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JP4567852B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置 Download PDF

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JP4567852B2
JP4567852B2 JP2000245096A JP2000245096A JP4567852B2 JP 4567852 B2 JP4567852 B2 JP 4567852B2 JP 2000245096 A JP2000245096 A JP 2000245096A JP 2000245096 A JP2000245096 A JP 2000245096A JP 4567852 B2 JP4567852 B2 JP 4567852B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば静電複写機、レーザプリンタ等の画像形成装置において、被定着部材にトナー像(画像)を定着する定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真プロセスを用いた複写装置に組み込まれる定着装置は、被定着部材上に形成された現像剤すなわちトナーを加熱して溶融させ、被定着部材にトナーを固着するものである。なお、定着装置に利用可能なトナーを加熱する方法としては、ハロゲンランプ(フィラメントランプ)による放射熱を用いる方法が、広く利用されている。なお、今日、フラッシュランプを用いて非接触で加熱するものが実用化されている。
【0003】
熱源としてハロゲンランプを用いる方法においては、被定着部材とトナーに所定の圧力を提供可能に一対のローラを設け、そのローラの少なくとも一方のローラを中空円柱としてその内部空間に、円柱状に構成したハロゲンランプを配置する構成が広く用いられている。この構成においては、ハロゲンランプが配置されたローラは、他の一方のローラと接する位置で作用部(ニップ)を形成し、ニップに案内された被定着部材およびトナーに、圧力と熱を提供する。すなわち、ランプが設けられた加熱ローラと加熱ローラに従動して回転する加圧ローラとの圧接部(ニップ)である定着ポイントに、被定着部材すなわち用紙を通過させて、用紙上のトナーを融着させて、用紙に定着するものである。
【0004】
ハロゲンランプを用いた定着装置においては、ハロゲンランプからの光と熱が加熱ローラの全周方向に放射されて全体が加熱される。この場合、光が熱に変換される際の損出と、ローラ内の空気を暖めてローラに熱を伝達する際の効率等を考えると熱変換効率は、60〜70%であり、熱効率が低く、消費電力が多く、しかも、ウォーミングアップ時間も長くなることが知られている。
【0005】
このため、近年、薄い金属層(導体)を有する耐熱性フィルム材を無端ベルト状または円筒状とし、磁界発生装置により発生した磁界により誘導加熱方式で、フィルム材を加熱する方式(特開平8−76620)や、加熱部材として、セラミックスを用いた例(特開昭59−33476)等が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した誘導加熱方式の定着装置では、耐熱性フィルムの導体層に誘導電流を生じさせるための誘導コイルの各線材の配列に起因して、コイルへの通電が開始された直後には、導体層の温度が均一にならない問題がある。このため、トナーが付着し易い部分については、フィルムおよび加圧ローラを回転させる前に加熱(通電)を開始して、フィルムが損傷することを防止しなければならない。
【0007】
また、誘導加熱方式において、発熱効率を向上させるためには、各線材の配列および間隔を最適化して、インピーダンスを最適にする必要がある。
【0008】
ところで、コイルを構成する線材をコイル支持体に巻き付ける際に、一般的なコイルと同様に、単純に巻いて隣接する線材との間隔を密着させると、被加熱物である導体(ローラ体)の長手方向の両端部分で放熱が大きく、両端部分の温度が低下して、定着性能が劣化する問題がある。
【0009】
このことから、多くの場合、導体(ローラ体内面)とコイルとの間のギャップを変化させて発熱分布を最適化する方法が提案されているが、実際にはギャップを管理することが困難であり、また、ギャップを設けたことにより、効率が低下する問題がある。
【0010】
一方、ローラ体(フィルム)の回転軸方向の温度むらを低減する方法として、ハロゲンランプを用いる方式では、軸方向の配光特性を変更させる方法が実用化されているため、誘導加熱方式においても、被定着媒体が搬送される方向と直交する方向の温度むらを低減しなければならない問題がある。
【0011】
また、誘導加熱方式においては、誘導コイルおよびコイルの芯材に熱がこもると、コイルの芯材が変形したり最悪の場合溶融する等の問題があるため、特別な構成や付加したりコストを増大することなく、確実に放熱させることが望まれている。
【0012】
なお、温度むらが顕著である場合、例えば幅の小さい被定着部材に対して定着動作を繰り返した後、最大幅の被定着部材を通過させると、耐熱性フィルムの幅方向の温度差に起因して、被定着部材(最大幅)に、しわが生じる問題がある。
【0013】
また、耐熱性フィルムの幅方向の温度を均一に管理するために、発熱体の長手方向の温度を制御可能としても、発熱体のコストが大幅に増大する一方で、搬送される被定着部材の幅(サイズ)が変化すると、追従できない問題がある。
【0014】
