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JP4557862B2 - 光ピックアップ装置および情報記録再生装置 - Google Patents

光ピックアップ装置および情報記録再生装置 Download PDF

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JP4557862B2 JP2005296925A JP2005296925A JP4557862B2 JP 4557862 B2 JP4557862 B2 JP 4557862B2 JP 2005296925 A JP2005296925 A JP 2005296925A JP 2005296925 A JP2005296925 A JP 2005296925A JP 4557862 B2 JP4557862 B2 JP 4557862B2
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Description

本発明は、ディスク状の光学的記録媒体(以下、光ディスクという)に情報を光学的に記録・再生するために用いられる光ピックアップ装置および、これを用いた情報記録再生装置に関する。
この種の光ピックアップ装置は、複数波長対応の光ピックアップ装置として、例えばDVD(デジタルビデオディスク)、CD(コンパクトディスク)およびBD(ブルーレイディスク)などの規格が異なる光ディスクに対応するために、光源波長が異なる二つ以上の複数の半導体レーザ素子と、この複数の半導体レーザ素子のいずれかからレーザ光が照射されて、光ディスクからの反射光を受光する受光素子とが設けられている。これにより、一つの半導体レーザ素子から出射されたレーザ光を光ディスクの情報記録面に照射し、この光ディスクの情報記録面で反射した反射光を受光素子で受光して出力信号を検出する。この検出された出力信号に基づいて、光ディスクに記録された情報を再生可能とする。
例えば、2種類の光ディスクの規格に対応するために、2台の異なる光ピックアップ装置が1台の光ピックアップ装置として組み込まれた2波長対応の光ピックアップ装置が知られている。
また、特許文献1〜4には、レーザ光の波長が互いに異なる2つの半導体レーザ素子を一台の光ピックアップ装置に組み込んだ2波長対応の光ピックアップ装置が開示されている。この2波長対応の光ピックアップ装置では、2種類の波長のレーザ光が1/2波長板によって偏光方向が90度変化された後に、偏光ビームスプリッタ(以下、PBSという)に入射されて光路が合成される。以下に、この2波長対応の光ピックアップ装置について、図を用いて詳細に説明する。
は、従来の2波長対応の光ピックアップ装置の要部構成例を示す斜視図である。
において、従来の2波長対応の光ピックアップ装置100は、相対的に短波長であるDVD用の半導体レーザ素子1および、相対的に長波長であるCD用の半導体レーザ素子2と、それぞれのレーザ光が入射される第1PBS3および第2PBS4と、反射光を受光して信号電荷に変換する受光素子5とを有している。
この第1PBS3の光ディスク6側とは反対側には、フォーカスエラー検出に用いられる非点収差を生成するためにシリンドリカルレンズ7が設けられている。また、第2PBS4の半導体レーザ素子2側とは反対側には、レーザパワーを検出して出力を調整するためにパワーコントロール用受光素子8が設けられている。
また、第2PBS4の光ディスク6側には、光の位相をπ/4だけ変化させる1/4波長板9と、この1/4波長板9からの光を平行光にするためのコリメートレンズ10と、光路を90度曲げるための立ち上げミラー11と、光ディスク6の表面に光を集光させるための対物レンズ12とがこの順に設けられており、この対物レンズ12の位置を調整するためにアクチュエータドラム13およびこれを支持するアクチュエータ支持体14が設けられている。
さらに、第1PBS3と半導体レーザ素子1との間には、光の偏光方向を90度変化させるための1/2波長板15と、メインビームの他に、トラッキングエラー検出に用いられる二つのサブビームを形成するための3ビーム用グレーティング16とがこの順に設けられている。また、第2PBS4と半導体レーザ素子2との間には、光の偏光方向を90度変化させるための1/2波長板17と、メインビームの他に、トラッキングエラー検出に用いられる二つのサブビームを形成するための3ビーム用グレーティング18とがこの順に設けられている。この1/2波長板15および17はそれぞれ、第1PBS3および第2PBS4に入射した各レーザ光をその各傾斜面(ミラー面)で反射させるために半導体レーザ素子1および2からそれぞれ出射された各P偏光をS偏光に偏光方向を90度変化させている。
は、図の2波長対応の光ピックアップ装置100について、光学系におけるレーザ光の偏光方向を説明するための模式図であって、(a)は、半導体レーザ素子1および2から光ディスク6への発光経路を示す図、(b)は、光ディスク6から受光素子5への受光経路を示す図である。なお、図において、矢印は図の表面に平行なP偏光、二重丸は図の表面に垂直なS偏光を示している。
(a)に示すように、半導体レーザ素子1から出射されたP偏光のレーザ光は、図に示す3ビーム用グレーティング16によって3つのビームに分けられ、1/2波長板15によってS偏光とされる。このS偏光は第1PBS3の傾斜面によって反射され、第2PBS4の傾斜面を透過して1/4波長板9によって進行方向に向かって時計回りの円偏光q1とされる。このとき、第2PBS4の傾斜面によって一部の光が反射され、パワーコントロール用受光素子8に入射される。
一方、半導体レーザ素子2から出射されたP偏光のレーザ光は、3ビーム用グレーティング18によって3つのビームに分けられ、1/2波長板17によってS偏光とされる。このS偏光は第2PBS4の傾斜面によって反射され、1/4波長板9によって進行方向に向かって時計回りの円偏光q1とされる。このとき、第2PBS4の傾斜面を一部の光が透過して、パワーコントロール用受光素子8に入射される。
1/4波長板9からの右回りの円偏光q1は、コリメートレンズ10によって平行光とされ、立ち上げミラー11によって反射して、光の進行方向が90度だけ曲げられて、進行方向に向かって反時計回りの円偏光q2とされ、対物レンズ12によって光ディスク6の情報記録面上に集光される。
(b)に示すように、光ディスク6から反射した反射光は、円偏光の向きが図(a)とは逆になり、対物レンズ12、立ち上げミラー11さらにコリメートレンズ10を通って1/4波長板9によってP偏光とされる。このP偏光は第2PBS4および第1PBS3の傾斜面を透過し、シリンドリカルレンズ7を介して受光素子5に入射される。
このように、半導体レーザ素子1および2からの光はそれぞれ、1/2波長板15および17によってP偏光からS偏光とされ、第1PBS3および第2PBS4の各傾斜面で反射されることによって同じ光路にまとめられる。
さらに、装置の小型化のために、例えば特許文献4および5には、受光素子出力を内部結線させた光ピックアップ装置が開示されている。これを図に示している。
は、特許文献4および5に開示されている従来の光ピックアップ装置における受光素子の端子結線状態を示す回路図である。
において、この受光素子5は、フォーカスエラーを検出するためのメインビームの受光領域5aと、トラッキングエラーを検出するためのサブビームの受光領域5bおよび5cとを有している。なお、4分割された受光領域の各領域について説明すると、図の上下方向(縦方向)が光ディスクの外周側と内周側に対応しており、上側が光ディスクの外周側、下側が光ディスク内周側に対応している。また、図の左右方向(横方向)は光ディスクの前方側と後方側に対応しており、左側が受光スポットの前方側、右側が受光スポットの後方側に対応している。例えば、メインビーム5aでは、各領域A、B、C、Dはそれぞれディスク外周前側、ディスク内周前側、ディスク内周後側、ディスク外周後側の信号出力にそれぞれ対応している。
例えば図(b)にも記載されているように、フォーカスエラーを検出するため、各光束はシリンドリカルレンズ7によって非点収差が与えられており、メインビームの受光領域5aはA〜Dの4領域に分割されている。A〜Dの各領域からの信号出力が
FES(フォーカスエラー信号)=(A+C)−(B+D)=0
という条件を満たす場合に合焦状態とし、それ以外の場合に合焦状態からずれているとして、フォーカスエラーが検出される。これによって、4つの領域にはそれぞれ信号出力端子が設けられている。
また、例えば特許文献4のように、トラッキングエラーを検出するため、各光束は図の3ビーム用グレーティング16および18によって一つのメインビームと二つのサブビームに分けられている。この二つのサブビームの各受光領域5bおよび5cもそれぞれ、E1〜E4およびF1〜F4の各4分割領域にそれぞれ分割されている。ここで、各4分割領域E1およびF1は光ディスクの外周前側、各4分割領域E2およびF2は、光ディスク内周前側、各4分割領域E3およびF3は光ディスクの内周後側、各4分割領域E4およびF4は光ディスクの外周後側を示している。トラッキングエラーの検出において、各4分割領域からの信号出力が、
(E1+F1)+(E2+F2)=(E3+F3)+(E4+F4)、
(E1+F1)+(E4+F4)=(E2+F2)+(E3+F3)
である場合には、二つのサブビーム(または3ビームと受光素子5)の相対的な回転誤差やピッチ誤差がないものとすることができる。
に示すように、二つのサブビームの同相位置関係にある4分割領域E1とF1、4分割領域E2とF2、4分割領域E3とF3および4分割領域E4とF4を受光素子5内部で結線して出力することによって、出力端子数を減らすことが一般的に行われている。これは、見かけ上の出力の均一化や端子数の削減、装置の小型化や低コスト化に有利であると考えられる。
