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JP4567269B2 - 遠隔通信網における伝送チャネルの割当てのための方法および加入者局 - Google Patents

遠隔通信網における伝送チャネルの割当てのための方法および加入者局 Download PDF

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JP4567269B2 JP2001541284A JP2001541284A JP4567269B2 JP 4567269 B2 JP4567269 B2 JP 4567269B2 JP 2001541284 A JP2001541284 A JP 2001541284A JP 2001541284 A JP2001541284 A JP 2001541284A JP 4567269 B2 JP4567269 B2 JP 4567269B2
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Description

【0001】
本発明は、独立請求項の上位概念による遠隔通信ネットワークおよび加入者局における伝送チャネルの割当てのための方法に関している。
EP 0 865 172 A2 明細書からは、インドア−CDMA−遠隔通信システムにおける作動のための方法および装置が公知である。ここでは2つまたはそれ以上のワイヤ列通信システムが重畳的に作動されている。これらの2つのシステムのうちの一方はインドア−システムであり、もう一方はアウトドアシステムである。このインドアシステムは、アウトドアシステムの作動を監視しており、その際アウトドアシステムにおける使用可能な無線リソースのうち、一時的に使用されていないのはどの部分かや干渉のないのはどの部分かなどを検出している。このインドアシステムは、インドア作動モードのために未使用のアウトドアチャネルを動的に選択する。インドア無線通信は、TDD(time division duplexing)タイムスロットに分割され、これは他のアウトドアチャネルに向けて確立された無線接続の監視のためのタイムスロットを含んでいる。そのため時事変化する通信や干渉条件に従った迅速な変更が可能である。チャネルの選択においては閾値比較が行われる。
【0002】
例えばUMTS(Universal Mobile Telecommunication System)規格などに準拠した第3世代の移動無線システムにおいては、基地局と移動局の間でエアーインターフェースを介した信号の伝送のために2つのコンセプトまたはモードが使用される伝送リソースに依存して設けられている。伝送リソースとして種々の周波数帯域が設けられている場合、例えばFDD(Frequency Division Duplex)モードでは、移動局から基地局へのアップリンク伝送方向と、基地局から移動局へのダウンリンク伝送方向のために2つの異なる周波数帯域が信号伝送のために用いられる。伝送リソースとして複数のタイムスロットが選択されるならば、例えばTDD(Time Division Duplex)においては、アップリンク伝送方向とダウンリンク伝送方向に対して同じ周波数帯域の使用のもとで異なるタイムスロットが利用される。さらなるチャネル分離が、2つのモードに対してCDMA(Code Division Multiple Access)方式の利用によって可能となる。1つまたはそれ以上の基地局と様々な移動局との間の接続のための伝送チャネルは、同じ伝送リソース、例えば同じタイムスロットおよび/または同じ周波数位置が使用される場合には、異なるコードによって相互に分離されなければならない。その際2つのモードにおいては、アレンジすべき伝送チャネル毎にコード割当てが移動無線ネットワークによってコーディネートされ、それによってコードの多重的な利用はない。
【0003】
コーディネートされていないモードにおいては、基地局が、上位に置かれたシステムを介さずに接続され、そのためコーディネートされたコード割当ては不可能である。そのようなモードは、例えばコードレステレフォンの場合のホーム領域に対して有利であるが、そこでは事情によっては多数の個別の基地局が相互に独立して駆動されている。ここでのコード割当ては、もはやコーディネートなしで実行される。それにより伝送リソース毎に、つまり例えばタイムスロットあるいは周波数帯域毎に、唯1つの基地局だけが活動化される。しかしながらそれに対しては場合によっては多数の異なるコードも伴う。隣接する基地局に対しては、この伝送リソースが占有される。なぜならそこで使用されるコードは隣接する基地局には未知のものだからである。この場合の隣接する基地局の伝送リソースの占有は、パフォーマンス測定によって検出することができる。隣接する基地局は相応に他の伝送リソース、例えば他のタイムスロットや別の周波数帯域に切換られ得る。
【0004】
発明の利点
それに対して独立請求項に記載の特徴部分を備えた本発明による遠隔通信網における伝送チャネルの割当てのための方法および本発明による加入者局は次のような利点を有している。すなわち、基地局のコーディネートされていない作動モードにおいても、複数の基地局のうちの1つと複数の移動局のうちの1つの間で信号伝送のための伝送チャネルのうちの少なくとも1つが、(可用な全ての伝送チャネル上でトランスファーパフォーマンスが測定される)チャネル測定に依存して、次のような場合にのみ割当てられる。すなわち、当該伝送チャネルの事前に測定されたトランスファーパフォーマンスが最小である場合に割当てられる。このようにすれば、既存の多数の伝送チャネルを、基地局と移動局の間の信号伝送のためにアレンジした接続で最適に分配することのできる手段が得られる。それにより、遠隔通信網の容量と、この遠隔通信網において同時にアレンジされる接続の数を増やすことができ、ひいては最大となり得る。それどころかそれぞれの限られた到達範囲に基づいて相互間の影響が無視できるかほとんど皆無である場合には、1つの同じ伝送チャネルを、異なる基地局で同時に使用することも可能である。
