JP4558137B2 - 車両の車体前部構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体前部構造に関し、特にサイドフレームと、このサイドフレームに結合されて前車輪やエンジン等を支持するサブフレームとを備えた車体前部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両、例えば自動車の前部は、図6に要部側面図を模式的に示すように、トーボード101及びトーボード101の下端に連続形成されたフロア102によってエンジンルーム103と車室104に区画され、エンジンルーム103の前部からトーボード101及びフロア102の下面に沿って前後方向にサイドフレーム105が延在し、サイドフレーム105の下方に前車輪及びエンジン等を支持するサブフレーム106が延在し、サブフレーム106の後端が強固にサイドフレーム105に支持され、かつ前部が支持ブラケット107を介してサイドフレーム105に結合されている。
【0003】
また、特開平11−171045号公報に開示され、かつ図7に概要を示すように、車体前後方向に延在する左右のサイドメンバ111、112の前端間及び後端間を各々クロスメンバ113、114で連結した略矩形枠状のサブフレーム110を構成し、このサブフレーム110の四隅を各々左右のサイドフレーム121、122にボルト125、126、127、128を介して支持する。
【0004】
そして、車両の前方から所定値以上の衝撃荷重Pが作用した際、左後方のボルト127が最初に破断して左サイドメンバ111の後端がサイドフレーム121から分離し、その後に右後方のボルト128が破断して右サイドメンバ112の後端がサイドフレーム122から分離するように構成した車体前部構造が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記前者図6に示す車体構造によると、前方から所定値以上の衝撃荷重Pがサブフレーム106の前端に作用すると、後端が強固に結合されることから図6に二点鎖線106aで示すようにサブフレーム106の中間部が下方に突出するように座屈変形するおそれがあり、前方から入力される衝撃荷重Pに対してサブフレーム106が対抗するときには車両の減速度が次第に増加し、サブフレーム106が座屈変形して衝撃荷重Pに対する抗力がなくなると減速度が急激に減少するため、座屈する瞬間に減速度のピーク値が発生して衝撃を十分に減少させることができないことが懸念される。
【0006】
また、後者、特開平11−171045号公報によると、サブフレーム110が前方から衝撃荷重Pを受けた際、左右のサイドメンバ111、112の後部を時間差を持ってサイドフレーム121、122から分離するので、左右のサイドメンバ111、112の後端が同時にサイドメンバ121、122から分離して瞬間的に一つの減速度のピークが発生する場合に比べ、減速度のピークが二つに分散されて、そのピーク値が低く抑えられて衝撃を減少させると共に、減速度を継続的に発生させることができる。
【0007】
しかし、衝撃荷重Pを受けた際、サイドメンバ111、112の各後端が時間差を持ってサイドフレーム121、122から分離することからサブフレーム110が挙動してサイドメンバ111、112の安定した座屈変形が阻害されてサブフレーム110の変形による衝撃エネルギーの吸収が不安定になり、有効的な衝撃の減少が得られなくなると共に、サブフレーム110による衝撃エネルギー吸収特性を予め予測することが困難である。
【0008】
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の目的は、衝撃荷重を受けた際におけるサブフレームによる安定した衝撃エネルギーの吸収特性が得られる車両の前部車体構造を提供することにある。
【0009】
上記目的を達成する請求項1に記載の車両の前部車体構造の発明は、車体前後方向に延在するサイドフレーム及び、該サイドフレームの下方に前後方向に延在してサブフレームが取付支持された車両の前部車体構造において、上記サブフレームの前側部、中間領域に位置する延在部及び後側部のそれぞれに上記サイドフレームに固定具によって取付るための取付点が少なくとも1つずつ設定され、該取付点のうち、延在部の取付点の固定具の強度が、前側部及び後側部の取付点の固定部の強度よりも低く設定されたことを特徴とする。
