JP4541268B2 - 遊技メダルの一括投入装置 - Google Patents
遊技メダルの一括投入装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4541268B2 JP4541268B2 JP2005294269A JP2005294269A JP4541268B2 JP 4541268 B2 JP4541268 B2 JP 4541268B2 JP 2005294269 A JP2005294269 A JP 2005294269A JP 2005294269 A JP2005294269 A JP 2005294269A JP 4541268 B2 JP4541268 B2 JP 4541268B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- medal
- game
- game medals
- belt
- vibration
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Pinball Game Machines (AREA)
- Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)
Description
また、遊技メダルを一括投入可能な投入口、及び一括投入された遊技メダルを一枚ずつ分離してメダルセレクターに搬送可能な遊技メダルの一括投入装置を有する遊技機(スロットマシン)も考案されている(特許文献2参照)。このメダル投入装置は、一対のローラーに掛け渡したベルトに複数の遊技メダルを纏めて一括して一括投入口から落下させ、ベルト上面に乗っている遊技メダルを逆転ローラーで1枚ずつに分離して送り出すものである。
そこで、請求項に記載された発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1及び2) すなわち、請求項1及び2記載の発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、遊技メダルの一括投入装置における遊技メダルの詰まりの発生を抑えることができるようにした遊技メダルの一括投入装置を提供しようとするものである。
(請求項3) 請求項3記載の発明は、上記した請求項1または請求項2記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求項3記載の発明は、駆動モータの駆動を駆動源として、伝達部を介して、受け入れ投入部を振動させることができるようにした遊技メダルの一括投入装置を提供しようとするものである。
更に、請求項3記載の発明は、傾斜壁を壁回転軸を中心として揺動させて、振動の動作をさせることができるようにした遊技メダルの一括投入装置を提供しようとするものである。
(請求項1)
(特徴点) 請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。すなわち、遊技メダルを受け入れ可能な漏斗状の傾斜壁(310)が設けられた受け入れ投入部(48)と、前記受け入れ投入部(48)から投入された遊技メダルを受けて一時的に貯留するメダル貯め部(44)と、前記メダル貯め部(44)に貯留した遊技メダルを前記メダル貯め部(44)の外方へ移送するベルト(53)を有する移送部(200)とを備えた遊技メダルの一括投入装置(40)であって、前記受け入れ投入部(48)の傾斜壁(310)の一部を少なくとも振動可能な振動発生装置(300)を備え、前記振動発生装置(300)は、基端側を回動可能に軸支した前記傾斜壁(310)を揺動させる振動回転体(320)と、前記傾斜壁(310)の上で突出して前記傾斜壁(310)の上限の位置を決めるための壁ストッパー(340)と、前記傾斜壁(310)の下で突出して前記傾斜壁(310)の下限の位置を決めるための下限位置決め部(341)とを備え、前記傾斜壁(310)が、前記壁ストッパー(340)と、前記下限位置決め部(341)との間で揺動することにより振動を発生し、前記振動発生装置(300)の振動によって、前記受け入れ投入部(48)の前記傾斜壁(310)と共に、前記メダル貯め部(44)の遊技メダルが振動し、複数の遊技メダルが固まって前記ベルト(53)の一箇所に集中することを回避して、メダル詰まりの発生を抑えることができるように形成されていることを特徴とする。
(特徴点) 請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記一括投入装置(40)は、前記移送部(200)の遊技メダルの移送方向側上方に設けられ、前記移送部(200)の上部に積み重なっている遊技メダルを移送方向と逆方向に戻す戻し手段(逆転ローラー52)と、前記メダル貯め部(44)よりも遊技メダルの移送方向側にあって、前記戻し手段(逆転ローラー52)により戻された遊技メダルを滞留可能な空間であるメダル戻り部(45)とを備え、前記メダル貯め部(44)及び前記メダル戻り部(45)の間に位置して、その下端と前記ベルト(53)の上面との間に、遊技メダルが通過可能な距離をあけるように配置されると共に、その上端部である前記下限位置決め部(341)に設けられた支点を中心に前記メダル貯め部(44)方向に回動可能であり、かつ前記ベルト(53)に向けて垂下した状態から前記メダル戻り部(45)方向には回動不能に支持された移動調整弁(43)を設け、前記移動調整弁(43)は、前記メダル貯め部(44)方向に回動することによって、前記戻し手段(逆転ローラー52)によって戻され前記メダル戻り部(45)に滞留している遊技メダルを、前記メダル戻り部(45)から前記メダル貯め部(44)への移動を可能とし、垂下した状態から前記メダル戻り部(45)側には回動しないので、前記メダル貯め部(44)の上部にまで積み重なって貯留された遊技メダルが、前記メダル戻り部(45)に一気に雪崩れ込むのを阻止可能に形成したことを特徴とする。
(請求項3)
(特徴点) 請求項3記載の発明は、上記した請求項1または請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記振動発生装置(300)は、前記移送部(200)の前記ベルト(53)を回転させるための駆動モータ(55)の駆動に連動して、周期的な可動をするように形成され、前記振動発生装置(300)が可動することによって、かかる前記振動発生装置(300)の可動を、前記受け入れ投入部(48)に振動エネルギーとして伝達するための伝達部(600)を備え、前記傾斜壁(310)は、基端側を回動可能な壁回転軸(312)で軸支されることにより、予め定められた範囲内で揺動可能に形成され、前記振動発生装置(300)に基づく周期的な可動を、前記伝達部(600)を介して前記傾斜壁(310)に伝達することにより、前記傾斜壁(310)を揺動させて、前記傾斜壁(310)に振動の動作をさせることを特徴とする。
なお、ここで、伝達部(600)は、具体的には、図14に示す振動回転体(320)や、図15に示すリンク円板(500)及びリンク棒材(510)や、図16に示す伝達部材(420)等を含む。
