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JP4542473B2 - 弁板およびそれを備える液圧装置 - Google Patents

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JP4542473B2 JP2005191982A JP2005191982A JP4542473B2 JP 4542473 B2 JP4542473 B2 JP 4542473B2 JP 2005191982 A JP2005191982 A JP 2005191982A JP 2005191982 A JP2005191982 A JP 2005191982A JP 4542473 B2 JP4542473 B2 JP 4542473B2
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Description

本発明は、たとえばピストンポンプおよびピストンモータとして、好適に実施することができる液圧装置に関し、特にその液圧装置に設けられる弁板に関する。
図7は、従来の技術のピストンポンプの弁板2を示す正面図である。図8は、図7の切断面線S8−S8から見てピストンポンプの一部を示す断面図である。図8には、周方向に延びる円弧状の断面を展開して示す。ピストンポンプは、軸線L1まわりに回転方向A1へ回転可能に設けられるシリンダブロック5を備えている。シリンダブロック5には、複数のピストン室6が形成され、各ピストン室6に連通するシリンダポート7がそれぞれ形成されている。各ピストン室6には、ピストン8が嵌まり込んでいる。各ピストンの一端部には、シューが設けられ、各シューは、軸線L1に垂直な仮想平面に対して傾斜する斜板に向けて押圧されている。したがって各ピストン8は、シリンダブロック5の回転と同期して、伸長行程および縮退行程を有して往復変位する。
弁板2は、シリンダブロック4に摺動可能に設けられる。弁板2には、油源に連通する吸入ポート3と、アクチュエータに連通する吐出ポート4とが形成されている。吸入ポート3は、伸長行程にあるピストン8が嵌まり込むピストン室6に、シリンダポート7を介して接続されるように形成される。吐出ポート4は、縮退行程にあるピストン8が嵌まり込むピストン室6に、シリンダポート7を介して接続されるように形成される。ピストンポンプは、駆動源によってシリンダブロック5が回転駆動されることによって、各ピストン8が往復変位し、油源から作動油を吸入して吐出し、アクチュエータに作動油を供給して駆動することができる。
シリンダポート7の接続先が、吐出ポート4から吸入ポート3に切換るときに、シリンダポート7が、吸入ポート3および吐出ポート4の両方に接続される状態では、作動油の逆流が生じる。この状態において、吸入ポート3の開口面積が大きな場合には、吐出ポート4から吸入ポート3への逆流する流量が大きいためにポンプ効率を低下させ、またピストン室6の圧力変動速度が大きいため振動を増大させる。また吸入ポート3の開口面積が小さい場合には、小さい開口面積に対してシリンダポート7と吸入ポート3の圧力差が大きい場合に逆流する作動油の流速が大きくなり噴流となって大きな騒音を発生し、また弁板2およびシリンダポート7の壊食を生じてしまう。また吸入ポート3および吐出ポート4がシリンダポート7によって接続されない構成の場合には、吐出ポート4とシリンダポート7が遮断された後にピストン室6の作動油がピストン8によって圧縮され、作動油の圧力が高くなった状態で、吸入ポート3に接続されるため、さらに大きな騒音を発生させ、弁板2およびシリンダポート7の著しい壊食を生じることになる。
この騒音および壊食を低減するために、弁板2には、吸入ポート3からシリンダブロック5の回転方向A1上流側に延びるノッチ10が形成されている。このノッチ10を形成することによって、シリンダポート7が吸入ポート3に接続されるときに、接続初期は、小さい開口面積で接続されるように構成し、ピストン室6から吸入ポート3への作動油の噴流を抑制することができる。
また他の従来の技術では、ノッチ10に代えて、吸入ポート3に対して回転方向A1上流側に間隔をあけて、油圧ポンプのケーシング内に吐出するようにドレン接続される抜圧孔11が形成されている。この抜圧孔11は、ピストン室6の作動油を吸入ポート3ではなく、シリンダブロック5が収納されるケーシング内の空間に吐出することによって、シリンダポート7が吸入ポート3に接続される前に、ピストン室6の作動油の圧力を低下させる。これによってピストン室6から吸入ポート3への作動油の噴流を抑制することができる。
