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JP4591153B2 - 通信機能付き携帯端末装置及びプログラム - Google Patents

通信機能付き携帯端末装置及びプログラム Download PDF

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JP4591153B2
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Description

この発明は、自動販売機との間で近距離通信を行う通信機能付き携帯端末装置及びプログラムに関する。
一般に、街中などに設置されている各種の自動販売機に蓄積された売り上げデータなどを収集したり、商品単価、販売時間帯などを自動販売機側に設定する場合において、従来では、携帯端末機を用いて自動販売機に対して赤外線通信を行うことよって設定用コマンドの送信、管理情報の読み出しを行うようにした自動販売機用データ収集アダプタが知られている(特許文献1参照)。
特開平11−203550号公報
ところで、通信機能付き携帯端末装置(赤外線通信機能付きのハンディターミナル)と、自動販売機との間において赤外線通信によって自動販売機から売り上げデータなどを受信収集したり、商品単価、販売時間帯などを自動販売機側に送信設定する場合、自動販売機に設けられている赤外線通信窓部の設置位置は特に標準化されていないため、自動販売機の機種(メーカ、年式、形式などに応じたモデル)によっては、赤外線通信窓部の設置位置が大きく相違すると共に、赤外線の指向性、その発信強度、受信感度などが相違するために、自動販売機側の赤外線通信窓部に対して携帯端末装置側の赤外線通信部を適切に対向させる必要があり、また、例えば、図15に示すように自動販売機側の赤外線通信窓部内においてその受信側の通信素子と送信側の通信素子とが距離的に離れているのに対し、携帯端末装置側では赤外線通信用の両素子は互いに近接しているため、自動販売機と携帯端末装置との距離を適切に保つ必要があった。
この発明の課題は、自動販売機の特徴部分を撮影するだけで、自動販売機との間で近距離通信を適正に実行可能な通信距離を撮影画像内で確認できるようにすることである。
請求項1記載の発明は、自動販売機との間で近距離通信を行う通信機能付き携帯端末装置であって、自動販売機の特徴部分を撮影する撮影手段と、この撮影手段によって得られた撮影画像を解析することによって自動販売機の機種を特定する機種特定手段と、この機種特定手段によって自動販売機の機種が特定された場合に、この自動販売機の特徴部分を示す構成要素を図案化し、当該自動販売機との間で近距離通信を適正に実行可能な通信距離を図形の大きさで案内するためのガイド図形を前記撮影画像内に合成する合成手段と、この合成手段によって得られたガイド図形付き撮影画像を案内表示する表示手段とを具備したことを特徴とする。
更に、コンピュータに対して、上述した請求項1記載の発明に示した主要機能を実現させるためのプログラムを提供する(請求項9記載の発明)。
なお、自動販売機の特徴部分を示す構成要素とは、例えば、「赤外線通信窓部」、「コイン投入口」、「紙幣投入口」などであり、また、ガイド図形は、対応する構成要素(モジュール)の外郭線(アウトライン)を示すフレーム図形など、任意であり、モジュールの大きさを特定可能であれば、どのように図案化した図形であってもよい。
なお、請求項1記載の発明は次のようなものであってもよい。
自動販売機の機種毎に、自動販売機の近距離通信部を含めてその周辺部分の外観的な特徴を示す各構成要素の形状特性及びそれらの位置関係を示す特徴情報を記憶管理する機種別情報記憶手段を設け、前記機種特定手段は、前記撮影画像を解析することによって自動販売機の近距離通信部を含めてその周辺部分の外観的な特徴を示す各構成要素の形状及びそれらの位置関係を検出すると共に、この検出結果と前記機種別の特徴情報とを比較することによって自動販売機の機種を特定する(請求項2記載の発明)。
この場合、前記機種別情報記憶手段は、自動販売機の機種毎に前記特徴情報を記憶管理するほか、自動販売機の機種に応じた構成要素毎に前記ガイド図形を記憶管理し、前記合成手段は、自動販売機の機種が特定された場合に、当該機種に対応するガイド図形を読み出して前記撮影画像内に合成するようにしてもよい(請求項3記載の発明)。
前記合成手段は、自動販売機の機種に対応するガイド図形を前記撮影画像内に合成する際に、少なくとも何れかのガイド図形の所定位置を撮影画像の基準位置に合わせることによって合成する(請求項4記載の発明)。
前記ガイド図形付きの撮影画像が表示出力されている状態において、この撮影画像を解析することによって自動販売機の特徴部分を示す構成要素の大きさを検出し、この各構成要素の大きさが前記ガイド図形に近似した際に最適通信距離に到達したことを報知する(請求項5記載の発明)。
この場合、前記最適通信距離に到達したことを報知するほか、自動販売機との間での近距離通信を開始するようにしてもよい(請求項6記載の発明)。
自動販売機の機種毎に、自動販売機の特徴部分を示す構成要素の形状特性及びそれらの位置関係を示す特徴情報を記憶管理する機種別情報記憶手段と、前記機種特定手段によって自動販売機の機種を特定することができなかった場合において、自動販売機との間での近距離通信が正常に実行された際にその時点の撮影画像を取得する取得手段と、この取得手段によって得られた撮影画像を解析することによって自動販売機の特徴部分を示す構成要素の形状特性及びそれらの位置関係を検出して当該自動販売機の特徴情報として前記機種別情報記憶手段に追加登録する登録手段とを設ける(請求項7記載の発明)。
撮影画像を解析することによって自動販売機の近距離通信部の周辺部分に記載されている文字パターンあるいはコードパターンを特定すると共に、この文字パターンあるいはコードパターンを認識する認識手段を設け、前記機種特定手段は、前記認識手段によって認識された認識結果に基づいて当該自動販売機の機種を特定する(請求項8記載の発明)。
請求項1記載の発明によれば、自動販売機の特徴部分を撮影した撮影画像を解析することによって自動販売機の機種が特定された場合に、この自動販売機の特徴部分を示す構成要素を図案化し、当該自動販売機との間で近距離通信を適正に実行可能な通信距離を図形の大きさで案内するためのガイド図形を撮影画像内に合成すると共に、このガイド図形付きの撮影画像を案内表示するようにしたから、自動販売機の特徴部分を撮影するだけで、自動販売機との間で近距離通信を適正に実行可能な通信距離を撮影画像の表示画面上で確認することができると共に、撮影画像内の構成要素(被写体)と対応するガイド図形との大きさを見比べることによって自動販売機との距離が遠過ぎるかを感覚的に把握することができ、自動販売機の機種によって通信窓部の設置位置、指向性、その発信強度、受信感度などが相違していても、自動販売機との間で確実な近距離通信が可能となり、作業者の負担を大幅に軽減することが可能となる。