(請求項1及び2) 請求項1及び2記載の発明によれば、次のような効果を奏する。すなわち、請求項1及び2記載の発明によれば、遊技メダルの一括投入装置における遊技メダルの詰まりの発生を抑えることができるようにした遊技メダルの一括投入装置を提供することができる。
更に、請求項1及び2記載の発明によれば、振動発生装置が、傾斜壁の一部を振動させることにより、傾斜壁でのブリッジの発生を抑え、また、発生したブリッジも解消させることができるようにした遊技メダルの一括投入装置を提供することができる。
(請求項3) 請求項3記載の発明によれば、上記した請求項1または請求項2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。すなわち、請求項3記載の発明によれば、駆動モータの駆動を駆動源として、伝達部を介して、受け入れ投入部を振動させることができるようにした遊技メダルの一括投入装置を提供することができる。
(第1の形態)
(図面の説明)
図1乃至図14は、本発明の第1の形態を示すものである。
図1はメダル移送機構の縦断面図、図2はスロットマシン及びメダル貸出機の外観斜視図、図3はメダル移送機構及びメダル投入口の拡大斜視図、図4は一括投入装置の外観斜視図、図5は一括投入装置の縦断面斜視図、図6は一括投入装置のカバー部材を開いた状態の部分外観斜視図、図7は一括投入装置のカバー部材を開いた状態の部分縦断面図、図8は一括投入装置のメダル取り出し皿を閉じた状態の縦断面図、図9は一括投入装置の詰まり解除ボタンの作動説明図、図10は一括投入装置の開閉板を開いた状態の部分縦断面図、図11は一括投入装置の作動状態の作動説明図、図12は通路部の外観正面図、図13は一括投入開口31の外観斜視図、図14は振動発生装置の縦断面図をそれぞれ示す。
なお、ここで、「前面」や「前方向」や「手前方向」とは、交換作業者(或いは遊技者)が、遊技機Sの正面側の前に遊技機Sの方に顔を向けて座って、或いは、立っているような場合のかかる交換作業者(或いは遊技者)から見た場合の奥から手前への方向を意味する。したがって、前方向や手前方向とは、遊技機Sの奥から正面へ向かう方向を意味する。
また、「背面」や「後方向」や「奥方向」とは、交換作業者(或いは遊技者)が、遊技機Sの正面側に遊技機Sの方を向いて位置しているような場合のかかる交換作業者(或いは遊技者)から見たときの手前から奥への方向を意味する。したがって、後方向とは、遊技機Sの正面から奥(後ろ)へ向かう方向を意味する。また、本明細書における「左方向」や「右方向」等の左右方向も、かかる遊技機Sの前面の方を向いて位置している者から見た場合の右方向や、左方向を意味する。
前記スロットマシン1は、図2に示すように、前面が開口する四角箱状の筐体及びその筐体の正面側に取り付けられた前扉13を有し、正面側には回転リール(図示せず)の図柄を視認可能な図柄表示窓14が形成されている。また、この図柄表示窓14の下方でありスロットマシン1の略中央部は、スタートスイッチやストップスイッチなどの操作手段が設けられる操作部16となっている。そしてこの操作部16の正面右端部には、遊技メダルを投入するためのメダル投入口10が設けられている。なお、特に図示しないが、メダル投入口10の下方には、遊技メダルの真贋を判断すると共に投入メダルをカウントするためのメダルセレクターが設けられている。また、スロットマシン1の下部には、払い出しメダルを貯留可能な下皿15が設けられている。
そして、メダル投入口10から遊技メダルを投入し、スタートスイッチの操作により回転リールを回転させ、ストップスイッチの操作により回転リールを停止させ、このとき、複数の回転リールに表示された図柄が所定の位置態様に停止すると入賞となり、所定枚数の遊技メダルが払い出されるように形成されているものである。
前記メダル貸出機2は、スロットマシン1の側面側に隣接して設置される箱型の装置であって、金銭と引き替えに遊技メダルを貸し出すと共に、貸し出しメダル及び遊技者が投入する遊技メダルをスロットマシン1のメダル投入口10に投入するためのものである。すなわち、メダル貸出機2は、図2に示すように、外箱20と、投入される紙幣を検知及び貯留する紙幣カウンター22と、投入された紙幣に応じて遊技メダルを貸し出すメダル貸し出し部25、具体的には、貸し出しメダル払い出し装置23と、外箱20の正面側に位置して、遊技メダルをスロットマシン1へ移送するメダル移送機構3と、このメダル移送機構3の後述する移送部200のベルト53の回転駆動等を制御する駆動制御手段280とを備えている。
前記紙幣カウンター22には、図2に示すように、紙幣投入口21に投入された紙幣を検知して、紙幣検知信号を出力する紙幣センサー24を備えている。そして、前記メダル貸し出し部25、具体的には、貸し出しメダル払い出し装置23は、紙幣センサー24からの紙幣検知信号の入力を契機として、遊技メダルを遊技者に貸し出すためのものである。
なお、メダル貸出機2としては、紙幣投入口21及び紙幣カウンター22の他に、硬貨投入口や硬貨カウンター、釣り銭払い出し口などを有していてもよい。また、プリペイドカード投入口とカードリーダーとを有していてもよい。
前記メダル移送機構3は、前記貸し出しメダル払い出し装置23から払い出される遊技メダル、及び遊技者が投入する遊技メダルを、スロットマシン1のメダル投入口10に一括投入するための機構である。
具体的には、メダル移送機構3は、図1及び図3に示すように、大きく分けて、メダル貸出機2の外箱20の正面に取り付けられた本体カバー30と、この本体カバー30の内部に設けられて遊技メダルを送り出すための一括投入装置40(図4)と、前記本体カバー30の正面側に取り付けられて一括投入装置40からの送り出された遊技メダルをスロットマシン1の側方移送通路12へ誘導するための投入口導入路60とを備えている。
前記本体カバー30は、図2、図3に示すように、メダル貸出機2の外箱20の正面略中央部から手前側(スロットマシン1を正面から見た場合の手前側)に突出する箱形部材であり、上方に開口する一括投入開口31が形成され、図1に示すように、内部には一括投入装置40が内蔵されている。
また、一括投入開口31の手前側には、図1及び図3に示すように、上面に平坦部を有するカウンター状の張り出し部32が形成されている。この張り出し部32は、一括投入開口31の手前側及び側方に向かって張り出し、上方からみると図13に示すような略U字型に形成されている。そして、この一括投入開口31の周囲には、上から見て、両側部から手前に至るU字状に立設する立設部272が形成されている。一括投入開口31は、後述する本体ブロック41の受け入れ投入部48の落下孔271の上に位置するように設定されてあり、結果として、落下孔271の上方周囲に立設部272が位置するように形成されている。そして、この立設部272には、搬送装置50を作動及び作動停止させるための導電性を有する金属からなるベルト作動スイッチ273としての接触センサー274が敷設されている。したがって、接触センサー274も、立設部272に沿ってU字状に形成されている。そして、張り出し部32の接触センサー274に手を触れることにより、搬送装置50の駆動モータ55が駆動し、張り出し部32の接触センサー274に触れている手を離すことにより、搬送装置50の駆動モータ55が駆動を停止するようになっている。具体的には、ベルト作動スイッチ273を予め定めた特定時間未満、操作すると、3枚の遊技メダルを側方移送通路12へ送り出すとともに、ベルト作動スイッチ273を予め定めた特定時間以上継続して操作すると、3枚を超える枚数の遊技メダルを側方移送通路12へ送り出すように形成されている。
