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JP4581615B2 - 車輪支持用ハブユニット、及び車輪支持用ハブユニットの軌道輪部材、並びにその製造方法 - Google Patents

車輪支持用ハブユニット、及び車輪支持用ハブユニットの軌道輪部材、並びにその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば自動車等の車輪を懸架装置に対して回転自在に支持するための車輪支持用ハブユニット、及び車輪支持用ハブユニットの軌道輪部材、並びにその製造方法に関する。
自動車等の車輪は、車体の懸架装置に取り付けた車輪支持用ハブユニットにより回転自在に支持される。車輪支持用ハブユニットでは、軌道面を有する内方部材と外方部材との間に複列の転動体が転動自在に介装されており、内方部材や外方部材には、車輪又は車体の懸架装置に取り付けるための取り付けフランジが形成されると共に、取り付けフランジの側方には、車輪を位置決めするための位置決め部が設けられている。
ところで、軌道輪部材としての内方部材と外方部材を製造するに際しては、取り付けフランジの面積が大きく、冷間鍛造では膨大な成形荷重が必要となるため、熱間鍛造による成形が一般に行われている。しかし、熱間鍛造では寸法精度が粗く、熱処理部は脱炭層除去を必要とすることもあり、後工程での大きな切削代を必要とするため、製造コストが高くなるという問題がある。
そこで、従来においては、軌道輪部材の製造方法として、円筒管を母材として冷間鍛造により成形された中間素材から取り付けフランジを切りおこして形成し、また、切りおこしで残った部分を位置決め部としたものや(例えば、特許文献1参照。)、位置決め部を軌道輪部材とは別体に成形して、軌道輪部材に取り付けたもの(例えば、特許文献2及び3参照。)が提案されている。
特開2003−25803号公報 特開2003−291604号公報 特開2004−74815号公報
しかしながら、上記特許文献1においては、最も強度の必要な取り付けフランジと軌道輪部材の外周部とのつなぎ部分に切りおこしの際に曲げ加工を施すため、割れクラック等の欠陥が生じやすく強度的に不安定となり、しかもつなぎ部分を曲げ易くする必要があることから、つなぎ部分の厚みを厚くする等の補強ができない。また、位置決め部が周方向に連続した円筒形状とならないため、位置決めが不安定となると共に、強度的にも十分でない。
一方、上記特許文献2及び特許文献3では、位置決め部が軌道輪部材と別体とされているので位置決め部と軌道輪部材側の軌道面との位置精度や直角度が低下しやすく、また、部品点数が増えてコストが増加する。また、取り付けフランジを含んだ形状での冷間成形はできないため、後工程の切削代が多く製造コストが増加する。
本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、その目的は、位置決め部を周方向に連続する円筒状に一体で成形することができると共に、取り付けフランジに曲げ等の加工を行なわずに冷間鍛造にて低荷重で成形することができる安価な車輪支持用ハブユニット、及び車輪支持用ハブユニットの軌道輪部材、並びにその製造方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記構成によって達成される。
(1) 中実又は中空状の軸部から径方向外方に延びる車輪又は車体を取り付ける取り付け部と、前記軸部と同心に配置された車輪又は車体の位置決めをする位置決め用筒部とを有する車輪支持用ハブユニットの軌道輪部材であって、
前記取り付け部は、軸方向の成形荷重を作用させて中実状又は中空状の軸部素材を圧縮する冷間での側方押し出し成形によって、前記軸方向の成形荷重が作用せずに前記軸部と直交する方向に放射状に延びて前記軸部と一体に形成されることを特徴とする車輪支持用ハブユニットの軌道輪部材。
(2) 前記位置決め用筒部は前記側方押出成形の押し残り部によって前記取り付け部を挟んで前記軸部と反対側に、前記軸部と一体に形成されることを特徴とする(1)に記載の車輪支持用ハブユニットの軌道輪部材。
