JP4562408B2 - 車輌の盗難防止システム - Google Patents
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Description
本発明の他の技術的手段は、前記イモビライザ制御部に記録されているエンジン始動キー用のIDコードをイモビライザ制御部から削除する削除機能が具備されている点にある。
前記イモビライザ制御部の削除機能を起動させる手段が具備され、前記削除機能が起動しているときに、許可具のIDコードとイモビライザ制御部に記録したIDコードとの照合が成立すると、イモビライザ制御部に記録されているエンジン始動キーのIDコードが削除される点にある。
前記イモビライザ制御部の初期化機能を起動させる手段が具備され、前記初期化機能が起動しているときに、外部から入力された初期化用のコードとイモビライザ制御部に予め記録されたコードとの照合が成立すると、イモビライザ制御部に記録されているIDコード記録部分を削除される点にある。
本発明は、次のことを特徴を有する。
エンジン始動キーのIDコードと、イモビライザ制御部に記録したIDコードとを照合し、照合が成立したときに、そのエンジン始動キーによるエンジンの始動を許可するようにした車輌の盗難防止システムにおいて、
前記エンジン始動キーとは別個に、IDコードの書き換え又は書き込みを許可するための許可具が設けられ、
許可具のIDコードとイモビライザ制御部に記録したIDコードとを照合し、照合が成立したときに、エンジンキーがエンジン始動キーとして機能するように、エンジンキーのIDコードとイモビライザ制御部のIDコードとを対応させる始動キー登録機能が設けられている点にある。
前記エンジン始動キーとは別個に、IDコードの書き換え又は書き込みを許可するための許可キーが設けられ、
許可キーのIDコードとイモビライザ制御部に記録したIDコードとを照合し、照合が成立したときに、エンジンキーがエンジン始動キーとして機能するように、エンジンキーのIDコードとイモビライザ制御部のIDコードとを対応させる始動キー登録機能が設けられている点にある。
IDコードの書き換え又は書き込みを許可するための許可キーが設けられ、許可キーのIDコードとイモビライザ制御部に記録したIDコードとを照合し、照合が成立したときに、エンジンキーがエンジン始動キーとして機能するように、エンジンキーのIDコードとイモビライザ制御部のIDコードとを対応させる始動キー登録機能が設けられ、
エンジンキーとイモビライザ制御部とに、IDコードとして、エンジンキーを特定するための暗号コードと、エンジンキーの種類を識別するための識別コードとが記録され、識別コードにより、エンジンを始動するためのエンジン始動キーと、IDコードの書き換え又は書き込みを許可するための許可キーとが、識別可能とされている点にある。
前記イモビライザ制御部に記録されている許可具のIDコードを、他の部材に許可具として機能するように書き込む複製機能が、具備されている点にある。
前記イモビライザ制御部の許可キー複製機能は、許可キーをキーシリンダに挿入した後に、他のエンジンキーをキーシリンダに挿入したとき、許可キーのIDコードを、他のエンジンキーに許可キーとして機能させるように書き込むものである点にある。
エンジン始動キーのIDコードを、他のエンジンキーにエンジン始動キーとして機能させるように書き込む始動キー複製機能が、具備されている点にある。
本発明の他の技術的手段は、前記イモビライザ制御部の始動キー複製機能は、エンジン始動キーをキーシリンダに挿入した後に、他のエンジンキーをキーシリンダに挿入したとき、エンジン始動キーのIDコードを、他のエンジンキーにエンジン始動キーとして機能させるように書き込むものである点にある。
本発明の他の技術的手段は、エンジンキーをキーシリンダに挿入して特殊操作を行ったとき、エンジン始動を許可する特殊操作によるエンジン始動機能が設けられている点にある。
キーシリンダに、許可キーが挿入されたとき、許可キーのIDコードとイモビライザ制御部に記録したIDコードとを照合し、照合が成立したときに、前記始動キー登録機能が動作可能になる制御モードを起動するようにした点にある。
キーシリンダに、エンジン始動キーのマスタキーが挿入されたとき、前記始動キー複製機能が動作可能になる制御モードを起動するようにした点にある。
本発明の他の技術的手段は、前記盗難防止システムが適用される車輌が、バックホー等の作業機である点にある。
作業機(車輌)の車体側に、アンテナ15とアンプ16とイモビライザ制御部17と表示装置18とが設けられている。イモビライザ制御部17からエンジン始動信号Sがエンジン制御部19に出力されるようになっており、これにより、エンジン制御部19がエンジン点火装置20を点火すると共に、燃料噴射装置21から燃料をエンジン噴射させてエンジンを始動するようになっている。
アンテナ15はキーシリンダ3に外嵌状に設けられており、メインスイッチ2のキーシリンダ3にエンジンキー5を差込んで回転させるときに、アンテナ15は、エンジンキー5のトランスポンダチップ9からのIDコードの発信信号を受信し、アンプ16は、アンテナ15で受信した信号を増幅し、アンプ16からの信号はイモビライザ制御部17に入力されるようになっている。
また、第1スイッチ31と第2スイッチ32と第3スイッチ33との入力手段により、コード(暗証コード)が入力可能となっている。
そして、第1スイッチ31と第2スイッチ32で入力するコード35を指定し、第3スイッチを押すと、入力するコード35が決定されて、このコード35がイモビライザ制御部17に入力されるようになっている。
なお、入力手段により、16進数で表されるコードを入力できるように構成してもよいし、その他の進数で表されるコードが入力できるようにしてもよい。当然のことであるが、入力コードが16進数で表される場合は、第1スイッチ31を押す毎にカーソル34上のコード35が0〜Fまで変化するようになる。
図4〜図7に示すように、前記イモビライザ制御部17及びエンジンキー5に記録されたIDコードには、エンジンキー5を特定するための暗号コードとエンジンキー5の種類を識別するための識別コードとがあり、各エンジンキー5には、図4に示すように、暗号コードと識別コードとが共にEEPROM11に記録され、イモビライザ制御部17には、図5に示すように、暗号コードがEEPRM24に記録され、図6に示すように、識別コードがROM25に記録されている。
黄キー5Bは、青キー5Aと同様にエンジンを始動するために使用されるキーで、マスターキーとスレーブキーの両方とも、1の黄キー5Bで、複数の作業機のエンジンを始動するために使用される。
緑キー5Dは、赤キー5Cと同様に市販のエンジンキー5等から新たな青キー5A又は黄キー5Bを作るために使用されるキーで、この緑キー5Dでは、エンジンを始動することができないようになっている。
なお、各キーを区別するために、例えば図7に示すように、青キー5Aは、そのヘッド部が黒色とされると共に、ヘッド部にシールが貼られない。黄キー5Bのマスタキーは、そのヘッド部が黒色とされると共に、ヘッド部に黄色のシールが貼られる。黄キー5Bのスレーブキーは、そのヘッド部が黒色とされると共に、ヘッド部に黄色のシールが貼られる。赤キー5Cは、そのヘッド部が赤色とされると共に、ヘッド部にシールが貼られない。緑キー5Dのマスタキーは、そのヘッド部が黒色とされると共に、ヘッド部に緑色のシールが貼られる。緑キー5Dのスレーブキーは、そのヘッド部が黒色とされると共に、ヘッド部に緑色のシールが貼られる。
