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JP4434707B2 - デジタル信号処理装置及びデジタル信号処理方法、並びにヘッドホン装置 - Google Patents

デジタル信号処理装置及びデジタル信号処理方法、並びにヘッドホン装置 Download PDF

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JP4434707B2 JP2003400178A JP2003400178A JP4434707B2 JP 4434707 B2 JP4434707 B2 JP 4434707B2 JP 2003400178 A JP2003400178 A JP 2003400178A JP 2003400178 A JP2003400178 A JP 2003400178A JP 4434707 B2 JP4434707 B2 JP 4434707B2
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Description

本発明は、伝送系の2点間の伝達特性に基づいたインパルス応答を再現するデジタル信号処理装置及びデジタル信号処理方法と、これら装置及び方法を適用したヘッドホン装置に関する。
オーディオ信号をスピーカに供給して音楽などを再生すると、その音像はリスナの前方に定位する。しかし、同じオーディオ信号であっても、ヘッドホンに供給して再生をすると、音像は頭の中に定位し、極めて不自然な音像の定位となってしまう。
そこで、本件出願人による特開平11−331992号公報にも開示しているように、オーディオ信号による音像を頭外に定位させるようにしたヘッドホン装置が考えられている。図14には、そのようなヘッドホン装置の一例を示す。図14において、アナログオーディオ信号SAは、入力端子1を通じてA/Dコンバータ回路2に供給されてデジタルオーディオ信号SDにA/D変換され、この信号SDがデジタル処理回路3L、3Rに供給されて頭外定位のための処理が行われる。
すなわち、例えば図15に示すように、リスナMの前方に音源SPが配置されているとき、この音源SPから出力される音は、伝達関数HL、HRを持つ経路を通じてリスナMの左耳および右耳に伝達される。
そこで、デジタル処理回路3L、3Rにおいては、信号SD、SDに対して伝達関数HL、HRを時間軸に変換したインパルス応答が畳み込まれる。なお、このインパルス応答は、あらかじめ測定することにより、あるいは計算することにより、算出される。
そして、この処理結果の信号が、D/Aコンバータ回路4L、4Rに供給されてアナログオーディオ信号にD/A変換され、このアナログオーディオ信号が、ヘッドホンアンプ5L、5Rを通じてヘッドホン6の左および右の音響ユニット(電気・音響変換素子)6L、6Rに供給される。
したがって、ヘッドホン6の再生音は、伝達関数HL、HRを持つ経路を通じた音となるので、リスナMがヘッドホン6を装着してその再生音を聴くとき、図15に示すように、その音像SPが頭外に定位する状態が再現される。
特開平11−331992号公報
ところで、デジタル処理回路3L、3Rは、伝達関数HL、HRを実現するため、例えば図16に示すように、FIRフィルタの構成とされる。すなわち、図14のA/Dコンバータ回路2からの信号SDが、入力端子31を通じて複数の遅延回路3D〜3Dに直列に供給されるとともに、端子31および遅延回路3D〜3Dから得られる信号が乗算回路3M〜3Mに供給され、その乗算出力が加算回路3A〜3Aを通じて出力端子37に取り出される。
この場合、遅延回路3D〜3Dは、デジタルオーディオ信号SDに、その1サンプリング期間(1単位期間)τの遅延を与えるものであり、乗算回路3M〜3Mは、伝達関数HLあるいはHRを時間軸に変換したときの個々の時間におけるインパルス応答を係数として有するものである。
このため、図16に示すデジタル処理回路3L、3Rにおいては、タップ数(次数)を多くする必要があり、数多くの、例えば、1024組の遅延回路3Dおよび乗算回路3Mを必要としてしまう。
したがって、デジタル処理回路3L、3Rを例えばDSPにより構成する場合であれば、遅延回路3D〜3Dとして大容量のメモリが必要となるので、ICの規模が大きくなり、コストが大幅に上昇してしまう。また、多数の乗算回路3M〜3Mを実現するために処理ステップも多くなり、結果として高速の処理が必要となるので、この点からもコストが上昇してしまう。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、フィルタのタップ数、すなわち、遅延回路及び乗算回路の数を大幅に削減することのできるデジタル信号処理装置及びデジタル信号処理方法の提供を目的とする。
また、フィルタのタップ数、すなわち、遅延回路及び乗算回路の数を大幅に削減することのできるデジタル信号処理装置及びデジタル信号処理方法を適用することにより、コストを下げることができるヘッドホン装置の提供を目的とする。
本発明に係るデジタル信号処理装置は、上記課題を解決するために、音響伝達特性を表すインパルス応答をデジタルフィルタで再現するデジタル信号処理装置において、上記インパルス応答の直接音部を表す第1のレスポンス部分を再現する第1のサンプリングレートの第1のデジタルフィルタと、上記第1のデイタルフィルタの出力に基づいて、上記第1のサンプリングレートを第2のサンプリングレートにダウンサンプリングするダウンサンプリングフィルタと、上記ダウンサンプリングフィルタの出力に基づいて、上記インパルス応答の非直接音部を表す第2のレスポンス部分を再現する上記第2のサンプリングレートの第2のデジタルフィルタと、上記第2のデジタルフィルタの出力に基づいて、上記第2のサンプリングレートを上記第1のサンプリングレートにアップサンプリングするアップサンプリングフィルタとを備え、上記ダウンサンプリングフィルタ及び/又は上記アップサンプリングフィルタにおける遅延時間を用いて上記第2のレスポンス部分の開始を遅らせ、上記第1のデジタルフィルタの出力と上記アップサンプリングフィルタの出力とを合成して出力する。