さらにノッチ10と抜圧孔11との両方を形成する構成が知られている。ノッチ10および抜圧孔11を有する弁板2は、たとえば特許文献1および2に示されている。
特公昭61−45073号公報 実開昭58−6970号公報
図9は、従来の技術のピストンポンプの動特性を、1つのピストン8に着目して1回転の行程にわたって示すグラフである。図10は、従来の技術のピストンポンプの動特性を、1つのピストン8に着目してピストンが最も縮退する位置付近にある状態について示すグラフである。図9および図10には、ノッチ10と、ノッチ10の上流側にドレン接続される抜圧孔11とが形成される構成の動特性を示す。図9において、横軸は、シリンダポート位置を示し、縦軸は、作動油の流量およびピストン室内圧を示す。図10において、横軸は、シリンダポート位置を示し、縦軸は、ピストン室内圧および開口面積を示す。シリンダポート位置は、角度位置であり、ピストン8が最も伸長した位置にある角度位置が0度であり、ピストン8が最も縮退した位置にある角度位置が180度である。流量は、ピストン室6から吐出される流量が正である。ピストン室内圧は、ピストン室6の作動油の圧力である。開口面積は、シリンダポート7の開口面積である。
図9には、破線12でピストン室内圧を示し、一点鎖線13で吐出ポート4を流下する作動油の流量を示し、二点鎖線14で吸入ポート3を流下する作動油の流量を示し、実線15で抜圧孔11を流下する作動油の流量を示す。図10には、一点鎖線16でピストン室内圧を示し、実線17で吐出ポート4に対する開口面積を示し、破線18で吸入ポート3および抜圧孔11に対する開口面積を示す。
抜圧孔11が1つだけ形成される構成では、シリンダポートが変位した場合でも、開口面積が一定であるので、可変容量形のポンプに採用しようとしても、最適な圧力低下速度を得られる抜圧孔を形成することが困難である。詳細に述べると、容量が大きい場合には、ピストン8の伸長によるピストン室6の圧力低下量が大きく、容量が小さい場合には、ピストン8の伸長によるピストン室6の圧力低下量が小さくなる。したがって容量が大きい状態での運転に適合する抜圧孔11は、小さい内径の孔となり、容量が小さい状態で運転するときに、ピストン室6が吸入ポート3に接続されるまでにピストン室6の作動油の圧力を充分に低下させることができず、吸入ポート3への噴流を防止することができない。逆に容量が小さい状態での運転に適合する抜圧孔11は、大きい内径の孔となり、容量が大きい状態で運転するときにはピストン室6の圧力変動速度が大きくなるため振動を増大させる。 このような噴流や振動は、騒音ならびに弁板2およびシリンダポート7の壊食に繋がり、特に吸入ポート3への噴流は、騒音の増大などの悪影響に繋がるおそれがある。
ノッチ10だけが形成される構成では、シリンダポート7の変位によって開口面積を変化させることが可能であり、抜圧孔11が1つだけ形成される場合と比較すれば、広い容量範囲で最適な圧力低下速度が得られるように形成することが容易であり、作動油は吸入ポート3に戻るので、ドレン流量を小さくすることができるが、ノッチ10を介する吸入ポート3への噴流を防止することができない。
さらにノッチ10と抜圧孔11とを組合わせた構成であっても、互いの欠点を補い合うことができず、図9の2点鎖線14に符号14aの部分で示されるように、噴流が発生してしまう。
本発明の目的は、効率が高く、かつ騒音を小さく抑えることができる弁板およびそれを備える液圧装置を提供することである。
本発明は、回転軸と、回転軸に一体に結合され周方向に間隔をあけて複数のピストン室が形成されるシリンダブロックと、各ピストン室にシリンダブロックの回転に伴って伸長行程および縮退行程を有して往復変位する複数のピストンと、縮退行程のピストンが嵌まり込むピストン室に接続される吐出ポートおよび伸長行程のピストンが嵌まり込むピストン室に接続される吸入ポートが形成されるとともに、ピストン室が少なくとも吸入ポートに接続されるときのピストン室内の急激な圧力変動を緩慢化させるために開口面積の変化を滑らかにする面積変化緩慢化手段が形成される弁板とを備える液圧装置に設けられる弁板であって、