この発明の目的は、誘導加熱方式の定着装置において、被定着対象物に対して均一な加熱を可能としながら、耐熱性フィルムの幅方向の温度むらを低減可能な定着装置を提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上述した問題点に基づきなされたもので、導体からなる金属層を有するローラ体またはシート部材を円筒または楕円形もしくは無端ベルト状としたエンドレス部材に近接配置した励磁コイルに電流を流して前記エンドレス部材を発熱させて被定着部材を加熱する定着装置において、前記励磁コイルは、前記エンドレス部材の長手方向に平行で、かつエンドレス部材の周方向に沿って配置されるものであって、前記励磁コイルを構成する線材は、最も内周面のターンと内周から2番目のターンとの間隔が、内周から2番目のターンと内周から3番目のターンとの間隔と異なる間隔に設定されていることを特徴とする定着装置を提供するものである。
【0020】
また、この発明は、静電潜像を保持可能な感光体と、この感光体に形成された前記静電潜像にトナーを供給して現像する現像装置と、この現像装置により前記感光体上に形成された前記トナー像を被転写体に転写する画像形成部と、導体からなる金属層を有するローラ体またはシート部材を円筒状または楕円形もしくは無端ベルト状としたエンドレス部材に近接配置した励磁コイルに電流を流して前記エンドレス部材を発熱させて被定着部材を加熱するものであって、前記励磁コイルは、前記エンドレス部材の長手方向に平行で、かつエンドレス部材の周方向に沿って配置されるものであって、前記励磁コイルを構成する線材は、最も内周面のターンと内周から2番目のターンとの間隔が、内周から2番目のターンと内周から3番目のターンとの間隔と異なる間隔に設定されていることを特徴とする定着部と、を有することを特徴とする画像形成装置を提供するものである。
【0021】
さらに、この発明は、導体からなる金属層を有するローラ体またはシート部材を円筒または楕円形もしくは無端ベルト状としたエンドレス部材に近接配置した励磁コイルに電流を流して前記エンドレス部材を発熱させて被定着部材を加熱する定着装置において、
前記励磁コイルは、前記エンドレス部材の長手方向に平行で、かつエンドレス部材の周方向に沿って配置されるものであって、前記励磁コイルを構成する線材は、最も内周面のターンと内周から2番目のターンとの間隔が、内周から2番目のターンと内周から3番目のターンとの間隔と異なる間隔であさらに、非磁性で、前記励磁コイルの前記線材の間隔を規定する線材支持体を有するを提供するものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態である定着装置について、説明する。
【0023】
以下、図面を用いて、この発明の実施の形態が適用される画像形成装置の一例として、デジタル複写装置を説明する概略図である。
【0024】
図1に示すように、デジタル複写装置(画像形成装置)1は、複写対象の画像を光の明暗として読み取って画像信号を生成する画像読取装置(スキャナ)2と、スキャナ2もしくは外部から供給される画像信号に対応する画像を形成して被定着部材(転写材)である用紙Pに定着する画像形成部3とからなる。なお、スキャナ2には、複写対象がシート状である場合に、スキャナ2による画像の読み取り動作と連動して、順次複写対象を入れ換える自動原稿送り装置(ADF)4が一体的に設けられている。
【0025】
画像形成部3は、スキャナ2もしくは外部装置から供給される画像情報に対応するレーザビームを照射する露光装置5、露光装置5からのレーザビームに対応する画像を保持する感光体ドラム6、感光体ドラム6に形成された画像に現像剤(トナー)を供給して現像する現像装置7、現像装置7により現像された感光体ドラム6上のトナー像が以下に説明する給紙搬送部により給送された転写材Pに転写された状態の現像剤像を加熱して溶融させ、転写材Pに定着する定着装置8等を有している。
【0026】
このような画像形成装置においては、スキャナ2または外部装置から画像信号が供給されると、予め所定の電位に帯電されている感光体ドラム6に、露光装置5から、画像信号に対応して強度変調されたレーザビームが照射される。これにより、感光体ドラム6に、複写すべき画像に対応した静電潜像が形成される。
【0027】
感光体ドラム6に形成された静電潜像は、現像装置7によりトナーが選択的に提供されることで現像されて、図示しないトナー像に変換される。
【0028】
感光体ドラム6上のトナー像は、(符号を付さない)転写装置と対向する転写位置で、用紙Pを保持している用紙カセット9から、ピックアップローラ10により1枚ずつ取り出されて感光体ドラム6へ向かう搬送路11を搬送され、感光体ドラム6に形成されたトナー像との位置を合わせるためのアライニングローラ12で感光体ドラム6上のトナー像とタイミングが整合されて、(転写位置に)供給される用紙Pに転写される。
【0029】
用紙Pに転写されたトナーは、定着装置8に搬送され、定着装置8において、トナーが溶融されると同時に圧力が加えられることで、用紙Pに定着される。
【0030】
一方、定着装置8でトナー像が定着された用紙Pは、排紙ローラ13により、スキャナ2と用紙カセット9との間に定義される排出空間(排紙トレイ)14に排出される。
【0031】
図2および図3は、図1に示した画像形成装置に組み込まれる定着装置の一例を説明する概略図である。なお、図2は、定着装置の断面図であり、図3は、被定着材である用紙が通過されている状態を説明する概略図である。
【0032】