(回転表示部240)
前記回転表示部240は、移送部200のベルト53の作動状態と、排出機構80の開閉孔85の開閉状態とを遊技者に向かって表示するためのものである。そして、回転表示部240は、正面から見て右側に位置して青色に発光可能な青色発光部241と、正面から見て左側に位置して赤色に発光可能な赤色発光部242とから形成されている。そして、前記回転表示部240は、図3に示すように、張り出し部32の正面側の遊技者から視認可能な位置に形成されている。この回転表示部240は、青色発光部241及び赤色発光部242の2個の発光体の点灯及び消灯の組み合わせによって、ベルト53及び後述する排出機構80の作動状態を表示するものである。具体的には、この回転表示部240は、移送部200のベルト53の正転(正回転、図1の黒矢印方向)と、逆転(逆回転、図1の黒矢印の逆回転方向)と、開閉孔85の開放を伴うベルト53の逆転(逆回転、図1の黒矢印の逆回転方向)と、作動せずとの4種類の状態を、順に、青色発光部241のみ点灯と、赤色発光部242のみ点灯と、両方点灯と、両方消灯とすることにより区別して外部へ向かって表示するためのものである。
前記一括投入装置40は、前記本体カバー30に内蔵されて、遊技メダルを送り出すための装置である。
前記一括投入装置40は、図1に示すように、前記本体カバー30の内側に設けられる箱状の本体ブロック41と、この本体ブロック41の内部に遊技メダルを搬送する搬送装置50(移送部200)と、搬送装置50の奥側下方に位置して残留した遊技メダル等を排出する排出機構80と、振動により遊技メダルの詰まりを解消するための振動発生装置300とを備えている。
前記本体ブロック41は、図1及び図4に示すように、長さ方向略中央部に、上方に開口する受け入れ投入部48を有している。この受け入れ投入部48は、四角形に開口して遊技メダルを落下させる落下孔271を設けているものである。そして、受け入れ投入部48は、かかる落下孔271の周囲に上方に向かって開口して遊技メダルを受け入れる漏斗状の傾斜壁310を備えている。そして、傾斜壁310のうち、手前側に位置する傾斜壁310は、本体ブロック41の上面に設けたヒンジである壁回転軸312で軸支されることにより、予め定められた範囲内で揺動可能に形成されている。すなわち、予め定めた角度の範囲内で、壁回転軸312により回動可能に軸支されているものである。この壁回転軸312の軸は、本体ブロック41の上面で左右方向に渡されてあり、傾斜壁310を前後方向或いは上下方向に回動可能に形成されている。そして、この傾斜壁310は、後述する振動発生装置300により、前後方向或いは上下方向に振動するように形成されている。すなわち、結果として、受け入れ投入部48を振動させることができるように形成されてあり、受け入れ投入部48でのメダル詰まりの発生を抑えることができるように形成されている。図14に示すように、本体ブロック41の側面からは、傾斜壁310の揺動の上限の位置を決めるための壁ストッパー340が内方に向かって突出している。この壁ストッパー340は、縦断面形状が円形であって、全体形状が棒状に形成されている。また、傾斜壁310の揺動の下限の位置を決めるためには、下限位置決め部341としての後述する移動調整弁43の頭部が位置するように設定されている。これらによって、傾斜壁310は、壁ストッパー340と、移動調整弁43との間を揺動可能に形成されているものである。
そして、受け入れ投入部48の下方には、受け入れ投入部48或いは払い出し通路42から投入された遊技メダルを一時的に貯留するメダル貯め部44が形成されている。また、本体ブロック41の前方下部には、メダル貯め部44に貯留した遊技メダルを移送するベルト53を有する移送部200(搬送装置50)が内蔵されている。そして、本体ブロック41の正面側は、搬送装置50により送り出された遊技メダルを投入口導入路60に1枚ずつ排出するためのメダル排出部47となっている。そして、前記払い出し通路42を形成する内壁の底部であって、メダル貯め部44の底面に、開閉自在な開閉孔85を有する排出機構80が設けられている。
前記払い出し通路42は、メダル貸出機2の貸し出しメダル払い出し装置23から貸し出される遊技メダルを受け入れて、前記メダル貯め部44に誘導するためのものである。払い出し通路42の底面は、奥側から手前側に向かって下り傾斜となっており、傾斜の前端部に開閉板82によって開閉可能な開閉孔85が形成されている。開閉板82が開閉孔85を閉じているときには、メダル貯め部44に遊技メダルが貯留される。そして、開閉板82が開閉孔85から開いた場合、メダル貯め部44又は搬送装置50のベルト53上にあるゴミなどの異物や遊技メダルは、キャンセル開口49から落下する。このキャンセル開口49から落下した異物や遊技メダルは、いったんメダル取り出し皿90に貯留され、図1に示すように、メダル取り出し皿90を手前側に開くことによりそれらを外部に取り出すことができるようになっている。
(移動調整弁43)
前記移動調整弁43は、図5に示すように、両端部から横方向に突出するピン46を有する支持部43Bに方形状の回動板43Aを取り付けた構成となっている。そして、本体ブロック41の両側面に形成された孔に前記ピン46を係合させることにより、ピン46を中心に前後方向に回動可能に形成されている。
そして、前記回動板43Aは、ウレタンなどの弾性部材で形成されており、一定以上の加圧により弾性変形するようになっている。さらに、移動調整弁43は、回動板43Aが垂下状態で、回動板43Aの下端部から後述する搬送装置50のベルト53の上面までの距離が、遊技メダルの直径よりも長くなるように形成してある。これは、回動板43Aの下方を遊技メダルが起立状態でも通過可能とするためである。
前記搬送装置50(移送部200)は、メダル貯め部44に貯留した遊技メダルを、メダル貯め部44の外方(具体的には、ベルト53を正転させた場合は、ベルト53の手前側のメダル排出部47、或いは、ベルト53を逆転させた場合は、ベルト53の奥側の開閉板82及びキャンセル開口49)へ移送するベルト53を有するものである。この搬送装置50(移送部200)は、本体ブロック41の前方下部に内蔵されており、メダル貯め部44に投入又は払い出された遊技メダルを、水平状態(遊技メダルの表裏面が上下となる状態、すなわち遊技メダルの表面又は裏面が、上方向又は下方向に向かって臨むような状態)で1枚ずつ、投入口導入路60へと送り出すためのものである。具体的には、搬送装置50は、一対のローラー51(手前側ローラー51A及び奥側ローラー51B)と、この手前側ローラー51A及び奥側ローラー51Bの間に掛け渡されたベルト53(移送手段)と、このベルト53の手前側上方に送出間隙54をあけて設置された逆転ローラー52(戻し手段)と、ローラー51,52を回転させるための駆動モータ55と、この駆動モータ55のモータ軸の回転をローラー51,52に伝達するための伝達手段56(図4)とを有している。