また、本発明に係るデジタル信号処理装置は、上記課題を解決するために、音響伝達特性を表すインパルス応答をデジタルフィルタで再現するデジタル信号処理装置において、入力信号に基づいて上記インパルス応答の直接音部を表す第1のレスポンス部分を再現する第1のサンプリングレートの第1のデジタルフィルタと、上記入力信号に基づいて上記第1のサンプリングレートを第2のサンプリングレートにダウンサンプリングするダウンサンプリングフィルタと、上記ダウンサンプリングフィルタの出力に基づいて、上記インパルス応答の非直接音部を表す第2のレスポンス部分を再現する上記第2のサンプリングレートの第2のデジタルフィルタと、上記第2のデジタルフィルタの出力に基づいて、上記第2のサンプリングレートを上記第1のサンプリングレートにアップサンプリングするアップサンプリングフィルタとを備え、上記ダウンサンプリングフィルタ及び/又は上記アップサンプリングフィルタにおける遅延時間を用いて上記第2のレスポンス部分の開始を遅らせ、上記第1のデジタルフィルタの出力と上記アップサンプリングフィルタの出力とを合成して出力する。
本発明に係るデジタル信号処理方法は、上記課題を解決するために、音響伝達特性を表すインパルス応答をデジタルフィルタで再現するデジタル信号処理方法において、上記インパルス応答の直接音部を表す第1のレスポンス部分を第1のサンプリングレートで再現する直接音部再現ステップと、上記直接音部再現ステップの出力に基づいて、上記第1のサンプリングレートを第2のサンプリングレートにダウンサンプリングするダウンサンプリングステップと、上記ダウンサンプリングステップの出力に基づいて、上記インパルス応答の非直接音部を表す第2のレスポンス部分を上記第2のサンプリングレートで再現する非直接音部再現ステップと、上記非直接音部再現ステップの出力に基づいて、上記第2のサンプリングレートを上記第1のサンプリングレートにアップサンプリングするアップサンプリングステップとを備え、上記ダウンサンプリングステップ及び/又は上記アップサンプリングステップにおける遅延時間を用いて上記第2のレスポンス部分の開始を遅らせ、上記直接音部再現ステップの出力と上記アップサンプリングステップの出力とを合成して出力する。
また、本発明に係るデジタル信号処理方法は、上記課題を解決するために、音響伝達特性を表すインパルス応答をデジタルフィルタで再現するデジタル信号処理方法において、入力信号に基づいて上記インパルス応答の直接音部を表す第1のレスポンス部分を第1のサンプリングレートで再現する直接音部再現ステップと、上記入力信号に基づいて上記第1のサンプリングレートを第2のサンプリングレートにダウンサンプリングするダウンサンプリングステップと、上記ダウンサンプリングステップの出力に基づいて、上記インパルス応答の非直接音部を表す第2のレスポンス部分を上記第2のサンプリングレートで再現する非直接音部再現ステップと、上記非直接音部再現ステップの出力に基づいて、上記第2のサンプリングレートを上記第1のサンプリングレートにアップサンプリングするアップサンプリングステップとを備え、上記ダウンサンプリングステップ及び/又は上記アップサンプリングステップにおける遅延時間を用いて上記第2のレスポンス部分の開始を遅らせ、上記直接音部再現ステップの出力と上記アップサンプリングステップの出力とを合成して出力する。
本発明に係るヘッドホン装置は、上記課題を解決するために、音源からリスナの左耳及び右耳までの各経路の伝達特性を表すインパルス応答をデジタルフィルタで再現するデジタル信号処理装置を備えるヘッドホン装置において、上記デジタル信号処理装置は、上記インパルス応答の直接音部を表す第1のレスポンス部分を再現する第1のサンプリングレートの第1のデジタルフィルタと、上記第1のデイタルフィルタの出力に基づいて、上記第1のサンプリングレートを第2のサンプリングレートにダウンサンプリングするダウンサンプリングフィルタと、上記ダウンサンプリングフィルタの出力に基づいて、上記インパルス応答の非直接音部を表す第2のレスポンス部分を再現する上記第2のサンプリングレートの第2のデジタルフィルタと、上記第2のデジタルフィルタの出力に基づいて、上記第2のサンプリングレートを上記第1のサンプリングレートにアップサンプリングするアップサンプリングフィルタとを備え、上記ダウンサンプリングフィルタ及び/又は上記アップサンプリングフィルタにおける遅延時間を用いて上記第2のレスポンス部分の開始を遅らせ、上記第1のデジタルフィルタの出力と上記アップサンプリングフィルタの出力とを合成して出力する。
本発明のデジタル信号処理装置及びデジタル信号処理方法によれば、インパルス応答の直接音部を表す第1のレスポンス部分と、非直接音部を表す第2のレスポンス部分とをサンプリングレートを異ならせたデジタルフィルタによって再現し、かつ第2のレスポンス部分における反射音部の開始を、遅延時間を持たせたサンプリング変換用フィルタが発生する遅延時間を用いて遅らせるので、デジタルフィルタのタップ数を減らすことができる。したがって、デジタルフィルタの回路規模を小さくすることができ、コストを下げることができるとともに、消費電力を低減することができる。また、そのデジタルフィルタを使用したヘッドホン装置やスピーカ装置のコストも下げることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態として、本発明のデジタル信号処理装置を適用したヘッドホン装置を挙げる。このヘッドホン装置は頭外定位を得られるように構成され、かつヘッドホン装置に適用されるデジタル信号処理回路は、フィルタのタップ数、すなわち、遅延回路及び乗算回路の数を大幅に削減するものである。
図1にはヘッドホン装置のブロック構成を示す。アナログオーディオ信号SAが、入力端子1を通じてA/Dコンバータ回路2に供給されてデジタルオーディオ信号SDにA/D変換され、この信号SDがデジタル処理回路30L、30Rに供給される。デジタル処理回路30L、30Rにおいては、信号SD、SDに対して伝達関数HL、HRに相当するインパルス応答が畳み込まれる。伝達関数HLは、音像定位させたい音源位置からリスナの左耳までの経路の伝達特性を表す。また、伝達関数HRは、その音源位置からリスナの右耳までの経路の伝達特性を表す。なお、上記インパルス応答は、あらかじめ測定することにより、あるいは計算することにより算出される。インパルス応答は、伝達関数を時間軸に変換することにより求められる。
ここで、十分に時間幅が小さいインパルスに対する応答特性であるインパルス応答について概略的に説明しておく。例えば試聴室内に於いて音源からリスナの両耳に至るインパルス応答は、インパルス応答の時間帯によって分類できる。図2に示すように、(1)音源から直接リスナの耳に到達する部分図2−(a)(直接音部)、(2)反射音が到達するまでのインパルス応答レベルが無音に近い部分(無音部)図2−(b)、(3)最後に音源から部屋の壁、天井等に反射してリスナの耳に到達する部分(反射音部)図2−(c)となる。インパルス応答特性についての説明の詳細は後述するが、図2のインパルス応答は、以下のようにも説明される。インパルス応答は直接音部を表す第1のレスポンス部分(a)と、非直接音を表す第2のレスポンス部分(b)+(c)からなり、さらに第2のレスポンス部分は無音部(b)と反射音部(c)からなる。そして、第2のレスポンス部分における反射音部(c)は、無音部(b)だけ遅れて開始される。