請求項2記載の発明によれば、上述した請求項1記載の発明と同様の効果を有するほか、自動販売機の機種毎に、自動販売機の近距離通信部を含めてその周辺部分の外観的な特徴を示す各構成要素の形状特性及びそれらの位置関係を示す特徴情報が記憶管理されている状態において、撮影画像を解析することによって自動販売機の近距離通信部を含めてその周辺部分の外観的な特徴を示す各構成要素の形状及びそれらの位置関係を検出すると共に、この検出結果と機種別の特徴情報とを比較することによって自動販売機の機種を特定するようにしたから、自動販売機の特徴的な外観形状などからその機種を容易かつ確実に特定することができる。
この場合、自動販売機の機種毎に特徴情報が記憶管理されているほか、自動販売機の機種に応じた構成要素毎にガイド図形が記憶管理されている状態において、自動販売機の機種が特定された場合に、当該機種に対応するガイド図形を読み出して撮影画像内に合成するようにしたから(請求項3記載の発明)、ガイド図形を読み出して画像合成するだけで、自動販売機との間で近距離通信を適正に実行可能な通信距離を案内することができる。
請求項4記載の発明によれば、上述した請求項1記載の発明と同様の効果を有するほか、自動販売機の機種に対応するガイド図形を撮影画像内に合成する際に、少なくとも何れかのガイド図形の所定位置を撮影画像の基準位置に合わせることによって合成するようにしたから、自動販売機の機種によって通信部の設置位置、通信強度などが相違していても、自動販売機側の通信部に対して携帯端末装置側の通信部を適切に対向させることが可能となる。
請求項5記載の発明によれば、上述した請求項1記載の発明と同様の効果を有するほか、ガイド図形付きの撮影画像が表示出力されている状態において、この撮影画像を解析することによって自動販売機の特徴部分を示す構成要素の大きさを検出し、この各構成要素の大きさがガイド図形に近似した際に最適通信距離に到達したことを報知するようにしたから、最適通信距離の到達を確実に知ることができる。
この場合、最適通信距離に到達したことを報知するほか、自動販売機との間での近距離通信を開始するようにしたから(請求項6記載の発明)、自動販売機の特徴部分を撮影するだけで、自動販売機との間での自動通信が可能となる。
請求項7記載の発明によれば、上述した請求項1記載の発明と同様の効果を有するほか、自動販売機の機種毎に、自動販売機の特徴部分を示す構成要素の形状特性及びそれらの位置関係を示す特徴情報が記憶管理されている状態において、自動販売機の機種を特定することができなかった場合に、自動販売機との間での近距離通信が正常に実行された際にその時点の撮影画像を取得すると共に、この撮影画像を解析することによって自動販売機の特徴部分を示す構成要素の形状特性及びそれらの位置関係を検出して当該自動販売機の特徴情報として追加登録するようにしたから、自動販売機が新規な機種であっても人為的な設定作業を行うことなく、この新規機種対応の特徴情報を追加登録することが可能となる。
請求項8記載の発明によれば、上述した請求項1記載の発明と同様の効果を有するほか、撮影画像を解析することによって自動販売機の近距離通信部の周辺部分に記載されている文字パターンあるいはコードパターンを特定すると共に、この文字パターンあるいはコードパターンを認識した認識結果に基づいて当該自動販売機の機種を特定するようにしたから、自動販売機の近距離通信部の周辺部分に記載されている文字情報あるいはコード情報に基づいて自動販売機の機種を特定することができる。
(実施例1)
以下、図1〜図12を参照して本発明の第1実施例を説明する。
この実施例は、自動販売機との間で近距離通信を行う通信機能付き携帯端末装置として、赤外線通信機能付きのハンディターミナルに適用した場合を例示したもので、図1は、 赤外線通信機能付きハンディターミナルの全体構成の概要を示したブロック図である。
この赤外線通信機能付きのハンディターミナルは、バーコード情報などをイメージデータとして読み取るスキャナ(カメラセンサ)などを有し、商品の売り上げ管理、在庫管理などを行うもので、自動販売機(図示せず)との間において赤外線通信によって自動販売機から売り上げデータなどを受信収集したり、商品単価、販売時間帯などを自動販売機側に送信設定するようにしている。
なお、この実施例の特徴部分を詳述する前に、この実施例のハードウェア上の構成について以下、説明しておく。
CPU1は、メモリ2内のオペレーティングシステム、各種アプリケーションソフトに応じてこのハンディターミナルの全体動作を制御する中央演算処理装置である。メモリ2は、プログラム領域、データ領域などを有し、磁気的メモリ、光学的メモリ、半導体メモリ等のほか、その駆動系を有する構成となっている。このメモリ2内のプログラム領域には、後述する図8〜図11に示す動作手順に応じて本実施例を実現するためのアプリケーションプログラムが格納され、また、そのデータ領域には、後述する図2及び図3に示すデータ(後述する自動販売機の機種別情報データベース、モジュール別ガイド図形ファイル)などが格納されている。なお、メモリ2は、フラッシュメモリ、RAM、小型ハードディスクなどの固定メモリ、小型CD−ROM、DVD等の着脱自在な記憶媒体であってもよい。
更に、CPU1は、ネットワークI/F(インターフェイス)3を介して他の電子機器(ホスト側のパーソナルコンピュータ)との間で無線通信を行うことによって各種のデータを受信したり、売り上げデータなどをホスト側のパーソナルコンピュータに送信するようにしている。一方、CPU1には、その入出力周辺デバイスである赤外線素子4、カメラセンサ5、キー入力部6、表示部7がバスラインを介して接続されており、入出力プログラムによってCPU1は、これらの入出力デバイスの動作制御を行う。赤外線素子4は、自動販売機との間において近距離通信(赤外線通信)を行うもので、受信側の通信素子と送信側の通信素子とを有し、自動販売機から売り上げデータなどを受信収集したり、商品単価、販売時間帯などを自動販売機側に送信設定する。
カメラセンサ5は、撮影レンズ、ミラー等のレンズ・ミラーブロック、CCDイメージセンサ等の撮像素子、それらの駆動系のほか、アナログ処理回路、信号処理回路等を備えたデジタルカメラであり、バーコード、2次元コードなどを画像情報として読み取るイメージスキャナとして使用されたり、自動販売機の外観的な特徴部分を撮影するもので、赤外線素子4とカメラセンサ5とは同一方向を指向するように端末本体に近接搭載されている。また、キー入力部6は、文字列データ、各種コマンドなどを入力するもので、テンキー、文字キーなどのほか、自動販売機との間で赤外線通信を開始させる通信開始キー、カメラセンサ5を起動させるカメラ起動キーが設けられている。表示部7は、フルカラー表示を行う液晶表示装置などであり、カメラセンサ5によって撮影された画像をモニタ表示したり、各種のデータを表示出力する。
図2は、自動販売機の機種別情報データベース11の内容を示した図である。
この機種別情報データベース11は、メモリ2に格納され、自動販売機の機種別情報を記憶管理するもので、各機種別情報は、自動販売機の「機種」と、自動販売機側の赤外線通信窓部を含めてその周辺部分の外観的な特徴を示す各構成要素である「モジュール」と、このモジュールの形状特性及びそれらの位置関係を示す「特徴情報」と、このモジュールを図案化したガイド図形を読み出すための「ガイド図形No」の各項目を有している。