図2に示されるように、定着装置8は、内部に、誘導加熱体21を収容している第1のローラ体(エンドレス部材)20と、第1のローラ体20の軸線に沿って配置され、第1のローラ体の表面に対して所定のニップ幅で接触された第2のローラ体30とからなる。なお、第1または第2のローラ体のいずれかには、両ローラ体に所定の回転を与える図示しないギヤと、そのギヤに回転を伝達する図示しない駆動機構が設けられている。また、それぞれのローラ体の外径は、一例であるが40mmである。
【0033】
第1のローラ体20は、例えば肉厚1mmの鉄製の円筒すなわち導体で構成された金属層を有するエンドレス部材であり、表面に、テフロン等の離型層が形成されている。なお、第1のローラ体20には、他にも、ステンレス鋼、アルミニウム、ステンレス鋼とアルミニウムの合金等が利用可能である。また、第1のローラ体として、所定の厚さの耐熱性のフィルムの表面に、所定厚さの金属(上述の鉄等)の薄層を形成したシート部材を円筒状または楕円形もしくは2つ以上のローラにより無端ベルト状等の任意の形状が利用可能である。
【0034】
第2のローラ体30は、芯金31の周囲に、シリコンゴムやフッ素ゴムを素材とした弾性材料が所定の厚さに整形されているものである。
【0035】
両ローラ体20,30は、図示しない加圧機構により、第2のローラ体30が第1のローラ体20に対して所定の圧力で圧接されることで、両ローラが接する位置で、上述の所定幅のニップ(圧接により第2のローラ体30の外周面が弾性変形する領域)Nを提供する。なお、ニップNに用紙Pが搬送されると、用紙P上のトナーが熱により溶融されると同時に、圧力により、用紙Pに固着(定着)される。
【0036】
第1のローラ体20の周上であって、ニップNよりも回転方向の下流側には、用紙Pを第2のローラ体30の表面から剥離させる剥離爪81、第1のローラ体20の外周面にオフセット転写されたトナーや用紙からの紙粉等を除去するクリーニング部材8、第1のローラ体20の外周面にトナーが付着することを防止するために離型剤を塗布する離型剤塗布装置85および第1の口ーラ体20の外周面の温度を検出するサーミスタからなる温度センサ91が設けられている。
【0037】
なお、図3(b)に示すように、コイル22は、ローラ体20の周方向に沿って、2つ配置されている。
【0038】
図4は、図2および図3を用いて説明した定着装置の第1のローラ体にセットされる誘導加熱体の構成を説明する概略図である。
【0039】
図4に示すように、誘導加熱体21は、例えば高耐熱エンジニアリングプラスチックにより形成された外形が円筒状で、励磁コイル22の線材を巻き付けるための図示しない複数の溝部や曲面が形成されているコイル支持体23と、コイル支持体23に、所定回数巻き付けられた線材からなる励磁コイル22からなる。
【0040】
励磁コイル22は、例えば直径0.5mmで耐熱性のポリイミドで被覆されて互いに絶縁されている銅線を、複数本(19本)束ねたリッツ線を用い、第1のローラ体20の長手方向に平行、かつ第1のローラ体20の周方向に沿う平面状コイルとし、周方向に沿って2つ配置したものであり(図3参照)、この線材の形状を維持するために、エンジニアリングプラスチックに耐熱性のワニスで固定している。本実施例では、耐熱性のシリコーン樹脂を含む塗料により、ディッピングで、表面コートと、固着を行っている。これにより、エンジニアリングプラスチック表面のさらなる耐熱コート、線材の耐熱性向上、絶縁および接着を行うことができる。また、市販の耐熱性塗料は、全てこの効果を期待できる。なお、励磁コイル22をリッツ線により形成したことで、表皮効果が生じる浸透深さよりも線径を小さくすることができ、交流電流を有効に流すことが可能である。
【0041】
また、励磁コイル22は、芯材(例えばフェライトや鉄芯等の磁性体)を使用しない空芯コイルであり、コイル支持材23は、コイル22を構成する線材を、所定の間隔および配列で支持するために利用される。なお、図4に示す例では、コイル22の線材は、最も内周側のターンとその次のターン(内周から2番め)との間の間隔をA、および内周から2番めのターンと内周から3番めのターンとの間の間隔をBとするとき、
B > A
を、満足するとともに、各ターンの線材の間隔が第1のローラ体の長手方向について途中で変化しないように、巻き付けられている。
【0042】
この構成によれば、平面状コイルを第1のローラ体20の円周方向に沿わせることによりターン数が「粗」になるコイルの中心付近で発生される磁束の密度が増大されるため、第1のローラ体20の周方向の発熱むらを低減できる。また、第1のローラ体20の外周面の温度分布を均一にできる。
【0043】
なお、コイル22を形成する方法(工程)およびコイル22の外形には、変化がないため、被加熱物である第1のローラ体20とコイル22との間のギャップが変化することもなく、ローラ体20の長手方向の両端部の温度を上昇させることができ、実験では、両端部分の温度を、ローラ体20の導体上で、10℃程度高い温度に制御可能である。これにより、コイル22に供給しなければならない電流値が低減され、消費電力が抑制される。
【0044】
図5は、図4を用いて説明した誘導加熱体の別の構成を説明する概略図である。なお、図4に示した構成と同一の構成には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
【0045】
図5に示すように、誘導加熱体21は、例えば高耐熱エンジニアリングプラスチックにより形成された外形が円筒状で、励磁コイル22の線材を巻き付けるための図示しない複数の溝部や曲面が形成されているコイル支持体23と、コイル支持体23に、所定回数巻き付けられた線材からなる励磁コイル22からなる。