ヘッドホン装置では、デジタル処理回路30L、30Rにおいて、上記インパルス応答の直接音部を表す第1のレスポンス部分と、非直接音部を表す第2のレスポンス部分とをサンプリングレートを異ならせたデジタルフィルタによって再現し、かつ上記第2のレスポンス部分における反射音部の開始を、遅延時間を持たせたフィルタにより遅らせている。
デジタル処理回路30L、30Rにおいて信号SD、SDに対して伝達関数HL、HRに相当する上記図2に示したようなインパルス応答が畳み込まれた処理結果の信号SDoL、SDoRが、D/Aコンバータ回路4L、4Rに供給されてアナログオーディオ信号SAoL、SAoRにD/A変換され、この信号SAoL、SAoRが、ヘッドホンアンプ5L、5Rを通じてヘッドホン6の左および右の音響ユニット6L、6Rに供給される。
したがって、ヘッドホン6の再生音は、伝達関数HL 、HRを持つ経路を通じた音となるので、リスナMがヘッドホン6を装着してその再生音を聴くとき、その音像は頭外に定位する。
このヘッドホン装置に適用された、デジタル処理回路30L、30Rは、例えば図3に示すように構成される。概略的には、上記インパルス応答の第1のレスポンス部分は第1のサンプリングレートの第1のデジタルフィルタ32で再現され、第2のレスポンス部分は第1のサンプリングレートの1/n(nは2以上)の第2のサンプリングレートの第2のデジタルフィルタ34で近似的に再現される。また、これら第1のデジタルフィルタ32と第2のデジタルフィルタ34とを直列に接続し、その間に第1のサンプリングレートを第2のサンプリングレートにダウンサンプリングするダウンサンプルフィルタ33を備え、かつ第2のデジタルフィルタ34の後段に第2のサンプリングレートを第1のサンプリングレートに戻すアップサンプリングフィルタ35を備え、これらダウンサンプリングフィルタ33とアップサンプリングフィルタ35による遅延時間を用いて第2のレスポンス部分における反射音部の開始を遅らせる。
すなわち、A/Dコンバータ回路2からのデジタルオーディオ信号SDが、入力端子31を通じてデジタルフィルタ32に供給される。このデジタルフィルタ32は、再現するインパルス応答のうち、応答時間の早い部分(図2−(a)の直接音部)を再現し、その応答結果を出力するとともに、遅延結果を出力するものである。
このため、端子31からの信号SDが、所定数の遅延回路321〜321に直列に供給されて信号S321が取り出される。また、端子31の信号SDおよび遅延回路321〜321の出力が乗算回路322〜322に供給され、その乗算出力が加算回路323〜323を通じて信号S323として取り出される。
この場合、遅延回路321〜321は、デジタルオーディオ信号SDに、その1サンプリング期間(1単位期間)τの遅延を与えるものである。また、乗算回路322〜322は、直接音部の、伝達関数HLあるいはHRに相当するインパルス応答を係数として有するものである。なお、一例として、信号SDのサンプリング周波数が48kHzの場合、フィルタ32のタップ数は40〜200個である。
したがって、信号S321は、もとのアナログオーディオ信号SAを、再現するインパルス応答の直接音部に相当する時間だけ遅延させた信号であるので、その高域成分および低域成分を有する。また、信号S323は、インパルス応答のうち応答時間の早い部分に対応し、もとのアナログオーディオ信号SAの高域成分を多く含む。
遅延回路321からの信号S321が、ダウンサンプリング用のデシメーションフィルタ33に供給されて1/n(nは2以上の整数)のサンプリングレート、例えば1/2のサンプリングレートのデジタル信号S33に変換される。すなわち、信号S321のうち、信号SAの低域成分に対応する部分が信号S33として取り出される。
この信号S33がデジタルフィルタ34に供給される。このデジタルフィルタ34は、再現するインパルス応答のうち、応答時間の遅い部分(図2−(c)の反射音部)を再現し、その応答結果を出力するものである。
このため、フィルタ33からの信号S33が、所定数の遅延回路341〜341に直列に供給されるとともに、信号S33および遅延回路341〜341の出力が乗算回路342〜342に供給され、その乗算出力が加算回路343〜343を通じて信号S34として取り出される。
この場合、遅延回路341〜341は、デジタルオーディオ信号S33に、その1サンプリング期間の遅延、今の場合、n=2なので、期間2τの遅延を与えるものである。また、乗算回路342〜342は、信号SAの低域について、伝達関数HLあるいは伝達関数HRを時間軸に変換したときの個々の時間におけるインパルス応答を係数として有するものである。なお、一例として、信号SDのサンプリング周波数が48kHz の場合、フィルタ34のタップ数は400〜数1000 個である。
したがって、信号S34は、FIRフィルタの応答時間の遅い部分に対応し、もとのアナログオーディオ信号SAの低域成分が多く含まれる。
そして、この信号S34が、インターポーレーションフィルタ35に供給されてもとのデジタルオーディオ信号SDと等しいサンプリングレートの信号S35に変換され、この信号S35が加算回路36に供給される。また、フィルタ32からの信号S323が加算回路36に供給される。そして、加算回路36の出力信号S36が出力端子37に取り出される。
ここで、遅延回路321からの信号S321を、ダウンサンプリング用のデシメーションフィルタ33にて1/n(nは2以上の整数)のサンプリングレート、例えば1/2のサンプリングレートのデジタル信号S33に変換してからデジタルフィルタ34に供給している理由を説明する。
デジタルフィルタをFIRフィルタで構成した場合、通過信号の周波数特性を再現するために必要となるタップ数は、その周波数帯域によって異なる。すなわち、再現する周波数帯域が高域になるほど、必要となるタップ数は少なくなり、逆に低域になるほど、必要となるタップ数は多くなる。
このことは、高域成分はFIRフィルタの応答時間の早い部分に多く含まれ、FIRフィルタの応答時間の遅い部分においては、低域成分のみを再現するだけで高い忠実度のインパルス応答を実現できることを示している。