ピストン室の移動に伴って縮退行程から伸長行程へ移行するときに、吸入ポートの開口を開始する部分に、ノッチを有さず、間隔をあけて2つ以上の抜圧孔を有し、ピストン室の移動方向上流側の抜圧孔はドレン排出場所に連通され、ピストン室の移動方向下流側の抜圧孔は、流路の途中で曲がり部を持ち、吸入ポートに連通されることを特徴とする弁板である。
本発明に従えば、液圧装置は、シリンダブロックの回転に伴なって、ピストンが往復変位され、吸入ポートから作動液体が吸入され、吐出ポートから吐出される。この液圧装置は、別途に設けられるモータによってシリンダブロックを回転駆動し、作動液体を吸入ポートから吸入して吐出ポートから吐出するように構成することによって、液圧ポンプとして用いることができる。また上述の吸入ポートを吐出ポートに、吐出ポートを吸入ポートとして吐出ポート側に別に設けられる液圧源より高圧の作動流体を供給し、シリンダブロックの回転を取出すように構成することによって液圧モータとして用いることができる。
弁板には、ピストン室の移動に伴って縮退行程から伸長行程へ移行するときに、吸入ポートの開口を開始する部分に、間隔をあけて2つ以上の抜圧孔を有する。これによってピストン室が吸入ポートに直接接続される前に、ピストン室の作動液体を各抜圧孔を介して充分に吐出させることができる。しかも2つ以上の抜圧孔を形成することによって、定容量形および可変容量形の如何を問わず、抜圧孔に噴流が生じることを防止したうえで、ピストン室が吸入ポートに接続される前に、ピストン室の作動液体の圧力を、ピストン室が吸入ポートに接続されるときに噴流が生じない圧力まで、低下させることができる。したがって弁板は、ピストン室の作動液体が噴流となって吐出されることを防ぎ、騒音を防止することができるとともに、弁板の壊食を防ぐことができる。
さらにピストン室の移動方向下流側の抜圧孔に比べて噴流の生じやすいピストン室の移動方向上流側の抜圧孔は、排出場所に連通されており、万が一噴流が生じたとしても、その噴流が吸入ポートに流れ込むことを防ぐことができる。これによって騒音や振動を防ぐことができる。そしてピストン室の移動方向下流側の抜圧孔は、流路の途中で曲がり部を持ち、吸入ポートに連通され、ドレン流量を小さくすることができる。これによって効率を高くすることができる。
また本発明は、ピストン室の移動方向下流側の抜圧孔は、ピストン室が吸入ポートに直接接続されるときに噴流が生じないように、ピストン室の移動方向上流側の抜圧孔よりも大きい開口面積を有することを特徴とする。
本発明に従えば、ピストン室の移動方向上流側の抜圧孔の開口面積を小さくして、この上流側の抜圧孔の噴流を確実に防ぎ、かつピストン室の作動液体を吐出させて圧力を低下させることができる。このように上流側の抜圧孔によってピストン室の作動液体の圧力が低下された状態で、ピストン室の移動方向下流側の抜圧孔によって、ピストン室が吸入ポートに接続される前に、ピストン室から吐出される作動液体の量を大きくして、ピストン室の作動液体の圧力を大きく低下させることができる。したがって各抜圧孔の噴流および吸入ポートへの噴流を確実に防ぐことができる。しかもドレン流量を小さく抑え、ポンプ効率を高くすることができる。
また本発明は、前記弁板とを備えることを特徴とする液圧装置である。
本発明に従えば、騒音が小さい好適な液圧装置を得ることができる。
本発明によれば、ノッチを有さず、2つ以上の抜圧孔が形成され、定容量形および可変容量形の如何を問わず、ピストン室の作動液体が噴流となって吐出されることを防ぎ、騒音を防止することができるとともに、弁板の壊食を防ぐことができる。さらに噴流の生じやすい上流側の抜圧孔は、排出場所に接続され、万が一噴流が生じたとしても、その噴流が吸入ポートに流れ込むことを防ぎ、脈動を防ぐことができる。また下流側の抜圧孔は、流路の途中で曲がり部を持ち、吸入ポートに接続され、ドレン流量を小さくし、効率を高くすることができる。
また本発明によれば、各抜圧孔の噴流および吸入ポートへの噴流を確実に防ぐことができる。しかもドレン流量を小さく抑え、ポンプ効率を高くすることができる。
また本発明によれば、騒音が小さい好適な液圧装置を得ることができる。