自動販売機の「機種」は、メーカ、年式、形式などによって異なる自動販売機のモデルを示すもので、赤外線通信窓部を含めてその周辺部分の外観的な特徴を示す各構成要素(モジュール)に基づいて特定される機種を示し、例えば、図4に示すように、赤外線通信窓部21、コイン投入口22、紙幣投入口23の形状特性とそれらの位置関係によって、例えば、機種(A)は、長方形の赤外線通信窓部21の右側に砲弾形のコイン投入口22が配置され、赤外線通信窓部21の下側に正方形の紙幣投入口23が配置されている機種を示し、機種(B)は、長方形の赤外線通信窓部21の右側に長方形のコイン投入口22が配置され、赤外線通信窓部21の左側に正方形の紙幣投入口23が配置されている機種を示している。
「モジュール」は、自動販売機の機種を特定可能な特徴的な構成要素として、例えば、「赤外線通信窓部」、「コイン投入口」、「紙幣投入口」を示しているが、「コイン返却ハンドル」、「コイン返却口」などを含めてもよい。つまり、赤外線通信窓部を含めてその周辺部分の外観的な特徴を示す各構成要素であれば任意である。ここで、例えば、図5において2種類の「赤外線通信窓部」は、それぞれ長方形であるが、その大きさ及び縦横比が異なり、また、2種類の「コイン投入口」は、コイン返却ハンドルを含めたもので、その一方は砲弾形、他方は長方形となっている。また、2種類の「紙幣投入口」においては、それぞれ正方形であるが、その大きさが異なっている。
また、モジュールの外観的な特徴を示す「特徴情報」は、「赤外線通信窓部」、「コイン投入口」、「紙幣投入口」の形状を示すと共に、「赤外線通信窓部」を基準として「赤外線通信窓部」から「コイン投入口」までの相対位置、「赤外線通信窓部」から「紙幣投入口」までの相対位置を示している。例えば、機種(A)の各モジュールにおいてその形状特性は、「赤外線通信窓部」が“長方形”、「コイン投入口」が“砲弾形”、「紙幣投入口」が“正方形”であることを示している。この場合、形状特性には、“長方形”、“砲弾形”、“正方形”などのほか、例えば、“長方形”であれば、その縦横比を示す情報も含まれている。また、「赤外線通信窓部」から「コイン投入口」までの相対位置は(Rc1、θc1)、「赤外線通信窓部」から「紙幣投入口」までの相対位置は(Rb2、θb2) であることを示している。
図6は、機種(A)の自動販売機において、「赤外線通信窓部」から「コイン投入口」までの相対位置と、「赤外線通信窓部」から「紙幣投入口」までの相対位置を説明するための図である。
この場合、上述した相対位置は、「赤外線通信窓部」の中心点を原点とし、この原点から他のモジュールの中心点までの距離と、原点を水平に通る直線から時計回りに回転したときの角度を使用したベクトルで表されている。すなわち、「赤外線通信窓部」から「コイン投入口」までの相対位置(Rc1、θc1)は、原点から「コイン投入口」の中心点までの距離Rcと、原点を水平に通る直線から時計回りに回転したときの角度θcによって表されている。同様に、「赤外線通信窓部」から「紙幣投入口」までの相対位置(Rb2、θb2)は、原点から「紙幣投入口」の中心点までの距離Rbと、原点を水平に通る直線から時計回りに回転したときの角度θbによって表されている。
また、「ガイド図形No」は、「赤外線通信窓部」、「コイン投入口」、「紙幣投入口」などの対応するモジュールを図案化したガイド図形をアクセスするもので、例えば、機種(A)の自動販売機において「赤外線通信窓部」、「コイン投入口」、「紙幣投入口」に対応する「ガイド図形No」は、図形(1)〜(3) が設定され、機種(C)の自動販売機において「赤外線通信窓部」、「コイン投入口」、「紙幣投入口」に対応する「ガイド図形No」は、図形(4)〜(6)が設定されている。
図3は、モジュール別ガイド図形ファイル12の内容を示した図である。
このモジュール別ガイド図形ファイル12は、メモリ2に格納され、1図形1ファイル形式で各種のガイド図形を記憶管理するもので、「図形No」、「ガイド図形」、「レイアウト位置」を有している。「ガイド図形」は、「赤外線通信窓部」、「コイン投入口」などを図案化した図形(例えば、長方形、砲弾形、正方形など)であると共に、自動販売機の特徴部分を撮影した撮影画像がモニタ表示されている表示画面上に赤外線通信窓部などを示すガイド図形を合成表示することによって自動販売機との間で赤外線通信を適正に実行可能な最適通信距離をその図形の大きさで案内するようにしたものである。
この「ガイド図形」は、ビットマップイメージ形式あるいはベクトル形式のデータによって表されたもので、撮影画像の表示画面上に表示される大きさ(表示サイズ)を示す情報を含む構成となっている。ここで、表示画面上の被写体サイズ(表示サイズ)は、一般にカメラ位置から当該被写体までの距離に比例しているため、各モジュール(被写体)に対応するガイド図形を表示する際に、このガイド図形の大きさによって最適通信距離を案内するようにしている。「レイアウト位置」は、表示画面上にガイド図形を合成配置する位置を示し、「赤外線通信窓部」の「レイアウト位置」は、予め決められている表示画面上の基準位置であり、「コイン投入口」、「紙幣投入口」の「レイアウト位置」は、「赤外線通信窓部」からの相対位置(Rc1、θc1)、(Rb2、θb2)となっている。
図7は、機種(A)の自動販売機の特徴部分を撮影した撮影画像内にガイド図形を合成して表示した場合の表示画面を示した図である。
この撮影画像の表示画面には、「赤外線通信窓部」、「コイン投入口」、「紙幣投入口」を被写体として撮影したモジュール画像 (被写体の画像部分)に、対応する各ガイド図形が合成表示される。この場合、各モジュール画像は、現在のカメラ位置から被写体までの距離に比例した大きさで表示されるが、この各ガイド図形は、カメラ位置から被写体(モジュール)までの距離に拘らず、常に一定の大きさで所定の位置に案内表示される。
すなわち、各ガイド図形は、その表示サイズによって自動販売機までの適正距離(最適通信距離)を案内すると共に、その表示位置によって自動販売機に対向する対面位置を案内するもので、図7(a)は、各モジュール画像と各ガイド図形とは、その大きさ及び表示位置がそれぞれ相違し、自動販売機までの距離が最適通信距離に対して遠過ぎると共に、その対面位置も僅かにずれている場合の表示画面を例示している。また、図7(b)は、各モジュール画像と各ガイド図形とは、その大きさ及び表示位置が略一致し、ガイド図形の案内通りの最適通信距離及び対面位置である場合の表示画面を例示している。
次ぎに、この第1実施例における赤外線通信機能付きのハンディターミナルの動作概念を図8〜図11に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。このことは後述する第2実施例においても同様であり、記録媒体のほかに、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用してこの実施例特有の動作を実行することもできる。
図8〜図9は、自動販売機との間で赤外線通信を実行する場合の全体動作を示したフローチャートである。
ここで、ユーザは、自動販売機との間で赤外線通信を開始するのに先立って、ハンディターミナルのカメラセンサ5を自動販売機の特徴部分に向けながら所定のキー操作、例えば、カメラ起動を指示するカメラ起動キーと赤外線通信開始を指示する通信開始キーとを同時操作する。すると、図8のフローチャートが実行開始され、CPU1は、先ず、カメラセンサ5から自動販売機の特徴部分を撮影した撮影画像を取得(キャプチャ)し(ステップA1)、この撮影画像を解析する画像解析処理を実行する(ステップA2)。
