JP4580510B2 - ズームレンズ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はズームレンズで、特にカムコーダーやデジタルカメラ等の電子撮像素子を用いたカメラに使用されるズームレンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記の分野のズームレンズの従来例のうち、民生用の小型で低コストの従来のズームレンズは、特開平3−200113号、特開平6−94997号、特開平6−194572号の各公報に記載されているように、物体側から順に、正の屈折力を有し変倍時固定の第1レンズ群と、負の屈折力を有し変倍時広角端から望遠端にかけて物体側から像側に移動する第2レンズ群と、正の屈折力を有し変倍時広角端から望遠端にかけて像側から物体側へ移動して若干変倍作用を助ける第3レンズ群と、正の屈折力を有し変倍時可動の第4レンズ群とよりなるレンズ系である。
【0003】
これら従来例は、変倍比が5〜12程度である。
【0004】
また、前記構成のズームレンズで第3レンズ群の変倍作用を強くすることにより変倍比が3程度の従来例として特開平10−62687号、特開平11−119100号、特開平11−258507号の各公報に記載されたレンズ系が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来例のうち、変倍比が10程度のズームレンズは、第2レンズ群の変倍作用が強く小型化の点で不十分である。
【0006】
また変倍比が5程度の従来例のズームレンズは、フォーカシングも含めて考えると少ないレンズ枚数で、十分小型な構成であるとはいえない。
【0007】
また、前記従来例のうちの変倍比が3程度のズームレンズは、変倍比が十分ではなく、これを超える変倍比のレンズ系にしようとすると性能が劣化し、特にフォーカシングの際の性能劣化が大きい。
【0008】
本発明は、フォーカシングを含めて良好な光学性能を有していてまた製産性も良好であって、しかも少ないレンズ枚数にて構成したカムコーダーやデジタルカメラ等の電子撮像手段を用いたカメラに適した小型で低コストのズームレンズで、特に変倍比が5前後のズームレンズを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ群と負の屈折力の第2レンズ群と正の屈折力の第3レンズ群と正の屈折力の第4レンズ群とよりなり、各レンズ群間の間隔を変化させることにより変倍を行い、各レンズ群間のいずれかの空気間隔中につまり第1レンズ群と第2レンズ群の間、第2レンズ群と第3レンズ群の間、第3レンズ群と第4レンズ群の間のいずれかの空気間隔中に明るさ絞りが配置され、広角端から望遠端への変倍の際に第1レンズ群と明るさ絞りとは固定であり、第2レンズ群は光軸上を像側に常に移動し、第3レンズ群は光軸上を物体側へ常に移動し、第4レンズ群は光軸上を移動するもので、第3レンズ群と第4レンズ群の移動量が下記条件(1)を満足するようにしたものである。
(1) 0≦t4/t3<0.2
ただし、t3,t4は夫々第3レンズ群および第4レンズ群の広角端と望遠端の移動量の絶対値である。
【0010】
一般に高変倍のズームレンズは、第2レンズ群のみに変倍作用を負担させ、第4レンズ群により像面位置を補正するようにしている。
【0011】
本発明は、第2レンズ群の変倍作用の一部と第4レンズ群による像面位置の補正作用の一部を第3レンズ群に負担させることによってレンズ系の小型化を図ったもので、そのための条件が条件(1)である。
【0012】
条件(1)の上限を超えると第4レンズ群による像面位置の補正作用の負担が大になりすぎるため第4レンズ群の変倍時の移動量(像面位置補正のための移動量)が大になり、レンズ系を十分小型にすることが出来ない。また第4レンズ群によりフォーカシングを行なうようにした場合、前記のように変倍の際の第4レンズ群の移動量が大であると、フォーカシング時の収差変動が大になり、またフォーカシングのための機構が複雑になる。更に第2、第3レンズ群は変倍時いずれも単調に移動するのでズーミングのためのカムの製作が容易であり、また条件(1)を満足することにより前述のように第4レンズ群の移動量を小さくできるためにズーミング時やフォーカシング時のモーターなどでの制御が短くメカスペースを小さくできる。
【0013】
尚、条件(1)において下限値を超えることはあり得ない。
更には条件(1)の上限値を0.15とするとより好ましい。
又、条件(1)の下限値を0.005とすると、各レンズ群の移動量のバランスがよくなる。
【0014】
