JP4556062B2 - トンネル等の高速走行洗浄方法とトンネル等の高速走行洗浄装置 - Google Patents
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Description
少なくとも法定最低走行速度以上で走行できる車体に搭載され路面に向かって配置されている少なくとも1つの高圧洗浄ノズルから気泡を含む高圧温水を噴射可能な高圧洗浄装置を有し、前記法定最低速度以上で走行しながら、前記高圧洗浄ノズルが路面に道路の長手方向に沿ってひかれたレーンマーカを洗浄するよう構成されていることを特徴とする。
この高速走行洗浄装置が、
路面に向けて車両の側端部にやや外側方を向けて配置された少なくとも1つの高圧洗浄ノズルを具備し気泡を含んだ高圧温水を噴射する高圧洗浄装置と、
前記高圧洗浄ノズルへ高圧水を供給する高圧ポンプと、
前記高圧洗浄ノズルへ供給する高圧水にキャビテーションをおこさせるために加温する温水器と、
噴射する水を蓄えるタンクと、
前記高圧洗浄ノズル、高圧洗浄装置、高圧ポンプ、温水器およびタンクを搭載して、少なくとも法定最低走行速度以上で走行できる車体とを具備し、
前記高圧洗浄ノズルが路面に道路の長手方向に沿ってひかれたレーンマーカを洗浄するよう構成されていることを特徴とする。
このため、走行規制することなく、道路上のレーンマーカの汚れを高速で走行しながら洗浄することが可能となる。従って、前記洗浄作業のために交通渋滞が生じるようなことはない。従って、洗浄作業の時間的制約もなくなる。
そして、前記高圧洗浄装置20は、先端から気泡を含んだ高圧温水を噴射することができ且つテレスコピック式に伸縮自在になった高圧洗浄ノズル21と、この高圧洗浄ノズル21を上下方向の傾斜角αを任意に変更することができるアクチュエータを備えた傾斜装置22と、この高圧洗浄ノズル21と傾斜装置22とを載置して昇降可能なアクチュエータを備えた昇降装置23と、本実施例ではこの昇降装置23の下方に配置されこれら昇降装置23およびその上の高圧洗浄ノズル21と前記傾斜装置22とを水平面において旋回可能なアクチュエータとを備えた旋回装置24と、前記高圧洗浄ノズル21へ気泡を含んだ高圧温水を供給するための水を貯える図4に図示するタンクT、高圧ポンプ25、温水器26、アキュムレータ27とを具備している。
また、この実施例では、図1に図示するように、前記高圧洗浄ノズル21を車体1Aの前部と後部に二つ備えている。なお、前記前部の高圧洗浄ノズル21を符号「21A」で、後部の高圧洗浄ノズル21を符号「21B」で表す。
さらに、車体1Aの後端部の下端部に噴射口が下方を向いた別の形態の複数の高圧洗浄ノズル28を具備している。この高圧洗浄ノズル28のうち、車両1の走行方向前端に位置する第1の高圧洗浄ノズル28aは、走行方向対して斜め前方(約20度)を向けて配置され、それに続く二つの高圧洗浄装置28b、28cは走行方向に対して約真下を向いて配置され、後端の高圧洗浄ノズル28dは、走行方向対して斜め後方(約20度)を向けて配置されている。そして、これら高圧洗浄ノズル28は、図2に図示するように、いずれも、車両1のやや外側方を向けて配置されている。角度的には、外側方へ20度〜30度程度傾けて配置されている。
そして、前記高圧洗浄ノズル21および高圧洗浄ノズル28は、図4に図示するように、前記タンクTと、高圧ポンプ25、温水器26、アキュムレータ27とそれらを接続する管路29を経て接続されている。そして、前記高圧洗浄ノズル21および高圧洗浄ノズル28からは、温度が70℃〜100℃で、圧力が400kg/cm2 〜700kg/cm2 の高圧温水、好ましくは、温度が80℃〜90℃で、圧力が500kg/cm2 〜600kg/cm2 の高圧温水が噴射される。
また、前記制御装置31には、マニュアル設定等できる操作盤32、距離センサー(音あるいはレーザ光等を用いた距離センサーであってよい)33、所定範囲内の最も強い光方向を検知できる光センサー34、走行速度を検知する速度検知装置35、任意の方向を写すことができる映写方向が変更可能なカメラ1、カメラ2、および照度センサー(照度計)36が接続されている。また、この制御装置31は、前記カメラ1、カメラ2の映像をモニタリングするためのモニタ37と接続されている。
前記操作盤32は、オペレータ近傍(例えば、車両の助手席近傍)に配置され、前記高圧ポンプ25の吐出圧力の設定や温水器26の温度設定や、前記高圧洗浄ノズル21A,21Bや高圧洗浄ノズル28の開閉バルブのON−OFFの設定、あるいはこれらのノズルの方向、前記カメラ1、カメラ2の方向やそのON−OFF等をマニュアルで設定できるよう構成されている。
また、前記距離センサー33は、車体1AとトンネルTnの垂直に立設されている側壁40との距離を測定(測距)できるよう構成されている。
また、前記光センサー34は、ある所定範囲(任意の照明器具が配置されている領域)において最も明るい方向を検知できるよう構成されている。
さらに、前記カメラ1、カメラ2は、レンズが向いている方向の映像を写すことができるものである。
さらに、照度センサー36は、ある方向の照度(明るさ)、具体的には上方からの照明の照度を検知することができるよう構成されている。
また、前記速度検知装置35は、車両1の走行速度を検知することができるよう構成されており、実際には車両1の速度計を利用することができる。