即ち、図4に示すように、青キー5Aに記録された暗号コード及び識別コードは、共に書き換え可能とされている。黄キー5Bのマスタキーに記録された暗号コード及び識別コードは、共に書き換え不能とされ、黄キー5Bのスレーブキーに記録された暗号コード及び識別コードは、共に書き換え可能とされている。赤キー5Cに記録された暗号コード及び識別コードは、共に書き換え不能とされている。緑キー5Dのマスタキーに記録された暗号コード及び識別コードは共に書き換え不能とされ、緑キー5Dのスレーブキーに記録された暗号コード及び識別コードは共に書き換え可能とされている。
また、イモビライザ制御部17は、エンジンの始動を許可するエンジン始動許可機能の他に、後述する始動キー登録機能と許可キー登録機能と始動キー複製機能と許可キー複製機能とを具備している。
また、「各キー複製モード」のとき、第2スイッチ32を押すと、サブメニューの制御モードに切り換わり、第2スイッチ32を押す毎に、サブメニューの制御モードが、「黄キー複製」「緑キー複製」に順次切り換わり、第2スイッチ32を押す毎に、同様のサブメニューの制御モードの切り換えを繰り返すようになっている。
また、「非常始動モード」のとき、第2スイッチ32を押すと、サブメニューの制御モードに切り換わり、第2スイッチ32を押す毎に、サブメニューの制御モードが、「特殊操作」「キーレス」に順次切り換わり、第2スイッチ32を押す毎に、同様のサブメニューの制御モードの切り換えを繰り返すようになっている。
前記「各キー登録モード」の「青キー登録」の制御モードは、市販のエンジンキー5から青キー5Aを作るための制御モードで、イモビライザ制御部17の具備する始動キー登録機能によってなされる。この始動キー登録機能は、赤キー5C又は緑キー5DのIDコードとイモビライザ制御部17に記録したIDコードとを照合し、照合が成立したときに、エンジンキー5が青キー5Aとして機能するように、エンジンキー5のIDコードとイモビライザ制御部17のIDコードとを対応させるものである。
「非常始動モード」の「キーレス」制御モードは、例えば、エンジンを始動するための青キー5A、黄キー5Bを紛失等した場合などに、特別にエンジン始動を可能にするもので、イモビライザ制御部17の具備されているコード入力によるエンジン始動機能によってなされる。
より具体的には、「非常始動モード」の「キーレス」の制御モードのとき、イモビライザ制御部17に具備されている変換機能を作動させて、イモビライザ制御部17に記録されているエンジン始動用コードを作業機(盗難防止装置1)特定するための車輌登録番号(ダミーエンジン始動用コード、変換コード)に変換して表示手段19により表示すると共に、コードを入力手段により入力可能な状態にする。そして、入力手段によって入力した入力コードが、エンジン始動用コードと一致した場合に、エンジン始動を許可しようとするものである。
この特殊操作によるエンジン始動機能は、エンジンキー5をキーシリンダ3に挿入して特殊操作を行ったときに、エンジンの始動を許可するものである。
「初期化モード」の制御モードは、黄キー5Bを複数のイモビライザ制御部17に記録したり、1の作業機に対して複数の青キー5Aを記録して、どのエンジン始動キー5A、5Bがどの作業機に対応しているか否か分からなくなったとき、作業機のイモビライザ制御部17に記録されているIDコードを初期化するもので、イモビライザ制御部17に具備されている初期化機能によってなされる。
さらに、イモビライザ制御部17は、表示部29を制御し、表示部29は、始動キー登録機能をなすための操作を順次可変表示し、操作する毎に次にすべき操作を順次可変表示する。また、表示部29は、イモビライザ制御部17の制御モードを順次可変表示するように、制御される。
このとき、図4に示すように、青キー5Aには、暗号コードのみが記録されていて、識別コードは記録されておらず、識別コードの記録領域はブランク状態のままである。従って、この状態では、青キー5Aはエンジン始動キーの機能を有していない。また、黄キー5B、赤キー5C及び緑キー5Dには、暗号コード及び識別コードが記録されている。
「各キー登録モード」の「青キー登録」の制御モードになったとき、ステップ1で、表示部29に、「各キー登録モード」の「青キー登録」の制御モードであることを表示すると共に、『赤キー又は緑キーを挿入して下さい』と表示し、ステップ2に進む。
従って、「青キーの登録」の制御モードになったとき、キーシリンダ3にエンジンキー5を挿入するまでは、表示部29に、「各キー登録モード」の「青キー登録」の制御モードであることを表示すると共に、『赤キー5C又は緑キー5Dを挿入して下さい』と表示し、キーシリンダ3に赤キー5C又は緑キー5Dを挿入することを促す。
従って、キーシリンダ3に、登録された赤キー5C又は緑キー5D以外のエンジンキー5を挿入すれば、表示部29に『キーが不一致』が表示されて、赤キー5C又は緑キー5Dとは異なる誤ったキーがキーシリンダ3に挿入されたことを知らせた後、キーシリンダ3に赤キー5C又は緑キー5Dを挿入することを再び促すこととなる。
ステップ10で、キーシリンダ3に挿入したエンジンキー5の暗号コードを、EEPROM24の青キーに対応する記録領域に書き込み、ステップ11で、挿入したエンジンキー5のEEPROM11に、青キーの識別コードを書き込んで、ステップ12で、登録したエンジンキー5(青キー5A)の識別コードを上書き不可にすると共に、暗号コードを登録不可にし、ステップ13に進む。
ステップ13で、さらにエンジンキー5を青キー5Aとして登録するか否かを判別し、エンジンキー5を登録すると判別すれば、ステップ7に戻り、次のエンジンキー5の登録動作がなされる。この登録するか否かの判断は、例えば一定期間内に、第1スイッチ31のオン操作があったか否かにより判断し、第1スイッチ31のスイッチ操作があれば、エンジンキー5を青キーとして登録するものと判別して、ステップ7に戻り、一定期間内に第1スイッチ31のオン操作がなければ、エンジンキー5を登録しないものと判別し、青キー5Aの登録動作を終了する。従って、連続して複数個のエンジンキー5について青キーの登録をすることができる。
「各キー登録モード」の「黄キー登録」の制御モードになったとき、ステップ21で、表示部29に、「各キー登録モード」の「黄キー登録」の制御モードであることを表示すると共に、『赤キー又は緑キーを挿入して下さい』と表示し、ステップ22に進む。
従って、「黄キーの登録」の制御モードになったとき、キーシリンダ3にエンジンキー5を挿入するまでは、表示部29に、「各キー登録モード」の「黄キー登録」の制御モードであることを表示すると共に、『赤キー5C又は緑キー5Dを挿入して下さい』と表示し、キーシリンダ3に赤キー5C又は緑キー5Dを挿入することを促す。
従って、キーシリンダ3に、登録された赤キー5C又は緑キー5D以外のエンジンキー5を挿入すれば、表示部29に『キーが不一致』が表示されて、赤キー5C又は緑キー5Dとは異なる誤ったキーがキーシリンダ3に挿入されたことを知らせた後、キーシリンダ3に赤キー5C又は緑キー5Dを挿入することを再び促すこととなる。