【0005】
従属請求項に記載された手段によれば、独立請求項に記載された本発明による遠隔通信網における伝送チャネルの割当てのための方法および加入者局の有利な発展例および改善例が可能である。
【0006】
特に有利には、複数のコードが設けられ、該コードによって少なくとも1つの伝送リソース、例えば1つのタイムスロットや周波数帯域が、多数の伝送チャネルの中で複数の基地局と移動局の間の信号伝送のために拡散され、前記チャネル測定にはコード測定が含まれており、該コード測定では、前記伝送チャネルの各々におけるトランスファーパフォーマンスを測定するために、各伝送リソース毎の受信信号が各許容コードを用いて逆拡散される。これにより、伝送リソース、例えばタイムスロットや周波数帯域が同時に、異なる基地局によって共通利用できるようになる。またこれによって1つの伝送リソース、例えば1つのタイムスロットまたは周波数帯域は、同時に多数の伝送チャネルによって共通利用できる。伝送リソースのこのような分割によって、遠隔通信網の容量の増大が望め、それに伴って同時にアレンジされる接続の数も増加できる。
【0007】
その際有利には、複数の基地局の1つと複数の移動局の1つの間で伝送チャネルの少なくとも1つの割当てを行うためのチャネル測定が、接続形成の際に実施される。
【0008】
特に有利には、複数の基地局の1つと複数の移動局の1つの間に存在する接続の期間中に伝送チャネルの少なくとも1つの割当てのためにチャネル測定を実施し、それに平行して前記接続の接続品質も測定し、接続品質に対して予め定められた値を下回った場合には、チャネル変更を実施し、少なくとも1つの新たな伝送チャネルが前記接続のチャネル測定に依存して割当てられる。これにより、1つまたはそれ以上の形成された接続に対する動的なチャネル割当てが実現でき、それによって形成された接続に割当てられた全ての伝送チャネルが可及的に高い接続品質を有するようになる。
【0009】
その他に有利には基地局の少なくとも1つに対して専用のブロードキャストチャネルに関する情報を、当該の少なくとも1つの基地局の受信範囲内に存在する全ての移動局に伝送し、検出された障害が所定の値を上回った場合には、ブロードキャストチャネルが変更される。これにより、複数の基地局の少なくとも1つに対するブロードキャストチャネルの動的な割当てが可能となる。この場合に利用されるブロードキャストチャネルは、可及的に僅かな障害しか持たない。
【0010】
さらに有利には、複数の伝送チャネルの少なくとも1つがブロードキャストチャネルとしての利用のために予約される。これにより、ブロードキャストチャネルを見つけ出すための移動局に対するコストと時間が低減される。なぜなら既に与えられているかまたは予め選定されているチャネル量の中からブロードキャストチャネルを見つけ出すだけでよいからである。
【0011】
特に有利には、これまでの割当てに対して求められた伝送チャネルの伝送容量が不十分な場合に、複数の基地局の1つと複数の移動局の1つの間での信号伝送のための、新たなスクランブリングコードによってスクランブルされた少なくとも1つの伝送チャネルが、可用な全ての伝送チャネル上のトランスファーパフォーマンスが新たなスクランブリングコードによるスクランブルによって測定されるチャネル測定に依存して、当該伝送チャネルの測定されたトランスファーパフォーマンスが最小である場合に割当てられる。これにより、1つの基地局がコーディネートされていない作動モードの中でもはや空きの伝送チャネルを何も見つけられなくなるような事態が避けられる。なぜなら、例えば1つまたはそれ以上の他の基地局が全ての伝送チャネルを既に占有するからである。それどころか伝送チャネルの数とそれに伴うデータレートは、スクランブリングコードの利用によってさらに高めることが可能である。
【0012】
図面
図面には本発明の実施例が示されており、これらの実施例は以下の明細書で詳細に説明する。ここで、
図1は、本発明による加入者局のブロック回路図であり、
図2は、コード/タイムスロット・ダイヤグラムであり、
図3は、移動無線ネットワークにおける複数の基地局と移動局の第1の配置構成を示した図であり、
図4は、移動無線ネットワークにおける複数の基地局と移動局の第2の配置構成を示した図である。
【0013】
実施例の説明
図1には、遠隔通信網5の加入者局が符号15で示されている。この場合遠隔通信網5は、例えば陸上通信網または移動無線網として構成され得る。遠隔通信網5が移動無線網として構成されているならば、加入者局15は、図3による遠隔通信網5の基地局11,12または移動局21,22である。以下では便宜的に、この遠隔通信網5を移動無線網とし、加入者局15は基地局11,12ないし移動局21,22として構成するものとする。この場合この移動無線システム5と加入者局15は、例えばGSM(Global System for Mobile Communications)規格、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)規格などに準拠して構成されてもよい。
【0014】
図1に示されている加入者局15は、受信装置25を含んでおり、この受信装置には受信アンテナ60が接続されている。この加入者局15は、図1によればその他に送信装置35を含んでおり、この送信装置35には送信アンテナ70が接続されている。これらの受信アンテナ60と送信アンテナ70は、例えばアンテナ分波器の利用によって1つの送/受信アンテナに統合されていてもよい。受信装置25の出力側は一方ではコード測定手段30の入力側に接続され、もう一方では逆拡散装置45の入力側に接続されている。その他にこのコード測定手段30には第1のコードメモリ51のコードも供給されている。さらに逆拡散装置45にも第2のコードメモリ52の少なくとも1つのコードが供給されている。コード測定手段30の出力側は、チャネル測定手段10の入力側に接続されている。逆拡散装置45の出力側は、接続品質測定手段40の入力側に接続されている。この接続品質測定手段40の出力側は、チャネル測定手段10に接続されている。チャネル測定手段10の出力側は、チャネル割当て手段20の入力側に接続されており、その出力側は送信装置35に接続されている。