特開平4−82030号公報 特開2005−85334号公報 特開2002−63730号公報 特開2000−82226号公報 特開平7−272303号公報
上述したように、一台の光ピックアップ装置で、異なる規格の光ディスクに対応するためには、2台の異なる光ピックアップ装置を用いるかまたは、レーザ光の波長が互いに異なる二つの半導体レーザ素子が一台の光ピックアップ装置に組み込まれていることが必要となる。このため、図および図に示すように、結晶性を有する1/2波長板15,17を用いて半導体レーザ素子1または2から出射されるレーザ光の偏光方向を変えた後、2種類の波長光を第1PBS3および第2PBS4に入射させている。
しかしながら、このような1/2波長板15,17を用いることによって、装置の大型化やコストアップが生じるという問題を有している。また、最近では、光ディスク装置が薄型化するにつれて、光ピックアップ装置の更なる薄型化(超薄型化)が市場から要求されており、さらに、光ピックアップ装置の普及と共に低コスト化も求められている。よって、光ピックアップ装置に多くの部品を使用することはサイズ増加に繋がる他に、コスト増加や組立作業の工数増加にも繋がる。このように、従来の2波長対応の光ピックアップ装置では、コストや組立性の観点から、市場の要求に応えられなくなってきているという問題がある。
さらに、DVD−RやDVD−RAMのようにランドとグルーブに情報記録が可能な特殊な可読記録媒体も提案されており、光ピックアップ装置のプレーアビリティーを確保することが困難となりつつある。この問題について以下に説明する。
は、DVD−RAMの光ディスクについて説明するための模式図であって、(a)は、光ディスクのランド部を説明するための要部斜視図、(b)は、この光ディスクのランド部のイメージとランド部で回折パターンを含む光を反射させた場合の受光素子上での受光スポット状態を示す図、(c)は、この光ディスクのグルーブ部を説明するための図、(d)は、この光ディスクのグルーブ部のイメージとそのグルーブ部で回折パターンを含む光を反射させた場合の受光素子上での受光スポットの状態を示す図である。なお、図(a)および(b)では、その説明を簡略化のためにランドRまたはグルーブGと、対物レンズ12、コリメートレンズ10およびシリンドリカルレンズ7と、受光素子5とにおいてフォーカスエラーを検出するためのメインビーム受光領域5aのみを示している。
(b)に示すようにランドRは光ディスク6の凸部であり、図(d)に示すようにグルーブGは光ディスク6の凹部であるため、それら(ランドRとグルーブG)で反射された光による回折パターンは明暗が反転している。
まず、問題がない場合について説明する。即ち、図10(a)に示すように、受光スポットHと受光素子の4分割線m,nとにおいて相対的に回転誤差がなく、回折パターンと4分割線が平行方向および垂直方向に対して互いに対称に位置している場合について説明する。
上述したように、各光束はシリンドリカルレンズ7によって非点収差が与えられており、フォーカスエラーを検出するため、フォーカスエラー信号検出用のメインビーム受光領域5aはA〜Dの4領域に分割されている。これらのA〜Dの各領域からの信号出力が次の式を満たす場合、
FES=(A+C)−(B+D)=0
合焦状態で、上式を満たさない場合には合焦状態からずれていると判断して、フォーカスエラーが検出される。
10(a)のように、相対的な回転誤差がない状態で、受光素子位置とシリンドリカルレンズ7に代表される検出用レンズが光ディスクのランドRと同等の合焦関係にある場合に、
FES(ランド)=(A+C)−(B+D)=0
に位置調整されると、ランド部Rにおいて合焦状態である。
一方、図10(b)に示すように、ランドRからグルーブGにトラッキングを切り替えた場合についても、
FES(グルーブ)=(A+C)−(B+D)=0
となり、FES(グルーブ)の値がゼロであるという関係を満たすので、ランドRとグルーブGでの合焦差は発生しない。例えばDVD−RAMディスクにおいて、受光スポットHが受光素子5のパターンに対して相対的に傾いていない場合に、DVD−RディスクやDVD−RAMディスクのランドRでデフォーカス調整をしても、DVD−RAMディスクのグルーブGでのデフォーカス差は発生しない。
これに対して、問題がある場合として、シリンドリカルレンズ7の製作誤差や受光素子5の取り付け回転誤差などが生じると、図11(a)に示すように、受光スポットHと受光素子5の分割線m、nとにおいて回転誤差が生じて線対称にならない場合がある。このように受光スポットHが回転誤差を伴っている状態で、回折パターンによる明暗を含みながら合焦状態が調整される場合、図11(b)に示すように、真円ではなく、やや楕円形状にビームを変形させることによって、
FES(ランド)=(A+C)−(B+D)=0
という調整が行われる。この状態で、グルーブGにトラッキングを切り替えた場合、図11(c)に示すように、
FES(グルーブ)=(A+C)−(B+D)<0
となって、ランドRとグルーブGで合焦状態が一致しないという問題が発生する。
さらに、光ピックアップ装置の小型化のために、受光素子5を内部結線した構成についても、トラッキングエラーを調整する際に誤差を吸収できず、再生性能を低下させる要因になっている。この再生性能低下の問題について以下に説明する。
に示すように、各サブビームの同相位置関係にある各4分割領域E1とF1、各4分割領域E2とF2、各4分割領域E3とF3および各4分割領域E4とF4を受光素子5の内部で結線して出力した構成では、受光スポットHと受光素子5の相対的なサブビームの位置関係を、サブビームの出力から検出することができず、サブビームと受光素子5の相対的な回転誤差や受光素子5に入射されるサブビームのピッチ誤差が相殺されることになる。例えば、サブビームと受光素子5の相対的な位置ずれがある場合でも、
(E1+F1)=(E2+F2)=(E3+F3)=(E4+F4)
という出力が得られ、上記式により位置ずれを検出することができない。
このようなサブビームと受光素子5の相対的な回転誤差や受光素子5に入射されるサブビームのピッチ誤差などが生じると、差動非点収差法におけるサブビームの非点収差出力に非対称性が発生し、トラック間の干渉を抑制することができなくなるという問題が生じる。また、サブビームのピッチ誤差によってDPP法に係る記録部のトラックと未記録部のトラックとで、トラッキングエラー信号のオフセットが変わり、サーボが不安定になるという問題が生じる。
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、2種類のレーザ波長に対応可能で、構成部材を減らして小型化を図ることができ、さらに、フォーカスエラーやトラッキングエラーを調整して精度調整を安定して行い、DVD−RAMなどにも適用可能な光ピックアップ装置および、これを用いた情報記録再生装置を提供することを目的とする。
本発明の光ピックアップ装置は、波長が異なる光を出射可能とする二つの光源を有し、該光源からの光を用いて光学的記録媒体に情報を記録・再生するための光ピックアップ装置において、該二つの光源が共に一偏光方向の偏光と該一偏光方向と交差する偏光とのいずれかを出射可能とし、出射される光の偏光方向に応じて、それぞれの光源が所定の位置に配置されるものであり、これにより上記目的が達成される。
また、好ましくは、本発明の光ピックアップ装置において、前記光学的記録媒体から遠い側に配置され、前記波長が異なる光を異なる方向から入射させ、一方の光は傾斜面で反射させ、他方の光は該傾斜面を透過させて、いずれの光も同じ方向に出射可能とする第1ビームスプリッタと、該光学的記録媒体に近い側に配置され、該第1ビームスプリッタからの光を、傾斜面を透過させて該光学的記録媒体上に照射させ、該光学的記録媒体からの反射光を当該傾斜面で反射させて出射させる第2ビームスプリッタと、該第2ビームスプリッタからの出射光を受光する受光素子とをさらに有する。
さらに、好ましくは、本発明の光ピックアップ装置において、前記光学的記録媒体から遠い側に配置され、前記波長が異なる光のうち他方の光を入射させてその傾斜面で反射させる第1ビームスプリッタと、該光学的記録媒体に近い側に配置され、該第1ビームスプリッタからの光を、傾斜面を透過させ、または、該波長が異なるレーザ光のうち一方の光を入射させて該傾斜面で反射させて、該光学的記録媒体上に照射させ、該光学的記録媒体からの反射光を該傾斜面を透過させる第2ビームスプリッタと、該第2ビームスプリッタからの光を該第1ビームスプリッタの傾斜面を透過させ、該第1ビームスプリッタからの光を受光する受光素子とをさらに有する。
本発明の光ピックアップ装置は、波長が異なる光をそれぞれ出射可能とする二つの光源と、光学的記録媒体から遠い側に配置され、該波長が異なる光を異なる方向から入射させ、一方の光は傾斜面で反射させ、他方の光は該傾斜面を透過させて、いずれの光も同じ方向に出射可能とする第1ビームスプリッタと、該光学的記録媒体に近い側に配置され、該第1ビームスプリッタからの光を、傾斜面を透過させて該光学的記録媒体上に照射させ、該光学的記録媒体からの反射光を当該傾斜面で反射させて出射させる第2ビームスプリッタと、該第2ビームスプリッタからの出射光を受光する受光素子とを有するものであり、これにより上記目的が達成される。