(3) 前記取り付け部は放射状に延びる複数のフランジ部から構成され、前記フランジ部にはそれぞれ取り付け孔が設けられ、前記各フランジ部は前記取り付け孔のピッチ円位置で繋がらないことを特徴とする(1)又は(2)に記載の車輪支持用ハブユニットの軌道輪部材。
) 内方部材と、外方部材と、該内方部材と該外方部材との間に少なくとも転動体を有する軸受部が配設された車輪支持用ハブユニットであって、
前記内方部材と前記外方部材の少なくとも一方の部材が、(1)〜(3)のいずれかに記載の前記軌道輪部材であることを特徴とする車輪支持用ハブユニット。
) 中実又は中空状の軸部から径方向外方に延びる車輪又は車体を取り付ける取り付け部と、前記軸部と同心に配置された車輪又は車体の位置決めをする位置決め用筒部とを有する車輪支持用ハブユニットの軌道輪部材の製造方法であって、
予め中実状又は中空状の軸部素材を所定の形状に成形し径方向外方に向かって放射状に延びる溝を有する金型に配置する工程と、
前記軸部素材冷間軸方向に押し潰して圧縮し、前記金型の放射状の溝に前記軸部材を流動させることにより、前記取り付け部を前記軸部と一体に側方押し出しにて成形する工程と、を備え
前記取り付け部に軸方向の成形荷重を作用させずに形成することを特徴とする車輪支持用ハブユニットの軌道輪部材の製造方法。
本発明によれば、取り付け部は冷間での側方押し出し成形によって軸部と一体に成形されるので、押し出し成形の特徴から押し出し長さ、すなわち取り付け部の面積が大きくなっても成形荷重は変化せず、取り付け部を圧縮成形する場合と比較して低荷重で成形できる。これにより、冷間鍛造で比較的小さな設備を用いて成形することができ、後工程での切削加工代が削減され、安価な軌道輪部材及び車輪支持用ハブユニットを得ることができる。また、取り付け部と軌道輪部材の外周部とのつなぎ部に曲げ加工を行なわないため、該つなぎ部分に十分な肉厚を確保することができ、十分な強度を持った軌道輪部材及び車輪支持用ハブユニットを得ることができる。
更に、取り付け部を側方押し出しにて成形しているので、押し残り部を位置決め用筒部として用いることができる。このため、周方向に連続する円筒状の位置決め用筒部を軸部と一体に高精度で容易に成形することができ、また、位置決め用筒部を別体にした場合に必要な取り付けのための余肉等が不要となるので、必要な部分の肉厚を確保した状態で材料歩留まりを良くすることができ、これにより、製造コストを低くすることができる。
以下、本発明の車輪支持用ハブユニットの実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図3に示されるように、車輪支持用ハブユニット1は、従動輪用とされており、ハブ(内方部材)2及び軌道輪部材としての外輪(外方部材)3と、複数の転動体4とを有する軸受部を備えている。
ハブ2は、軌道輪部材としての中実の軸部5を含むハブ輪6を備える。ハブ輪6は、その外周面のアウトボード側端部(自動車への組み付け状態で車幅方向外側の端部:図1の左端部)に径方向外方で軸部5と直交する方向に延びる取り付け部である車輪取り付けフランジ7を備えており、車輪取り付けフランジ7には、そのアウトボード側の側面に車輪を構成する図示しないホイール及びブレーキロータ等を取り付けるためのスタッド8が周方向に略等間隔で複数植設されている。各車輪取り付けフランジ7には、取り付け孔7aが形成され、各車輪取り付けフランジ7は、これら取り付け孔7aのピッチ円位置で繋がらない構成となっている。また、ハブ輪6の車輪取り付けフランジ7のアウトボード側、即ち、車輪取り付けフランジ7をはさんで軸部5と反対側には、車輪の位置決めをなす位置決め用筒部9が軸部5と同心に突設されている。
ハブ輪6のインボード側端部(自動車への組み付け状態で車幅方向内側の端部:図1の右端部)には小径段部10が形成されており、該小径段部10には内輪11が嵌め込まれている。内輪11の外周面には内輪軌道面12が形成され、また、ハブ輪6の軸方向の中間部外周面には内輪軌道面13が形成されている。ハブ輪6のインボード側の先端は円筒状に形成されており、円筒部(加締め部)14を径方向外方に加締め広げることにより、内輪11がハブ輪6に加締め固定される。なお、内輪11は、加締め固定の他、ハブ輪6のインボード側の端面に締結されるナット(図示せず)によって必要な予圧を与えることもできる。