【0015】
以下では、図3による移動無線網5の第1の基地局11も第2の基地局12も、図1による加入者局15の構造を有しているものとする。さらに第1の移動局21も第2の移動局22も同様に図1の加入者局15の構造を有しているものとする。図3によれば、第1の基地局11は、第1の無線セル61に亘って移動局に無線信号を到達させられるエリアを広げている。第2の基地局12は、第2の無線セル62に亘って移動局にその無線信号を到達させられるエリアを広げている。第1の無線セル61内には、第1の移動局21が存在しており、それに対して第2の無線セル62内には第2の移動局22が存在している。第1の基地局11と第1の移動局21の間では、第1の接続41が構築されようとしており、それに対して第2の基地局12と第2の移動局22の間では、第2の接続42が構築されようとしている。
【0016】
第1の接続41と第2の接続42に対しては、2つの異なるコンセプトまたはモードが適用可能である。この場合1つはFDD(Frequency Division Duplex)モードであり、このモードでは各移動局21,22から対応する基地局11,12へのアップリンク伝送方向において2つの異なる周波数帯域が伝送リソースとして利用される。もう1つは、TDD(Time Division Duplex)モードであり、このモードでは、アップリンク伝送方向においてもダウンリンク伝送方向においても同じ周波数帯域内で異なったタイムスロットが伝送リソースとして用いられる。これらの2つのモードでは、それぞれ利用される伝送リソースがコードCの利用によってそれぞれ多数の伝送チャネル内で拡散される。そのようなコードの利用は例えばさらなるチャネル分離のためのいわゆるCDMA(Code Division Multiple Access)方式の原理に基づいている。この場合1つの周波数帯域または1つのタイムスロットは、異なるコードの利用によってそれぞれ多数の伝送チャネル内で拡散され得る。そのような伝送リソース、例えばタイムスロットや周波数帯域などは、異なるコードの利用のもとで同時に、種々異なる接続路および/またはアップリンクないしダウンリンク伝送方向において1つの同じ接続路を利用する。そのため移動無線網5の容量ないしは移動無線網5内でアレンジできる接続の数を、利用可能な伝送チャネル数の増加によって増やすことができる。例えば図2の例に基づけば、種々異なるコードCの利用によってタイムスロットZSとして構成された伝送リソースによる多数の伝送チャネル内での拡散が示されている。この場合は各伝送フレーム毎に15のタイムスロットが設けられており、これらは図2の横軸に亘ってそれぞれ0〜14の番号が付されている。また縦軸には4つの異なるコードCが番号1〜4でプロットされている。それにより、各タイムスロットZSが同じ拡散係数4で4つの異なる伝送チャネルにて拡散される。これらは異なるコード化によって相互に区別される。このようにして形成されたこれらの伝送チャネルは、図2によるコード/タイムスロットダイヤグラムにおいて、ラスタエレメントとして示され、これらはまとめて符号1が付されている。
【0017】
以下では例示的に伝送リソースとしてタイムスロットが移動無線網5における信号伝送に利用されるものとする。基地局11,12はコーディネートされずに作動され、上位システムを介した接続もされていないものとする。そのため、コーディネートされたコード割当ては不可能である。そのようなコーディネートされていない作動モードは、例えばコードレス電話として構成された移動局21,22の使用されているホーム領域に対しても有利である。なぜならこのようなケースではとりわけ多数の個別の基地局が相互に独立してかつコーディネートされずに作動されているからである。コードレス電話の適用例では、遠隔通信網5、基地局11,12および移動局21,22が例えばDECT(Digital European Cordless Telecommunications)規格に従って構成されていてもよい。そのようなコーディネートされていない作動モードでは、基地局11,12と移動局21,22の間の個別にアレンジすべき接続に対するコード割当てが、もはやコーディネート不能である。
【0018】
以下では一例として第1の基地局11と第1の移動局21の間でアレンジされる第1の接続41を説明する。この場合接続の確立は、第1の基地局11または第1の移動局21においてコード測定手段30によって、どのコードCがどのタイムスロットZSにおいて既に他の接続によって占有されているかが検査される。これに対しては、第1の基地局11においてないしは第1の移動局21において受信された信号が15のタイムスロットZSの各々に対して、第1のコードメモリ51内に記憶されている許容コードCの各々を用いて逆拡散されなければならない。このことは、CDMA方式における復調に相応する。このようにしてコード測定手段30における逆拡散によって、全ての伝送チャネル1(これらはそれぞれコード/タイムスロットの組合せとして構成されている)は、受信信号から抽出される。この場合図2によれば、これらは60個の伝送チャネルであり、それらは15のタイムスロットZSと4つのコードCの乗算によって得られたものである。このようにして抽出された伝送チャネル1は、チャネル測定手段10に供給される。これは抽出された全ての伝送チャネル1上のトランスファーパフォーマンスを測定する。その後でアレンジすべき第1の接続41には、チャネル割当て手段20によって伝送チャネル1の少なくとも1つが割当てられる。この場合は、事前に測定さえたトランスファーパフォーマンスが最小である伝送チャネルが第1の接続41に割当てられる。第1の基地局11と第1の移動局21の間のアレンジすべき全二重通信接続に対しては前述した方法が、第1の移動局21から第1の基地局11へのアップリンク伝送方向でも、第1の基地局11から第1の移動局21へのダウンリンク方向に対しても実施することができる。