前記本発明の第1の構成のズームレンズにおいて、正の屈折力の第4レンズ群を物体側から順に両凹負レンズと正レンズとを接合した負の接合レンズと正レンズの2群3枚構成にすることが好ましい。
【0015】
このように、第4レンズ群を前記の通りの2群3枚構成にすることにより、第3レンズ群の変倍作用の一部を負担したときの第4レンズ群の収差発生量を少なくし、また第4レンズ群の移動量を少なくしたまま諸収差を良好に補正するためには、負レンズ1枚と正レンズ2枚が必要になり、そのうちの物体側の負レンズと正レンズとを接合することにより、製造誤差によるレンズ系の性能への悪影響を小さくすることができ、フォーカシングによる収差変動も少なくし得る。
【0016】
以上の理由から、第4レンズ群は、前述の通りの両凹レンズと正レンズの接合レンズと正レンズよりなる2群3枚構成にすることが望ましい。
【0017】
また、本発明のズームレンズにおいて、第4レンズ群を前述の通りの2群3枚構成にした時、下記条件(2)を満足することが望ましい。
(2) 0.24<|f4n/f4|<0.33
ただし、f4nは第4レンズ群の両凹レンズの単体での焦点距離、f4は第4レンズ群の焦点距離である。
【0018】
条件(2)において上限の0.33を超えると負レンズのパワーが弱くなり色収差の補正が困難であり、また条件(2)の下限の0.24を超えると負レンズのパワーが強くなりすぎ色収差やその他の諸収差の発生が大になる。
【0019】
また、この条件(2)を満足すれば、フォーカシングによる収差変動を小さくできる。
更には条件(2)の上限値を0.31とするとより好ましい。
又、条件(2)の下限値を0.27とするとより好ましい。
【0020】
本発明の第2の構成のズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ群と、負の屈折力の第2レンズ群と、正の屈折力の第3レンズ群と、正の屈折力の第4レンズ群とよりなり、各レンズ群間を変化させることにより変倍を行い、明るさ絞りが第1,第2レンズ群の間、第2,第3レンズ群の間、第3,第4レンズ群の間のいずれかのレンズ群間に配置されており、広角端から望遠端への変倍の際、第1レンズ群と明るさ絞りとが固定であり、第2,第3,第4レンズ群の四つのレンズ群が光軸上を移動するレンズ系で、広角端から望遠端にかけての変倍時第2レンズ群が常に像側へ移動し、第3レンズ群が常に物体側へ移動するもので、第4レンズ群は物体側から順に両凹負レンズと正レンズを貼り合わせた接合レンズと正レンズとよりなる2群3枚構成であり、前記の条件(2)を満足するレンズ系である。
【0021】
本発明のズームレンズは、前述のように第3レンズ群に変倍作用と像面位置の補正作用を負担させるようにした。そのため発生する収差を補正するためには、第4レンズ群に負レンズ1枚と正レンズ2枚が必要になる。
【0022】
前記第2の構成では、正の第4レンズ群を物体側から順に、両凹負レンズと正レンズとを接合した接合レンズと正レンズよりなる2群3枚構成にして、第3レンズ群にて発生する収差を補正するようにした。また、負レンズと正レンズとを接合することにより、製造誤差による光学性能に及ぼす影響を少なくした。
【0023】
また、この第2の構成において、第4レンズ群による収差補正作用を大にするために条件(2)を満足するようにした。
【0024】
前述の通り、この条件(2)の上限の0.33を超えると負のパワーが弱くなり色収差を十分良好に補正し得ない。又条件(2)の下限の0.24を超えると負レンズのパワーが強くなりすぎて色収差や他の諸収差が発生する。
【0025】
また、この条件(2)を満足するようにすれば、フォーカシングの際の収差変動を小さくすることができる。
条件(2)の上限値を0.31としてもよい。又、下限値を0.27としてもよい。
【0026】
本発明の第1、第2の構成のズームレンズは、第3レンズ群を少なくとも1枚の正レンズと最も像側に配置されていて像側に凹面を向けた負レンズを含んだ構成にすると、射出瞳を遠くにすることができ好ましい。
本発明の第3の構成のズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ群と、負の屈折力の第2レンズ群と、正の屈折力の第3レンズ群と、正の屈折力の第4レンズ群とよりなり、各レンズ群間の間隔を変化させることにより変倍を行い、明るさ絞りが第1,第2レンズ群の間、第2,第3レンズ群の間、第3,第4レンズ群の間のいずれかのレンズ群間に配置されており、広角端から望遠端への変倍の際、第1レンズ群と明るさ絞りとが固定であり、第2,第3,第4レンズ群の四つのレンズ群が光軸上を移動するレンズ系で、広角端から望遠端にかけての変倍時に、第2レンズ群が像側へ常に移動し、第3レンズ群が物体側へ常に移動するもので、正の第3レンズ群G3が少なくとも1枚の正レンズと1枚の負レンズを含んでおり、正の第4レンズ群が、物体側より順に、負の前群と正の後群とよりなり、負の前群が最も物体側の面と最も像側の面が物体側に凸面を向けた形状であり、正の後群が物体側に凸面を向けた単レンズよりなり、下記条件(3)を満足するレンズ系である。