デシメーションフィルタ33では、例えば1/2のサンプリングレートのデジタル信号S33に変換してから、デジタルフィルタ34に供給している。デジタルフィルタ34は、再現するインパルス応答のうち、応答時間の遅い部分(図2−(c)の反射音部)を再現し、その応答結果を出力する。このようにして、デジタルフィルタの応答時間の早い部分については、本来のサンプリングレートで処理を行うが、応答時間の遅い部分については、本来のサンプリングレートの1/nのサンプリングレートで同じ応答時間の処理を行うようにしているでの、その処理のためのデジタルフィルタのタップ数を減らすことができる。
また、以上の構成で、サンプリングレート変換フィルタすなわち、デシメーションフィルタ33及びインターポーレーションフィルタ35は直接音部(図2−(a))と反射音部(図2−(c))に挟まれる無音部(図2−(b))を構成する役目も合わせて持つ。言い換えると、サンプリングレート変換フィルタのデシメーションフィルタ33及びインターポーレーションフィルタ35が発生する遅延時間を用いて、第2のレスポンス部分における反射音部の開始を遅らせている。さらに言い換えれば、第2のレスポンス部分における無音部(b)を上記デシメーションフィルタ33及びインターポーレーションフィルタ35が発生する遅延時間を用いて形成している。
図2を参照してインパルス応答の直接音部、無音部及び反射音部について詳細に説明しておく。例えば試聴室内に於いて音源からリスナの両耳に至る図2のインパルス応答を見ると、時間帯によって、(1)音源から直接リスナの耳に到達する部分図2−(a)(直接音部)、(2)反射音が到達するまでのインパルス応答レベルが無音に近い部分(無音部)図2−(b)、(3)最後に音源から部屋の壁、天井等に反射してリスナの耳に到達する部分(反射音部)図2−(c)となることは既に概略的に説明した。
これらの応答時間の時間分類を周波数特性の観点から見ると、(1)の直接音部は周波数特性を劣化させる要因が少ないため、元の音源に近い広い周波数帯域を有する。これに対し、(3)の反射音部は試聴室の部屋の壁や天井で反射した音が測定されるため、そこで特に高域周波数特性の劣化が発生する。このことは、インパルス応答の応答時間の早い部分は全周波数帯域を再現することが必要であり、インパルス応答の応答時間の遅い部分においては、上述したように、低域成分のみを再現するだけでトータルとして高い忠実度のインパルス応答を実現できることを示している。
更に、試聴室内に於いて音源からリスナの両耳に至るインパルス応答を見ると、インパルス応答レベルが無音に近い部分(無音部)図2−(b)に関しては、個々のインパルスレベルは非常に小さいためその遅延時間のみが再現すれば良いことが判る。
デシメーションフィルタ33は図4に示すようなFIRフィルタで構成される。デジタルフィルタ32の遅延回路321からの信号S321が、入力端子330を通じて複数の遅延回路331〜331に直列に供給されるとともに、端子330および遅延回路331 〜331から得られる信号が乗算回路332〜332に供給され、その乗算出力が加算回路333〜333を通じてスイッチ334の被選択端子aに取り出される。スイッチ334は、被選択端子aの他に接地されている被選択端子bを備えてなり、切り換え切片cにより接続が切り換えられる。スイッチ334の切り換え切片cは、サンプリング周波数fs毎に切り換えられる。このため、スイッチ334は、1/2のサンプリングレートのデジタル信号S33をデジタルフィルタ34に供給する。なお、このデシメーションフィルタ33は、カットオフ周波数fcを10kHzとするLPFであり、上記乗算回路332〜332の乗算係数が設定されている。さらに、このデシメーションフィルタ33は、直接に接続した複数の遅延回路331〜331による遅延特性を周波数帯域によらず一定とする。また、上記乗算回路332〜332の乗算係数は、例えばタップ数が奇数の場合には、(タップ数+1)/2番目の乗算回路を中心にして左右対称となる。もちろん、タップ数が偶数の場合でも、左右の対称となる。つまり群遅延特性を一定としている。群遅延特性については後述する。
インターポーレーションフィルタ35も図5に示すようなFIRフィルタで構成される。デジタルフィルタ34からの信号S34が、スイッチ350の被選択端子aを通じて複数の遅延回路351〜351に直列に供給されるとともに、スイッチ350および遅延回路351 〜351から得られる信号が乗算回路352〜352に供給され、その乗算出力が加算回路353〜353を通じて出力端子36に取り出される。スイッチ350は、被選択端子aの他に、接地されている被選択端子bを備えてなり、切り換え切片cにより接続が切り換えられる。スイッチ350の切り換え切片cは、サンプリング周波数fs毎に切り換えられる。このため、スイッチ350は、切り換え出力を、もとのデジタルオーディオ信号SDと等しいサンプリングレートの信号S35に変換し、この信号S35を加算回路36に供給する。なお、このインターポーレーションフィルタ35も、カットオフ周波数fcを10kHzとするLPFである。さらに、このインターポーレーションフィルタ35は、直接に接続した複数の遅延回路351〜351による遅延特性を上記デシメーションフィルタ33と同様に、周波数帯域によらず一定とする。また、上記乗算回路351〜351の乗算係数は、例えばタップ数が奇数の場合には、(タップ数+1)/2番目の乗算回路を中心にして左右対称となる。もちろん、タップ数が偶数の場合でも、左右の対称となる。つまり群遅延特性を一定としている。
図6には、デシメーションフィルタ33、インターポーレーションフィルタ35として使用するFIRフィルタのインパルス応答例を示す。このインパルス応答は、例えば周波数特性として10kHzカットオフのLPF特性を有し、かつ群遅延特性一定になるように係数を決定される。
群遅延特性が一定であるということは、遅延特性を周波数帯域によらず一定とし、また、例えばタップ数が奇数の場合には、1/2のタップ数における遅延時間を対象に左右の乗算係数が対称となることをいう。もちろん、タップ数が偶数の場合でも、左右の乗算係数は対称となる。
例えば、図6に示すように、タップ数2tのFIRフィルタでは、tタップに相当する群遅延時間を持つことになる。このFIRフィルタを100タップの群遅延特性一定のカットオフ周波数10kHzのLPFで構成した場合、デシメーションフィルタ33とインターポーレーションフィルタ35で50タップ分すなわち約1msecの遅延時間を持たせることができる。つまり、両方合わせて2msecの遅延時間を持つ事になる。従って、FIRフィルタにおける群遅延特性による遅延時間をインパルス応答無音部の長さに合わせることにより、デシメーションフィルタおよびインターポーレーションフィルタによりダウンサンプリング処理を行うのと同時に無音部のインパルス応答再現機能を合わせて持たせることが可能となる。