【0046】
図5に示す例では、誘導コイル22の線材は、第1のローラ体20の長手方向を概ね4等分したうちの両端部である領域Aと領域C(図4参照)のそれぞれと、領域AとCに挟まれた領域B(図4参照)とで、第1のローラ体20の円周方向で、各線材の間隔が変化されている。
【0047】
詳細には、領域AおよびCにおいては、最も内周側のターンとその次のターン(内周から2番め)との間の間隔をA1、および内周から2番めのターンと内周から3番めのターンとの間の間隔をB1とするとき、
B1 > A1
を、満足するように、巻き付けられている。
【0048】
また、領域Bにおいては、最も内周側のターンとその次のターン(内周から2番め)との間の間隔をA2、内周から2番めのターンと内周から3番めのターンとの間の間隔をB2、および内周から3番めのターンと内周から4番めのターンとの間の間隔をC2、とするとき、
C2 > A2, B2=0, A1 > A2,
を、満足するように、巻き付けられている。
【0049】
この構成によれば、平面状コイルを第1のローラ体20の円周方向に沿わせることによりターン数が「粗」になるコイルの中心付近で発生される磁束の密度が増大されるため、第1のローラ体20の周方向の発熱むらを低減できる。従って、第1のローラ体20の外周面の温度分布を均一にできる。
【0050】
換言すると、コイル22を構成する線材の間隔を、用紙(被定着部材)が搬送される方向に垂直な方向において任意に変化でき、また、ローラ体20の周方向の間隔も、最適な発熱分布が得られるように任意に設定できるので、コイル22に供給しなければならない電流値が低減され、消費電力が抑制される。
【0051】
図8は、図4および図5を用いて説明した誘導加熱体のさらに別の構成を説明する概略図である。なお、図4および図5に示した構成と同一の構成には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
【0052】
図8に示すように、誘導加熱体21は、部分的に、2層に巻き付けられている励磁コイル22と、励磁コイル22の線材を巻き付けるための図示しない複数の溝部や曲面が形成されているコイル支持体23と、からなる。
【0053】
図8に示す例では、誘導コイル22の線材は、第1のローラ体20の長手方向を概ね4等分したうちの両端部である領域Aと領域Cのそれぞれ(図4参照)と、領域AとCに挟まれた領域B(図4参照)とで、第1のローラ体20の円周方向で、各線材の間隔が変化されている。
【0054】
詳細には、領域Bにおいては、外側の巻き付けの最も内周側のターンの次のターン(内周から2番め)とその次のターン(内周から3番め)のと間に、線材一本の直径に等しい距離を上限とした隙間が設けられている。なお、内周から数えて5番めと6番めの線材は、内側の巻き付けの線材を覆うように、巻き付けられている。
【0055】
一方、領域AおよびCにおいては、最も内周側のターンの次のターン(内周から2番め)とその次のターン(内周から3番め)との間の間隔が消滅して、2つの平面状コイルの最も外周側のターン相互の間にあたる領域に、内側の巻き付けの線材のうちの2ターン分が、外側の巻き付けの線材に割り込むように、配列されている。
【0056】
すなわち、第1のローラ体20の長手方向に関して概ね4等分したうちの中央寄りの2つ分の領域においては、外側の巻き付けには、ローラ体の円周方向に、一部で間隔が与えられて線材が巻き付けられるに対して、第1のローラ体20の長手方向に関して概ね4等分したうちの両端部においては、ローラ体の円周方向は、線材により満たされるように、各ターンが巻き付けられている。
【0057】
この構成によれば、ローラ体の長手方向の端部において円周方向に配列される線材の本数(ターン数)が、ローラ体の長手方向の中央付近に配列される線材の本数(ターン数)に比較して見かけ上、増大されることから、ローラ体の長手方向の端部から逃げる熱の分だけ低下する温度を、補償できる。従って、第1のローラ体20の外周面の温度分布を均一にできる。また、発熱効率が向上される。
【0058】
図9は、図8を用いて説明した誘導加熱体のさらに別の構成を説明する概略図である。なお、図8に示したと同一の構成には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
【0059】
図9に示すように、誘導加熱体21は、部分的に、2層に巻き付けられている励磁コイル22と、励磁コイル22の線材を巻き付けるための図示しない複数の溝部や曲面が形成されているコイル支持体23と、からなる。
【0060】
図9に示す例では、誘導コイル22の線材は、第1のローラ体20の長手方向を概ね4等分したうちの両端部である領域Aと領域Cのそれぞれ(図4参照)と、領域AとCに挟まれた領域B(図4参照)とで、第1のローラ体20の円周方向で、各線材の間隔が変化されている。
【0061】
詳細には、領域Bにおいては、外側の巻き付けの内周から4番めのターンとその次のターン(内周から5番め)のと間、および同外側の巻き付けの内周から4番めのターンとその次のターン(内周から6番め)のと間に、線材一本の直径に等しい距離を上限とした隙間が設けられている。なお、内周から数えて5番めと6番めの線材は、内側の巻き付けの線材を覆うように、巻き付けられている。
【0062】
一方、領域AおよびCにおいては、最も内周側のターンの次のターン(内周から2番め)とその次のターン(内周から3番め)との間に、線材一本の直径に等しい距離を上限とした隙間が設けられている。