ステップ27で、キーシリンダ3に挿入したエンジンキー5は、登録可能であるか否かを判別する。この判別は、挿入されたエンジンキー5が黄キーのマスタキー又はスレーブキーであること、即ち挿入されたエンジンキー5に暗号コードが記録されていて、かつエンジンキー5の識別コードの記憶領域に黄キーのマスタキーの識別コード又は黄キー5Bのスレーブキーの識別コードが記録されているときに、登録可能であると判別し、ステップ29に進む。キーシリンダ3に挿入したエンジンキー5に、黄キーのマスタキー又はスレーブキーの識別コード以外の識別コードが記録されている場合、識別コードが記録されていない場合又は暗号コードが記録されていない場合は、登録不可と判別して、ステップ28に進み、ステップ28で、表示部29に『このキーは登録できません』と表示して、ステップ26に戻る。
ステップ29で、キーシリンダ3に挿入したエンジンキー5の暗号コードを、イモビライザ制御部17のEEPROM24における黄キー5Bのマスタキーに対応する記録領域に書き込み、このとき、同時に同一の暗号コードを、EEPROM24における黄キーのスレーブキーに対応する記録領域に書き込み、黄キーの登録動作を終了する。
なお、上記「黄キーの登録」の制御モードの動作では、黄キー5Bのマスタキー又は黄キー5Bのスレーブキーの一方を登録するとき、黄キー5Bの暗号コードを、イモビライザ制御部17のEEPROM24における黄キー5Bのマスタキーに対応する記録領域に書き込むと同時に、同一の暗号コードを、黄キー5Bのスレーブキーに対応する記録領域に書き込み、黄キー5Bのマスタキーと黄キー5Bのスレーブキーの両方を登録するようにしているが、これに代え、EEPROM24における黄キー5Bのマスタキーに対応する暗号コードの記録領域と、黄キー5Bのスレーブキーに対応する暗号コードの記録領域と共通なものとし、これにより、黄キー5Bのマスタキー又は黄キー5Bのスレーブキーの一方を登録するときに、黄キー5Bのマスタキーと黄キー5Bのスレーブキーの両方を登録するようにしてもよいし、また、黄キー5Bのマスタキーと、黄キー5Bのスレーブキーとを互いに別個に登録するようにしてもよい。
「各キー登録モード」の「緑キー登録」の制御モードになったとき、ステップ41で、表示部29に、「各キー登録モード」の「緑キー登録」の制御モードであることを表示すると共に、『赤キーを挿入して下さい』と表示し、ステップ42に進む。
従って、「緑キーの登録」の制御モードになったとき、キーシリンダ3にエンジンキー5を挿入するまでは、表示部29に、「各キー登録モード」の「緑キー登録」の制御モードであることを表示すると共に、『赤キーを挿入して下さい』と表示し、キーシリンダ3に赤キー5Cを挿入することを促す。
ステップ45で、キーシリンダ3に挿入したエンジンキー5の暗号コードとイモビライザ制御部17に記録されている暗号コードとが、一致するか否かを判別し、暗号コードが一致すれば、ステップ46に進み、暗号コードが一致しなければ、ステップ44で表示部29に『キーが不一致』と表示して、ステップ41に戻る。
ステップ45で、暗号コードが一致すると判別すれば、ステップ46に進み、ステップ46で、表示部29に『緑キーを挿入して下さい』と(新たなキーがキーシリンダ3に挿入されるまで)表示し、ステップ47に進む。
ステップ49で、キーシリンダ3に挿入したエンジンキー5の暗号コードを、イモビライザ制御部17のEEPROM24における緑キーのマスタキーに対応する記録領域に書き込み、このとき、同時に同一の暗号コードを、EEPROM24における緑キーのスレーブキーに対応する記録領域に書き込み、緑キーの登録動作を終了する。
なお、上記「緑キーの登録」の制御モードの動作では、緑キー5Dのマスタキー又は緑キー5Dのスレーブキーの一方を登録するとき、緑キー5Dの暗号コードを、イモビライザ制御部17のEEPROM24における緑キー5Dのマスタキーに対応する記録領域に書き込むと同時に、同一の暗号コードを、緑キー5Dのスレーブキーに対応する記録領域に書き込み、緑キー5Dのマスタキーと緑キー5Dのスレーブキーの両方を登録するようにしているが、これに代え、EEPROM24における黄キー5Bのマスタキーに対応する暗号コードの記録領域と、緑キー5Dのスレーブキーに対応する暗号コードの記録領域と共通なものとし、これにより、緑キー5Dのマスタキー又は緑キー5Dのスレーブキーの一方を登録するときに、緑キー5Dのマスタキーと緑キー5Dのスレーブキーの両方を登録するようにしてもよいし、また、緑キー5Dのマスタキーと、緑キー5Dのスレーブキーとを互いに別個に登録するようにしてもよい。
「各キー複製モード」の「黄キー複製」の制御モードになったとき、ステップ61で、表示部29に、「各キー複製モード」の「黄キー複製」の制御モードであることを表示すると共に、『黄マスタキーを挿入して下さい』と表示し、ステップ62に進む。
従って、「黄キーの複製」の制御モードになったとき、キーシリンダ3にエンジンキー5を挿入するまでは、表示部29に、「各キー複製モード」の「黄キー複製」の制御モードであることを表示すると共に、『黄マスタキーを挿入して下さい』と表示し、キーシリンダ3に黄キー5Bのマスタキーを挿入することを促す。
ステップ63からステップ65に進むと、ステップ65で、黄キー5Bのマスタキーの暗号コードを、イモビライザ制御部17のRAM26に書き込み、ステップ66で、表示部29に『複写するキーを挿入して下さい』と(新たなキーがキーシリンダ3に挿入されるまで)表示して、ステップ67に進む。
「各キー複製モード」の「緑キー複製」の制御モードになったとき、ステップ81で、表示部29に、「各キー複製モード」の「緑キー複製」の制御モードであることを表示すると共に、『緑マスタキーを挿入して下さい』と表示し、ステップ82に進む。
従って、「緑キーの複製」の制御モードになったとき、キーシリンダ3にエンジンキー5を挿入するまでは、表示部29に、「各キー複製モード」の「緑キー登録」の制御モードであることを表示すると共に、『緑マスタキーを挿入して下さい』と表示し、キーシリンダ3に緑キー5Dのマスタキーを挿入することを促す。
ステップ83からステップ85に進むと、ステップ85で、緑キー5Dのマスタキーの暗号コードを、イモビライザ制御部17のRAM26に書き込み、ステップ86で、表示部29に『複写するキーを挿入して下さい』と(新たなキーがキーシリンダ3に挿入されるまで)表示して、ステップ87に進む。
ステップ101で、キーシリンダ3に挿入したエンジンキー5が青キー5A又は黄キー5Bであるか否か、即ち、エンジンキー5に記録されている識別コードと、イモビライザ制御部17のROM25に記録されている青キー5A又は黄キー5Bの識別コードと一致するか否かを判別し、青キー5A又は黄キー5Bが挿入されたと判別すれば、ステップ103に進み、青キー5A又は黄キー5Bが挿入されていないと判別すれば、ステップ102に進み、ステップ102で表示部29に『キーが不一致』と表示して、ステップ101に戻る。
ステップ103で、キーシリンダ3に挿入したエンジンキー5の暗号コードと、イモビライザ制御部17の暗号コードが一致するか否か、即ち、エンジンキー5のEEPROM11に記録されている暗号コードと、イモビライザ制御部17のEEPROM24の青キー5A又は黄キー5Bの識別コードに対応する記録領域に記録されている暗号コードとが一致するか否かを判別し、一致すれば、ステップ104に進む。一致しなければ、ステップ102に進み、ステップ102で表示部29に『キーが不一致』と表示して、ステップ101に戻る。