図1は、本発明の実施の一形態のピストンポンプ20の弁板21を示す正面図である。図2は、ピストンポンプ20を示す断面図である。図1は、図2の左方となるシリンダブロック22側から見て弁板21を示す。液圧装置であるピストンポンプ20は、たとえば産業機械および建設機械に設けられる可変容量形の斜板式油圧ポンプであって、原動機からの駆動力によって駆動され、作動液体である作動油を、産業機械および建設機械に設けられるアクチュエータに供給して、そのアクチュエータを駆動するために用いられる。このピストンポンプ20は、基本的に、弁板21と、シリンダブロック22と、複数のピストン23と、複数のシュー24と、斜板25とを含み、これらはピストンポンプ20がさらに備えらるケーシング26に収納されている。ケーシング26は、ケーシング本体26a、フロントカバー26bおよびバルブケーシング26cを有している。
またピストンポンプ20は、さらに回転軸27を含み、この回転軸27は、軸線方向一端部27aがフロントカバー26bから部分的に突出した状態で、第1ベアリング29を介してフロントカバー26bに、その軸線と一致する回転軸線L20まわりに回転可能に支持されている。また前記回転軸27は、軸線方向他端部27bが、第2ベアリング30を介してバルブケーシング26cに、前記回転軸線L20まわりに回転可能に支持されている。回転軸27は、回転方向A20へ回転可能である。
弁板21は、大略的に円板状であって、回転軸27が挿通した状態で、回転軸27と同軸に配置されて、バルブケーシング26cに固定して設けられる。この弁板21には、吸入ポート31と、吐出ポート32と、抜圧ポート33とが形成される。吸入ポート31および吐出ポート32は、回転軸線L20まわりに、約180度ずれた位置に、周方向に延びて円弧状に形成される。
抜圧ポート33は、吸入ポート31付近であり、かつ吸入ポート31に対して回転軸27の回転方向A20の上流側に間隔をあけた位置に、形成される。抜圧ポート33は、複数、本実施の形態では2つの抜圧孔34,35を有しており、各抜圧孔34,35は、回転軸27の回転方向A20に間隔をあけて形成されている。また弁板21には、吐出ポート32から回転軸27の回転方向A20上流側へ延びるノッチ36が形成されている。図2には、理解を容易にするために、吸入ポート31の位置を周方向にずらして示す。
シリンダブロック22は、回転軸27が同軸に挿通され、たとえばスプライン結合されて相互の回転が阻止された状態で、回転軸27に設けられ、回転軸線L20まわりに回転可能である。またシリンダブロック22には、複数のピストン室37が、周方向に等しい間隔をあけて形成され、さらに各ピストン室37に個別に連なるシリンダポート38が、周方向に等しい間隔をあけて形成される。各ピストン室37は、回転軸線L20とほぼ平行な軸線を有し、シリンダブロック22の軸線方向一端部で開口する。各シリンダポート38は、シリンダブロック22の軸線方向他端部で開口する。このシリンダブロック22は、相互間のシールを達成しかつ摺動可能に、軸線方向他端部が弁板21に当接する状態で設けられ、シリンダブロック22の角度位置に応じて、各シリンダポート38が、吸入ポート31、吐出ポート32および抜圧ポート33に接続される。
各ピストン23は、大略的に円柱状であり、シリンダブロック22の各ピストン室37に、相互間のシールを達成した状態で部分的にそれぞれ嵌まり込んで収納され、油圧室41を形成する。また各ピストン23は、軸線に沿ってシリンダブロック22に対して往復変位可能に設けられる。各ピストン23の往復変位は、伸長方向へ変位する伸長行程と、縮退方向へ変位する縮退行程とを含んでいる。各ピストン23の変位によって、各油圧室41の容積がそれぞれ変化する。また各ピストン23のピストン室37から突出する側の軸線方向一端部43は、外表面が球面状に形成されている。
各シュー24は、その軸線方向一端部に軸線に垂直な当接面44が形成されるフランジ部45を有するとともに、軸線方向他端部で開口する嵌合部46が形成される。各シュー24の嵌合部46の内表面は、球面状に形成され、この嵌合部46にピストン23の軸線方向一端部33を嵌合させて、各シュー24は、嵌合部46および前記一端部43の中心を回動中心として、直交3軸まわりに単独および組合わせて回動可能に、ピストン23に連結される。
斜板25は、シリンダブロック22の軸線方向一端部側に設けられ、各シュー24の当接面44を受けて支持する平坦な支持面47を有する。この斜板25は、回転軸線L20と異なる方向に延びる傾動軸線、本実施の形態では回転軸線L20と直交する傾動軸線L25まわりに傾動可能に設けられており、ピストンポンプ20が備えるサーボ機構48によって、傾動軸線L25まわりに傾動駆動され、支持面47の回転軸線L20に対して成す角度が変更される。サーボ機構48は、たとえばケーシング26の上部に設けられる。