図10は、自動販売機の特徴部分を撮影した撮影画像を解析する画像解析処理を詳述するためのフローチャートである。
先ず、CPU1は、撮影画像を解析しながら輝度差などに基づいて境界線を抽出し(ステップB1)、近くの抽出線を結合しながら矩形、円などの囲み線を生成すると共に、これらの囲み線に基づいて「赤外線通信窓部」、「コイン投入口」、「紙幣投入口」などのモジュールをフレーム化する(ステップB2)。すなわち、撮影画像の中から「赤外線通信窓部」、「コイン投入口」、「紙幣投入口」などの特徴的なモジュールを特定し、その囲み線(アウトライン)に沿った画像部分をモジュールのフレームパターンとして切り出す。
そして、撮影画像の中から切り出したモジュールフレームパターン(モジュール画像)の数をカウントすると共に、この撮影画像内の各モジュール画像の位置を測定してメモリ2内のワーク域に一時記憶しておく(ステップB3)。そして、iカウンタ (図示せず)に初期値“1”をセットした後(ステップB4)、撮影画像の中からiカウンタの値で示される指定モジュール、最初は先頭モジュール画像を指定してその正規化を行う(ステップB5)。つまり、斜めから撮影されたモジュール画像を正面撮影に相当する形状に正規化するために、例えば、台形のパターンを長方形のパターンに補正したり、楕円形のパターンを正円のパターンに補正するなど、指定モジュールを正規化する。
そして、正規化した指定モジュール画像を解析しながらその形状特性を認識し(ステップB6)、この形状特性に基づいて機種別情報データベース11の「特徴情報」を検索することによってどの種類のモジュールかを照合する処理を行う(ステップB7)。ここで、モジュールの形状特性(長方形、縦横比)に基づいて機種別情報データベース11の「特徴情報」を検索した結果、指定モジュールが「赤外線通信窓部」であれば(ステップB8でYES)、これを基準モジュールとして特定しておく(ステップB9)。
次ぎに、iカウンタに「1」を加算してその値を更新した後(ステップB10)、iカウンタの値は、モジュール数を超えたかをチェックするが(ステップB11)、最初は画像内の1番目のモジュールを指定した場合であるから、iカウンタの値を「2」に更新した後にステップB5に戻り、2番目のモジュール画像を正規化して指定モジュールの種類を照合する。以下、iカウンタの値がモジュール数を超えるまで上述の動作が繰り返される(ステップB5〜B11)。このようにして全てのモジュールを指定し終わった場合には(ステップB11でNO)、レイアウト測定処理に移る(ステップB12)。
すなわち、このレイアウト測定処理は、図6に示すように「赤外線通信窓部」の中心点(原点)から「コイン投入口」の中心点までの距離Rc1を測定すると共に、原点と「コイン投入口」の中心点とを結ぶ直線と原点を水平に通る直線とが成す角度θc1を測定することによって「赤外線通信窓部」から「コイン投入口」までの相対位置(Rc1、θc1)を求める。同様に、「赤外線通信窓部」から「紙幣投入口」までの相対位置(Rb2、θb2)を求める。このようにして認識された各モジュールの種類(形状特性)及びそれらのレイアウト位置などをメモリ2のワーク域に一時記憶しておく(ステップB13)。
このような画像解析処理が終了すると、図8のステップA3に移り、自動販売機の機種を特定する自動販売機検索処理を実行する。
図11は、自動販売機検索処理を詳述するためのフローチャートである。
先ず、CPU1は、各種のカウンタ、すなわち、機種別情報データベース11に設定されている自動販売機の機種を順次指定するための機種指定用のkカウンタと、1機種内の各モジュールを順次指定するためのモジュール指定用のjカウンタと、撮影画像内の各モジュール画像(被写体)を順次指定するための被写体画像指定用のiカウンタにそれぞれ初期値「1」をセットしておく(ステップC1〜C3)。
そして、機種別情報データベース11において、kカウンタの値で示される機種を指定すると共に(ステップC4)、指定機種内の各モジュールの中からjカウンタの値で示されるモジュールを指定する(ステップC5)。最初は、機種別情報データベース11の先頭の機種(A)が指定されると共に、指定機種内の先頭のモジュール「赤外線通信窓部」が指定される。この状態において、iカウンタの値で示される撮影画像内のモジュールを指定した後(ステップC6)、機種別情報データベース11の指定モジュールと撮影画像内の指定モジュールの形状特性及びレイアウト位置を比較するモジュール比較処理を実行し(ステップC7)、両モジュールの形状特性及びレイアウト位置が一致するかを判別する(ステップC8)。
ここで、両モジュールの形状特性及びレイアウト位置が一致する場合には、iカウンタに「1」を加算してその値を更新した後(ステップC9)、iカウンタの値がモジュール数を超えたかをチェックする(ステップC10)。最初は画像内の1番目のモジュールを指定した場合であるから、iカウンタの値を「2」に更新した後、ステップC6に戻り、2番目のモジュールを指定した後、モジュール比較を行う(ステップC7)。この場合、機種(A)の「赤外線通信窓部」が指定されている状態において、画像内の2番目のモジュールとして「コイン投入口」が指定された場合には、ステップCで不一致が検出されるため、ステップC12に移り、jカウンタに「1」を加算してその値を更新した後、jカウンタの値が指定機種内のモジュール総数を超えたかをチェックするが(ステップC13)、最初は指定機種内の1番目のモジュールを指定した場合であるから、jカウンタの値を「2」に更新して指定機種内の2番目のモジュールを指定した後、ステップC7に戻り、モジュール比較を行う。
この場合、両モジュールが「コイン投入口」で、それらの形状特性及びレイアウト位置が一致すれば、上述と同様に、画像内の3番目のモジュールを指定すると共に、指定機種内の3番目のモジュールを指定した後、モジュール比較を行う。この結果、両モジュールが「紙幣投入口」で、それらの形状特性及びレイアウト位置が一致すれば、iカウンタの更新が行われるが、この際、iカウンタの値がモジュール数を超えると(ステップC10でYES)、kカウンタの値を当該自動販売機の機種として特定する(ステップC11)。
なお、モジュール数は、上述したように撮影画像内に含まれているモジュール数であり、撮影画像内に含まれていないモジュールあるいは撮影画像内から一部が外れているモジュールの場合には、上述のモジュール比較(ステップC7、C8)で不一致と判別されるが、撮影画像内に含まれているモジュールの全てが一致すれば、自動販売機の機種特定が行われる。言い換えれば、機種別情報データベース11に設定されている指定機種内の全モジュールが撮影画像内に含まれていなくても、撮影画像内に含まれているモジュールの全てが一致すれば、自動販売機の機種の特定を行うようにしているが、その際、2種類以上の一致を条件として機種の特定を行うようにしてもよい。