ステップ104で、イモビライザ制御部17から挿入されたエンジンキー5に乱数を送信し、ステップ105で、エンジンキー5が乱数を受信し、その乱数とエンジンキー5の暗号コードと排他的論理和を算出し、その算出値をイモビライザ制御部17のイモビCPU23に送信する。例えば、乱数が1234(16進数)で、暗号コードが5678(16進数)の場合、その排他的論理和は444C(16進数)となるので、444CをイモビCPU23に送信することになる。
「車輌転売モード」の「赤キー使用」の制御モードになったとき、ステップ201で、表示部29に、「車輌転売モード」の「赤キー使用」の制御モードで表示すると共に、『赤キーを挿入してください』と表示し、ステップ202に進む。
従って、「車輌転売モード」の「赤キー使用」の制御モードになったとき、キーシリンダ3にエンジンキー5を挿入するまでは、表示部29に、「車輌転売モード」の「赤キー使用」の制御モードであることを表示すると共に、『赤キーを挿入してください』と表示し、キーシリンダ3に赤キー5Cを挿入することを促す。
ステップ206で、イモビライザ制御部17のEEPROM24に記録されている黄キー5Bに対応する暗号コードの記憶領域がクリアされると共に、緑キー5Dに対応する暗号コードの記憶領域がクリア(削除)される。
「車輌転売モード」の「特殊操作」の制御モードになったとき、ステップ210で、表示部29に、「車輌転売モード」の「特殊操作」の制御モードで表示すると共に、『キーを挿入してください』と表示し、ステップ211に進む。
従って、「車輌転売モード」の「特殊操作」の制御モードになったとき、キーシリンダ3にエンジンキー5を挿入するまでは、表示部29に、「車輌転売モード」の「特殊操作」の制御モードであることを表示すると共に、『キーを挿入してください』と表示し、キーシリンダ3にエンジンキー5を挿入することを表示部29により促す。
ステップ213で、イモビライザ制御部17のイモビCPU23は、キーシリンダ3の信号により、イモビライザ制御部17のイモビCPU23の内部タイマが作動してから(キーシリンダ3にエンジンキーが挿入されたときから)エンジンキー5でイグニッションスイッチ2がオフ位置からオン位置に何回されたか(ON−OFF回動回数)カウントしていき、イモビライザ制御部17のイモビCPU23の内部タイマが作動してから所定時間T1後のイグニッションスイッチ2のON−OFF回動回数がN回であるか否かを判定する。所定時間T1後のイグニッションスイッチ2のON−OFF回動回数がN回であれば、イモビライザ制御部17のイモビCPU23の内部タイマをクリアにして、ステップ215に進み、そうでなければ、イグニッションスイッチ2の回動回数が不正な回数であると判断しステップ214に進む。
ステップ216で、キーシリンダ3にエンジンキー5が挿入されたか否かを判別し、エンジンキー5が挿入されたと判別すれば、ステップ217に進み、エンジンキー5が挿入されていないと判別すれば、ステップ215に戻る。
ステップ217で、イモビライザ制御部17のイモビCPU23に内蔵されている内部タイマを作動させる。
したがって、「車輌転売モード」の「特殊操作」の制御モードによれば、エンジンキー5(イグニッションスイッチ2をオフ位置からオン位置に回動操作可能なキー)を使用して、エンジン始動時とは異なる特殊操作(所定時間内に連続的にイグニッションスイッチ2をオフ位置からオン位置に回動操作する)をすることにより、イモビライザ制御部17に記録されたの黄キー5B、緑キー5Dの暗号コード削除することができる。
また、ステップ213やステップ218のように、特殊操作を2パターン設けることにより、エンジンキー5の回動操作は複雑になり、盗難防止機能は向上する。なお、ステップ213やステップ218にあるような特殊操作を増加させることによって、盗難防止機能を向上させることができる。
「非常始動モード」の「キーレス」の制御モードになったとき、ステップ220で、表示部29に、「非常始動モード」の「キーレス」の制御モードであることを表示すると共に、イモビライザ制御部17のイモビCPU23は、ROM25に記録されているエンジン始動用コードと、算出コードを読み込む。
ステップ222で、車輌登録番号を表示部29(表示手段)に表示すると共に、表示部29に『暗証コードを入力してください』と表示し、入力手段によりコードを入力できる状態して、ステップ223に進む。
ステップ224で、入力手段により入力された入力コードがエンジン始動用コードと一致すれば、ステップ226に進み、そうでなければ、ステップ225に進む。
ステップ226で、イモビライザ制御部17のイモビCPU23は、エンジン始動信号Sをエンジン制御部19(ECU)に出力するようになっている。
したがって、エンジン始動用コードと入力コードとが一致するとき、エンジン始動を許可し、エンジン始動用コードと入力コードとが一致しなかったとき、エンジン始動を許可しないようになっており、イモビライザ制御部17に記録したエンジン始動用コードを知ることによって、エンジン始動することが可能となっている。
即ち、車輌登録番号は、ステップ221から分かるようにエンジン始動用コードと算出コードとの排他的論理和を計算した値であるので、車輌登録番号と算出コードとの排他的論理和を計算するとその値はエンジン始動用コードに復元される。
例えば、レンタル会社等が所有している作業機は、図26に示すように、各支店に配置しており、この各支店にある各作業機の車輌登録番号は、通常、作業機(盗難防止装置1)を製造又は販売する販売者側(メーカ)等により管理されている。
「非常始動モード」の「キーレス」の制御モードにより、車輌登録番号が分かると例えば、レンタル会社の各支店の作業機を所有するユーザは、レンタル会社の各支店に設置している電話41等(通信手段)を使用して、車輌登録番号を管理しているメーカのサービスセンタ43等に電話をかける。メーカ側は、ユーザからの電話連絡をメーカ側に設置してある電話44で受け、ユーザから電話回線を介して伝えられた車輌登録番号をメーカ側の車輌登録番号とエンジン始動用コードとを記憶しているパソコン40等に入力し、車輌登録番号の作業機におけるユーザ情報をパソコン40等の表示装置45(モニタ)により表示させる。
このとき、車輌登録番号を管理しているメーカ側のパソコン40は、図35に示すように、次のような動作になる。
ステップ281で、車輌登録番号の作業機を所有するユーザ名、電話番号、生年月日、作業機購入時にメーカ等に申告した暗証番号等のユーザ情報を表示する。
ステップ282で、パソコン40の記録媒体に記録されている算出コードを読み込む。この算出コードは、車輌登録番号の作業機のイモビライザ制御部17に記録されている算出コードと同じ番号となる。
ステップ284で、ステップ283で算出した算出値を暗証コードとして表示する。
したがって、車輌登録番号を管理しているメーカのパソコン40等に記録されている算出コード及び計算方法と、車輌登録番号を表示した作業機(盗難防止装置1)に記録されている算出コード及び計算方法とが一致するようになっているので、車輌登録番号からエンジン始動用コードを割り出すことができる。