【0063】
すなわち、第1のローラ体20の長手方向に関して概ね4等分したうちの中央寄りの2つ分の領域においては、外側の巻き付けには、ローラ体の円周方向に、一部で間隔が与えられて線材が巻き付けられるに対して、第1のローラ体20の長手方向に関して概ね4等分したうちの両端部においては、内側の巻き付けを覆うように、線材のうちのいくつかのターンが、ローラ体の円周方向で移動されている。
【0064】
この構成によれば、ローラ体の長手方向の端部において円周方向に配列される線材の本数(ターン数)が、ローラ体の長手方向の中央付近に配列される線材の本数(ターン数)に比較して見かけ上、増大されることから、ローラ体の長手方向の端部から逃げる熱の分だけ低下する温度を、補償できる。従って、第1のローラ体20の外周面の温度分布を均一にできる。また、発熱効率が向上される。
【0065】
図10は、図4および図5を用いて説明した誘導加熱体の別の構成を説明する概略図である。なお、図4および図5に示した構成と同一の構成には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
【0066】
図10に示すように、誘導加熱体21は、励磁コイル22の線材を巻き付けるための図示しない複数の溝部や曲面が形成されているコイル支持体23と、コイル支持体23に所定回数巻き付けられた線材からなる励磁コイル22からなる。
【0067】
図10に示す例では、誘導コイル22の線材は、第1のローラ体20の長手方向を概ね4等分したうちの両端部である領域Aと領域C(図4参照)のそれぞれと、領域AとCに挟まれた領域B(図4参照)とで、第1のローラ体20の円周方向で、各線材の間隔が変化されている。
【0068】
詳細には、領域AおよびCにおいては、最も内周側のターンとその次のターン(内周から2番め)との間の間隔をA1、および内周から2番めのターンと内周から3番めのターンとの間の間隔をB1とするとき、
B1 > A1
を、満足するように、巻き付けられている。
【0069】
また、領域Bにおいては、最も内周側から3番めのターンとその次のターン(内周から4番め)との間に、コイル22を構成する線材一本の直径よりもわずかに大きな間隔Cが与えられている。なお、領域Bにおいては、平面状コイルの最内周のターン相互の間隔Z´が、領域AおよびCにおけるターン相互の間隔Zよりも狭められている(その分、間隔Cは、上述した図4から図9に示したいずれの実施の形態よりも広い)。
【0070】
この構成によれば、平面状コイルを第1のローラ体20の円周方向に沿わせることによりターン数が「粗」になるコイルの中心付近で発生される磁束の密度が増大されるため、第1のローラ体20の周方向の発熱むらを低減できる。従って、第1のローラ体20の外周面の温度分布を均一にできる。また、ローラ体20の周方向における各線材の間隔が最適化されているので、各線材からの誘導電流の利用効率が向上される。
【0071】
図11は、図9および図10を用いて説明した誘導加熱体を組み合わせた例を説明する概略図である。なお、図9および図10に示した構成と同一の構成には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
【0072】
図11に示すように、誘導加熱体21は、部分的に、2層に巻き付けられている励磁コイル22と、励磁コイル22の線材を巻き付けるための図示しない複数の溝部や曲面が形成されているコイル支持体23と、からなる。
【0073】
図11に示す例では、誘導コイル22の線材は、第1のローラ体20の長手方向を概ね4等分したうちの両端部である領域Aと領域Cのそれぞれ(図4参照)と、領域AとCに挟まれた領域B(図4参照)とで、第1のローラ体20の円周方向で、各線材の間隔が変化されている。
【0074】
詳細には、領域Bにおいては、外側の巻き付けの内周から3番めのターンとその次のターン(内周から4番め)のと間に、コイル22を構成する線材一本の直径よりもわずかに大きな間隔Cが与えられている。なお、領域Bにおいては、平面状コイルの最内周のターン相互の間隔Z´が、領域AおよびCにおけるターン相互の間隔Zよりも狭められている。
【0075】
また、領域AおよびCにおいては、最も内周側のターンとその次のターン(内周から2番め)との間の間隔をA1、および内周から2番めのターンと内周から3番めのターンとの間の間隔をB1とするとき、
B1 > A1
を、満足するように、巻き付けられている。
【0076】
この構成によれば、平面状コイルを第1のローラ体20の円周方向に沿わせることによりターン数が「粗」になるコイルの中心付近で発生される磁束の密度が増大されるため、第1のローラ体20の周方向の発熱むらを低減できる。従って、第1のローラ体20の外周面の温度分布を均一にできる。また、ローラ体20の周方向における各線材の間隔が最適化されているので、各線材からの誘導電流の利用効率が向上される。
【0077】
図12は、図4,図5および図8を用いて説明した誘導加熱体のさらに別の構成を説明する概略図である。なお、図4および図5に示した構成と同一の構成には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
【0078】
図12に示すように、誘導加熱体21は、部分的に、2層に巻き付けられている励磁コイル22と、励磁コイル22の線材を巻き付けるための図示しない複数の溝部や曲面が形成されているコイル支持体23と、からなる。
【0079】