前記ローラー51と逆転ローラー52は、ベルト状の伝達手段56(図4)により同時に回転するようになっている。伝達手段56は、駆動モータ55の駆動軸、手前側ローラー51A、逆転ローラー52にそれぞれ設けられたギヤと、これらの各ギヤを連結するベルトであって、逆転ローラー52はローラー51と同一方向に回転するので、ベルト53の上面の進行方向と、逆転ローラー52の下側面の移動方向とが逆になる。また、前記伝達手段56の調整(直径の異なるギヤの組み合わせ)により、逆転ローラー52の回転速度の方が、ローラー51の回転速度よりも早くなるように形成されている。
ベルト53の前方側は、投入口導入路60のメダル受け口67と近接している。そして、ベルト53の上面に乗っている遊技メダルは、前記送出間隙54を潜ってメダル排出部47から投入口導入路60へと運ばれる。
なお、特に図示していないが、ベルト53から投入口導入路60へ送り出す途中で、逆転ローラー52の取り付け位置を過ぎた後、ベルト53の側方の壁面からベルト53上に向かって突出する突出体を形成しても良い。この突出体は、ベルト53の搬送可能な有効巾を、使用する遊技メダルの直径に合致するように突出させるものである。ベルト53上の遊技メダルが、この突出体に接触することにより、遊技メダルの搬送位置を、所定の位置にすることができる。
なお、移送部200のベルト53を逆回転する場合には、逆転ローラー52は、内部機構により回転しないように形成されている。
前記排出機構80は、上方に突設された略円筒形の可動軸83を通電状態に応じて上下動させるソレノイド81と、一方の端部が前記可動軸83に軸支され、本体ブロック41に固定された固定軸84を支点として上下方向に揺動可能に形成された開閉板82を有している。そして、この開閉板82が固定軸84を中心に回動することにより、開閉孔85を開閉自在に形成するものである。そして、可動軸83が下方に位置しているときには開閉板82が閉じた状態(図1参照)となり、可動軸83が上方に位置しているときには開閉板82が開いた状態(図10参照)となるよう形成されているものである。そして、ソレノイド81の作動で開閉板82を開くことにより、一括投入装置40内部にあるメダルや異物などを、本体ブロック41の底面に形成されたキャンセル開口49から排出させることができるようになっている。排出機構80は、例えば図示しないリセットスイッチの操作により開閉板82が開くように形成することができる。
前記振動発生装置300は、受け入れ投入部48の傾斜壁310の一部を振動可能なものである。もちろん、傾斜壁310の全部を振動させても良いものであり、また、受け入れ投入部48の落下孔271の周囲の壁の全部を振動させるように形成しても良い。そして、この振動発生装置300は、移送部200のベルト53を回転させるための駆動モータ55の回転駆動力から振動源を得ている。すなわち、駆動モータ55の回転駆動力を利用して振動を発生しているものである。そして、この振動発生装置300は、受け入れ投入部48の傾斜壁310の一部を振動可能にしているものである。
一方、傾斜壁310は、既に説明したように基端側を回動可能な壁回転軸312で軸支されることにより、予め定められた範囲(所定角度範囲)内で揺動可能に形成されている。前記振動発生装置300は、振動発生装置300に基づく周期的な可動を、伝達部600としての振動回転体320を介して傾斜壁310に伝達することにより、傾斜壁310を揺動させて、傾斜壁310に振動の動作をさせるものである。
前記モータ駆動軸57は、その右側端部に振動用ベルト330を掛けて外れないように、特に図示していないが、振動用ベルト330の幅寸法に適合した凹溝が形成されている。そして、同様に、前記回転体中心軸321の右側端部にも振動用ベルト330を掛けて外れないように、特に図示していないが、振動用ベルト330の幅寸法に適合した凹溝が形成されている。そして、モータ駆動軸57及び回転体中心軸321のかかる凹溝内部の間に振動用ベルト330を掛け渡しているものである。これにより、駆動モータ55のモータ駆動軸57の回転駆動力を、振動用ベルト330を介して、回転体中心軸321に伝達することができる。
(投入口導入路60)
前記投入口導入路60は、スロットマシン1のメダル投入口10に遊技メダルを導入するために、スロットマシン1のメダル投入口10付近に設けて、スロットマシン1の側方から遊技メダルを前記メダル投入口10へ案内する側方移送通路12に、移送部200から遊技メダルを誘導させるためのものである。すなわち、前記投入口導入路60は、前記搬送装置50から送り出された遊技メダルをスロットマシン1のメダル投入口10に移送するためのものである。
そして投入口導入路60は、図3に示すように、メダル排出口66がスロットマシン1のメダル投入口10の側方移送通路12の端部と一直線上に配置されるよう設置される。この場合、メダル排出口66と側方移送通路12の端部とは必ずしも当接、合致する必要は無く、メダル排出口66から排出された遊技メダルが側方移送通路12に移動可能な間隙や高さの誤差があっても構わない。
前記通路部65は、ベルト53から落下してきた遊技メダルを側方移送通路12へ案内するためのものである。前記通路部65は、ベース部材62の手前側に位置する固定板251と、この固定板251の手前側に位置する可動可能な可動板250と、前記固定板251の下部に位置して、遊技メダル1枚の厚みよりも僅かに大きい幅だけ手前側に突出した突出部252とを有している。すなわち、図1に示すように、固定板251と可動板250との間には、突出部252が挟まれて、遊技メダル1枚分の厚さよりやや大きい厚みを有し、遊技メダルの直径よりもやや大きい幅を有することにより、遊技メダルの移送が可能な通路部65が形成されているものである。この通路部65は、固定板251、可動板250及び突出部252により、遊技メダルが通過可能なメダル移送スリットを形成しているものである。
(固定板251)
前記固定板251は、ベース部材62の手前側に固定され、正面視で略L字状に形成されているものである。前記固定板251の上端部は、図1に示すように、下方から上方に向かって奥方向に湾曲する湾曲部62Aとなっており、この湾曲部62Aは一括投入装置40のメダル排出部47と連通するメダル受け口67を形成する。
前記可動板250は、固定板251の前面側に位置するものであり、通路部65の手前側の壁を形成するものである。この通路部65の可動板250は、全て透明樹脂から形成されている。この可動板250の側端の上端より僅か下(具体的には、可動板250の全高さのうち、上端から5分の1の位置)には、可動板250の回動可能に軸支する可動板回転軸253が形成されている。そして、この可動板回転軸253には、可動板250の上端を手前側に引っ張り、下端を奥側に引っ張る方向に付勢するバネが形成されている。図9(A)に示すように、常時は、可動板250の下端は、突出部252に当接しているため、可動板250は鉛直方向に立設した状態を保持する。そして、後述する詰まり解除ボタン260が押されると、図9(B)に示すように、詰まり解除ボタン260が可動板250の上部を奥側に押し込むことになり、可動板250は、可動板回転軸253を回転の中心として、上端を奥側、下端を手前側に回転する。これにより、可動板250と、固定板251との間の通路部65の通路内部で遊技メダルが詰まっているような場合、図9(B)に示すように、可動板250の下端と、固定板251との間の隙間が開いて、カバー部材61の詰まりメダル排出口68から外部へ排出される。さらに、可動板250の手前側には、遊技メダルの通過を検知可能な詰まり検知手段230としての通過センサー231が設けられている。