なお、上記の実施の形態では、変換コード(車輌登録番号)からエンジン始動用コードを割り出す手段は、ユーザが車輌登録番号をメーカ側に伝えると共に、この車輌登録番号をメーカ側のパソコン40で算出することによって、車輌登録番号からエンジン始動用コードを割り出すようになっているが、これに代え、車輌登録番号からエンジン始動用コードを割り出すことのできる車輌登録番号とエンジン始動用コードとの対応を表示した対応表を予めメーカ側が作成しておき、レンタル会社又は個人ユーザ等に渡し、レンタル会社又は個人ユーザはエンジン始動用コードでエンジンを始動するときのみ、その対応表からエンジン始動用コードを割り出し、そのとき以外は、この対応表がエンジン始動用コードを示しているということが分からないように管理すればよい。また、車輌登録番号入力すればエンジン始動用コードを表示することができる装置をメーカ側が製作し、その装置をレンタル会社又は個人ユーザ等に渡し、レンタル会社又は個人ユーザは、エンジン始動用コードでエンジンを始動するときのみ、その装置によりエンジン始動用コードを割り出し、そのとき以外は、この装置がエンジン始動用コードを表示するものであるとが分からないように管理すればよい。
「非常始動モード」の「特殊操作」の制御モードの動作について、図33(a)及び図33(b)を用いて説明する。
「非常始動モード」の「特殊操作」の制御モードになったとき、ステップ230で、表示部29に、「非常始動モード」の「特殊操作」の制御モードで表示すると共に、『キーを挿入してください』と表示し、ステップ231に進む。
従って、「非常始動モード」の「特殊操作」の制御モードになったとき、キーシリンダ3にエンジンキー5を挿入するまでは、表示部29に、「非常始動モード」の「特殊操作」の制御モードであることを表示すると共に、『キーを挿入してください』と表示し、キーシリンダ3にエンジンキー5を挿入することを促す。
ステップ233で、イモビライザ制御部17のイモビCPU23は、キーシリンダ3の信号により、イモビライザ制御部17のイモビCPU23の内部タイマが作動してから(キーシリンダ3にエンジンキー5が挿入されたときから)エンジンキー5でイグニッションスイッチ2がオフ位置からオン位置に何回されたか(ON−OFF回動回数)をカウントしていき、イモビライザ制御部17のイモビCPU23の内部タイマが作動してから所定時間T1後のイグニッションスイッチ2のON−OFF回動回数がN回であるか否かを判定する。所定時間T1後のイグニッションスイッチ2のON−OFF回動回数がN回であれば、イモビライザ制御部17のイモビCPU23の内部タイマをクリアにして、次のステップ235に進み、そうでなければ、イグニッションスイッチ2の回動回数が不正な回数であると判断しステップ234に進む。
ステップ236で、キーシリンダ3にエンジンキー5が挿入されたか否かを判別し、エンジンキー5が挿入されたと判別すれば、ステップ237に進む。エンジンキー3が挿入されていないと判別すれば、ステップ235に戻る。
ステップ238で、上記同様に、イモビライザ制御部17のイモビCPU23は、イモビライザ制御部17のイモビCPU23の内部タイマが作動してから(キーシリンダ3にエンジンキー5が挿入されたときから)エンジンキー5でイグニッションスイッチ2がオフ位置からオン位置に何回されたか(ON−OFF回動回数)をカウントしていき、所定時間T2後のイグニッションスイッチ2のON−OFF回動回数がL回であるか否かを判定する。所定時間T2後のイグニッションスイッチ2のON−OFF回動回数がL回であれば、イモビライザ制御部17のイモビCPU23の内部タイマをクリアにして、ステップ239に進み、そうでなければ、不正な回数であると判断しステップ234に進む。ステップ234で、表示部29に『エンジンを始動することはできません』と一定時間表示し、ステップ230に戻る。
したがって、「非常始動モード」の「特殊操作」の制御モードによれば、エンジンキー5(イグニッションスイッチ2をオフ位置からオン位置に回動操作可能なキー)を使用して、エンジン始動時とは異なる特殊操作(所定時間内に連続的にイグニッションスイッチ2をオフ位置からオン位置に回動操作する)をすることによりエンジン始動が可能となる。
なお、ON−OFF回動回数N,L、所定時間T1,T2をメーカ側に問い合わせることによって、知るようになっているが、作業機に対する特殊操作方法を示す図等をメーカ側が作成しておき、レンタル会社又は個人ユーザ等に渡し、レンタル会社又は個人ユーザは特殊操作でエンジンを始動するときのみ、その特殊操作を示す図等を見ながら特殊操作を行うようにして、エンジンを始動するようにしてもよい。
また、ステップ233やステップ238のように、特殊操作を2パターン設けることにより、盗難防止機能は向上する。なお、ステップ233やステップ238にあるような特殊操作を増加させることによって、特殊操作が複雑になるので、盗難防止機能を向上させることができる。
図36(a)及び図36(b)のフローチャートを参照して、「初期化モード」における「キーレス」の制御モードの動作について説明する。
ステップ241で、初期化コードと算出コードの排他的論理和(XOR)を計算して、初期化コードを車輌登録番号に変換する。
ステップ243で、入力手段(第1スイッチ31と第2スイッチ32と第3スイッチ33)でコードが入力完了したか否かを判別し、即ち、入力状態において第3スイッチが押されたか否かを判別し、コードが入力完了となればステップ244に進み、そうでなければ、ステップ242に戻る。
ステップ245で、表示部29に『暗証コードが一致しません』と一定時間表示し、ステップ242に戻る。
ステップ246で、表示部29に『暗証コードを入力してください』と一定時間表示し、ステップ247に進む。
ステップ248で、イモビライザ制御部17の赤キー5C記録領域の暗号コードにエンジンキー5の暗号コードを書き込む。
したがって、「初期化モード」の「キーレス」の制御モードによれば、IDコード(暗号コード)を有するエンジンキー5が赤キー5Cとして登録可能となると共に、イモビライザ制御部17に記録されているの青キー、黄キー、緑キーの暗号コードがクリアされるので、図5と同じようにイモビライザ制御部17のEEPROM24に赤キー5Cのみの暗号コードが書き込まれている初期化状態にすることが可能であり、新しい赤キー5Cを用いて、新たに黄キー5Bや青キー5Aをイモビライザ制御部17に登録すれば、エンジン始動キー5A、5Bと作業機との対応関係が分かるようになり、このエンジン始動キー5A、5Bを用いてエンジン始動することが可能となる。
しかしながら、この「初期化モード」の「キーレス」の制御モードでは、初期化コードを変換機能を用いて車輌登録番号に変換しているので(ステップ240、ステップ241)、直接、初期化するための初期化コードを知ることはできないようになっており、その代わりに、車輌登録番号(ダミー初期化コード)を表示手段29により(ステップ242)で知ることができるようになっている。
即ち、車輌登録番号は、ステップ241から分かるように初期化コードと算出コードとの排他的論理和を計算した値であるので、車輌登録番号と算出コードとの排他的論理和を計算するとその値は初期化コードに復元される。
したがって、前述したエンジン始動用コードの場合と同様に、作業機を所有するユーザ等が車輌登録番号を管理する作業機(盗難防止装置1)製造メーカ等に問い合わせて初期化コード(暗証コード)をメーカから教えてもらうか、ユーザ等が車輌登録番号から初期化コードを割り出す方法を作業機製造メーカ等から教えてもらわない限り、初期化コードは、割り出すことができないものとなっている。