図12に示す例では、誘導コイル22の線材は、第1のローラ体20の長手方向を概ね4等分したうちの両端部である領域Aと領域Cのそれぞれ(図4参照)と、領域AとCに挟まれた領域B(図4参照)とで、第1のローラ体20の円周方向で、各線材の間隔が変化されている。
【0080】
詳細には、領域Bにおいては、外側の巻き付けの最も内周側のターンの次のターン(内周から2番め)とその次のターン(内周から3番め)のと間に、線材一本の直径に等しい距離を上限とした隙間が設けられている。なお、内周から数えて5番めと6番めの線材は、内側の巻き付けの線材を覆うように、巻き付けられている。
【0081】
一方、領域AおよびCにおいては、最も内周側のターンの次のターン(内周から2番め)とその次のターン(内周から3番め)との間の間隔が消滅して、2つの平面状コイルの最も外周側のターン相互の間にあたる領域に、内側の巻き付けの線材のうちの中心寄りの2ターン分が、外側の巻き付けの線材に割り込むように、かつ外側の線材と同位相になるように、配列されている。
【0082】
すなわち、第1のローラ体20の長手方向に関して概ね4等分したうちの中央寄りの2つ分の領域においては、外側の巻き付けには、ローラ体の円周方向に、一部で間隔が与えられて線材が巻き付けられるに対して、第1のローラ体20の長手方向に関して概ね4等分したうちの両端部においては、ローラ体の円周方向は、線材により満たされるように、かつ外側の線材と同位相になるように、各ターンが巻き付けられている。
【0083】
この構成によれば、ローラ体の長手方向の端部において円周方向に配列される線材の本数(ターン数)が、ローラ体の長手方向の中央付近に配列される線材の本数(ターン数)に比較して見かけ上、増大されることから、ローラ体の長手方向の端部から逃げる熱の分だけ低下する温度を、補償できる。従って、第1のローラ体20の外周面の温度分布を均一にできる。また、発熱効率が向上される。
【0084】
図13は、図12を用いて説明した誘導加熱体のさらに別の構成を説明する概略図である。なお、図12に示した構成と同一の構成には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
【0085】
図1に示すように、誘導加熱体21は、部分的に2層に巻き付けられている励磁コイル22と、励磁コイル22の線材を巻き付けるための図示しない複数の溝部や曲面が形成されているコイル支持体23と、からなる。
【0086】
図1に示す例では、誘導コイル22の線材は、第1のローラ体20の長手方向を概ね4等分したうちの両端部である領域Aと領域Cのそれぞれ(図4参照)と、領域AとCに挟まれた領域B(図4参照)とで、第1のローラ体20の円周方向で、各線材の間隔が変化されている。
【0087】
詳細には、領域Bにおいては、外側の巻き付けの内周から4番めのターンとその次のターン(内周から5番め)のと間、および同外側の巻き付けの内周から4番めのターンとその次のターン(内周から6番め)のと間に、線材一本の直径に等しい距離を上限とした隙間が設けられている。なお、内周から数えて5番めと6番めの線材は、内側の巻き付けの線材を覆うように、巻き付けられている。
【0088】
一方、領域AおよびCにおいては、最も内周側のターンの次のターン(内周から2番め)とその次のターン(内周から3番め)との間に、線材一本の直径に等しい距離を上限とした隙間が設けられている。
【0089】
すなわち、第1のローラ体20の長手方向に関して概ね4等分したうちの中央寄りの2つ分の領域においては、外側の巻き付けには、ローラ体の円周方向に、一部で間隔が与えられて線材が巻き付けられるに対して、第1のローラ体20の長手方向に関して概ね4等分したうちの両端部においては、内側の巻き付けを覆うように、かつ外側の巻き付けの外径形状を変化させないよう、外側の巻き付けの線材のうちのいくつかのターンが、線材一本分以上の間隔をあけないように、ローラ体の円周方向で移動されている。
【0090】
この構成によれば、ローラ体の長手方向の端部において円周方向に配列される線材の本数(ターン数)が、ローラ体の長手方向の中央付近に配列される線材の本数(ターン数)に比較して見かけ上、増大されることから、ローラ体の長手方向の端部から逃げる熱の分だけ低下する温度を、補償できる。従って、第1のローラ体20の外周面の温度分布を均一にできる。また、発熱効率が向上される。
【0091】
図14は、図4を用いて説明した誘導加熱体のさらに別の構成を説明する概略図である。なお、図4に示した構成と同一の構成には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
【0092】
図14に示すように、誘導加熱体21は、図示しない複数の溝部や曲面が形成されている円筒状のコイル支持体23と、コイル支持体23に所定回数巻き付けられた線材からなる励磁コイル22からなる。
【0093】
誘導コイル22の線材は、第1のローラ体20の長手方向を概ね4等分したうちの両端部である領域Aと領域Cのそれぞれと、領域AとCに挟まれた領域Bとで、第1のローラ体20の円周方向で、各線材の間隔が変化されている。
【0094】
詳細には、励磁コイル22は、領域Bにおいて、2つの各平面状コイル22の最内周のターンである線材相互間の間隔Bが、領域AおよびBのそれぞれの対応する線材相互の間隔AまたはCに比較して狭くなるように、第1のローラ体20の円周方向で、各線材の間隔が変化されている。
【0095】
この構成によれば、平面状コイルを第1のローラ体20の円周方向に沿わせることによりターン数が「粗」になるコイルの中心付近で発生される磁束の密度が増大されるため、第1のローラ体20の周方向の発熱むらを低減できる。従って、第1のローラ体20の外周面の温度分布を均一にできる。