外輪3は、中空の軸部15を含んで構成され、外輪3の内周面にはハブ輪6の内輪軌道面13に対応する外輪軌道面16及び内輪11の内輪軌道面12に対応する外輪軌道面17が形成されており、また、車輪取り付けフランジ7から離間する側の外輪3の端部には径方向外方で軸部15と直交する方向に延びる取り付け部である懸架装置取り付けフランジ18が複数植設されている。各懸架装置取り付けフランジ18には、取り付け孔18aが形成され、各懸架装置取り付けフランジ18は、これら取り付け孔18aのピッチ円位置で繋がらない構成となっている。更に、外輪3の懸架装置取り付けフランジ18のインボード側、即ち、懸架装置取り付けフランジ18をはさんで軸部15と反対側には、車体の位置決めをなす位置決め用筒部19が軸部15と同心に形成されている。
そして、複列の内輪軌道面12,13と複列の外輪軌道面16,17との間にそれぞれ複数の転動体4が保持器20を介して周方向に転動可能に配設されている。
尚、図示の例では、転動体4として玉を使用しているが、重量の嵩む車輪支持用ハブユニットの場合には、転動体4としてテーパころを使用する場合もある。
上述の様な車輪支持用ハブユニット1を自動車に組み付けるには、外輪3の懸架装置取り付けフランジ18を懸架装置に固定し、回転輪側のハブ輪6の車輪取り付けフランジ7にスタッド8やナット(図示せず)等を介してブレーキロータ及びホイールを固定する。 これにより、車輪を懸架装置に対して回転自在に支持することができる。
ここで、ハブ輪6では、軸部5と直交する方向に放射状に延びる車輪取り付けフランジ7が、冷間での側方押し出し成形によって軸部5と一体に形成され、また、成形の際の押し残り部によって構成される位置決め用筒部9も軸部5と同心に一体に形成される。一方、外輪3では、軸部15と直交する方向に放射状に延びる懸架装置取り付けフランジ18が、冷間での側方押し出し成形によって軸部15と一体に形成され、成形の際の押し残り部によって構成される位置決め用筒部19も軸部15と同心に一体に形成される。以下、ハブ輪6と外輪3の冷間鍛造について説明する。
図4〜図6は、ハブ輪6の冷間鍛造工程の一例を示す。まず、図4(a)の中実状の丸棒素材30に前方押し出し成形を施すことにより、図4(b)の軸状部材30aが成形される。次いで、軸状部材30aの頭部をヘディングして位置決め用筒部9の外径φDとほぼ同径まで漬すことで、図4(c)に示す軸部素材30bが成形される。さらに、この軸部素材30bに対して図6に示す成形型50を用いて押し込み方向と直交する側方押し出し成形を施すことにより、図4(d)及び図5に示すように、車輪取り付けフランジ7と位置決め用筒部9が一体のハブ輪6が成形される。なお、この実施形態では、中実の軸部素材としたが、中空状の軸部素材を用いれば、駆動輪用のハブ輪も同様にして成形することができる。
図6は、ハブ輪6の側方押し出し成形工程に用いる成形型50を示したものであり、(a)は素材投入時の状態を示し、(b)は成形時の状態を示す。この成形型50は、軸部素材30bのインボード側の端部が投入される下金型52と、弾性体56によって下金型52側に付勢される上金型51とを備える。上金型51には、位置決め用筒部9の外径φDと略同径の孔57が形成され、孔57には軸部素材30bのアウトボード側の端部(頭部)が配置される。また、該頭部の上方で孔57内には、リングパンチ55とパンチ54が摺動自在に配置されており、これらは、弾性体56を介して上金型51が取り付けられた上型58に固定される。また、上金型51及び下金型52の端面間には径方向外方に向かって延びる放射状溝53が形成されている。なお、放射状溝53は、上金型51又は下金型52のみに形成されてもよい。
そして、上型58を降下させると、まず、パンチ54が軸部素材30bの頭部上面に窪みを成形し、更にリングパンチ55が軸部素材30bの頭部端面に接して軸方向に圧縮することにより、軸部素材30bの頭部外周部が放射状溝53にパンチの進行方向とは直交する方向(側方)に押し出される。これにより、車輪取り付けフランジ7が軸部5と一体に成形され、該成形でのφDの頭部の押し残り部が位置決め用筒部9となる。
このとき、成形荷重は頭部の内側面積のみに作用し、車輪取り付けフランジ7の長さ(面積)には影響されないので、車輪取り付けフランジ7の長さ(面積)が大きい場合は、車輪取り付けフランジ7を圧縮成形する場合と比較して極めて小さな成形荷重で成形できることになる。