【0010】
請求項1の発明によると、サブフレームが、その前後方向に沿って分散配置された取付点でサイドフレームに取付支持されることから、前方からサイドフレームの前端に衝撃荷重が作用した際、サイドフレームに発生する変形及び挙動が抑制され、前方から作用する衝撃荷重に対するサブフレームの抗力が確保されて有効的な減速度が得られる。
【0011】
また、過大な衝撃荷重に基づいてサブフレームに発生する変形部位、即ち変曲点が各取付点間に設定される変形モード特性が得られ、変形部位数の拡大に伴って変形に伴う発生エネルギーが増大し、衝撃荷重に対する効力が増加して有効的な減速度がもたらされる。更に、サブフレームの延在部の取付点の固定具の強度を、前側部及び後側部の取付点の固定具の強度よりも低く設定することにより、サブフレーム変形時に延在部の取付点の固定具が破壊して、サブフレームの抗力を低減させることができる。これにより、サブフレームの変形モード特性を調整することができ、安定した衝撃エネルギーの吸収特性を得ることができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1の車両の前部車体構造において、上記サブフレームは、上記前側部と上記延在部との間に後方に移行するに従って下降する前側傾斜部を有し、上記延在部と上記後側部との間に後方に移行するに従って上昇する後側傾斜部とを有することを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載のように、サブフレームの形状を予め屈曲させておくことで、衝撃荷重によるサブフレームの変形モード特性の変曲点を予測することが可能になり、サブフレームの変形にバラツキがなくなり、有効的に請求項1の効果が達成される。
【0016】
【発明の実施の形態】
(参考例)
以下、本発明による車両の前部車体構造の参考例を図1乃至図4によって説明する。なお、矢印Fは車体前方、矢印OUTは車体側方を示している。
【0017】
図1は、車体前部の車体フレームの概要を示す要部斜視図であり、図2は図1の側面図、図3は図2を模式的に示す作用説明図、図4は衝撃吸収効果を説明するグラフである。
【0018】
車体前部は、トーボード1及びこのトーボード1の下端に連続形成されたフロア2によってエンジンルーム3と車室4に区画され、左右一対のサイドフレーム10(車両の進行方向に向かって左側のみ図示)がエンジンルーム3の前端からトーボード1の前面及びフロア2の下面に亘って前後方向に延在し、左右のサイドフレーム10間に、車幅方向に延在するサスペンションクロスメンバ20が架設されている。
【0019】
サイドフレーム10には前方側から順にブラケットによって形成された第1サブフレーム支持部21、サスペンションクロスメンバ20の端部に形成された第2サブフレーム支持部22、第3サブフレーム支持部23、第4サブフレーム支持部24が下方に突出して設けられ、各第1、第2、第3、第4サブフレーム支持部21、22、23、24の下端に固定具、例えば第1、第2、第3、第4取付ボルト21a、22a、23a、24aによってサイドフレーム10の下方で前後方向に延在するサブフレーム30の取付点が結合され、かつ第3サブフレーム支持部23と第4サブフレーム支持部24によってフロントサスペンションのロアアーム28が揺動自在に支持されている。
【0020】
左右のサブフレーム30は、前端が車幅方向に延在するクロスメンバ38によって連結され、略直線状で前後方向に延在する前側部30Aと、屈曲部30aを介して前側部30Aの後端に連続して後方に移行するに従って下降する前側傾斜部30Bと、屈曲部30bを介して前側傾斜部30Bの後端に連続されて前後方向に延在する延在部30Cと、屈曲部30cを介して延在部30Cの後端に連続されて後方に移行するに従って上昇する後側傾斜部30Dと、屈曲部30dを介して後側傾斜部30Dの後端に連続して前後方向に延在する後側部30Eとが連続形成され、後側部30Eがトーボード1の下端近傍でサイドフレーム10に形成された第5サブフレーム支持部25に取付ボルト25a、25bによって結合支持されている。
【0021】