そのため2つの伝送方向の各々において少なくとも1つの伝送チャネルが第1の接続41に対して使用可能である。図3においては、第1の接続41に対しても、第2の接続42に対しても、矢印表示によってそのつどのダウンリンク伝送方向が代表的に示されている。以下では再び第1の接続41に着目して説明を行う。この場合は、第1の基地局11のアップリンク伝送方向での伝送チャネル1の少なくとも1つの割当てのためのチャネル測定と、第1の移動局21のダウンリンク伝送方向での伝送チャネル1の少なくとも1つの割当てのためのチャネル測定が実施されるようにすることも可能である。チャネル測定によって選択されるアップリンク伝送方向での伝送チャネル1の少なくとも1つの割当ては、第1の基地局11によって実施され得る。この割当ては、この場合そのチャネル割当て手段20によって行われる。それによって、第1の基地局11の送信装置35を介して少なくとも1つの割当て伝送チャネルに関する相応のシグナリングが第1の移動局21に伝送される。相応する形態で、第1の移動局21のダウンリンク伝送方向での伝送チャネル1の少なくとも1つの割当てが実施され得る。このケースではそのチャネル割当て手段20が相応の送信装置35を介してシグナリングを第1の基地局11に伝送し、ダウンリンク伝送方向に対して選択された伝送チャネルの少なくとも1つが第1の基地局11において明らかにされる。
【0019】
この場合ここに説明した実施例によれば、第1の接続41のダウンリンク伝送方向に対して第1の伝送チャネル31が割当てられ、これは図2のコード/タイムスロットダイヤグラムによる第3のタイムスロットと第2のコードからの組合せを表わすものである。
【0020】
第1の接続41の構築前に第1の基地局11が最初に伝送チャネル1のうちの1つを選択し、それをいわゆるブロードキャストチャネルとして使用する。ここで説明する実施例によれば、第1の基地局1が図2のコード/タイムスロットダイヤグラムによる第1のタイムスロットと第3のコードからなる組合せをブロードキャストチャネル50として選択する。このブロードキャストチャネル50を介して、第1の基地局11に対する特定情報が、第1の無線セル61内に存在する全ての移動局に伝送される。この特定情報は、例えば第1の基地局11によって利用されるコード、第1の基地局11の識別子、同期情報、既に利用されている伝送チャネルないしはコード/タイムスロットの組合せに関するデータ、第1の無線セル61内に存在する1つまたは複数の移動局に対するページングメッセージに関する情報などを含む。つまり第1の無線セル61内に存在する第1の移動局21は、ブロードキャストチャネル50への同期とこのブロードキャストチャネル50を介して伝送された情報の評価によって自身に割当てられる第1の基地局11を識別する。
【0021】
ブロードキャストチャネル50として基本的には伝送チャネル1のいずれもが利用可能である。異なる基地局11,12のブロードキャストチャネルの弊害を避けるために、必要に応じてブロードキャストチャネル50を切換える手段も存在する。この場合は例えば、自身側で検出された弊害が他のブロードキャストチャネルによるものだったりそれまでの伝送チャネルが所定の値を超えていることが判明した場合に、ブロードキャストチャネルを切換えるようにしてもよい。この例の中でブロードキャストチャネル50の検出の際に第1の移動局21の手間を低減するために、第1の基地局11のブロードキャストチャネルに、任意のタイムスロットZSのもとで特定のコードCを予約ないし設定したり、任意のコードCのもとで所定のタイムスロットZSを予約ないし設定してもよい。第3の可能性として、先行予約された選択によっても、任意に確定された伝送チャネルないしコード/タイムスロット組合せがブロードキャストチャネル50としての利用のために提供される。
【0022】
形成された第1の接続41の期間中に、可能性のある全ての伝送チャネル1上のトランスファーパフォーマンスが前述したように周期的に継続して測定され、それによって常に、伝送チャネルの空き/占有/障害の有無に関するデータが得られる。それと平行して第1の基地局11および/または第1の移動局21の中では、接続品質の測定手段40によって目下形成されている第1の接続41の接続品質が例えば伝送エラーレートに基づいて測定される。予め定められた接続品質を低下した場合には、他の伝送チャネルもしくは他のコード/タイムスロット組合せへの切換が実施される。そのためには既に前述したように、目下の第1の接続41にはこれまで使用されていなかった伝送チャネルないしコード/タイムスロット組合せのトランスファーパフォーマンスが常に監視されなければならない。その際のチャネル切換に対しては第1の基地局11がアップリンク伝送方向の第1の接続41の接続品質を測定し、第1の移動局21は相応にダウンリンク伝送方向の第1の接続41の接続品質を測定する。接続品質が所定の閾値を下回った場合には、チャネル切換がアップリンク伝送方向とダウンリンク伝送方向で相互に依存せずに行われる。それに対しては接続形成に対するのと同じように3つのコンセプトが可能である。第1のコンセプトのもとでは、チャネル切換が基地局11によって単独で行われる。なぜなら既に自身の利用している伝送チャネルの全てが既知だからである。第1の移動局21は、それに対してその送信装置35を介して接続品質の測定結果をあるいはチャネル切換の要求をダウンリンク伝送方向に対するそのような測定結果に基づいて第1の基地局11に通知する。第2のコンセプトのもとでは、第1の移動局21がダウンリンク伝送方向のチャネル切換を開始し、第1の基地局は、アップリンク伝送方向のチャネル切換を開始する。第3のコンセプトのもとでは、DECT規格に合わせられる。この場合はチャネル切換がアップリンク伝送方向でもダウンリンク伝送方向でも第1の移動局21によって開始され、第1の基地局11は第1の移動局21にアップリンク伝送方向でのチャネル切換が必要であることのみをシグナリングする。第1の基地局11または第1の移動局21において接続品質が測定されたかどうかに依存することなく、この測定は次のことによって行われる。