めトレッドに幅方向100mmのタイヤ内面まで達する傷をセンター部に入れる。
【0065】
タイヤ撓み:タイヤをタイヤ断面高さの50%に撓ませる。
【0066】
速度:速度0Km/hから70秒後に速度362Km/hに達するように一定の加速度で加速する。
【0067】
上記条件を1サイクルとし、タイヤが破壊するまで繰り返す。
【0068】
試験の評価は、比較例のタイヤが故障した際の最も大きい(長い)トレッド片の長さを100とする指数で表した。指数が小さいほど、トレッド片の大きさが小さいことを表している。
【0069】
【表1】
本発明の適用された実施例1〜3のタイヤでは、複数のジョイント部を有しているので、強制的にタイヤを破壊する試験において、飛散するトレッド片の大きさを小さくできることが確認された。また、ジョイントの数を増加することによって、飛散するトレッド片の大きさを確実に小さくすることができることが確認された。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の航空機用空気入りタイヤは上記の構成としたので、バーストにより飛散するトレッド片の大きさを小さくし、航空機に与える損傷を減少させることができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例に係る航空機用空気入りタイヤの断面図である。
【図2】 (A)は参考例に係る航空機用空気入りタイヤの補強層の平面図であり、(B)は従来例に係る航空機用空気入りタイヤの補強層の平面図である。
【図3】 (A)は参考例に係る航空機用空気入りタイヤの補強層の斜視図であり、(B)は他の参考例に係る航空機用空気入りタイヤの補強層の斜視図である。
【図4】 (A)は本発明の更に他の参考例に係る航空機用空気入りタイヤの補強層の平面図であり、(B)は本発明の実施形態に係る航空機用空気入りタイヤの補強層の平面図である。
【符号の説明】
10 航空機用空気入りタイヤ
14 ビードコア
16 カーカス
18 トレッド
20 ベルト
22 補強層
24 コード
28 ジョイント部
Claims (6)
- 一対のビードコア間をトロイド状に跨るカーカスと、
前記カーカスのタイヤ径方向外側に配置されるベルトと、
前記ベルトのタイヤ径方向外側に配置される補強層と、
前記補強層のタイヤ径方向外側に配置されるトレッドと、
を備えた航空機用空気入りタイヤであって、
前記補強層は、タイヤ周方向に2箇所以上のジョイント部を有し、長手方向がタイヤ周方向に対して実質上15°以下の角度に設定された複数本のコードを含み、前記コードの角度がタイヤ幅方向で変化している、ことを特徴とする航空機用空気入りタイヤ。 - 前記ジョイント部が3箇所以上であることを特徴とする請求項1に記載の航空機用空気入りタイヤ。
- 前記ジョイント部が24箇所以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の航空機用空気入りタイヤ。
- 前記ジョイント部の相互間のタイヤ周方向距離が10mm以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の航空機用空気入りタイヤ。
- 前記ジョイント部の相互間のタイヤ周方向距離が、前記補強層のタイヤ周方向長さの1/3以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の航空機用空気入りタイヤ。
- 前記補強層のコードが、一方向にジグザグ状に延びていることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の航空機用空気入りタイヤ。
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