ピストンポンプ20は、押さえ部材51を、さらに含む。回転軸27には、シリンダブロック22よりも軸線方向一端部27a寄りの部分に、外表面が球面状の球面ブッシュ50が形成されされている。この球面ブッシュ50の外表面が成す球の中心は、回転軸線L20上の一点、本実施の形態では回動軸線L20および傾動軸線L25の交点と一致し、球面ブッシュ50の外表面は、押え部材51を案内する案内面となる。
押さえ部材51は、球面ブッシュ50の案内面で支持される状態で、案内面が成す球の中心、したがって回転軸線L20および傾動軸線L25の交点を回動中心として、直交3軸まわりに単独および組合わせて回動可能に、設けられる。この押さえ部材51は、各シュー24のフランジ部45を係止して、各シュー24を斜板25の支持面47に向けて押圧する。この状態で、各シュー24は、斜板25の支持面47に沿う方向へは、押さえ部材51に対してわずかな変位が許容されている。
ピストンポンプ20は、シリンダブロック22の1回転に対して、各ピストン23が1往復する構成である。各ピストン23の往復動作は、回転軸線L20まわりの周方向に、相互に180度毎の角度位置に、最も伸長した最伸長位置と、最も縮退した最縮退位置とをそれぞれ有する。具体的には、回転軸線L20を含みかつ傾動軸線L22に垂直な仮想平面と、ピストン23の軸線が一致する角度位置に、最伸長位置および最縮退位置が存在する。ピストン23の往復変位は、最伸長位置から最縮退位置に向かう行程が縮退行程であり、最縮退位置から最伸長位置に向かう行程が伸長行程である。以下、最伸長位置および最縮退位置を死点という場合がある。
弁板21の吸入ポート31は、伸長行程にありかつ各死点付近を除く位置にあるピストン23が嵌まり込むピストン室37が、シリンダポート38を介して接続されように形成されている。弁板21の吐出ポート32は、縮退行程にありかつ各死点付近を除く位置にあるピストン23が嵌まり込むピストン室37が、シリンダポート38を介して接続されように形成されている。弁板21の抜圧ポート33は、縮退行程から伸長行程に切換る時に、死点(最伸長位置)付近にあるピストン23が嵌まり込むピストン室37が、シリンダポート38を介して接続されように形成されている。
バルブケーシング26cには、弁板21の吸入ポート31に連通する吸入通路(図示せず)が形成され、弁板21の吐出ポート32に連通する吐出通路(図示せず)が形成されている。吸入通路には、作動油が貯留されるタンクが接続され、吐出通路には、供給先となるアクチュエータが接続されている。ピストンポンプ20は、原動機から動力が伝達されて、回転軸27とともにシリンダブロック22が回転駆動されると、シリンダブロック22の回転に伴って各ピストン23が往復変位し、作動油を吸入ポート31を介して吸入し、吐出ポート32を介して吐出することができる。これによってアクチュエータに作動油を供給し、アクチュエータを駆動することができる。
またピストンポンプ20では、サーボ機構48によって斜板35の傾転角度が変化されると、ピストン23の最伸長位置と最縮退位置との距離が変化し、ピストン23の1往復によって吐出される作動油の吐出量が変化する。したがって斜板35の傾転角度を変化させることによって、ピストンポンプ20の容量を変化させることができる。
図3は、図1の切断面線S3−S3から見てピストンポンプ20の一部を示す断面図である。図3には、周方向に延びる円弧状の断面を展開して示す。シリンダポート38の接続先が、吐出ポート32から吸入ポート31に切換るときに、シリンダポート38が、吸入ポート31および吐出ポート32の両方に同時に接続されてしまうと、吸入ポート31と吐出ポート32とがシリンダポート38を介して接続されてしまい、作動油が逆流してしまうなどの不具合を生じる。この不具合を避けるために、吐出ポート4およびシリンダポート7は、ピストン8が最も縮退した位置に到達する前に、互いに遮断されるように形成されている。具体的には、シリンダポート38の周方向の寸法W1が、吸入ポート31と吐出ポート32との周方向の間隔W2よりも小さく形成されている。吸入ポート31と吐出ポート32との周方向の間隔W2は、吐出ポート32の回転方向A20下流側の端部と吸入ポート31の回転方向A20上流側の端部との間隔である。回転方向A20は、ピストン室37およびシリンダポート38の移動方向である。