すなわち、相応の受信装置25を介して受信された信号からそれぞれの逆拡散装置45によって、第2のコードメモリ52内に記憶されている、第1の接続41に対応付けされたコードを用いて評価される伝送チャネルが第1の接続41のために抽出され、接続品質測定手段40に供給されることによって行われる。接続品質測定手段40では、第1の接続41に対する伝送チャネルの接続品質が例えば伝送エラーレートに基づいて測定される。それと平行してコード測定手段30は、受信装置25を介して受信した信号から、第1のコードメモリ51に記憶されているコードを用いて全ての伝送チャネル1を抽出し、これらの伝送チャネルをチャネル測定手段10でのチャネル測定に供給する。ここでは抽出された伝送チャネル1上のトランスファーパフォーマンスが測定される。ここにおいてチャネル測定手段10は、接続品質測定手段40によって求められた第1の接続41の各伝送チャネルの接続品質の値に基づいて、この値が接続品質に対して予め定められた値を下回っていないかどうかを検査する。下回っている場合には、チャネル測定手段10は、最小のトランスファーパフォーマンスを有している伝送チャネルを選択し、チャネル割当て手段20に対して、接続品質測定手段40によって測定された相応の過度に低い接続品質の伝送チャネルの代わりに、以後はこの伝送チャネルを第1の接続41に対して利用するように促す。
【0023】
図3によれば、第1の基地局11と第2の基地局12が相互に依存せずに作動しているシナリオが描かれている。この2つの基地局11,12においては、それぞれ1つの移動局21,22が登録されている。第1の移動局21は、まず図3中に示されている無線セル61内の第1のポジションAに存在し、第1の送/受信有効範囲71を有している。第2の移動局22は、第2の無線セル62内で第3のポジションCに存在し、第2の送/受信有効範囲72を有している。この場合第1の移動局21は、第1の送/受信有効範囲71内で無線信号を送受信できる。この第1の送/受信有効範囲71外から送信された信号は、もはや第1の移動局21では受信できない。その他にこの第1の移動局21から第1の送/受信有効範囲71外に送信された信号ももはや第2の基地局12と第2の移動局22では受信できない。同じようなことは第2の移動局22の第2の送/受信有効範囲72に対しても当て嵌まる。この場合は第1の接続41に対しても第2の接続42に対しても、同じ伝送チャネルないしコード/タイムスロット組合せがアップリンク伝送方向とダウンリンク伝送方向で同時に利用される。この場合ダウンリンク伝送方向に対しては、図2及び図3によれば、第1の伝送チャネル31が第1の接続41に対しても第2の接続42に対しても用いられる。以下で述べるチャネル切換のケースは、アップリンク伝送方向に対してもダウンリンク伝送方向に対しても当て嵌まる。その場合これらは相互に依存していない。2つの移動局21,22は相互に十分に離れている。そのためそれらの送/受信有効範囲71,72は重ならず、それらの伝送チャネルが互いに干渉することもない。2つの接続41、42に対しては前述したように目下の接続品質が測定され、アップリンク伝送方向においてもダウンリンク伝送方向においても例えば伝送レートまたはビットエラーレートの評価によって行われる。2つの移動局21,22は、可能性のある全ての伝送チャネルないしコード/タイムスロット組合せのトランスファーパフォーマンスを周期的に求める。その場合前述したように、コード測定手段30によって全ての伝送チャネルないしコード/タイムスロット組合せが逆拡散され、そのようにして抽出された伝送チャネル1のトランスファーパフォーマンスがチャネル測定手段10によって求められ、図1には示されていないメモリへテーブルの形態でファイルされる。この場合測定されたトランスファーパフォーマンスの値が小さければ小さいほど、障害が少ないことを表わす。ここにおいて、第1の移動局21が第1のポジションAから第2のポジションBへ移動し、それに伴って図3に示されている第2の無線セル62内もしくは第2の移動局22の第2の送/受信有効範囲72内に入ると、使用されている伝送チャネルの相互干渉が増加し、接続品質も低下する。その値が、接続品質の予め定められている値を下回ると、既に前述したように、2つの接続41,42の少なくとも1つに対してチャネル切換が導入され、アップリンク伝送方向および/またはダウンリンク伝送方向における当該の接続に対して少なくとも1つの新たな伝送チャネルが割当てられる。
【0024】
図2に対する変化実施例として、個々のタイムスロットを、4つ以上のコードCあるいは4つ以下のコードCによって拡散してもよい。
【0025】
前述してきた実施例によれば、伝送フレーム毎に全部で15個のタイムスロットZSが4つのコードCで拡散されており、それによって全部で60個の伝送チャネルが得られている。前述した実施例によれば、第1の基地局11も第2の基地局12も、障害が発生していない限りそのような60個の各伝送チャネルにアクセス可能である。それにより、理論的には全部で60個の接続が、第1の無線セル61と第2の無線セル62によって定められる地理的領域内で同時に実施可能である(2つの基地局11,12に対するそれぞれ1つのブロードキャストチャネルのアレンジに対する伝送チャネルの予約を気にしない限り)。
【0026】
図4には、さらなる別の実施例が示されている。この場合は符号310で無線給電領域が表わされており、例えばこれはその中で第3の基地局110と第4の基地局210が相互に独立してコーディネートなしで作動されている1つの共通の無線セルである。この場合は例えば前述のようにCDMA方式の適用のもとでTDDモードに基づいたものである。遠隔通信網5は、この場合移動無線網かまたは前述のようなコードレス電話網として構成されていてもよい。
【0027】