一方、上述のステップC13において、jカウンタの値が指定機種内のモジュール総数を超えたことが検出されると、このkカウンタに「1」を加算してその更新を行った後(ステップC14)、kカウンタの値が自動販売機の機種総数を超えたかをチェックするが(ステップC15)、最初は、機種(A)を指定した場合であるから、次ぎの機種(B)を指定した後、jカウンタ及びiカウンタを初期化する(ステップC2、C3)。その後、上述と同様の動作を繰り返すことによって指定機種(B)対応の各モジュールと一致した場合には、このkカウンタの値が当該自動販売機の機種として特定されるが(ステップC11)、この処理過程においてkカウンタの値が自動販売機の機種総数を超えた場合には(ステップC15でYES)、自動販売機の機種特定不可を示すフラグをセットしておく(ステップC16)。
このような自動販売機検索処理が終了すると、図8のステップA4に移り、自動販売機の機種を特定することができたか否かを判別し、特定された場合には、機種別情報データベース11から特定機種対応の「ガイド図形No」をモジュール毎に読み出すと共に、これらの「ガイド図形No」に基づいてモジュール別ガイド図形ファイル12を検索して該当する各「ガイド図形」とその「レイアウト位置」を読み出す(ステップA5)。そして、各モジュール対応の「ガイド図形」をその「レイアウト位置」に基づいて撮影画像内に合成配置する(ステップA6)。
この場合、上述のように基準モジュールとして特定された「赤外線通信窓部」の中心点を撮影画像の基準位置に合わせる。この基準位置は、撮影画像を表示出力させた画面上においてハンディターミナルの赤外線素子4の位置に略相当する位置である。つまり、ハンディターミナルの赤外線素子4から発信された赤外線が自動販売機に到達する位置を基準位置としている。この場合、図7に示すように、撮影画像の左上角部をXY座標系の原点とした場合に、所定の座標点(xy)を基準位置として「赤外線通信窓部」の中心点を当該基準位置に合わせることによって「赤外線通信窓部」を合成配置する。そして、「赤外線通信窓部」の中心点を原点として、「コイン投入口」をその「レイアウト位置」に基づいて合成配置すると共に、「紙幣投入口」をその「レイアウト位置」に基づいて合成配置する。
そして、ガイド図形付きの撮影画像(合成画像)を表示部7に表示出力させる(ステップA7)。この場合、図7(a)は、各モジュール画像と各ガイド図形とがその大きさ及び表示位置がそれぞれ相違し、自動販売機までの距離が最適通信距離に対して遠過ぎると共に、その対面位置も僅かにずれている場合であり、このような状態を確認したユーザは、自動販売機との対面位置を調整しながら自動販売機に近づけばよい。ここで、CPU1は、合成画像を解析しながら画像内の各ガイド図形と各モジュール画像との大きさ及び位置関係を比較し(ステップA8)、それらが近似したかを監視し(ステップA9)、近似するまでステップA6に戻り、上述の動作を繰り返しながら待機状態となる。
ここで、図7(b)に示すように、各モジュール画像(被写体の画像部分)と各ガイド図形との大きさ及び位置関係が略一致すると(ステップA9でYES)、ガイド図形の案内通りの最適通信距離及び対面位置に調整されたことを示す案内メッセージを表示することによって報知した後(ステップA10)、赤外線通信の自動開始が設定されているか否か示すオート設定の有無をチェックし(ステップA11)、赤外線通信の自動開始が設定されている場合には、ステップA9での一致検出に応じて赤外線通信を自動開始させるが(ステップA13)、オート設定が解除されている場合には(ステップA11でNO)、通信開始キーの操作待ち状態となり(ステップA12)、通信開始キーの操作に応答して赤外線通信を開始させる(ステップA13)。例えば、自動販売機側に蓄積されている売り上げデータを受信収集するなどの通信処理を開始した後、赤外線通信が正常完了するまで待機する(ステップA14)。
他方、上述の自動販売機検索処理を実行した結果、自動販売機の機種を特定することができなかった場合には(ステップA4でNO)、機種特定不能回数を計数するためのxカウンタの値(初期値“0”)に「1」を加算してその値を更新した後(図9のステップA15)、このxカウンタ値は“1”か否かを調べる(ステップA16)。ここで、機種特定不能の最初の検出時には、xカウンタの値は“1”であるから、表示画面の所定位置に赤外線到達マークを合成表示させる(ステップA17)。なお、赤外線到達マークは、ハンディターミナル側の赤外線素子4に対応する表示画面上の位置を概念的に示すマークである。
図12は、赤外線到達マークを合成表示した場合の表示画面を示し、当該マーク位置に「赤外線通信窓部」が一致するように撮影位置の合わせ込みを促す。その後、撮影画像を取得し(ステップA18)、画像解析を行うことによって赤外線通信窓部のモジュール画像上に赤外線到達マークが位置しているかをチェックし(ステップA20)、当該モジュール画像が赤外線到達マーク上に無ければ、ステップA18に戻るが、赤外線通信窓部のモジュール画像と赤外線到達マークとの位置が合致した場合には(ステップA20でYES)、図8のステップA1に戻り、自動販売機の機種特定を再実行する。
ここで、自動販売機の機種特定処理を再実行しても、特定不可能な場合には(ステップA4でNO)、xカウンタの値が更新されるため(図9のステップA15)、その値は「2」となる。このように2回連続して機種特定が不可能な場合には、自動販売機の特徴情報などを新規登録するようにしている。すなわち、自動販売機との間での赤外線通信が正常に実行された際にその時点の撮影画像を取得し、この撮影画像を解析することによって自動販売機の特徴部分を示す各モジュールの形状特性及びそれらの位置関係を検出して当該自動販売機の特徴情報として機種別情報データベース11に追加登録するようにしている。
すなわち、CPU1は、新規登録を行うか否かを問い合わせるためにその確認メッセージを表示出力させた後(図9のステップA21)、新規登録の指示の有無をチェックする(ステップA22)。ここで、新規登録の指示が無ければ、機種特定不能メッセージを表示するが(ステップA31)、新規登録の指示が有れば、通信開始キーの操作待ちとなる(ステップA23)。通信開始キーが操作されると、それに応答して自動販売機との間で赤外線通信を開始させると共に、正常な通信状態が確立されたかを調べる(ステップA24)。この場合、自動販売機に通信要求を送信した際に、肯定応答信号を受信すると、その時点の撮影画像を取得すると共に(ステップA25)、自動販売機の特徴部分を撮影した撮影画像を解析する画像解析処理を実行する(ステップA26)。
この場合の画像解析処理は、基本的には図9のフローチャートと同様であるが、モジュール(i)の形状認識(ステップB6)は省略され、照合処理(ステップB7)では機種別情報データベース11に代わってモジュール別ガイド図形ファイル12を検索対象とする点が相違する。先ず、CPU1は、境界線抽出を行うと共に、モジュールフレーム化を行って正規化した後(ステップB1〜B5)、正規化した指定モジュール画像に基づいてモジュール別ガイド図形ファイル12を検索して照合処理を実行することによって指定モジュールの種類を特定する(ステップB7)。ここで、指定モジュールが「赤外線通信窓部」であれば(ステップB8でYES)、これを基準モジュールとして特定しておく(ステップB9)。
次ぎに、iカウンタに「1」を加算してその値を更新した後(ステップB10)、iカウンタの値は、モジュール数を超えたかをチェックするが(ステップB11)、最初は画像内の1番目のモジュールを指定した場合であるから、iカウンタの値を「2」に更新した後にステップB5に戻り、2番目のモジュール画像を正規化して指定モジュールの種類を照合する。以下、iカウンタの値がモジュール数を超えるまで上述の動作が繰り返される。このようにして全てのモジュールを指定し終わった場合には(ステップB11でNO)、レイアウト測定処理に移る(ステップB12)。このようにして認識された各モジュールの種類(形状特性)及びそれらのレイアウト位置などをメモリ2のワーク域に一時記憶しておく(ステップB13)。