次に、図7〜図9を参照して、外輪3の冷間鍛造工程の一例を示す。この例では、図7(a)の中空円筒状の軸部素材40(この軸部素材は電縫管を切断する以外にも絞り成形して底抜き、あるいは後方押し出し成形して底抜き等でも得ることができる)に対して図9に示す成形型70を用いて押し込み方向と直交する側方押し出し成形を施すことにより、図7(b)及び図8に示すように、懸架装置取り付けフランジ18と位置決め用筒部19を一体に成形し、次いで、図7(c)に示すように、アウトボード側の端部内径面に外輪軌道面16に対応する段部41を成形して外輪3を得る。
図9は、外輪3の側方押し出し成形工程に用いる成形型70を示したものであり、(a)は素材投入時の状態を示し、(b)は成形時の状態を示す。この成形型70は、軸部素材40のアウトボード側の端部が投入される下金型72と、弾性体76によって下金型72側に付勢される上金型71とを備える。上金型71には、位置決め用筒部19の外径φD0 と略同径の孔77が設けられ、孔77には軸部素材40のインボード側の端部が配置される。また、該端部の上方で孔77内には、リングパンチ75とパンチ74が摺動自在に配置されており、これらは、弾性体76を介して上金型71が取り付けられた上型78に固定される。なお、パンチ74の先端部には、円筒形状の軸部素材40を拘束するために該軸部素材40の内径φD1 と略同径のマンドレル74aが設けられている。また、上金型71及び下金型72の端面間には径方向外方に向かって延びる放射状溝73が形成される。なお、放射状溝73は、上金型71又は下金型72のみに形成されてもよい。
そして、上型78を降下させると、まず、パンチ74が軸部素材40のインボード側端部内径に外輪軌道面17に対応する段部42を成形し、更にリングパンチ75が軸部素材40のインボード側端面に接して軸方向に圧縮することにより、軸部素材40の外周部が放射状溝73にパンチの進行方向とは直交する方向(側方)に押し出されて懸架装置取り付けフランジ18が軸部15と一体に成形され、該成形でのφD0 の押し残り部が位置決め用筒部19となる。
このとき、成形荷重は軸部素材30のφD0 〜φD1 のリング状部のみに作用し、懸架装置取り付けフランジ18の長さ(面積)には影響されないので、懸架装置取り付けフランジ18の長さ(面積)が大きい場合は、懸架装置取り付けフランジ18を圧縮成形する場合と比較して極めて小さな成形荷重で成形できることになる。なお、放射状溝73での素材の流動をバランスよく行なうために、下金型72を上金型71と同様に上下移動可能として弾性体で上金型71側に付勢させてもよい(上下両側金型フローティング構造)。
従って、本実施形態では、ハブ輪6の車輪取り付けフランジ7が冷間での側方押し出し成形によって中実状の軸部5と一体に成形されると共に、外輪3の懸架装置取り付けフランジ18が冷間での側方押し出し成形によって中空状の軸部15と一体に成形される。このため、押し出し成形の特徴から車輪取り付けフランジ7や懸架装置取り付けフランジ18の押し出し長さ(面積)が大きくなっても成形荷重は変化せず、車輪取り付けフランジ7や懸架装置取り付けフランジ18を圧縮成形する場合と比較して、冷間鍛造で比較的小さな設備を用いて低荷重で成形することができる。これにより、後工程での切削加工代が削減されて安価なハブ輪6及び外輪3を得ることができる。
また、車輪取り付けフランジ7とハブ輪6の外周部とのつなぎ部、及び懸架装置取り付けフランジ18と外輪3の外周部とのつなぎ部分に曲げ加工を行なわないため、これらのつなぎ部分に十分な肉厚を確保することができ、強度的に十分なハブ輪6及び外輪3を得ることができる。
更に、車輪取り付けフランジ7及び懸架装置取り付けフランジ18を側方押し出しにて成形しているので、押し残り部を車輪の位置決め用筒部9や車体の位置決め用筒部19として用いることができ、これにより、周方向に連続する円筒状の位置決め用筒部9,19を軸部5,15と一体に高精度で容易に冷間成形することができ、また、これらの位置決め用筒部9,19を別体にした場合に必要な取り付けのための余肉等が不要となるので、必要な部分の肉厚を確保した状態で材料歩留まりを良くすることができ、これにより、製造コストを低くすることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