このサブフレーム30は、仮に後側部のみを固定した状態で、前端に前方から所定値以上の衝撃荷重Pを付与した際には、サブフレーム30の形状によって決定される図2に二点鎖線M1で示すような変形モード特性に従って圧縮変形する。即ち、屈曲部30a、30b、30c、30dに応力が集中して該部を変曲点とする座屈変形が誘発されて、前端の後退に伴って前側部30Aの後方が押し上げられて後上がり状に傾斜して座屈部30aが後退し、前側傾斜部30Bが起立せしめられると共に座屈部30bが押し下げられて座屈変形しつつ後退する。
【0022】
座屈部30bの後退に伴って前後方向に延在する延在部30Cが後退して座屈部30cが後方に押されて、後側傾斜部30Dが起立せしめられて座屈部30dを押し上げて座屈変形する。
【0023】
従って、サブフレーム30の形状によるそれ自体の変形モード特性M1では、特に屈曲部30a、30b、30c、30dにおいて振幅が大きく、いわゆる腹部となる。この腹部となる屈曲部30a、30b、30c、30dの変形量を抑制することによってサブフレーム30の変形が抑制されてサブフレーム30の前端に作用する衝撃荷重Pに対する抗力が有効的に増大せしめられる。
【0024】
そこで、サブフレーム30を支持する上記第1サブフレーム支持部21をサブフレーム30それ自体の変曲点となる屈曲部30aの近傍である前側部30Aの後端に対応する位置に、第2サブフレーム支持部22を屈曲部30bの近傍である前側傾斜部30Bの後端に対応する位置に、第3サブフレーム支持部23及び第4サブフレーム支持部24を屈曲部30cの近傍である延在部30Cの後端に対応する位置に、第5サブフレーム支持部25を屈曲部30dの近傍である後側部30Eの前端に対応する位置に各々取付点を設定し、各取付点を各々第1、第2、第3、第4、第5取付ボルト21a、22a、23a、24a、25a及び25bによって各々第1、第2、第3、第4、第5サブフレーム支持部21、22、23、24、25の下端に取付支持する。
【0025】
次に、このように構成された車体前部構造の作用を図2を模式的に示す図3に基づいて説明する。
【0026】
車体前方からの衝撃荷重Pがサブフレーム30の前端に作用して、サブフレーム30の前端が後退する際、サブフレーム30が第1、第2、第3、第4、第5サブフレーム支持部21、22、23、24、25によってサイドフレーム10に取付支持されることから、サブフレーム30の変形の発生が抑制されて衝撃荷重Pに対する抗力が確保される。
【0027】
一方、所定値以上の衝撃荷重Pによりサブフレーム30が座屈する変形部位、即ち変曲点が第1サブフレーム支持部21と第2サブフレーム支持部22との間、第2サブフレーム支持部22と第3サブフレーム支持部23との間、第4サブフレーム支持部24と第5サブフレーム支持部25との間に設定され、図3に構造を模式的に示し、かつ二点鎖線M2で示すようなサブフレーム30の変形モード特性が得られる。
【0028】
サブフレーム30がこのようなサイドフレーム10に取付支持された状態における変形モード特性を有することから、車体前方から所定値以上の衝撃荷重Pがサブフレーム30の前端に作用すると、サブフレーム30が第1、第2、第3、第4、第5サブフレーム支持部21、22、23、24、25によってサイドフレーム10に取付支持されて抗力が確保され、図4に示すように衝撃荷重Pが入力されると車体の減速度が次第に増大し、減速度が所定値に達するとサブフレーム30の前端からの潰れ変形がもたらされて減速度が略一定に制御され、しかる後、変曲点、換言するとサブフレーム30の第1サブフレーム支持部21と第2サブフレーム支持部22との間、第2サブフレーム支持部22と第3サブフレーム支持部23との間、第4サブフレーム支持部24と第5サブフレーム支持部25との間の変形が開始されて、各変曲点の変形に伴う発生エネルギーの総合に従って抗力が増加、即ち減速度の増大が得られる。
【0029】
従って、本参考例によると、前後方向に沿って配列された複数のサブフレーム支持部、即ち第1、第2、第3、第4、第5サブフレーム支持部21、22、23、24、25によってサブフレーム30がサイドフレーム10に取付支持されて変形の発生が抑制されて、サブフレーム30の前端に前方から作用する衝撃荷重Pに対する抗力が確保され、有効的な減速度が確保される。
【0030】
