JP4591316B2 - 超音波洗浄方法及び超音波洗浄装置 - Google Patents
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Description
本形態によれば、本発明の超音波洗浄装置の構成をより具体化する。
本形態によれば、超音波導波チャンバにより集束された超音波力を、洗浄槽に集中できるので、洗浄力を向上できる。
本形態によれば、超音波導波ギャップ調整バルブにより、超音波導波チャンバ内の洗浄液面の高さ(超音波導波ギャップ)を調整することにより、超音波力の集束及び集中を最適に改善することができる。
本形態によれば、洗浄液が洗浄槽、超音波導波チャンバの順で流れるので、洗浄により除去された異物等が速やかに除去されて、被洗浄物の周りの洗浄液の状態をよりクリーンに保つことができ、その結果洗浄効果を改善できる。
本形態によれば、本発明の超音波洗浄装置の好適な構成をより明確にする。
本形態によれば、排液ギャップが適切に設定されるので、超音波洗浄装置を通して洗浄液が流された場合に、洗浄槽の液面高さ(洗浄液深さ)を適切な洗浄条件となるように保持することができる。
本形態によれば、洗浄液が超音波洗浄装置を通して、洗浄槽、超音波導波チャンバ、本体槽の順で流れるので、洗浄により除去された異物等が速やかに除去されて、被洗浄物の周りの洗浄液の状態を常にクリーンに保つことができ、その結果洗浄効果を改善できる。
本形態によれば、洗浄槽の洗浄液深さ(14)を適切な深さに保持するように制御することにより、洗浄条件をより適正に設定して洗浄効果を改善できる。
本形態によれば、洗浄液が装置を通して、洗浄槽、超音波導波チャンバの順で流れるので、洗浄により除去された異物等が速やかに除去されて、被洗浄物の周りの洗浄液の状態を常にクリーンに保つことができ、その結果洗浄効果を改善できる。
本形態によれば、洗浄槽の洗浄液深さ(14)を適切な深さに保持するように制御することにより、洗浄条件をより適正に設定して洗浄効果を改善できる。
本形態によれば、超音波導波ギャップ調整バルブにより、超音波導波チャンバ内の洗浄液面の高さ(超音波導波ギャップ)を調整することにより、超音波力の集束及び集中を改善することができる。
本発明の上記の一実施の形態の超音波洗浄装置により以下の効果が期待できる。
・超音波導波チャンバを設けて中央の小型洗浄槽に超音波力を集束、集中する機構を利用することにより、従来超音波洗浄力の強化時に問題となった超音波振動子と超音波発振器の破損や故障という問題を生じることなく、超音波洗浄装置の洗浄力が向上できる。
・上記作用が功奏し、即ち、従来の超音波洗浄装置の洗浄速度を飛躍的に向上し、洗浄設備の小型化と低コストな洗浄方法を提供できる。
上記の説明において、本発明の超音波洗浄装置は、好適な形態ではあるが、説明を分かり易くするために単純化されているので、本装置に付加的な機能を与えるために、付加的な制御、及び例えば、種々のセンサ、配管付属品、その他の付属品等の構成要素が本発明に組み込まれても良い。
2 超音波振動板
3 超音波導波チャンバ
4 洗浄槽
5 被洗浄物
6 液面計
7 循環ポンプ
8 循環タンク
9 導波ギャップ調整バルブ
10 空気層
11 超音波強化エリア
12 排液ギャップ
16 濾過装置
20 洗浄液
30 本体槽
50 超音波洗浄装置
Claims (13)
- 超音波洗浄装置(50)であって、
複数の超音波振動子(1)を有し、前記複数の超音波振動子(1)により発生された振動の超音波力を洗浄液(20)に伝播する超音波振動板(2)と、
前記超音波振動板(2)に対向するように配置され、前記洗浄液(20)を介して伝播された前記超音波力を集める超音波導波チャンバ(3)と、
前記超音波導波チャンバ(3)に接合され、前記超音波導波チャンバ(3)により集められた前記超音波力を前記洗浄液(20)を介して、浸漬された被洗浄物(5)に伝播して、前記被洗浄物(5)を洗浄する、洗浄槽(4)と、
を具備する超音波洗浄装置において、
前記超音波導波チャンバ(3)の上部は、その上面(31)により密封された椀状に形成されると共に、前記超音波導波チャンバ(3)内の洗浄液(20)の液面と前記上面(31)との間には空気層(10)が形成されており、