「初期化モード」の「特殊操作」の制御モードになったとき、ステップ250で、表示部29に、「初期化モード」の「特殊操作」の制御モードで表示すると共に、『キーを挿入してください』と表示し、ステップ251に進む。
従って、「初期化モード」の「特殊操作」の制御モードになったとき、キーシリンダ3にエンジンキー5を挿入するまでは、表示部29に、「初期化モード」の「特殊操作」の制御モードであることを表示すると共に、『キーを挿入してください』と表示し、キーシリンダ3にエンジンキー5を挿入することを促す。
ステップ253で、イモビライザ制御部17のイモビCPU23は、キーシリンダ3の信号により、イモビライザ制御部17のイモビCPU23の内部タイマが作動してから(キーシリンダ3にエンジンキー5が挿入されたときから)イグニッションスイッチ2がオフ位置からオン位置に何回されたか(ON−OFF回動回数)カウントしていき、所定時間T1後のキーのON−OFF回動回数がN回であるか否かを判定する。所定時間T1後のキーのON−OFF回動回数がN回であれば、イモビライザ制御部17のイモビCPU23の内部タイマをクリアにして、次のステップ255に進み、そうでなければ、キーの回動回数が不正な回数であると判断しステップ254に進む。
ステップ256で、イグニッションスイッチ2がオフ位置からオン位置になると、エンジンキー3が挿入されたと判別し、ステップ257に進む。エンジンキー3が挿入されていないと判別すれば、ステップ255に戻る。
ステップ258で、上記同様に、イモビライザ制御部17のイモビCPU23は、キーでイグニッションスイッチ2がオフ位置からオン位置に何回されたか(ON−OFF回動回数)カウントしていき、所定時間T2後のキーのON−OFF回動回数がL回であるか否かを判定する。所定時間T2後のキーのON−OFF回動回数がL回であれば、イモビライザ制御部17のイモビCPU23の内部タイマをクリアにして、ステップ259に進み、そうでなければ、不正な回数であると判断しステップ254に進む。ステップ254で、表示部29に『初期化することはできません』と一定時間表示し、ステップ250に戻る。
ステップ260で、イモビライザ制御部17の赤キー5Cの識別コードを挿入したエンジンキー5(例えば暗号コードを有する書き換え可能なエンジンキー5)のEEPROM11に書き込む。
ステップ262で、イモビライザ制御部17の赤キー5Cの対応領域以外の暗号コード(青キー、黄キー、緑キー)の暗号コードをクリアする。
なお、ON−OFF回動回数N,L、所定時間T1,T2をメーカ側に問い合わせることによって、知るようにしているが、作業機に対する特殊操作方法を示す図等をメーカ側が作成しておき、レンタル会社又は個人ユーザ等に渡し、レンタル会社又は個人ユーザは特殊操作で初期化するときのみ、その特殊操作を示す図等で初期化するようにしてもよい。
また、ステップ253やステップ258のように、特殊操作を2パターン設けることにより、さらに、盗難防止機能は向上している。なお、ステップ253やステップ258にあるような特殊操作を増加させることによって、盗難防止機能が向上させることができる。
また、登録した青キー5Aは、他の作業機のイモビライザ制御部17に青キーとして登録することができなくなり、このため登録した青キー5Aは当該作業機のエンジンの始動にのみ使用できることとなり、青キー5Aを1の作業機のみに対応するエンジン始動キーとして便利に使用することができるし、この青キー5Aは複製することができないため、青キー5Aの複製による盗難を防止することもできる。
従って、例えば、複数台の作業機を有する複数の支店を有する全国区の大手レンタル会社等では、ある支店の作業機が他の支店に移動されることとなるので、単に赤キー5Cで新たな青キー5Aを作ることができるようになっているだけでは、他の支店に移動した作業機の青キー5Aを紛失した場合、作業機の赤キー5Cは1つの作業機に対応して1つしかないため、赤キー5Cは作業機の所有元の支店に保管されているのが通常であるから、作業機の所有元の支店から赤キー5Cを取り寄せる必要があり、不便であるが、図26に示すように、作業機を所有している支店に緑キー5Dのマスタキーを保管すると共に、他の支店に緑キー5Dのスレーブを保管しておくことにより、他の支店で作業機の青キー5Aを紛失したとき、作業機の所有元の支店から赤キー5Cをわざわざ取り寄せることなく、その支店の緑キー5Dのスレーブキーで、赤キー5Cと同様に新たな青キー5Aを作ることができて、この青キー5Aで作業機のエンジンを始動することができるようになり、非常に便利である。
また、盗難防止のための操作を可変表示する表示部29は、始動キー(青キー5A、黄キー5B)の登録なすための操作、許可キー(緑キー5D)の登録をなすための操作、キー(黄キー5B、緑キー5D)の複製をなすための操作を、順次可変表示するように、イモビライザ制御部17により制御されているので、青キー5A、黄キー5B及び緑キー5Dの登録をなす際や黄キー5B、緑キー5Dの複製をなす際に、それらの操作を表示部29に順次表示するので、キーの登録及びキー複製のための操作を間違うことなくスムーズかつ確実に行うことができるようになる。
「非常始動モード」における「キーレス」又は「特殊操作」の制御モードの動作によって、エンジン始動キー5A、5Bを紛失した場合や許可キー5C,5Dを紛失した場合でも、盗難防止機能を低下させることなく、エンジン始動が可能となるので、例えば、図26に示すように、レンタル会社AのC支店にある作業機(C−2)がレンタルされて、D支店に移動したときに、作業機(C−2)の青キー5A紛失して、且つ、D支店にある作業機(C−2)に対応する緑キー5Dを紛失した場合、即ち、新しい青キー5Aを緑キー5Dで作成できなくなった場合、作業機(C−2)の赤キー5CをC支店から取り寄せしなくても、作業機(C−2)を動かすことが可能となり、便利である。
「初期化モード」における「キーレス」又は「特殊操作」の制御モードの動作によって、イモビライザ制御部17のEEPROM24に記録された青キー5A、黄キー5B、緑キー5Dの暗号コードをクリアすることができ、新たに赤キー5Cが登録になるので、例えば、新たな赤キー5Cを用いて、新しい青キー5A、黄キー5B、緑キー5Dを登録することが可能となり、これにより、新たにイモビライザ制御部17(盗難防止装置1)に登録した青キー5A、黄キー5B、赤キー5C、緑キー5Dと盗難防止装置1との対応関係が整理されることになり、作業機に合致するエンジンキー5を探すことなく、新たに登録したエンジン始動キー5A、5Bでエンジン始動ができると共に新たに登録した許可キー5C、5Dでエンジン始動キー5A、5Bを複製することができる。
従って、キーシリンダ3にエンジンキー5(赤キー5C)を挿入するまでは、ステップ111で、キーシリンダ3にエンジンキー5が挿入されたか否かを判別を繰り返す。
ステップ114で、キーシリンダ3に挿入したエンジンキー5の暗号コードとイモビライザ制御部17に記録されている暗号コードとが、一致するか否かを判別し、暗号コードが一致すれば、ステップ115に進み、暗号コードが一致しなければ、ステップ113で表示部29に『キーが不一致』と表示して、ステップ111に戻る。