本発明の光ピックアップ装置は、波長が異なる光をそれぞれ出射可能とする二つの光源と、光学的記録媒体から遠い側に配置され、該波長が異なる光を異なる方向から入射させ、一方の光は傾斜面で反射させ、他方の光は該傾斜面を透過させて、いずれの光も同じ方向に出射可能とする第1ビームスプリッタと、該光学的記録媒体に近い側に配置され、該第1ビームスプリッタからの光を、傾斜面を透過させて該光学的記録媒体上に照射させ、該光学的記録媒体からの反射光を当該傾斜面で反射させて出射させる第2ビームスプリッタと、該第2ビームスプリッタからの出射光を受光し、トラッキングエラーを検出するための二つの4分割サブビーム受光領域を有する受光素子と、先行サブビームおよび後方サブビームの内周前側、内周後側、外周前側および外周後側の各出力のうち、同相位置関係にある領域を結線する同相結線と、対称的な位置関係にある領域を結線する相対結線と、該同相結線からの出力と該相対結線からの出力を切り替え可能とするスイッチ手段とを有するものであり、これにより上記目的が達成される。
さらに、好ましくは、本発明の光ピックアップ装置における第1ビームスプリッタは、前記波長が異なる光のうち、該波長が長い光は傾斜面を透過させ、該波長が短い光は該傾斜面で反射させる構成としている。
さらに、好ましくは、本発明の光ピックアップ装置において、前記第1ビームスプリッタの前記二つの光源の一方の配置側とは反対側の面であって光出射側とは異なる面に対向して、該二つの光源からの光出力パワーを検出して出力調整するためのパワーコントロール用受光素子が配置され、前記波長が異なる光のうち、前記一方の光の一部を該第1ビームスプリッタの傾斜面を透過させ、前記他方の光の一部を該第1ビームスプリッタの傾斜面で反射させて、該パワーコントロール用受光素子に導くように構成している。
さらに、好ましくは、本発明の光ピックアップ装置における波長が異なる光のうち、前記一方の光としての波長が短い光の一部を前記第1ビームスプリッタの傾斜面を透過させ、前記他方の光としての波長が長い光の一部を該第1ビームスプリッタの傾斜面で反射させて、前記パワーコントロール用受光素子に導く。
さらに、好ましくは、本発明の光ピックアップ装置において、前記第2ビームスプリッタの前記受光素子の配置側とは反対側の面に対向して、前記二つの光源からの光出力パワーを検出して出力調整するためのパワーコントロール用受光素子が配置され、前記波長が異なる光のいずれも、該光の一部を該第2ビームスプリッタの傾斜面で反射させて、該パワーコントロール用受光素子に導くように構成している。
さらに、好ましくは、本発明の光ピックアップ装置において、前記第2ビームスプリッタの光出射側に光路を90度曲げる立上げミラーをさらに有している。
さらに、好ましくは、本発明の光ピックアップ装置における二つの光源は共に半導体レーザ素子であり、該半導体レーザ素子からのP偏光のレーザ光が前記第1ビームスプリッタに入射可能とされている。
さらに、好ましくは、本発明の光ピックアップ装置において、前記第2ビームスプリッタと前記受光素子との間に、フォーカスエラー検出に用いられる非点収差を生成するためのシリンドリカルレンズと、該シリンドリカルレンズを光軸中心に回転調整可能とするシリンドリカルレンズ調整手段とをさらに有している。
さらに、好ましくは、本発明の光ピックアップ装置は、波長が異なる光をそれぞれ出射可能とする二つの光源と、光学的記録媒体から遠い側に配置され、該波長が異なる光のうち、他方の光を入射させて傾斜面で反射させる第1ビームスプリッタと、該光学的記録媒体に近い側に配置され、該第1ビームスプリッタからの光を、傾斜面を透過させ、または、該波長が異なる光のうち、一方の光を入射させて該傾斜面で反射させて、該光学的記録媒体上に照射させ、該光学的記録媒体からの反射光を該傾斜面を透過させる第2ビームスプリッタと、該第2ビームスプリッタからの光を該第1ビームスプリッタの傾斜面を透過させて、該第1ビームスプリッタから出射する光を受光する受光素子とを有するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
さらに、好ましくは、本発明の光ピックアップ装置において、前記第2ビームスプリッタからの出射光が直に対物レンズを介して前記光学的記録媒体に照射される。
さらに、好ましくは、本発明の光ピックアップ装置における第1ビームスプリッタが平板で構成されている。
さらに、好ましくは、本発明の光ピックアップ装置において、前記第2ビームスプリッタの前記光源配置側とは反対側の面に対向して、該光源からの光出力パワーを検出して出力調整するためのパワーコントロール用受光素子が配置され、前記波長が異なる光のうち、前記一方の光の一部を該第2ビームスプリッタの傾斜面を透過させ、前記他方の光の一部を該第2ビームスプリッタの傾斜面で反射させて、該パワーコントロール用受光素子に導くように構成している。
さらに、好ましくは、本発明の光ピックアップ装置における第2ビームスプリッタの光出射側に1/4波長板が貼り付けられている。
さらに、好ましくは、本発明の光ピックアップ装置において、前記第2ビームスプリッタの光出射側に配置された対物レンズおよび該対物レンズを駆動するためのアクチュエータをさらに有し、該第2ビームスプリッタおよび前記1/4波長板が一体化されて、その少なくとも一部が該アクチュエータのドラム内部に入り込んでいる。
さらに、好ましくは、本発明の光ピックアップ装置において、前記第2ビームスプリッタの前記光源配置側とは反対側の面に対向して、該光源からの光出力パワーを検出して出力調整するためのパワーコントロール用受光素子と、該第2ビームスプリッタの光出射側に配置された対物レンズおよび該対物レンズを駆動するためのアクチュエータとをさらに有し、該第2ビームスプリッタ、前記1/4波長板および該パワーコントロール用受光素子が一体化されて、その少なくとも一部が該アクチュエータのドラム内部に入り込んでいる。
さらに、好ましくは、本発明の光ピックアップ装置におけるアクチュエータのドラムが、前記光源からの光の光路を遮らないように半円状または円状にくり貫かれている。
さらに、好ましくは、本発明の光ピックアップ装置における二つの光源が共に半導体レーザ素子であり、該半導体レーザ素子からのS偏光のレーザ光が直に前記第2および第1ビームスプリッタにそれぞれ入射可能とされている。
さらに、好ましくは、本発明の光ピックアップ装置における第1ビームスプリッタと前記受光素子の間に、フォーカスエラー検出に用いられる非点収差を生成するためのシリンドリカルレンズと、該シリンドリカルレンズを光軸中心に回転調整可能とするシリンドリカルレンズ調整手段とをさらに有する。
さらに、好ましくは、本発明の光ピックアップ装置における受光素子に、トラッキングエラーを検出するための二つの4分割サブビーム受光領域を有し、先行サブビームおよび後方サブビームの内周前側、内周後側、外周前側および外周後側の各出力のうち、同相位置関係にある領域を結線する同相結線と、対称的な位置関係にある領域を結線する相対結線と、該同相結線からの出力と該相対結線からの出力を切り替え可能とするスイッチ手段とを有する。
さらに、好ましくは、本発明の光ピックアップ装置において、前記トラッキングエラー検出に用いられるサブビームを形成するために前記二つの光源の光出射側に対向して配置されたグレーティング手段と、該グレーティング手段を光軸方向に移動調整可能とするグレーティング調整手段とをさらに有する。
本発明の情報記録再生装置は、本発明の上記光ピックアップ装置を用いて前記光学的記録媒体に情報を記録・再生するものであり、これにより上記目的が達成される。
上記構成により、以下に、本発明の作用について説明する。
本発明にあっては、異なる波長の光(例えばレーザ光)を出射する二つの光源を有し、この二つの光源が共に、一偏光方向の偏光とこの一偏光方向と交差する偏光(例えばP偏光とS偏光)とのいずれかを出射し、この出射するレーザ光の偏光方向に応じて、それぞれの光源を所定の位置に配置している点に特徴構成がある。
光学的記録媒体(光ディスク)から遠い側に配置された第1BSに対して、波長が異なる2種類のレーザ光をいずれもP偏光として異なる方向から入射させ、波長に応じて一方は第1BSの傾斜面(ミラー面)で反射、他方は傾斜面を透過させて同一の光路へ出射させる。例えば、波長が長い方(他方)のレーザ光は第1BSの傾斜面を透過させ、波長が短い方(一方)のレーザ光は第1BSの傾斜面で反射させることができる。
第1BSから出射されたP偏光のレーザ光は、光学的記録媒体に近い側に配置された第2BSの傾斜面を透過して、光学的記録媒体に照射する。光学的記録媒体からの反射光であるS偏光成分を第2BSの傾斜面で反射させて受光素子側に導く。
これにより、従来の光ピックアップ装置のように、1/2波長板を用いてBS(ビームスプリッタ)へ入射する光の偏光方向を変えることなく、波長が異なる2種類のレーザ光をBSに入射させて光路を合成することが可能となり、これによって部品点数の削減を図り、小型で低コストの光ピックアップ装置を構成することが可能となる。さらに、光学的記録媒体に近い側に配置された第2BSによって戻り光が偏光方向に応じて反射され、第1BS側にはほとんど光が戻ってこないため、光源としての半導体レーザ素子への戻り光によるノイズ発生を抑制して信頼性を向上させることが可能となる。
さらに、第1BSまたは第2BS側にパワーコントロール用受光素子を設けて、レーザ光の一部を検出することにより半導体レーザ素子の光出力を調整することが可能となる。例えば、2波長のレーザ光のうち波長が長い方のレーザ光の数%〜数10%を第1BSの傾斜面で反射させ、2波長のレーザ光のうち波長が短い方のレーザ光の数%〜数10%は第1BSの傾斜面を透過させて、パワーコントロール用受光素子に導くことにより、第1BSでのロスをパワーコントロールに利用して効率的なパワー配分を行うことが可能となる。さらに、第1BSを透過または反射して光学的記録媒体へ向かう光束において、第2BSを通過する光の一部を反射させてパワーコントロール用受光素子に導くことも可能である。このパワーコントロール用受光素子の配置は第1BS側であっても第2BS側であっても、いずれの構成も可能であるため、BSの波長や偏光方向による透過または反射の比率設定における自由度が大きくなり、低コストで安定した光ピックアップ装置を構成することが可能となる。