このような構成において、抜圧ポート33がない構成とすると、シリンダポート38が、吐出ポート32に対して遮断された後、ピストン室37の作動油がピストン23によって圧縮され、作動油の圧力が高くなった状態で、シリンダポート38が、急激に大きな開口面積で吸入ポート3に接続されてしまう。したがってピストン室37の作動油が噴流となって吸入ポート31に流入し、大きな騒音を発生し、また弁板21の壊食を生じてしまう。この騒音および壊食の原因となる噴流を防ぐために、弁板21には、吸入ポート31の開口を開始する部分に、2つの抜圧孔34,35を有する抜圧ポート33が形成される。
2つの抜圧孔34のうち回転方向A20上流側に配置される第1抜圧孔34は、吐出ポート32と周方向に間隔W3をあけて形成されている。第1抜圧孔34と吐出ポート32との周方向の距離W3は、シリンダポート38の周方向の寸法W1よりわずかに小さく形成されている。第1抜圧孔34と、2つの抜圧孔34のうち回転方向A20下流側に配置される第2抜圧孔35とは、周方向に間隔W4をあけて形成されている。各抜圧孔34,35の間隔W4は、シリンダポート38の周方向の寸法W1より小さく形成されている。
各抜圧孔34,35は、回転方向A20上流側のグループと、回転方向A20下流側のグループとに分けられる。本実施の形態では、第1抜圧孔34が回転方向A20上流側のグループに属し、第2抜圧孔35が回転方向A20下流側のグループに属する。回転方向A20上流側のグループに属する第1抜圧孔34は、ドレン排出場所となるケーシング26内のシリンダブロック22などが収納される内部空間に連通されている。回転方向A20上流側のグループに属する第2抜圧孔35は、弁板21の内部を通して吸入ポート31に連通されている。各抜圧孔34,35は、円筒状の細孔であり、第1抜圧孔34の内径は、第2抜圧孔35の内径よりも小さく形成されている。
各抜圧孔34,35は、容量にかかわらず、シリンダポート38に接続されているときに、ピストン室37の作動油が吐出される流速が、噴流とならないような流速となるように形成されている。噴流となる流速の一例を示すと、たとえば抜圧孔34,35の内径が2mmで高圧(吐出ポート)側および低圧(吸入ポート)側の圧力差が2MPaの場合で、20m/secを超えた程度から噴流が発生する。この値は、諸条件によって変化する値であり、前記値は、あくまでも一例である。また各抜圧孔34,35は、シリンダポート38が吐出ポート32に対して遮断されてから吸入ポート31に接続されるまでの間に、ピストン室37から各抜圧孔34,35を介して吐出可能な作動液体の合計の吐出量が、予め設定される設定吐出量以上となるように形成される。この設定吐出量は、シリンダポート38が吸入ポート31に接続されるときにピストン室37の作動油が噴流となって吐出されることがない圧力まで、ピストン室37の作動油の圧力を低下させるために必要な吐出量であり、この吐出量は、ピストンポンプ20の容量に基づいて決定される。
各抜圧孔34,35を流下する作動油の流量、および各抜圧孔34,35を介して吐出される合計の吐出量は、各抜圧孔34,35の内径を選択することによって、調整される。従来の技術のように、1つの抜圧孔しか形成されない構成では、可変範囲の全ての容量において、抜圧孔の流量が設定流量以下となり、かつ抜圧孔を介して吐出される吐出量が設定吐出量以上となるように、構成することはできないが、本実施の形態のように、複数の抜圧孔34,35を形成する構成とすれば、可変範囲の全ての容量において、抜圧孔の流量が設定流量以下となり、かつ抜圧孔を介して吐出される吐出量が設定吐出量以上となるように、構成することができる。