(3) 0.3<|f4/f41|<0.6
ただし、f41は第4レンズ群の前群の焦点距離である。
【0027】
本発明のズームレンズは、第3レンズ群にも変倍作用を持たせたもので、そのためこの第3レンズ群が正レンズと負レンズとを含んでいないと色収差を補正できない。
【0028】
また、第4レンズ群を比較的パワーの小さい負の前群と正の単レンズよりなる正の後群とにて構成することにより諸収差特に色収差の発生を抑え変倍全域にわたってまたフォーカシング領域全域にわたって、収差変動を小さくし得る。
【0029】
また、条件(3)の上限の0.6を超えると負の前群のパワーが強くなりすぎ、色収差や諸収差が発生する。条件(3)の下限の0.3を超えると、負の前群のパワーが弱くなりすぎて色収差を補正できなくなる。
【0030】
また、第4レンズ群の負の前群の最も物体側の面と最も像側の面を物体側に凸面を向けた形状にすれば、第4レンズ群の製造誤差による悪影響を小さくすることが可能になる。
更に、条件(3)の上限値を0.53とするとより好ましい。
又、条件(3)の下限値を0.38とするとより好ましい。
【0031】
本発明の第3の構成のズームレンズにおいて、第4レンズ群の負の前群をメニスカスレンズ1枚にて構成すればレンズ系の部品点数の削減および小型化に寄与し得るため望ましい。特に負メニスカス単レンズとすればより部品点数の削減に寄与し得る。
【0032】
また前記の負の前群のメニスカスレンズをメニスカス形状の接合レンズにすれば、この前群における収差補正能力が一層向上するため望ましい。また、接合レンズであれば、この前群での製造誤差によるレンズ系に及ぼす悪影響を少なくできるため好ましい。
【0033】
本発明の第3の構成のズームレンズにおいて、正の第3レンズ群を最も像側に配置された像側に凹面を向けた負レンズと、少なくとも1枚の正レンズを含む構成にすることが望ましい。
【0034】
このように第3レンズ群の最も像側に像側に凹面を向けた負レンズを配置することにより射出瞳を遠くすることができるため望ましい。
【0035】
また、本発明のズームレンズは、この第3レンズ群にも変倍作用を持たせており、したがって、前記最も像側の負レンズの他に少なくとも1枚の正レンズを含むようにし、少なくとも正レンズと負レンズとを配置してこのレンズ群での色収差を良好に補正する必要がある。このように、正レンズと負レンズを配置しないと第3レンズ群での色収差を十分良好に補正することが困難になる。
【0036】
また、このように第3の構成で、第3レンズ群を最も像側に配置された像側に凹面を向けた負レンズと、この負レンズの他に少なくとも1枚の正レンズを含むようにしたズームレンズの場合も正の第4レンズ群の前群を負のメニスカスレンズ1枚にて構成することが望ましい。またこのメニスカスレンズをメニスカス形状の接合レンズとしてもよい。また、メニスカス単レンズ1枚にて構成してもよい。
【0037】
本発明のズームレンズつまり前述の第1〜第3の構成のズームレンズは、フォーカシングを第4レンズ群にて行なうのが望ましい。
また、本発明のズームレンズは明るさ絞りを第2レンズ群と第3レンズ群との間に配置すると、光学系全体の小型化と、像側へのテレセントリック性が両立でき好ましい。
以上の構成は変倍比が2.8から6.9のズームレンズに適している。
【0038】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図1〜4に示す構成で下記データを有する実施例1〜4にもとづいて説明する。尚、実施例1、4は参考例である。
実施例1
f=5.900 〜10.219〜17.551 ,Fナンバー=2.83〜3.68〜3.99
2ω=60.6°〜21.3°
r1 =60.780 d1 =1.00 n1 =1.80518 ν1 =25.42
r2 =22.057 d2 =5.46 n2 =1.62280 ν2 =57.05
r3 =-931.750 d3 =0.20
r4 =25.036 d4 =3.16 n3 =1.80610 ν3 =40.92
r5 =100.658 d5 =D1 (可変)
r6 =83.957 d6 =1.00 n4 =1.80440 ν4 =39.59
r7 =6.667 d7 =3.67
r8 =-20.662 d8 =1.00 n5 =1.51633 ν5 =64.14
r9 =8.622 d9 =2.93 n6 =1.80518 ν6 =25.42
