JP4433799B2 - 分解性不織布およびそれを用いてなる農業資材、防草シート - Google Patents
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Description
(1)芯部と鞘部とから構成される芯鞘型複合繊維からなる不織布であって、上記芯部を形成するポリマーはポリ乳酸系ポリマーが光分解性ポリマーを含んでなるとともに、鞘部を形成するポリマーはポリ乳酸系ポリマーが顔料を含んでなり、芯鞘比が重量比率で90/10〜10/90であることを特徴とする不織布。
(1)重量平均分子量
試料のクロロホルム溶液にテトラヒドロフランを混合し測定溶液とし、これをWaters社製ゲルパーミテーションクロマトグラフ(GPC)Waters2690を用いて、25℃で測定し、ポリスチレン換算で重量平均分子量を求めた。測定は各試料につき3点行い、その平均値をそれぞれの重量平均分子量とした。
(2)融点(℃):
パーキンエルマ社製示差走査型熱量計DSC−2型を用い、昇温温度20℃/分の条件で測定し、得られた融解吸熱曲線において極値を与える温度を融点とした。測定は各試料につき3点行い、その平均値をそれぞれの融点とした。
(3)繊度(dtex):
不織布からランダムに小片サンプル10個を採取し、走査型電子顕微鏡で500〜3000倍の写真を撮影し、各サンプルから10本ずつ、計100本の繊維直径を測定し、平均値から繊維径を算出、これをポリマーの密度で補正し、繊度を算出した。
(4)目付(g/m2 ):
JIS L1906の4.2に準じて、縦方向50cm×横方向50cmの試料を3点採取、各試料の重量をそれぞれ測定し、得られた値の平均値を単位面積当たりに換算し、不織布の目付(g/m2 )とした。
(5)引張強力
JIS L1906の4.3.1に準じ、サンプルサイズ5×30cm、つかみ間隔20cm、引張速度10cm/minの条件で、5点の測定を実施し、その平均値を引張強力とした。この引張強力を100g/m2 当たりの強力に換算し、80N/5cm以上のものを合格(○)、それ未満のものを不合格(×)とした。
(6)分解性
土壌表面に不織布を敷設し、その分解状況について以下の基準で判定した。
○:6ヶ月後において不織布が形態を保持していない場合、あるいは形態を保持していても不織布の縦方向の引張強力が敷設前の50%以下まで低下している場合。
×:6ヶ月後においても不織布が形態を保持し、かつ不織布の縦方向の引張強力が敷設前の50%を越える値を保持している場合。
重量平均分子量が15万でQ値(Mw/Mn)が1.78、融点が168℃であるポリ乳酸樹脂にノボン・ジャパン(株)製の“デグラ・ノボン”(登録商標)を30重量%添加したものを芯成分原料、前記ポリ乳酸樹脂にカーボンブラックを0.3重量%添加したものを鞘成分原料とし、210℃でそれぞれ溶融した後、口金温度220℃で細孔より芯鞘比80/20の丸形断面同心円形の芯鞘型複合繊維として紡出した後、エジェクターにより紡糸速度1800m/分で紡糸し、移動するネットコンベアー上に捕集し得られたウェブを、凸部の面積が15%のエンボスロールとフラットロールで、温度140℃、圧力60kg/cmの条件で熱圧着し、単繊維繊度3デシテックス(dtex)、目付100g/m2 の不織布を製造した。
を製造した。
不織布の目付200g/m2 とした以外は、実施例1と同様の方法で不織布を製造した。
実施例1と同様の原料を210℃でそれぞれ溶融した後、口金温度220℃で細孔より芯鞘比80/20の丸形断面同心円形の芯鞘型複合繊維として紡出し、油剤を付与した後、紡糸速度500m/minで紡糸し、未延伸糸を一旦巻き取った。これを60℃の加熱ロールで3.8倍に熱延伸し、得られた延伸糸条にスタフィングボックスを用いて17個/25mmの機械捲縮を付与し、長さ51mmに切断して単繊維繊度2.5デシテックス(dtex)の芯鞘型複合繊維の短繊維を得た。この短繊維を原綿としランダムウェッバーにより目付120g/m2 のウェブを作成し、凸部の面積が16%のエンボスローラとフラットロールで140℃、圧力60kg/cmの条件で熱圧着し不織布を製造した。
重量平均分子量が15万でQ値(Mw/Mn)が1.78、融点が168℃であるポリ乳酸樹脂を芯成分原料とし、前記ポリ乳酸樹脂にカーボンブラックを1.0重量%添加したものを鞘成分原料とし、210℃でそれぞれ溶融した後、口金温度220℃で細孔より芯鞘比80/20の丸形断面同心円形の芯鞘型複合繊維として紡出した後、エジェクターにより紡糸速度4000m/分で紡糸し、移動するネットコンベアー上に捕集し得られたウェブを、凸部の面積が3%のエンボスロールとフラットロールで、温度100℃、圧力20kg/cmの条件で熱圧着し、単繊維繊度3デシテックス(dtex)、目付100g/m2 の不織布を製造した。
重量平均分子量が15万でQ値(Mw/Mn)が1.78、融点が168℃であるポリ乳酸樹脂を原料とし、210℃で溶融した後、口金温度220℃で細孔より紡出し、エジェクターにより紡糸速度4500m/分で紡糸し、移動するネットコンベアー上に捕集し得られたウェブを、凸部の面積が15%のエンボスロールとフラットロールで、温度140℃、圧力60kg/cmの条件で熱圧着し、単繊維繊度0.7デシテックス(dtex)、目付100g/m2 の不織布を製造した。
Claims (9)
- 芯部と鞘部とから構成される芯鞘型複合繊維からなる不織布であって、上記芯部を形成するポリマーはポリ乳酸系ポリマーが光分解性ポリマーを含んでなるとともに、鞘部を形成するポリマーはポリ乳酸系ポリマーが顔料を含んでなり、芯鞘比が重量比率で90/10〜10/90であることを特徴とする不織布。
- 前記芯部を形成するポリマーが、ポリ乳酸系ポリマーに光分解性を有するポリマーを0.5〜80重量%添加したものであることを特徴とする請求項1に記載の不織布。
- 前記鞘部を形成するポリマーが、ポリ乳酸系ポリマーに顔料を0.03〜5重量%添加したものであることを特徴とする請求項1または2に記載の不織布。
- 前記顔料がカーボンブラックであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の不織布。
- 前記芯鞘型複合繊維の単繊維繊度が1〜15デシテックスであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の不織布。
- 前記不織布が機械的絡合により一体化されてなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の不織布。
- 前記不織布が部分的熱圧着により一体化されており、該部分的熱圧着部の面積が不織布の全面積の5〜50%であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の不織布。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の不織布からなる農業資材。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の不織布からなる防草シート。
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