さらに、第2BSの光出射側に1/4波長板を貼り付けることにより、1/4波長板の面積を小さくして装置を小型化することができる。さらに、1/4波長板を第2BSへ貼り付ける際に取り付け時の回転誤差を少なくし、装置の信頼性を向上させることができる。さらに、1/4波長板と第2BSとの距離が短くなることにより、コリメートレンズの焦点距離の選択自由度も大きくすることができるため、装置の信頼性を向上させることができる。
さらに、第2BSからの光出射側に光路を約90度曲げる立上げミラーを設けることにより、光路長を自由に設定可能となり、レーザノイズを回避可能な光路長を選択して、小型で精度の安定した薄型の光ピックアップ装置を作製することが可能となる。
さらに、一般的なフォーカスエラー検出法に用いられる非点収差を生成するために、受光素子の光入射側に対向配置されるシリンドリカルレンズにおいて、その設計・製造誤差による受光スポットの回転誤差や、受光素子の実装時の回転誤差などによって、受光素子の分割線(4分割線)に対して受光スポットの回転誤差を生じることがある。その結果、光学的記録媒体のトラックをクロスするプッシュプル信号の回折パターンが、受光素子の分割線に対して角度誤差を伴い、正確なプッシュプル回折信号を得られなくなる。そこで、シリンドリカルレンズを光軸を中心に回転調整可能な構造として回転調整することによって、光学的記録媒体のトラックをクロスするプッシュプル信号の回折パターンを、受光素子の分割線に対して正確に受光させることが可能となり、安定したトラッキングエラー信号やフォーカスエラー信号を生成することが可能となる。
さらに、トラッキングエラーを検出するために設けられた4分割サブビーム受光領域において、一般に、先行サブビームおよび後方サブビームの内周前側、内周後側、外周前側および外周後側の各出力のうち、同相位置関係にある領域を結線することによって、出力端子数を減らすことが行われている。この構成において、同相位置関係にある領域を結線する同相結線に加えて、先行サブビームおよび後方サブビームの4分割受光領域の各領域がサブビーム受光領域の中心に対して点対称的な位置関係にある領域を結線する相対結線を設けて、受光素子を調整するときと、実際に光ピックアップ装置を使用するときとで両結線からの出力をスイッチ手段で切り替え可能とする。例えば、このスイッチ切り替え機能で出力の切り替えを行うことでにより、実際の光ピックアップ装置使用時には同相結線出力を、受光素子を調整するときには相対結線出力を用いることができる。
メインビームをメインビーム受光領域のセンター位置に調整した後、サブビーム受光領域を相対結線出力に切り替えることによって、同相結線の片方をオープンにする方法に比較して、サブビームの回転誤差やピッチ誤差を2倍の高感度で検出して、正確な回転調整やピッチ調整を行って高性能化を図ることが可能となる。さらに、回転調整やピッチ調整を行った後にスイッチ手段を同相結線出力に切り替えることにより、出力端子数を増やすことなく、装置の小型化を図ることが可能となる。
さらに、トラッキングエラー検出に用いられるサブビームを形成するために設けられたグレーティング手段を、光軸方向に移動調整可能な構造として移動調整することによって、受光素子に入射されるサブビームのピッチ誤差を調整して、高性能化を図ることが可能となる。
他の本発明にあっては、二つのBSを用いて、光学的記録媒体から遠い側に配置された第1BSに対して、波長が異なる2種類のレーザ光のうち、第2レーザ光をS偏光として入射させ、これを傾斜面(ミラー面)で反射させて、光学的記録媒体に近い側に配置された第2BSの傾斜面(ミラー面)を透過させ、光学的記録媒体に照射させる。
また、第2BSに対して、波長が異なる2種類のレーザ光のうち、第1レーザ光をS偏光として入射させ、傾斜面(ミラー面)を反射させて、光学的記録媒体に照射させる。
光学的記録媒体からの反射光である偏光成分を、第2BSの傾斜面で反射させて、受光素子へ導く。第2レーザ光および第1レーザ光から出射される光はともにS偏光であり、両者はそれぞれ第1BS、第2BSのいずれかを反射して光学的記録媒体へ向かう。
これにより、従来の2波長対応の光ピックアップ装置のように、1/2波長板を用いてレーザ光から出射される光の偏光方向を変えることなく、2種類のレーザ光を直接的にBSに入射させて光路を合成することが可能となり、これによって部品点数の削減を図り、小型で低コストの光ピックアップ装置を構成することが可能となる。さらに、立上げミラーを用いることなく第2BSからのレーザ光を光学的記録媒体に照射させて、光ピックアップ装置の薄型化を図ることが可能となる。
さらに、第1BSとして、キューブタイプの偏光ビームスプリッタを用いてもよいが、第1BSとして平板タイプの偏光ビームスプリッタを用いることによって、更なる光ピックアップ装置の小型化および低コスト化を図ることが可能となる。
さらに、第2BSにパワーコントロール用受光素子を設けて、このパワーコントロール用受光素子でレーザ光の一部を検出することにより半導体レーザ素子(光源)の出力を調整して、光出力の安定性を向上させることが可能である。例えば、第2BSの傾斜面で反射される第1レーザ光の一部は第2BSの傾斜面で透過させ、パワーコントロール用受光素子に導くことができる。さらに、第1BSの傾斜面で反射されて第2BSに入射された第2レーザ光の一部を、第2BSの傾斜面で反射させて、パワーコントロール用受光素子に導くことができる。
さらに、第2BSの光出射側に1/4波長板を貼り付けることにより、1/4波長板の面積を小さくして装置を小型化することができる。さらに、取り付け時の回転誤差を少なくし、コリメートレンズの焦点距離の選択自由度も大きくすることができるため、光ピックアップ装置の信頼性を向上させることができる。
さらに、第2BS、1/4波長板およびパワーコントロール用受光素子を略一体化して、その一部を対物レンズ駆動用アクチュエータのドラム内部に入り込ませることによって、光ピックアップ装置の光路長を最短化させて、小型で高密度な光ピックアップ装置を構成することが可能となる。
さらに、アクチュエータのドラムを一部半円状または円状にくり貫いて、アクチュエータをフォーカス方向へ追従させることによって、第1レーザ光の光路を遮らないようにすることが可能となり、光束を最適な位置に配置することが可能となる。
さらに、一般的なフォーカスエラー検出法に用いられる非点収差を生成するために、受光素子の光入射側に配置されるシリンドリカルレンズにおいて、その設計・製造誤差による受光スポットの回転誤差や、受光素子を実装する際の回転誤差などによって、受光素子の分割線に対して受光スポットの回転誤差を生じることがある。この結果、光学的記録媒体のトラックをクロスするプッシュプル信号の回折パターンが、受光素子の分割線に対して角度誤差を伴い、正確なプッシュプル回折信号を得ることができなくなる。そこで、シリンドリカルレンズを光軸に対して回転調整可能な構造として回転調整することによって、光学的記録媒体のトラックをクロスするプッシュプル信号の回折パターンを、受光素子の分割線に対して正確に受光させることが可能となり、安定したトラッキングエラー信号やフォーカスエラー信号を生成することが可能となる。
さらに、トラッキングエラーを検出するために設けられた4分割サブビーム受光領域において、一般に、先行サブビームおよび後方サブビームの内周前側、内周後側、外周前側および外周後側の各出力のうち、同相位置関係にある領域を結線することによって、出力端子数を減らすことが行われている。この構成において、同相位置関係にある領域を結線する同相結線に加えて、対称的な位置関係にある領域を結線する相対結線を設けて、受光素子を調整するときと、実際に光ピックアップ装置を使用するときとで両結線からの出力をスイッチ手段で切り替え可能とする。例えば、実際の光ピックアップ装置使用時には同相結線出力を、受光素子を調整するときには相対結線出力を用いることができる。
メインビームをメインビーム受光領域のセンター位置に調整した後、サブビーム受光領域を相対結線出力に切り替えることによって、同相結線の片方をオープンにした場合に比較して、サブビームの回転誤差やピッチ誤差を2倍の高感度で検出して、正確な回転調整やピッチ調整を行って高性能化を図ることが可能となる。さらに、回転調整やピッチ調整を行った後に同相結線出力にスイッチを切り替えることにより、出力端子数の削減を図り、装置の小型化をはかることが可能となる。
さらに、トラッキングエラー検出に用いられるサブビームを形成するために設けられたグレーティング手段を、光軸方向に移動調整可能な構造として移動調整することによって、受光素子に入射されるサブビームのピッチ誤差を調整して、高性能化を図ることが可能となる。
以上により、本発明によれば、2波長対応の光ピックアップ装置において、光学的記録媒体から遠い側に配置された第1BSに対して、波長が異なる2種類の光(例えばレーザ光)をいずれも例えばP偏光として異なる方向から入射させ、光源、例えば半導体レーザ素子から出射される波長に応じて一方は傾斜面(ミラー面)を透過、他方は反射させて同一の光路へ出射させ、光学的記録媒体に近い側に配置された第2BSの傾斜面を透過させて光学的記録媒体に照射させ、光学的記録媒体からの戻り光である偏光成分を、第2BSのミラー面で反射させて受光素子へ導くことにより、二つのBSにレーザ光を入射させるために従来必要とされていた1/2波長板が不要となり、これによって装置の小型化および低コスト化が可能となる。さらに、光学的記録媒体により反射してきた偏光成分を光源としての半導体レーザ素子へ至る手前の第2BSで反射させて受光素子に導くことにより、半導体レーザ素子への戻り光を減らしてノイズ発生を抑制し、信頼性を向上させることができる。さらに、1/4波長板を第2BSに貼り付けることによって、装置の小型化をさらに図ることができる。