そして、今回の画像解析処理(図9のステップA26)で認識した各モジュールと前回の画像解析処理(図8のステップA2) で認識した各モジュールとを比較し、今回新規に認識したモジュールが有るかを判別し(ステップA27)、新規モジュールが無ければ、機種特定不能メッセージを表示するが(ステップA31)、新規モジュールが有れば、この新規モジュールを含めて全ての各ガイド図形を読み出して撮影画像内に合成すると共に(ステップA28)、この合成画像を表示出力させる(ステップA29)。
そして、新規モジュールの形状特性及びレイアウト位置を機種別情報データベース11に追加登録する(ステップA30)。この場合、自動販売機の新規機種として、例えば、機種(C)を機種別情報データベース11に追加登録すると共に、各モジュールの形状特性及びレイアウト位置を「特徴情報」として追加登録し、更に、一連番号形式の「ガイド図形No」をモジュール毎に生成して追加登録する。そして、図8のステップA14に移り、赤外線通信が終了するまで待機する。
以上のように、この第1実施例においてCPU1は、カメラセンサ5によって自動販売機の特徴部分を撮影した撮影画像を解析することによって自動販売機の機種が特定された場合に、この自動販売機の特徴部分を示す各モジュールを図案化し、当該自動販売機との間で赤外線通信を適正に実行可能な通信距離を図形の大きさで案内するためのガイド図形を撮影画像内に合成すると共に、このガイド図形付きの撮影画像を案内表示するようにしたから、自動販売機の特徴部分を撮影するだけで、自動販売機との間で赤外線通信を適正に実行可能な通信距離を撮影画像の表示画面上で確認することができると共に、撮影画像内の各モジュール画像(被写体)と対応する各ガイド図形との大きさを見比べることによって自動販売機との距離が遠過ぎるかを感覚的に把握することができ、自動販売機の機種によって赤外線通信窓部の設置位置、赤外線の指向性、その発信強度、受信感度などが相違していても、自動販売機との間で確実な赤外線通信が可能となり、作業者の負担を大幅に軽減することが可能となる。
この場合、自動販売機の機種毎に、自動販売機の赤外線通信窓部を含めてその周辺部分の外観的な特徴を示す各モジュールの形状特性及びそれらの位置関係を示す「特徴情報」が機種別情報データベース11に記憶管理されている状態において、CPU1は、撮影画像を解析することによって自動販売機の赤外線通信窓部を含めてその周辺部分の外観的な特徴を示す各モジュールの形状及びそれらの位置関係を検出すると共に、この検出結果と機種別の「特徴情報」とを比較することによって自動販売機の機種を特定するようにしたから、自動販売機の特徴的な外観形状などからその機種を容易かつ確実に特定することができる。この場合、自動販売機の機種が特定された際に、モジュール別ガイド図形ファイル12から当該機種の各モジュールに対応するガイド図形を読み出して撮影画像内に合成するようにしたから、ガイド図形を読み出して画像合成するだけで、適正な通信距離を案内することができる。
また、CPU1は、自動販売機の機種に対応するガイド図形を撮影画像内に合成する際に、「赤外線通信窓部」の中心点を撮影画像の基準位置に合わせることによって「赤外線通信窓部」を合成配置した後、この「赤外線通信窓部」の中心点を原点として、「コイン投入口」をその「レイアウト位置」に基づいて合成配置すると共に、「紙幣投入口」をその「レイアウト位置」に基づいて合成配置するようにしたから、自動販売機の機種によって通信部の設置位置、発信強度などが相違していても、自動販売機側の赤外線通信部に対してハンディターミナル側の赤外線通信部を適切に対向させることが可能となる。
また、ガイド図形付きの撮影画像が表示出力されている状態において、この撮影画像を解析することによって各モジュールの大きさを検出し、この各モジュールの大きさがガイド図形に近似した際に最適通信距離に到達したことを報知するようにしたから、最適通信距離の到達を確実に知ることができる。この場合、最適通信距離に到達したことを報知するほか、自動販売機との間での赤外線通信を開始するようにしたから、自動販売機の特徴部分を撮影するだけで、自動販売機との間での自動通信が可能となる。
自動販売機の機種を特定することができなかった場合に、自動販売機との間での赤外線通信が正常に実行された際にその時点の撮影画像を取得すると共に、この撮影画像を解析することによって自動販売機の特徴部分を示す各モジュールの形状特性及びそれらの位置関係を検出して当該自動販売機の特徴情報として機種別情報データベース11に追加登録するようにしたから、自動販売機が新規機種であっても人為的な設定作業を行うことなく、この新規機種対応の情報を追加登録することが可能となる。
なお、上述した第1実施例においては、撮影画像内の各モジュールの形状特性に基づいて機種別情報データベース11の「特徴情報」を検索することによってモジュールを特定する照合処理を行うようにしたが、このような照合処理としては、例えば、撮影画像内から切り出したモジュール(外郭線パターン)と予め登録されているモジュール(外郭線パターン)とを比較する際に、何れか一方を拡大あるいは縮小することによって両モジュールの一致/不一致を照合するようにしてもよい。また、「赤外線通信窓部」、「コイン投入口」、「紙幣投入口」のガイド図形を案内表示するようにしたが、少なくとも「赤外線通信窓部」のガイド図形を案内表示するだけであってもよい。
(実施例2)
以下、この発明の第2実施例について図13〜図14を参照して説明する。
なお、上述した第1実施例においては、撮影画像を解析することによって自動販売機の赤外線通信窓部を含めてその周辺部分の外観的な特徴を示す各モジュールの形状及びそれらの位置関係を検出すると共に、この検出結果に基づいて機種別情報データベース11を検索することによって自動販売機の機種を特定するようにしたが、この第2実施例においては、撮影画像を解析することによって自動販売機の赤外線通信窓部の周辺部分に記載されている文字パターンあるいはコードパターンを特定すると共に、この文字パターンあるいはコードパターンを認識し、この認識結果に基づいて当該機種を特定するようにしたものである。
ここで、両実施例において基本的あるいは名称的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、第2実施例の特徴部分を中心に説明するものとする。
図13は、第2実施例における機種別情報データベース31の内容を示した図である。
この機種別情報データベース31は、自動販売機の機種別情報を記憶管理するもので、各機種別情報は、自動販売機の「機種」と、機種を特定可能な「ID」と、機種を特定可能な「ラベル」と、自動販売機側の赤外線通信窓部を含めてその周辺部分の外観的な特徴を示す各構成要素である「モジュール」と、このモジュールを図案化したガイド図形を読み出すための「ガイド図形No」の各項目を有している。「ID」は、数値情報、文字情報以外にバーコードあるいは2次元コードであってもよい。「ラベル」は、例えば、自動販売機のメーカ、形式、年代を示す管理番号などの情報が記載されている領域である。