以上の説明では、デシメーションフィルタ及びインターポーレーションフィルタを構成するFIRフィルタの群遅延特性をインパルス応答無音部に合わせる方法を説明したが、FIRフィルタによる群遅延特性が上記インパルス応答の無音部より短く構成し、不足分は、ダウンサンプルされた反射音部のインパルス応答に含ませることにより、自由度のある設定が可能となる。
このような構成によれば、アナログオーディオ信号SAのうちの直接音部に対しては、図3のデジタルフィルタ32により伝達関数HLあるいは伝達関数HRの直接音部に相当するインパルス応答が畳み込まれる。また、アナログオーディオ信号SAの反射音部に対しては、図3のデジタルフィルタ32、デジタルフィルタ34により伝達関数HLあるいは伝達関数HRの反射音部に相当するインパルス応答が畳み込まれ、無音部に関しては、ダウンサンプリングフィルタ33およびインターポーレーションフィルタ35により実現される。
そのような直接音部の信号S323および無音部、反射音部の信号S34が加算回路34に供給されて加算されるのであるから、その加算出力である信号S36は、アナログオーディオ信号SAに対して伝達関数HL、伝達関数HRを時間軸に変換したインパルス応答が畳み込まれた信号となる。
この信号S36がデジタル処理回路30Lあるいは30Rの出力として取り出され、図1において説明したように、D/Aコンバータ回路4Lあるいは4Rに供給される。したがって、ヘッドホン6により、オーディオ信号SAの再生を行う場合、その音像を頭外に定位させることができる。
こうして、上述のデジタル処理回路30L、30Rによれば、ヘッドホン再生時の頭外定位の処理を行うことができる。その場合、アナログオーディオ信号SAの直接音部については、デジタルフィルタ32、デジタルフィルタ34により頭外定位のための畳み込み処理を行うとともに、デジタルフィルタ34により、サンプリングレートを本来の例えば1/2としている。このため、デジタルフィルタ34のタップ数を減らすことができる。さらに、同時に、ダウンサンプリングフィルタ33およびインターポーレーションフィルタ35において無音部のインパルス応答を再現できるので更にデジタルフィルタ34のタップ数を低減することが可能となる。
すなわち、図16において説明したように、デジタル処理回路3L、3Rを構成するデジタルフィルタのタップ数が例えば1024個として、図3におけるデジタルフィルタ32のタップ数を例えば128個とすると、デジタルフィルタ34のタップ数は896個(=1024−128 )となるはずである。
しかし、デジタルフィルタ34においては、サンプリング周波数が1/2 とされているので、同じ応答時間の処理を行うのであれば、そのタップ数を1/2とすることができ、448 個に減らすことができる。したがって、デジタルフィルタ32、デジタルフィルタ34を合わせたタップ数は576個(=128 +448 )となり、タップ数を減らすことができる。
更に、上記インパルス応答の100タップ目から200タップ目までが無音データであるとすれば、デジタルフィルタ32のタップ数を100、インターポーレーションフィルタ33、デシメーションフィルタ35のタップ数をそれぞれ100タップ、ただしそれぞれ群遅延一定で約1msの遅延を持つものとする。そして、デジタルフィルタ34のタップ数は824個(=1024−100-100)、更にデジタルフィルタ34においては、サンプリング周波数が1/2とされているので、同じ応答時間の処理を行うのであれば、そのタップ数を1/2とすることができ、412 個に減らすことができる。したがって、フィルタ32、34を合わせたタップ数は512個(=100+412)となり、タップ数を減らすことができる。
このようにデジタルフィルタ34のタップ数を減らすことができるので、結果として、デジタル処理回路30L、30Rの規模を小さくすることができる。例えばDSPにより構成する場合であれば、遅延回路321〜321、341〜341を構成するメモリの容量を小さくすることができ、ICの規模を小さくすることができる。したがって、コストを下げることができるとともに、消費電力を低減することができる。
また、そのようなデジタルフィルタを使用してヘッドホン再生時における音像の頭外定位を実現しているので、そのヘッドホン装置のコストを下げることができる。
図7には2チャンネルステレオのオーディオ信号を再生するヘッドホン装置のブロック構成を示す。このヘッドホン装置も、その音像を頭外に定位するようにしている。また、本発明のデジタル信号処理装置を適用しているのでフィルタのタップ数、すなわち、遅延回路及び乗算回路の数を大幅に削減するものである。
図7において、左および右チャンネルアナログオーディオ信号SAL、SARが、入力端子1L、1Rを通じてA/Dコンバータ回路2L、2Rに供給されてデジタルオーディオ信号SDL、SDRにA/D変換され、信号SDLがデジタル処理回路30LL、30LRに供給され、信号SDRがデジタル処理回路30RL、30RRに供給される。
この場合、デジタル処理回路30LL〜30RRは、図3のデジタル処理回路30L、30Rと同様に構成されるものである。これは、オーディオ信号SDL、SDRをヘッドホン6により再生してもスピーカにより再生した場合に近い音場が得られるようなオーディオ信号SL、SRに頭外定位の処理を行うものである。
すなわち、例えば図8に示すように、リスナMの左前方および右前方に音源SPL、SPRを配置した場合に、
HLL:音源SPLからリスナMの左耳に至る伝達関数
HLR:音源SPLからリスナMの右耳に至る伝達関数
HRL:音源SPRからリスナMの左耳に至る伝達関数
HRR:音源SPRからリスナMの右耳に至る伝達関数
とすれば、音源SPL から出力される音は、伝達関数HLL、伝達関数HLRを持つ経路を通じてリスナMの左耳および右耳に伝達される。また、音源SPR から出力される音は、伝達関数HRL、伝達関数HRRを持つ経路を通じてリスナMの左耳および右耳に伝達される。
そこで、デジタル処理回路30LLにおいては、信号SDLに対して伝達関数HLLを時間軸に変換したインパルス応答が畳み込まれ、デジタル処理回路30LRにおいては、信号SDLに対して伝達関数HLRを時間軸に変換したインパルス応答が畳み込まれる。また、デジタル処理回路30RLにおいては、信号SDRに対して伝達関数HRLを時間軸に変換したインパルス応答が畳み込まれ、デジタル処理回路30RRにおいては、信号SDRに対して伝達関数HRRを時間軸に変換したインパルス応答が畳み込まれる。そして、デジタル処理回路30LL、30RLの出力信号が加算回路7Lに供給されて加算されるとともに、デジタル処理回路30LR、30RRの出力信号が加算回路7Rに供給されて加算され、これら加算回路7L、7Rの出力信号が、D/Aコンバータ回路4L、4Rに供給されてアナログオーディオ信号SL、SRにD/A変換され、この信号SL、SRが、ヘッドホンアンプ5L、5Rを通じてヘッドホン6の左および右の音響ユニット6L、6Rに供給される。