さらに、パワーコントロール用受光素子の配置自由度を広げて、BSの設計の自由度を向上させ、BSの低コスト化を図ることもできる。さらに、シリンドリカルレンズを光軸中心に回転調整することによって、安定したトラッキングエラー信号やフォーカスエラー信号が生成可能となり信頼性を向上させることができる。さらに、トラッキングエラー検出用4分割サブビーム受光領域の同相結線出力と相対結線出力とをスイッチ手段で切り替えることによって、出力端子数を増やすことなく、サブビーム位置の調整精度を向上させることができる。さらに、トラッキングエラー検出用サブビーム生成のためのグレーティング手段を光軸方向に移動調整することによって、サブビームのピッチ誤差を調整することができる。
次に、他の本発明によれば、2波長対応の光ピックアップ装置において、光学的記録媒体から遠い側に配置された第1BSに対して、第2レーザ光をS偏光として入射させて傾斜面を反射させ、光学的記録媒体に近い側に配置された第2BSの傾斜面を透過させて光学的記録媒体に照射させる。また、第2BSに対して、第1レーザ光をS偏光として入射させて傾斜面を反射させ、光学的記録媒体に照射させ、光学的記録媒体からの反射光である偏光成分を、第2BSの傾斜面で反射させて受光素子へ導くことにより、二つのBSにレーザ光を直接入射させるために従来必要とされていた1/2波長板が不要となり、装置の小型化および低コスト化が可能となる。さらに、立上げミラーを用いないことにより、装置の小型化を図ることが可能となる。さらに、第1BSを平板で構成することにより、装置の小型化および低コスト化を図ることが可能となる。さらに、1/4波長板を第2BSに貼り付けることによって、装置の小型化を図ることができる。さらに、第2BS、パワーコントロール用受光素子、1/4波長板などを略一体化させてその一部を対物レンズ駆動用アクチュエータのドラム内に入り込ませることによって、装置の小型化を図ることができる。
さらに、パワーコントロール用受光素子の配置自由度を広げて、PBS設計の自由度を向上させ、BSの低コスト化を図ることもできる。さらに、シリンドリカルレンズを光軸中心に回転調整することによって、安定したトラッキングエラー信号やフォーカスエラー信号を生成して信頼性を向上させることができる。さらに、トラッキングエラー検出用4分割サブビーム受光領域の同相結線出力と相対結線出力とをスイッチで切り替えることによって、出力端子数を増やすことなく、サブビーム位置の調整精度を向上させることができる。さらに、トラッキングエラー検出用サブビーム生成のためのグレーティング手段を光軸方向に移動調整することによって、サブビームのピッチ誤差を調整することができる。
以下に、本発明の光ピックアップ装置の実施形態1を2波長対応の光ピックアップ装置に適応した場合ついて、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明の2波長対応の光ピックアップ装置は、異なる波長のレーザ光を出射する二つの光源を有し、この二つの光源が共にP偏光またはS偏光のいずれかを出射し、この出射するレーザ光の偏光方向に応じて、それぞれの光源を所定の位置に配置している点に特徴構成がある。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る2波長対応の光ピックアップ装置の要部構成例を示す斜視図である。
図1において、2波長対応の光ピックアップ装置100Aは、相対的に短波長であるDVD用の半導体レーザ素子1と、相対的に長波長であるCD用の半導体レーザ素子2と、光ディスク6から遠い側に配置されたキューブタイプの第1BS3Aと、光ディスク6に近い側に配置されたキューブタイプの第2BS4と、光ディスク6からの反射光を受光する受光素子5Aとを有している。
半導体レーザ素子1または2からのレーザ光は、第1BS3Aに対して、いずれもP偏光として、互いに異なる方向から入射され、短波長の半導体レーザ素子1からのレーザ光は第1BS3Aの傾斜面(ミラー面)で光ディスク6側の光路に向けて反射され、長波長の半導体レーザ素子2からのレーザ光は第1BS3Aの傾斜面を光ディスク6側の光路に向けて透過する。また、受光素子5Aには、第2BS4の傾斜面で反射したS偏光が導かれる。
第2BS4の光ディスク6側には、レーザ光の位相をπ/4だけ変化させる1/4波長板9が貼り付けられており、この1/4波長板9からのレーザ光を平行光にするためのコリメートレンズ10と、光路を90度曲げるための立ち上げミラー11と、光ディスク6にレーザ光を集光させるための対物レンズ12とが設けられている。この対物レンズ12には、その位置を調整するためにアクチュエータドラム13およびアクチュエータ支持体14が設けられている。
第2PBS4と受光素子5Aとの間には、フォーカスエラー検出に用いられる非点収差を生成するためにシリンドリカルレンズ7が設けられている。このシリンドリカルレンズ7には、光軸中心に回転調整するための図示しない調整手段が設けられており、さらに、回転調整を容易にするために、シリンドリカルレンズ7には切り欠き部7aが設けられている。
さらに、第1BS3Aの半導体レーザ素子1の反対側には、レーザパワーを検出して出力を調整するためにパワーコントロール用受光素子8が設けられている。
さらに、半導体レーザ素子1と第1BS3Aとの間には、トラッキングエラー検出に用いられる二つのサブビームの他にメインビームを形成するためにグレーティング手段としての3ビーム用グレーティング16が設けられ、半導体レーザ素子2と第1BS3Aとの間には、トラッキングエラー検出に用いられる二つのサブビームの他にメインビームを形成するために3ビーム用グレーティング18が設けられている。この3ビーム用グレーティング16および18にはそれぞれ、光軸方向に移動調整させるための図示しない調整手段が設けられている。さらに、3ビーム用グレーティング16および18の光出射側には、図および図に示す従来技術のような1/2波長板は設けられておらず、二つの半導体レーザ素子1および2のいずれかからのレーザ光は、共に、従来のような1/2波長板を介さずに第1BS3Aに入射される。
図2は、図1の受光素子の端子結線状態を示す回路図である。
図2において、この受光素子5Aは、フォーカスエラーを検出するためのメインビームの受光領域5aと、トラッキングエラーを検出するための二つのサブビームの受光領域5bおよび5cとを有している。
フォーカスエラーを検出するため、各光束はシリンドリカルレンズ7によって非点収差が与えられており、メインビームの受光領域5aはA〜Dの4領域に分割されている。なお、4分割された受光領域5aの各領域A、B、C、Dについて説明すると、図2の上下方向(縦方向)が光ディスクの外周・内周側に対応しており、上側がディスク外周側、下側がディスク内周側に対応している。また、図2の左右方向(横方向)は光ディスクの前方・後方側に対応しており、左側が受光スポットHの前方、右側が受光スポットHの後方側に対応している。例えば、メインビームの受光領域5aでは、各4分割領域A、B、C、Dはそれぞれディスク外周前側、ディスク内周前側、ディスク内周後側、ディスク外周後側の各信号出力にそれぞれ対応している。
A〜Dの各4分割領域からの信号出力が
FES=(A+C)−(B+D)=0
上式の関係を満たす場合には合焦状態で、上式の関係を満たさない場合には合焦状態からずれているものとして、フォーカスエラーが検出される。よって、メインビームの受光領域5aの四つの4分割領域A〜Dにはそれぞれ、信号出力端子51a〜51dがそれぞれ接続されている。
また、トラッキングエラーを検出するため、各光束は3ビーム用グレーティング16および18によって一つのメインビームと二つのサブビームに分けられている。二つのサブビームの受光領域5bおよび5cについてもそれぞれ、4分割領域E1〜E4および4分割領域F1〜F4の各4領域にそれぞれ分割されている。なお、サブビームの4分割領域E1およびF1は光ディスク外周前側の信号出力、サブビームの4分割領域E2およびF2は光ディスク内周前側の信号出力、サブビームの4分割領域E3およびF3は光ディスク内周後側の信号出力、サブビームの4分割領域E4およびF4は光ディスク外周後側の信号出力を示している。トラッキングエラーの検出において、各4分割領域からの信号出力が、
(E1+F1)+(E2+F2)=(E3+F3)+(E4+F4)、
(E1+F1)+(E4+F4)=(E2+F2)+(E3+F3)
上記式を満たす場合に、サブビームと受光素子5の相対的な回転誤差やピッチ誤差などがないものとして検出される。
よって、図2に示すように、サブビームの同相位置関係にある4分割領域E1とF1の信号出力、4分割領域E2とF2の信号出力、4分割領域E3とF3の信号出力および、4分割領域E4とF4の信号出力を、受光素子5A内部で結線する同相結線52a〜52dおよび53a〜53dが接続可能に設けられて、光ディスクの外周前側、内周前側、内周後側および外周外側にそれぞれ主出力端子54a〜54dが接続されて設けられている。
さらに、本実施形態1では、二つのサブビームの受光領域5bおよび5cのそれぞれの中心点に点対称的な位置関係にある4分割領域E1とF3の信号出力、4分割領域E2とF4の信号出力、4分割領域E3とF1の信号出力、4分割領域E4とF1の信号出力を受光素子5の内部で結線する相対結線55a〜55dが設けられている。さらに、スイッチ手段としてのスイッチ56a〜56dが設けられ、スイッチ56a〜56dによって、同相結線52aに対して同相結線53aと相対結線55cとが切り替えられ、同相結線52bに対して同相結線53bと相対結線55dとが切り替えられ、同相結線52cに対して同相結線53cと相対結線55aとが切り替えられ、同相結線52dに対して同相結線53dと相対結線55bとが切り替えられて、各出力端子54a〜54dにそれぞれ接続されている。