詰まり検知手段230は、いわゆる光センサーからなる通過センサー231であって、通路部65における遊技メダルの通過や、遊技メダルが移動しないことを検知可能なものである。
前記通過センサー231は、光センサーからなり、光を発光する光センサー発光部と、この光センサー発光部から発光して固定板251側に取り付けた反射板(図示せず)に反射した光を受光する光センサー受光部とを備えているものである。可動板250と固定板251との間に遊技メダルが通過することにより或いは遊技メダルが詰まることにより、この光が遮断される状態を検知することができるものである。
前記突出部は、通路部65の底を形成し、この突出部252の上を可動板250と固定板251とに挟まれた遊技メダルが、側方移送通路12へ向かって転がっていくように形成されている。
(カバー部材61)
前記カバー部材61は、カバー部材61の下部のヒンジ63を中心として回転可能であるとともに通路部65の前面を覆うものである。
前記ヒンジ63は、カバー部材61と、ベース部材62とを回動可能に軸支可能なものである。図1、図6、図7、図8、図9及び図11に示すように、カバー部材61及びベース部材62の両者が開いてしまうことがないように、カバー部材61をベース部材62側に係止する係止手段290を備えている。この係止手段290は、図7に示すように、カバー部材61の上部裏側に設けたアンカー爪状の係止部291と、投入口導入路60の上方の本体カバー30の下面側に位置して、係止部291のアンカー爪状の部分が係止可能な非係止部292とから形成されている。なお、この係止部291は、図6に示すように、幅方向の中央付近に開口する差し込み片開口部294が形成されている。そして、この係止部291は、軟質樹脂から形成されてあり、弾性変形可能に形成されているものである。
なお、このヒンジ63には、カバー部材61を、ベース部材62に閉じる方向に付勢するバネを備えるように形成しても良い。これにより、通常時においてはカバー部材61を閉じるように保持することができる。そして、バネの付勢力に逆らってカバー部材61をベース部材62と反対方向すなわち手前側に回動させることにより、カバー部材61が開く。これは、通路部65の内部で遊技メダルが詰まる等の不具合が生じた場合などに、遊技者が店員を呼ぶことなく自ら詰まりを解消させることができる。カバー部材61を開いて詰まった遊技メダルを取りだした後は、ヒンジ63を中心として、カバー部材61は自動的に回動して閉じた状態に戻る。
前記詰まり解除ボタン260は、遊技メダルが通路部65で詰まったときに、可動板250の上部を押して可動板250を回動させて、通路部65内部に詰まった遊技メダルを下の詰まりメダル排出口68から排出させるためのものである。
前記詰まり解除ボタン260は、遊技メダルが投入口導入路60を正常に流れている状態では、遊技者による何の操作もされずに、図9(A)に示すように、手前側に突出している状態を維持する。なお、この詰まり解除ボタン260は、内部のバネからなる付勢手段により、手前側に向かって突出する方向にバネの付勢力が加わっている。したがって、手で奥側に押し込んでも自動的に手前側に戻るように形成されている。
前記発光部220は、投入口導入路60の内部に位置して、図12に示すように、可視部210より視認可能な通路部65を照射可能な位置に形成されている。この発光部220は、図12に示すように、ベース部材62に固定されたLEDからなるものであって、赤色と、青色との2色の発光が可能なものである。そして、移送部200の作動時に発光部220を青色に発光させ、その発光を可視部210から可視可能に形成してあるものである。そして、可視部210からは、通路部65を通過する遊技メダルを遊技者側から可視可能としたものである。これにより、遊技者は、カバー部材61で覆われた内部にある通路部65を通過する遊技メダルを明るい状態ではっきりと見ることができる。
次に、上記構成を有するメダル移送機構3における遊技メダルの移送過程を、図11に基づき説明する。
まず、一括投入開口31から遊技メダルを投入する。すると、一括投入開口31から受け入れ投入部48へ遊技メダルが落下する。その際、受け入れ投入部48内部において、複数の遊技メダルが複雑に重なりあって、通常ならば、ブリッジを形成するような状況下であっても、振動発生装置300により、振動回転体320が回転して、傾斜壁310を振動させるため、かかるブリッジの発生を抑えることができる。また、一旦形成されたブリッジも簡単に解消する。そして、図11(A)に示すように、遊技メダルはベルト53の後方部上面と開閉板82の上面に積み重なるように落下し、メダル貯め部44に貯留される。また、メダル貸出機2に紙幣を投入した場合には、貸し出しメダル払い出し装置23から遊技メダルが払い出され、払い出し通路42を通ってメダル貯め部44に貯留される。次に、メダル移送機構3の張り出し部32のベルト作動スイッチ273としての接触センサー274を手で触れると、搬送装置50が作動を開始する。すなわち、駆動モータ55が駆動して、ベルト53が前方に回転開始する。
ベルト53により前方に移送された遊技メダルのうち、ベルト53の上面に乗っている遊技メダルは、図11(B)に示すように、ベルト53と逆転ローラー52の下面との間の送出間隙54をすり抜けて、1枚ずつ、メダル排出部47へと移送される。一方、ベルト53の上方に重なっている遊技メダルは、逆転ローラー52と接触することにより、逆転ローラー52に設けられた撹拌溝58に引っかかり、上方後部のメダル戻り部45に蹴り戻される。逆転ローラー52は、ローラー51よりも高速回転しているので、効率よく遊技メダルを蹴り出すことができる。
搬送装置50から送り出された遊技メダルは、メダル排出部47から排出され、投入口導入路60の湾曲部62Aに誘導されつつメダル受け口67に入り、通路部65を通ってメダル排出口66から排出される。メダル排出口66はスロットマシン1のメダル投入口10の側方移送通路12と位置あわせされているので、遊技メダルはスロットマシン1の側方移送通路12を通って、スロットマシン1のメダル投入口10の上部投入開口11に投入される。
このように、本形態によれば、メダル貸出機2から貸し出される遊技メダルをスロットマシン1に手に持って移動させなくても、あるいはスロットマシン1から入賞により払い出された遊技メダルを、1枚ずつ手でメダル投入口10に投入させなくても、メダル移送機構3によりメダル投入口10に投入することができ、遊技を効率的に行うことができる。また、メダル移送機構3には、移動調整弁43が設けてあるので、一括投入装置40内部でのメダル詰まりを起こしにくく、一括投入装置40から排出するときにメダル詰まりを起こした場合でも、詰まり解除ボタン260を押下して、可動板250を下方側に向かって開くことにより容易にメダル詰まりを解消できる。そして、排出機構80とメダル取り出し皿90を設けてあるので、一括投入装置40内の残留メダルや異物なども容易に取り出すことができる。さらに、搬送装置の逆転ローラー52には撹拌溝58が形成されているので、搬送装置50内部に滞留している遊技メダルを効率よく送り出すことができ、メダル詰まりを防止することができるのである。