したがって、オーディオ信号SAL、SARが、リスナMの左前方および右前方に配置されたスピーカに供給されたときとほぼ同等の音場が、ヘッドホン6により再現されるとともに、音像はリスナMの頭外に定位する。
そして、この場合も、デジタル処理回路30LL〜30RRを、例えば図3に示すように構成することができるので、そのとき、回路規模を小さくすることができ、コストを下げることができるとともに、消費電力を低減することができる。
ここで、デジタル信号処理回路30LLとデジタル信号処理回路30LRおよびデジタル信号処理回路30RLとデジタル信号処理回路30RRはまとめてそれぞれ図9のような構成で実現することも可能である。
例えば図1および図3において、デジタル処理回路30Lの遅延回路321〜321、341〜341およびデシメーションフィルタ33の処理する信号は、デジタル処理回路30Rの遅延回路321〜321、341〜341およびデシメーションフィルタ33の処理する信号と同一である。したがって、例えば図9に示すように、デジタル処理回路30Lの遅延回路321〜321、341〜341およびデシメーションフィルタ33と、デジタル処理回路30Rの遅延回路321〜321、341〜341およびデシメーションフィルタ33とを共通にすることもできる。
また、同様の理由により、デジタル処理回路30LLの遅延回路321〜321、341〜341およびデシメーションフィルタ33と、デジタル処理回路30LRの遅延回路321〜321、341〜341およびデシメーションフィルタ33とを共通にすることもできる。さらに、デジタル処理回路30RLの遅延回路321〜321、341〜341およびデシメーションフィルタ33と、デジタル処理回路30RRの遅延回路321〜321、341〜341およびデシメーションフィルタ33とを共通にすることもできる。さらに、オーディオ信号が4チャンネルステレオあるいはそれ以上の多チャンネルステレオの信号の場合にも、この発明を同様に適用することができる。
また、そのようなデジタルフィルタを使用してヘッドホン再生時における音像の頭外定位を実現しているので、そのヘッドホン装置のコストを下げることができる。
図10は、2個のスピーカにより任意の位置に音像を定位させるようにした場合である。すなわち、アナログオーディオ信号SAが、入力端子1を通じてA/Dコンバータ回路2に供給されてデジタルオーディオ信号SDにA/D変換され、この信号SDが、デジタル処理回路30L、30Rに供給される。そして、デジタル処理回路30L、30Rにおいては、信号SD、SDに対して後述する伝達関数を時間軸に変換したインパルス応答が畳み込まれる。
この処理結果の信号が、D/Aコンバータ回路4L、4Rに供給されてアナログオーディオ信号にD/A変換され、このアナログオーディオ信号が、スピーカアンプ8L、8Rを通じてリスナの左前方および右前方に配置された左および右チャンネルのスピーカ9L、9Rに供給される。
デジタル処理回路30L、30Rにおける処理は、次のような内容とされる。すなわち、今、図11に示すように、リスナMの左前方および右前方に音源SPL、SPRを配置し、これら音源SPL、SPRにより、任意の位置に音源SPXを等価的に再現する場合を考える。そして、
HLL:音源SPLからリスナMの左耳に至る伝達関数
HLR:音源SPLからリスナMの右耳に至る伝達関数
HRL:音源SPRからリスナMの左耳に至る伝達関数
HRR:音源SPRからリスナMの右耳に至る伝達関数
HXL:音源SPXからリスナMの左耳に至る伝達関数
HXR:音源SPXからリスナMの右耳に至る伝達関数
とすると、音源SPL、SPRは、
SPL=(HXL×HRR−HXR×HRL)/(HLL×HRR−HLR×HRL)×SPX ・・・(1)
SPR=(HXR×HLL−HXL×HLR)/(HLL×HRR−HLR×HRL)×SPX ・・・(2)
のように表すことができる。
したがって、音源SPXに対応する入力オーディオ信号SXAを、(1)式の伝達関数部分を実現するフィルタを通じて音源SPLの位置に配置したスピーカに供給するとともに、信号SXAを(2)式の伝達関数部分を実現するフィルタを通じて音源SPRの位置に配置したスピーカに供給すれば、音源SPXの位置にオーディオ信号SXによる音像を定位させることができる。
そこで、デジタル処理回路30L、30Rにおいては、これに供給されたデジタルオーディオ信号SD、SDに対して、(1)、(2)式の伝達関数部分と同様の伝達関数を時間軸に変換したインパルス応答が畳み込まれる。また、このとき、デジタル処理回路30L、30Rは、例えば図3に示すように構成される。したがって、アナログオーディオ信号SAによる音像を、音源SPXの位置に定位させることができる。
この場合も、デジタル処理回路30L、30Rを、例えば図3に示すように構成することができるので、そのとき、回路規模を小さくすることができ、コストを下げることができるとともに、消費電力を低減することができる。
なお、この場合も、例えば図9に示したように、デジタル処理回路30Lの遅延回路321〜321、341〜341およびデシメーションフィルタ33と、デジタル処理回路30Rの遅延回路321〜321、341〜341およびデシメーションフィルタ33とを共通にすることもできる。
また、同様の理由により、デジタル処理回路30LLの遅延回路321〜321、341〜341およびデシメーションフィルタ33と、デジタル処理回路30LRの遅延回路321〜321、341〜341およびデシメーションフィルタ33とを共通にすることもできる。さらに、デジタル処理回路30RLの遅延回路321〜321、341〜341およびデシメーションフィルタ33と、デジタル処理回路30RRの遅延回路321〜321、341〜341およびデシメーションフィルタ33とを共通にすることもできる。
さらに、オーディオ信号が4チャンネルステレオあるいはそれ以上の多チャンネルステレオの信号の場合にも、この発明を同様に適用することができる。