この場合、CPU1は、撮影画像を解析することによってIDが記載されているIDエリア/管理番号などが記載されているラベルエリアを抽出すると共に、このIDエリア/ラベルエリアの記載内容(文字パターン/コードパターン)を認識し、この認識結果に基づいて機種別情報データベース31を検索することによって自動販売機の機種を特定するようにしている。なお、この第2実施例の「モジュール」、「ガイド図形No」は、上述した第1実施例と基本的には同様であるが、「赤外線通信窓部」、「コイン投入口」、「紙幣投入口」のほか、「IDエリア」あるいは「ラベルエリア」をモジュールとしている。また、モジュール別ガイド図形ファイル12においても、上述した第1実施例と基本的には同様であるが、「赤外線通信窓部」、「コイン投入口」、「紙幣投入口」のほか、「IDエリア」あるいは「ラベルエリア」に対応するガイド図形を記憶管理する構成となっている。
図14は、第2実施例において、自動販売機との間で赤外線通信を実行する場合の全体動作を示したフローチャートである。この第2実施例においても、上述した第1実施例と同様に、ユーザは、自動販売機との間で赤外線通信を開始するのに先立って、ハンディターミナルのカメラセンサ5を自動販売機の特徴部分に向けながらカメラ起動を指示するカメラ起動キーと赤外線通信開始を指示する通信開始キーとを同時操作すると、このフローチャートが実行開始される。
先ず、CPU1は、撮影画像を取得した後(ステップD1)、この撮影画像を解析することによってIDが記載されているIDエリア/管理番号などが記載されているラベルエリアを抽出する(ステップD2)。この場合、撮影画像を解析しながら境界線を抽出してIDエリア/ラベルエリアをモジュールとして抽出する。そして、このIDエリア/ラベルエリアの記載内容を読み出してデコードし(ステップD3)、このデコード結果に基づいて機種別情報データベース31を検索し(ステップD4)、該当する「ID」/「ラベル」に基づいて自動販売機の機種を特定する処理を行い、その結果、機種を特定することができたか否かを判別する(ステップD5)。
ここで、該当する「ID」/「ラベル」が機種別情報データベース31に設定されておらず、機種の特定が不可能の場合には、この特定不能メッセージを表示出力させた後(ステップD6)、再特定の指示を受けたか否かをチェックする(ステップD7)。ここで、再特定の指示を受けた場合には、最初のステップD1に戻って上述の動作を繰り返し、機種の特定処理を再度実行する。一方、機種を特定することができた場合には(ステップD5でYES)、当該機種に対応して設定されている全モジュールの「ガイド図形No」を機種別情報データベース31から読み出し(ステップD8)、この各「ガイド図形No」に基づいてモジュール別ガイド図形ファイル12を検索して該当する「ガイド図形」及び「レイアウト情報」を読み出し、各「ガイド図形」をその「レイアウト情報」に基づいて合成配置する(ステップD9)。
そして、このガイド図形付きの合成画像を表示出力させた後(ステップD10)、上述した第1実施例と同様に、この合成画像を解析しながら画像内の各ガイド図形と各モジュール画像との大きさ及び位置関係を比較し(ステップD11)、それらが近似したかを監視する(ステップD12)。ここで、上述した図7(b)のように、各ガイド図形と各モジュール画像との大きさ及び位置関係が近似した際には、自動販売機との赤外線通信を開始させる(ステップD13)。
以上のように、この第2実施例においてCPU1は、撮影画像を解析することによって自動販売機の近距離通信部の周辺に存在するIDエリア、ラベルエリアを抽出してこの記載内容を認識すると共に、この認識結果に基づいて機種別情報データベース31を検索することによって自動販売機の機種を特定するようにしたから、自動販売機の赤外線通信窓部の周辺部分に記載されている文字パターンあるいはコードパターンに基づいて自動販売機の機種を特定することができる。この第2実施例においても、自動販売機の特徴部分を撮影するだけで、自動販売機との間で赤外線通信を適正に実行可能な通信距離を撮影画像の表示画面上で確認することができると共に、撮影画像内のモジュール(被写体)と対応するガイド図形との大きさを見比べることによって自動販売機との距離が遠過ぎるかを感覚的に把握することができる。
なお、上述した第2実施例においては、撮影画像内に合成表示するガイド図形として、「赤外線通信窓部」、「コイン投入口」、「紙幣投入口」のほか、「IDエリア」、「ラベルエリア」のガイド図形を含めて合成表示するようにしたが、「IDエリア」、「ラベルエリア」については、案内対象外としてもよい。つまり、自動販売機の機種を「IDエリア」、「ラベルエリア」の記載内容に基づいて特定した後は、「赤外線通信窓部」、「コイン投入口」、「紙幣投入口」のガイド図形を案内表示すればよい。この場合において、少なくとも「赤外線通信窓部」のガイド図形を案内表示するだけであってもよい。
また、上述した第1及び第2実施例においては、モジュール別ガイド図形ファイル12は、各ガイド図形に最適通信距離に応じた表示サイズを記憶管理するようにしたが、機種別に最適通信距離に応じた表示サイズに加工された大きさのガイド図形を記憶管理するようにしてもよい。また、自動販売機の機種別に最適通信距離を記憶管理しておき、特定した機種の最適通信距離に基づいて各モジュールのガイド図形の表示サイズを算出し、このサイズのガイド図形を生成して合成表示するようにしてもよい。
また、上述した第1及び第2実施例において各ガイド図形は、対応するモジュールの外郭線を図案化した場合を例示したが、モジュールの大きさを特定可能であれば、どのような図案化であってもよく、例えば、単なる横線などであってもよい。
また、上述した第1及び第2実施例においては、自動販売機との間で赤外線通信を行うようにしたが、その他の近距離通信としては、例えば、Bluetooth(登録商標)通信方式で無線通信を行うようにしてもよい。また、自動販売機の「赤外線通信窓部」を含めてその周辺部分の外観的な特徴を示す各モジュールとして、「コイン投入口」、「紙幣投入口」を例示したが、これに限らず、他のモジュールであってもよい。

その他、自動販売機の機種を特定することができなかった場合に、ネットワークを介してセンタ側に問い合わせを行い、センタ側から新規機種の最新情報を受信取得して記憶管理するようにしてもよい。更に、自動販売機の機種を特定した際に、自動販売機側のデータ処理速度、応答速度、通信速度、データフォーマットなどの情報も機種別情報データベースに記憶管理しておき、この機種対応の情報に基づいて通信プログラム処理の最適化を行うようにしてもよい。更に、この情報に基づいて通信を開始した際に、データの乖離があった場合には、センタ装置側に送信報告することによって故障などを予測可能としてもよい。