このように、結線52a〜52dに対して、従来からある二つのサブビームの各受光領域5bおよび5cの同相位置関係にある各4分割領域を結ぶ結線、即ち、同相結線53a〜53dと、二つのサブビームの各受光領域5bおよび5cのそれぞれの受光領域中心について点対称となる位置関係にある一方のサブビームの受光領域5bと他方のサブビームの受光領域5cとを結ぶための結線、即ち、相対結線55a〜55dとを設けている。さらに、これらの2種類の結線(同相結線と相対結線)を切り替える切り替えスイッチ56a〜56dにより実際の動作時と受光素子5の調整時とで結線を選択して使用し、出力端子54a〜54dの数を増やすことなくサブビーム位置の調整精度の向上を図ることができる。
上記構成により、以下に、本実施形態1の2波長対応の光ピックアップ装置100Aの動作について説明する。
図3は、図1の光ピックアップ装置100Aについて、光学系におけるレーザ光の偏光方向を説明するための模式図であって、(a)は、半導体レーザ素子1または2から光ディスク6への発光経路を示す図、(b)は、光ディスク6から受光素子5への受光経路を示す図である。なお、図3(a)および図3(b)では、矢印は図3に平行なP偏光、二重丸は図3に垂直なS偏光を示している。
まず、図3(a)を用いて、半導体レーザ素子1または2から光ディスク6への発光経路について説明する。
図3(a)に示すように、短波長光用(DVD用)の半導体レーザ素子1から出射されたP偏光のレーザ光は、3ビーム用グレーティング16によって3つのビームに分けられ、第1BS3Aの傾斜面によって反射される。このとき、第1BS3Aの傾斜面を一部の光が透過し、これがパワーコントロール用受光素子8に入射される。一方、長波長光用(CD用)の半導体レーザ素子2から出射されたP偏光のレーザ光は、3ビーム用グレーティング18によって3つのビームに分けられ、第1BS3Aの傾斜面を透過する。
半導体レーザ素子1または2から出射されるいずれのレーザ光も、P偏光のまま第2BS4に入射し、第2BS4の傾斜面を透過して、1/4波長板9によって進行方向に向かって時計回りの円偏光q1とされる。この第2BS4は、入射する光の偏光方向に応じて、光を反射または透過させる偏光ビームスプリッタである。
この1/4波長板9からの右回りの円偏光q1は、コリメートレンズ10によって平行光とされ、立ち上げミラー11によって進行方向が90度曲げられて、進行方向に向かって反時計回りの円偏光q2とされ、対物レンズ12によって光ディスク6の情報記録面に集光される。
図3(b)では、光ディスク6から反射された反射光は、円偏光の向きが図3(a)の場合とは逆となり、対物レンズ12、立ち上げミラー11およびコリメートレンズ10を通って1/4波長板9によってS偏光とされる。このS偏光は第2BS4の傾斜面で反射されて進行方向が90度変えられて、シリンドリカルレンズ7を通って受光素子5Aに入射される。
このようにして、受光素子5Aを第2BS4の反射側に設けて光ディスク6から反射されたS偏光を第2BS4により半導体レーザ素子1および2に至る手前で受光素子5Aに導くことにより、半導体レーザ素子1および2への戻り光をなくし、ノイズ発生を抑制している。
本実施形態1の2波長対応の光ピックアップ装置100Aでは、図に示すDVD−RやDVD−RAMのように光ディスク6のランド部(ランドR)とグルーブ部(グルーブG)に記録可能な特殊な記録媒体に情報を記録再生する場合に、図11に示したようなランドRとグルーブGでの合焦ずれが生じないように、図示しない調整手段によって、シリンドリカルレンズ7が光軸中心に回転調整可能とされている。さらに、回転調整を容易に行うことができるように、図1に示すようにシリンドリカルレンズ7に切り欠き部7aが設けられている。
例えば図4(a)および(b)に示すように、合焦調整時に光学的記録媒体上のランド部とグルーブ部で合焦値が同じになるように、
FES=(A+C)−(B+D)=0
となるポイントまで、シリンドリカルレンズ7を光軸周りに回転調整する。ここで、図4(a)および(b)に示すように、ランド部とグルーブ部では、フォーカスエラー検出用のメインビームの受光領域5aに照射される回折パターンの明暗が逆であり、異なる回折パターンにおける合焦状態を一致させるためには、受光素子5Aに対する受光スポットHの相対的な回転誤差をなくす必要がある。
図4(a)に示すランド部と、図4(b)に示すグルーブ部で合焦値が同じになるようにシリンドリカルレンズ7を回転調整することによって、受光素子5(受光領域5a)上の受光スポットHが回転し、受光素子5A上の受光スポットHが分割線m、nに関して線対称となって、ランド部とグルーブ部間の合焦差が発生しない。さらに、情報記録時や再生時において、レーザパワー切り替え時に生じる合焦オフセット(半導体レーザ素子1または2に切り替えるときに、合焦位置が変化)も最小限となり、安定性を向上させることができる。
また、本実施形態1の2波長対応の光ピックアップ装置100Aでは、図に示す従来技術のように、二つのサブビームの受光領域5bおよび5cの互いの同相位置関係にある4分割領域E1とF1、4分割領域E2とF2、4分割領域E3とF3および4分割領域E4とF4を結線して出力することにより出力端子数を減らす場合に、受光スポットHと4分割領域の相対的なサブビームの位置関係をサブビームの出力から検出することができないという問題を解決するために、図2に示すように、二つのサブビームの受光領域5bおよび5cのそれぞれの受光領域中心に点対称的な位置関係にある4分割領域E1とF3、4分割領域E2とF4、4分割領域E3とF1および4分割領域E4とF2を結線可能なように、結線52aの出力に対して同相結線53aからの出力と相対結線55cからの出力、結線52bの出力に対して同相結線53bからの出力と相対結線55dからの出力、結線52cの出力に対して同相結線53cからの出力と相対結線55aからの出力、結線52dの出力に対して同相結線53dからの出力と相対結線55bからの出力をそれぞれ切り替える各スイッチ56a〜56dをそれぞれ設けている。
例えば、図2に示すように、受光素子5Aを調整するときと、実際に光ピックアップ装置100Aを使用するときとで、内部結線をスイッチ56a〜56dで切り替えることができる。光ピックアップ装置100Aの実際の動作時には、同相結線53a〜53dを選択して、結線52aと同相結線53a、結線52bと同相結線53b、結線52cと同相結線53c、および、結線52dと同相結線53dをそれぞれ、出力端子54a〜54dに接続することによって従来と同様に出力端子数を減らすと共に、受光素子5Aの調整時には逆相となる相対結線55a〜55dを選択して出力端子54a〜54dに接続することによって受光スポットHと各4分割領域の位置誤差をより明確に出力することができる。
に示す従来技術のように、サブビームの同相位置関係にある4分割領域E1とF1、4分割領域E2とF2、4分割領域E3とF3および4分割領域E4とF4を同相結線して信号出力することによって出力端子数を減らす構成において、調整時に、内部結線を一旦オープンにしてサブビームの片側だけの出力で位置誤差を検出する方法も考えられるが、この手法よりも、4分割領域E1とF3、4分割領域E4とF2、4分割領域E2とF4および4分割領域E3とF1を相対結線して信号出力することにより、出力信号を2倍として、本来微弱なサブビーム出力をより明確化することが可能となる。これにより、内部結線を一旦オープンにしてサブビームの片側だけの出力で位置誤差を検出する方法に比べて、サブビームの受光領域5bおよび5cと受光素子5Aの相対的な回転誤差やピッチ誤差をより明確に識別することが可能となる。
さらに、本実施形態1の2波長対応の光ピックアップ装置100Aでは、受光素子5Aに入射されるサブビームのピッチ誤差を調整するために、図示しない調整手段によって、3ビーム用グレーティング16および18が調整可能とされている。
受光素子5A上のサブビームのピッチは、3ビーム用グレーティング16および18の光軸方向に位置を移動させることによって調整することができる。
例えば、コリメートレンズ10の焦点距離をf1、対物レンズ12の焦点距離をf2、半導体レーザ素子1(または2)と3ビーム用グレーティング16(または18)の距離をL1、3ビーム用グレーティング16(または18)とコリメートレンズ10の距離をL2、グレーティングピッチをGp、使用波長をλとしたとき、光ディスク上のピッチPは
P=(f2/f1)×(f1−L2)×(λ/Gp)/(SQR(1−(λ/Gp)))
によって与えられる。さらに、受光系の焦点距離をf3とした場合、焦点距離f1と焦点距離f3の比率が光ディスク6上のサブビームのピッチと受光素子5A上のサブビームのピッチとの比率になるため、3ビーム用グレーティング16および18の光軸方向の位置を調整することによって、受光素子5A上の3ビームのピッチを調整することが可能となる。
したがって、図1に示す3ビーム用グレーティング16および18を光軸方向に調整して、図2に示す相対結線55a〜55dにおける出力バランスを同一に調整することができる。これにより、ピッチ誤差によってDPP法に係る記録部のトラックと未記録部のトラックでトラッキング誤差信号のオフセットが異なり、サーボが不安定になるという問題を解決することができる。
以上のように、本実施形態1の2波長対応光ピックアップ装置100Aによれば、相対的に短波長であるDVD用の半導体レーザ素子1からのP偏光は第1BS3Aの傾斜面で反射され、相対的に長波長であるCD用の半導体レーザ素子2からのP偏光は第1BS3Aの傾斜面を透過することによって、DVD用の半導体レーザ素子1と同じ光路にまとめられて、P偏光のまま第2BS4へ入射される。いずれのレーザ光も第1BS3Aに対してP偏光であり、第1BS3Aでは、波長によって透過と反射を区別して出射光束を同一経路にまとめている。また、第2BS4は入射してくる光を偏光方向に応じて反射または透過させる偏光ビームスプリッタであり、P偏光として入射される光をP偏光として透過させている。さらに、光ディスク6からの反射光は、偏光方向が90度回転されてS偏光となって戻ってくるため、第2BS4の傾斜面によってS偏光のほぼ100%を反射させて、高効率で受光素子5Aにその反射光を導くことが可能となる。したがって、二つの波長の光路合成に、従来用いていた1/2波長板を必要とせず、結晶性の1/2波長板をも使用しないことによって、より小型で安価で信頼性が高い2波長対応の光ピックアップ装置100Aを実現することができる。