図4は、ピストンポンプ20の動特性を、1つのピストン23に着目して1回転の行程にわたって示すグラフである。図5は、ピストンポンプ20の動特性を、1つのピストン23に着目してピストン23が最縮退位置付近にある状態について示すグラフである。図6は、本発明のピストンポンプ20の動特性と、ノッチ10および抜圧孔11が形成される従来の技術のピストンポンプの動特性とを、比較して示すグラフである。図4において、横軸は、シリンダポート位置を示し、縦軸は、作動油の流量およびピストン室内圧を示す。図5において、横軸は、シリンダポート位置を示し、縦軸は、ピストン室内圧および開口面積を示す。図6(1)〜図6(3)において、横軸は、シリンダポート位置を示し、図6(1)において、縦軸は、ピストン室内圧を示し、図6(2)において、縦軸は、開口面積を示し、図6(3)において、縦軸は、流量を示す。シリンダポート位置は、角度位置であり、ピストン23が最伸長位置にある角度位置が0度であり、ピストン23が最縮退位置にある角度位置が180度である。流量は、ピストン室37から吐出される流量が正である。ピストン室内圧は、ピストン室37の作動油の圧力である。開口面積は、シリンダポート38の開口面積である。
図4には、破線60でピストン室内圧を示し、一点鎖線61で吐出ポート32を流下する作動油の流量を示し、二点鎖線62で吸入ポート31を流下する作動油の流量を示し、実線63で第1抜圧孔34を流下する作動油の流量を示す。また二点鎖線62で示される流量のうち、符号64で示すシリンダポート位置が180度付近における流量は、第2抜圧孔35を介して吸入ポート31に流入する作動油の流量である。図5には、一点鎖線65でピストン室内圧を示し、実線66で吐出ポート32に対する開口面積を示し、破線67で吸入ポート31に対する開口面積を示し、二点鎖線68で第1抜圧孔34に対する開口面積を示す。また吸入ポート31に対する開口面積のうち、符号69で示す、シリンダポート位置が約186.5度〜約195.5度の角度範囲θにおける開口面積は、第2抜圧孔35に対する開口面積である。図6には、実線で70〜72で本発明のピストンポンプ20の動特性を示し、破線73〜75で従来の技術のピストンポンプの動特性を示す。
本実施の形態のように、弁板21に各抜圧孔34,35が形成される構成は、シリンダポート38が吸入ポート31に直接接続される前に、ピストン室37の作動油の圧力を低下させるために作動油を吐出させるための抜圧ポート33に接続される開口面積を、図5に二点鎖線68および破線67の部分69で示すとともに図6(2)に示すように、小さくすることはできる。さらにその開口面積は、多段的に増加するように構成されている。これによって図6(1)に示すように、従来の技術のノッチ10を形成する構成と比較して、ピストン室37の作動油の圧力の低下速度を小さく抑えることができる。これによって図4に実線63および二点鎖線62の部分64で示すように、各抜圧孔34,35を流下する作動油が噴流とならないように、流量を小さく抑えることができる。さらにシリンダポート38が吸入ポート31に接続される前に、ピストン室37の作動油の圧力を、シリンダポート38が吸入ポート31に接続されるときに噴流を生じない圧力まで低下させることができ、図6(3)に破線75の部分78のような吸入ポートに接続されるときの噴流の発生を、本発明の構成では図6(3)に実線72で示すように防止することができる。
本実施の形態によれば、弁板21には、吸入ポート31に対して回転方向A20上流側に、抜圧ポート33が形成されている。抜圧ポート33は、ピストン室37の移動に伴って、ピストン室37に連通するシリンダポート38を多段的に開口し、ピストン室37が吸入ポート31に接続される前に、ピストン室37の作動油を充分に吐出させる。しかも2つ以上の抜圧孔34,35を有しており、定容量形および可変容量形の如何を問わず、抜圧孔34,35に噴流が生じることを防止したうえで、ピストン室37が吸入ポート31に接続される前に、ピストン室37の作動油の圧力を、ピストン室37が吸入ポート31に接続されるときに噴流が生じない圧力まで、低下させることができる。したがって弁板21は、ピストン室37の作動液油が噴流となって吐出されることを防ぎ、騒音を防止することができるとともに、弁板21の壊食を防ぐことができる。
さらにピストン室37の移動方向下流側の抜圧孔34に比べて噴流の生じやすいピストン室37の移動方向上流側の抜圧孔33は、排出場所に連通されるようにドレン接続されており、万が一噴流が生じたとしても、その噴流が吸入ポート31に流れ込むことを防ぐことができる。これによって脈動を防ぐことができる。そしてピストン室37の移動方向下流側の抜圧孔34は、吸入ポート31に連通され、ドレン流量を小さくすることができる。これによって効率を高くすることができる。