r10=60.380 d10=D2 (可変)
r11=∞(絞り) d11=D3 (可変)
r12=11.405 d12=2.95 n7 =1.69350 ν7 =53.24
r13=-23.743 (非球面)d13=0.22
r14=7.908 d14=2.62 n8 =1.69100 ν8 =54.82
r15=40.704 d15=1.01 n9 =1.84666 ν9 =23.78
r16=5.180 d16=D4 (可変)
r17=32.444 d17=1.00 n10=1.80440 ν10=39.59
r18=8.384 d18=2.32 n11=1.49700 ν11=81.54
r19=32.662 d19=0.76
r20=11.234 d20=2.82 n12=1.65844 ν12=50.88
r21=-20.977 d21=D5 (可変)
r22=∞ d22=3.40 n13=1.51633 ν13=64.14
r23=∞ d23=1.00
r24=∞(撮像面)
非球面係数
(第13面)K=-4.537 ,A4 =1.12339 ×10-4 ,A6 =8.46541 ×10-6
A8 =-6.78805×10-7 ,A10=2.00622 ×10-8
f 5.900 10.219 17.551
D1 1.03 4.60 9.50
D2 14.42 10.85 5.95
D3 5.76 2.45 0.43
D4 3.06 6.43 6.17
D5 1.25 1.19 3.45
t3=5.306 ,t4=2.203 ,t4/t3=2.203 /5.306 =0.415
f4=15.686 ,f41=-37.535
|f4/f41|=|15.686/-37.535 |=0.418 ,変倍比 2.97
撮像素子の画素ピッチ 3.2μm〜4.2μm
【0039】
【0040】
【0041】
ただしr1 ,r2 ,・・・ は各レンズ面の曲率半径、d1 ,d2 ,・・・ は各レンズの肉厚および空気間隔、n1 ,n2 ,・・・ は各レンズの屈折率、ν1 ,ν2 ,・・・ は各レンズのアッベ数である。
【0042】
実施例1は、図1に示す通りの構成で、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と負の屈折力を有する第2レンズ群G2と正の屈折力を有する第3レンズ群G3と正の屈折力を有する第4レンズ群G4とよりなり、明るさ絞りSは第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に配置されている。
【0043】
第1レンズ群G1と絞りSは変倍中固定であり、また広角端から望遠端への変倍の際に第2レンズ群G2は物体側から像側へ移動し、第3レンズ群G3は像側から物体側へ移動し、第4レンズ群G4は図1に示すように光軸上を移動する。
【0044】
この実施例1のレンズ系は、第1レンズ群G1が正の接合レンズと正レンズとよりなり、第2レンズ群G2が負レンズと負の接合レンズとよりなる。
【0045】
また、第3レンズ群G3は正レンズと、正レンズと負レンズの接合負レンズよりなり、第4レンズ群G4は負の接合レンズと正レンズの2群3枚よりなる。
【0046】
この実施例は、第3の構成のズームレンズで、第4レンズ群が負の前群G41と正の後群G42よりなり負の前群G41が最も物体側の面(r17)と最も像側の面(r19)とが物体側に凸のメニスカス形状の接合レンズからなり、正の後群G42が正レンズ1枚よりなる。
【0047】
この実施例1は条件(3)を満足する。
【0048】
実施例2は、図2に示す通りの構成であって、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2は実施例1と同様のレンズ構成であるが、第3レンズ群G3が正レンズと負レンズのみからなり、第4レンズ群G4が両凹負レンズと正レンズの接合レンズと正レンズの2群3枚構成である点で実施例1と相違する。
【0049】
この実施例2は条件(1)、(2)を満足する。
【0050】
実施例3は、図3に示すような構成のズームレンズで、実施例2と類似の構成のレンズ系である。
【0051】
この実施例3も条件(1)、(2)を満足する。
【0052】
これら実施例2、3は第1及び第2の構成のズームレンズである。
【0053】
実施例4は図4に示す構成であって、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2とは他の実施例と類似の構成である。また第3レンズ群G3は、2枚の正レンズと1枚の負レンズとよりなり、第4レンズ群G4は負レンズと正レンズとよりなる。
【0054】