ステップ114で、暗号コードが一致すると判別すれば、ステップ115で、前記図8に示すように盗難防止のための制御モードとなり、まず、メインメニューの「各キー登録モード」になる。そして、以下の動作は前記実施の形態の場合と同様であり、第3スイッチ33を押す毎に、メインメニューの制御モードが、「各キー登録モード」から「各キー複製モード」「車輌転売モード」「非常始動モード」「初期化モード」に順次切り換わり、さらに第3スイッチ33を押すと、「各キー登録モード」に戻り、以下、第3スイッチ33を押す毎に、メインメニューの制御モードの切り換えを繰り返すようになっている。その他の制御モードにおけるモード切り換え動作、各キー登録モードの動作、各キー複製モードの動作、車輪転売モードの動作、非常始動モードの動作、初期化モードの動作も、前記実施の形態の場合と同様な動作である。
次に、図41(a)、図41(b)、図42(a)及び図42(b)のフローチャートを参照して、制御モードの動作を説明する。
ステップ121で、キーシリンダ3にエンジンキー5が挿入されたか否かを判別し、エンジンキー5が挿入されたと判別すれば、ステップ122に進み、エンジンキー5が挿入されていないと判別すれば、ステップ121に戻る。
ステップ124で、キーシリンダ3に挿入した赤キー5C又は緑キー5Dのスレーブキーの暗号コードとイモビライザ制御部17に記録されている暗号コードとが、一致するか否かを判別し、暗号コードが一致すれば、ステップ126に進み、暗号コードが一致しなければ、ステップ125で表示部29に『キーが不一致』と表示して、ステップ121に戻る。
ステップ124で、暗号コードが一致すると判別すれば、ステップ126で、制御モードを起動し、ステップ127で、表示部29に『キーを挿入して下さい』と(新たなキーがキーシリンダ3に挿入されるまで)表示し、新たなキーがキーシリンダ3に挿入されると、ステップ128に進む。
ステップ129で、キーシリンダ3に挿入したエンジンキー5が、黄キー5Bのスレーブキーであるか否かを判別する。挿入されたエンジンキー5に暗号コードが記録されていて、かつエンジンキー5の識別コードの記憶領域に黄キー5Bのスレーブキーの識別コードが記録されているときに、黄キー5Bのスレーブキーであると判別し、ステップ135に進み、それ以外の場合は黄キー5Bのスレーブキーでないと判別し、ステップ130に進む。
ステップ130で、キーシリンダ3に挿入されたエンジンキー5が緑キー5Dのスレーブキーである否かを判別する。この判別は、挿入されたエンジンキー5に暗号コードが記録されていて、かつエンジンキー5の識別コードの記憶領域に緑キーのスレーブキーの識別コードが記録されているときに、緑キー5Dのスレーブキーであると判別し、ステップ137に進み、キーシリンダ3に挿入したエンジンキー5の識別コードが、緑キーのスレーブキーの識別コード以外の識別コードが記録されている場合、識別コードが記録されていない場合又は暗号コードが記録されていない場合は、緑キー5Dのスレーブキーでないと判別して、ステップ131に進む。
ステップ130からステップ131に進むと、ステップ131で、表示部29に『このキーは登録できません』と表示して、ステップ127に戻り、その後、ステップ127、ステップ128、ステップ129、ステップ130、ステップ131のループで動作を一定期間繰り返し、一定期間が経過しても、青キー5A、黄キー5Bのスレーブキー又は緑キー5Dのスレーブキーの何れもがキーシリンダ3に挿入されなければ、テップ121に戻り又はENDに進む。
黄キー5Bのスレーブキーの登録動作を終了する。
従って、エンジンキー5のうち暗号コードが記録されかつ黄キーのスレーブキーの識別コードが記載されているキーについて、エンジンキー5のIDコードとイモビライザ制御部17のIDコードとが対応するようになり、エンジン始動キーとして機能するように、黄キーのスレーブキーの登録が行われて、この黄キー5Bのスレーブキーでエンジンが始動可能になる。
従って、エンジンキー5のうち暗号コードが記録されかつ緑キーのスレーブキーの識別コードが記載されているキーについて、エンジンキー5のIDコードとイモビライザ制御部17のIDコードとが対応するようになり、このキーが許可キーとして機能するように、緑キーの登録が行われて、この緑キー5DのスレーブキーでIDコードの書き換え又は書き込みを許可することが可能になる。
ステップ142からステップ144に進むと、ステップ144で、黄キー5Bのマスタキーの暗号コードを、イモビライザ制御部17のRAM26に書き込み、ステップ145で、表示部29に『複写するキーを挿入して下さい』と(新たなキーがキーシリンダ3に挿入されるまで)表示して、ステップ146に進む。
ステップ143からステップ151に進むと、ステップ151で、緑キー5Dのマスタキーの暗号コードを、イモビライザ制御部17のRAM26に書き込み、ステップ152で、表示部29に『複写するキーを挿入して下さい』と(新たなキーがキーシリンダ3に挿入されるまで)表示して、ステップ153に進む。
なお、前記図41(a)、図41(b)、図42(a)及び図42(b)の実施形態の場合、「車輌転売モード」、「非常始動モード」及び「初期化モード」の制御動作の説明を省略しているが、これらの「車輌転売モード」、「非常始動モード」及び「初期化モード」の制御動作は、特殊な特定の操作等によって、それぞれの制御モードになるようにして、前記実施の形態の場合と同様なステップでそれぞれの動作をするようにすればよい。
上記実施の形態によれば、前記図1〜図39(b)の実施の形態の場合と同様な作用効果を奏すると共に、キーシリンダ3に、赤キー5C、緑キー5Dのスレーブキー、緑キー5Dのマスタキー又は黄キー5Bのマスタキーを挿入することによって、始動キー登録機能が動作可能になる制御モード、許可キー複製機能が動作可能になる制御モード又は始動キー複製機能が動作可能になる制御モードが起動するため、図40の実施の形態の場合と同様に、制御モードを起動するための操作の煩わしさがなくなる。しかも、キーシリンダ3に挿入したキー種類(赤キー5C、緑キー5Dのスレーブキー、緑キー5Dのマスタキー又は黄キー5Bのマスタキー)に応じて、所望する「青キー登録」の制御モード、「黄キー登録」の制御モード、「緑キー登録」の制御モード、「黄キー複製」の制御モード、「緑キー複製」の制御モードになるため、制御モードにおけるモード切り換え(メニュー選択)のための操作が不要になり、この点からも操作が非常に簡単になり、キー登録乃至キー複製を短時間でなし得るようになる。
また、前記実施の形態では、IDコードの書き換え又は書き込みを許可するための許可キーとして、赤キー5Cと緑キー5Dとの2種類の許可キーを設けているが、これに代え、緑キー5Dを省略して、許可キーとして赤キー5Cのみを設けるようにしてもよいし、赤キー5C省略して、許可キーとして緑キー5Dのみを設けるようにしてもよい。
また、前記実施の形態では、黄キー5B及び緑キー5Dを、それぞれ識別コードにより、マスタキーとスレーブキーとに識別するようにしているが、これに代え、黄キー5Bのマスタキーとスレーブキーとを同一の識別コードとして、マスタキーとスレーブキーとを区別しないようにしてもよいし、緑キー5Dのマスタキーとスレーブキーとを同一の識別コードとして、マスタキーとスレーブキーとを区別しないようにしてもよい。
また、前記実施の形態の初期化モードでは、「初期化モード」を実行すると、最終的に、イモビライザ制御部17のEEPROM24に記録されている赤キー5C以外の暗号コードをクリアするようにしていたが、「各キー登録モード」で青キー5Aの暗号コードをイモビライザ制御部17のEEPROM24に記録していた場合などに、「初期化モード」を実行すると、イモビライザ制御部17のEEPROM24に記録したEEPROM24の青キー5Aの暗号コードを登録する前の状態に戻るようにしてもよい。