この場合第3の基地局110と第4の基地局210は、局所的に直接すぐ近傍に配置され、壁部320によって相互に分離される。しかしながらこの壁部は伝送に使用される無線周波数にとって妨げとはならず、2つの基地局110,210が例えば隣接する事務所内に配置されているものとする。第3の基地局110は、第3の接続140を介して第3の移動局120と接続され、第4の接続150を介して第4の移動局130と接続される。第3の接続140と第4の接続150は、この場合当該実施例では前述したようにTDDモードにおける無線接続で表わされる。ここでは例示的に次のことから出発する。すなわち第3の接続140と第4の接続150が共にTDDモードの可用な全ての伝送チャネルが使用できるくらいに高いデータレートを必要としていることから出発する。第4の基地局210は、ここにおいて第5の移動局220に対する第5の接続240をTDDモードでCDMA方式の適用のもとに構築したい。そのために図3の実施例のように無線給電領域310の中で可用な全ての伝送チャネル、つまりコード/タイムスロットの組合せがさらに、既に占有されているのかどうか、あるいは接続品質に対する所定の値を下回る障害を有しているのかどうかについて検査される。所定の値を下回っている場合には相応する伝送チャネルが使用不可であり、そうでない場合には可用である。無線給電領域310内の全ての伝送チャネルが使用不可か、第5の接続240に対してまだ可用な伝送チャネルの数が第5の接続240に対して必要な伝送チャネルの数を下回っている場合には、このことを第4の基地局210が識別する。
【0028】
それにもかかわらず既に形成されている第3の接続140と既に形成されている第4の接続150に対して許容できないような障害を伴わないで第5の接続240を形成するためには、第4の基地局210が第3の基地局110と共用のスクランブリングコードを変更する。
【0029】
通常は、1つの無線セル内では唯1つのスクランブリングコードが用いられる。この無線セル内で伝送される全ての信号は、この場合このスクランブリングコードを用いてスクランブルされる。隣接する異なった無線セルの信号が特にCDMA方式の利用下で相互に干渉し合わないようにするためには、スクランブルが異なるスクランブリングコードを用いて行われる。すなわち隣接する無線セルは、異なるスクランブリングコードを使用する。これらの異なるスクランブリングコードは、その場合次のように選択される。すなわち可及的に僅かな交差的相関関係を任意の相対的時間シフトのもとで相互に有するように選択される。無線セル内での信号の拡散は、直交コードを用いて行われる。これは時間同期された送信に基づいて相互に相関付け解除される。
【0030】
このコンセプトは、当該実施例のように伝送容量が不十分なケースでは却下される。当該実施例では共通の無線セルで表わされる無線給電領域310内では、第4の基地局210に対して、第3の基地局110のスクランブリングコードとは異なるスクランブリングコードが挿入される。
【0031】
続いて、既に図1〜図3に基づく実施例において説明した検出が繰返され、場合によっては構築すべき第5の接続240に対する十分に障害のない伝送チャネルの割当てが、新たなスクランブリングコードの適用のもとで行われる。
【0032】
この処理は、十分な数の障害のない伝送チャネルが見つけ出され第5の接続240に割当てられるまで繰り返される。
【0033】
障害のない十分な数の伝送チャネルが見つけられない場合には、さらなるスクランブリングコードが前述したような方式で検査され、場合によっては利用される。この処理は、障害から十分に開放されている伝送チャネルを伴った“未使用”のスクランブリングコードが見つけだされるまで繰り返される。
【0034】
前述したシナリオから出発してここでは、図4に従って第6の接続250がTDDモードにおいてCDMA方式の適用下で第4の基地局210から第6の移動局230まで構築される。この場合第5の接続240は、第6の接続250に対して新たなスクランブリングコードを用いたスクランブルのもとでも十分な伝送チャネルが得られない位の高いデータレートを必要とする。なぜなら例えば全ての伝送チャネルが、新たなスクランブリングコードを用いて第5の接続240によって使用されるからである。この新たなスクランブリングコードは以下では第1の新たなスクランブリングコードと称する。
【0035】
第6の接続250に対しては、ここにおいて第4の基地局210が、第2の新たなスクランブリングコードを導入し、これは第1の新たなスクランブリングコードと場合によっては第4の基地局210によって使用された初期のスクランブリングコードからは区別され得る。この場合全ての使用されるスクランブリングコードは、前述したような特性、すなわち任意にかつ相互に時間シフトされた隣接する固有ユニットの僅かな相互的相関付けの前述した特性を有し得る。
【0036】
特に前述の図1〜図3に従って説明した形式の実施例に対しては、第2の新たなスクランブリングコードの適用下で構築すべき第6の接続240に対する十分に障害から開放されている伝送チャネルの割当てによるサーチが行われる。
【0037】
この処理も十分に障害から開放された十分な数の伝送チャネルが検出され第6の接続240に割当てられるまで繰り返される。
【0038】
十分に障害から開放された十分な数の伝送チャネルが検出されない場合には、さらなるスクランブリングコードが前述した形式で検査され場合によっては利用される。この処理も十分に障害から開放された伝送チャネルを伴う“未使用”のスクランブリングコードが見つけだされるまで繰り返えされ得る。
【0039】
基地局110,210の1つと移動局120,130,220,230の間で構築すべき接続に対しては、様々なスクランブリングコードが利用され得る。この場合には、これらの接続に対して必要なデータレートと可用な十分に障害から開放された伝送チャネルが求められる。
【0040】
前述したようなコーディネートされていない作動モードにおいて、全てのまたは多くの伝送チャネルが例えば障害によって劣悪な状態であることが判明した場合には、既述したようにこの障害の影響を他のスクランブリングコードへの置換えによって低減することが可能である。
【0041】
この場合様々なスクランブリングコードの利用は、次のようなことに結び付く。すなわちコーディネートされていない作動モードにおける局限的な通信網5の伝送容量を、コーディネートされた作動モードでの場合の数倍に匹敵するものにすることができる。