【0096】
図6は、図4、図5および図8ないし図13を用いて前に説明した各誘導加熱体に用いられるコイル支持体と各コイルにおける線材の位置を第1のローラ体の周方向で変化させるための構成を説明する概略図である。
【0097】
図6は、例えば図8に示した誘導加熱体において、領域B部の外側の各線材の配列を定義するために、周方向の特定の位置に、耐熱性の樹脂により構成された複数のスペーサ(間隔保持体)601,602が、設けられている状態を示している。
【0098】
なお、スペーサ(間隔保持体)601,602としては、好ましくは、耐熱温度が200℃以上である、液晶ポリマー、ポリエステル、フェノール、PEEK等が利用可能である。
【0099】
また、スペーサ601,602の厚さ(半径の増加分)は、最大で、コイルを構成する線材の直径よりも小さく形成される。
【0100】
このスペーサ601,602を用いることで、励磁コイル22の隣接する線材の相互の間隔を容易に設定でき、発熱分布を最適化した複雑な線材の巻き付けが要求されるコイルを、正確に形成できる。
【0101】
図7は、図4、図5および図8ないし図13を用いて前に説明した各誘導加熱体に用いられるコイル支持体の形状の特徴を説明する概略図である。
【0102】
図7は、図6を用いて説明したスペーサ601,602を、コイル支持体23の一部として、コイル支持体23に、ガイド23a,23bを一体に形成した例を示している。
【0103】
なお、ガイド23a.23bの厚さ(半径の増加分)は、最大で、コイルを構成する線材の直径よりも小さく形成される。は、例えば図8に示した誘導加熱体において、領域B部の外側の各線材の配数のスペーサ(間隔保持体)601,602が、設けられている状態を示している。
【0104】
この構成によれば、励磁コイル22の隣接する線材の相互の間隔を容易に設定でき、発熱分布を最適化した複雑な線材の巻き付けが要求されるコイルを、正確に形成できる。
【0105】
図15ないし図17は、図4ないし図14に示した誘導加熱体のコイル支持体の構成を説明する概略図である。
【0106】
図15に示すように、コイル支持体223は、2つの平面状コイルの最内周の間隔を定義するための第1のリブ223aと、第1のリブ223aに沿って最内周が定義されるコイル22の線材の方向が180°変化される反転用曲面部223bと、例えば図8に示したような外側および内側の2層の巻き付けのための内側の各ターンの線材が巻き付けられる複層ガイド部223cと、第1のリブ223aに沿って最内周が定義されるコイル22の線材の順に巻き付けられることでコイル22の大部分となる各ターンの線材が巻き付けられるコイルガイド部223dと、複層ガイド部223cおよびコイルガイド部223dを貫いて、コイルガイド部223dの厚さの厚い部分から中心に向かって設けられ、コイル支持体223の重量および使用される材料を低減するとともに、誘導加熱体として組み立てられて、通電された際に、支持体223の温度が極度に上昇することを抑制するための一対の放熱開口223e,223fを有している。
【0107】
なお、放熱開口223e,223fは、図16に示す通り、側方から見た場合には、各開口が、互いにずれて、形成される。また、それぞれの放熱開口223e,223fの穴の形状は、図では、真円に表示されているが、支持体223の軸方向に長い楕円形であってもよく、また、矩形であってもよい。
【0108】
従って、図17から明らかなように、各放熱開口223e,223fの軸方向と直交するコイル支持体の軸方向についても、内部の空気が移動可能である。
【0109】
このような放熱開口223e,223fをコイル支持体223の軸方向と直交する方向に複数設けたことにより、コイル支持体223の軸方向についても空気の流動が可能となる。
【0110】
これにより、コイル22に通電された結果第1のローラ体から発生される熱の輻射、コイルを構成する導体(線材)自身からの輻射、およびコイルを構成する線材に自体に流れている電流によるジュール損失等により発生する多くの熱に対する冷却が可能となる。
【0111】
なお、図示しないが冷却ファンと組み合わせることで、温度上昇によりコイル支持体223が熱変形することのない所定の温度に、確実に防止可能な冷却能力を得ることができる。
【0112】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の定着装置は、熱容量の小さい耐熱性フィルムをエンドレス状として加熱に用いる際に生じることのある温度むらを、エンドレス状の被加熱対象のうち側にセットされる誘導加熱体を構成するコイルの線材を、線材相互間の間隔および配列がエンドレス状の被加熱対象の長手方向に位置に応じて変化するよう、配置して巻き付けたので、エンドレス状の被加熱対象を、均一に加熱できる。
【0113】
また、被加熱対象を均一に加熱できる線材の配列により、消費電力を低減したにも拘わらず、被加熱対象の温度を上昇させることができる。
【0114】
このような構成により、ウォームアップ時間が短く、全域において均一な定着性を得ることができ、消費電力の少ない定着装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態である定着装置が適用される画像形成装置の一例を説明する概略図。
【図2】図1に示した画像形成装置に組み込まれる定着装置の一例を説明する概略断面図。
【図3】図2に示した定着装置の形状を説明する概略図。
【図4】図2および図3に示した定着装置に組み込まれる誘導加熱体の一例を説明する概略図。