図12は本発明の他の実施の形態を示している。図1における、デジタル処理回路30L、30Rを、例えば図12に示すように構成してもよい。すなわち、第2のデジタルフィルタ34の前段に第1のサンプリングレートを第2のサンプリングレートにダウンサンプリングするダウンサンプルフィルタ33を設け、かつ後段に第2のサンプリングレートを第1のサンプリングレートに戻すアップサンプリングフィルタ35を設けて、第1のデジタルフィルタ32と並列接続してなり、ダウンサンプルフィルタ33とアップサンプルフィルタ35による遅延時間を用いて第2のレスポンス部分における反射音部の開始を遅らせる。
A/Dコンバータ回路2からのデジタルオーディオ信号SD は、入力端子31を通じて入力された後2系統に分けられ一方がデジタルフィルタ32に供給される。このデジタルフィルタ32は、再現するインパルス応答のうち、応答時間の早い部分(直接音部)を再現し、その応答結果を出力するものである。
また、上記もう1系統はデシメーションフィルタ33に入力されてサンプリングレートを低減された後、応答時間の遅い部分(反射音部)に相当するインパルス応答が畳み込まれ、インターポーレーションフィルタ35で元のサンプリング周波数に戻された後、加算器36にて直接音部と加算して出力される。しかしながら、このまま加算器36で加算すると、デジタルフィルタ32によるインパルス応答と、デジタルフィルタ34によるインパルス応答が重なり、所望のインパルス応答を再現することができない。
そこで、上記デシメーションフィルタ及びインターポーレーションフィルタ部を所望の遅延時間を有する群遅延特性一定のFIRフィルタにて構成し、その遅延時間が再現するインパルス応答の反射音部出現までの遅延時間とほぼ等しくなるように設定して構成する。具体的には、上記図2に示した直接音部(a)と無音部(b)との和の遅延時間を持たせるようにする。
インパルス応答無音部は係数を畳み込む必要は無く、遅延時間だけが必要になるので、デシメーションフィルタ33、及びインターポーレーションフィルタ35においてはこの無音部の一部または全てを含んだ形の遅延時間を有する構成をとることができる。また、上記図7に示した2チャンネルステレオのオーディオ信号を再生するヘッドホン装置に適用して、図8に示したような、音源SPL、SPRの配置に対応するときには、デジタル信号処理回路30Lとデジタル信号処理回路30Rをまとめて図13のように構成することも可能である。
なお、上記各実施の形態では、デシメーションフィルタ33とインターポレーションフィルタ35の遅延時間で無音部を形成し、デジタルフィルタ34の遅延時間とは区別して用いた。しかし、本発明はこの実施の形態に限定されるものではなく、デシメーションフィルタ34とインターポーレーションフィルタ35の一部分をデシメーションフィルタ34に入れてもよい。
また、インパルス応答の反射部を作るデジタルフィルタ34の一部分をデシメーションフィルタ34及び/又はインターポーレーションフィルタ35の一部分に入れてもよい。
また、上記各実施の形態では、デシメーションフィルタ33とインターポレーションフィルタ35をFIRフィルタにて実現したが、群遅延時間がほぼ一定となれば他のフィルタ例えばIIRフィルタや、ラダー型フィルタで構成してもよい。
ヘッドホン装置のブロック構成図である。 インパルス応答を示す特性図である。 ヘッドホン装置に適用されたデジタル信号処理回路の具体例の回路図である。 デシメーションフィルタの具体例の回路図である。 インターポーレーションフィルタの具体例の回路図である。 群遅延時間が一定であるFIRフィルタのインパルス応答を示す特性図である。 2チャンネルステレオのオーディオ信号を再生するヘッドホン装置のブロック構成図である。 リスナMの左前方および右前方に音源SPL 、SPR を配置した状態を示す図である。 2チャンネルステレオのオーディオ信号を再生するヘッドホン装置に適用されたデジタル信号処理装置をまとめた構成を示す図である。 2個のスピーカにより任意の位置に音像を定位させるようにしたデジタル信号処理装置のブロック図である。 リスナMの左前方および右前方に音源SPL、SPRを配置し、これら音源SPL、SPRにより、任意の位置に音源SPXを等価的に再現する状態を示す図である。 本発明の他の実施の形態に適用されるデジタル信号処理回路の回路図である。 上記図12のデジタル信号処理回路を2チャンネルステレオのオーディオ信号を再生するヘッドホン装置に適用した構成を示す図である。 従来のヘッドホン装置のブロック構成図である。 リスナMの左前方に音源SPLを配置した状態を示す図である。 従来のデジタルフィルタの回路図である。
符号の説明
6 ヘッドホン、6L及び6R 音響ユニット、30L及び30R デジタル信号処理回路、32 デジタルフィルタ、33 デシメーションフィルタ、34 デジタルフィルタ、35 インターポーレーションフィルタ、321、331及び341 遅延回路、322、332及び342 乗算回路

Claims (17)

  1. 音響伝達特性を表すインパルス応答をデジタルフィルタで再現するデジタル信号処理装置において、
    上記インパルス応答の直接音部を表す第1のレスポンス部分を再現する第1のサンプリングレートの第1のデジタルフィルタと、
    上記第1のデイタルフィルタの出力に基づいて、上記第1のサンプリングレートを第2のサンプリングレートにダウンサンプリングするダウンサンプリングフィルタと、
    上記ダウンサンプリングフィルタの出力に基づいて、上記インパルス応答の非直接音部を表す第2のレスポンス部分を再現する上記第2のサンプリングレートの第2のデジタルフィルタと、
    上記第2のデジタルフィルタの出力に基づいて、上記第2のサンプリングレートを上記第1のサンプリングレートにアップサンプリングするアップサンプリングフィルタとを備え、
    上記ダウンサンプリングフィルタ及び/又は上記アップサンプリングフィルタにおける遅延時間を用いて上記第2のレスポンス部分の開始を遅らせ、上記第1のデジタルフィルタの出力と上記アップサンプリングフィルタの出力とを合成して出力する
    ことを特徴とするデジタル信号処理装置。
  2. 上記第2のサンプリングレートは、上記第1のサンプリングレートの1/n(nは2以上)であることを特徴とする請求項1記載のデジタル信号処理装置。
  3. 上記ダウンサンプリングフィルタ及び/又は上記アップサンプリングフィルタは、群遅延時間が一定であることを特徴とする請求項1記載のデジタル信号処理装置。
  4. 上記ダウンサンプリングフィルタ及び/又は上記アップサンプリングフィルタは、FIRフィルタであることを特徴とする請求項1記載のデジタル信号処理装置。
  5. 上記ダウンサンプリングフィルタ及び/又は上記アップサンプリングフィルタにおける遅延時間を用いて、第2のレスポンス部分の開始を遅らせることで、上記インパルス応答の上記直接音部と上記非直接音部との間の無音部を再現することを特徴とする請求項1記載のデジタル信号処理装置。