前記駆動制御手段280は、ベルト作動スイッチ273の操作に基づいて、移送部200のベルト53の回転駆動や、排出機構80の開閉孔85の開閉等を制御するためのものである。この駆動制御手段280は、遊技者によるベルト作動スイッチ273としての接触センサー274への接触によって、移送部200のベルト53を作動可能にしているものである。そして、上述したように、移送部200のベルト53を回転駆動させるための駆動モータ55の回転を利用して、振動発生装置300の振動源としているため、移送部200のベルト53の作動に連動して、振動発生装置300による振動壁311の振動が行われる。
更に、これらに加えて、駆動制御手段280は、遊技者が、ベルト作動スイッチ273としての接触センサー274を継続して操作(接触)しても、通路部65の通過センサー231からの遊技メダルの通過の検知が予め定めた所定時間t7(ここでの所定時間t7とは、予め設定されている特定の時間を意味するものであって、例えば10秒)ない場合、移送部200の作動を停止するとともに振動発生装置300の作動も停止させるように形成されている。なお、ここで、逆転を開始させる所定時間t6よりも、移送部200の全ての作動を停止させる所定時間t7の方が長い時間(t6<t7)に設定されてある。これは、先ず最初に、逆転させて、次に、全ての作動を停止させるためである。
更に、これらに加えて、駆動制御手段280は、メダル貸し出し部25からの貸し出しが終了した後、予め定めた特定時間t1が経過すると移送部200の移送を停止させるとともに振動発生装置300の振動を停止させるように形成されている。これは、具体的には、駆動制御手段280は、通路部65の通過センサー231で遊技メダルの通過を検知した後、その後の遊技メダルの通過を検知することなく、予め定めた特定時間t1経過すると移送部200の移送を停止させる(ベルト53の回転駆動を停止させる)とともに、振動発生装置300の振動発生を停止させることを意味する。したがって、駆動制御手段280は、遊技メダルの通過が通過センサー231で検知されてから、特定時間t1経過すると、当該遊技メダルは、最後の遊技メダルと判断して、ベルト53の回転を停止させるものである。そして、それに伴って、振動発生装置300の振動発生も停止する。
(作用) 本形態に係る遊技メダルの一括投入装置40は、受け入れ投入部48の傾斜壁310を振動可能な振動発生装置300を備えている。この振動発生装置300は、駆動モータ55のモータ駆動軸57が回転することに連動して、振動用ベルト330を介して、回転体中心軸321が回転する。これにより、回転体中心軸321に固定された振動回転体320も回転して、三角形の突部の部分が、傾斜壁310の裏面側を繰り返し、叩く。結果として、傾斜壁310は、上方の制限である壁ストッパー340と、下方の制限である下限位置決め部341としての移動調整弁43の頭部との間で、揺動し、結果として、傾斜壁310が振動する。
すなわち、受け入れ投入部48の内部の傾斜壁310で複数の遊技メダルが、複雑に重なりあって、図17に示すように、遊技メダル同士が、傾斜壁310間にアーチ状に強固に組み合わさった状況、いわゆるブリッジを形成するような状況であっても、受け入れ投入部48の傾斜壁310の振動により、遊技メダルが振動して、かかるブリッジの発生を抑制する。また、仮に一時的にブリッジが発生しても、直ぐにブリッジを破壊することができる。結果として、受け入れ投入部48内部での遊技メダルの詰まりの発生を抑えることができて、遊技メダルの一括投入装置40のメダル詰まりによる不具合の発生を防止することができる。
そして、振動発生装置300の駆動源を、移送部200のベルト53を回転させるための駆動モータ55の回転駆動力としていることにより、かかる駆動モータ55のベルト53による移送と、振動発生装置300の振動とを、特別な制御システムを使用することなく、連動させることができる。一般的に、受け入れ投入部48へ遊技メダルが投入された場合には、移送部200のベルト53の駆動も必要とするものである。このため、移送部200の駆動開始タイミングや駆動終了タイミングと、振動発生装置300の振動発生タイミングや振動終了タイミングとを別個独立に、センサー等を有する管理制御システムを特別に設けることなく、両者を連動させることができる。これにより、かかる制御を簡単なものにして、一括投入装置40の制御を簡単なものにすることができる。
また、本形態では、遊技者により紙幣投入口21へ投入された紙幣を、紙幣センサー24が当該紙幣を検知して、紙幣検知信号をメダル貸し出し部25及び駆動制御手段280へ出力する。そして、メダル貸し出し部25は、かかる紙幣検知信号の入力を契機として、遊技メダルを払い出し通路42からメダル移送機構3へ払い出す。一方、駆動制御手段280は、かかる紙幣検知信号の入力を契機として、ベルト移送部200のベルト53の移送を開始させる。そして、ベルト53の駆動モータ55の回転駆動に伴って、振動回転体320が回転し、振動発生装置300の作動が開始する。すなわち、遊技メダルがベルト移送部200へ投入されて、何らかの検知センサー等により、当該遊技メダルを検知してからベルト移送部200のベルト53による移送や、受け入れ投入部48の振動発生装置300の作動を開始するのではなく、それよりも、紙幣検知信号の入力という時間的に前の時点で、振動発生装置300による受け入れ投入部48の振動と、ベルト53による移送とが同時に開始される。そして、この受け入れ投入部48の振動は、受け入れ投入部48内部だけに留まるものではなく、かかる振動は、各部材が連結されている限り、伝播するものであって、受け入れ投入部48に隣接する払い出し通路42や、メダル貯め部44にも、略同様の振動を発生させ、振動の影響を及ぼすことができるものである。これにより、遊技メダルが、メダル貸し出し部25からメダル貯め部44へ払い出された(貸し出された)ときには、振動発生装置300による振動は発生しており、受け入れ投入部48及びその周辺の払い出し通路42やメダル貯め部44等にかかる振動が伝達されて、同様に振動を開始している。更に、駆動モータ55は起動されてあり、ベルト53は、既に定常回転で作動中である。このため、メダル貸し出し部25から払い出し通路42を介してメダル貯め部44へ大量の遊技メダルが払い出され(貸し出され)ても、払い出し通路42やメダル貯め部44は既に振動しており、複数の遊技メダルが組み合わさって固まるようなことを回避することができる。また、それに伴って、先頭の遊技メダルから順に、ベルト53で移送されることになり、遊技メダルがベルト53の一箇所に集中して溜まることを回避することができる。これにより、メダル詰まりの原因となる遊技メダルの一箇所への集中を回避することができ、メダル詰まりの発生を抑えることができる。
図15は、第2の形態に係る振動発生装置を示す縦断面図である。
本形態に係る振動発生装置300は、第1の形態と同様に振動発生装置300自体が自ら振動するようなものではなく、リンク機構により、傾斜壁310を振動させるようにしたものである。その他の構成は、第1の形態と同一に形成されている。