【図5】図4に示した誘導加熱体の別の実施の形態を説明する概略断面図。
【図6】図4および図5に示した誘導加熱体のコイルの線材を支持する支持体の構成を説明する概略断面図。
【図7】図4および図5に示した誘導加熱体のコイルの線材を支持する支持体の構成を説明する概略断面図。
【図8】図4に示した誘導加熱体のさらに別の実施の形態を説明する概略図。
【図9】図4に示した誘導加熱体のまたさらに別の実施の形態を説明する概略図。
【図10】図4に示した誘導加熱体のさらにまた別の実施の形態を説明する概略図。
【図11】図4に示した誘導加熱体のまたさらに別の実施の形態を説明する概略図。
【図12】図4に示した誘導加熱体のさらにまた別の実施の形態を説明する概略図。
【図13】図4に示した誘導加熱体のまたさらに別の実施の形態を説明する概略図。
【図14】図4に示した誘導加熱体のさらにまた別の実施の形態を説明する概略図。
【図15】図4ないし図14に示した誘導加熱体のコイル支持体の特徴を説明する概略図。
【図16】図4ないし図14に示した誘導加熱体のコイル支持体の特徴を説明するもので、図15に示した方向とは異なる側面方向から見た状態を示す概略図。
【図17】図4ないし図14に示した誘導加熱体のコイル支持体の特徴を説明するもので、一部を切り欠いた状態を示す概略図。
【符号の説明】
1 ・・・画像形成装置、
3 ・・・画像形成部
8 ・・・定着装置、
9 ・・・用紙カセット、
20 ・・・第1のローラ体(加熱)、
21 ・・・誘導加熱体、
22 ・・・誘導コイル、
23 ・・・コイル支持体、
30 ・・・第2のローラ体(加圧)、
81 ・・・剥離爪、
83 ・・・クリーニング部材、
85 ・・・離型剤塗布装置、
91 ・・・温度センサ、
601 ・・・スペーサ、
602 ・・・スペーサ。

Claims (6)

  1. 導体からなる金属層を有するローラ体またはシート部材を円筒状または楕円形もしくは無端ベルト状としたエンドレス部材に近接配置した励磁コイルに電流を流して前記エンドレス部材を発熱させて被定着部材を加熱する定着装置において、
    前記励磁コイルは、前記エンドレス部材の長手方向に平行で、かつエンドレス部材の周方向に沿って配置されるものであって、前記励磁コイルを構成する線材は、最も内周面のターンと内周から2番目のターンとの間隔が、内周から2番目のターンと内周から3番目のターンとの間隔と異なる間隔に設定されていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記励磁コイルの前記線材の最も内周面のターンと内周から2番目のターンとの間隔は、内周から2番目のターンと内周から3番目のターンとの間隔よりも小さいことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 前記励磁コイルの前記線材の各ターンの間隔を規定する支持体をさらに有することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の定着装置。
  4. 静電潜像を保持可能な感光体と、この感光体に形成された前記静電潜像にトナーを供給して現像する現像装置と、この現像装置により前記感光体上に形成された前記トナー像を被転写体に転写する画像形成部と、
    導体からなる金属層を有するローラ体またはシート部材を円筒状または楕円形もしくは無端ベルト状としたエンドレス部材に近接配置した励磁コイルに電流を流して前記エンドレス部材を発熱させて被定着部材を加熱するものであって、前記励磁コイルは、前記エンドレス部材の長手方向に平行で、かつエンドレス部材の周方向に沿って配置されるものであって、前記励磁コイルを構成する線材は、最も内周面のターンと内周から2番目のターンとの間隔が、内周から2番目のターンと内周から3番目のターンとの間隔と異なる間隔に設定されていることを特徴とする定着部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  5. 導体からなる金属層を有するローラ体またはシート部材を円筒状または楕円形もしくは無端ベルト状としたエンドレス部材に近接配置した励磁コイルに電流を流して前記エンドレス部材を発熱させて被定着部材を加熱する定着装置において、
    前記励磁コイルは、前記エンドレス部材の長手方向に平行で、かつエンドレス部材の周方向に沿って配置されるものであって、前記励磁コイルを構成する線材は、最も内周面のターンと内周から2番目のターンとの間隔が、内周から2番目のターンと内周から3番目のターンとの間隔と異なる間隔であり、
    さらに、非磁性で、前記励磁コイルの前記線材の間隔を規定する線材支持体を有することを特徴とする定着装置。
  6. 前記励磁コイルの前記線材の最も内周面のターンと内周から2番目のターンとの間隔は、内周から2番目のターンと内周から3番目のターンとの間隔よりも小さいことを特徴とする請求項に記載の定着装置。
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JPS5833788A (ja) * 1981-08-20 1983-02-28 Ricoh Co Ltd リ−ドアウトカウンタ−
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JPH0926719A (ja) * 1995-07-12 1997-01-28 Canon Inc 像加熱装置

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