【0042】
それまでに使用されていないスクランブリングコードによる検索の際には、固定的な順序で執り行なうことも可能であるし、そのつどのスクランブリングコードの無作為な選択によって行うことも可能である。
【0043】
第3の基地局110、第4の基地局210、第3の移動局120、第4の移動局130、第5の移動局220および第6の移動局230は、この場合それぞれ前述したような図1による加入者局15の構造と機能性を有している。その際チャネル測定手段10は、新たなスクランブリングコードを生成でき、測定すべき伝送チャネルの相応のスクランブルを実施できる。
【0044】
この場合この種のスクランブルされた伝送チャネルの測定と割当て並びにそれらのスクランブリングコードの変更は、基地局11,12,110,210において例えばアップリンク伝送方向にて実施されてもよく、また移動局21,22,120,130,220,230において、例えばダウンリンク伝送方向にて実施されてもよい。
【0045】
新たなスクランブリングコードによる検索は、永続的に行ってもよいし、必要に応じて行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による加入者局のブロック回路図である。
【図2】 コード/タイムスロット・ダイヤグラムである。
【図3】 移動無線ネットワークにおける複数の基地局と移動局の第1の配置構成を示した図である。
【図4】 移動無線ネットワークにおける複数の基地局と移動局の第2の配置構成を示した図である。

Claims (22)

  1. 多数の基地局(11,12)と多数の移動局(21,22)を有する遠隔通信網(5)における伝送チャネル(1)の割当てのための方法であって、
    複数の伝送チャネル(1)が複数の基地局(11,12)と複数の移動局(21,22)の間の信号伝送のために設けられている形式の方法において、
    複数のコード(C)が設けられており、該コードによって少なくとも1つの伝送リソースが、複数の基地局(11,12)と移動局(21,22)の間の信号伝送のために複数の伝送チャネルに拡散され
    コーディネートされたコード割当てが不可能となる、複数の基地局(11,12)のコーディネートされていない作動モードにおいて、複数の基地局(11,12)の1つと複数の移動局(21,22)の1つの間で信号伝送のために前記伝送チャネル(1)のうちの少なくとも1つを、可用な全ての伝送チャネル(1)の伝送容量が測定されるチャネル測定に依存して、当該伝送チャネル(31;32)の事前に測定された伝送容量が最小である場合に割当てるようにし、さらに
    それまでの割当てに対して求められた伝送チャネルの伝送容量が不十分な場合には、複数の基地局の1つと複数の移動局の1つの間での信号伝送のための、新たなスクランブリングコードによってスクランブルされた少なくとも1つの伝送チャネルを、可用な全ての伝送チャネルの伝送容量が新たなスクランブリングコードによるスクランブルによって測定されるチャネル測定に依存して、当該伝送チャネルの測定された伝送容量が最小である場合に割当てるようにしたことを特徴とする方法。
  2. 前記チャネル測定にはコード測定が含まれており、該コード測定では各伝送リソース毎の受信信号が各許容コード(C)を用いて逆拡散され、複数のコード(C)と少なくとも1つの伝送リソースからもたらされる複数の伝送チャネル(1)が抽出され、該抽出された伝送チャネル(1)の伝送容量がチャネル測定の際に測定される、請求項1記載の方法。
  3. 複数の基地局(11,12)の1つと複数の移動局(21,22)の1つの間で伝送チャネル(1)の少なくとも1つの割当てを行うためのチャネル測定が、接続形成の際に実施される、請求項1または2記載の方法。
  4. 複数の基地局(11,12)の1つと複数の移動局(21,22)の1つの間に存在する接続(41)の期間中に伝送チャネル(1)の少なくとも1つの割当てのためにチャネル測定を実施して1つの伝送チャネル(1)を割当て、それに平行して前記接続(41)の接続品質も測定し、前記接続(41)に対しては1つ以上のコード(C)が設けられており、該コード(C)によって少なくとも1つの伝送リソースが複数の基地局(11,12)と移動局(21,22)の間の信号伝送のために複数の伝送チャネル(1)に拡散され、この場合前記接続品質の測定には逆拡散が含まれており、該逆拡散のもとでは各伝送リソース毎に受信した信号が前記接続(41)のための1つ以上のコード(C)によって逆拡散され、前記接続(41)のための1つ以上のコード(C)と少なくとも1つの伝送リソースからもたらされる複数の伝送チャネル(1)が前記接続(41)のために抽出され、該抽出された前記接続(41)のための伝送チャネル(1)から接続品質に対する値が測定され、
    接続品質に対して予め定められた値を下回った場合には、チャネル変更を実施し、少なくとも1つの新たな伝送チャネル(32)を前記接続(41)のチャネル測定に依存して割当てる、請求項1から3いずれか1項記載の方法。
  5. 複数の移動局(21,22)の1つから相応する複数の基地局(11,12)のうちの1つへのアップリンク伝送方向での伝送チャネル(1)の少なくとも1つの割当てのためのチャネル測定と、複数の基地局(11,12)の1つから相応する複数の移動局(22,21)のうちの1つへのダウンリンク伝送方向での伝送チャネル(1)の少なくとも1つの割当てのためのチャネル測定が実施される、請求項1から4いずれか1項記載の方法。
  6. 複数の移動局(21,22)の1つから相応する複数の基地局(11,12)のうちの1つへの少なくともアップリンク伝送方向で、伝送チャネル(1)の少なくとも1つの割当てを実施する、請求項1から5いずれか1項記載の方法。
  7. 複数の基地局(11,12)の1つから相応する複数の移動局(22,21)のうちの1つへの少なくともダウンリンク伝送方向で、伝送チャネル(1)の少なくとも1つの割当てを実施する、請求項1から5いずれか1項記載の方法。