具体的には、図15に示すように、回転体中心軸321の正面から向かって左側の端部に円板状のリンク円板500を形成する。なお、この回転体中心軸321の左右方向の長さは、第1の形態に係る回転体中心軸321よりも短くなるように形成されている。そして、このリンク円板500に回動可能に軸支したリンク棒材510の他方の端部を傾斜壁310に回動可能に軸支している。すなわち、伝達部600として、リンク円板500及びリンク棒材510を備えている。そして、モータ駆動軸57が回転して、振動用ベルト330を介して、回転体中心軸321が回転し、リンク円板500が回転する。このリンク円板500の回転に伴って、リンク棒材510が斜め上下方向に揺動することとなり、リンク棒材510に軸支された傾斜壁310も、揺動する。結果として、傾斜壁310を振動させることができる。これにより、第1の形態で説明したものと同様の作用及び効果を奏することができる。
図16は、第3の形態に係る振動発生装置を示す縦断面図である。
本形態に係る振動発生装置300は、受け入れ投入部48の傾斜壁310に隣接して設けられるとともに、振動発生装置300自体が自ら振動するように形成されているものである。その他の構成は、第1の形態と同一に形成されている。
これは、振動発生装置300の自らの振動を、伝達部600としての伝達部材420により、受け入れ投入部48へ伝達することができて、受け入れ投入部48を振動させることができるようにした遊技メダルの一括投入装置を提供することを目的とするものである。
前記振動発生装置300は、図16に示すように、それ自信が自ら振動するものであって、回転体の回転中心軸が、その回転中心軸に垂直方向の断面の重心から偏った位置にある偏心回転体400を備えている。そして、伝達部600としての伝達部材420は、図16に示す棒状のものである。
更に、具体的に説明すると、図16に示すように、回転体中心軸321の正面から向かって左側の端部に偏心回転体400を固定している。この偏心回転体400は、その縦断面形状がだ円状であって、全体として棒状に形成されている。そして、この偏心回転体400は、この偏心回転体400の回転体中心軸321に対して直角方向の縦断面形状の重心と、回転体中心軸321の中心軸線とが、ずれるような位置関係になっている。すなわち、回転体中心軸321の中心軸が、偏心回転体400の縦断面の重心から一方に偏った位置を通るように形成されている。そして、回転体中心軸321の中心軸と、傾斜壁310との間には、両者を連結する棒状の伝達部600としての伝達部材420が形成されている。この伝達部材420の一方の端部は、回転体中心軸321の中心に回動可能に軸支されている。そして、伝達部材420の他方の端部は、傾斜壁310に回動可能に軸支されている。この伝達部材420は、振動発生装置300としての偏心回転体400の自らの振動を受け入れ投入部48の傾斜壁310へ伝達するためのものである。
したがって、振動発生装置300としての偏心回転体400が回転することによって、振動発生装置300自体が、自ら振動する。そして、この振動発生装置300の自らの振動を、伝達部材420が受け入れ投入部48の傾斜壁310へ伝達する。これにより、傾斜壁310を壁回転軸312を回転の中心として、揺動させることができ、結果として、傾斜壁310を振動させることができる。これにより、第1の形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
3 メダル移送機構 10 メダル投入口
11 上部投入開口 12 側方移送通路
13 前扉 14 図柄表示窓
15 下皿 16 操作部
20 外箱 21 紙幣投入口
22 紙幣カウンター 23 貸し出しメダル払い出し装置
24 紙幣センサー 25 メダル貸し出し部
30 本体カバー 31 一括投入開口
32 張り出し部 40 一括投入装置
41 本体ブロック 42 払い出し通路
43 移動調整弁 43A 回動板
43B 支持部 43C ストッパー
44 メダル貯め部 45 メダル戻り部
46 ピン 47 メダル排出部
48 受け入れ投入部 49 キャンセル開口
50 搬送装置 51 ローラー
51A 手前側ローラー 51B 奥側ローラー
52 逆転ローラー 53 ベルト
54 送出間隙 55 駆動モータ
56 伝達手段 57 モータ駆動軸
58 撹拌溝 60 投入口導入路
61 カバー部材 62 ベース部材
62A 湾曲部 63 ヒンジ
65 通路部 66 メダル排出口
67 メダル受け口 68 詰まりメダル排出口
80 排出機構 81 ソレノイド
82 開閉板 83 可動軸
84 固定軸 85 開閉孔
90 メダル取り出し皿 91 ケース
93 排出収納部 95 皿用ヒンジ
100 仕切棒 200 移送部
210 可視部 220 発光部
230 詰まり検知手段 231 通過センサー
240 回転表示部 241 青色発光部
242 赤色発光部 250 可動板
251 固定板 252 突出部
253 可動板回転軸 260 詰まり解除ボタン
271 落下孔 272 立設部
273 ベルト作動スイッチ 274 接触センサー
280 駆動制御手段 290 係止手段
291 係止部 292 非係止部
293 係止解除孔 294 差し込み片開口部
300 振動発生装置 310 傾斜壁
311 振動壁 312 壁回転軸
320 振動回転体 321 回転体中心軸
330 振動用ベルト 340 壁ストッパー
341 下限位置決め部 400 偏心回転体
410 偏心軸孔 420 伝達部材
500 リンク円板 510 リンク棒材
600 伝達部
Claims (3)
- 遊技メダルを受け入れ可能な漏斗状の傾斜壁が設けられた受け入れ投入部と、
前記受け入れ投入部から投入された遊技メダルを受けて一時的に貯留するメダル貯め部と、
前記メダル貯め部に貯留した遊技メダルを前記メダル貯め部の外方へ移送するベルトを有する移送部とを備えた遊技メダルの一括投入装置であって、
前記受け入れ投入部の傾斜壁の一部を少なくとも振動可能な振動発生装置を備え、
前記振動発生装置は、
基端側を回動可能に軸支した前記傾斜壁を揺動させる振動回転体と、
前記傾斜壁の上で突出して前記傾斜壁の上限の位置を決めるための壁ストッパーと、
前記傾斜壁の下で突出して前記傾斜壁の下限の位置を決めるための下限位置決め部とを備え、
前記傾斜壁が、前記壁ストッパーと、前記下限位置決め部との間で揺動することにより振動を発生し、
前記振動発生装置の振動によって、前記受け入れ投入部の前記傾斜壁と共に、前記メダル貯め部の遊技メダルが振動し、複数の遊技メダルが固まって前記ベルトの一箇所に集中することを回避して、メダル詰まりの発生を抑えることができるように形成されていることを特徴とする遊技メダルの一括投入装置。 - 前記一括投入装置は、
前記移送部の遊技メダルの移送方向側上方に設けられ、前記移送部の上部に積み重なっている遊技メダルを移送方向と逆方向に戻す戻し手段と、
前記メダル貯め部よりも遊技メダルの移送方向側にあって、前記戻し手段により戻された遊技メダルを滞留可能な空間であるメダル戻り部とを備え、
前記メダル貯め部及び前記メダル戻り部の間に位置して、その下端と前記ベルトの上面との間に、遊技メダルが通過可能な距離をあけるように配置されると共に、その上端部である前記下限位置決め部に設けられた支点を中心に前記メダル貯め部方向に回動可能であり、かつ前記ベルトに向けて垂下した状態から前記メダル戻り部方向には回動不能に支持された移動調整弁を設け、