一方、過大な衝撃荷重Pに基づいてサブフレーム30に発生する変形部位、即ち変曲点が第1サブフレーム支持部21と第2サブフレーム支持部22との間、第2サブフレーム支持部22と第3サブフレーム支持部23との間、第4サブフレーム支持部24と第5サブフレーム支持部25との間に設定される変形モード特性M2が得られ、変形部位数の増大に伴って変形に伴う発生エネルギーが増大する。従って、サブフレーム30の衝撃荷重に対する抗力が増加して有効的な衝撃エネルギーの吸収がもたらされ、減速度を継続的に発生させることができる。
【0031】
その結果、上記図6に示すような、サブフレームの中間部の座屈変形によって減速度が急激に減少して瞬間に減速度のピーク値が発生する等の不具合を回避することができる。また、サブフレーム30の後端がサイドフレーム10に保持されることから、サブフレーム30の挙動が抑制されてサブフレーム30の変形にバラツキがなくなりサブフレーム30の衝撃荷重による変形モード特性を予め的確に予測設定することが可能になり、サブフレーム30の設計が容易になる。
【0032】
また、第2サブフレーム支持部22、第3サブフレーム支持部23、第4サブフレーム支持部24等のサブフレーム支持部を適宜省略することによって、サブフレーム30の変曲点となる変形位置が減少せしめられ、或いはサブフレーム支持部の数を増やすことによって変曲点の数を増加させることによって変形モード特性が変更されて抗力が調整される。
【0033】
(実施の形態)本発明の実施の形態を図5によって説明する。なお、図5において図2と対応する部分に同一符号を付することで詳細な説明を省略するが、本実施の形態は、第3サブフレーム支持部23及び第4サブフレーム支持部24にサブフレーム30を取付支持する第3、第4取付ボルト23a、24aの強度を低く設定したことを特徴とする。
【0034】
このような車両において、車体前方からの衝撃荷重Pがサブフレーム20の前端に作用すると、参考例と同様に、サブフレーム30の前端が後退する際、サブフレーム30が第1、第2、第3、第4、第5サブフレーム支持部21、22、23、24、25によってサイドフレーム10に取付支持されて変形の発生が抑制されることから、衝撃荷重Pに対する抗力が確保される。
【0035】
一方、所定値以上の衝撃荷重Pによるサブフレーム30の変形部位、即ち変曲点が参考例と同様に、第1サブフレーム支持部21と第2サブフレーム支持部22との間、第2サブフレーム支持部22と第3サブフレーム支持部23との間、第4サブフレーム支持部24と第5サブフレーム支持部25との間に設定され、かつ取付ボルト23a、24aが破断した際には、第3サブフレーム支持部23及び第4サブフレーム支持部24での支持が解除されて二点鎖線M3で示す変形モード特性となる。
【0036】
サブフレーム30がこのような取付支持された状態での変形モード特性を有することから、車体前方から所定値以上の衝撃荷重Pがサブフレーム20の前端に作用すると、サブフレーム30が第1、第2、第3、第4、第5サブフレーム支持部21、22、23、24、25によってサイドフレーム10に取付支持されてサブフレーム30の抗力が確保されて、図4に示すように衝撃荷重Pが入力されると車体の減速度が次第に増大し、減速度が所定値に達するとサブフレーム30の前端からの潰れ変形により減速度が略一定に制御される。
【0037】
しかる後、サブフレーム30の第1サブフレーム支持部21と第2サブフレーム支持部22との間、第2サブフレーム支持部22と第3サブフレーム支持部23との間、第4サブフレーム支持部24と第5サブフレーム支持部25との間の変形が開始されて、各変曲点の変形に伴う発生エネルギーの総合に従って抗力が増加して減速度が得られ、所定量サブフレーム30が変形すると低強度に設定された取付ボルト23a、24aが破断して第2サブフレーム支持部22と第5サブフレーム支持部25の間において第3及び第4サブフレーム支持部23、24による拘束が解除され、サブフレーム30が座屈変形してサブフレーム30の抗力の増加が抑制されて図4に一点鎖線で示すように減速度が積極的に抑えられる。
【0038】
従って、参考例に加え、減速度、即ち前方からサブフレーム30に入力される衝撃荷重Pに対するサブフレーム30の抗力を取付ボルト23a、24aの強度を変更することによって設定することができる。
【0039】
