JP4556416B2 - 液体噴射ヘッドの製造方法 - Google Patents
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Description
かかる第1の態様では、保持基板及びポッティング剤によって保護基板上に搭載された駆動IC等を確実に保護することができる。
かかる第2の態様では、保持基板の強度が向上し、ヘッドの寸法精度が向上する。
かかる第3の態様では、保持基板の強度が向上し、ヘッドの寸法精度が向上する。また、IC保持部へのポッティング剤の充填が容易となり製造効率が向上する。
かかる第4の態様では、梁部によって保持基板の強度が確実に向上し、ヘッドの寸法精度をさらに向上することができる。
かかる第5の態様では、IC保持部に庇部があるので、ポッティング剤を充填する際に、ポッティング剤がしみ上がり外部にはみ出すのを防止することができる。
かかる第6の態様では、ポッティング剤を充填する際に、ポッティング剤がしみ上がり外部にはみ出すのを保持基板の開口部で確実に防止することができる。
かかる第7の態様では、ポッティング剤のしみ上がりを確実に防止することができる。
かかる第8の態様では、ポッティング剤のしみ上がりを防止し、且つ外部配線を良好に引き出すことができる。
かかる第9の態様では、耐久性及び信頼性を向上した液体噴射装置を実現することができる。
かかる第10の態様では、気泡のないポッティング剤で駆動IC等を確実に保護できると共に、製造効率が著しく向上する。
かかる第11の態様では、ヘッドの温度変化によるポッティング剤の応力変化によって駆動IC等に悪影響を及ぼすことがない。
かかる第12の態様では、ポッティング剤として所定材料を用いることで、ヘッドの温度変化によるポッティング剤の応力変化による駆動IC等への悪影響を確実に防止できる。
かかる第13の態様では、IC保持部内にポッティング剤を充填する際に、気泡の残留を少なくできると共に、硬化時間を短縮することができる。
かかる第14の態様では、保護基板と保持基板との境界部分等の比較的気泡が溜まりやすい部分に確実にポッティング剤を充填することができる。
かかる第15の態様では、保護基板と保持基板との境界部分等の比較的気泡が溜まりやすい部分に確実にポッティング剤を充填することができる。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係るインクジェット式記録ヘッドの分解斜視図であり、図2は、実施形態1に係るインクジェット式記録ヘッドの平面図及びそのA−A’断面図であり、図3は、図2のB−B’断面図である。図示するように、流路形成基板10は、本実施形態では面方位(110)のシリコン単結晶基板からなり、その一方面には予め熱酸化により形成した二酸化シリコンからなる、厚さ1〜2μmの弾性膜50が設けられている。
そして、このIC保持部151内には、例えば、シリコーン樹脂又はウレタン樹脂等の低応力性樹脂材料からなるポッティング剤160が充填され、保護基板30上に設けられた駆動IC120及び第1、第2の接続配線141,142等が、ケースヘッド150によって囲まれると共にIC保持部151に充填されたポッティング剤160で完全に覆われている。
このように、IC保持部151の側面152を傾斜面とすることで、ケースヘッド150自体の強度が増加するため、ヘッドの寸法精度を向上することができる。また、梁部155を設けることにより、ケースヘッド150の強度が確実に増加するため、ヘッドの寸法精度をさらに向上することができる。
次いで、図5(b)に示すように、流路形成基板10の圧電素子300とは反対側の面にノズル開口21が穿設されたノズルプレート20を接着剤等によって接合する。また、保護基板30上に封止膜41と固定板42とからなるコンプライアンス基板40を接合してリザーバ部32を封止する。
図7は、実施形態2に係るインクジェット式記録ヘッドの断面図である。本実施形態は、ケースヘッド150のIC保持部151の変形例であり、図7に示すように、IC保持部151の長手方向両側面152が、保護基板30側の開口部153が外側に向かって拡開するように傾斜する第1の傾斜面152aと、この第1の傾斜面152aから連続して設けられて保護基板30とは反対側の開口部154が外側に向かって拡開するように傾斜する第2の傾斜面152bとを有する。すなわち、本実施形態のIC保持部151は、ケースヘッド150の両面の開口部153,154の面積がそれぞれ略同一の大きさとなるように形成され、且つ両開口部153,154からケースヘッド150の厚さ方向中央部に向かって開口面積が徐々に小さくなるように形成されている。そして、梁部155の側面の一部を、保護基板30の表面に対して略垂直な垂直面156で構成するようにした以外は実施形態1と同様である。
図8は、実施形態3に係るインクジェット式記録ヘッドの平面図及び断面図である。本実施形態は、ケースヘッド150のIC保持部151の変形例であり、IC保持部151の保護基板30とは反対側の開口部154に梁部は設けられておらず、図8に示すように、ケースヘッド150の側壁に、IC保持部151内に張り出すように形成された庇部157を有する以外は、実施形態1と同様である。
なお、本実施形態では、庇部157をIC保持部151の開口縁部に設けるようにしたが、これに限定されず、梁部157は、駆動IC120、第1及び第2の接続配線141,142等に接触しない位置であれば、ケースヘッド150の側壁、すなわち、IC保持部151の内面の何れの位置に設けるようにしてもよい。
また、本実施形態の庇部157の形成される場所は、開口部154の近傍であることを述べたが、ケースヘッド150の内壁面であれば、開口部154の近傍に限定する必要は無い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、勿論、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施形態では、ケースヘッド150に設けられたIC保持部151の長手方向両側面152が傾斜面のみで構成されているが、これに限定されず、例えば、IC保持部151の長手方向両側面152は、一部に保護基板30の表面に対して略垂直な垂直面を有していてもよいし、勿論、垂直面のみで構成されていてもよい。また、上述した実施形態1では、保護基板30とは反対側の開口部154を梁部155によって2つに区切るようにしたが、これに限定されず、例えば、複数の梁部を設け、開口部を3つ以上に区切るようにしてもよい。
Claims (1)
- 液体を噴射するノズル開口に連通する圧力発生室が形成される流路形成基板と、
該流路形成基板の一方面側に振動板を介して設けられて前記圧力発生室内に圧力変化を
生じさせる圧電素子と、
前記流路形成基板の前記圧電素子側の面に接合されて当該圧電素子を保護する圧電素子
保持部を有する保護基板と、
前記圧電素子とボンディングワイヤからなる接続配線によって接続され当該圧電素子を
駆動するための駆動ICを有すると共に、
前記保護基板上に接合され前記駆動ICを囲む空間であるIC保持部が厚さ方向に貫通
して設けられ、側壁には該IC保持部内に張り出すように形成された庇部を有する保持基
板と、を有し、
前記駆動IC及び前記接続配線が前記IC保持部に充填されたポッティング剤によって
覆われている液体噴射ヘッドの製造方法であって、
前記保護基板上に前記保持基板を接合後、当該保持基板の前記IC保持部内に前記保護
基板とは反対側の面の開口部から前記ポッティング剤を充填する工程と、
前記ポッティング剤内に溜まった気泡を真空脱泡する工程と、
前記ポッティング剤を硬化する工程とを有することを特徴とする液体噴射ヘッドの製造
方法。
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