また、本実施形態1では、受光経路において、第2PBS4が二つの半導体レーザ素子1および2に至るまでの第1PBS3Aの前段に配置され、光ディスク6から反射したレーザ光は一旦第2BS4によってそのS偏光成分が全反射されて受光素子5A側へ導かれる。このため、半導体レーザ素子1および2に近い側の第1BS3Aへはほとんど戻り光が戻らず、半導体レーザ素子1および2への戻り光がほとんど発生しないため、戻り光ノイズと呼ばれるレーザノイズの発生を未然に防ぐことができる。
さらに、本実施形態1では、図1に示すように、波長が長いCD用の半導体レーザ素子2からのレーザ光の数%から数十%を第1BS3Aで反射させ、波長が短いDVD用の半導体レーザ素子1からのレーザ光の数%から数十%を第1BS3Aを透過させて、パワーコントロール用受光素子8に導いている。よって、第1BS3Aでのレーザ光のロスをパワーコントロールに利用することが可能で、効率的なパワー配分を行うことができる。
なお、図1では第1BS3Aにパワーコントロール用受光素子8を配置しているが、図5に示す2波長対応の光ピックアップ装置100Bのように、第2BS4側にパワーコントロール用受光素子8を配置した構成も可能である。この場合、第1BS3Aから出射して光ディスク6へ向かう光束のうち、その光束の一部が第2BS4の傾斜面によって反射して、パワーコントロール用受光素子8側に導かれる。図1および図5のいずれの構成も可能であるため、BSの波長と偏光方向、反射と透過の設計の自由度が大きくなり、安価なBSを採用することが可能となる。なお、図1に示す2波長対応の光ピックアップ装置100Aと図5に示す2波長対応の光ピックアップ装置100Bについては、パワーコントロール用受光素子8の配置以外は双方とも同様の構成である。
さらに、本実施形態1では、第2BS4の出射面側である光ディスク6側に1/4波長板9が貼り付けられているため、有効光束を小さくして、1/4波長板9を最小面積で構成し、光ピックアップ装置の小型化を図ることが可能である。さらに、1/4波長板9の取り付け時に生じる回転誤差を防ぎ、1/4波長板9が第2BS4に貼り付けられているため、コリメートレンズ10の焦点距離の選択の自由度も広くなるため、安価で小型で信頼性が高い光ピックアップ装置を実現することが可能となる。
さらに、本実施形態1では、コリメートレンズ10からの出射光が途中で垂直に立ち上げられるように立上げミラー11が設置され、その後で対物レンズ12に入射される。この構成により、光ピックアップ装置の光路長の選択の自由度が広くなり、レーザノイズを意識的に回避可能な光路長を選択することも可能となる。例えば、半導体レーザ素子の共振器長をL1、半導体レーザ素子の屈折率をN1とし、光ピックアップ装置の空気換算光路長をL2、整数をnとすると、
L1×N1=n×L2
という節目において半導体レーザ素子と光ピックアップ装置の光学系光路長によって二つの共振器が構成されることとなり、ノイズが増大する。そこで、コリメートレンズ10からの光束部の長さを自由に設定可能な構成(光路を曲げない場合には長さ方向のサイズだけで光路が設定されるが、曲げた場合には長さ方向と高さ方向のサイズで光路を設定できるから、自由度が広がる)とすることによって、上記節目の距離関係を避けるように光路長を設定可能となり、ノイズ回避に非常に有効な手段となると共に、薄型の光ピックアップ装置を構成することも可能となる。
さらに、本実施形態1では、シリンドリカルレンズ7を光軸中心に回転調整することにより、図に示すDVD−RやDVD−RAMのようにランド部とグルーブ部に記録可能な特殊な記録媒体において、図11に示したようなランド部とグルーブ部での合焦ずれを防ぐことができる。さらに、シリンドリカルレンズ7に設けられた切り欠き部7aによって、回転調整を容易に行うことができる。
さらに、本実施形態1では、図2に示すように、受光素子5Aを調整するときと、実際に光ピックアップ装置を使用するときとで、内部結線をスイッチ56a〜56dで切り替えて、実際の動作時には同相結線53a〜53dからの各出力を選択して出力端子数を減らすと共に、受光素子5Aの調整時には相対結線55a〜55dからの出力を選択して受光スポットHと受光領域(各4分割領域)の位置誤差をより明確に出力することができる。
さらに、本実施形態1では、3ビーム用グレーティング16および18を光軸方向に移動調整することにより、受光素子5A上の3ビームピッチを調整して、図2に示す相対結線における出力バランスを同一に調整して、トラッキングサーボを安定して行うことができる
らに、本実施形態において、シリンドリカルレンズ7を光軸中心に回転調整可能とすることにより、図に示すDVD−RやDVD−RAMのようにランドRとグルーブGに記録可能な特殊な記録媒体において、図11に示したようなランドRとグルーブGでの合焦ずれを防ぐことができる。さらに、シリンドリカルレンズ7に設けられた切り欠き部7aによって、回転調整を容易に行うことができる。
さらに、本実施形態において、図2に示すように、同相結線および相対結線を設けて内部結線をスイッチで切り替え可能とすることによって、実際の動作時には結線52a〜52dに対して同相結線53a〜53dからの出力を選択して出力端子数を減らすと共に、受光素子の調整時には、結線52a〜52dに対して相対結線55a〜55dからの出力を選択して受光スポットHと受光領域(各分割領域)の位置誤差をより明確に出力することができる。
さらに、本実施形態において、3ビーム用グレーティング16および18を光軸方向に移動調整可能とすることにより、受光素子5A上の3ビームピッチを調整して、図2に示す相対結線における出力バランスを同一に調整して、トラッキングサーボを安定して行うことができる。
上述したように、それぞれ異なる波長のレーザ光をP偏光またはS偏光のいずれかとして、出射光の偏光方向に応じて、レーザ位置および受光素子の位置を決定する。このことにより、構成部材を削減することができ、装置の小型化を図ることができる。
また、トラッキングエラーを検出するためのサブビームの受光領域の中心について点対称的な位置関係にある各4分割領域を結線して出力する相対結線出力と同相位置関係にある各4分割領域を結線して出力する同相結線出力との切り替えスイッチを設けることにより、出力端子の数を増やすことなく調整精度を向上させることができる。
なお、上記実施形態1では、CD用レーザ光とDVD用レーザ光に対応することが可能な2波長対応の光ピックアップ装置について説明したが、これに限らず、本発明は、BD用レーザ光とDVD用レーザ光の2波長に対応可能とすることもできる。また、これらのCD用レーザ光とDVD用レーザ光、またはBD用レーザ光とDVD用レーザ光は共に同時に光らせてもよいし、使用するディスクの種類に応じて別々に光らせてもよい。
また、上記実施形態1では特に説明しなかったが、本発明の光ピックアップ装置を用いて、光ディスク6を回転制御するターンテーブルや、本発明の光ピックアップ装置からの信号や、本発明の光ピックアップ装置への信号を所定の信号処理して表示装置の表示画面上に表示したり、出力装置からプリントアウトしたりすることが可能な情報記録再生装置を構成することもできる。
さらに、上記実施形態では特に説明しなかったが、非点収差を第1PBS3Bで発生させ、センサーレンズ(円柱レンズ)を廃止することができることについて説明する。上記実施形態2の第1BS3Bが平板となっているが、光ディスク6で反射して戻ってきた光が、光軸に対して斜めに置かれた平板(第1BS3B)を通過することにより非点収差が発生するので、このような縦型の配置にできれば非点収差を発生させるセンサーレンズは廃止することができる。
以上のように、本発明の好ましい実施形態1を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態1の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、DVD/CD、BD/DVDなどの規格が異なる光ディスクに対応するため、2種類以上の光源波長を有する光源としての半導体レーザ素子と、光ディスクからの反射光を受光する受光素子とを有する光ピックアップ装置および、これを用いた情報記録再生装置の分野において、光学的記録媒体から遠い側に配置された第1BSに対して、波長の異なる2種類の半導体レーザ光をいずれもP偏光として異なる方向から入射させ、波長に応じて一方は傾斜面を透過、他方は反射させて同一の光路へと出射させ、光ディスクに近い側に配置された第2BSの傾斜面を透過させて光ディスクの表面に照射させ、光ディスクからの戻り光であるS偏光成分を、第2BSの傾斜面で反射させて受光素子へ導くことにより、2つのBSにレーザ光を入射させるために従来必要とされていた1/2波長板が不要となり、装置の小型化および低コスト化が可能となる。さらに、半導体レーザ素子への戻り光を減らしてノイズ発生を抑制し、信頼性を向上させることができる。さらに、1/4波長板を第2BSに貼り付けることによって、更なる装置の小型化を図ることができる。