また、同様に第2サブフレーム支持部22にサブフレーム30を取付支持する取付ボルト22aの強度を変更することによってもサブフレーム30の変形モード特性を変えることができる。
【0040】
従って、本実施の形態によると各サブフレーム支持部21、22、23、24、25にサブフレーム30を支持する取付ボルト21a、22a、23a、24a、25a、25bの強度を変更することによって、サブフレーム30を変更することなく変形モード特性、即ち減速度を調整することができる。
【0041】
本発明は、上記参考例及び実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば上記参考例及び実施の形態では、第1、第2、第3、第4、第5サブフレーム支持部21、22、23、24、25の5個のサブフレーム支持部によってサブフレーム30をサイドフレーム10に取付支持したが、サブフレーム支持部によるサブフレーム30の支持を適宜増減してサブフレーム30の衝撃荷重に対する抗力、即ち減速度を変更調整することもできる。
【0042】
【発明の効果】
本発明によると、サブフレームを、その前後方向に沿って分散配置された取付点でサイドフレームに取付支持することによって、前方からサイドフレームの前端に衝撃荷重が作用した際、サイドフレームに発生する変形及び挙動がが抑制されて、サブフレームに前方から作用する衝撃荷重に対する抗力が確保されて有効的な減速度が確保される。
【0043】
また、過大な衝撃荷重によるサブフレームに発生する変形部位が各取付点間に設定され、変形部位数の増大に伴って変形に伴う発生エネルギーが増大し、衝撃荷重に対する抗力が増加すると共に、継続的になされ有効的な減速度が得られ、更に、サブフレームの変形にバラツキがなくなりサブフレームの衝撃荷重による変形モード特性を予め設定することが容易になる。
【0044】
特に、サブフレームそれ自体の変形モード特性の変曲点を取付点としてサイドフレームに支持することによって、変形量の大きい変曲点の変形が抑制されてより有効的なサブフレーム特性が確保できる。また、サブフレームをサイドフレームに取り付ける固定具の強度を変えることによって、取り付けられた状態におけるサブフレームの変形モード特性を可変調整でき、効率的なサブフレームの抗力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例を示す要部斜視図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図2を模式的に示す作用説明図である。
【図4】衝撃吸収効果を説明するグラフである。
【図5】本発明の実施の形態の要部を示す側面図である。
【図6】従来のサブフレーム取付支持を模式的に示す自動車の要部側面図である。
【図7】従来の車体前部の要部を示す平面図である。
【符号の説明】
10 サイドフレーム
20 サスペンションクロスメンバ
21 第1サブフレーム支持部(サブフレーム支持部)
21a 第1取付ボルト(固定具)
22 第2サブフレーム支持部(サブフレーム支持部)
22a 第2取付ボルト(固定具)
23 第3サブフレーム支持部(サブフレーム支持部)
23a 第3取付ボルト(固定具)
24 第4サブフレーム支持部(サブフレーム支持部)
24a 第4取付ボルト(固定具)
25 第5サブフレーム支持部(サブフレーム支持部)
25a、25b 第5取付ボルト(固定具)
Claims (2)
- 車体前後方向に延在するサイドフレーム及び、該サイドフレームの下方に前後方向に延在してサブフレームが取付支持された車両の前部車体構造において、
上記サブフレームの前側部、中間領域に位置する延在部及び後側部のそれぞれに上記サイドフレームに固定具によって取付るための取付点が少なくとも1つずつ設定され、
該取付点のうち、延在部の取付点の固定具の強度が、前側部及び後側部の取付点の固定部の強度よりも低く設定されたことを特徴とする車両の前部車体構造。 - 上記サブフレームは、上記前側部と上記延在部との間に後方に移行するに従って下降する前側傾斜部を有し、上記延在部と上記後側部との間に後方に移行するに従って上昇する後側傾斜部とを有することを特徴とする請求項1に記載の車両の前部車体構造。
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