また、車両1は所定の速度、例えば、法定最低走行速度である50km/hで走行しているとの前提で、前記高圧ポンプ25や温水器26とを動作させているが、実際の走行速度が異なる場合がある。このため、前記速度検知装置35が車両1の走行速度を検知して、その速度に関する検知データを制御装置31に伝達すると、制御装置31は、前記法定最低走行速度である50km/hと検知した走行速度に合わせて前記高圧ポンプ25の回転数を制御して、速度に見合った量の高圧水が供給されるように制御される。また、その際、前記温水器26の加温状態も前記供給する高圧温水の量に合わせて制御されることになる。具体的には、55km/hで走行している場合には、前記高圧ポンプ25の回転数をその分上昇させ、また温水器26の加熱程度を上昇させる。また、必要に応じて、前記高圧洗浄ノズル21の方向等を変更する。
このような補正は、洗浄作業が終了するまで、適宜間隔(例えば、1/10秒ごと)におこなわれる。従って、前記高圧洗浄ノズル21A,21Bは、常に目標とする照明器具44の部分を適正に洗浄することができることになる。
そして、前記洗浄の状況は、前記カメラ1(あるいはカメラ2)によって捉えれた映像が前記モニタ37に映し出されることから、オペレータは洗浄の状況を視認することができる。かかる場合、オペレータは車両1の運転手でなく、洗浄作業専用のオペレータであることが望ましい。しかし、運転手がオペレータであってもよい。
さらには、前記照度センサー36が、洗浄後の照明器具44の照度を計測して、洗浄効果について確認することができるよう構成されている。つまり、このトンネルに必要な照度が確保されているか否かチェックすることができる。従って、洗浄後の照度が所望の状態でない場合には、オペレータは、前記操作盤32を操作することによって、マニュアルで上記高圧ポンプ25の回転数や傾斜角度、昇降程度、旋回方向等を変更して、手動による補正ができる。
また、前記いずれの洗浄の場合にも、高圧洗浄ノズル21,28からは気泡を含んだ高圧温水が噴射されるため、キャビテーション効果によって、洗剤等を用いなくとも、効果的に洗浄することが可能となる。
また、前記距離センサー33は、高圧洗浄装置20の側面に配置するのが好ましく、前記光センサー34は、高圧洗浄装置20の天井面20u上に配置すれのが好ましく、前記照度センサー36は、高圧洗浄装置20の天井面20u上の後端に配置するのが好ましい。しかし、その他の位置であってもよい。
1A…車体
20…高圧洗浄装置
21…高圧洗浄ノズル
31…制御装置
44…照明器具
Claims (4)
- トンネル内の道路を含む道路上を法定最低速度以上で走行しながら該トンネル内の道路を含む道路を洗浄する高速走行洗浄方法であって、
少なくとも法定最低走行速度以上で走行できる車体に搭載され路面に向かって配置されている少なくとも1つの高圧洗浄ノズルから気泡を含む高圧温水を噴射可能な高圧洗浄装置を、前記車体に搭載された速度検知装置で検知した速度に合わせて、該車体に搭載された制御装置が、前記速度が高い場合には前記高圧洗浄装置の高圧ポンプの回転数を高く、前記速度が低い場合には前記高圧ポンプの回転数を低くするように制御して、前記高圧洗浄ノズルから、前記道路のレーンマーカへ向けて高圧温水を噴射して洗浄するよう構成されていることを特徴とする洗浄方法。 - 前記請求項1記載の高速走行洗浄方法を実施するためのトンネル内の道路を含む道路を洗浄する高速走行洗浄装置であって、
この高速走行洗浄装置が、
ノズルの噴射口が路面に向くよう且つ外側方を向くように車両の下端部に配置された少なくとも1つの高圧洗浄ノズルを具備し、気泡を含んだ高圧温水を噴射する高圧洗浄装置と、
前記高圧洗浄ノズルへ高圧水を供給する高圧ポンプと、
前記高圧洗浄ノズルへ供給する高圧水にキャビテーションをおこさせるために加温する温水器と、
噴射する水を蓄えるタンクと、
前記高圧洗浄装置、高圧ポンプ、温水器およびタンクを搭載して、少なくとも法定最低走行速度以上で走行できる車体とを具備し、
前記高圧洗浄ノズルが路面に道路の長手方向に沿ってひかれたレーンマーカを洗浄するよう構成されており、
前記高速走行洗浄装置が、さらに、車両の速度を検知する速度検知装置と、この速度検知装置からの走行速度に合わせて前記高圧ポンプの回転数を変化させるよう制御する制御装置とをさらに具備し、前記制御装置は、前記速度検知装置で検知した走行速度が高い場合には前記高圧ポンプの回転数を高くし、検知した走行速度が低い場合には高速ポンプの回転数を低くするよう構成されていることを特徴とする高速走行洗浄装置。 - 前記高圧洗浄ノズルが少なくとも2つ配置され、この2つの高圧洗浄ノズルのうちの一方の高圧洗浄ノズルが該ノズルからの噴射方向が走行方向対して斜め前方を向くように配置されるとともに、他の一方の高圧洗浄ノズルが該ノズルからの噴射方向が走行方向に対して斜め後方を向くように配置されていることを特徴とする請求項2記載の高速走行洗浄装置。
- 前記斜め前方を向くように配置されている高圧洗浄ノズルから噴射される高圧温水と、斜め後方を向くように配置されている高圧洗浄装置から噴射される高圧温水とが、互いに干渉しないように配置されていることを特徴とする請求項3記載の高速走行洗浄装置。
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