さらにピストン室37の移動方向上流側の抜圧孔33の開口面積を小さくして、この上流側の抜圧孔33の噴流を確実に防ぎ、かつピストン室37の作動油を吐出させて圧力を低下させることができる。このように上流側の抜圧孔33でピストン室37の作動油の圧力が低下された状態で、ピストン室37の移動方向下流側の抜圧孔34によって、ピストン室37が吸入ポート31に接続される前に、ピストン室37から吐出される作動油の量を大きくして、ピストン室37の作動油の圧力を大きく低下させることができる。したがって各抜圧孔33,34の噴流および吸入ポート31への噴流を確実に防ぐことができる。しかもドレン流量を小さく抑え、ポンプ効率を高くすることができる。
このようにして好適なピストンポンプ20を実現することができる。
前述の各実施の形態は、本発明の例示に過ぎず、本発明の範囲内において、構成を変更することができる。たとえば上述の各実施の形態は、可変容量形の斜板式ピストンポンプを例に挙げて説明したけれども、固定容量形のポンプに実施されてもよい。また斜板式に限らずアキシャル式のピストンポンプに実施されてもよい。またポンプに限らず、モータに実施されてもよい。さらに前述の実施の形態では、シリンダブロック22が一方向にだけ回転する構成として説明したけれども、正逆両方向に回転可能な構成であってもよい。この場合、吸入ポートと成る可能のあるポートの上流側に抜圧ポートを設けるようにすればよい。さらに液圧装置は、作動油以外の流体、たとえば作動水によって動作する構成であってもよい。また産業機械および建設機械以外の他の機械ならびに車両などに用いられる構成であってもよい。
本発明の実施の一形態のピストンポンプ20の弁板21を示す正面図である。 ピストンポンプ20を示す断面図である。 図1の切断面線S3−S3から見てピストンポンプ20の一部を示す断面図である。 ピストンポンプ20の動特性を、1つのピストン23に着目して1回転の行程にわたって示すグラフである。 ピストンポンプ20の動特性を、1つのピストン23に着目してピストン23が最縮退位置付近にある状態について示すグラフである。 本発明のピストンポンプ20の動特性と、ノッチ10が形成される従来の技術のピストンポンプの動特性とを、比較して示すグラフである。 従来の技術のピストンポンプの弁板2を示す正面図である。 図7の切断面線S8−S8から見てピストンポンプの一部を示す断面図である。 従来の技術のピストンポンプの動特性を、1つのピストン8に着目して1回転の行程にわたって示すグラフである。 従来の技術のピストンポンプの動特性を、1つのピストン8に着目してピストンが最も縮退する位置付近にある状態について示すグラフである。
符号の説明
20 ピストンポンプ
21 弁板
22 シリンダブロック
23 ピストン
24 シュー
25 斜板
26 ケーシング
27 回転軸
31 吸入ポート
32 吐出ポート
33 抜圧ポート
34 第1抜圧孔
35 第2抜圧孔
37 ピストン室
38 シリンダポート
A20 回転方向
L20 回転軸線
L25 傾動軸線

Claims (3)

  1. 回転軸と、回転軸に一体に結合され周方向に間隔をあけて複数のピストン室が形成されるシリンダブロックと、各ピストン室にシリンダブロックの回転に伴って伸長行程および縮退行程を有して往復変位する複数のピストンと、縮退行程のピストンが嵌まり込むピストン室に接続される吐出ポートおよび伸長行程のピストンが嵌まり込むピストン室に接続される吸入ポートが形成されるとともに、ピストン室が少なくとも吸入ポートに接続されるときのピストン室内の急激な圧力変動を緩慢化させるために開口面積の変化を滑らかにする面積変化緩慢化手段が形成される弁板とを備える液圧装置に設けられる弁板であって、
    ピストン室の移動に伴って縮退行程から伸長行程へ移行するときに、吸入ポートの開口を開始する部分に、ノッチを有さず、間隔をあけて2つ以上の抜圧孔を有し、ピストン室の移動方向上流側の抜圧孔はドレン排出場所に連通され、ピストン室の移動方向下流側の抜圧孔は、流路の途中で曲がり部を持ち、吸入ポートに連通されることを特徴とする弁板。
  2. ピストン室の移動方向下流側の抜圧孔は、ピストン室が吸入ポートに直接接続されるときに噴流が生じないように、ピストン室の移動方向上流側の抜圧孔よりも大きい開口面積を有することを特徴とする請求項1に記載の弁板。
  3. 請求項1または2に記載の弁板を備えることを特徴とする液圧装置。
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