また、他の本発明は、DVD/CD、BD/DVDなどの規格が異なる光ディスクに対応するため、2種類以上の光源波長を有する光源としての半導体レーザ素子と、ディスクからの反射光を受光する受光素子とを有する光ピックアップ装置において、光ディスクから遠い側に配置された第1BSに対して、第2レーザ光をS偏光として入射させて傾斜面を反射させ、光ディスクに近い側に配置された第2BSの傾斜面を透過させて光ディスクに照射させ、また、第2BSに対して、第1レーザ光をS偏光として入射させて傾斜面を反射させて、光ディスクに照射させ、光ディスクからの反射光であるS偏光成分を、第2BSさらに第1BSの各傾斜面を透過させて受光素子へと導くことにより、2つのBSにレーザ光を入射させるために従来必要とされていた1/2波長板を不要にでき、装置の小型化および低コスト化を図ることができる。
さらに、シリンドリカルレンズを光軸中心に回転調整することによって、安定したトラッキングエラー信号やフォーカスエラー信号を生成して信頼性を向上させることができる。さらに、トラッキングエラー検出用4分割サブビーム受光領域の同相結線出力と相対結線出力とをスイッチで切り替えることによって、出力端子数の削減を図ると共に、サブビーム位置の調整精度を向上させることができる。さらに、トラッキングエラー検出用サブビーム生成のためのグレーティングを光軸方向に移動調整することによって、サブビームのピッチ誤差を調整することができる。
本発明の実施形態1に係る2波長対応の光ピックアップ装置の要部構成例を示す斜視図である。 図1の受光素子の端子結線状態を示す回路図である。 図1の光ピックアップ装置について、光学系におけるレーザ光の偏光方向を説明するための模式図であって、(a)は、各半導体レーザ素子から光ディスクへの発光経路を示す図、(b)は、光ディスクから受光素子5への受光経路を示す図である。 図1の光ピックアップ装置について、(a)は、ランド部で回折パターンを含む光を反射させて合焦調整した受光素子上での受光スポット状態を示す図、(b)は、ランド部からグルーブ部に切り替えたときの受光素子上での受光スポット状態を示す図である。 本発明の実施形態1に係る2波長対応の光ピックアップ装置の他の要部構成例を示す斜視図である。 従来の2波長対応の光ピックアップ装置の要部構成例を示す斜視図である。 の光ピックアップ装置について、光学系におけるレーザ光の偏光方向を説明するための模式図であり、(a)は、図の各半導体レーザ素子から光ディスクへの発光経路を示す図、(b)は、図の光ディスクから受光素子への受光経路を示す図である。 特許文献4および5に開示されている従来の光ピックアップ装置における受光素子の端子結線状態を示す回路図である。 DVD−RAMの光ディスクについて説明するための模式図であって、(a)は、光ディスクのランド部を説明するための要部斜視図、(b)は、この光ディスクのランド部のイメージとランド部で回折パターンを含む光を反射させた場合の受光素子上での受光スポット状態を示す図、(c)は、この光ディスクのグルーブ部を説明するための図、(d)は、この光ディスクのグルーブ部のイメージとそのグルーブ部で回折パターンを含む光を反射させた場合の受光素子上での受光スポット状態を示す図である。 受光スポットと受光素子の4分割線とにおいて相対的に回転誤差がなく、回折パターンと分割線が平行方向および垂直方向に対して対称に位置している場合について、(a)は、ランド部で回折パターンを含む光を反射させた場合の受光素子上での受光スポットの状態を示す図、(b)は、ランド部からグルーブ部に切り替えたときの受光素子上での受光スポットの状態を示す図である。 受光スポットと受光素子の4分割線とにおいて回転誤差が生じて線対称にならない場合について、(a)は、ランド部で回折パターンを含む光を反射させた場合の受光素子上での受光スポットの状態を示す図、(b)は、ランド部でビームを変形させて合焦調整した受光素子上での受光スポットの状態を示す図、(c)は、ランド部からグルーブ部に切り替えたときの受光素子上での受光スポットの状態を示す図である。
1 半導体レーザ素子(DVD用半導体レーザ素子)
2 半導体レーザ素子(CD用半導体レーザ素子)
3A、3B 第1BS
4 第2BS
5A 受光素子
5a メインビーム受光領域
5b、5c サブビーム受光領域
52a〜52d 結線
53a〜53d 同相結線
54a〜54d 出力端子
55a〜55d 相対結線
56a〜56d スイッチ
6 光ディスク(光学的記録媒体)
7 シリンドリカルレンズ
7a シリンドリカルレンズの切り欠き部
8 パワーコントロール用受光素子
9 1/4波長板
10 コリメートレンズ
11 立上げミラー
12 対物レンズ
13 アクチュエータドラム
13a アクチュエータドラムのくり貫き部
14 アクチュエータ支持体
16、18 3ビーム用グレーティング
100A、100B、100C 光ピックアップ装置

Claims (13)

  1. 波長が異なる光をそれぞれ出射可能とする二つの光源と、
    光学的記録媒体から遠い側に配置され、該波長が異なる光を異なる方向から入射させ、一方の光は傾斜面で反射させ、他方の光は該傾斜面を透過させて、いずれの光も同じ方向に出射可能とする第1ビームスプリッタと、
    該光学的記録媒体に近い側に配置され、該第1ビームスプリッタからの光を、傾斜面を透過させて該光学的記録媒体上に照射させ、該光学的記録媒体からの反射光を当該傾斜面で反射させて出射させる第2ビームスプリッタと、
    該第2ビームスプリッタからの出射光を受光し、トラッキングエラーを検出するための二つの4分割サブビーム受光領域を有する受光素子と、
    先行サブビームおよび後方サブビームの内周前側、内周後側、外周前側および外周後側の各出力のうち、同相位置関係にある領域を結線する同相結線と、該二つの4分割サブビーム受光領域のそれぞれの受光領域中心について点対称的な位置関係にある領域を結線する相対結線と、
    該同相結線からの出力と該相対結線からの出力を切り替え可能とするスイッチ手段とを有する光ピックアップ装置。
  2. 前記第1ビームスプリッタは、前記波長が異なる光のうち、該波長が長い光は傾斜面を透過させ、該波長が短い光は該傾斜面で反射させる構成とした請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記第1ビームスプリッタの前記二つの光源の一方の配置側とは反対側の面であって光出射側とは異なる面に対向して、該二つの光源からの光出力パワーを検出して出力調整するためのパワーコントロール用受光素子が配置され、
    前記波長が異なる光のうち、前記一方の光の一部を該第1ビームスプリッタの傾斜面を透過させ、前記他方の光の一部を該第1ビームスプリッタの傾斜面で反射させて、該パワーコントロール用受光素子に導くように構成した請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記波長が異なる光のうち、前記一方の光としての波長が短い光の一部を前記第1ビームスプリッタの傾斜面を透過させ、前記他方の光としての波長が長い光の一部を該第1ビームスプリッタの傾斜面で反射させて、前記パワーコントロール用受光素子に導く請求項3に記載の光ピックアップ装置。
  5. 前記第2ビームスプリッタの前記受光素子の配置側とは反対側の面に対向して、前記二つの光源からの光出力パワーを検出して出力調整するためのパワーコントロール用受光素子が配置され、
    前記波長が異なる光のいずれも、該光の一部を該第2ビームスプリッタの傾斜面で反射させて、該パワーコントロール用受光素子に導くように構成した請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  6. 前記第2ビームスプリッタの前記光学的記録媒体側に、光路を対物レンズ側に90度曲げる立上げミラーをさらに有した請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  7. 前記二つの光源は共に半導体レーザ素子であり、該半導体レーザ素子からのP偏光のレーザ光が前記第1ビームスプリッタに入射可能とされている請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  8. 前記第2ビームスプリッタと前記受光素子との間に、フォーカスエラー検出に用いられる非点収差を生成するためのシリンドリカルレンズと、該シリンドリカルレンズを光軸中心に回転調整可能とするシリンドリカルレンズ調整手段とをさらに有した請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  9. 前記第2ビームスプリッタは偏光ビームスプリッタであり、該第2ビームスプリッタの前記光学的記録媒体側に1/4波長板が貼り付けられている請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  10. 前記第2ビームスプリッタの光出射側に配置された対物レンズおよび該対物レンズを駆動するためのアクチュエータをさらに有する請求項9に記載の光ピックアップ装置。
  11. 前記第2ビームスプリッタの前記光源配置側とは反対側の面に対向して、該光源からの光出力パワーを検出して出力調整するためのパワーコントロール用受光素子と、
    該第2ビームスプリッタの光出射側に配置された対物レンズおよび該対物レンズを駆動するためのアクチュエータとをさらに有する請求項9に記載の光ピックアップ装置。
  12. トラッキングエラー検出に用いられるサブビームを形成するために前記二つの光源の光出射側に対向して配置されたグレーティング手段と、
    該グレーティング手段を光軸方向に移動調整可能とするグレーティング調整手段とをさらに有する請求項1または2に記載の光ピックアップ装置。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の光ピックアップ装置を用いて前記光学的記録媒体に情報を記録・再生する情報記録再生装置。
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