  8. 複数の伝送チャネル(1)の少なくとも1つがブロードキャストチャネル(50)としての利用のために予約される、請求項1〜7いずれか1項記載の方法。
  9. 基地局(11,12)の少なくとも1つに対して専用のブロードキャストチャネル(50)に関する情報を、当該の少なくとも1つの基地局(11,12)の受信範囲内に存在する全ての移動局(21;22)に伝送し、検出された障害が所定の値を上回った場合には、ブロードキャストチャネル(50)が変更される、請求項1から7いずれか1項記載の方法。
  10. 前記少なくとも1つの伝送リソースは、タイムスロット(ZS)又は周波数帯域である、請求項1から9いずれか1項記載の方法
  11. 新たなスクランブルコードがそれまで使用されたスクランブルコードの代わりに使用される、請求項1から10いずれか1項記載の方法
  12. 無線セル毎に1つ又はそれ以上のスクランブルコードが使用される、請求項1から11いずれか1項記載の方法
  13. 隣接する無線セルにおいて異なるスクランブルコードが使用される、請求項1から12いずれか1項記載の方法
  14. 隣接する無線セルのスクランブルコードが次のように選択される、すなわち任意の時間シフトのもとで相互にできるだけ少ない相互相関しか有さないように選択される、請求項13記載の方法
  15. 1つの無線セル区間内で、時間同期された直交スクランブルコード用いられる、請求項12記載の方法
  16. 多数の基地局(11,12)と移動局(21,22)を有する遠隔通信網(5)の加入者局(11,12;21,22)であって、
    複数の伝送チャネル(1)が複数の基地局(11,12)と複数の移動局(21,22)の間の信号伝送のために設けられている形式の加入者局において、
    複数のコード(C)が設けられており、該コードによって少なくとも1つの伝送リソースが、複数の基地局(11,12)と複数の移動局(21,22)の間の信号伝送のために複数の伝送チャネルに拡散されており
    チャネル測定のための手段(10)が設けられており、該チャネル測定のもとでは、コーディネートされたコード割当てが不可能となる、遠隔通信網(5)の基地局(11,12)のコーディネートされていない作動モードにおいて、加入者局(11,12;21,22)によって受信される信号の可用な全ての伝送チャネル(1)の伝送容量が測定され、
    チャネル割当てのための手段(20)が設けられており、該チャネル割当て手段(20)は、加入者局(11,12;21,22)とさらなる別の加入者局(11,12;21,22)の間で信号伝送のための伝送チャネル(1)の少なくとも1つを、チャネル測定に依存して、当該伝送チャネル(31;32)の事前に測定された伝送容量が最小である場合にのみ割当て、さらに
    前記チャネル割当て手段(20)は、これまでの割当てに対して求められた伝送チャネルの伝送容量が不十分な場合に、複数の基地局の1つと複数の移動局の1つの間での信号伝送のための、新たなスクランブリングコードによってスクランブルされた少なくとも1つの伝送チャネルを、可用な全ての伝送チャネルの伝送容量を新たなスクランブリングコードによるスクランブルによって測定する前記チャネル測定手段(10)によるチャネル測定に依存して、当該伝送チャネルの測定された伝送容量が最小である場合に割当てるように構成されていることを特徴とする加入者局。
  17. 前記加入者局(11,12;21,22)は、コード測定のための手段を含んでおり、該コード測定では、前記伝送チャネル(1)の各々における伝送容量を測定するために、当該加入者局(11,12;21,22)において受信された信号が、各伝送リソース毎に各許容コードを用いて逆拡散され、複数のコード(C)と少なくとも1つの伝送リソースからもたらされる複数の伝送チャネル(1)が抽出され、該抽出された伝送チャネル(1)の伝送容量がチャネル測定の際に測定される、請求項16記載の加入者局。
  18. コード測定手段(30)による第1のコードメモリ(51)からのコード(C)を用いたコード測定の後で、チャネル測定手段(10)は、複数の加入者局(11,12;21,22)とさらなる別の加入者局(11,12;21,22)の間で伝送チャネル(1)の少なくとも1つを割当てるためのチャネル測定を、接続形成の際に実施する、請求項16または17記載の加入者局。
  19. 前記チャネル測定手段(10)は、複数の加入者局(11,12;21,22)とさらなる別の加入者局(91,12;21,22)の間で形成される接続(41)の期間中に伝送チャネル(1)の少なくとも1つを割当てるためのチャネル測定を実施し、
    前記接続(41)の接続品質を測定するための手段(40)が設けられており、該手段によって前記接続(41)の接続品質が平行して測定され、その際に
    受信装置(25)によって受信した信号により、それぞれの逆拡散装置(45)が第2のコードメモリ(52)に記憶されている、前記接続(41)に対応する少なくとも1つのコードを用いて、前記接続(41)に利用すべき伝送チャネルを抽出して前記接続品質測定手段(40)に供給し、該接続品質測定手段(40)では前記接続(41)に対する伝送チャネルの接続品質の値が測定され、さらに
    前記チャネル割当て手段(20)は、接続品質に対して予め定められた値を下回った場合にチャネル変更を実施し、それによって、少なくとも1つの新たな伝送チャネル(32)が前記接続(41)のチャネル測定に依存して割当てられる、請求項16から18いずれか1項記載の加入者局。
  20. 前記接続品質は伝送エラー又はビットエラーの評価によって決定される、請求項19記載の加入者局
  21. 前記少なくとも1つの伝送リソースはタイムスロット(ZS)又は周波数帯域である、請求項16〜20いずれか1項記載の加入者局
  22. 前記加入者局は基地局(11,12)又は移動局(21,22)である、請求項16〜21いずれか1項記載の加入者局
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