前記超音波導波チャンバ(3)は、前記洗浄液(20)を介して伝播された前記超音波力を、前記洗浄液(20)と前記空気層(10)との界面で反射させて集束させることにより前記超音波力を集める、ことを特徴とする超音波洗浄装置。 - 前記洗浄槽は、その下部が前記超音波導波チャンバの前記上面(31)から下方向に突き出ており、その上部が前記超音波導波チャンバの前記上面から上方向に伸張するように立設することを特徴とする請求項1に記載の超音波洗浄装置。
- 前記洗浄槽は、前記超音波導波チャンバの実質的に中央に設置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の超音波洗浄装置。
- 前記超音波導波チャンバの前記上面(31)には、前記超音波導波チャンバ内の洗浄液面の高さ(超音波導波ギャップ(13))を調整するための超音波導波ギャップ調整バルブ(9)が設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の超音波洗浄装置。
- 前記超音波洗浄装置において、洗浄液は、前記洗浄槽、前記超音波導波チャンバの順で流れることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の超音波洗浄装置。
- 前記超音波洗浄装置は、前記超音波導波チャンバ及び前記洗浄槽を内部に収容する本体槽(30)を更に具備しており、
前記超音波振動板は、前記超音波導波チャンバに対向するように、前記本体槽の底面に設置されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の超音波洗浄装置。 - 前記超音波導波チャンバと前記本体槽の底面(2)の内面との間に形成される、排液ギャップ(12)は、0.1〜3mmであることを特徴とする請求項6に記載の超音波洗浄装置。
- 前記超音波洗浄装置は、循環ポンプ(7)と、循環タンク(8)とを更に具備しており、洗浄液は、前記循環タンクに貯められており、前記循環ポンプにより前記循環タンクから吸引されて、前記洗浄槽、前記超音波導波チャンバ、前記本体槽の順で流れて、前記循環タンクに戻ることを特徴とする請求項6又は7に記載の超音波洗浄装置。
- 前記超音波洗浄装置は、前記洗浄槽の洗浄液深さ(14)を計測するための液面計(6)を更に具備しており、前記洗浄槽の洗浄液深さ(14)が適切な深さに保持されるように、前記超音波洗浄装置は制御されることを特徴とする請求項6から8のいずれか一項に記載の超音波洗浄装置。
- 複数の超音波振動子(1)により発生された振動を、前記超音波振動子を具備する超音波振動板(2)を介して洗浄液(20)に伝播する手順と、
前記洗浄液を内部に収容する超音波導波チャンバ(3)により前記超音波振動板から伝播される振動の超音波力を集める手順と、
前記超音波導波チャンバに接合される洗浄槽(4)の内部に貯められた前記洗浄液に浸漬された被洗浄物(5)を、前記超音波力を使用して洗浄する手順と、
を具備する超音波洗浄方法において、
前記超音波導波チャンバ(3)の上部は、その上面(31)により密封された椀状に形成されると共に、前記超音波導波チャンバ(3)内の洗浄液(20)の液面と前記上面(31)との間には空気層(10)が形成されており、
前記超音波力を集める手順において、前記洗浄液(20)を介して伝播された前記超音波力を、前記超音波導波チャンバ(3)において、前記洗浄液(20)と前記空気層(10)との界面で反射させて集束させることにより集める、ことを特徴とする超音波洗浄方法。 - 循環ポンプ(7)により、循環タンク(8)に貯められた前記洗浄液を吸引して、前記洗浄槽、前記超音波導波チャンバの順で流して前記循環タンクに戻るように、前記洗浄液を循環させる手順を、更に具備することを特徴とする請求項10に記載の超音波洗浄方法。
- 前記洗浄槽の洗浄液深さ(14)を計測するための液面計(6)を具備して、前記洗浄槽の洗浄液深さ(14)を適切に保持するように制御する手順を、更に具備することを特徴とする請求項11に記載の超音波洗浄方法。
- 前記超音波導波チャンバの上面(31)に設けられた超音波導波ギャップ調整バルブ(9)により、前記超音波導波チャンバ内の洗浄液面の深さ(超音波導波ギャップ(13))を調整する手順を、更に具備することを特徴とする請求項10から12のいずれか一項に記載の超音波洗浄方法。
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