つまり、この実施例4は第1、第3の構成のレンズ系であって、第3レンズ群G3は少なくとも1枚の正レンズと1枚の負レンズとよりなり、第4レンズ群G4は負の前群G41と正の後群G42とよりなり、負の前群G41が最も物体側と最も像側の面が物体側に凸のメニスカス単レンズであり、正の後群G42が正レンズよりなる。
【0055】
この実施例4は条件(1)、(3)を満足する。
【0056】
上記各実施例にて用いられる非球面の形状は、光軸上の光が進む方向をx軸、光軸と直交する方向をy軸としたとき、次の式にて表わされる。
ただし、rは基準球面の曲率半径、kは円錐係数、A4 ,A6 ,A8 ,A10は非球面係数である。
【0057】
また、各実施例の断面図を示す図1〜図4において、上段は広角端、中段は中間焦点距離、下段は望遠端における図である。尚図中Fはローパスフィルターや不要波長域を制限するフィルターである。
【0058】
また図5は実施例1の収差図であり、この図のように諸収差は良好に補正されている。
【0059】
また、他の実施例2〜4も実施例1と同様の収差状況で諸収差は良好に補正されている。
【0060】
本発明のズームレンズは、以上述べたような構成であって、特許請求の範囲に記載したレンズ系のほか、次の各項に記載する構成のレンズ系も本発明の目的を達成し得る。
【0061】
(1)特許請求の範囲の請求項5に記載するレンズ系で、第4レンズ群の前群が負の屈折力を有するメニスカス単レンズであることを特徴とするズームレンズ。
【0062】
(2)特許請求の範囲の請求項5に記載するレンズ系であって、第4レンズ群の前群が負の屈折力を有するメニスカス形状の接合レンズであることを特徴とするズームレンズ。
【0063】
(3)特許請求の範囲の請求項1、2、3、4又は5あるいは前記の(1)又は(2)の項に記載するレンズ系で、第3レンズ群が少なくとも1枚の正レンズと最も像側に配置されていて像側に凹面を向けた負レンズとを含むことを特徴とするズームレンズ。
【0064】
(4)特許請求の範囲の請求項1、2、3、4又は5あるいは前記の(1)、(2)又は(3)の項に記載するレンズ系で、第4レンズ群を光軸上を移動させることにより近接物点に合焦するようにしたことを特徴とするズームレンズ。
【0065】
(5)特許請求の範囲の請求項1、2、3、4又は5あるいは前記の(1)、(2)、(3)又は(4)の項に記載するレンズ系で、変倍比が2.8から6.9であることを特徴とするズームレンズ。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、少ないレンズ枚数で、フォーカシングも含め良好な光学性能で小型で低コストなカムコーダーやデジタルカメラ等に適したズームレンズを実現し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の断面図
【図2】本発明の実施例2の断面図
【図3】本発明の実施例3の断面図
【図4】本発明の実施例4の断面図
【図5】本発明の実施例1の広角端における収差曲線図
【図6】本発明の実施例2の望遠端における収差曲線図
Claims (4)
- 物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とよりなり、各レンズ群間の間隔を変化させることにより変倍を行ない、各レンズ群間のいずれかの空気間隔中に明るさ絞りを配置したレンズ系で、広角端から望遠端へかけての変倍の際、第1レンズ群と明るさ絞りが固定であり、第2レンズ群が光軸上を常に物体側から像側へ移動し、第3レンズ群が光軸上を常に像側から物体側へ移動し、第4レンズ群が光軸上を移動し、前記第4レンズ群が、物体側から順に、両凹負レンズと正レンズとからなる負の屈折力を有する接合レンズと正レンズとよりなる2群3枚構成であり、下記条件(1)、(2)を満足するズームレンズ。
(1) 0≦t4/t3<0.2
(2) 0.24<|f4n/f4|<0.33
ただし、t3,t4は夫々第3レンズ群および第4レンズ群の広角端と望遠端の移動量の絶対値、f4は第4レンズ群の焦点距離、f4nは第4レンズ群の接合レンズの両凹レンズ単体での焦点距離である。 - 前記第3レンズ群が少なくとも1枚の正レンズと最も像側に配置されていて像側に凹面を向けた負レンズとを含むことを特徴とする請求項1のズームレンズ。
- 前記第4レンズ群を光軸上を移動させることにより近接物点に合焦するようにしたことを特徴とする請求項1又は2のズームレンズ。
- 変倍比が2.8から6.9であることを特徴とする請求項1乃至3の少なくとも何れか1項のズームレンズ。
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