本実施形態では、内輪回転の従動輪用の車輪支持用ハブユニットの軌道輪部材を例示したが、内輪回転の駆動輪用、外輪回転の従動輪用或いは外輪回転の駆動輪用の車輪支持用ハブユニットの軌道輪部材に本発明を適用してもよいのは勿論である。
また、本実施形態では、軸受部としてハブ輪6の端部に外輪3が外嵌された複列の転がり軸受を例示したが、これに代えて、軸受部として2列の単列アンギュラ玉軸受や2列の単列円すいころ軸受の他、内輪が軸方向の略中央部で分割された複列の転がり軸受を採用した車輪支持用ハブユニットの軌道輪部材に本発明を適用してもよい。
本発明の車輪支持用ハブユニットの一例を説明するための断面図である。 車輪支持用ハブユニットの軌道輪部材としてのハブ輪を説明するための図で、(a)はその側面図であり、(b)は(a)のII−II線に沿った断面図である。 車輪支持用ハブユニットの軌道輪部材としての外輪を説明するための図で、(a)はその側面図であり、(b)は(a)のIII-III線に沿った断面図である。 ハブ輪の製造工程を説明するための図である。 図4(d)の矢印V方向から見た図である。 ハブ輪の側方押し出し成形型を説明するための断面図である。 外輪の製造工程を説明するための図である。 図7(b)の矢印VIII方向から見た図である。 外輪の側方押し出し成形型を説明するための断面図である。
符号の説明
1 車輪支持用ハブユニット
2 ハブ
3 外輪(軌道輪部材)
4 転動体
6 ハブ輪(軌道輪部材)
7 車輪取り付けフランジ(取り付け部)
9,19 位置決め用筒部
18 懸架装置取り付けフランジ(取り付け部)
30b,40 軸部素材
50,70 成形型
51,71 下金型(金型)
52,72 上金型(金型)
53,73 放射状溝

Claims (5)

  1. 中実又は中空状の軸部から径方向外方に延びる車輪又は車体を取り付ける取り付け部と、前記軸部と同心に配置された車輪又は車体の位置決めをする位置決め用筒部とを有する車輪支持用ハブユニットの軌道輪部材であって、
    前記取り付け部は、軸方向の成形荷重を作用させて中実状又は中空状の軸部素材を圧縮する冷間での側方押し出し成形によって、前記軸方向の成形荷重が作用せずに前記軸部と直交する方向に放射状に延びて前記軸部と一体に形成されることを特徴とする車輪支持用ハブユニットの軌道輪部材。
  2. 前記位置決め用筒部は前記側方押出成形の押し残り部によって前記取り付け部を挟んで前記軸部と反対側に、前記軸部と一体に形成されることを特徴とする請求項1に記載の車輪支持用ハブユニットの軌道輪部材。
  3. 前記取り付け部は放射状に延びる複数のフランジ部から構成され、前記フランジ部にはそれぞれ取り付け孔が設けられ、前記各フランジ部は前記取り付け孔のピッチ円位置で繋がらないことを特徴とする請求項1又は2に記載の車輪支持用ハブユニットの軌道輪部材。
  4. 内方部材と、外方部材と、該内方部材と該外方部材との間に少なくとも転動体を有する軸受部が配設された車輪支持用ハブユニットであって、
    前記内方部材と前記外方部材の少なくとも一方の部材が、請求項1〜3のいずれか1項に記載の前記軌道輪部材であることを特徴とする車輪支持用ハブユニット。
  5. 中実又は中空状の軸部から径方向外方に延びる車輪又は車体を取り付ける取り付け部と、前記軸部と同心に配置された車輪又は車体の位置決めをする位置決め用筒部とを有する車輪支持用ハブユニットの軌道輪部材の製造方法であって、
    予め中実状又は中空状の軸部素材を所定の形状に成形し径方向外方に向かって放射状に延びる溝を有する金型に配置する工程と、
    前記軸部素材冷間軸方向に押し潰して圧縮し、前記金型の放射状の溝に前記軸部材を流動させることにより、前記取り付け部を前記軸部と一体に側方押し出しにて成形する工程と、を備え
    前記取り付け部に軸方向の成形荷重を作用させずに形成することを特徴とする車輪支持用ハブユニットの軌道輪部材の製造方法。
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