一方、コンピュータに対して、上述した各手段を実行させるためのプログラムコードをそれぞれ記録した記録媒体(たとえば、CD−ROM、フレキシブルディスク、RAMカード等)を提供するようにしてもよい。すなわち、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードを有する記録媒体であって、撮影画像を解析することによって自動販売機の機種を特定する機能と、自動販売機の機種が特定された場合に、この自動販売機の特徴部分を示す構成要素を図案化し、当該自動販売機との間で近距離通信を適正に実行可能な通信距離を図形の大きさで案内するためのガイド図形を前記撮影画像内に合成する機能と、合成されたガイド図形付き撮影画像を案内表示する機能とを実現させるためのプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体を提供するようにしてもよい。
自動販売機との間で近距離通信を行う通信機能付き携帯端末装置として適用した赤外線通信機能付きハンディターミナルの全体構成の概要を示したブロック図。 自動販売機の機種別情報データベース11の内容を示した図。 モジュール別ガイド図形ファイル12の内容を示した図。 自動販売機の機種(A)、機種(B)に対応してその外観的な特徴部分を示した図。 自動販売機の機種を特定可能な特徴的な構成要素である「赤外線通信窓部」、「コイン投入口」、「紙幣投入口」の種類を示した図。 機種(A)の自動販売機において、「赤外線通信窓部」から「コイン投入口」までの相対位置と、「赤外線通信窓部」から「紙幣投入口」までの相対位置を説明するための図。 (a)、(b)は、機種(A)の自動販売機の特徴部分を撮影した撮影画像内にガイド図形を合成して表示した場合の表示画面を示した図。 自動販売機との間で赤外線通信を実行する場合の全体動作を示したフローチャート。 図8に続く、フローチャート。 自動販売機の特徴部分を撮影した撮影画像を解析する画像解析処理を詳述するためのフローチャート。 自動販売機検索処理を詳述するためのフローチャート。 赤外線到達マークを合成表示した場合の表示画面を示した図。 第2実施例における機種別情報データベース31の内容を示した図。 第2実施例において、自動販売機との間で赤外線通信を実行する場合の全体動作を示したフローチャート。 従来において、自動販売機側の赤外線通信窓部内においてその受信側の通信素子と送信側の通信素子とが距離的に離れているのに対し、携帯端末装置側では赤外線通信用の両素子は互いに近接していることを説明するための図。
符号の説明
1 CPU
2 メモリ
4 赤外線素子
5 カメラセンサ
6 キー入力部
7 表示部
11、31 機種別情報データベース
12 モジュール別ガイド図形ファイル
21 赤外線通信窓部
22 コイン投入口
23 紙幣投入口

Claims (9)

  1. 自動販売機との間で近距離通信を行う通信機能付き携帯端末装置であって、
    自動販売機の特徴部分を撮影する撮影手段と、
    この撮影手段によって得られた撮影画像を解析することによって自動販売機の機種を特定する機種特定手段と、
    この機種特定手段によって自動販売機の機種が特定された場合に、この自動販売機の特徴部分を示す構成要素を図案化し、当該自動販売機との間で近距離通信を適正に実行可能な通信距離を図形の大きさで案内するためのガイド図形を前記撮影画像内に合成する合成手段と、
    この合成手段によって得られたガイド図形付き撮影画像を案内表示する表示手段と、
    を具備したことを特徴とする通信機能付き携帯端末装置。
  2. 自動販売機の機種毎に、自動販売機の近距離通信部を含めてその周辺部分の外観的な特徴を示す各構成要素の形状特性及びそれらの位置関係を示す特徴情報を記憶管理する機種別情報記憶手段を設け、
    前記機種特定手段は、前記撮影画像を解析することによって自動販売機の近距離通信部を含めてその周辺部分の外観的な特徴を示す各構成要素の形状及びそれらの位置関係を検出すると共に、この検出結果と前記機種別の特徴情報とを比較することによって自動販売機の機種を特定する、
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の通信機能付き携帯端末装置。
  3. 前記機種別情報記憶手段は、自動販売機の機種毎に前記特徴情報を記憶管理するほか、自動販売機の機種に応じた構成要素毎に前記ガイド図形を記憶管理し、
    前記合成手段は、自動販売機の機種が特定された場合に、当該機種に対応するガイド図形を読み出して前記撮影画像内に合成する、
    ようにしたことを特徴とする請求項2記載の通信機能付き携帯端末装置。
  4. 前記合成手段は、自動販売機の機種に対応するガイド図形を前記撮影画像内に合成する際に、少なくとも何れかのガイド図形の所定位置を撮影画像の基準位置に合わせることによって合成する、
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の通信機能付き携帯端末装置。
  5. 前記ガイド図形付きの撮影画像が表示出力されている状態において、この撮影画像を解析することによって自動販売機の特徴部分を示す構成要素の大きさを検出し、この各構成要素の大きさが前記ガイド図形に近似した際に最適通信距離に到達したことを報知する、
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の通信機能付き携帯端末装置。
  6. 前記最適通信距離に到達したことを報知するほか、自動販売機との間での近距離通信を開始する、
    ようにしたことを特徴とする請求項5記載の通信機能付き携帯端末装置。
  7. 自動販売機の機種毎に、自動販売機の特徴部分を示す構成要素の形状特性及びそれらの位置関係を示す特徴情報を記憶管理する機種別情報記憶手段と、
    前記機種特定手段によって自動販売機の機種を特定することができなかった場合において、自動販売機との間での近距離通信が正常に実行された際にその時点の撮影画像を取得する取得手段と、
    この取得手段によって得られた撮影画像を解析することによって自動販売機の特徴部分を示す構成要素の形状特性及びそれらの位置関係を検出して当該自動販売機の特徴情報として前記機種別情報記憶手段に追加登録する登録手段と、
    を設けたことを特徴とする請求項1記載の通信機能付き携帯端末装置。
  8. 撮影画像を解析することによって自動販売機の近距離通信部の周辺部分に記載されている文字パターンあるいはコードパターンを特定すると共に、この文字パターンあるいはコードパターンを認識する認識手段を設け、
    前記機種特定手段は、前記認識手段によって認識された認識結果に基づいて当該自動販売機の機種を特定する、
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の通信機能付き携帯端末装置。
  9. 自動販売機との間で近距離通信を行う通信機能付きのコンピュータを、
    自動販売機の特徴部分を撮影する撮影手段、
    この撮影手段によって得られた撮影画像を解析することによって自動販売機の機種を特定する機種特定手段、
    この機種特定手段によって自動販売機の機種が特定された場合に、この自動販売機の特徴部分を示す構成要素を図案化し、当該自動販売機との間で近距離通信を適正に実行可能な通信距離を図形の大きさで案内するためのガイド図形を前記撮影画像内に合成する合成手段、
    この合成手段によって得られたガイド図形付き撮影画像を案内表示する表示手段、
    として機能させるためのプログラム。
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