さらに、「各キー登録モード」で緑キー5Dの暗号コードをイモビライザ制御部17のEEPROM24に記録していた場合などに、「初期化モード」を実行すると、イモビライザ制御部17のEEPROM24に記録したEEPROM24の緑キー5Aの暗号コードを登録する前の状態に戻るようにしてもよい。
また、前記実施の形態では、バックホー等の作業機に本願発明の盗難防止システムを適用実施しているが、本願発明の盗難防止システムが適用される車輌は、バックホー等の作業機に限定されず、乗用車その他の車輌にも適用実施することができる。
3 キーシリンダ
5 エンジンキー
5A 第1エンジン始動キー(青キー)
5B 第2エンジン始動キー(黄キー)
5C 第1許可キー(赤キー、第1許可具)
5D 第2許可キー(緑キー、第2許可具)
17 イモビライザ制御部
29 表示部
Claims (9)
- エンジン始動キーのIDコードと、イモビライザ制御部に記録したエンジン始動用のIDコードとを照合し、照合が成立したときに、そのエンジン始動キーによるエンジンの始動を許可するようにした複数の車輌の盗難防止システムにおいて、
前記エンジン始動キーとは別個に、IDコードの書き換え又は書き込みを許可するための許可具が各車輌毎に設けられ、
前記エンジン始動キーは、複数の車輌のエンジンを始動するために使用可能な第2エンジン始動キーと、この第2エンジン始動キーとは別にエンジン始動キーとして特定の車輌のみに使用可能な第1エンジン始動キーとを備え、第1エンジン始動キーと第2エンジン始動キーとは識別コードにより、それぞれ識別可能とされ、前記第1エンジン始動キーのIDコードは、特定の車輌のイモビライザ制御部にエンジン始動用のIDコードとして記録されており、
許可具のIDコードとイモビライザ制御部に記録した許可具用のIDコードとを照合し、照合が成立したときに、エンジンキーが前記第2エンジン始動キーとして機能するように、前記エンジンキーのIDコードをイモビライザ制御部のエンジン始動用のIDコードとして登録する始動キー登録機能が前記各車輌のイモビライザ制御部に設けられ、
前記始動キー登録機能は、前記エンジンキーのIDコードを前記イモビライザ制御部のエンジン始動用のIDコードとして記録すると共に前記エンジンキーが第2エンジン始動キーとして識別可能となるように識別コードを前記エンジンキーに記録するように構成され、
前記第2エンジン始動キーのIDコードを前記エンジンキーとは異なる新たなエンジンキーに書き込む始動キー複製機能が各車輌のイモビライザ制御部に具備され、
前記始動キー複製機能によってIDコードが記録された新たなエンジンキーのIDコードは、自己の車輌の許可具を介して自己の車輌のイモビライザ制御部に第2エンジン始動キーのIDコードとして登録可能となっていると共に、他の車輌の許可具を介して他の車輌のイモビライザ制御部に第2エンジン始動キーのIDコードとして登録可能となっていることを特徴とする車輌の盗難防止システム。 - エンジン始動キーのIDコードと、イモビライザ制御部に記録したエンジン始動用のIDコードとを照合し、照合が成立したときに、そのエンジン始動キーによるエンジンの始動を許可するようにした複数の車輌の盗難防止システムにおいて、
前記エンジン始動キーとは別個に、IDコードの書き換え又は書き込みを許可するための許可具が各車輌毎に設けられ、
前記エンジン始動キーは、複数の車輌のエンジンを始動するために使用可能な第2エンジン始動キーと、この第2エンジン始動キーとは別にエンジン始動キーとして特定の車輌のみに使用可能な第1エンジン始動キーとを備え、第1エンジン始動キーと第2エンジン始動キーとは識別コードにより、それぞれ識別可能とされ、前記第1エンジン始動キーのIDコードは、特定の車輌のイモビライザ制御部にエンジン始動用のIDコードとして記録されており、
許可具のIDコードとイモビライザ制御部に記録した許可具用のIDコードとを照合し照合が成立したとき、且つ第2エンジン始動キー用のエンジンキーがキーシリンダに挿入されたときに、第2エンジン始動キー用のエンジンキーが前記第2エンジン始動キーとして機能するように、第2エンジン始動キー用のエンジンキーのIDコードをイモビライザ制御部のエンジン始動用のIDコードとして登録する始動キー登録機能が前記各車輌のイモビライザ制御部に設けられ、
前記第2エンジン始動キーのIDコードを前記エンジンキーとは異なる新たなエンジンキーに書き込む始動キー複製機能が各車輌のイモビライザ制御部に具備され、
前記始動キー複製機能によってIDコードが記録された新たなエンジンキーのIDコードは、自己の車輌の許可具を介して自己の車輌のイモビライザ制御部に第2エンジン始動キーのIDコードとして登録可能となっていると共に、他の車輌の許可具を介して他の車輌のイモビライザ制御部に第2エンジン始動キーのIDコードとして登録可能となっていることを特徴とする車輌の盗難防止システム。 - 前記イモビライザ制御部の始動キー複製機能は、新たなエンジンキーをキーシリンダに挿入したとき、第2エンジン始動キーのIDコードを、新たなエンジンキーにエンジン始動キーとして機能させるように書き込むものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の車輌の盗難防止システム。
- 前記イモビライザ制御部に記録されているエンジン始動キー用のIDコードをイモビライザ制御部から削除する削除機能が具備されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車輌の盗難防止システム。
- 前記削除機能は、イモビライザ制御部の始動キー登録機能によって登録されたエンジン始動用のIDコードのみを削除するものであることを特徴とする請求項4に記載の車輌の盗難防止システム。
- 前記イモビライザ制御部の削除機能を起動させる手段が具備され、前記削除機能が起動しているときに、許可具のIDコードとイモビライザ制御部に記録したIDコードとの照合が成立すると、イモビライザ制御部に記録されているエンジン始動キーのIDコードが削除されることを特徴とする請求項4又は5に記載の車輌の盗難防止システム。
- 前記イモビライザ制御部のIDコード記録部分を初期化する初期化機能が具備されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の車輌の盗難防止システム。
- 前記イモビライザ制御部の初期化機能を起動させる手段が具備され、前記初期化機能が起動しているときに、外部から入力された初期化用のコードとイモビライザ制御部に予め記録されたコードとの照合が成立すると、イモビライザ制御部に記録されているIDコード記録部分を削除されることを特徴とする請求項7に記載の車輌の盗難防止システム。
- キーシリンダに、新たなエンジン始動キーが挿入されたとき、前記イモビライザ制御部の始動キー複製機能を起動するようにしたことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の車輌の盗難防止システム。
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