  6. 音響伝達特性を表すインパルス応答をデジタルフィルタで再現するデジタル信号処理装置において、
    入力信号に基づいて上記インパルス応答の直接音部を表す第1のレスポンス部分を再現する第1のサンプリングレートの第1のデジタルフィルタと、
    上記入力信号に基づいて上記第1のサンプリングレートを第2のサンプリングレートにダウンサンプリングするダウンサンプリングフィルタと、
    上記ダウンサンプリングフィルタの出力に基づいて、上記インパルス応答の非直接音部を表す第2のレスポンス部分を再現する上記第2のサンプリングレートの第2のデジタルフィルタと、
    上記第2のデジタルフィルタの出力に基づいて、上記第2のサンプリングレートを上記第1のサンプリングレートにアップサンプリングするアップサンプリングフィルタとを備え、
    上記ダウンサンプリングフィルタ及び/又は上記アップサンプリングフィルタにおける遅延時間を用いて上記第2のレスポンス部分の開始を遅らせ、上記第1のデジタルフィルタの出力と上記アップサンプリングフィルタの出力とを合成して出力する
    ことを特徴とするデジタル信号処理装置。
  7. 上記第2のサンプリングレートは、上記第1のサンプリングレートの1/n(nは2以上)であることを特徴とする請求項6記載のデジタル信号処理装置。
  8. 上記ダウンサンプリングフィルタ及び/又は上記アップサンプリングフィルタは、群遅延時間が一定であることを特徴とする請求項6記載のデジタル信号処理装置。
  9. 上記ダウンサンプリングフィルタ及び/又は上記アップサンプリングフィルタは、FIRフィルタであることを特徴とする請求項6記載のデジタル信号処理装置。
  10. 上記ダウンサンプリングフィルタ及び/又は上記アップサンプリングフィルタにおける遅延時間を用いて、第2のレスポンス部分の開始を遅らせることで、上記インパルス応答の上記直接音部の開始と上記非直接音部の開始との間の遅延を再現することを特徴とする請求項6記載のデジタル信号処理装置。
  11. 音響伝達特性を表すインパルス応答をデジタルフィルタで再現するデジタル信号処理方法において、
    上記インパルス応答の直接音部を表す第1のレスポンス部分を第1のサンプリングレートで再現する直接音部再現ステップと、
    上記直接音部再現ステップの出力に基づいて、上記第1のサンプリングレートを第2のサンプリングレートにダウンサンプリングするダウンサンプリングステップと、
    上記ダウンサンプリングステップの出力に基づいて、上記インパルス応答の非直接音部を表す第2のレスポンス部分を上記第2のサンプリングレートで再現する非直接音部再現ステップと、
    上記非直接音部再現ステップの出力に基づいて、上記第2のサンプリングレートを上記第1のサンプリングレートにアップサンプリングするアップサンプリングステップとを備え、
    上記ダウンサンプリングステップ及び/又は上記アップサンプリングステップにおける遅延時間を用いて上記第2のレスポンス部分の開始を遅らせ、上記直接音部再現ステップの出力と上記アップサンプリングステップの出力とを合成して出力する
    ことを特徴とするデジタル信号処理方法。
  12. 音響伝達特性を表すインパルス応答をデジタルフィルタで再現するデジタル信号処理方法において、
    入力信号に基づいて上記インパルス応答の直接音部を表す第1のレスポンス部分を第1のサンプリングレートで再現する直接音部再現ステップと、
    上記入力信号に基づいて上記第1のサンプリングレートを第2のサンプリングレートにダウンサンプリングするダウンサンプリングステップと、
    上記ダウンサンプリングステップの出力に基づいて、上記インパルス応答の非直接音部を表す第2のレスポンス部分を上記第2のサンプリングレートで再現する非直接音部再現ステップと、
    上記非直接音部再現ステップの出力に基づいて、上記第2のサンプリングレートを上記第1のサンプリングレートにアップサンプリングするアップサンプリングステップとを備え、
    上記ダウンサンプリングステップ及び/又は上記アップサンプリングステップにおける遅延時間を用いて上記第2のレスポンス部分の開始を遅らせ、上記直接音部再現ステップの出力と上記アップサンプリングステップの出力とを合成して出力する
    ことを特徴とするデジタル信号処理方法。
  13. 音源からリスナの左耳及び右耳までの各経路の伝達特性を表すインパルス応答をデジタルフィルタで再現するデジタル信号処理装置を備えるヘッドホン装置において、
    上記デジタル信号処理装置は、
    上記インパルス応答の直接音部を表す第1のレスポンス部分を再現する第1のサンプリングレートの第1のデジタルフィルタと、
    上記第1のデイタルフィルタの出力に基づいて、上記第1のサンプリングレートを第2のサンプリングレートにダウンサンプリングするダウンサンプリングフィルタと、
    上記ダウンサンプリングフィルタの出力に基づいて、上記インパルス応答の非直接音部を表す第2のレスポンス部分を再現する上記第2のサンプリングレートの第2のデジタルフィルタと、
    上記第2のデジタルフィルタの出力に基づいて、上記第2のサンプリングレートを上記第1のサンプリングレートにアップサンプリングするアップサンプリングフィルタとを備え、
    上記ダウンサンプリングフィルタ及び/又は上記アップサンプリングフィルタにおける遅延時間を用いて上記第2のレスポンス部分の開始を遅らせ、上記第1のデジタルフィルタの出力と上記アップサンプリングフィルタの出力とを合成して出力する
    ことを特徴とするヘッドホン装置。
  14. 上記第2のサンプリングレートは、上記第1のサンプリングレートの1/n(nは2以上)であることを特徴とする請求項13記載のヘッドホン装置。
  15. 上記ダウンサンプリングフィルタ及び/又は上記アップサンプリングフィルタは、群遅延時間が一定であることを特徴とする請求項13記載のヘッドホン装置。
  16. 上記ダウンサンプリングフィルタ及び/又は上記アップサンプリングフィルタは、FIRフィルタであることを特徴とする請求項13記載のヘッドホン装置。
  17. 上記ダウンサンプリングフィルタ及び/又は上記アップサンプリングフィルタにおける遅延時間を用いて、第2のレスポンス部分の開始を遅らせることで、上記インパルス応答の上記直接音部と上記非直接音部との間の無音部を再現することを特徴とする請求項13記載のヘッドホン装置。
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