前記移動調整弁は、前記メダル貯め部方向に回動することによって、前記戻し手段によって戻され前記メダル戻り部に滞留している遊技メダルを、前記メダル戻り部から前記メダル貯め部への移動を可能とし、垂下した状態から前記メダル戻り部側には回動しないので、前記メダル貯め部の上部にまで積み重なって貯留された遊技メダルが、前記メダル戻り部に一気に雪崩れ込むのを阻止可能に形成したことを特徴とする請求項1記載の遊技メダルの一括投入装置。 - 前記振動発生装置は、前記移送部の前記ベルトを回転させるための駆動モータの駆動に連動して、周期的な可動をするように形成され、
前記振動発生装置が可動することによって、かかる前記振動発生装置の可動を、前記受け入れ投入部に振動エネルギーとして伝達するための伝達部を備え、
前記傾斜壁は、基端側を回動可能な壁回転軸で軸支されることにより、予め定められた範囲内で揺動可能に形成され、
前記振動発生装置に基づく周期的な可動を、前記伝達部を介して前記傾斜壁に伝達することにより、前記傾斜壁を揺動させて、前記傾斜壁に振動の動作をさせることを特徴とする請求項1または請求項2記載の遊技メダルの一括投入装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005294269A JP4541268B2 (ja) | 2005-10-07 | 2005-10-07 | 遊技メダルの一括投入装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005294269A JP4541268B2 (ja) | 2005-10-07 | 2005-10-07 | 遊技メダルの一括投入装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007097970A JP2007097970A (ja) | 2007-04-19 |
JP4541268B2 true JP4541268B2 (ja) | 2010-09-08 |
Family
ID=38025478
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005294269A Expired - Fee Related JP4541268B2 (ja) | 2005-10-07 | 2005-10-07 | 遊技メダルの一括投入装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4541268B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004337402A (ja) * | 2003-05-16 | 2004-12-02 | Olympia:Kk | メダル払い出し機 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2567515B2 (ja) * | 1990-10-15 | 1996-12-25 | ユニバーサル販売株式会社 | メダル投入装置 |
JP2953059B2 (ja) * | 1990-12-27 | 1999-09-27 | 日本金銭機械株式会社 | ホッパ |
-
2005
- 2005-10-07 JP JP2005294269A patent/JP4541268B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004337402A (ja) * | 2003-05-16 | 2004-12-02 | Olympia:Kk | メダル払い出し機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007097970A (ja) | 2007-04-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2006000369A (ja) | 台間機用遊技メダルの一括投入機構 | |
JP4295681B2 (ja) | 台間機用遊技メダルの一括投入機構 | |
JP4541268B2 (ja) | 遊技メダルの一括投入装置 | |
JP4749300B2 (ja) | 搬送装置 | |
JP4340587B2 (ja) | 遊技メダルの一括投入機構 | |
JP2007181595A (ja) | 遊技機用台間機 | |
JP4222970B2 (ja) | 台間機用遊技メダルの一括投入機構 | |
JP4478617B2 (ja) | メダル送り装置 | |
JP4693716B2 (ja) | メダル貸出機 | |
JP4431090B2 (ja) | メダル送り装置 | |
JP4597074B2 (ja) | 遊技メダルの一括投入システム | |
JP4444903B2 (ja) | メダル貸出機 | |
JP4444904B2 (ja) | メダル貸出機 | |
JP4693717B2 (ja) | メダル貸出機 | |
JP4726825B2 (ja) | 遊技機用台間機 | |
JP4804180B2 (ja) | メダル貸出機 | |
JP4632916B2 (ja) | メダル貸出機 | |
JP4713447B2 (ja) | メダル貸出機 | |
JP4608449B2 (ja) | メダル貸出機 | |
JP4413846B2 (ja) | スロットマシン | |
JP4707618B2 (ja) | 遊技機用台間機 | |
JP2008080033A (ja) | 搬送装置 | |
JP4726824B2 (ja) | 遊技機用台間機 | |
JP2007215560A (ja) | 遊技メダルの補給システム | |
JP2008080035A (ja) | 搬送装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090924 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091015 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091124 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100506 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100528 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100617 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100623 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4541268 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130702 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |